JPH0788134A - 患者移動シート - Google Patents

患者移動シート

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JPH0788134A
JPH0788134A JP6168001A JP16800194A JPH0788134A JP H0788134 A JPH0788134 A JP H0788134A JP 6168001 A JP6168001 A JP 6168001A JP 16800194 A JP16800194 A JP 16800194A JP H0788134 A JPH0788134 A JP H0788134A
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Shigeru Ito
滋 伊藤
Masataka Okada
昌隆 岡田
Hisatsugu Nataami
久嗣 屶網
Koutou Taira
広遠 平
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Teijin Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】大きな力を必要とせず、1人で楽に患者を所望
の位置に移動させ、あるいは回動させることのできる患
者移動シートを提供する。 【構成】上部シート1と下部シート2とからなり、その
うちのいずれか一方が他方と接触する面を平滑性布帛4
で構成し、他方の接触面を波状布帛6で構成するか、あ
るいは両方の接触面を波状布帛6、6’で構成し、それ
ぞれの畝5、5’を交差させる。また、円筒状シート1
1に、内部シート12を挿入し、そのうちのいずれか一
方が他方と接触する面を平滑性布帛4で構成し、他方の
接触面を波状布帛6で構成するか、あるいは両方の接触
面を波状布帛6、6’で構成し、それぞれの畝5、5’
を交差させる。更に、上部布帛1と下部シート2のうち
のどちらか一方が他方と接触する面を、畝5がシートの
回動方向に配列されている波状布帛で構成し、他方の接
触面を、平滑性布帛4又は該畝5と交差する畝5’を有
する波状布帛で構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ベッドからストレッチ
ャへ、ストレッチャから手術台、医療診断装置の検査台
等へ、あるいはその逆方向に患者を移動させたり、ベッ
ド、検査台等の上で患者を移動あるいは方向転換させた
りするのに用いる患者移動シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ベッドからストレッチャへ、ストレッチ
ャから手術台、医療診断装置の検査台等へ、あるいはそ
の逆方向に患者を移動させる場合や、ベッド、検査台等
の上で患者を移動、方向転換させる場合には、通常人手
によることが多く、特に体重の重い患者では、3〜5人
もの人手を要することがあり、看護者にとって多大な負
担となっていた。
【0003】このような問題を解決するために、患者の
移動を容易にするための各種機器の開発が行なわれてい
るが、設置スペースが必要であること、操作が煩雑であ
ること、高価であること等の問題があり、まだ普及する
に至っていない。
【0004】一方、偏平自在な円筒状マット上に患者を
載置し、該円筒状マットをその円周方向にキャタピラー
のように回動させて、患者を移動させるようにしたシス
テムが用いられるようになってきており、このマットの
回動を円滑に行なわせるために、マット内面にフッ素樹
脂、カーボン球体等の円滑材を塗布することも提案され
ている(特開平3―9731号公報)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】かかる偏平自在な円筒
状マットは、設置スペースを必要とせず、操作も簡単
で、しかも安価であるが、楽に操作しようとすると最低
2人の人手を要し、まだ1人で操作するのが難しいとい
う問題がある。
【0006】本発明の目的は、このような従来技術の問
題点を解消し、1人で楽に操作することのできる患者移
