JPH078708A - 泡の分離装置および分離方法 - Google Patents

泡の分離装置および分離方法

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JPH078708A
JPH078708A JP15890493A JP15890493A JPH078708A JP H078708 A JPH078708 A JP H078708A JP 15890493 A JP15890493 A JP 15890493A JP 15890493 A JP15890493 A JP 15890493A JP H078708 A JPH078708 A JP H078708A
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JP
Japan
Prior art keywords
container
liquid
communication port
liquid level
bubbles
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Pending
Application number
JP15890493A
Other languages
English (en)
Inventor
Akiyuki Iwatani
明之 岩谷
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JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
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Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP15890493A priority Critical patent/JPH078708A/ja
Publication of JPH078708A publication Critical patent/JPH078708A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 薬剤を用いず、泡の成分に関係なく適用でき
る効果的な泡の分離装置および分離方法を提供する。 【構成】 開放容器と密封容器とを、上縁が水平な直線
よりなる連通口で接続し、密封容器の上記連通口より上
方に排出口を設けるとともに、密封容器の上記連通口よ
り下方に液面レベル昇降装置を接続した、液面に浮遊す
る泡の分離装置であり、該装置を用いて液面レベルを連
通口の上縁部を境にして上下させる。 【効果】 特に浅い開放容器に浮遊する泡を容易に分離
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、開放容器の液面に浮遊
する泡を分離する技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】容器内の液に浮遊する泡を分離する技術
としては、消泡剤を使用する方法、加圧浮上分離す
る方法(特開昭52−81762 号公報参照)、低温処理液
を噴射する方法(特開平1−123100号公報、特開平3−
153887号公報参照)、もぐり堰を使用する方法(図
3、図4参照)などがある。
【0003】しかしの方法は、各種の泡を完全に消泡
する薬剤はなく、かつ薬剤は高価で実用的ではなく、ま
た薬剤を混入することによって、その液の再利用に支障
をきたすという問題がある。の方法は、装置が大型化
し、また集泡体などの構造が複雑であり、運転、メンテ
ナンスが困難である。
【0004】の方法は、アルカリ洗浄液による鋼板の
洗浄の際の発泡に対処する方法で、液中に溶解する石鹸
量などをコントロールするものであり、汎用性に乏しい
し、また霧状水発生のための装置が必要で、かつ完全消
泡には時間がかかる。近年、塗装、食品産業などで使用
する液が多様化し、発泡液体の種類が多くなっている。
このような状況下で薬剤を用いず、泡の成分に無関係に
適用できるのもぐり堰による方法に対するニーズが大
きくなってきている。
【0005】従来のもぐり堰の方法を図3にしたがって
以下に説明する。容器12の底部に液排出管13を設け、サ
イホンの原理で液5の液面を一定のレベルに保ち、泡6
の液5への混入を防ぎ、かつ容器12の上部を蓋14で覆
い、排出口10から泡6を順次排出し、泡を分離する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、もぐり
堰による方法でも、容器12に蓋14がないときは図4のよ
うに泡が容器の縁から外に溢れ出て、周囲を汚染する。
特に深さの浅い容器では、液面の制御が困難で、少量の
泡でも容易に容器の外に溢れ出て設備の運転を妨げてい
た。
【0007】一方、容器に蓋があるときでも、泡の発生
量に大きなばらつきがあるときは、排出口10が詰まって
泡の分離を悪化させたり、それを防止するため過大な設
備を作らなければならなかった。ここで、本発明はもぐ
り堰の方法による泡の分離技術において、特に浅い開放
容器の液面に浮遊する分離の困難な泡の分離に有効な技
術を提供するためになされたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、開放容器と
密封容器とを、上縁が水平な直線よりなる連通口で接続
し、密封容器の上記連通口より上方に排出口を設けると
ともに、密封容器の上記連通口より下方で、連通口との
間に所要の容積をへだてた位置に液面レベル昇降装置を
接続したことを特徴とする液面に浮遊する泡の分離装置
であり、かつ開放容器の液面に浮遊する泡を、前項
記載の分離装置を用いて分離する方法であって、先ず開
放容器、密封容器の液面レベルを連通口の上縁より上方
に保持し、次に該液面レベルを連通口下端部より下方の
密封容器下部に下降させ、続いて該液面レベルを連通口
の上縁より上方に上降させて、排出口から泡を排出し
て、液から泡を分離することを特徴とする泡の分離方法
である。
【0009】
【作用】本発明の作用を図1(a),(b),(c)に
したがって説明する。(a)は通常運転時、(b)は液
面レベル下降時、(c)は液面レベル上昇時を示してい
る。 (a)通常運転時は、液面制御パイプ7、レベルスイッ
チ8、ポンプ9で構成される液面レベル昇降装置によっ
て液面を連通口4の上縁より高く維持しているので、連
通口4がもぐり堰としての働きをしている。即ち連通口
4は液面より低い位置にあるので、泡6は密封容器に移
動することなく開放容器の液面上に堆積する。
【0010】(b)液面レベルが下降すると、開放容器
内の液5と泡6とは共に密封容器2に流れ込む。開放容
器内の全部の液が密封容器に流入したとき、浮遊してい
た泡の大部分も密封容器内に吸い込まれる。 (c)次に液面レベルを上昇させると、泡は液によって
押し上げられるが、泡には連続的に継がり移動する性質
があるため、液面レベルが連通口を通過する間に細長い
連通口から開放容器にはほとんど戻らず密封容器内を上
昇し、泡は排出口10から排出されて液から分離される。
【0011】ここで、液面レベルの上昇、下降は、公知
の方法でよく、たとえば図2に示すようなレベルスイッ
チ8付きの液面制御パイプ7、および正逆送液可能なポ
ンプ9からなる液面レベル昇降装置によってコントロー
ルされる。図1では連通口下縁と開放容器底面とが一致
しているが、必ずしも一致する必要はなく、連通口下縁
より下方に液溜りがあってもよい。
【0012】密封容器下部の容積は図1(b)に示すよ
うに、排液管3接続部(底面)と連通口との間に一時的
に溜め込むべき泡の見掛け容積以上の容積が必要であ
る。また、密封容器上部の液面レベル上限(開放容器で
決まる)より上方の容積は、1回の排出操作で残留する
泡の見掛け容積となるので、できるだけ小さくすること
が望ましい。例えば液面レベル上限から上方に行くにし
たがって狭くなる先細り形状が好適である。
【0013】
【実施例】塗装設備の循環系統で実施例を図2にしたが
って説明する。1は塗装ロール15から流下した液を集め
るパンで本発明の開放容器であり、塗装ロールから液の
落下時に泡が発生し溜まってゆくので、長時間放置する
と泡がロールに付着し製品に悪影響が出る。2は密封容
器、3は排液管、10は排出口、4は連通口である。7は
液面制御パイプ、8はレベルスイッチであり、9はポン
プで、図示しない液貯溜タンクに液排出管13で継がって
いるが、この7、8、9で液面レベル昇降装置を構成し
ている。
【0014】通常液面レベルは、連通口の上縁部より高
くパンの上縁より低いレベルに制御されており、液面レ
ベル昇降装置の制御により適正間隔で液面レベルの昇降
を行い、泡を排出口10から排出する。液面レベル昇降装
置のポンプ制御方法としてはON−OFF制御、回転数
制御などがあるが、どの方法を用いても効果は同じであ
る。
【0015】
【発明の効果】本発明によると、薬剤を用いずに、泡の
成分に関係なく、浅い開放容器に浮遊する泡を容易に分
離できる。本発明に係る設備は可動部がなく構造が簡単
で故障はなく、また既設設備に容易に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の作用の説明図。
【図2】本発明の実施例の説明断面図。
【図3】従来のもぐり堰の方法(1)の説明図。
【図4】従来のもぐり堰の方法(2)の説明図。
【符号の説明】
1 開放容器(又はパン) 2 密封容器 3 排液管 4 連通口 5 液 6 泡 7 液面制御パイプ 8 レベルスイッチ 9 ポンプ 10 排出口 12 容器 13 液排出管 14 蓋 15 塗装ロール

