JPH0786040B2 - 過充填こぼれ防護装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はガソリン，ディーゼル燃料等の車両油を貯蔵す
る地下貯蔵タンクに関し，特に地下貯蔵タンクからの車
両燃料のこぼれと過充填分とを受ける装置に関する。

従来の技術 地下貯蔵タンクはサービスステーションで使用され，需
要者サービスポンプ用の各種オクタン価のガソリン，デ
ィーゼル燃料を貯蔵する。地下貯蔵タンクはタンクトラ
ック，トレーラーから充填する。タンクトラックは４個
以上の室を有し各種ガソリン，ディーゼル燃料を保持し
てサービスステーションの各地下貯蔵タンクに供給す
る。

漏洩のある充填ホース，タンクトラックと地下貯蔵タン
クとの間の破損したホース連結部は車両燃料を地面にこ
ぼすことがある。ホース内が完全に排出される前に地下
貯蔵タンクから充填ホースを取外した時もこぼれを生ず
る。

他の問題は不注意な運転者が地下のガソリン，ディーゼ
ルタンクに過充填することがある。この過充填分は充填
ホース内に上昇する。運転者が充填ホースを外した時に
過剰車両燃料の大部分は道路に拡がり地面内に入る。

車両燃料の過量のこぼれと過充填分は土地を汚染し地下
水と周囲の地域を汚損し，火事の恐れがある。

近年，多くの州，フロリダ，ミシガン等で汚染法，規則
を制定し，地下貯蔵タンクを設置する周辺地域の土地の
質を防護する。この汚染法，規則は通常，地下ガソリ
ン，ディーゼル燃料タンクの作業者，所有者に車両燃料
のこぼれ及び又は過充填分を収容する装置を設けること
を要求する。

多年の間，石油等の材料を収容する装置が提案された。
この装置の例として，米国特許3732902号,4204564号,44
57349号がある。既知の装置はある程度有効である。

発明が解決しようとする問題点 本発明は上述の問題点の少なくとも大部分を解決する過
充填こぼれ防護装置を提供する。

本発明によって環境上安全な防護装置を提供しガソリ
ン，蒸留燃料等の石油製品の充填ホースからのこぼれと
地下貯蔵タンクの過充填分とを共に収容貯蔵する。本発
明の抑制防護装置は環境基準法と規則に適合し信頼性，
安全性，有効性を共に有する。本発明抑制防護装置は比
較的安価に製造でき，容易に設置でき，現在の地下貯蔵
タンクに容易に取付け得る。

問題点を解決するための手段 本発明による抑制防護装置は構造的には特別な二重目的
管組立体を有し，（１）石油燃料をタンクトラックの充
填ホースから地下貯蔵タンクに充填し（２）地下貯蔵タ
ンクと充填ホースからの過充填分を収容する。こぼれ過
充填収容リサーバは充填ホースからのこぼれと管組立体
からの過充填とを収容する。二重目的逆止め弁を設け
て，（１）地下貯蔵タンクがほぼ空になり又は一部空に
なった時に石油燃料をリザーバから地下貯蔵タンクに排
出し，（２）地下貯蔵タンクが過充填の時に過充填分が
弁を通って上に流れるのを阻止して石油燃料がリザーバ
に逆流するのを防ぐ。

石油工業で通常使用される通り，過充填とは地下貯蔵タ
ンクの収容容量を超えた石油燃料を称する。容量以上に
充填された時は過充填は地下貯蔵タンクから溢流する。

第１段階蒸気回収規則に適合するためには，管組立体に
は内側充填管と外側蒸気戻し管とを設ける。好適な例
で，内側充填管は外側蒸気戻し管の内側で同心とする。
内外管の間の環境スペースは多目的通路と室を形成し，
地下貯蔵タンクの充填間は地下貯蔵タンクから排出され
た蒸気とガスとを戻し，地下貯蔵タンクの過充填を収容
する。多目的通路と室はリザーバと弁からの地下貯蔵タ
ンクに入る石油燃料の排出通路となる。