動シートを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記目的
を達成するために鋭意検討を重ねた結果、平滑性布帛と
畝を有する波状布帛、あるいは畝を有する波状布帛同士
を組み合わせることで、両布帛間の摩擦抵抗が大幅に低
下し、患者の移動、回動が容易になることを見出し、本
発明を完成するに至った。
【0008】即ち、本発明の第1の態様によれば、患者
を載置する上部シートと、該上部シートの下面に敷設さ
れる下部シートとからなり、該上部シート及び下部シー
トのうちのいずれか一方のシートの他方のシートと接触
面を、平滑性布帛で構成し、他方のシートの接触面を、
ヤーンデニールが200de以上の撚糸ヤーンからなる
波状布帛で構成したことを特徴とする患者移動シートが
提供される。
【0009】また、本発明の第2の態様によれば、患者
を載置する円筒状シート内に内部シートを挿入し、該円
筒状シート及び内部シートのうちのいずれか一方のシー
トの他方のシートと接触する面を、平滑性布帛で構成
し、他方のシートの接触面を、ヤーンデニールが200
de以上の撚糸ヤーンからなる波状布帛で構成したこと
を特徴とする患者移動シートが提供される。
【0010】更に、本発明の第3の態様によれば、患者
を載置する上部シートと、該上部シートの下面に敷設さ
れる下部シートとからなり、該上部シート及び下部シー
トの互いに接触する面を、いずれもヤーンデニールが2
00de以上の撚糸ヤーンからなる波状布帛で構成し、
そのうちのいずれか一方の波状布帛の畝の配列方向を他
方の波状布帛の畝の配列方向と交差させたことを特徴と
する患者移動シートが提供される。
【0011】更にまた、本発明の第4の態様によれば、
患者を載置する円筒状シート内に内部シートを挿入し、
該円筒状シート及び内部シートの互いに接触する面を、
いずれもヤーンデニールが200de以上の撚糸ヤーン
からなる波状布帛で構成し、そのうちのいずれか一方の
波状布帛の畝の配列方向を他方の波状布帛の畝の配列方
向と交差させたことを特徴とする患者移動シートが提供
される。
【0012】更に加えて、本発明の第5の態様によれ
ば、患者を載置する上部シートと、該上部シートの下面
に敷設される下部シートとからなり、該上部シート及び
下部シートのうちのいずれか一方のシートの他方のシー
トと接触する面を、平滑性布帛で構成し、他方のシート
の接触面を、ヤーンデニールが200de以上の撚糸ヤ
ーンからなると共に、畝がシートの回動方向に配列され
ている波状布帛で構成したことを特徴とする患者移動シ
ートが提供される。
【0013】また、本発明の第6の態様によれば、患者
を載置する上部シートと、該上部シートの下面に敷設さ
れる下部シートとからなり、該上部シート及び下部シー
トの互いに接触する面を、いずれもヤーンデニールが2
00de以上の撚糸ヤーンからなる波状布帛で構成し、
そのうちのいずれか一方の波状布帛の畝をシートの回動
方向に配列させ、他方の布帛の畝を該回動方向に配列さ
せた畝と交差して配列させたことを特徴とする患者移動
シートが提供される。
【0014】図1及び図2は、本発明の第1の態様の患
者移動シートの一例を示す側面図及び平面図であり、該
シートは、患者Pを載置する上部シート1と、その下面
に敷設される下部シート2とからなり、上部シート1
が、弾性マット3を平滑性布帛4で被覆したもので構成
され、下部シート2が、畝5を有する波状布帛6で構成
されている。7は、上部シート1を引っ張って移動させ
るための把手である。
【0015】平滑性布帛4としては、その接触面が平滑
であれば、織物、編物、不織布等の任意のものが用いら
れるが、特にヤーンデニールが75de以上の撚糸ヤー
ンからなる平織物が、平滑性に優れているため、好適に
用いられる。この場合、撚糸ヤーンの撚数は、10〜3
00T/mであることが好ましい。
【0016】また、接触面を前記平滑性布帛4で構成し
た上部シートとしては、平滑性布帛4を単独で用いても
よいが、波状布帛6との間の接触面積を減らし、摩擦抵
抗を低減させるうえで、シートが適度な腰(剛性)を有
