JPH0785984B2 - 運搬設備における脱索位置検出表示装置 - Google Patents

運搬設備における脱索位置検出表示装置

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JPH0785984B2
JPH0785984B2 JP1052473A JP5247389A JPH0785984B2 JP H0785984 B2 JPH0785984 B2 JP H0785984B2 JP 1052473 A JP1052473 A JP 1052473A JP 5247389 A JP5247389 A JP 5247389A JP H0785984 B2 JPH0785984 B2 JP H0785984B2
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文秀 相川
高義 内田
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川鉄マシナリー株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は運搬設備における脱索位置検出表示装置に係
り、リフト装置などの運搬設備にあって、索輪装置に張
架されたワイヤロープなどの索条が脱索したとき、その
脱索位置および脱索数を運転制御室の監視盤に表示し、
リフト装置の故障の程度を的確かつ迅速に報知すること
ができる脱索位置検出表示装置に関するものである。
〔従来の技術〕
支柱などの支持体に取り付けられるローラ型やプーリ型
の回転自在な索輪に支持案内されることによって、索条
を移行させる運搬設備においては、索条が索輪から外れ
ると、索条に吊下された運搬物が中吊りにされたり落下
したりするので、索条の移動を停止させて復旧作業が行
われる。
スキー場に設置されるリフト装置の場合を例にとると、
山の斜面に沿って支柱が間隔をおいて設置され、その支
柱の上部に取り付けられた索輪装置に無端状のワイヤロ
ープが支持案内されて移行する。そのロープの各所に吊
下されたリフトシートに着座したスキーヤーを山頂に向
けて搬送し、スキーヤーが降りて空となったリフトシー
トは谷側へ戻される構造となっている。そして、例え
ば、下方地点には機械室を備えた運転制御室があり、原
動機、減速機、大型の駆動策輪などの駆動装置と制御盤
などが設置される。
ところで、スキーリフト装置などは屋外にあるので、リ
フトシートが風などで揺れたり、その吊下姿勢が捩れた
りすることがある。さらには、スキーヤーの揺さぶり、
または、ワイヤロープ自体の振れまたは弛みなどによっ
て、ワイヤロープが一個所もしくは数個所で索輪から離
脱することがある。このような脱索が起こると直ちに原
動機は停止され、リフト装置ならびにスキーヤーや運搬
物の安全が図られる。そして、支柱を点検してワイヤロ
ープが索輪装置の索輪から脱索している位置や脱索数を
確認した後、復旧作業に取りかかられる。
そのために、従来から、各索輪装置には脱索検出装置が
設けられ、その検出装置ごとにケーブルを運転室まで配
線し、それらの検出装置の作動を介して脱索個所の支柱
を確認している。また、各支柱に沿って信号ケーブルを
敷設し、各支柱における脱索に基づく電圧低下の発生を
検知して、該当する支柱を推定するといった電圧計方式
のアナログメーター表示によって脱索位置を推定してい
る。これらの技術はすでに実公昭61−21325号公報にも
記載されているように、よく知られているところであ
る。
〔発明が解決しようとする課題〕
上述の例にあっては、脱索した各支柱の位置を検出する
ために、支柱の数だけの信号ケーブルの敷設が必要とな
る。したがって、建設費が嵩むと共に保守に手間を要す
る問題がある。さらに、信号ケーブルの断線と索輪から
の脱索とが同一信号となるので、現場を確認しないと断
線か脱索かの判断がつかない問題がある。それゆえ、ト
ラブルの要因に応じた復旧態勢をとることに手数を要す
