JPH078709U - 測定器 - Google Patents

測定器

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JPH078709U
JPH078709U JP4348793U JP4348793U JPH078709U JP H078709 U JPH078709 U JP H078709U JP 4348793 U JP4348793 U JP 4348793U JP 4348793 U JP4348793 U JP 4348793U JP H078709 U JPH078709 U JP H078709U
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忠一 佐藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 複数の測定器を必要とすることなく、被測定
物の複数部位を測定することができるようにした測定器
を提供する。 【構成】 測定レバー10cに装着された複数の測定子
10d〜10gの内、測定する項目に対応する測定子を
被測定物11の測定部位に接触させることにより、該測
定部位の寸法を測定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、例えば、転がり軸受の内・外輪等の機械加工部品の内・外径,溝径 ,幅等を測定する測定器に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、機械加工部品、例えば、転がり軸受の生産ラインで機械加工後のワーク の寸法チェック項目として、内・外輪の外径,内径,軌道径,幅等の複数部位の 寸法測定を行う場合、測定する各部位毎に対応する電気マイクロメータにより測 定している。
【0003】 図8は、内輪1の外周面1aの軌道溝1bの軌道径を測定するための電気マイ クロメータ2を示す図であり、図9は、内輪1の内周面1cの径(内径)を測定 するための電気マイクロメータ3を示す図である。
【0004】 図8に示す電気マイクロメータ2は、電気マイクロメータ本体2aに一対の取 付アーム2b,2bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変位する一対の測 定レバー2c,2cに、内輪1の外周面1aの軌道溝1bの軌道径を測定するた めの一対の測定子2d,2dをそれぞれ取り付けてなる。そして、内輪1の外周 面1aの軌道溝1bに測定子2d,2dをそれぞれ接触させることにより、内輪 1の外周面1aの軌道溝1bの軌道径を測定することができるものである。
【0005】 また、図9に示す電気マイクロメータ3は、電気マイクロメータ本体3aに一 対の取付アーム3b,3bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変位する一 対の測定レバー3c,3cに、内輪1の内周面1cの径を測定するための測定子 3d,3dをそれぞれ取り付けてなる。そして、内輪1の内周面1cに測定子3 d,3dをそれぞれ接触させることにより、内輪1の内周面1cの径を測定する ことができるものである。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
ところで、電気マイクロメータはミクロンオーダの高精度での測定が可能であ るが、測定範囲が狭い。従って、2個の測定子を測定対象に接触させた前記のよ うな測定動作時の状態において、前記測定範囲内にあるように測定対象のサイズ に応じて作られた専用の測定子が必要である。そして、まず予め用意された正し い寸法を有することが確認されている試料(マスター)に対し、前記測定動作を 行ない、この時が基準値(例えばゼロ)となるよう調整を行なう(キャリブレー ション)。その後、実際の測定対象に対し前記測定動作を行ない、前記基準値と のずれを測定する。即ち、寸法が既知の前記マスターとの比較測定により測定対 象の寸法を求めるわけである。
【0007】 また、測定対象の形状によっては、それに合わせ測定子先端の形状を変更する 必要がある。
【0008】 従って、従来は、機械加工部品の測定する部位毎に対応する測定子を有する電 気マイクロメータをそれぞれ備えて、各部位を測定しなければならないため、複 数の電気マイクロメータが必要となり、経済的な負担が多くなるという問題点が あった。