していることが好ましく、更にクッション性を与えるう
えからも、図1に示すように、弾性マット3を平滑性布
帛4で被覆したものが好適に用いられる。
【0017】弾性マット3としては、例えばウレタンマ
ットなどが好ましく用いられ、その硬度(ショアー法に
よる)は、40〜120が適当である。
【0018】また、平滑性布帛4は、弾性マット3を被
覆した形の他に、他の布帛、マット、フィルム等と積層
させた形で使用してもよい。
【0019】波状布帛6は、その表面に多数の畝5ない
しこれに類するものを有する布帛であり、例えば畝の深
さが0.1〜0.6mm、畝間隔が0.5〜5mmであ
ることが望ましい。かかる波状布帛6は、ヤーンデニー
ルが200de以上、好ましくはフィラメントデニール
が5de以上で、トータルデニールが400de〜10
00deの撚糸ヤーンを用いることにより得ることがで
きる。ヤーンデニールが200de未満では、畝の深
さ、間隔が小さくなりすぎて、平滑性布帛4との接触面
積が小さくならず、摩擦抵抗を低減させる効果が不十分
となる。また、撚糸ヤーンの撚数は、10〜300T/
mであることが好ましい。
【0020】このような波状布帛6の好ましい例とし
て、綾組織の織物を挙げることができる。図1及び図2
では、綾織物の綾線が、畝5を形成している。この波状
布帛は織物に限らず、編物においても、太いヤーンを挿
入することにより得ることができる。
【0021】波状布帛6は、単独でシートとして用いる
こともできるが、他の布帛、マット、フィルム等を波状
布帛6で被覆して用いることもできるし、また、該波状
布帛6を他の布帛、マット、フィルム等と積層して使用
することもできる。
【0022】この場合、平滑性布帛4及び波状布帛6の
接触面には、両者の摩擦抵抗を低減させるために、フッ
素樹脂等の円滑材を塗布してもよい。
【0023】本発明における平滑性布帛4及び波状布帛
6を形成する繊維は、天然繊維、化学繊維、合成繊維の
いずれでもよいが、消毒処理、滅菌処理が容易な合成繊
維が好ましく、特に耐摩耗性に優れたポリアミド繊維、
ポリエステル繊維のフィラメントヤーンが好適である。
【0024】本発明の患者移動シートを使用する場合
は、上部シート1と下部シート2とを、平滑性布帛4と
波状布帛6とが接触するように重ね合わせて、患者Pの
下に敷き込み、患者を上部シート1上に載置する。次い
で、上部シート1を図2の矢印方向に引っ張ると、平滑
性布帛4と波状布帛6との間の摩擦抵抗が小さいため、
上部シート1が容易に下部シート2上を滑動し、大きな
力を必要とせずに患者Pを所望の位置に移動させること
ができる。なお、上部シート1に把手7を付けておく
と、上部シート1を引っ張って移動させるのに便利であ
る。また、患者を移動させた後、上部シート1をそのま
まシーツとして使用してもよい。
【0025】以上の説明では、上部シート1に平滑性布
帛4を用い、下部シート2に波状布帛6を用いた例につ
いて述べたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、上部シート1に波状布帛6を用い、下部シート2に
平滑性布帛4を用いてもよいことは言うまでもない。
【0026】次に、本発明の第2の態様について、図3
を参照しながら説明する。
【0027】図3に示した患者移動シートは、図1及び
図2に示す畝5を有する波状布帛6からなる円筒状シー
ト11に、接触面を平滑布帛4で構成した内部シート1
2を挿入したものであり、特に、弾性マット3を平滑性
布帛4で被覆した内部シート12を用いるのが好まし
い。
【0028】この場合、図示したように、円筒状シート
11上に横臥した状態の患者Pの肩部と臀部に手を当て
て矢印方向に押すと、円筒状シート11が、あたかもキ
ャタピラーのように、内部シート12と接触しながら円
周方向に低摩擦抵抗で円滑に回動し、患者Pを所望の位
置に移動させることができる。
【0029】なお、この第2の態様においても、内部シ
ート12に波状布帛6を用い、円筒状シート11に平滑
性布帛4を用いてもよいことは言うまでもない。
【0030】本発明の第3の態様は、上部シート1と下
