JPH0786969A - スタンド装置及びこのスタンド装置を備えた時計付きラジオ受信機 - Google Patents

スタンド装置及びこのスタンド装置を備えた時計付きラジオ受信機

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JPH0786969A
JPH0786969A JP5232028A JP23202893A JPH0786969A JP H0786969 A JPH0786969 A JP H0786969A JP 5232028 A JP5232028 A JP 5232028A JP 23202893 A JP23202893 A JP 23202893A JP H0786969 A JPH0786969 A JP H0786969A
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JP
Japan
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stand member
stand
bearing
housing
bearing portion
Prior art date
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JP5232028A
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English (en)
Inventor
Noriyo Tsunashima
則世 綱島
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 機器本体の外観を損なうこと無く大きな荷重
に対しても設置状態をしっかりと保持する。表示部が最
適な角度に調整される。 【構成】 筐体2に凹設したスタンド部材収納凹部11
の相対する両側面部12A、12Bに、軸線を一致させ
てスタンド部材軸受け部13を形成し、このスタンド部
材軸受け部13にスタンド部材20を回動自在に支持す
る。スタンド部材軸受け部13は、幅広の第1の軸受け
部14と幅狭の第2の軸受け部16とからなる。スタン
ド部材20は、前記第1の軸受け部14に嵌合される環
状軸部23と、略U字状の切り欠き溝25によって構成
された舌片状の弾性部26に環状軸部23の中心に位置
して突設され前記第2の軸受け部16に嵌合される回動
支点軸部24とから構成される。スタンド部材20を回
動操作してスタンド部材収納凹部11から引き出すこと
によって設置状態の角度が調整される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、卓上型機器の背面部に
配設され、回動操作されることによってこの機器の載置
姿勢を変えて支えるようにしたスタンド装置と、このス
タンド装置を備えることによって載置姿勢を変えて表示
部の仰角を調整自在とした時計付きラジオ受信機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、卓上に載置されて使用されるい
わゆる卓上型機器は、使用形態によって載置姿勢を調整
可能とするためのスタンド装置が付設されている。すな
わち、スタンド装置は、機器本体部の背面部に回動自在
に支持され、通常はこの背面部に凹設したスタンド収納
凹部に収納される板状のスタンド部材によって構成され
ている。したがって、このスタンド部材を回動操作して
スタンド収納凹部から引き出して機器本体部をもたれか
けさせることによって、機器本体を安定した状態で保持
するように作用する。
【0003】ところで、LED或いはLCDを表示手段
とし現在時刻、アラーム設定時刻或いは周波数帯域等の
表示部を有する時計付きラジオ受信機が提供されてい
る。この時計付きラジオ受信機にあっては、比較的大型
でテーブル等に載置した状態でも安定した形状でもある
ことから、上述したスタンド装置は特に設けられていな
い。また、この時計付きラジオ受信機にあっては、前記