好適な例で，過充填こぼれ防護装置にスクリーンと安全
キャップとカバーとを設けて異物がリザーバと管組立体
内に入るのを防ぐ。好適な例で，リザーバに傾斜壁を設
けて排出を良くする。

使用に際して，過充填こぼれ防護装置は地下貯蔵タンク
の入口でホース連結部及び充填ホースからこぼれ滴下し
た漏洩し石油燃料を把持収容する。過充填の場合は，防
護装置は地下貯蔵タンクからの過剰石油燃料及び充填ホ
ースからの過充填分を収容する。好適な例で，収容した
石油燃料は地下貯蔵タンクが空の場合又は充満でない条
件の時に，逆止め弁と多目的室を経て自動的に地下貯蔵
タンク内に排出される。

リザーバ及び充填管内の石油燃料に水，ごみ等の異物に
よる汚染を防ぐための好適な例で，特別な二重蓋構造を
設け，一次マンホールカバーと二次二重目的封鎖リザー
バキャップとを有する。二重目的リザーバキャップは抑
制装置内の蒸気とガスを封鎖し，水がリザーバ内に侵入
するのを防止する。リザーバキャップを囲む環状外側ス
ペースは水とごみがリザーバの外面傾斜面を経て地中に
入る。二重蓋構成は通常の充填管キャップを必要なくす
る。

本発明の過充填こぼれ防護装置は殆ど凡てのサービスス
テーションで環境安全に容易に有効に使用でき，地下貯
蔵タンクの充填に際してのガソリンディーゼル燃料のこ
ぼれと過充填を有効に収容貯蔵する。好適な例で，地下
貯蔵タンクが空又は部分的に空になった時にほぼ凡ての
こぼれと過充填を自動的に地下貯蔵タンクに戻し，手の
操作，作業の必要はない。

作用 本発明による過充填こぼれ防護装置は製品の損失と汚染
を最小にする。石油燃料，人力，清掃費は著しく節約さ
れる。

本発明による過充填こぼれ防護装置は資金効率が良く，
効率が良く，環境的に好適である。

実施例 本発明を例示とした実施例並びに図面について説明す
る。

第１図に示す地下貯蔵タンク組立体20の地下貯蔵タンク
26の入口24に本発明による過充填こぼれ抑制防護装置22
を連結する。地下タンク組立体は地表より下であり砂利
28,則ち3/16〜3/8in（4.8〜9.5mm）の石，川石等，又は
他の材料で囲み，水，ごみ等のタンク組立体外面からの
排除を容易にする。所要の配置とすれば砂利は排水の他
に地面の沈下による定常運動及び天候条件例えば冬期の
収縮夏期の膨張を可能にする。ガソリンタンクのトラッ
ク又はトレーラーを支持するために砂利を補強コンクリ
ート道路30で覆う。

地下貯蔵タンク26は上方に延長する空気抜き管32を地面
及び道路30の上10ft（3m）以上としてタンク内で生成す
る蒸気とガスを排出する。雨よけキャップ34を管32の頂
部に固着する。出口導管36を地下タンク内の水中ポンプ
から上方に延長してタンク内の車両燃料を送る。出口は
ポンプ制御ハウジング38を経て水平出口管40に連結す
る。水平出口管は地上に延長して燃料供給ポンプ，出口
ノズルに達する。

地下貯蔵タンク自体は剛性気密材料とし軟炭素鋼等製と
する。他の剛性気密材料，硝子ファイバー等も使用でき
る。金属タンクは陰極防食して外部からの腐食を防ぎ又
は所要の塗装を行う。地下タンクの容量は2000〜16000
ガロンである。図示の地下タンクは円筒形とし水平に延
長する。他の形状の地下タンクも使用できる。

地下貯蔵タンクと抑制防護装置に近接するためにマンホ
ールカバー組立体42を道路に取付ける。マンホールカバ
ー組立体は水平のマンホールカバー44と下方に延長する
マンホールスカート46とを有する。マンホールカバーは
防護装置の水平のリザーバ蓋48の上方に離れて同心と
し，抑制防護装置の充填管とリザーバの一次防護カバー
となる。マンホールカバー補強コンクリート道路上面の
地面にほぼ水平とする。図示の例ではマンホールカバー
は長方形とし鋼板製とし所要の厚さとしてタンク車，通
常の車両の重量を支持する。円形等のマンホールカバー
も使用できる。