【0009】 本考案は上記事情に鑑みてなされたもので、複数の測定器を必要とすることな く、被測定物の複数部位を測定することができるようにした測定器を提供するこ とを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために本考案は、測定すべき被測定物の測定方向に互いに 離間対向して相対的に進退変位する一対の測定レバーと、前記測定レバーの進退 変位を測定することにより前記被測定物の所定部位の長さを測定する測定器本体 と、前記測定レバーに装着され且つ前記被測定物の所定部位の長さを測定する際 に該測定すべき部位に接触する複数の測定子とを具備し、前記複数の測定子の各 々は、前記被測定物の互いに異なる部位を測定するものであることを特徴とする ものである。
【0011】
【作用】
測定レバーに装着された複数の測定子の内、測定する項目に対応する測定子を 被測定物の測定部位に接触させることにより、該測定部位の寸法を測定する。こ れにより、複数の測定器を必要とすることなく、被測定物の複数部位を測定する ことができる。
【0012】
【実施例】
以下、本考案の実施例を図面に基づき説明する。
【0013】 まず、本考案の第1実施例を図1に基づき説明する。図1は、本考案の第1実 施例に係わる測定器である電気マイクロメータの正面図であり、本実施例の電気 マイクロメータは被測定物の外径を測定するようにしたものである。図1中、1 0は電気マイクロメータで、この電気マイクロメータ10は、電気マイクロメー タ本体(測定器本体)10aと、該電気マイクロメータ本体10aに一対の取付 アーム10b,10bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変位する一対の 測定レバー10c,10cと、これらの測定レバー10c,10cにその長手方 向に所定間隔を存して取り付けられた複数対(本実施例では、4対)の測定子1 0d,10e,10f,10gとからなる。
【0014】 電気マイクロメータ本体10aは、測定レバー10c,10cの進退変位を測 定することにより、被測定物である例えば転がり軸受の内輪11の所定部位の長 さを測定するものである。測定レバー10c,10cは、該測定レバー10c, 10cが電気マイクロメータ10の測定範囲内に対応する範囲内にある場合、図 示しないばね等の付勢手段により互いに接近する方向に付勢されている。各測定 子10d〜10gは、内輪11の複数の測定項目にそれぞれ対応するものである 。即ち、第1の測定子10d,10dは内輪11の幅(軸長)を、第2の測定子 10e,10eは内輪11の端部外周面11aの径を、第3の測定子10f,1 0fは内輪11の外周面11aの軌道溝11bの両側部に位置する環状突部11 cの径を、第4の測定子10g,10gは内輪11の外周面11aの軌道溝11 bの軌道径をそれぞれ測定するものである。
【0015】 各測定部位について、それぞれマスターを用いての前記測定動作時において、 各測定値が電気マイクロメータの測定範囲の中央付近となるように各測定子が予 め調整されていることが望ましい。さらに、この時の測定値が全て同じ値になる よう調整されていれば、基準値(例えばゼロ)を全てそろえられ、なお望ましい 。
【0016】 次に、上記構成の電気マイクロメータ10により内輪11の各測定部位を測定 する場合の手順について説明する。内輪11は、その各測定部位を測定するに際 して、図示しない搬送・制御手段により第1〜第4の測定子10d〜10gの位 置に移動・停止・姿勢制御されるものである。
【0017】 まず、内輪11の幅を測定する場合、内輪11はその軸線が測定レバー10c ,10cの長手方向と直交する方向に向くように姿勢制御される。そして、測定 レバー10c,10cが付勢手段の付勢力に抗して互いに離間する方向に変位さ れ、内輪11が第1の測定子10d,10d相互間にセットされる。その後、測 定レバー10c,10cの開き変位操作が解除されて互いに接近する方向に復帰 移動する。これによって、内輪11の両端面に第1の測定子10d,10dがそ れぞれ接触する。この状態における測定レバー10c,10cの基準値に対する 開き変位量が電気マイクロメータ本体10aにより検出され、内輪11の幅が測 定されるものである。