ることになる。
上記の電圧計方式のアナログメーター表示の例では、抵
抗分圧により脱索位置を電圧計によって検知するので、
精度が低く誤認しやすくなり、さらに、複数の支柱で脱
索しているときには、いずれの支柱で脱索が生じている
のか判別でき難くなる一方、断線に基づくものとの区別
がつき難い問題がある。いずれの例においても、デジタ
ル表示や目視的なグラフィック表示などは不可能である
ので、操作に熟練した者でなければ、スキーヤーの救助
やトラブルに応じた搬送装置の復旧態勢を迅速にとるこ
とが容易でないといった問題があり、その改善が強く望
まれる。
ところで、実公昭61−21325号公報には、脱索の発生と
少なくとも一つの脱索個所の検出を簡単かつ低廉化され
た設備によって確実に実現することができる脱索個所検
出装置が記載されている。これは、索輪装置の第1番目
および以後偶数番目の索輪装置に設けた脱索検出器とそ
れに対応する継電器とを直列に接続し、それぞれの通信
線を並列接続したものに第3番目以降の奇数番号の索輪
装置に設けた脱索検出器ごとに直列接続した回路となっ
ている。
しかし、複数個所での脱索があっても一個所の脱索のみ
が検出されるので、脱索位置が何個所あるかを直ちに知
ることができない。そして、現場で確認された脱索個所
を修理した後でないと他の脱索個所を検出したり特定す
ることができなくなる難点がある。さらに、検出態様に
よっては脱索ケースの数が可及的に増大し、結局は全部
の索輪装置を点検しなければ脱索位置を見つけることが
できなくなる。これでは、脱索位置を検出するという機
能はないに等しい。もちろん、脱索と通信線の断線との
区別をすることができないだけでなく、その配線が索輪
装置の増加と共に増大するという問題も解決し得ない。
本発明は上述の問題に鑑みなされたもので、その目的
は、高い精度で脱索と脱索位置の検出ができ、また、同
時に複数個所で脱索が生じたときの各位置の特定が容易
で、脱索と断線とが明確に識別でき、さらには、敷設さ
れる信号ケーブルの本数を少なくまたその長さを短くし
て建設費や保守費を低減することができる運搬設備にお
ける脱索位置検出表示装置を提供することである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の脱索位置検出表示装置は、間隔をおいて設置さ
れた支持体の索輪に張架した索条の移動で運搬体が搬送
され、索条のいずれかの支持位置で脱索が検出される
と、その脱索個所および脱索数が判定できるようになっ
ている運搬設備に適用される。
その特徴とするところは、第1図および第2図に示すよ
うに、索輪装置3における脱索を検出する各脱索検出手
段7が、索条4の各支持位置に設けられた脱索検出器11
と、その脱索検出器11の動作状態に応じてネットワーク
線10に応答パルスを出力する脱索信号出力器12とを備え
る。各脱索信号出力器12は、ネットワーク線10に送出さ
れている呼出パルス信号を受けてその送信パルス数をカ
ウントし、各脱索信号出力器12ごとに異なる値で設定さ
れているカウント数となったときを脱索有無の応答時期
と判定する応答時期判定部13と、その応答時期判定部13
からの信号を受けてネットワーク線10に応答パルスを出
力する応答信号出力部14とを有している。そして、ネッ
トワーク線10にパルス信号を送出する脱索検出制御手段
8は、脱索信号出力器12を呼び出す検出手段呼出信号送
出部15と、ネットワーク線10より応答パルスを受信して
脱索の有無を読み取るネットワーク信号読取部16と、読
み取られたネットワーク信号から脱索の有無および脱索
個所を判定する異常判定部17とを備え、異常判定部17か
らの信号を受けて、脱索の有無や脱索個所を表示する表
示手段9が設けられていることである。
上記のネットワーク線10は、脱索検出器11に給電する電
源線10A、呼出信号の送出および応答信号を伝達する信
号線10Bおよび、短絡のための共通線10Cからなってい
る。
