JPH0787374A - 投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置 - Google Patents

投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置

Info

Publication number
JPH0787374A
JPH0787374A JP5174935A JP17493593A JPH0787374A JP H0787374 A JPH0787374 A JP H0787374A JP 5174935 A JP5174935 A JP 5174935A JP 17493593 A JP17493593 A JP 17493593A JP H0787374 A JPH0787374 A JP H0787374A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
image
eyeball
wearer
viewing angle
monitor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5174935A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2507913B2 (ja
Inventor
Kazuyo Iwamoto
和世 岩本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
National Institute of Advanced Industrial Science and Technology AIST
Original Assignee
Agency of Industrial Science and Technology
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Agency of Industrial Science and Technology filed Critical Agency of Industrial Science and Technology
Priority to JP5174935A priority Critical patent/JP2507913B2/ja
Publication of JPH0787374A publication Critical patent/JPH0787374A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2507913B2 publication Critical patent/JP2507913B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closed-Circuit Television Systems (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)
  • Testing, Inspecting, Measuring Of Stereoscopic Televisions And Televisions (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 眼球の位置を正確に測定して、その眼球の位
置に対応した範囲の画像情報だけを人の眼球に正面から
与えるようにして画像情報を絞り込んで解像度を上げる
ことができる投射方式による眼球運動追従型視覚提示装
置を提供すること。 【構成】 作画装置2と画像提示装置3と眼球位置測定
装置4を備え、撮像装置2aはカメラ装置5と撮像方向
制御装置6とを有し、画像提示装置3は、モニタと画像
透過素子13とを備える。作画装置2で撮影された映像
は処理されたのち、画像透過素子13を通して装着者1
4の眼球15に与えられる。装着者14の眼球15が動
くと、眼球位置測定装置4で検出し、眼球15の視線と
モニタの中心とを一致させ、また眼球15の視線と一致
するようにカメラ装置5の向きを変える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、臨場感の高い映像を
人に提示するための眼球運動追従型視覚提示装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】TVカメラで撮影した情景を臨場感を持
って人に視覚的に表示したり、あるいはコンピュータの
中で作られた仮想的世界を人に臨場感を持ってグラフィ
ック表示するために、ヘッドマウントディスプレイが開
発されている。このヘッドマウントディスプレイは人の
左右両眼の前にそれぞれ独立に小形のTVモニタを配置
し、立体感のある映像を人に提示することを可能にする
装置である。
【0003】一般には、ゴニオメータや磁気的な方法で