LED或いはLCDは、ある角度位置からは読み取り難
らかったり不能となるいわゆる視向性を有しているた
め、表示部は通常の視線位置に最も適合する角度に設定
されて筐体内に組み込まれている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のスタン
ド装置においては、スタンド部材を板状とすることによ
って、機器本体の外観形状に支障をきたすこと無く、ま
た大型化とならないように構成されている。しかしなが
ら、例えばラジヤ受信機等のように機器が比較的大型で
重量が大きい場合には、上述した板状のスタンド部材で
は機器本体を支えることが困難であるばかりでなくスタ
ンド部材が折れ易く、さらにこのスタンド部材を回動自
在に支持するヒンジ機構に大きな力が加えられると壊れ
やすいといった問題点があり、ほとんど採用されていな
い。
【0005】一方、時計付きラジオ受信機は、内蔵した
時計がいわゆる目覚まし装置として利用されることが多
い。したがって、通常の使用状態においては表示部が最
適な角度位置となるようにテーブル等に載置されるが、
例えばベットに入った状態では表示部が上向きすぎて、
視向性を有するLED或いはLCD等の表示手段によっ
て構成された表示部の数字が読み取れないといった問題
点があった。
【0006】さらに、この種の時計付きラジオ受信機に
あっては、一般にアラーム停止ボタンが筐体上面に設け
られており、アラーム設定時刻になってアラームブザー
が鳴動した場合、この鳴動中のアラームブザーを停止さ
せるためにアラーム停止ボタンがしばしば強く押圧操作
される。このような時計付きラジオ受信機に上述したス
タンド装置を付設した場合には、筐体に加えられる強い
押圧力によって、スタンド部材が破損され、折角のスタ
ンド装置も役に立たないといった問題点があった。
【0007】比較的大型で重量のある機器本体を強固に
かつ角度調整自在に支持する構造として、機器本体を首
振り自在に支持するようにした置台型のスタンド装置も
提供されている。しかしながら、かかる置台型スタンド
装置は、全体の形状が大型化するばかりでなく、構造も
複雑であってコストアップとなり、さらにスマートな外
観が確保し難いといった問題点があることから、ホーム
ユースを中心とした機器には採用されない。
【0008】したがって、本発明は、通常は機器本体に
収納されるため機器本体の外観を損なうことも無く、さ
らに機器本体から引き出した状態において大きな荷重が
加えられた場合でも機器本体をしっかりと保持するよう
にした構造が簡易で操作が簡単であるスタンド装置を提
供することを目的に提案されたものである。
【0009】また、本発明は、簡単な操作によって表示
部を最適な角度位置に調整自在とするとともに大きな荷
重が加えられた場合でも機器本体をしっかりと保持する
ようにした構造が簡易で機器本体の外観を損なうことが
無いスタンド装置を備えた時計付きラジオ受信機を提供
することを目的に提案されたものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述した目的を達成した
本発明に係るスタンド装置は、筐体の背面部に溝状のス
タンド部材収納凹部を凹設するとともに、このスタンド
部材収納凹部の相対する両側面部に軸線を一致させてそ
れぞれスタンド部材軸受け部を形成し、前記スタンド部
材収納凹部中に、外周面が筐体背面部と略同一面を構成
するようにして収納される合成樹脂製のスタンド部材の
一側部を前記スタンド部材軸受け部に回動自在に支持し
てなり、前記スタンド部材軸受け部は、筐体背面部の表
面から前記スタンド部材収納凹部の底面部に向かう長溝
状に凹設された幅広の第1の軸受け部と、この第1の軸
受け部を構成する主面に開口部が第1の軸受け部の底壁
部と対向するようにして切り欠いて形成した幅狭の第2
の軸受け部とから構成され、前記スタンド部材は、前記
スタンド部材軸受け部の第1の軸受け部とほぼ同径の環
状軸部と、先端部がこの環状軸部の内部に臨むようにし
てスタンド部材の側面壁に穿設された略U字状の切り欠
き溝によって構成された舌片状の弾性部から前記環状軸