脱索検出制御手段8は、異常判定時に警報を発するため
の警報駆動部27と索条4の移動を緊急に停止させるため
の非常信号出力部28とを備えると共に、その警報駆動部
27からの信号を受けて警報を発する警報手段22と、非常
信号出力部28からの信号を受けて索条移動用の原動機38
〔第6図参照〕を停止させる緊急停止手段23とが設けら
れる。
さらに、異常判定部17は、脱索検出手段7やネットワー
ク線10さらには脱索検出制御手段8の異常や作動不良を
検出する装置異常判定回路19を備えると共に、その装置
異常判定回路19からの信号を受けて、脱索検出手段7、
ネットワーク線10、脱索検出制御手段8の異常や作動不
良を表示する装置異常表示部21が表示手段9に設けられ
ている構成としてもよい。
〔作用〕
脱索検出制御手段8は、常時、脱索検出手段7の各脱索
信号出力器12を呼び出すために、その検出手段呼出信号
送出部15から、ネットワーク線10にパルス信号を送出す
る。その呼出パルス信号を信号線10Bから受けた脱索信
号出力器12の応答時期判定部13は、その送信パルス数を
カウントし、各脱索信号出力器12ごとに異なる値で設定
されているカウント数となったとき、脱索有無の何れか
の応答信号を送出す応答時期であると判定する。すなわ
ち、応答時期判定部13は、それに対応する脱索信号出力
器12の呼出パルス信号に達していると判定し、その判定
信号が応答信号出力部14へ送られる。
そして、脱索検出器11から脱索の有無の信号を受信して
いる応答信号出力部14から、脱索の有無の応答パルス信
号を直ちに信号線10Bへ送出する。その応答パルス信号
は、脱索検出制御手段8のパルス演算器であるネットワ
ーク信号読取部16で受信される。このように、全ての支
持体2〔第2図参照〕に取り付けられた各脱索検出器11
から、索輪装置3における脱索の有無を知らせる応答パ
ルス信号が、ネットワーク信号読取部16へ入力される。
読み取られたネットワーク信号が異常判定部17へ送出さ
れ、例えば、支持体2Cにおいて脱索が発生していると、
異常判定部17は、支持体2Cの索輪装置3で脱索があるこ
とを判定する。他のいずれかの支持体2の脱索検出器11
によっても脱索が検出されていれば、脱索の有無と脱索
個所の信号が表示手段9へ送出され、運搬設備の管理者
に脱索個所や脱索数を知らせ、その復旧作業に迅速に対
応させることができる。
脱索の確認により、異常判定部17からの信号が警報駆動
部27および非常信号出力部28へ出力される。そして、警
報駆動部27から信号を受けた警報手段22が警報を発する
一方、非常信号出力部28から信号を受けた緊急停止手段
23は、索条移動用の原動機38を停止させる。
異常判定部17の装置異常判定回路19は、脱索検出手段7
やネットワーク線10さらには脱索検出制御手段8の異常
や作動不良を検出し、その異常や作動不良の信号を装置
異常表示部21へ送出する。その信号を受けてそれぞれの
異常や作動不良が表示される。したがって、脱索以外の
トラブルも正確に把握することができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば、高い精度で索輪装置における脱索有無
の検出および脱索位置の特定が容易になり、また、同時
に複数個所で脱索が生じたときにも脱索位置の特定とそ
の脱索数の検出がなされる。脱索時には運搬設備の緊急
停止、警報、脱索位置や脱索数の表示が的確に行われ、
救助を含めた復旧作業の迅速化が図られる。
さらに、脱索検出器の不良、ネットワーク線の断線や短
絡、脱索検出制御手段の出力不良も、その発生を明確に
表示し警報することができ、運搬設備の点検や保守が容
易となる。そして、脱索検出制御手段と脱索検出手段と
の間の配線がネットワーク方式とされ、そのネットワー
ク線が電源線、信号線、供給線の三本で済むなど、従来
のケーブル信号線に比べて、少ない本数で長さも短くし
て利用でき、建設費や保守費の低減を図ることができ
る。
〔実 施 例〕