第２図に示す通り，マンホールスカート46は環状とし金
属製とする。マンホールスカートはカバー44から垂直下
方に延長してこぼれ抑制リザーバ52の上部外面52から上
方に離れ，抑制防護装置の環状金属カラー54に同心外方
として間に排水路を形成し水，ごみ等の異物をリザーバ
外面の砂利に入れる。外部環状通路によって，季節変化
等による地面の沈下移動，砂利の移動に適応する。

第３図に示す通り，カラー54はリザーバの上部凸面部50
からリザーバキャップ48の付近まで垂直上方に延長す
る。リザーバキャップはカラーにヒンジ組立体58の枢支
ピン56によって枢支する。ヒンジ組立体は環状フランジ
及びブラケット腕60に一体に連結し一部を形成する。フ
ランジはカラーにボルト62等に固定具によって，ガソリ
ンサービスステーションのマネージャーの選択に応じて
取り付ける。キャップは第３図の閉位置から第５図の開
位置に回動し地下貯蔵タンクの充填を行う。

第３図に示すフランジとブラケット60の水平Ｃ型延長腕
64は上部Ｃ型延長腕66の下に一致しリザーバキャップか
ら水平に延長する。Ｃ型延長腕に一致した穴68,70を形
成して錠72等を受ける。環状ガスケット74をヒンジ組立
体とフランジ上に置き，リザーバキャップの閉位置での
封鎖とする。ヒンジ組立体とフランジはカラーの頂部を
囲む内側環状溝を有し,Oリングとシールを係合させる。

リザーバキャップを更にフランジとカラーの上部リムに
対して封鎖するために，キャップに第７〜９図に示すカ
ムロック78を設ける。カムロック組立体78は２個のカム
ロック部材82,84を有してリザーバキャップにカムヒン
ジ組立体90,92の枢支ピン86,88によって枢支する。手で
把持する円筒棒94はロック部材間に延長して固着しロッ
ク部材を第７〜９図に示すロックピン96,98に係合した
閉位置と第10図に示す開位置との間に回動させる。

各ロック部材の三角形本体に細長接線カム100を有し三
角形本体の頂点からハンドル94の反対方向に延長させ
る。各カムロックの三角形本体の底辺部は一端を枢支ピ
ンに連結し他端をハンドルに連結する。各ロック部材に
Ｕ型カム面102をカムと三角形本体の内側に沿って延長
させ，カムロックがハンドルによって閉位置に動いた時
にロックピンにカム係合する。

カムロック組立体はリザーバキャップを抑制防護装置の
フランジとカラーに封鎖しロックして雨やごみがリザー
バ，入口管，蒸気戻し管に入るのを防ぎ，更に防護装置
から蒸気，ガスが逃げるのを防ぐ。

第7,8図に示す通り，リザーバキャップは半円形前部104
と双翼接線後部106とを有し２個のヒンジの組立体に適
合する。

第2,3図に示す通り，カラー54は充填管組立体110の頂部
に同心外方の位置として環状スペースを形成し管組立体
からの過充填液のリザーバへの進路を形成する。カラー
の頂部リムは管組立体より上方に延長する。第１段階蒸
気回収ユニットでは管組立体は内側直立剛性充填入口管
114と，ブーツアダプタヘルメットカップリング116とを
有する。内側充填管はライザーとも称し,22ゲージのア
ルミニウム製とする。内側充填管は地下貯蔵タンクの入
口から垂直上方にアダプタの頂部付近まで延長する。充
填管の底は貯蔵タンク内に延長する。充填管の頂部に入
口を形成する。充填管は車両燃料，ガソリン，ディーゼ
ル油等をタンクトラックの充填ホースから貯蔵タンクに
受ける。