部の中央部に位置して突設され前記スタンド部材軸受け
部の第2の軸受け部とほぼ同径とされた回動支点軸部と
を備え、前記環状軸部を第1の軸受け部に嵌合するとと
もに前記回動支点軸部を第2の軸受け部に嵌合したこと
を特徴とする。
【0011】また、本発明に係るスタンド装置は、スタ
ンド部材を回動自在に収納するスタンド部材収納凹部の
底面部の一部にクリック凸部を一体に形成するととも
に、収納状態においてスタンド部材収納凹部の底面部と
相対向するスタンド部材の側面壁部の外周部に、薄肉連
結部を介してクリック凸部を一体に形成したことを特徴
とする。
【0012】さらに、本発明は、上述したスタンド装置
を、時計付きラジオ受信機に搭載したことを特徴とす
る。
【0013】
【作用】以上の構成を備える本発明に係るスタンド装置
によれば、スタンド部材は、その回動支点部を筐体に設
けたスタンド部材収納凹部に形成したスタンド部材軸受
け部に嵌合するようにして組み付けられる。スタンド部
材をスタンド部材収納凹部中に強く押し込むことによっ
て、回動支点軸部が突設され略U字状の切り欠き溝によ
って構成された舌片状の弾性部が弾性変形する。この弾
性部に一体に突設された回動支点軸部は、スタンド部材
軸受け部に形成した第2の軸受け部と嵌合する。また、
この回動支点軸部が中心部に突設された回動支点部の環
状軸部は、スタンド部材軸受け部の第1の軸受け部と嵌
合する。以上のようにして、スタンド部材は、筐体の背
面に凹設されたスタンド部材収納凹部中にワンタッチ操
作で組み付けられる。
【0014】スタンド部材収納凹部にワンタッチ操作で
組み付けられたスタンド部材は、スタンド部材収納凹部
に設けた第2の軸受け部に嵌合された回動支点軸部を支
点として回動動作される。また、スタンド部材は、大径
に形成された環状軸部とスタンド部材軸受け部の第1の
軸受け部とが係合されることによって、軸受け部分に過
大な荷重が負荷された場合でも、この荷重を環状軸部と
第1の軸受け部とで受け、前記回動支点軸部の第2の軸
受け部からの脱落或いは破損が防止される。
【0015】スタンド部材収納凹部に形成したスタンド
部材軸受け部に一側部を支持されたスタンド部材は、前
記回動支点軸部を支点として回動操作されることによっ
て、自由端部側が筐体面より引き出される。スタンド部
材収納凹部の底面部と、この底面部に相対向するスタン
ド部材の外周壁部とにそれぞれ形成したクリック手段が
相対係合して回動操作されたスタンド部材を安定した状
態に保持し、筐体の角度が調整される。
【0016】上述したスタンド装置を備えた時計付きラ
ジオ受信機によれば、スタンド部材の回動角度によっ
て、筐体の載置姿勢が変えられて表示部の角度が調整さ
れる。したがって、設置位置を変えることなく表示部に
表示された数字等を最適な状態で読み取ることが可能と
なる。また、例えばアラーム停止ボタン等が強く押圧操
作された場合でも、強固なスタンド部材はこの時計付き
ラジオ受信機をしっかりと支える。スタンド部材をスタ
ンド部材収納凹部に収納するように構成したことによ
り、この時計付きラジオ受信機の外観が損なわれること
は無い。
【0017】
【実施例】以下、本発明の具体的な実施例について図面
を参照して詳細に説明する。実施例は、本発明に係るス
タンド装置を備えた卓上設置型の時計付きラジオ受信機
1を示し、図5に示すように、略半円筒形の前部ハーフ
2Aと断面形状が略楔状である半筒状の後部ハーフ2B
とを互いに突き合わせて筐体2を構成する。この筐体2
は、側面の形状が雫状を呈するとともに後部ハーフ2B
の平坦な一方側面部を底面とする横長の略円柱状を呈し
ており、またこの筐体2の前面部は後部ハーフ2Bの形
状にしたがってやや上向きの角度とされ、ラジオ受信機
部のチューナ表示部3、時計表示部4、スピーカ放音部
5とがそれぞれ設けられている。
【0018】また、前部ハーフ2Aと後部ハーフ2Bと
の上面側突き合わせ縁部、換言すれば筐体2の上面部に
は中央部に位置して横長矩形のスヌーズ設定/アラーム
停止ボタン6とともに、ラジオ受信機のオンボタン7