計測される頭の動きに応じて、TVカメラあるいはコン
ピュータディスプレイ上に生成されるグラフィックス像
を操作し、そうして生成された画像を左右両眼のディス
プレイに提示することで、あたかもTVカメラの置かれ
た位置で外界を見ているかのような、あるいはコンピュ
ータグラフィックスが提示する画像の世界の中に実在し
てその世界を見ているかのような感覚を生成することが
できる。ヘッドマウントディスプレイはこうしたいわゆ
る人工現実感システムの視覚表示装置として注目されて
いるが、一方、左右両眼への画像提示に小形ディスプレ
イを用いるため、ディスプレイの外枠が常に視野内に入
り、臨場感が損なわれるという欠点があることも指摘さ
れている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】人は通常眼球の中心を
軸として視野角±40゜の視野を有するといわれてい
る。従って、ヘッドマウントディスプレイではこの領域
をカバーする画面の大きさを有するTVモニタを両眼の
前方に配置しないと、人はTVモニタの枠が見えるた
め、結果的に提示される画像は枠を通して情景をのぞい
ているような感じを持つようになる。こうした問題を解
決する一つの方法は人の最大視野をカバーする画面を有
するTVモニタを導入することであるが、一般にTVモ
ニタに画像を表示する走査線の数は制限があるため(例
えば通常のNTSC方式では走査線は525本、高品位
TVモニタの走査線は2000本程度)、大きな画面の
TVモニタを使うと像の解像度が低下する。この解像度
の低下は人にぼけた像を提示することになり、臨場感を
損なう一因となる。
【0005】この問題を解決するには、人の視力を損な
わない高解像度な画像を画面に表示できる走査線数の多
いTVモニタを開発することであるが、現状では人の視
野に対応する、高解像度TVモニタを開発することは技
術的に困難である。この発明は、このような視野の狭い
現状のヘッドマウントディスプレイの視野を、解像度を
落とすことなく拡大する方法を提供すべく成されたもの
である。人は注視点(眼球の中心軸すなわち視線を向け
て見ている対象の位置)およびその狭い周囲でのみもの
がよく見えて(通常は視線を中心に±5゜の領域)、そ
れ以外の領域では像がぼけて見えるという現象が知られ
ている。この発明はこうした生体の特性に注目し、オプ
トメカトロニクス的方法により、広視野・高解像度なデ
ィスプレイを用いたのと等価な像を操作者に提示できる
装置に関するものである。このような人の注視点及びそ
の狭い周囲だけを高解像度に表示するためには、まず人
の注視点すなわち、人の視線を検出して、その人の視線
に追従して高解像度の画像を人に与えるのがうまい解決
策である。この特許出願の出願人は先に回転楕円鏡を用
いて高解像度の画像を人の視線に追従させる技術を提案
した。この回転楕円鏡を用いた視線追従型ヘッドマウン
トディスプレーは、人の視線の検出が容易で、画像の追
従も良好に行うことができ、仮想現実感の実現を良好に
行うことができるのであるが、回転楕円鏡の焦点に人の
眼球を一致させる必要があるところから、装置の構成が
複雑になるという問題がある。さらに回転楕円鏡で画像
を反射させて、人の眼球に投影するために画像を人の後
から顔側面を通して画像を回転楕円鏡に向けて、顔側面
から投影するため広視野像の視野角が制限されるという
問題がある。この発明は上記の如き事情に鑑みてなされ
たものであって、広視野画像を提示することが可能であ
るとともに注視点において高解像度の画像を提示するこ
とができ、かつ、人の視線の検出が容易で、画像の追従
も良好に行うことができて、仮想現実感の実現を良好に
行うことができるとともに、装置の構成も簡単である眼
球運動追従型視覚提示装置を提供することを目的とする
ものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的に対応して、こ
の発明の投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置
は、装着者の視線に対応した画像を作成する作画装置
と、作画装置で作成した画像を装着者に提示する画像提
示装置と、装着者の眼球の位置を測定する眼球位置測定
装置とを備え、画像提示装置は、作画装置で作成した画
像を表示する表示装置と、装着者の眼球の前方に配置さ
れていて表示装置に表示された画像を入射して透過させ
て出射する画像透過素子と、表示装置と画像透過素子と
の間の光路中に配置されている姿勢可変のミラーと、ミ
ラ―の姿勢を制御するミラ―制御装置とを備え、眼球位
置測定装置からの信号によって作画装置を制御しかつミ
ラ―駆動装置を制御するように構成したことを特徴とし
ている。
【0007】
【作用】眼球の動きに対し光学系を操作して、常に視線
がモニタの中心一点を見つめるようにすると同時に、モ
ニタの中心領域には、直接眼球の前にモニタが置かれて