【0018】 このようにして内輪11の幅の測定が終了すると、測定レバー10c,10c が付勢手段の付勢力に抗して互いに離間する方向に変位される。そして、内輪1 1は、その軸線が測定レバー10cの長手方向と平行となる向きに姿勢制御され て、第2の測定子10d,10d相互間に搬送されセットされる。その後、測定 レバー10c,10cの開き変位操作が解除されて互いに接近する方向に復帰移 動する。これによって、内輪11の外周面11aの端部に第2の測定子10e, 10eがそれぞれ接触する。この状態における測定レバー10c,10cの基準 値に対する開き変位量が電気マイクロメータ本体10aにより検出され、内輪1 1の外周面11aの端部の径が測定されるものである。
【0019】 内輪11の外周面11aの端部の径の測定が終了すると、測定レバー10c, 10cが付勢手段の付勢力に抗して互いに離間する方向に変位される。そして、 内輪11は、その軸線が測定レバー10cの長手方向と平行となる向きに姿勢制 御されて、第3の測定子10f,10f相互間に搬送されセットされる。その後 、測定レバー10c,10cの開き変位操作が解除されて互いに接近する方向に 復帰移動する。これによって、内輪11の外周面11aの軌道溝11bの両側部 に位置する環状突部11cに第3の測定子10f,10fがそれぞれ接触する。 この状態における測定レバー10c,10cの基準値に対する開き変位量が電気 マイクロメータ本体10aにより検出され、内輪11の外周面11aの環状突部 11cの径が測定されるものである。
【0020】 内輪11の外周面11aの環状突部11cの径の測定が終了すると、測定レバ ー10c,10cが付勢手段の付勢力に抗して互いに離間する方向に変位される 。そして、内輪11は、その軸線が測定レバー10cの長手方向と平行となる向 きに姿勢制御されて、第4の測定子10g,10g相互間に搬送されセットされ る。その後、測定レバー10c,10cの開き変位操作が解除されて互いに接近 する方向に復帰移動する。これによって、内輪11の外周面11aの軌道溝11 bに第4の測定子10g,10gがそれぞれ接触する。この状態における測定レ バー10c,10cの基準値に対する開き変位量が電気マイクロメータ本体10 aにより検出され、内輪11の外周面11aの軌道溝11bの軌道径が測定され るものである。
【0021】 このようにして内輪11の各測定部位に対応する各測定子10d〜10gをそ れぞれ接触させることにより、各測定部位を順次測定することができるものであ る。
【0022】 本実施例によれば、内輪11の複数項目の外径寸法を1台の電気マイクロメー タにより、効率よく測定することができる。また、この種の電気マイクロメータ にあっては、周囲の温度環境による測定子の測定精度の低下を防止するために、 初回の測定を開始するに際してキャリブレーションを行う必要があるが、本実施 例によれば1台の電気マイクロメータに複数の測定子を設けたものであるから、 1つの測定子を代表してキャリブレーションすることによって、その他の測定子 についてのキャリブレーションが不要となるので、その操作が簡単である。
【0023】 次に、本考案の第2実施例を図2に基づき説明する。本実施例の電気マイクロ メータは、被測定物の内径を測定するようにしたものである。図2は、本考案の 第2実施例に係わる電気マイクロメータの正面図であり、同図中、12は電気マ イクロメータで、この電気マイクロメータ12は、電気マイクロメータ本体(測 定器本体)12aと、該電気マイクロメータ本体12aに一対の取付アーム12 b,12bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変位する一対の測定レバー 12c,12cと、これらの測定レバー12c,12cにその長手方向に所定間 隔を存して取り付けられた複数対(本実施例では、4対)の測定子12d,12 e,12f,12gとからなる。