A、オフフボタン7B或いはその他のラジオ受信機或い
は時計の制御ボタンがそれぞれ配設されている。筐体2
の上面部に配設された他のボタンはラジオ受信機のFM
/AMのバンド切り換えボタン8であり、さらに筐体2
の一方側面部にはチューナダイヤル9A及びボリューム
ダイヤル9Bが配設されている。
【0019】この時計付きラジオ受信機1に内蔵された
デジタル表示時計は、前記時計表示部4に現在時刻の表
示と、アラームの設定操作によってアラームの設定時刻
とが切り換え表示され、表示手段としてLCDが用いら
れている。したがって、筐体2の前面部の角度は、図1
に示すように、この時計付きラジオ受信機1をテーブル
T等の上に載置した状態で、時計表示部4を構成する視
向性を有するLCD表示器の表示数字が最適に読み取ら
れるように、視線の位置に適合してやや仰角が付されて
いる。
【0020】例えば、実施例時計付きラジオ受信機1を
テーブル等に載置して使用する場合にあっては、時計表
示部4の角度は視線位置が最適となるが、例えばベッド
等に寝た状態では時計表示部4が上向きとなって表示さ
れた数字が読み取り難いことになる。このため、時計付
きラジオ受信機1においては、筐体2の背面部に長さ方
向に離間して配設された一対のスタンド装置10のスタ
ンド部材20を回動操作することによって、背面側をや
や高くして下向きの載置姿勢として、前面部の角度を視
線位置が最適となるように適宜調整することができる。
【0021】すなわち、スタンド装置10は、筐体2の
背面部に高さ方向に凹設されかつ側面形状が略々扇形を
呈する溝状のスタンド部材収納凹部11と、このスタン
ド部材収納凹部11に回動自在に組み付けられ合成樹脂
材料によって全体形状がスタンド部材収納凹部11の略
々扇形の側面形状と適合する略々扇形に形成されたスタ
ンド部材20とからそれぞれ構成されている。そして、
スタンド部材収納凹部11を構成する両側面部12A、
12Bには、開口部側の頂点部Aの近傍に位置してスタ
ンド部材軸受け部13A、13B(以下スタンド部材軸
受け部13と総称する。)が設けられている。
【0022】これらスタンド部材軸受け部13は、図3
及び図4に示すように、スタンド部材収納凹部11を構
成する両側面部12A、12Bに開口部側の頂点部Aか
らスタンド部材収納凹部11を構成する底面部12Cに
向かってそれぞれ凹設された矩形の第1の軸受け部14
A、14B(以下第1の軸受け部14と総称する。)
と、この第1の軸受け部14を構成するスタンド部材収
納凹部11の両側面部12A、12Bに対して段落ちさ
れてなる第1の軸受け部14の主面15Aに切り欠いて
形成した第2の軸受け部16A、16B(以下第2の軸
受け部16と総称する。)とから構成されている。
【0023】この第2の軸受け部16は、第1の軸受け
部14を構成する底面壁15Dを底辺として、中心が第
1の軸受け部14を構成する高さ方向の両側面壁15
B、15Cに連続する前記主面15Aの幅方向の中心と
ほぼ等しくされてスタンド部材収納凹部11の開口側に
向かって凸字状に切り欠いてなる。
【0024】したがって、第1の軸受け部14は、筐体
2の背面側に開口する長溝状に形成されるとともに、第
2の軸受け部16は、スタンド部材収納凹部11の側面
方向に段落ちされた主面15Aに第1の軸受け部14の
底面壁15D側に開口するやや幅狭の長溝状に形成され
ている。なお、図3においては、これら第1の軸受け部
14と第2の軸受け部16の互いに相対して位置される
底部は、直角コーナとして形成されているが、後述する
スタンド部材20の環状軸部23と回動支点軸部24の
形状に対応してそれぞれ半円形に形成してもよい。
【0025】さらに、スタンド部材収納凹部11を構成
する円弧状の底面部12Cには、スタンド部材収納凹部
11中に突出する第1のクリック凸部17Aが一体に突
設されるとともに、この第1のクリック凸部17Aに対
して筐体2の底面側に位置して楔形のストッパーリブ1
8が一体に立設されている。このストッパーリブ18に
対してさらに開口部側に位置して、両側面部12A、1