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開放容器と密封容器とを、上縁が水平な
    直線よりなる連通口で接続し、密封容器の上記連通口よ
    り上方に排出口を設けるとともに、密封容器の上記連通
    口より下方で、連通口との間に所要の容積をへだてた位
    置に液面レベル昇降装置を接続したことを特徴とする液
    面に浮遊する泡の分離装置。
  2. 【請求項2】 開放容器の液面に浮遊する泡を、請求項
    1記載の分離装置を用いて分離する方法であって、 先ず開放容器、密封容器の液面レベルを連通口の上縁よ
    り上方に保持し、次に該液面レベルを連通口下端部より
    下方の密封容器下部に下降させ、続いて該液面レベルを
    連通口の上縁より上方に上降させて、排出口から泡を排
    出して、液から泡を分離することを特徴とする泡の分離
    方法。
JP15890493A 1993-06-29 1993-06-29 泡の分離装置および分離方法 Pending JPH078708A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9598263B2 (en) 2012-03-02 2017-03-21 Mitsubishi Electric Corporation Elevator device
CN115090005A (zh) * 2022-06-21 2022-09-23 首钢智新迁安电磁材料有限公司 一种循环罐消泡装置及方法

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9598263B2 (en) 2012-03-02 2017-03-21 Mitsubishi Electric Corporation Elevator device
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