いる場合に眼球が注視するはずの領域の像を高解像度で
提示し、その領域の周囲の画像を低解像度で提示する装
置であり、その画像は画像を透過させる画像透過素子を
用いて装着者の正面から装着者に与えられる。
【0008】まず、装着者の眼球の直前に画像透過素子
を配置し、画像透過素子の一点を見つめさせると、その
視線は画像透過素子を透過し、更にハーフミラーにより
外部に取り出される。その視線方向をモニタの中心を向
くように変更すると、光学系の双方向性から結果的に装
着者は画像透過素子を介して、モニタの中心を見ること
が出来る。一方、眼球が動き視線の向きが変わったとき
は、それをモニタの中心を通る軸上に置かれたセンサで
眼球の動きを捉えて検知し、それに応じてミラーの向き
を制御して、常に視線の向きがモニタの中央に固定され
るようにする。また、これと同時に、眼球の動きに応じ
て作画装置を制御して、眼球の運動に応じた視線方向の
画像がモニタ中央に映し出されるようにする。ミラーの
制御や作画装置の制御は視線信号発信装置からの眼球の
位置信号にもとづき、それぞれの制御装置が行う。
【0009】
【実施例】図1(a),(b)にこの発明の基本的考え
方を示す。例えば人が肉眼で対象物10を見つめる場合
を考える。まず眼球が符号15で示す位置にあってその
視線が50の方向を向き、物体10上の点P1 を注視す
るとする。また次に視線の向きを変えて、眼球を15′
の位置に動かし、視線を50′の方向に向けて、点P2
を注視する状況を想定する。この時、人の視覚系の特性
から、各眼球位置において人は注視点P1 ,P2 の近傍
で高分解能な画像を取得することができる。一方、注視
点からはなれた外方位置の状態は明瞭には判別できない
から、広画角・低分解能な画像を得ることができる。こ
うした視覚の特性を利用して、視線方向の注視点のみ常
に高分解能な画像を提示するようにして、等価的に広画
角・高分解能な画像を提示することを考える。
【0010】そのために、図1(a)と等価なディスプ
レイ系として図1(b)のような系を考える。すなわ
ち、まず図1(b)の(イ)のように眼球の運動に応じ
てその視線方向にモニタの位置が動くディスプレイ系
と、図1(b)の(ロ)に示すように、カメラの位置
O′および光軸が図1(a)の眼球の位置Oおよび視線
と一致するように置かれた撮像系を想定する。ここで眼
球が図1(a)の位置15に対応する図1(b)の位置
15にある時に、カメラ装置5を視線50の方向に向
け、点P1 を撮像してその注視点像を高解像度で視線5
0方向にモニタ122に写し、また、眼球が15′に移
動したときはその動きを検出して、それに追従するよう
にモニタ122を視線50′方向の122′の位置に動
かすと同時に、カメラもまたその視線50′に一致する
方向に動かし、点P2 を撮像してその注視点像を高解像
度で位置122′にあるモニタ122に写す。ここでモ
ニタの大きさを高視力を有する眼球の狭視野をカバーす
る程度の大きさにすれば、人は図1(b)のシステムで
も図1(a)とほぼ同様の画像を受容することができ
る。ここで、図1(b)の(イ)のようにモニタ122
を動かせば、対象物10の全面を一度に提示する固定モ
ニタを用いる場合よりも、小さい画面のモニタで同様の
像の提示効果を得ることが出来るから、同一走査線数の
モニタを利用する場合、より解像度の高い像を提示する
ことが可能になる。次に狭視野画像の作成と同様に、広
視野画像も装着者の視線と一致させて作成し、人が低視
力となる眼球の広視野をカバーする程度の大きさのモニ
タに提示し、狭視野画像を広視野画像中にスーパーイン
ポーズして装着者に与える。ただし、図1(b)の
(イ)のようにモニタ122を高速な眼球の動きに応じ
て動かすのは困難であるから、この発明ではこれと等価
な効果を、光学系を用いて実現することを考える。
【0011】以下に、その詳細を一実施例を示す図面を
用いて説明する。図2において、1は眼球運動追従型視
覚提示装置である。眼球運動追従型視覚提示装置1は右
眼用装置100aと左眼用装置100bを備えている。
右眼用装置100aは装着者14の右眼15aに与える
画像を取扱う装置であり、左眼用装置100bは装着者
14の左眼15bに与える画像を取扱う装置であるが、
右眼用装置100aと左眼用装置100bとは対称的な
構成であるので、ここでは右眼用装置100aについて
説明する。右眼用装置100aは作画装置2と画像提示
装置3と眼球位置測定装置4とを備えている。作画装置
2は主としてモニタで提示すべき画像を作成するための
装置である。作画装置2はコンピュータグラフィックス
装置や対象物10を撮影して画像を作成する撮像装置2
aで構成することができるが、いずれの場合も、その作
成される画像は装着者14の視線50に対応した内容の
ものであって、したがって装着者14の視線50が変わ
れば画像の内容も変るものである。以下に説明する実施
例では作画装置2として対象物10を撮影して画像を作