【0024】 電気マイクロメータ本体12aは、測定レバー12c,12cの進退変位を測 定することにより、被測定物である例えば転がり軸受の外輪13の所定部位の長 さを測定するものである。測定レバー12c,12cは、該測定レバー12c, 12cが電気マイクロメータ12の測定範囲内に対応する範囲内にある場合、図 示しないばね等の付勢手段により互いに離間する方向に付勢されている。各測定 子12d〜12gは、外輪13の複数の測定項目にそれぞれ対応するものである 。即ち、第1の測定子12d,12dは外輪13の内周面13aの両側部の溝部 (シール溝)13bの径を、第2の測定子12e,12eは外輪13の内周面1 3aの中間部の軌道溝13cの両側部位の径を、第3の測定子12f,12fは 外輪13の内周面13aの溝部13bより外側部位の径を、第4の測定子13g ,13gは外輪13の内周面13aの中間部の軌道溝13cの軌道径をそれぞれ 測定するものである。
【0025】 前記第1実施例の場合と同様、各測定部位について、それぞれマスターを用い ての前記測定動作時において、各測定値が電気マイクロメータの測定範囲の中央 付近となるように、各測定子が予め調整されていることが望ましい。さらに、こ の時の測定値が全て同じ値になるよう調整されていれば、基準値(例えばゼロ) を全てそろえられ、なお望ましい。
【0026】 そして、上述した第1実施例における内輪11の場合と同様に、外輪13を第 1の測定子12d側から第4の測定子12g側に向けて順次搬送し、外輪13の 各測定部位に対応する各測定子12d〜12gをそれぞれ接触させることにより 、外輪13の各測定部位を測定することができるものである。
【0027】 本実施例によれば、内輪11の複数項目の内径寸法を1台の電気マイクロメー タにより、効率よく測定することができると共に、測定子のキャリブレーション に関する操作も簡単である。
【0028】 次に、本考案の第3実施例を図3に基づき説明する。本実施例の電気マイクロ メータは、被測定物の外径を測定する電気マイクロメータにより、被測定物の外 径と内径をそれぞれ測定するようにしたものである。図3は、本考案の第3実施 例に係わる電気マイクロメータの正面図であり、同図中、14は電気マイクロメ ータで、この電気マイクロメータ14は、電気マイクロメータ本体(測定器本体 )14aと、該電気マイクロメータ本体14aに一対の取付アーム14b,14 bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変位する一対の測定レバー14c, 14cと、これらの測定レバー14c,14cにその長手方向に所定間隔を存し て取り付けられた複数対(本実施例では、4対)の測定子14d,14e,14 f,14gとからなる。
【0029】 電気マイクロメータ本体14aは、測定レバー14c,14cの進退変位を測 定することにより、被測定物である例えば転がり軸受の外輪15の所定部位の長 さを測定するものである。測定レバー14c,14cは、該測定レバー14c, 14cが電気マイクロメータ14の測定範囲内に対応する範囲内にある場合、図 示しないばね等の付勢手段により互いに接近する方向に付勢されている。各測定 レバー14c,14cの基端部近傍にはアクチュエータ16,16がそれぞれ配 設されている。
【0030】 アクチュエータ16,16は、シリンダ16aと、該シリンダ16a内の図示 しないピストンに内端部が取り付けられて該ピストンと一体に図中、矢印A,B 方向にスライドするピストンロッド16bとからなる。ピストンロッド16b、 16bは、各測定レバー14c,14cの基端部に固定されたブラケット17, 17の挿通孔17a,17a内にスライド自在に挿通されている。ピストンロッ ド16b、16bの外端部には、係止頭部18,18がそれぞれ取り付けられて いる。そして、ピストンロッド16b、16bを矢印A方向にスライドさせるこ とにより、係止頭部18,18がブラケット17,17に当接係止し、ピストン ロッド16b,16bと共にブラケット17,17を介して測定レバー14c, 14cが、前記付勢手段の付勢力に抗して互いに離間する方向に移動し得るよう になっている。
【0031】 各測定子14d〜14gは、外輪15の複数の測定項目にそれぞれ対応するも のである。即ち、第1の測定子14d,14dは外輪15の外周面15aの径を 、第2の測定子14e,14eは外輪15の幅(軸長)を、第3の測定子14f ,14fは外輪15の内周面15bの中間部の軌道溝15cの軌道径を、第4の 測定子14g,14gは外輪15の内周面15bの径をそれぞれ測定するもので ある。
