JPH0786974B2 - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH0786974B2
JPH0786974B2 JP62169331A JP16933187A JPH0786974B2 JP H0786974 B2 JPH0786974 B2 JP H0786974B2 JP 62169331 A JP62169331 A JP 62169331A JP 16933187 A JP16933187 A JP 16933187A JP H0786974 B2 JPH0786974 B2 JP H0786974B2
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の分野] 本発明は、新規な磁気記録媒体に関する。
[発明の背景] 一般にオーディオ用、ビデオ用、コンピュータ用等のテ
ープ状の磁気記録媒体、およびフロッピーディスクなど
の円盤状の磁気記録媒体として、γ−Fe2O3、Co含有酸
化鉄、CrO2、強磁性金属微粉末などの強磁性粉末を結合
剤(バインダ)中に分散させた磁性層を非磁性支持体上
に設けた磁気記録媒体が用いられている。
磁気記録媒体の電磁変換特性や走行耐久性は、磁性層に
おける強磁性粉末の分散状態に大きく影響を受けること
が良く知られている。すなわち、磁性層内において強磁
性粉末が均一に分散されている磁気記録媒体は、分散状
態が悪いものに比較して、高い電磁変換特性や、走行耐
久性を示す。このため、磁性層における強磁性粉末の分
散性を向上させる目的で、磁性層の成分についての研究
が各種行なわれている。なかでも結合剤は、強磁性粉末
の分散性に高度の影響を与えるため、その組成について
の研究が行なわれている。
たとえば、従来より一般的に用いられている塩化ビニル
系共重合体の分散性を改良するために、塩化ビニルから
誘導される繰返し単位の他にスルフォン酸基(スルフォ
ン酸塩基を含む、以下同様)の極性基を有する繰返し単
位を含む塩化ビニル系共重合体が使用されるようになっ
てきている。そして、これに関する発明が開示されてい
る(特開昭57−44227号、同59−1827号、同58−105429
号、同59−5424号、同59−8127号、同60−101161号など
の各公報参照)。このような塩化ビニル系共重合体のス
ルフォン酸基は、共重合体と強磁性粉末との親和性を向
上させるように作用する。そして、この極性基を有する
共重合体のみならず、この共重合体を含む樹脂成分全体
が強磁性粉末と良好な親和性を示すようになり、最終的
に磁性層における強磁性粉末の分散状態を改善すること
ができるようになる。
上記のような、スルフォン酸系官能基の導入により、強
磁性粉末の分散性は、ある程度までは向上するが、強磁
性粉末が高度に微粉末化されている場合には、必ずしも
充分な分散状態をもたらすとはいえない。
[発明の目的] 本発明は、優れた特性を示す新規な磁気記録媒体を提供
することを目的とする。
さらに、本発明は、主に走行耐久性、そして電磁変換特
性の改善された磁気記録媒体を提供することを目的とす
る。
本発明は、特に微粉末化された強磁性粉末を磁性材料と
して用いた電磁変換特性および走行耐久性の改善された
磁気記録媒体を提供することを目的とする。
[発明の要旨] 本発明は、非磁性支持体と、該支持体上に設けられた強
磁性粉末が結合剤に分散されてなる磁性層を含む磁気記
録媒体において、該結合剤が、 一般式(I): [ただし、R1は水素またはメチル基を表わし、R2は末端
または途中にエステル結合を有していてもよい炭素数1
〜18の二価炭化水素基を表わし、 R3とR4とは互いに同一でも異なっていてもよく、水素、
炭素数1〜4の一価炭化水素基、水酸基またはハロゲン
を表わし、 Xは水素、ナトリウム、カリウム、リチウムまたはアン
モニウムイオンを表わし、そして nは1を表わす] で表わされるベンゼンスルフォン酸誘導体単位と塩化ビ
ニルから誘導される単位とを共重合成分として含む共重
合体を少なくとも含むものであることを特徴とする磁気
記録媒体にある。
[発明の効果] 本発明の磁気記録媒体は、電磁変換特性において優れて
おり、また走行耐久性について向上している。
本発明において使用する共重合体を含む結合剤は、微粉
末化された強磁性粉末を均一に分散する作用が強い、ま