部シート2とからなる前述の第1の態様において、図4
及び図5に示すように、両シート1、2の互いに接触す
る面を、共にヤーンデニールが200de以上の撚糸ヤ
ーンからなる波状布帛6、6’で構成したものであり、
上部シート1の波状布帛6’の畝5’と、下部シート2
の波状布帛6の畝5とが、互いに交差して配列されてい
る。波状布帛6’の畝5’と波状布帛6の畝5との交差
角度は、両波状布帛6、6’間の摩擦抵抗を低下させ、
上部シート1を下部シート2上で円滑に滑動させるうえ
で、90度±45度程度が適当である。
【0031】なお、図4及び図5において、図1及び図
2と同一の部分には、同一番号を付し、その説明を省略
する。また、その使用方法も、第1の態様の場合と同じ
である。
【0032】本発明の第4の態様は、円筒状シート11
内に内部シート12を挿入した前述の第2の態様におい
て、図6に示すように、円筒状シート11と内部シート
12との互いに接触する面を、共にヤーンデニールが2
00de以上の撚糸ヤーンからなる波状布帛6、6’で
構成したものであり、円筒状シート11の波状布帛6の
畝5と、内部シート12の波状布帛6’の畝5’とが、
互いに交差して配列されている。波状布帛6の畝5と波
状布帛6’の畝5’との交差角度は、第2の態様の場合
と同じであることが望ましい。
【0033】なお、図6において、図3と同一の部分に
は、同一番号を付し、その説明を省略する。また、その
使用方法も、第2の態様の場合と同じである。
【0034】更に、本発明の第5及び第6の態様は、ベ
ッド、検査台等の上で患者を方向転換させるのに適した
患者移動シートであり、図7及び図8は、第5の態様の
一例を示す側面図及び平面図である。
【0035】該シートは、患者Pを載置する上部シート
1と、その下面に敷設される下部シート2とからなり、
上部シート1が、弾性マット3を平滑性布帛4で被覆し
たもので構成され、下部シート2が、ヤーンデニールが
200de以上の撚糸ヤーンからなると共に、シートの
回動方向に配列された畝5を有する波状布帛6で構成さ
れている。上部シート1の下部シート2と接触する面
は、平滑性布帛4の平滑面となっており(図8
(A))、下部シート2の上部シート1と接触する面
は、それぞれ畝5a、5b、5c、5dを有する4枚の
波状布帛6a、6b、6c、6dを接着、縫合等により
接合して、シートの回動方向に配列された畝5を有する
波状布帛6を構成している(図8(B))。
【0036】平滑性布帛4は、弾性マット3を被覆した
形の他に、他の布帛、マット、フィルム等と積層させた
形で使用してもよい。また、波状布帛6は、シートの回
動方向に畝5を配列させることができれば、1枚で構成
してもよく、任意の枚数の波状布帛を接合して構成して
もよい。
【0037】この態様の患者移動シートを使用する場合
は、上部シート1と下部シート2とを、平滑性布帛4と
波状布帛6とが接触するように重ね合わせて、患者Pの
下に敷き込み、患者を上部シート1上に座らせる。次い
で、患者の身体を持って、右又は左方向に回動させれ
ば、平滑性布帛4と波状布帛6との間のシート回動方向
の摩擦抵抗が小さいため、上部シート1が容易に下部シ
ート2上を回動し、大きな力を必要とせずに患者Pを所
望の方向に回動させることができる。従って、例えば、
仰臥位からベッド上での横向き座りへ、あるいはその逆
への移動を容易に行うことができる。
【0038】以上の説明では、上部シート1に平滑性布
帛4を用い、下部シート2に波状布帛6を用いた例につ
いて述べたが、本発明はこれに限定されるものではな
く、上部シート1に波状布帛6を用い、下部シート2に
平滑性布帛4を用いてもよいことは言うまでもない。
【0039】本発明の第6の態様は、上部シート1と下
部シート2とからなる前述の第5の態様において、図9
及び図10に示すように、両シート1、2の互いに接触
する面を、共にヤーンデニールが200de以上の撚糸
ヤーンからなる波状布帛6、6’で構成したものであ
り、下部シート2の上部シート1と接触する面は、それ
ぞれ畝5a、5b、5c、5dを有する4枚の波状布帛
6a、6b、6c、6dを接着、縫合等により接合し