【0032】 前記第1実施例の場合と同様、各測定部位について、それぞれマスターを用い ての前記測定動作時において、各測定値が電気マイクロメータの測定範囲の中央 付近となるように、各測定子が予め調整されていることが望ましい。さらに、こ の時の測定値が全て同じ値になるよう調整されていれば、基準値(例えばゼロ) を全てそろえられ、なお望ましい。
【0033】 次に、上記構成の電気マイクロメータ14により外輪15の外周面15aの径 、幅、内周面15bの中間部の軌道溝15cの軌道径及び該軌道溝15cの両側 部の環状突部15dの径を測定する場合について説明する。
【0034】 外輪15の外周面15aの径及び幅を測定する場合、アクチュエータ16,1 6のピストンロッド16b,16bは、矢印B方向移動限界位置に保持される。 これにより、測定レバー14c,14cは、自由に相対移動し得る。この状態に おいて、外輪15を上記実施例と同様にして第1の測定子14d,14d相互間 に位置させることによって、外周面15aの径が測定される。
【0035】 次いで、外周面15aの径の測定が終了した外輪15を、上記実施例と同様に して第2の測定子14e,14e相互間に位置させることによって、幅が測定さ れる。
【0036】 次いで、幅の測定の終了した外輪15が上記実施例と同様にして第3の測定子 14f,14fの位置にセットされると、アクチュエータ16,16のピストン ロッド16b,16bは矢印A方向にスライドし、これと共に測定レバー14c ,14cが互いに離間する方向に変位する。これによって、第2の測定子14e ,14eが外輪15の内周面15bの中間部の軌道溝15cに接触し、上記実施 例と同様にして内周面15bの中間部の軌道溝15cの軌道径が測定される。
【0037】 このようにして外輪15の内周面15bの中間部の軌道溝15cの軌道径の測 定が終了すると、アクチュエータ16,16のピストンロッド16b,16bが 矢印B方向移動限界位置に復帰する。そして、外輪15が上記実施例と同様にし て第4の測定子14g,14gの位置にセットされると、アクチュエータ16, 16のピストンロッド16b,16bは矢印A方向にスライドし、これと共に測 定レバー14c,14cが互いに離間する方向に変位する。これによって、第4 の測定子14g,14gが外輪15の内周面15bに接触し、上記実施例と同様 にして内周面15bの径が測定される。
【0038】 本実施例によれば、測定レバー14c,14cが互いに接近する方向に付勢手 段により付勢された既存の外径測定用の電気マイクロメータ14により、外輪1 5の内径と外径の両方を測定することができるので、内径測定用の電気マイクロ メータと外径測定用の電気マイクロメータとを個別に設ける必要がなくなるとい う効果がある。また、キャリブレーションに関する操作も簡単である。
【0039】 次に、本考案の第4実施例を図4に基づき説明する。本実施例の電気マイクロ メータは、被測定物の内径を測定する電気マイクロメータにより、被測定物の外 径と内径をそれぞれ測定するようにしたものである。図4は、本考案の第4実施 例に係わる電気マイクロメータの正面図であり、同図中、19は電気マイクロメ ータで、この電気マイクロメータ19は、電気マイクロメータ本体(測定器本体 )19aと、該電気マイクロメータ本体19aに一対の取付アーム19b,19 bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変位する一対の測定レバー19c, 19cと、これらの測定レバー19c,19cにその長手方向に所定間隔を存し て取り付けられた複数対(本実施例では、4対)の測定子19d,19e,19 f,19gとからなる。
【0040】 電気マイクロメータ本体19aは、測定レバー19c,19cの進退変位を測 定することにより、被測定物である例えば転がり軸受の内輪20の所定部位の長 さを測定するものである。測定レバー19c,19cは、該測定レバー19c, 19cが電気マイクロメータ19の測定範囲内に対応する範囲内にある場合、図 示しないばね等の付勢手段により互いに離間する方向に付勢されている。各測定 レバー19c,19cの基端部近傍にはアクチュエータ21,21がそれぞれ配 設されている。