2Bには、スタンド部材収納凹部11中に突出するよう
にしてリブ状の第2のクリック凸部17Bが一体に突出
形成されている。
【0026】なお、ストッパーリブ18の高さは、クリ
ック凸部17A、17Bの高さに対して充分大とされて
いる。また、底面部12Cは、筐体2の底面部において
スタンド部材収納凹部11から前面部側へと大きく延長
凹設されて指掛け部11Aとして構成されており、この
指掛け部11Aは、後述するスタンド部材20の引き出
し操作に際して、指を差し込むガイドとして作用する。
【0027】また、この実施例時計付きラジオ受信機1
においては、クリック凸部17は、筐体2の背面側から
ストッパーリブ18が突設された間のスタンド部材収納
凹部11の底面部12Cに突設した第1のクリック凸部
17Aと、ストッパーリブ18より開口部側に位置して
突設した第2のクリック凸部17Bとにより構成した
が、後述するように、収納されるスタンド部材20の回
動位置を多段に設定するため、底面部12Cに沿って複
数個形成してもよい。
【0028】スタンド部材20は、スタンド部材収納凹
部11に収納された状態において、筐体2の背面部の一
部を構成する略円弧状の外周壁部21と、図4に示すよ
うに、筐体2に設けたスタンド部材収納凹部11の両側
面部12A、12Bと相対向して外周壁部21と一体に
連設された両側面部22A、22Bとからなる断面形状
がコ字状に形成されている。
【0029】このスタンド部材20の両側面部22A、
22Bには、前記スタンド部材収納凹部11に形成した
スタンド部材20軸受け部13の第1の軸受け部14及
び第2の軸受け部16にそれぞれ嵌合される環状軸部2
3A、23B(以下環状軸部23と総称する。)及び回
動支点軸部24A、24B(以下回動支点軸部24と総
称する。)とがそれぞれ一体に形成されている。すなわ
ち、環状軸部23は、図6に示すように、それぞれ前記
第1の軸受け部14の両側面壁15B、15Cの対向間
隔とほぼ等しい外径を有してスタンド部材20の両側面
部22A、22Bにそれぞれ一体に突設されている。
【0030】スタンド部材20の両側面部22A、22
Bには、前記環状軸部23の内部に先端部を位置させる
ようにして、U字状の切り欠き溝25A、25Bが穿設
されており、この切り欠き溝25A、25Bによって構
成された舌片状の弾性部26A、26Bの先端部には、
前記環状軸部23の中心部に位置して回動支点軸部24
が一体に突設されている。これら回動支点軸部24は、
軸方向の長さが環状軸部23の高さよりもやや大とされ
るとともに、スタンド部材収納凹部11を構成する両側
面部12A、12Bの対向間隔よりもやや大とされてい
る。さらに、これら回動支点軸部24は、図6に示すよ
うに、それぞれ前記第2の軸受け部14の両側面壁15
B、15Cの対向間隔とほぼ等しい外径を有している。
【0031】スタンド部材20には、スタンド部材収納
凹部11に組み込んだ状態において、側面部12Cと対
向する円弧状の側面部22の外周面に、半円形のクリッ
ク凸部27が形成されている。このクリック凸部27
は、側面部22に対して薄肉の連結部27Aを介して一
体に連設されており、この連結部27Aが弾性変形する
ことによって変位可能に構成されている。
【0032】また、スタンド部材20の外周壁部21に
は、スタンド部材収納凹部11に組み込んだ状態におい
て、筐体2の底面部を構成する部分に第1の設置凸部2
8Aが形成されるとともに、外周壁部21から側面部2
2に連続する部分には、第2の設置凸部28Bがそれぞ
れ一体に突設されている。第1の設置凸部28Aは、図
1に示すように、スタンド部材20をスタンド部材収納
凹部11に収納した状態において、筐体2の底面に設け
た設置脚部材29と協働して実施例時計付きラジオ受信
機1がテーブルT上に安定した状態で載置されるように
する。
【0033】ところで、回動支点軸部24から第2の設
置凸部28Bとの間隔は、回動支点軸部24から第1の
設置凸部28Aとの間隔に対して大とされている。した
がって、後述するようにスタンド部材20を回動操作し