第３図に示す環状フランジ則ち耳118を外側戻し管の頂
部と内側充填管上部外面に固着し内外管を確実に位置ぎ
めする。外側戻し管は例えば4in（100mm）直径管とす
る。好適な例で外側管は内側充填管の外方同心とし多目
的環状蒸気戻し通路120を中間に形成して蒸気とガスと
を上方に通し地下タンクが燃料で充満した時は地下貯蔵
タンクの過充填分を通す。タンク収容量が減少した時に
過充填分を地下タンクに戻す通路を蒸気戻し通路が形成
する。

第2,4図に示す通り，外側管114の底部は地下貯蔵タンク
の入口24に固着する。第４図に示す合成樹脂誘電絶縁ブ
ッシュ122をPTFE（ポリ四弗化エチレン），テフロンの
ブッシュとし，入口24と外側管底部との管にねじこんで
電流が地下貯蔵タンクに流れるのを防ぐ。

ブーツアダプタヘルメットカップリングは第５図に示す
通り，タンクトラックトレーラ138の充填ホース134,蒸
気戻しホース136に連結した第１段階蒸気回収ブーツと
ヘルメット132のノズル128,130を受ける。アダプタの第
３図に示す内向き環状スカート部124は外側蒸気戻し管
のねじ付の上部126にねじ係合する。

第２図に示す通り，環状の溢流過充填抑制リザーバ52は
収容室と蒸気抑制室とを有し，外側蒸気戻し管に同心に
取付ける。リザーバと関連部品は本発明抑制防護装置の
一部である。除外部品は取外し可能のごみスクリーンで
あり，鋼等の穴のない金属製とし抑制装置内の燃料と炭
化水素からの化学的劣化を防ぐ。図示の例ではリザーバ
は12ゲージ鋼板製としエポキシ被覆とする。リザーバは
地下貯蔵タンクからの過充填及び充填ホース蒸気戻しホ
ースからのこぼれを収容可能の充分な容量を有する。図
示の例ではリザーバは40ガロンの容量とする。他の寸法
のリザーバも使用できる。

第２図に示す通り，リザーバは下向きに傾斜した凸面の
外側上部外面50と，下向きに傾斜した凹面の内側下部内
面140とを有する。上下部の傾斜角度は５〜45゜の範囲
とし，好適な例で15〜30゜とする。リザーバの曲面上下
部はリザーバの抑制貯蔵容量を増し排出を良くする。リ
ザーバの曲面上部外面は水，ごみ等の異物をリザーバ外
面に沿って砂利内に流すのを容易にする。リザーバの曲
面内面下部はリザーバ内の過充填分を地下貯蔵タンクに
環状蒸気戻し通路120を経て地下タンク量が減少した時
に直ちに流れる。

第２図に示す通り，リザーバに環状直立壁部142を上下
部の外方端に連結して設ける。この壁部142にハンドル1
44,146を取付けて取扱いと設置とを容易にする。

第2,3図に示す環状の心だしリングとスクリーン支持部
材148を外側蒸気戻し管114の外面に止めねじ，溶接等に
よって固着する。心だしリングはリザーバの曲面の上部
の上棚に一致する位置とする。心だしリングと棚とは共
働して取外し可能の環状スクリーン剛性フィルタ150を
支持し，ごみがリザーバ内に落ちて内部の燃料を汚損す
るのを防ぐ。スクリーンと棚とは外側蒸気戻し管内側充
填管の頂部から離れた高さとする。スクリーンはごみ，
葉，煙草，虫，雪，氷等が，リザーバのキャップを開け
て地下貯蔵タンクに充填する時にカラーと管組立体との
間のカラー通路に落ちた場合に濾過する。スクリーンに
少なくとも１本のボルト152等の把持部材を取付けて操
作を容易にする。スクリーンを周期的に取外し清掃して
ごみを除き濾過効率を保つ。

環状のリザーバ取付支持弁鋳物154を第2,4図に示し，リ
ザーバを地下貯蔵タンクの上部に取付ける。鋳物はねじ
付内側環状面156を形成して外側蒸気戻し管の底部の外
ねじ部158にねじこむ。弁鋳物に流通路燃料排出路160を
設け，外側蒸気戻し管の下部の排出穴162に連通させ
る。燃料排出路は下向きに傾斜して排出穴に入る。燃料
排出路の上端は下向きの円錐トラップ164を形成し上向
きの弁係合開口166に連通する。弁係合開口の内面にね
じを切り一方向の逆止め弁170の外ねじ面168をねじこ
む。