以下、本発明の運搬設備における脱索位置検出表示装置
をその実施例に基づいて詳細に説明する。
第2図は本発明が適用される運搬設備1の一例であるス
キーリフト装置で、間隔をおいて設置された複数の支持
体2である支柱には索輪装置3が装着されている。その
索輪装置3の各索輪3aに案内されるワイヤロープである
索条4は所望の方向へ移行され、一定の間隔を隔てワイ
ヤロープ4に懸垂姿勢で吊下されたリフトシート5でス
キーヤーを運ぶようになっている。
第1図は脱索位置検出表示装置6の全体構成図で、脱索
検出制御手段と、それにネットワーク線10を介して接続
される複数の脱索検出手段7と、表示手段9とにより構
成される。本例にあっては、コントローラである脱索検
出制御手段8が、脱索検出器11を40台まで接続できる能
力を備え、コントローラ8には電源部34〔第6図参照〕
から直流24ボルトが給電され、ネットワーク線10の電源
線10Aを介して各脱索信号出力器12にも給電される。ま
た、別途、例えば交流200ボルトがコントローラ8に給
電され、警報や表示に使用できるようになっている。な
お、脱索検出手段7と脱索検出制御手段8とは、上述の
電源線10Aと、呼出信号の送出および応答信号を伝達す
る信号線10Bと、短絡用の共通線10Cで接続される〔第6
図参照〕。
一方、索輪装置3における脱索を検出するそれぞれの脱
索検出手段7は、索条4〔第2図参照〕の各支持位置に
設けられたリミットスイッチである脱索検出器11と、そ
の付索検出器11の動作状態に応じて信号線10Bに応答パ
ルスを出力する脱索信号出力器12とからなる。
それらの各脱索信号出力器12は、応答時期判定部13と応
答信号出力器14とからなり、応答時期判定部13は、後述
する脱索検出制御手段8の検出手段呼出信号送出部15か
ら信号線10Bに送出されている呼出パルス信号を受け、
その送信パルス数をカウントし、各脱索信号出力器12ご
とに異なる値で設定されているカウント数となったとき
を脱索有無の応答時期であると判定するようになってい
る。応答信号出力部14は応答時期判定部13からの信号を
受けて、脱索検出器11から送られた脱索有無の応答パル
ス信号を信号線10Bに出力し、その応答パルス信号は脱
索検出制御手段8のネットワーク信号読取部16で検出さ
れる。
一方、信号線10Bにパルス信号を送出する脱索検出制御
手段8には、多数の脱索信号出力器12を順次呼び出すた
めに、その応答時期判定部13へ呼出パルス信号を送出す
る検出手段呼出信号送出部15と、信号線10Bを介して応
答信号出力部14からの応答パルスを受信して脱索の有無
を読み取るネットワーク信号読取部16と、読み取られた
ネットワーク信号から脱索の有無および脱索個所を判定
する異常判定部17とから構成される。なお、ネットワー
ク信号読取部16は例えばパルス演算器であり、応答パル
ス数およびパルス幅を判別する機能を有する。そして、
異常判定部17は、脱索判定回路18と装置異常判定回路19
とからなっている。
脱索検出制御手段8の異常判定部17からの信号を受ける
表示手段9は、脱索判定回路18から送られる脱索の有無
信号を受けて、脱索の有無と脱索個所を表示する脱索表
示部20と、後述する各装置の異常を表示する装置異常表
示部21とからなり、いずれも本例では表示灯32〔第6図
参照〕やCRTまたは液晶面もしくは七セグメントのLED表
示器などである表示部33が採用されている。脱索検出制
御手段8には、異常判定部17からの信号を受ける警報駆
動部27や非常信号出力部28があり、その警報駆動部27か
ら脱索信号を受けると鳴動するブザーあるいは点灯する
回転灯である警報手段22と、非常信号出力部28から脱索
信号を受けると索条4の移動を停止させる緊急停止手段
23とが設けられている。
上述した索輪装置3の取付構造の一例を述べると、第2
図の積雪24の上方に突出した支柱2の頂部2aには、第3
図に示すT字取付部材25が取り付けられる。そのT字取
付部材25の左右側には、前後方向に配列された複数の索