て、シートの回動方向に配列された畝5を有する波状布
帛6を構成し(図10(B))、上部シート1の下部シ
ート2と接触する面は、それぞれ畝5’a、5’b、
5’c、5’dを有する4枚の波状布帛6’a、6’
b、6’c、6’dを接着、縫合等により接合して、該
畝5と交差するように配列された畝5’を有する波状布
帛6’を構成する(図10(A))。
【0040】波状布帛6は、シートの回動方向に畝5を
配列させることができれば、1枚で構成してもよく、任
意の枚数の波状布帛を接合して構成してもよい。また、
波状布帛6’も、シートの回動方向に配列された畝5と
交差するように、畝5’を配列させることができれば、
1枚で構成してもよく、任意の枚数の波状布帛を接合し
て構成してもよい。更に、畝5、5’は、必ずしも直線
状のものを組み合わせたものである必要はなく、曲線状
であってもよい。
【0041】なお、図9及び図10において、図7及び
図8と同一の部分には、同一番号を付し、その説明を省
略する。また、その使用方法も、第5の態様の場合と同
じである。
【0042】以上の説明では、下部シート2に、シート
の回動方向に配列された畝5を有する波状布帛6を用
い、上部シート1に、該畝5と交差するように配列され
た畝5’を有する波状布帛6’を用いた例について述べ
たが、本発明はこれに限定されるものではなく、下部シ
ート2に波状布帛6’を用い、上部シート1に波状布帛
6を用いてもよいことは言うまでもない。
【0043】なお、本発明の第2及び第5の態様で用い
る平滑性布帛4の詳細は、第1の態様で説明した平滑性
布帛4と同様であり、第2〜第6の態様で用いる波状布
帛6(6’)の詳細も、第1の態様で説明した波状布帛
6と同様である。
【0044】本発明の患者移動シートは、ベッドからス
トレッチャへ、ストレッチャから手術台、医療診断装置
の検査台等へ、あるいはその逆方向に患者を移動させた
り、ベッド、検査台等の上で患者を移動、方向転換させ
たりするのに、大きな力を必要とせず有効に使用するこ
とができる。
【0045】
【作用】本発明の第1の態様の患者移動シートにおいて
は、平滑性布帛と波状布帛とを介して、下部シート上に
上部シートが敷設されており、平滑性布帛の平滑面と波
状(リブ状)布帛の畝(突起)との接触は点接触に近
く、その接触面積は小さいため、従来の偏平自在な円筒
状マットのように滑動面が全面接触している場合に比較
して、滑動させたときの摩擦抵抗が大幅に低下する。ま
た、第3の態様においては、両方の波状布帛の畝同士
が、互いに交差して接触しているため、その接触面積は
更に小さくなり、上部シートを滑動させたときの摩擦抵
抗が更に大幅に低下する。
【0046】その結果、上部シートを引っ張ると、上部
シートが容易に下部シート上を滑動し、大きな力を必要
とせずに、1人の介護者で患者を所望の位置に移動させ
ることができる。
【0047】また、本発明の第2の態様の患者移動シー
トにおいては、円筒状シートとその中に挿入された内部
シートとが、平滑性布帛と波状布帛とを介して接触して
おり、また、第4の態様においては、互いに交差してい
る畝を有する2枚の波状布帛を介して接触しており、上
記と同じ理由により、円筒状シートが内部シートと接触
しながら、その円周方向にキャタピラーのように回動す
る場合の摩擦抵抗が、大幅に低下する。
【0048】その結果、円筒状シート上に横臥した患者
を1人の介護者が軽く押すだけで、患者を所望の位置に
楽に移動させることができる。
【0049】更に、本発明の第2及び第4の態様の患者
移動シートでは、円筒状シートの外面も平滑性布帛又は
波状布帛で構成されていると、これに接するストレッチ
ャ等の表面(通常は平坦な面)やシーツ面などとの間で
も、上述の摩擦抵抗の低下が生ずるので、かかる平坦面
やシーツ面上の滑動も容易となり、患者の移動に要する
労力が一段と軽減される。
【0050】本発明の第5の態様の患者移動シートで
は、平滑性布帛と畝がシートの回動方向に配列されてい
る波状布帛とを介して、下部シート上に上部シートが敷
設されており、平滑性布帛の平滑面と波状布帛の畝との
接触面積が小さく、しかも、波状布帛の畝が、シートの