成する撮像装置2aを用いる場合について説明する。
又、画像提示装置3は、装着者14に作画装置2で作成
した画像を提示するための装置である。又、眼球位置測
定装置4は装着者14の眼球運動を測定して作画装置2
(撮像装置2a)及び画像提示装置3を制御するための
装置である。
【0012】撮像装置2aは対象物10を撮影するカメ
ラ装置5とカメラ装置5の撮像方向を制御する撮像方向
制御装置6とを備えている。カメラ装置5はこの実施例
では一対の広視野用TVカメラ5A,狭視野用TVカメ
ラ5aを備え、また撮像方向制御装置6は、ハーフミラ
ー60、スキャナー61、スキャナ駆動回路62、スキ
ャナコントローラー63からなっている。
【0013】広視野用TVカメラ5A、狭視野用TVカ
メラ5aは自動焦点機能を備えていて、TVカメラ5
A、及び5aの焦点は対象物10の表面上の同一点Pに
一致している。広視野用TVカメラ5Aで撮像された広
視野画像40は画像処理装置12Aで画像処理された後
に広視野用モニタ24Aに表示される。狭視野用TVカ
メラ5aで撮像された狭視野画像41は画像処理装置1
2aで画像処理された後に狭視野用モニタ24aに表示
される。ここで注意すべき点は、広視野画像40と狭視
野画像41とは後にスーパーインポーズにより重ね合わ
されるのであるが、広視野画像40中の中央で狭視野画
像41が重ね合わされるべき部分は画像が欠除されて存
在しない。このような広視野画像40の画像処理は画像
処理装置12Aで行われる。広視野画像40と狭視野画
像41は画像提示装置3の画像透過素子13に送られ
る。
【0014】画像提示装置3は一対の画像透過素子13
と広視野用モニタ24A、狭視野用モニタ24aとハー
フミラー26、ハーフミラー27とを有する。画像透過
素子13は図3及び図4に示すように、凹レンズ10
1、光ファイバ102、接眼レンズ103とから成って
いる。凹レンズ101は光ファイバ102の光入射面1
04に対向して配置され、接眼レンズ103は装着者1
4が眼球15に装着して使用するものである。光ファイ
バ102は例えば直径50mmのもので、その直径は装
着者14の眼の大きさや、顔の大きさに応じて選択する
ものである。光ファイバ102の光入射面104及び光
出射面105はともに球凹面状に形成されている。
【0015】ハーフミラー27はスキャナ29の駆動軸
に取付けられていて2軸回りに回転可能である。スキャ
ナ29はスキャナ駆動回路30によって駆動される。こ
のようなハーフミラー27としては例えばガルバノメー
タミラーを使用することができる。
【0016】ハーフミラー26の反射側には眼球位置測
定装置4が配置されている。眼球位置測定装置4はレン
ズ32、分割型光検出器(APD)、赤外CCDカメラ
等の光検出器33及び眼球照明用光学装置34を備えて
いる。眼球照明用光学装置34は赤外LED35,レン
ズ36及びハーフミラー37を備えている。光検出器3
3は増幅回路38を介して眼球位置演算回路39に接続
し、眼球位置演算回路39の出力はスキャナコントロー
ラー42、スキャナコントローラー63、画像処理装置
12Aに入力される。
【0017】眼球位置演算回路39は例えばコンピュー
タとソフトウェアによって構成することができ、光検出
器33の出力信号に基づいて眼球15の位置を演算し
て、スキャナコントローラー42、スキャナコントロー
ラー63、画像処理装置12Aに入力する。スキャナコ
ントローラー42は例えばコンピュータとソフトウェア
とによって構成することができ、眼球位置演算回路39
からの信号によってスキャナ29の駆動量を算出しスキ
ャナ駆動回路30の動作を制御する。
【0018】スキャナコントローラー63は、例えばコ
ンピュータとソフトウェアとによって構成することがで
き、眼球位置演算回路39からの信号によってスキャナ
61の駆動量を算出し、スキャナ駆動回路62の動作を
制御する。なお、図2において実線は電気的接続を示
し、破線は光軸を示している。
【0019】このように構成された眼球運動追従型視覚
提示装置1における画像の提示操作は次の通りである。
遠隔の作業環境にある対象物10は一対の広視野用TV
カメラ5Aで撮影され、その信号は画像処理装置12A
で処理された後に広視野用モニタ24Aに表示される。
画像処理装置12Aにおける処理の内容としては、例え
ば、狭視野画像が表示されるべき画面の中央部の画像の
消去またはノイズの消去等の処理がある。一方、同じく
対象物10は一対の狭視野用TVカメラ5aで撮影さ
れ、その信号は画像処理装置12aで処理された後に狭
視野用モニタ24aに表示される。画像処理装置12a
における処理の内容としては画像の縮小またはノイズの
消去等の処理がある。
【0020】広視野用モニタ24Aは画像を光路44に
投入する。光路44では広視野用モニタ24Aからの光
はハーフミラー27を透過し、次に画像透過素子13を