好適な例で，逆止め弁はフロート弁として燃料より小さ
な比重と密度のボールフロート172を有する。ボールフ
ロートはアルミニウム製等とし，合成樹脂又は他の金属
製とすることができる。フロート弁に小直径オリフィス
172を形成し，フロート弁の下に過量の油が過充填され
た時に閉鎖する。フロート弁のねじ部の上端にＯリング
173を取付け弁を鋳物内に気密に封鎖する。フロート弁
の上部に水平貫通ピン174を取付けてスクリーンを外し
た後に所要の工具で弁を周期的に取外し交換する。

逆止め弁はリザーバの下部と共働して地下タンク内の燃
料油がある程度減少した時に過充填，こぼれ分を排出路
から環状蒸気戻り通路120を経て地下貯蔵タンクに流入
させる。過充填の時に逆止め弁は地下タンクから弁を通
って過充填分がリザーバに入るのを防ぐ。更にボールフ
ロートは上向きの蒸気圧0.1psigの時に閉鎖し蒸気とガ
スがリザーバに入るのを防ぐ。

第５図に示す通り，作動に際して，地下貯蔵タンクに充
填する時はマンホールカバーを除き，リザーバキャップ
を開く。第１段階蒸気回収ヘルメットとブーツとをタン
クトラックからアダプタに連結し充填ホースのノズルは
充填管の口内に延長し蒸気戻しホースのノズルは外側蒸
気戻し管の蒸気戻し通路に連通する。充填ホースと蒸気
戻しホースの弁176,178を開き所要の車両燃料をタンク
トラックから地下貯蔵タンク内に供給する。タンクトラ
ックの供給は重力とし流量300gpm程度とする。地下タン
クが充満すれば排出蒸気とガスは上方に蒸気戻し通路と
蒸気戻しホースを通って流れる。

運転者又は作業者が地下タンクに容量以上に充填すれば
過充填分は環状蒸気戻し通路を通って上方に動く。過充
填分はボールフロートを浮かせてフロート弁の小直径の
ネックに押圧して弁を通ってリザーバに入るのを防ぐ。
環状蒸気戻し通路が充満すれば過充填分は上方に蒸気戻
しホース内に流入し過充填分の高さのヘッドがタンクト
ラック内の燃料ヘッドに平衡する。平衡条件はトラック
からの燃料流を停止させ作業者が充填ホースの弁を開い
た状態で生ずる。

充填ホースの弁を閉じ第１段階蒸気回収ブーツを外せ
ば，蒸気戻しホース及び充填ホース内の過充填分はカラ
ーと管組立体内のスクリーンと環状カラー通路を経てリ
ザーバ内にこぼれる。漏洩のある又は破損のホース部品
からのこぼれもスクリーンと環状カラー組立体を経てリ
ザーバに入る。

地下タンクが充満した後にリザーバキャップを閉じマン
ホールカバーを閉位置に置く。環状蒸気戻し通路内の過
充填分は地下タンク内燃料がタンク出口を経て供給され
た後に自動的に地下タンクに入る。同時にリザーバ内の
過充填及びこぼれ分は逆止め弁と環状蒸気戻し通路の下
部部分を経て地下タンクに入る。

過去６個月内で約250基の第２図に示す形式の抑制防護
装置が建造され良い結果を得た。

第６図に示す過充填こぼれ防護装置は第２図の装置と同
様であるが第１段階蒸気回収に適合する内部充填管と蒸
気戻し通路とがない。第１段階蒸気回収を設ける必要の
ない地方ではこの装置が有効に使用できる。第６図に示
す装置は２点の第１段階蒸気回収方式にも使用できる。