た微粉末化された非磁性粉末、例えばカーボンブラック
やα−アルミナ等の研磨剤などの分散にも有効である。
すなわち、本発明の共重合体の共重合体成分として含ま
れているベンゼンスルフォン酸基は、スルフォン酸基が
ベンゼン核に直接結合しているため従来のアリキルスル
フォン酸基に比較してその極性が強い。従って、本発明
の共重合体は強磁性体表面への濡れが極めて良好で、該
磁性体の分散性を顕著に向上させていると考えられる。
従って、本発明は、特に強磁性金属微粉末などの高度に
微粉末化された強磁性粉末を用いる磁気記録媒体に適用
すると有利である。
[発明の詳細な記述] 本発明の磁気記録媒体は、非磁性支持体と、結合剤中に
分散された強磁性粉末からなる磁性層がこの非磁性支持
体上に設けられた基本構造を有するものである。
本発明において磁気記録媒体の非磁性支持体としては、
通常のものを用いることができる。非磁性支持体を形成
する素材の例としては、ポリエチレンテレフタレート、
ポリプロピレン、ポリカーボネート、ポリエチレンナフ
タレート、ポリアミド、ポリアミドイミド、ポリイミド
などの各種の合成樹脂フィルム、およびアルミ箔、ステ
ンレス箔などの金属箔を挙げることができる。非磁性支
持体は、一般には2.5〜100μm、好ましくは3〜70μm
の厚さのものが使用される。
非磁性支持体は、磁性層が設けられていない側にバック
層(バッキング層)が設けられたものであっても良い。
本発明の磁気記録媒体は、前述したような非磁性支持体
上に強磁性粉末が結合剤中に分散された磁性層が設けら
れたものである。
本発明において強磁性粉末としては通常使用されている
ものを用いることができる。強磁性粉末の例としては、
鉄を主成分とする強磁性金属微粉末、γ−Fe2O3およびF
e3O4のような酸化鉄系の強磁性粉末並びにCo変性酸化
鉄、バリウムフェライトおよびストロンチウムフェライ
トなどのような異種金属・酸化鉄系の強磁性粉末を挙げ
ることができる。
本発明の磁気記録媒体の磁性層に含有される強磁性粉末
は、微粉末化された変性酸化鉄系の強磁性粉末および強
磁性金属微粉末であることが好ましい。すなわち、微粉
末化された強磁性粉末であっても分散状態が良好である
からである。そして、強磁性金属微粉末の場合には、比
表面積が42m2/g以上(さらには45m2/g以上)であること
が好ましく、また異種金属・酸化鉄系の強磁性粉末の比
表面積が35m2/g以上(さらには40m2/g以上)であること
が好ましい。
強磁性金属微粉末の例としては、強磁性金属微粉末中の
金属分が75重量%以上であり、そして金属分の80重量%
以上が少なくとも一種類の強磁性金属あるいは合金
(例、Fe、Co、Ni、Fe−Co、Fe−Ni、Co−Ni、Co−Ni−
Fe)であり、該金属分の20重量%以下の範囲内で他の成
分(例、Al、Si、S、Sc、Ti、V、Cr、Mn、Cu、Zn、
Y、Mo、Rh、Pd、Ag、Sn、Sb、Te、Ba、Ta、W、Re、A
u、Hg、Pb、B、La、Ce、Pr、Nd、Bi、P)を含むこと
のある合金を挙げることができる。また、上記強磁性金
属分が少量の水、水酸化物または酸化物を含むものなど
であってもよい。これらの強磁性金属微粉末の製造方法
は既に公知であり、本発明で用いる強磁性粉末の一例で
ある強磁性金属微粉末についても、これら公知の方法に
従って製造することができる。
強磁性粉末の形状にとくに制限はないが、通常は針状、
粒状、サイコロ状、米粒状、板状のものなどが使用され
る。特に針状形状の強磁性粉末を用いることが好まし
い。針状強磁性粉末の針状比(短軸長:長軸長)は、通
常1:3以上(好ましくは1:8以上)である。
本発明の磁気記録媒体の磁性層中には、上記強磁性粉末
100重量部に対して、通常10〜40重量部(好ましくは15
〜30重量部)の結合剤が含有される。
本発明の磁気記録媒体の磁性層の結合剤は、 一般式(I): [ただし、R1は水素またはメチル基を表わし、R2は末端
または途中にエステル結合を有していてもよい炭素数1
〜18の二価炭化水素基を表わし、 R3とR4とは互いに同一でも異なっていてもよく、水素、
炭素数1〜4の一価炭化水素基、水酸基またはハロゲン
を表わし、 Xは水素、ナトリウム、カリウム、リチウムまたはアン
モニウムイオンを表わし、そして nは1を表わす] で表わされるベンゼンスルフォン酸誘導体単位と塩化ビ