通して装着者14の眼球15に入射する。一方、狭視野
用モニタ24aの画像は光路45からハーフミラー26
を透過し、ハーフミラー27で反射されて光路44に投
入される。光路44では広視野画像40と狭視野画像4
1とが重なり合い、広視野画像40の画像切欠き部分に
狭視野画像41がはめ込まれた状態の合成画像となり、
この合成画像が装着者14の眼球15に与えられて眼球
15の網膜上に結像する。これによって、装着者14の
眼球15の前方に対象物10上の点Pの注視点像と周辺
像が合成画像により形成される。このとき、眼球15の
位置すなわち視線は眼球位置測定装置4によって測定さ
れている。眼球位置測定装置4では赤外LED35から
赤外光が発光し、レンズ36を通しハーフミラー37、
ハーフミラー26、ハーフミラー27で反射されて光路
44に投入され、画像と同じ光路を通って、画像透過素
子13を通して眼球15を照明する。眼球15からの反
射した赤外光は、同じ光路を逆にたどって、ハーフミラ
ー37に達し、ハーフミラー37を通過して、眼球位置
測定装置4に達し、レンズ32を通して光検出器33に
入射する。光検出器33では眼球15の位置の変化によ
って出力に変化が生じ、その信号を増幅回路38を介し
て眼球位置演算回路39に入力し、眼球位置演算回路3
9が眼球15を算出する。
【0021】次に、装着者14が視線を動かして、つま
り眼球15を動かすと、その眼球15の赤外光で照明さ
れた像は光の双方向性によって光出射面105から画像
透過素子13に入り、透過して光入射面104から出射
し、ハーフミラー27、ハーフミラー26で反射し、次
いでハーフミラー37を透過して眼球位置測定装置4に
入る。眼球位置測定装置4では眼球15の像はレンズ3
2を通して光検出器33で検出され、その像の信号が増
幅回路38で増幅されて眼球位置演算回路39に入力さ
れ、そこで眼球15の移動量及び位置が検出される。そ
してその眼球位置信号を撮像方向制御装置6に入力し、
撮像方向制御装置6は眼球の視線の方向に狭視野用TV
カメラ5aの撮像方向を変える。
【0022】これによって、装着者14の視線と狭視野
用TVカメラ5aの視線とが一致する。こうして装着者
14の視線が向いた方向の画像情報だけが狭視野用TV
カメラ5aで撮影されて狭視野用モニタ24a上に表示
されることになる。
【0023】一方、装着者14の眼球15が動くことに
よって、眼球15からモニタ24aに至る光路44が変
化し、従って眼球15がモニタ24aの中心を見なくな
るので、これを一致させるために眼球位置演算回路39
で算出した眼球15の回転角θの1/2すなわち(1/
2)θだけハーフミラー27を回転させて眼球15の視
線をモニタ24aの中心に一致させる。
【0024】このハーフミラー27の制御はスキャナコ
ントローラー42からの眼球位置信号にもとずいてスキ
ャナ駆動回路30がスキャナ29を駆動して行う。この
ようにして眼球15の視線とモニタ24aの中心が一致
すると、モニタ24A、24aの像が、装着者14の眼
球15に入射され、眼球前方に先ほどのTVカメラ5
A、5aでとらえた視線方向の合成画像情報が形成され
る。こうして、本装置は視線が変化しても視線方向の画
像のみを眼球に入射することを可能にし、図1bと等価
な効果をもつ系の構成を可能にする。
【0025】なお、本説明では視線方向に狭視野用TV
カメラ5aを制御して狭視野用モニタ24a上に像を提
示するシステムについて記述したが、眼球位置信号に応
じて、コンピュータグラフィックス像を制御すれば仮想
の世界を表示する仮想現実感システムを得ることも可能
である。
【0026】(その他の実施例)画像透過素子としては
図4に示すもののほか、図5、図6に示すものも使用す
ることができる。図5に示す画像透過素子13′は光フ
ァイバ102、接眼レンズ103を使用せずに、入射側
の複数の凹レンズ106,107と出射側の凸レンズ1
08,109で構成したものである。図6に示す画像透
過素子13″は接眼レンズ103を使用せずに、入射側
から光ファイバ111,レンズ112,凸レンズ113
で構成したものである。
【0027】
【発明の効果】このように、この発明の眼球運動追従型
視覚提示装置においては、広視野画像と狭視野画像を組
合せ、同じ走査線数のモニタを使用しても、周辺の背景
を構成する広視野画像を低解像度で表示し、注視点の狭
視野画像を高解像度で表示することができるので、現実
感の高い画像を装着者に与えることができる。しかも特
に重要の点として、この発明の眼球運動追従型視覚提示
装置では、画像を画像透過素子を通して装着者の前方か
ら入射するので、画像の光路を屈折させる回数が少なく
なるなど、光路の構成が簡単になるので、画像にゆがみ
が発生することが少なく、良好な画像を与えることがで
きる。装着者の視線に追従してTVカメラの視線が変化
し、装着者の視線が向いた方向における画像だけを装着
者に与えることができるので、その視線方向周囲の像を