輪3a〔第4図参照、図示は4個〕を備えた索輪装置3が
配置され、索輪フレーム3bを介してT字取付部材25の両
端部に装着されている。各索輪3aには例えば一条の案内
溝3c〔第5図参照〕が形成され、その溝3cに嵌め込まれ
た索条4が移行自在に張架される。
例えば上り側の索条4aはスキーヤーを運び、下り側の索
条4bは空のリフトシート5を運搬する。そして、上り側
および下り側のいずれの索輪装置3にもリミットスイッ
チである脱索検出器11〔第5図参照〕が取り付けられて
いる。このリミットスイッチ11に限らず圧力スイッチを
採用してもよいし、索輪装置3から外れたワイヤロープ
4が垂れ下がるとき、ワイヤロープ4がレバー11a〔第
5図参照〕を叩き折ることにより、直接もしくは間接的
に脱索を検出するようなものでもよい。なお、T字取付
部材25の上方には、ネットワーク線10を懸架させるため
の上部支柱26〔第3図参照〕が一体化されている。
ここで、脱索位置検出表示装置6を詳細に説明する。索
輪装置3において索条4が脱索しているか否かを常時検
出し判定するために、第6図に示すように電源部34に接
続され、さらに、マイクロコンピュータ35を内蔵する脱
索検出制御手段8であるコントローラは、ネットワーク
信号設定部29の一部をなす検出手段呼出信号送出部15
〔第1図参照〕から、脱索信号出力器12へ信号線10Bを
介して一連の呼出パルス信号を送出する。なお、この呼
出パルス信号によるポーリングは、一定時間ごとに繰り
返して行われる。そして、複数の支柱2に取り付けられ
た各脱索検出器11〔第1図参照〕の全てを特定できるよ
うに、異なる値のカウント数が各脱索信号出力器12に設
定されている。
それぞれの脱索信号出力器12内には、第6図に示すよう
に、パルス増幅回路12a、パルス整形回路12b、パルスカ
ウンタ12c、外部から各リミットスイッチごとに異なる
設定パルスカウント数を入力する外部設定部12d、検出
パルス数と設定パルスカウント数とを比較するパルス比
較回路12eおよび信号発生回路12fが設けられている。な
お、パルスカウンタ12cとパルス比較回路12eとは前述の
応答時期判定部13に相当し、信号発生回路12fは応答信
号出力部14に対応する。すなわち、パルスカウンタ12c
で呼出パルス数を数え、パルス比較回路12eで各自の設
定パルス数と比較する。一致したとき、脱索していなけ
ればAK応答パルス信号が、脱索していればNK応答パルス
信号が送出されるようになっている。
脱索表示部20と装置異常表示部21を有する表示手段9
〔第1図参照〕は、表示灯出力部31からの信号で複数の
表示灯32が点灯され、かつ、非常信号出力部28からの信
号で表示部33にデジタル表示などされる。そして、非常
信号出力部28は、緊急停止手段23〔第1図参照〕の作動
によって原動機38を停止させることができるようにもな
っている。表示灯出力部31は外部スイッチ入力部30に接
続されており、復旧後も点灯されている表示灯3を作動
操作で消灯することができる。
一方、コントローラ8には警報駆動部27が内蔵され、そ
れに警報手段22が接続されている。ちなみに、上記の表
示灯32は、電源表示灯、動作異常表示灯、脱索表示灯、
非常停止表示灯、警報出力中表示灯、脱索検出手段故障
表示灯、ネットワーク線異常表示灯および非常運転中表
示灯などであり、警報手段22はブザーや回転灯である。
なお、外部スイッチ入力部30の非常解除押し釦、警報停
止押し釦およびブザー停止押し釦などを押すことによっ
て、異常事態の表示が解除される。
第7図に示すように、コントローラ8には、電源部34
〔第6図参照〕から24ボルトが給電される電源線10Aの
端子8aと、脱索信号出力器12からの応答信号を読み取る
ネットワーク信号読取回路の出力端子8bと、呼出信号送
出回路の入力端子8cと、共通線10Cの端子8dとが設けら
れる。信号線10Bは抵抗を介して電源線10Aに接続されて
いるので、24ボルトより低い所定の電圧が給電される。