回動方向に配列されているため、下部シートに対して、
上部シートを回動させた場合の摩擦抵抗が大幅に低下す
る。また、第6の態様においては、両方の波状布帛の畝
同士が、互いに交差して接触しているため、その接触面
積は更に小さくなり、上部シートを回動させたときの摩
擦抵抗が更に大幅に低下する。
【0051】その結果、上部シート上に座った患者の身
体を持って、右又は左方向に回動させれば、上部シート
が容易に下部シート上を回動し、大きな力を必要とせず
に患者を所望の方向に回動させることができる。
【0052】
【実施例】以下、実施例により本発明を更に詳細に説明
する。
【0053】[実施例1]固有粘度が1.12、強度が
8.1g/deの高強力ポリエチレンテレフタレートフ
ィラメント(250de/48fil)の双糸(撚数8
0T/m)を製織して、仕上げ密度が45本/インチの
平織物を作成した。
【0054】この平織物は平滑性に富んでおり、この平
織物で、厚さ10mm、硬度50の弾性ウレタンマット
を被覆して、図1及び図2の上部シートとした。
【0055】一方、ナイロンフィラメント(210de
/15fil)4本を100T/mの撚数で撚糸して得
た撚糸ヤーン(ヤーンデニール840de)を用いて、
経糸密度が52本/インチ、緯糸密度が34本/インチ
の2/2綾組織の織物を得た。この綾織物は、表面に多
数の畝が存在し、畝の深さが0.2mm、畝間隔が3m
mの波状布帛であり、この綾織物を図1及び図2の下部
シートとした。
【0056】この上部シートと下部シートとを、図1及
び図2に示すように重ね合わせて、ベッドに寝ている体
重約60kgの患者の下に敷き込み、患者を上部シート
上に載置し、ベッドに並べて置いたストレッチャ上に向
かって上部シートを引っ張ったところ、上部シートが容
易に下部シート上を滑動し、大きな力を必要とせずに、
1人で患者をストレッチャ上にに移動させることができ
た。
【0057】[実施例2]実施例1で作成したナイロン
綾織物で円筒状シートを作り、この中に、実施例1で作
成した上部シート(ポリエチレンテレフタレート平織物
で弾性ウレタンマットを被覆したもの)を内部シートと
して挿入して、図3に示す患者移動シートを作った。
【0058】この患者移動シートの円筒状シートの上に
患者を横臥させて、患者の肩部と臀部に手を当てて軽く
押したところ、円筒状シートがその円周方向にキャタピ
ラーのように円滑に回動し、患者を簡単に移動させるこ
とができ、その滑動作業性は、実施例1に示したものよ
りも優れていた。
【0059】[実施例3]実施例2において、円筒状シ
ートには、実施例1で作成したポリエチレンテレフタレ
ート平織物を用い、内部シートとしては、実施例1で作
成したナイロン綾織物で弾性ウレタンマットを被覆した
ものを用いた。
【0060】この患者移動シートの円筒状シートの上に
患者を横臥させて、患者の肩部と臀部に手を当てて軽く
押したところ、円筒状シートがその円周方向にキャタピ
ラーのように円滑に回動し、実施例2と同様に、患者を
簡単に移動させることができた。
【0061】[実施例4]固有粘度が1.05、強度が
8.2g/deの高強力ポリエチレンテレフタレートフ
ィラメント(210de/24fil)4本を100T
/mの撚数で撚糸して得た撚糸ヤーン(ヤーンデニール
840de)を用いて、経糸密度が51本/インチ、緯
糸密度が36本/インチの2/2綾組織の織物を得た。
この綾織物は、表面に多数の畝が存在し、畝の深さが
0.3mm、畝間隔が1.6mmの波状布帛であった。
【0062】この綾織物で、厚さ10mm、硬度50の
弾性ウレタンマットを被覆して、上部シートとし、同じ
く、この綾織物を下部シートとして、図4及び図5に示
すように、両方の綾織物の畝をそれぞれ約90度で交差
させて、重ね合わせ、患者移動シートを作った。
【0063】この患者移動シートを、ベッドに寝ている
体重約60kgの患者の下に敷き込み、患者を上部シー
ト上に載置し、ベッドに並べて置いたストレッチャ上に
向かって上部シートを引っ張ったところ、上部シートが
容易に下部シート上を滑動し、大きな力を必要とせず