て第1の設置凸部28Aから第2の設置凸部28Bをテ
ーブルTに設置させるようにすることによって、図2に
示すように、時計付きラジオ受信機1は、全体的に背面
側が高くなってやや前屈みの状態となり、時計表示部4
が設けられた前面部の仰角が小さくなる。
【0034】以上のように構成されたスタンド部材20
は、スタンド部材軸受け部13を筐体2の背面に設けた
スタンド部材収納凹部11に強く押し込むことによって
組み付けられる。上述したように、スタンド部材20の
環状軸部23及び回動支点軸部24は、スタンド部材収
納凹部11の開口幅よりも長軸とされている。しかしな
がら、高さが小とされた環状軸部23は側面壁部22が
互いに内側へと撓むことによって、また突出量が大とさ
れた回動支点軸部24はU字状の切り欠き溝25によっ
て構成した弾性部26を介してスタンド部材20の側面
壁部22に一体に突設したことにより、弾性部26が互
いに接近する方向に弾性変形することによって、それぞ
れ幅狭のスタンド部材収納凹部11中の回動支点軸部2
4の通過が許容される。
【0035】そして、スタンド部材20をスタンド部材
収納凹部11中にさらに押し込むことによって、環状軸
部23及び回動支点軸部24は、軸端部が第1の軸受け
部14を構成する主面15Aに沿って移動し、回動支点
軸部24がこの主面15Aに切り欠き形成された第2の
軸受け部16まで達すると、前記弾性部26が弾性復帰
することによって、第2の軸受け部16中に嵌合する。
また、このようにして回動支点軸部24が第2の軸受け
部16に嵌合した状態において、環状軸部23は第1の
軸受け部14と嵌合する。しかして、スタンド部材20
は、スタンド部材収納凹部11に設けられたスタンド部
材軸受け部13にワンタッチ操作によって組み付けられ
る。
【0036】スタンド部材収納凹部11に回動自在に組
み付けられたスタンド部材20は、図1に示すように、
スタンド部材収納凹部11の底面部12Cに突設した第
1のクリック凸部17Aと、底面部12Cと相対向する
側面壁部22の外周部に薄肉連結部27Aを介して形成
したクリック凸部27とが相対係合することによって、
外周壁部21が筐体2の背面の一部を構成するようにし
てスタンド部材収納凹部11中に安定した状態で収納さ
れる。
【0037】このようにして、筐体2にワンタッチ操作
で組み付けられたスタンド部材20は、スタンド部材収
納凹部11に延長凹設して形成した指掛け部11Aから
指を差し入れて、図1において時計方向へと回動操作す
ることによって、環状軸部23が第1の軸受け部14に
支持されるとともに回動支点軸部24が第2の軸受け部
16に支持されて回転し、図2に示すように、筐体2か
ら引き出される。
【0038】上述したスタンド部材20の回動操作に際
して、底面部12Cに突設した第1のクリック凸部17
Aと相対係合するクリック凸部27は、薄肉連結部27
Aが弾性変形することによって第1のクリック凸部17
Aを乗り越える。そして、スタンド部材20は、クリッ
ク凸部27が薄肉連結部27Aの弾性変形によって第2
のクリック凸部17Bを乗り越えた状態で、スタンド部
材収納凹部11を構成する底面部12Cに沿って移動す
る側面壁部22がストッパーリブ18と衝合することに
よって、図2に示す状態で係止保持される。
【0039】このようにして、スタンド部材20が筐体
2から引き出されることによって、実施例時計付きラジ
オ受信機1は、設置脚部材29と第2の設置凸部28B
とがテーブルTとの設置部を構成し、これによって全体
的に背面側が高くなってやや前屈みの設置姿勢となって
前面部の仰角が小さくなった状態でテーブルT上に安定
した状態で載置される。したがって、この時計付きラジ
オ受信機1は、時計表示部4の読み取り位置が、図1に
示した状態に対してより低い視線位置、例えばベッドに
寝た状態が最適となる。
【0040】ところで、この時計付きラジオ受信機1に
おいて、内蔵した時計によって例えば目覚ましの設定操
作を行うことによって、設定時刻に達すると目覚ましブ
ザーが鳴動する。この目覚ましブザーの鳴動は、アラー