【0041】 アクチュエータ21,21は、シリンダ21aと、該シリンダ21a内の図示 しないピストンに内端部が取り付けられて該ピストンと一体に図中、矢印C,D 方向にスライドするピストンロッド21bとからなる。ピストンロッド21b、 21bの外端部には、押圧頭部22,22がそれぞれ取り付けられている。そし て、ピストンロッド21b、21bを矢印D方向にスライドさせることにより、 押圧頭部22,22が測定レバー19c,19cの基端部の被押圧部23,23 に当接係止し、ピストンロッド21b,21bと共に被押圧部23,23を介し て測定レバー19c,19cが、前記付勢手段の付勢力に抗して互いに接近する 方向に移動し得るようになっている。
【0042】 各測定子19d〜19gは、内輪20の複数の測定項目にそれぞれ対応するも のである。即ち、第1の測定子19d,19dは内輪20の外周面20aの端部 の径を、第2の測定子19e,19eは内輪20の幅(軸長)を、第3の測定子 19f,19fは内輪20の外周面20aの中間部の軌道溝20bの軌道径を、 第4の測定子19g,19gは内輪20の内周面20cの径をそれぞれ測定する ものである。
【0043】 前記第1実施例の場合と同様、各測定部位について、それぞれマスターを用い ての前記測定動作時において、各測定値が電気マイクロメータの測定範囲の中央 付近となるように、各測定子が予め調整されていることが望ましい。さらに、こ の時の測定値が全て同じ値になるよう調整されていれば、基準値(例えばゼロ) を全てそろえられ、なお望ましい。
【0044】 次に、上記構成の電気マイクロメータ19により内輪20の外周面20aの端 部の径、幅及び外周面20aの中間部の軌道溝20bの軌道径を測定する場合に ついて説明する。。
【0045】 内輪20を上記実施例と同様にして第1の測定子19d,19d相互間にセッ トすると、アクチュエータ21,21のピストンロッド21b,21bが矢印D 方向にスライドし、これと共に測定レバー19c,19cが互いに接近する方向 に変位する。これによって内輪20の外周面20aの端部に第1の測定子19d ,19dが接触し、これによって外周面20aの端部の径が測定される。
【0046】 このようにして外周面20aの端部の径の測定が終了すると、アクチュエータ 21,21のピストンロッド21b,21bが矢印C方向移動限界位置に復帰し 、内輪20は上記実施例と同様にして第2の測定子19e,19e相互間にセッ トされる。その後、アクチュエータ21,21のピストンロッド21b,21b が矢印D方向にスライドすることによって、測定レバー19c,19cが互いに 接近する方向に変位する。これによって、内輪20の端面に第2の測定子19e ,19eが接触し、上記実施例と同様にして外周面20aの幅が測定される。
【0047】 このようにして幅の測定が終了すると、アクチュエータ21,21のピストン ロッド21b,21bが矢印C方向移動限界位置に復帰し、内輪20は第3の測 定子19f,19f相互間にセットされる。その後、アクチュエータ21,21 のピストンロッド21b,21bが矢印D方向にスライドすることによって、測 定レバー19c,19cが互いに接近する方向に変位する。これによって、内輪 20の外周面20aの中間部の軌道溝20bに第3の測定子19f,19fが接 触し、上記実施例と同様にして外周面20aの中間部の軌道溝20bの軌道径が 測定される。
【0048】 このようにして軌道溝20bの軌道径の測定が終了すると、アクチュエータ2 1,21のピストンロッド21b,21bが矢印C方向移動限界位置に復帰し、 内輪20は第4の測定子19f,19fの位置にセットされ、上記実施例と同様 にして第4の測定子19g,19gが内輪20の内周面20bに接触する。これ により、内輪20の内周面20bの径が測定される。
【0049】 本実施例によれば、測定レバー19c,19cが互いに離間する方向に付勢手 段により付勢された既存の内径測定用の電気マイクロメータ19により、内輪2 0の内径と外径の両方を測定することができるので、内径測定用の電気マイクロ メータと外径測定用の電気マイクロメータとを個別に設ける必要がなくなるとい う効果がある。また、キャリブレーションに関する操作も簡単である。
【0050】 尚、上記第1〜第4実施例における電気マイクロメータ10(12,14,1 9)の場合は、電気マイクロメータ本体10a(12a,14a,19a)と第 1〜第4の測定子10d(12d,14d,19d)〜10g(12g,14g ,19g)との間の距離が異なることにより、第1〜第4の測定子10d(12 d,14d,19d)〜10g(12g,14g,19g)における測定値出力 が異なるものであるから、その測定箇所(測定子の位置)によって前記測定値出 力を補正する必要がある。