ニルから誘導される単位とを共重合成分として含む共重
合体を少なくとも含むものであり、好ましくは、 一般式(I a): または、(I b): [ただし、R1は水素またはメチル基を表わし、R5は炭素
数1〜18の二価炭化水素基を表わし、 R3とR4とは互いに同一でも異なっていてもよく、水素、
炭素数1〜4の一価炭化水素基、水酸基またはハロゲン
を表わし、 Xは水素、ナトリウム、カリウム、リチウムまたはアン
モニウムイオンを表わし、そして nは1を表わす] で表わされるベンゼンスルフォン酸誘導体単位と塩化ビ
ニルから誘導される単位とを共重合成分として含む共重
合体を少なくとも含むものであることを特徴としてい
る。
また上記の共重合体は、特に、塩化ビニルから誘導され
る繰り返し単位と酢酸ビニルから誘導される繰り返し単
位を含む共重合体であることが好ましい。好ましい共重
合成分の他の例としては、カルボキシル基含有モノマ
ー、酢酸ビニル、エポキシ基含有モノマー、リン酸基含
有モノマーそしてスルフォン酸基含有モノマーを挙げる
ことができる。
上記のベンゼンスルフォン酸誘導体単位は、その共重合
体中に10-6〜10-3モル/g含まれていることが好ましく、
なかでも10-5〜10-4モル/g含まれていることが好まし
い。すなわち、10-6モル/g未満では、強磁性粉末の分散
性の向上に寄与できず、耐久性や低湿時の走行性が良化
しない、また10-3モル/gを超える場合は高湿時での走行
性や耐久性が悪化する。
上記の共重合体の塩化ビニルから誘導される繰り返し単
位は、通常は、共重合体中に60重量%以上(好ましくは
80重量%以上)を占める。
本発明の特徴的な結合剤成分である共重合体の重合度は
通常200〜600(好ましくは300〜500)の範囲内とされ
る。また、重合度20〜200程度の低分子量共重合体を上
記共重合体に対して約20重量%以下の量にて併用しても
よい。
このような共重合体は、例えば通常の塩化ビニル系共重
合体を製造する方法に準じて、前記一般式の繰返し単位
を誘導する単量体と他の反応性モノマー(例、塩化ビニ
ル)とを共重合させることにより製造することができ
る。あるいは、アクリル酸、アクリル酸エステル、メタ
クリル酸、メタクリル酸エステルなどのモノマーを、一
旦他のモノマーと共重合したのち、そのカルボキシル基
をエステル化してもよいし、そのベンゼン核をスルフォ
ン化してもよい。
本出願人は、新規な官能基を有する共重合成分と共重合
することにより分散性等に特に優れた特性を有する塩化
ビニル系共重合体についてすでに出願している(特願昭
62−96810号〜同62−96815号)。上記の結合剤には、こ
れらの共重合体の少なくとも1種が、共重合成分として
10-6〜10-3モル/g程度の量で含まれていてもよい。
結合剤は、樹脂成分として上記の共重合体を単独で用い
ることもできるが、このほかに磁気記録媒体の樹脂成分
として通常使用されている樹脂を併用することが好まし
い。特に樹脂成分としては、ポリウレタン系樹脂を併用
することが好ましい。ポリウレタン系樹脂の例として
は、通常使用されているポリウレタン樹脂、ポリエステ
ルポリウレタン樹脂、およびカルボン酸基、水酸基ある
いはスルフォン酸塩基などの極性基を有するポリウレタ
ン系樹脂を挙げることができる。
上記共重合体を他の樹脂成分と併用する場合は、前記の
ベンゼンスルフォン酸誘導体単位が、その全樹脂成分中
に6×10-7〜6×10-4モル/g含まれていることが好まし
く、なかでも6×10-6〜6×10-5モル/g含まれているこ
とが好ましい。
ポリウレタン系樹脂を使用する場合、上記共重合体とポ
リウレタン系樹脂との配合重量比は9:1〜1:9の範囲内と
することが好ましい。
また、上記樹脂成分の他に硬化剤を使用することが好ま
しい。特に強磁性粉末として強磁性金属微粉末を使用す
る場合には硬化剤を用いることにより硬度の低い強磁性
金属微粉末を使用したにも拘らず強度の高い磁性層とす
ることができる。硬化剤としては、通常ポリウレタン樹
脂の製造の際に使用されるポリイソシアネート化合物が
使用される。
硬化剤を使用する場合、樹脂成分と硬化剤との配合重量
比は9:1〜5:5の範囲内とすることが好ましい。
本発明の共重合体は、電子線硬化型樹脂と併用すること