ム停止ボタン6の押圧操作によって停止することができ
る。このアラーム停止ボタン6は、しばしば強い力で操
作されるが、上述したスタンド装置10によって実施例
時計付きラジオ受信機1はテーブルT上にしっかりと載
置されているため、倒れるといった不都合が生じること
は無い。
【0041】また、スタンド装置10を構成するスタン
ド部材20は、大径に形成された環状軸部23を第1の
軸受け部14と係合するとともに回動支点軸部24を第
2の軸受け部16と係合するように構成したことによ
り、上述したようにアラーム停止ボタン6を強く押圧操
作した場合でも、この大きな操作力は環状軸部23と第
1の軸受け部14とで受ける。したがって、組み立ての
ために弾性変形する弾性部26に突設した回動支点軸部
24が大きな力を受けて第2の軸受け部16から脱落し
たり、破損するといった不都合が発生することは無い。
【0042】なお、本発明に係るスタンド装置は、上述
した時計付きラジオ受信機1ばかりでなく、卓上型の種
々の機器に適用されることは勿論である。また、スタン
ド装置10は、第1の設置凸部28AがテーブルT等に
設置される第1の姿勢と、第2の設置凸部28Bがテー
ブルT等に設置される第2の姿勢とに切り換えられるよ
うに構成したが、スタンド部材収納凹部11を構成する
底面部12Cに複数のクリック凸部或いはクリック凹部
を形成することによって、角度を多段に調整設定し得る
ように構成することができる。
【0043】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明に係
るスタンド装置によれば、スタンド部材を回動自在に収
納するスタンド部材収納凹部に形成したスタンド部材軸
受け部を幅広の第1の軸受け部と幅狭の第2の軸受け部
とによって構成するとともに、スタンド部材の前記スタ
ンド部材軸受け部に嵌合される回動支点部を前記第1の
軸受け部とほぼ同径の環状軸部と弾性変形自在な弾性部
に突設した前記第2の軸受け部とほぼ同径の回動支点軸
部とによって構成したことにより、スタンド部材は、弾
性部の弾性変形作用によってスタンド部材収納凹部中に
ワンタッチ操作で組み付けることができ、組み立て工程
の大幅な合理化を図ることができる。
【0044】また、スタンド装置を設けた筐体に強い力
が加えられた場合にも、この力は環状軸部と第1の軸受
け部とで受けて弾性変形する弾性部に突設された回動支
点軸部への影響は少なく、弾性部が弾性変形してこの回
動支点軸部が第2の軸受け部から脱落したり、破損した
りすることは無く、大型の機器であっても安定した状態
でテーブル等に載置される。
【0045】本発明に係るスタンド装置を備えた時計付
きラジオ受信機によれば、スタンド装置のスタンド部材
を引き出すことによって、筐体の角度が変更されるた
め、時計表示部或いはチューナ表示部の角度を最適な状
態に設定することができ、特に視向性の高いLED或い
はLCDを表示手段として表示部を構成した場合におい
て最適な状態での読み取りが可能となり使用上極めて有
効である。
【0046】また、スタンド部材は、通常筐体に設けた
スタンド部材収納凹部に収納されることにより、この時
計付きラジオ受信機の外観が損なわれることは無く、比
較的自由なデザイン展開を行うことができる。さらに、
アラーム停止ボタン等を強く押圧操作した場合でも、ス
タンド部材によってこの時計付きラジオ受信機をしっか
りと支えるため、倒れたりするといったことも無い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るスタンド装置を備えた時計付きラ
ジオ受信機の要部縦断面図である。
【図2】同時計付きラジオ受信機の要部縦断面図であっ
て、スタンド部材を回動操作して引き出した状態を示
す。
【図3】同時計付きラジオ受信機の筐体に設けたスタン
ド部材収納凹部を示す要部縦断面図である。
【図4】同時計付きラジオ受信機のスタンド装置部の横
方向の要部縦断面図である。
【図5】同時計付きラジオ受信機の斜視図である。
【図6】スタンド部材の斜視図である。
【符号の説明】