検出手段呼出信号送出部15に接続された入力端子8cから
の入力信号がなければ、信号線10Bが所定電圧のHレベ
ルに維持され、入力端子8cからの入力信号があればトラ
ンジスタ36Aのスイッチ機能により、短絡してLレベル
とされ、順次全部の脱索信号出力器12をポーリングする
ための呼出パルス信号を発生させる。
一方、ネットワーク信号読取部16の出力端子8bは、信号
線10Bの返送信号をトランジスタ36Bのスイッチ機能で押
み取るものである。そして、共通線10Cには端子8dが接
続されている。なお、一回のポーリングに要する時間
は、本例の場合最大0.12秒とされている。
脱索信号出力器12には、コントローラ8からの呼出信号
を、トランジスタ37Aのスイッチング動作から受信して
読み取る応答時期判定部13の出力端子7aと、脱索検出器
であるリミットスイッチ11の動作によって、脱索のない
ことまたは脱索のあったことを、トランジスタ37B,37C
のそれぞれスイッチ機能で応答する応答信号出力部14の
入力端子7b,7cと、共通線10Cに接続された端子7dとが設
けられる。入力端子7bおよび端子7cで入力信号を発信さ
せなければ信号線10BはHレベルとなり、入力信号が発
信されればLレベルとされる。なお、入力端子7bは正常
であることを示すAK信号を発信させ、入力端子7cは脱索
時にNK信号を発信させる。
ところで、ネットワーク信号は、第8図(a)に示すよ
うに、ポーリングの開始を示す0.02秒のリセット〔第9
図参照〕と、それに続く0.1秒の間の40個の呼出パルス
信号からなり、一つの脱索信号出力器12への呼出応答の
ための検査時間は、第10図に示すように0.0025秒とな
る。なお、一つの検査時間は四分割処理される。
リセット後の一つの脱索信号出力器12のスイッチ呼出信
号は、第10図のようにLHHH、脱索信号出力器12における
AK応答信号はLLLHとされ、NK応答信号は第11図に示すよ
うにLLHH、リミットスイッチ11の故障時もしくはネット
ワーク線10の断線時の応答信号は第12図に示すようにHH
HHである。なお、タイムラグがあるので、各タイムチャ
ートにおいては応答信号に1/8の遅れが生じている。最
終の40番目の脱索信号出力器12を呼び出し応答させるま
でには0.0025秒×40=0.1秒の時間が必要であり、一回
のポーリング時間は0.12秒となる。このポーリングは運
搬設備が稼働する間、絶えまなく続行される。
なお、脱索の有無の検出およびコントローラ8、脱索検
出手段7やネットワーク線10の不良が発生するとき、ポ
ーリングの間の一つの脱索信号出力器12に対するネット
ワーク信号(呼出信号と応答信号とがOR回路で処理され
た合成信号)は、第1表のように表される。は、脱索
がないとき〔第10図参照〕、は、脱索があるとき〔第
1図参照〕、は、脱索検出器の不良およびネットワー
ク線断線時〔第12図参照〕、は、応答信号の如何によ
らずネットワーク線の短絡時〔第13図参照〕、は、応
答信号の如何によらずコントローラ出力不良時である
〔第14図参照〕。
このような構成の脱索位置検出表示装置6によれば、次
のようにして、リフトシート5を装着した索条4の脱索
の有無を検出する一方、ネットワーク線10の断線や短絡
および脱索検出器11やコントローラ8の不良を検出する
ことができる。なお、第15図に示すフローチャートをも
参照しながら説明する。
第9図および第8図(a)〜(c)に示すように、ネッ
トワークポーリング信号がリセットされる〔ステップ
1、以下、S1と記す〕。続いて、各支持体である支柱2
に取り付けられたリミットスイッチである脱索検出器11
の番号を順次特定する呼出信号のポーリングが開始され
る〔S2〕。すなわち、第1図および第6図に示すよう
に、コントローラの検出手段呼出信号送出部15から、全
部の脱索検出器11を対象とした呼出信号が送出される。
これに対して、脱索検出器11からの応答が、応答信号出
力部14から信号線10Bへ発信され、ネットワーク信号読