第６図の制御防護装置は外側直立管114がガソリン，デ
ィーゼル油等の車両油をタンクトラックから地下貯蔵タ
ンク内に充填する充填管となる。管は更に地下タンクか
らの過充填分を貯蔵収容する貯蔵収容室となる。使用に
際して，車両油はタンクトラックから充填ホースと充填
管114を経て貯蔵タンクに供給される。運転者又は作業
者が貯蔵タンクに過充填すれば過充填分は充填管内を上
昇し充満すれば充填ホース内を上昇する。逆止め弁は過
充填分が弁を経てリザーバに入るのを防ぐ。過量の燃料
は貯蔵タンクから第１図の空気抜き管32を上昇し高さと
圧力ヘッドがタンクトラック内の燃料に平行した時に作
業者が充填ホースの弁を閉じない場合にも燃料の供給は
停止する。タンクトラックは第１段階蒸気回収装置を装
備しない時は別の蒸気ホースはない。充填ホースを外し
た時は過量の車両油は充填ホースからスクリーンとカラ
ー通路を経てリザーバに流入する。漏洩のあるホース連
結部，損傷充填ホースからのこぼれた分もカラー通路を
経てリザーバに入る。地下貯蔵タンクから燃料をサービ
スポンプとノズルを経て供給すれば空気抜き管と充填管
内の過充填分は自動的に戻り貯蔵タンク内に入る。同時
にリザーバ内の過充填分は弁，排出路，充填管下部を経
て地下貯蔵タンクに入る。

発明の効果 本発明の抑制防護装置は特に有利であり，こぼれと過充
填とを制御し，環境上安全であり，効率良く，有効であ
る。抑制防護装置は比較的安価に製造でき，取付け容易
であり，現存の地下貯蔵タンクにそのまま適合する。

過充填こぼれ防護装置はガソリンサービスステーション
で自動車，トラック等の車両に使用する車両燃料の収容
貯蔵用に特に有利である。過充填こぼれ防護装置は暖房
油，航空機及びジェット燃料等の石油燃料及び製品を飛
行場，農場，家等の位置の地下貯蔵タンクに収容貯蔵す
る場合に有効に使用できる。過充填こぼれ防護装置は石
油化学製品等の材料を地下貯蔵タンクに貯蔵する場合に
有効に使用できる。

本発明を好適な実施例について説明したが実施例並びに
図面は例示であって発明を限定するものではない。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明による過充填こぼれ防護装置を地下貯蔵
タンクの入口に取付けた図，第２図は過充填こぼれ防護
装置の断面図，第３図は第２図の部分拡大断面図，第４
図は第２図の他の部分の拡大断面図，第５図は充填ホー
スと蒸気戻しホースとを有するタンクトラック過充填こ
ぼれ防護装置に連結した図，第６図は他の実施例による
防護装置の断面図，第７鵜は第２図の防護装置の頂部に
取付けたカムロック装置を示す斜視図，第８図は第７図
の部分平面図，第９図はカムロックのロック位置の側面
図第10図はカムロックの開位置の側面図である。 20……地下貯蔵タンク． 25……過充填こぼれ抑制防護装置.26……貯蔵タンク． 28……砂利.36……出口管.42……マンホールカバー． 50……上部.52……リザーバ.54……カラー． 58……ヒンジ組立体.60……フランジ． 78……カムロック.100……カム.110……充填管． 112……内側充填管.114……外側蒸気戻し管． 116……ブーツアダプタヘルメットカップリング． 120……蒸気戻し通路.140……下部内面． 154……弁鋳物.160……排出路.170……逆止め弁． 172……ボールフロート．

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 アーウィン・ギンスバーグ アメリカ合衆国 カリフォルニア州 91321 ニューホール，クレアーバンク・ レーン 24125 (72)発明者 デニス・ジェームス・ストロック アメリカ合衆国 イリノイ州 60517 ウ ッドリッジ，サマラール・ドライブ 6433 (56)参考文献 実開 昭59−154314（ＪＰ，Ｕ) 実公 昭53−24884（ＪＰ，Ｙ２) 米国特許4204564（ＵＳ，Ａ)