1・・・時計付きラジオ受信機 2・・・筐体 3・・・チューナ表示部 4・・・時計表示部 6・・・アラーム停止ボタン 10・・・スタンド装置 11・・・スタンド部材収納凹部 12A、12B・・・スタンド部材収納凹部の側面部 12C・・・スタンド部材収納凹部の底面部 13・・・スタンド部材軸受け部 14・・・第1の軸受け部 15A・・・第1の軸受け部を構成する主面 15B、15C・・・第1の軸受け部を構成する側面壁 15D・・・第1の軸受け部を構成する底面壁 16・・・第2の軸受け部 17・・・クリック凸部 18・・・ストッパーリブ 20・・・スタンド部材 21・・・外周壁部 22・・・側面壁部 23・・・環状軸部 24・・・回動支点軸部 25・・・切り欠き溝 26・・・弾性部 27・・・クリック突起

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筐体の背面部に溝状のスタンド部材収納
    凹部を凹設するとともに、このスタンド部材収納凹部の
    相対する両側面部に軸線を一致させてそれぞれスタンド
    部材軸受け部を形成し、前記スタンド部材収納凹部中
    に、外周面が筐体背面部と略同一面を構成するようにし
    て収納される合成樹脂製のスタンド部材の一側部を前記
    スタンド部材軸受け部に回動自在に支持してなり、 前記スタンド部材軸受け部は、筐体背面部の表面から前
    記スタンド部材収納凹部の底面部に向かう長溝状に凹設
    された幅広の第1の軸受け部と、この第1の軸受け部を
    構成する主面に開口部が第1の軸受け部の底壁部と対向
    するようにして切り欠いて形成した幅狭の第2の軸受け
    部とから構成され、 前記スタンド部材は、前記スタンド部材軸受け部の第1
    の軸受け部とほぼ同径の環状軸部と、先端部がこの環状
    軸部の内部に臨むようにしてスタンド部材の側面壁に穿
    設された略U字状の切り欠き溝によって構成された舌片
    状の弾性部から前記環状軸部の中央部に位置して突設さ
    れ前記スタンド部材軸受け部の第2の軸受け部とほぼ同
    径とされた回動支点軸部とを備え、 前記環状軸部を第1の軸受け部に嵌合するとともに前記
    回動支点軸部を第2の軸受け部に嵌合したことを特徴と
    するスタンド装置。
  2. 【請求項2】 スタンド部材を回動自在に収納するスタ
    ンド部材収納凹部の底面部の一部にクリック凸部を一体
    に形成するとともに、収納状態においてスタンド部材収
    納凹部の底面部と相対向するスタンド部材の側面壁部の
    外周部に、薄肉連結部を介してクリック凸部を一体に形
    成したことを特徴とする請求項1記載のスタンド装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のスタンド装置又は請求項
    2記載のスタンド装置を備えたことを特徴とする時計付
    きラジオ受信機。
JP5232028A 1993-09-17 1993-09-17 スタンド装置及びこのスタンド装置を備えた時計付きラジオ受信機 Withdrawn JPH0786969A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278414A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Iwatsu Electric Co Ltd スタンド付き電子機器

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009278414A (ja) * 2008-05-15 2009-11-26 Iwatsu Electric Co Ltd スタンド付き電子機器
JP4548621B2 (ja) * 2008-05-15 2010-09-22 岩崎通信機株式会社 スタンド付き電子機器

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