【0051】 図5は、上述した第1〜第4実施例に係わる電気マイクロメータ10(12, 14,19)における各測定子の測定値出力を補正する必要があることを説明す るための原理構成図である。同図中、24,24は、電気マイクロメータ本体1 0a(12a,14a,19a)に内蔵された差動トランス、25,25は、電 気マイクロメータ本体10a(12a,14a,19a)内に位置する支点部で 、これら支点部25,25を中心に測定レバー10c(12c,14c,19c )が進退移動するものである。
【0052】 測定レバー10c(12c,14c,19c)上の基準位置P1は、被測定物 を測定時、実際の寸法と測定結果がそのまま一致するようになっている測定レバ ー10c(12c,14c,19c)の位置である。今、この基準位置P1と支 点部25との間の距離をaとし、支点部25と差動トランス24との間の距離を bとする。また、(n+1)個目の測定子と基準位置P1との差をLnとし、基 準位置P1と(n+1)個目の測定子の位置Pn+1とで、それぞれまったく同 一寸法の被測定物の測定を行なうと仮定する。この時、(n+1)個目の測定子 の測定値出力はP1での測定値出力のa/(a+Ln)倍の値となる。従って、 (n+1)個目の測定子の測定値としては、その出力を(a+Ln)/a倍しな くてはならない。しかしながら、このような操作は測定箇所と電気マイクロメー タ10(12,14,19)全体を制御するシーケンサー等で連動して自動的に 簡単に行えるものである。
【0053】 次に、本考案の第5実施例を図6及び図7に基づき説明する。本実施例は、上 述した第1〜第4実施例において必要とする測定値出力の補正を不要にしたもの である。図6は、本考案の第5実施例に係わる電気マイクロメータの正面図、図 7は、同電気マイクロメータの側面図である。
【0054】 両図中、26は電気マイクロメータで、この電気マイクロメータ26は、電気 マイクロメータ本体(測定器本体)26aと、該電気マイクロメータ本体26a に一対の取付アーム26b,26bを介して設けられ且つ互いに相対的に進退変 位する側面視T字状をなす一対の測定レバー26c,26cと、これらの測定レ バー26c,26cの水平辺部にその長手方向に所定間隔を存して取り付けられ た複数対(本実施例では、4対)の測定子26d,26e,26f,26gとか らなる。
【0055】 電気マイクロメータ本体26aは、測定レバー26c,26cの進退変位を測 定することにより、被測定物である例えば転がり軸受の内輪27の所定部位の長 さを測定するものである。測定レバー26c,26cは、該測定レバー26c, 26cが電気マイクロメータ26の測定範囲内に対応する範囲内にある場合、図 示しないばね等の付勢手段により互いに接近する方向に付勢されている。各測定 子26d〜26gは、内輪27の複数の測定項目にそれぞれ対応するものである 。即ち、第1の測定子26d,26dは内輪27の外周面27aの軌道溝27b の軌道径を、第2の測定子26e,26eは内輪27の外周面27aの軌道溝2 7bの両側部に位置する環状突部27cの径を、第3の測定子26f,26fは 内輪27の外周面27aの端部の径を、第4の測定子26g,26gは内輪27 の外周面27aの幅をそれぞれ測定するものである。各測定子26d〜26gと 電気マイクロメータ本体26aとの間の距離Lは、総て同一に設定されている。
【0056】 前記第1実施例の場合と同様、各測定部位について、それぞれマスターを用い ての前記測定動作時において、各測定値が電気マイクロメータの測定範囲の中央 付近となるように、各測定子が予め調整されていることが望ましい。さらに、こ の時の測定値が全て同じ値になるよう調整されていれば、基準値(例えばゼロ) を全てそろえられ、なお望ましい。
【0057】 尚、本実施例における内輪27の各部位の測定手順は、上述した第1実施例と 同一であるから、その説明を省略する。
【0058】 本実施例によれば、各測定子26d〜26gと電気マイクロメータ本体26a との間の距離Lが総て同一に設定されているので、各測定子26d〜26gの測 定値出力が異なることがないから、該測定値出力を補正する必要がない。