高解像で提示することで比較的小画面でも画面の枠を意
識させない高精度な像を表示することができ、装着者は
良好な視覚人工現実感を得ることができる。また、視線
を正確に測定することを可能にするとともに、視線の追
跡も容易にし、また、回転楕円鏡の焦点に人の眼球を一
致させる必要もないので装置の構成も単純化する効果を
もつ。
【図面の簡単な説明】
【図1】眼球と対象物、眼球とディスプレイ、及びTV
カメラと対象物の関係を示す説明図。
【図2】眼球運動追従型視覚提示装置の構成説明図。
【図3】画像提示装置の概略構成説明斜視図。
【図4】画像透過素子の縦断面説明図。
【図5】他の画像透過素子の縦断面説明図。
【図6】他の画像透過素子の縦断面説明図。
【符号の説明】
1 眼球運動追従型視覚提示装置 2 作画装置 2a 撮像装置 3 画像提示装置 4 眼球位置測定装置 5 カメラ装置 5A 広視野用TVカメラ 5a 狭視野用TVカメラ 6 撮像方向制御装置 10 対象物 12A,12a 画像処理装置 13,13′,13″ 画像透過素子 14 装着者 15,15′ 眼球 15a 右眼 15b 左眼 24A 広視野用モニタ 24a 狭視野用モニタ 26 ハーフミラー 27 ハーフミラー 29 スキャナ 30 スキャナ駆動回路 32 レンズ 33 光検出器 34 眼球照明用光学装置 35 赤外LED 36 レンズ 37 ハーフミラー 38 増幅回路 39 眼球位置演算回路 40 広視野画像 41 狭視野画像 42 スキャナコントローラー 44 光路 45 光路 50,50′ 視線 60 ハーフミラー 61 スキャナ 62 スキャナ駆動回路 63 スキャナコントローラー 100a 右眼用装置 100b 左眼用装置 101 凹レンズ 102 光ファイバ 103 接眼レンズ 104 光入射面 105 光出射面 106 凹レンズ 107 凹レンズ 108 凸レンズ 109 凸レンズ 111 光ファイバ 112 レンズ 113 凸レンズ 122,122′ モニタ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装着者の視線に対応した画像を作成する
    作画装置と、前記作画装置で作成した画像を装着者に提
    示する画像提示装置と、前記装着者の眼球の位置を測定
    する眼球位置測定装置とを備え、前記画像提示装置は、
    前記作画装置で作成した画像を表示する表示装置と、前
    記装着者の眼球の前方に配置されていて前記表示装置に
    表示された画像を入射して透過させて出射する画像透過
    素子と、前記表示装置と前記画像透過素子との間の光路
    中に配置されている姿勢可変のミラーと、前記ミラ―の
    姿勢を制御するミラ―制御装置とを備え、前記眼球位置
    測定装置からの信号によって前記作画装置を制御しかつ
    前記ミラ―駆動装置を制御するように構成したことを特
    徴とする投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置。
  2. 【請求項2】 前記作画装置は広視野角画像を作成する
    広視野角画像作画装置と前記広視野画像よりも狭い視野
    角の狭視野角画像を作成する狭視野角画像作画装置とを
    含み、前記表示装置は前記広視野角画像を表示する広視
    野角画像表示装置と前記狭視野角画像を表示する狭視野
    角画像表示装置とを有することを特徴とする請求項1記
    載の投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置。
  3. 【請求項3】 前記画像透過素子はレンズと光ファイバ
    の組合せ、複数のレンズの組合せまたはレンズと光ファ
    イバの組合せを含むことを特徴とする請求項1記載の投
    射方式による眼球運動追従型視覚提示装置。
JP5174935A 1993-06-22 1993-06-22 投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置 Expired - Lifetime JP2507913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174935A JP2507913B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5174935A JP2507913B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0787374A true JPH0787374A (ja) 1995-03-31
JP2507913B2 JP2507913B2 (ja) 1996-06-19

Family

ID=15987302