により、電子線硬化させてもよい。
なお、本発明の共重合体は磁性層の結合剤以外にも、バ
ック層の結合剤、あるいは磁性層の表面に設けられるこ
とがあるオーバーコート層の樹脂材料としても有用であ
る。
本発明の磁気記録媒体の磁性層には一般に、通常の磁性
層と同様に研磨材が含有される。研磨材は強磁性粉末10
0重量部に対して0.2〜10重量部となるように配合され
る。
また、上記の研磨材以外にも、導電性を有するカーボン
ブラック、潤滑剤などを含有することが好ましい。
潤滑剤は、低速走行時に主に作用する潤滑剤と高速走行
時に作用する潤滑剤とを組み合わせるなど、複数の潤滑
剤を組み合わせて使用することが好ましい。
次に本発明の磁気記録媒体の製造方法の例について述べ
る。
まず、強磁性粉末および樹脂成分、さらに必要に応じて
研磨材あるいは上記の添加剤を溶剤と混練し磁性塗料を
調製する。磁性塗料を調製する際には、分散性、帯電防
止剤および潤滑剤等の公知の添加剤を併せて使用するこ
ともできる。
このようにして調製された磁性塗料は、前述の非磁性支
持体上に塗布される。塗布は、前記非磁性支持体上に直
接行なうことも可能であるが、また、接着剤層などを介
して支持体上に塗布することもできる。
磁性層は、一般に乾燥後の厚さが0.5〜10μmの範囲
(好ましくは1.5〜7.0μmの範囲)となるように塗布さ
れる。
非磁性支持体上に塗布された磁性層は、通常、磁性層中
の強磁性粉末を配向させる処理、すなわち磁場配向処理
を施した後、乾燥される。さらに必要により表面平滑化
処理を施す。表面平滑化処理などが施された磁気記録媒
体は、次に所望により硬化処理およびブレード処理を行
なったのち所定の形状に裁断される。
次に、本発明に実施例および比較例を示す。なお、実施
例および比較例中の「部」との表示は、「重量部」を示
すものである。
[ビデオテープの製法] 磁性塗料組成 Co−FeOx(x=1.44)強磁性粉末(Hc:900Oe、比表面積
40m2/g 平均長軸長0.25μm) 100 部 各例記載の共重合体 15 部 ポリエステルポリウレタン樹脂(平均分子量12万)5
部 α−アルミナ(平均粒子径:0.3μm) 5 部 ブトキシエチルステアレート 1.5部 ミリスチン酸 2 部 カーボンブラック(平均粒子径:20mμ) 2 部 溶剤(シクロヘキサノン/メチルエチルケトン=3/7) 上記の組成物をサンドグラインダを用いて5時間混練分
散し、1μmの平均孔径を有するフィルタを用いて濾過
したのち、ポリイソシアネート化合物(コロネートL−
75)6.7部を加えて混合し、磁性塗料を調製した。
得られた磁性塗料を、乾燥後の磁性層の厚さが4μmに
なるように、厚さ14μmのポリエチレンテレフタレート
支持体の表面にリバースロールを用いて塗布した。
磁性塗料が塗布された非磁性支持体を、磁性塗料が未乾
燥の状態で3000ガウスの磁石で磁場配向処理を行ない、
さらに乾燥後、スーパーカレンダー処理、硬化処理およ
びブレード処理を行ない、1/2インチ幅にスリットし
て、ビデオテープを製造した。
[比較例1] 共重合体: で表わされる共重合成分を5×10-5モル/g含む塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル:酢酸ビニル=9
0:10(重量比)、重合度400) [実施例1] 共重合体: で表わされる共重合成分を5×10-5モル/g含む塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル・酢酸ビニル=9
0:10(重量比)、重合度400) [実施例2] 共重合体: で表わされる共重合成分を5×10-5モル/g含む塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル:酢酸ビニル=9
0:10(重量比)、重合度400) [比較例2] 共重合体:塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニ
ル:酢酸ビニル=90:10(重量比)、重合度400) [比較例3] 共重合体: で表わされる共重合成分を5×10-5モル/g含む塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル:酢酸ビニル90:1