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】石油燃料をタンクトラックの充填ホースか
   ら地下貯蔵タンクに充填し石油燃料の過充填分を地下貯
   蔵タンクから受ける管装置と、 充填ホースからのこぼれと管装置からの過充填分とを受
   けるリザーバと、 地下貯蔵タンクがほぼ空になりつつあるときにリザーバ
   からの前記地下貯蔵タンクへの石油燃料の排出を自動的
   に可能にし地下貯蔵タンクが過充填となった時にリザー
   バへの逆充填を自動的に防ぐ弁装置とを備え、 前記管装置が内側充填管と外側蒸気戻し管とを有し、同
   内側充填管は外側蒸気戻し管の同心内側の位置で共働し
   て中間に過充填分を受ける環状室を形成し、該環状室は
   前記弁装置と連通して石油燃料の前記地下貯蔵タンクへ
   の排出を受け入れるようになされ、 更に、異物が前記管装置に入るのを防ぐ装置と異物が前
   記リザーバに入るのを防ぐ装置とを備え、 前記リザーバは排出を良くする傾斜壁を有する、過充填
   こぼれ防護装置。
2. 【請求項２】ガソリンとディーゼル燃料とからなる群か
   ら選択した車両用燃料を貯蔵するための地下貯蔵タンク
   であって、出口と、ほぼ上向きの入口とを有する地下貯
   蔵タンクと、 前記地下貯蔵タンクの入口に接続され且つ同地下貯蔵タ
   ンクの入口からほぼ上方に伸長した直立充填管であっ
   て、タンクトラックの充填ホースから前記車両用燃料を
   前記地下貯蔵タンク内に充填するためのものであり、底
   部と頂部とを有する直立充填管と、 前記地下貯蔵タンクより上方で且つ前記充填管の頂部よ
   り下方の位置で同充填管の周りに同心状に取り付けら
   れ、前記充填ホースからのこぼれと前記充填管からの過
   充填分とを受け入れるための環状リザーバであって、外
   面を有する下方部分と上方部分とを有し、容量が前記充
   填管の容積容量よりも大である環状のリサーバと、 前記リザーバの下方の前記充填管底部に連結した排出口
   と、 前記リザーバの下方部分に作動可能に連結されて同下方
   部分と連通し、前記タンク内の車両用燃料の実質的な部
   分が前記出口から導出されたときに前記リザーバ内の車
   両用燃料が前記充填管の底部分を介して前記地下貯蔵タ
   ンク内へ通過するのを自動的に可能にし同タンクからの
   過充填分の上向きの流れを自動的に遮断する逆止弁と、 前記リザーバの上方部分上に前記充填管を同心状に取り
   囲む状態で位置決めされ、ごみ、葉、煙草、虫、雪、氷
   及びこれらの破片からなる群から選択した少なくとも１
   個を含む異物が前記リザーバ内へ落ち込むのを防止する
   ための取り外し可能な環状のスクリーンと、 前記リザーバの上方部分からほぼ上方に伸長し、前記充
   填管の頂部を囲んで同心状に位置決めされて同充填管と
   の間に前記充填管から前記リザーバへ過充填分が通る環
   状通路を形成し、更に、前記充填管の頂部より上方に空
   間を隔てて設けられた上方部分を有するカラーと、 前記カラーの上方部分と係合して前記充填管と前記リザ
   ーバとのための二次保護カバーを提供するキャップと、 前記キャップの上方に空間を隔てて設けられ前記充填管
   と前記リザーバとのための一次保護カバーを提供するマ
   ンホールカバーと、 前記マンホールカバーから前記リザーバの上方の位置ま
   で下方に伸長し、前記カラーを囲んで同カラーとの間に
   水及びごみを前記リザーバの外面へと通過させるための
   排水路を形成するマンホールスカート、を備え、 前記リザーバが、下向きに傾斜する凸状の上方部分と凹
   状の下方部分とを有し、 前記弁が前記車両用燃料よりも実質的に小さい密度のボ
   ールフロートを有し、 前記キャップが前記カラーの頂部に同キャップをカムで
   係止して密封係合させるカム状の係止部材を有し、 前記キャップとカラーとが錠を受け入れるためのＣ字状
   の延長リップを有し、 前記キャップが前記延長リップのほぼ反対側の位置で前
   記キャップを前記カラーにヒンジ結合するためのヒンジ
   手段を有する、過充填こぼれ防護装置。