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5174935A Expired - Lifetime JP2507913B2 (ja) 1993-06-22 1993-06-22 投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2507913B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08313843A (ja) * 1995-05-16 1996-11-29 Agency Of Ind Science & Technol 視線追従方式による広視野高解像度映像提示装置
JPH09179063A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
JPWO2022054740A1 (ja) * 2020-09-09 2022-03-17

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08313843A (ja) * 1995-05-16 1996-11-29 Agency Of Ind Science & Technol 視線追従方式による広視野高解像度映像提示装置
JPH09179063A (ja) * 1995-12-27 1997-07-11 Mitsubishi Electric Corp 画像表示装置
JPWO2022054740A1 (ja) * 2020-09-09 2022-03-17
WO2022054740A1 (ja) * 2020-09-09 2022-03-17 株式会社Qdレーザ 画像投影装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2507913B2 (ja) 1996-06-19

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0759032A (ja) 画像ディスプレー装置
US20230379448A1 (en) Head-mounted augmented reality near eye display device
JPH08313843A (ja) 視線追従方式による広視野高解像度映像提示装置
US6433760B1 (en) Head mounted display with eyetracking capability
US5751259A (en) Wide view angle display apparatus
US6227667B1 (en) Apparatus for recording the retina reflex image and for superimposing of additional images in the eye
WO2006118057A1 (ja) 画像表示装置
TW201843494A (zh) 具有視訊透視之顯示系統
US20200285055A1 (en) Direct retina projection apparatus and method
JP2002176661A (ja) 画像表示装置
JP2003230539A (ja) 視線検出装置
US20020008908A1 (en) Stereoscopic display apparatus, endscope and microscope both using the apparatus
JP2001117046A (ja) 視線検出機能付ヘッドマウントディスプレイシステム
JPH07313461A (ja) 画像情報を投写する装置および投写方法
JPH0449943A (ja) 眼球運動分析装置
JP2507913B2 (ja) 投射方式による眼球運動追従型視覚提示装置
JP3299804B2 (ja) 眼幅調整可能な映像表示装置
JPH11109279A (ja) 映像表示装置
JPH02291787A (ja) 広視野表示装置
US10718949B1 (en) Display apparatus and method of displaying
JPH06326946A (ja) 眼球運動追従型視覚提示装置
JP2016197816A (ja) ヘッドマウントディスプレイ及び制御方法
JPH0638142A (ja) 視線追従型ヘッドマウントディスプレイ
US20230115411A1 (en) Smart eyeglasses
Iwamoto et al. Development of an eye movement tracking type dead mounted display: system proposal and evaluation experiments

Legal Events

Date Code Title Description
EXPY Cancellation because of completion of term