に、1人で患者をストレッチャ上にに移動させることが
できた。
【0064】[実施例5]実施例1で作成したナイロン
綾織物で円筒状シートを作り、この中に、実施例4で作
成した上部シート(ポリエチレンテレフタレート綾織物
で弾性ウレタンマットを被覆したもの)を内部シートと
して挿入して、図6に示す患者移動シートを作った。な
お、円筒状シートと内部シートとは、円筒状シートのナ
イロン綾織物の畝と、内部シートのポリエチレンテレフ
タレート綾織物の畝とが、約90度で交差するように配
置した。
【0065】この患者移動シートの円筒状シートの上に
患者を横臥させて、患者の肩部と臀部に手を当てて軽く
押したところ、円筒状シートがその円周方向にキャタピ
ラーのように円滑に回動し、患者を簡単に移動させるこ
とができた。
【0066】[実施例6]実施例1で作成した上部シー
ト(ポリエチレンテレフタレート平織物で弾性ウレタン
マットを被覆したもの、図8A)と、実施例1で作成し
たナイロン綾織物4枚を、図8Bに示すような畝配列
(シートの回動方向に配列)となるように接合した下部
シートとで、図7に示す患者移動シートを作った。
【0067】この患者移動シート上に座った患者の身体
を持って、右又は左方向に回動させたところ、上部シー
トが容易に下部シート上を回動し、大きな力を必要とせ
ずに、患者を所望の方向に簡単に回動させることができ
た。
【0068】[実施例7]実施例1で作成したナイロン
綾織物4枚を、図10Bに示すような畝配列(シートの
回動方向に配列)となるように接合して、下部シートと
し、同じく、このナイロン綾織物4枚を、図10Aに示
すような畝配列(図10Bの畝と交差する配列)となる
ように接合し、得られた波状布帛で、厚さ10mm、硬
度50の弾性ウレタンマットを被覆して、上部シートと
し、両方の綾織物の畝をそれぞれ約90度で交差させて
重ね合わせ、図9に示す患者移動シートを作った。
【0069】この患者移動シート上に座った患者の身体
を持って、右又は左方向に回動させたところ、上部シー
トが容易に下部シート上を回動し、大きな力を必要とせ
ずに、患者を所望の方向に簡単に回動させることができ
た。
【0070】
【発明の効果】本発明によれば、大きな力を必要とせ
ず、1人で楽に患者を所望の位置に移動、回動させるこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の患者移動シートの第1の態様を示す側
面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】本発明の患者移動シートの第2の態様を示す斜
視図である。
【図4】本発明の患者移動シートの第3の態様を示す側
面図である。
【図5】図4の平面図である。
【図6】本発明の患者移動シートの第4の態様を示す斜
視図である。
【図7】本発明の患者移動シートの第5の態様を示す側
面図である。
【図8】図7の患者移動シートの上部シートと下部シー
トの接触面を示す平面図である。
【図9】本発明の患者移動シートの第6の態様を示す側
面図である。
【図10】図9の患者移動シートの上部シートと下部シ
ートの接触面を示す平面図である。
【符号の説明】
1 上部シート 2 下部シート 3 弾性マット 4 平滑性布帛 5、5’ 畝 6、6’ 波状布帛 11 円筒状シート 12 内部シート
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平 広遠 千葉県我孫子市青山台4丁目13番3号

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 患者を載置する上部シートと、該上部シ
    ートの下面に敷設される下部シートとからなり、該上部
    シート及び下部シートのうちのいずれか一方のシートの
    他方のシートと接触する面を、平滑性布帛で構成し、他
    方のシートの接触面を、ヤーンデニールが200de以
    上の撚糸ヤーンからなる波状布帛で構成したことを特徴
    とする患者移動シート。
  2. 【請求項2】 前記上部シートが、弾性マットを前記平