【0059】 尚、上記各実施例においては、内径測定用の電気マイクロメータ或いは外径測 定用の電気マイクロメータをそれぞれ用いたが、これに限定されるものではなく 、内径及び外径の両方を測定できる電気マイクロメータを用いてもよい。また、 被測定物として転がり軸受の内・外輪の外径,内径,軌道径,幅等を測定する場 合について説明したが、これに限定されるものではなく、各種の部品の測定に幅 広く適用し得るものである。また、測定子の配設数も上記各実施例において述べ た4個に限定されるものではなく、少なくとも2個以上あればよい。更に、本発 明は、電気マイクロメータに限られるものではなく、長さを測定するものであれ ば、幅広く適用し得ることは勿論である。
【0060】
【考案の効果】
以上詳述したごとく本考案の測定器によれば、測定レバーに装着された複数の 測定子の内、測定する項目に対応する測定子を被測定物の測定部位に接触させる ことにより、該測定部位の寸法を測定できるので、複数の測定器を必要とするこ となく、被測定物の複数部位を測定することができ、経済的な負担を軽減するこ とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例に係わる電気マイクロメー
タの正面図である。
【図2】本考案の第2実施例に係わる電気マイクロメー
タの正面図である。
【図3】本考案の第3実施例に係わる電気マイクロメー
タの正面図である。
【図4】本考案の第4実施例に係わる電気マイクロメー
タの正面図である。
【図5】本考案の第1〜第4実施例に係わる電気マイク
ロメータにおける各測定子の測定値出力を補正する必要
があることを説明するための原理構成図である。
【図6】本考案の第5実施例に係わる電気マイクロメー
タの正面図である。
【図7】同実施例に係わる電気マイクロメータの側面図
である。
【図8】従来の外径測定用電気マイクロメータの正面図
である。
【図9】従来の内径測定用電気マイクロメータの正面図
である。
【符号の説明】
10 電気マイクロメータ(測定器) 10a 電気マイクロメータ本体(測定器本体) 10c 測定レバー 10d 測定子 10e 測定子 10f 測定子 10g 測定子 11 内輪(被測定物) 12 電気マイクロメータ(測定器) 12a 電気マイクロメータ本体(測定器本体) 12c 測定レバー 12d 測定子 12e 測定子 12f 測定子 12g 測定子 13 外輪(被測定物) 14 電気マイクロメータ(測定器) 14a 電気マイクロメータ本体(測定器本体) 14c 測定レバー 14d 測定子 14e 測定子 14f 測定子 14g 測定子 15 外輪(被測定物) 19 電気マイクロメータ(測定器) 19a 電気マイクロメータ本体(測定器本体) 19c 測定レバー 19d 測定子 19e 測定子 19f 測定子 19g 測定子 20 内輪(被測定物) 26 電気マイクロメータ(測定器) 26a 電気マイクロメータ本体(測定器本体) 26c 測定レバー 26d 測定子 26e 測定子 26f 測定子 26g 測定子 27 内輪(被測定物)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 測定すべき被測定物の測定方向に互いに
    離間対向して相対的に進退変位する一対の測定レバー
    と、前記測定レバーの進退変位を測定することにより前
    記被測定物の所定部位の長さを測定する測定器本体と、
    前記測定レバーに装着され且つ前記被測定物の所定部位
    の長さを測定する際に該測定すべき部位に接触する複数
    の測定子とを具備し、前記複数の測定子の各々は、前記
    被測定物の互いに異なる部位を測定するものであること
    を特徴とする測定器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008514942A (ja) * 2004-10-01 2008-05-08 マーポス、ソチエタ、ペル、アツィオーニ 機械部品の寸法および/または形状の検査装置
JP2020038143A (ja) * 2018-09-05 2020-03-12 株式会社島津製作所 材料試験機

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