0(重量比)、重合度400) [比較例4] 共重合体: で表わされる共重合成分を5×10-5モル/g含む塩化ビニ
ル・酢酸ビニル共重合体(塩化ビニル:酢酸ビニル=9
0:10(重量比)、重合度400) [ビデオテープの評価] 上記の各例で得られたビデオテープについて、その各種
性能を下記のようにして試験した。
6MHzVS: 6MHzのビデオ感度を、測定機としてBR−7000(JVC製)
を用いて測定した(比較例1のビデオテープでの測定値
を0.0dBとしたときの相対値を表わす)。数値が大きい
程好ましい。
6MHzC/N: 6MHzの出力と、2MHzにおいて出てくる変調ノイズとの差
(比較例1のビデオテープでの測定値を0.0dBとしたと
きの相対値を表わす)、数値が大きい程好ましい。
スチルライフ: 0℃におけるスチルライフを常法により測定した。
それぞれの測定において得られた値を第1表に記載す
る。
第1表から明らかなように、本発明のベンゼンスルフォ
ン酸誘導体単位を共重合成分として含む共重合体を使用
した実施例は、通常の塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体
を用いた比較例2、あるいは従来のアルキルスルフォン
酸基を共重合成分として含む共重合体を使用した比較例
3〜4に比べ電磁変換特性、耐久性共に優れている。ま
た、本発明のベンゼンスルフォン酸誘導体単位と構造上
近いものであっても、nが0のもの、すなわち、ベンゼ
ンスルフォン酸基が共重合体骨格成分の炭素原子に直接
結合している共重合成分を含む共重合体も、本発明のベ
ンゼンスルフォン酸誘導体単位を含む共重合体に比べる
と、明らかに低い電磁変換特性と走行耐久性を示すこと
がわかる。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】非磁性支持体と、該支持体上に設けられた
    強磁性粉末が結合剤に分散されてなる磁性層を含む磁気
    記録媒体において、該結合剤が、一般式(I): [ただし、R1は水素またはメチル基を表わし、R2は末端
    または途中にエステル結合を有していてもよい炭素数1
    〜18の二価炭化水素基を表わし、R3とR4とは互いに同一
    でも異なっていてもよく、水素、炭素数1〜4の一価炭
    化水素基、水酸基またはハロゲンを表わし、Xは水素、
    ナトリウム、カリウム、リチウムまたはアンモニウムイ
    オンを表わし、そしてnは1を表わす] で表わされるベンゼンスルフォン酸誘導体単位と塩化ビ
    ニルから誘導される単位とを共重合成分として含む共重
    合体を少なくとも含むことを特徴とする磁気記録媒体。
  2. 【請求項2】上記ベンゼンスルフォン酸誘導体単位が、
    一般式(I a): または、(I b): [ただし、R1は水素またはメチル基を表わし、R5は炭素
    数1〜18の二価炭化水素基を表わし、R3とR4とは互いに
    同一でも異なっていてもよく、水素、炭素数1〜4の一
    価炭化水素基、水酸基またはハロゲンを表わし、Xは水
    素、ナトリウム、カリウム、リチウムまたはアンモニウ
    ムイオンを表わし、そしてnは1を表わす] で表わされるものである特許請求の範囲第1項記載の磁
    気記録媒体。
  3. 【請求項3】上記ベンゼンスルフォン酸誘導体単位を共
    重合成分として含む共重合体が、塩化ビニルから誘導さ
    れる繰り返し単位と酢酸ビニルから誘導される繰り返し
    単位を含む共重合体である特許請求の範囲第1項記載の
    磁気記録媒体。
  4. 【請求項4】上記ベンゼンスルフォン酸誘導体単位が上
    記共重合体中に10-6〜10-3モル/g含まれている特許請求
    の範囲第1項記載の磁気記録媒体。
  5. 【請求項5】上記結合剤が上記共重合体の他にポリウレ
    タン樹脂を含む特許請求の範囲第1項記載の磁気記録媒
    体。
  6. 【請求項6】上記強磁性粉末の比表面積(BET法)が、3
    5m3/g以上である特許請求の範囲第1項記載の磁気記録
    媒体。
  7. 【請求項7】ビデオテープである特許請求の範囲第1項
    記載の磁気記録媒体。
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