    滑性布帛又は前記波状布帛で被覆したものである請求項
    1記載の患者移動シート。
  3. 【請求項3】 患者を載置する円筒状シート内に内部シ
    ートを挿入し、該円筒状シート及び内部シートのうちの
    いずれか一方のシートの他方のシートと接触する面を、
    平滑性布帛で構成し、他方のシートの接触面を、ヤーン
    デニールが200de以上の撚糸ヤーンからなる波状布
    帛で構成したことを特徴とする患者移動シート。
  4. 【請求項4】 前記内部シートが、弾性マットを前記平
    滑性布帛又は前記波状布帛で被覆したものである請求項
    3記載の患者移動シート。
  5. 【請求項5】 患者を載置する上部シートと、該上部シ
    ートの下面に敷設される下部シートとからなり、該上部
    シート及び下部シートの互いに接触する面を、いずれも
    ヤーンデニールが200de以上の撚糸ヤーンからなる
    波状布帛で構成し、そのうちのいずれか一方の波状布帛
    の畝の配列方向を他方の波状布帛の畝の配列方向と交差
    させたことを特徴とする患者移動シート。
  6. 【請求項6】 前記上部シートが、弾性マットを前記波
    状布帛で被覆したものである請求項5記載の患者移動シ
    ート。
  7. 【請求項7】 患者を載置する円筒状シート内に内部シ
    ートを挿入し、該円筒状シート及び内部シートの互いに
    接触する面を、いずれもヤーンデニールが200de以
    上の撚糸ヤーンからなる波状布帛で構成し、そのうちの
    いずれか一方の波状布帛の畝の配列方向を他方の波状布
    帛の畝の配列方向と交差させたことを特徴とする患者移
    動シート。
  8. 【請求項8】 前記内部シートが、弾性マットを前記波
    状布帛で被覆したものである請求項7記載の患者移動シ
    ート。
  9. 【請求項9】 患者を載置する上部シートと、該上部シ
    ートの下面に敷設される下部シートとからなり、該上部
    シート及び下部シートのうちのいずれか一方のシートの
    他方のシートと接触する面を、平滑性布帛で構成し、他
    方のシートの接触面を、ヤーンデニールが200de以
    上の撚糸ヤーンからなると共に、畝がシートの回動方向
    に配列されている波状布帛で構成したことを特徴とする
    患者移動シート。
  10. 【請求項10】 前記上部シートが、弾性マットを前記
    平滑性布帛又は前記波状布帛で被覆したものである請求
    項9記載の患者移動シート。
  11. 【請求項11】 患者を載置する上部シートと、該上部
    シートの下面に敷設される下部シートとからなり、該上
    部シート及び下部シートの互いに接触する面を、いずれ
    もヤーンデニールが200de以上の撚糸ヤーンからな
    る波状布帛で構成し、そのうちのいずれか一方の波状布
    帛の畝をシートの回動方向に配列させ、他方の布帛の畝
    を該回動方向に配列させた畝と交差して配列させたこと
    を特徴とする患者移動シート。
  12. 【請求項12】 前記上部シートが、弾性マットを前記
    波状布帛で被覆したものである請求項11記載の患者移
    動シート。
  13. 【請求項13】 前記平滑性布帛が、ヤーンデニールが
    75de以上の撚糸ヤーンからなる平織物である請求項
    1、2、3、4、9又は10記載の患者移動シート。
  14. 【請求項14】 前記波状布帛が、綾織物である請求項
    1〜12のいずれか1項記載の患者移動シート。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001314447A (ja) * 2000-05-10 2001-11-13 Hiramatsu Sangyo Kk 無端搬送シート
JP2012211407A (ja) * 2011-03-31 2012-11-01 Unitika Ltd シューター用布帛

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