取部16へ返送される〔S3〕。すなわち、呼出信号は脱索
信号出力器12の応答時期判定部13に入力され、各脱索信
号出力器12では自己の呼び出しがかかるパルス数になる
までパルスカウントされる。呼び出しがかかれば、脱索
検出器11から入力されている脱索有無の情報に基づい
て、応答信号出力部13は入力端子7bもしくは7cを介し
て、AK応答信号もしくはNK応答信号を信号線10Bに出力
する。
脱索していなければ、第10図のようなLHHHのスイッチ呼
出信号に対してLLLHのAK応答信号が返され、ネットワー
ク信号はLLLHとなる。ネットワーク信号読取部16では脱
索していないと判断される。もし、脱索していれば第11
図に示すLLHHのNK応答信号によって、LHHHのスイッチ呼
出信号はLLHHのネットワーク信号とされる。いずれの場
合も異常判定部17で正常または脱索が判定され〔S4〕、
脱索があれば脱索位置が記憶される〔S5〕。
次々と後続の脱索検出器11について検出と判定がなさ
れ、第8図(a)の最上段のような合成信号が返され、
0.12秒で最初のポーリングが完了される〔S6〕。同様に
してもう一回ポーリングされ、さらに0.12秒が経った合
計0.24秒で一検出作動が完了する〔S7〕。その時点で記
憶されたデータの中に最初のポーリングと二回目のポー
リングとにおいて同じ脱索情報があるかが問われる〔S
8〕。二回のポーリングで確認するようにしているの
は、ノイズなどによる誤信号に基づく判定を回避するた
めである。
第8図(a)のように、脱索がなければ無脱索処理され
〔S9〕、再度ステップ1へ戻って、同経路で二回のポー
リングで検出動作が繰り返される。第8図(b)の最上
段のような合成信号が返され、脱索有りの情報と脱索個
所がメモリーされていれば、脱索非常処理が施され〔S1
0〕、脱索前の状態に復旧される。
この場合に、ネットワーク信号読取部16は、脱索を示す
返送信号を読み取ると共にパルス数やパルス幅を演算確
認し、その脱索信号を異常判定部17へ送出して、異常判
定部17の脱索判定回路18で達索していることを判定す
る。その判定に基いた信号が、表示手段9の脱索表示部
20および装置異常表示部21へ送られ、例えば第三番目の
支柱2Cにおける脱索であることが、表示灯32および表示
部33で表示される。
同時に、その信号が非常信号出力部28へ送出され、緊急
停止手段23が作動して、運搬設備1における索条4を移
動させる原動機38が停止される。また、警報駆動部27か
らの信号で、警報手段22のブザーが鳴動したり、回転灯
が点灯される。
脱索検出手段7の作動不良およびネットワーク線10の断
線時には、ステップ3において、第1表のに示すよう
に、ネットワーク信号がLHHHを含んだ第8図(c)のよ
うな返送信号となる。さらに、ネットワーク線の短絡時
には、第1表のに示すように、合成信号がLLLLとな
る。加えて、コントローラ出力不良時には、に示すよ
うなHHHHとなる合成信号が返される。このように、相互
に異なるパルス形が装置異常判定回路19で検出される
と、その信号が表示手段9の装置異常表示部21に出力さ
れ、装置異常表示部21が作動して表示灯32や表示部33で
表示される。その結果、運行管理者は異常事態に対して
迅速な復旧対策をこうじることが可能となる。なお、表
示灯32や表示部33の表示は、復旧が完了した時点で外部
スイッチ入力部30を手動操作することにより消灯され、
警報も停止される。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の脱索位置検出表示装置の全体構成ブロ
ック図、第2図は本発明の脱索位置検出表示装置が適用
されるスキーリフト装置の配置図、第3図は支柱に取り
付けられた索輪装置の全体図、第4図は第3図のIV−IV
線矢視拡大図、第5図は第4図のV−V線矢視図、第6
図は本発明の脱索位置検出表示装置の機能構成図、第7
図は呼出信号および応答信号の発受信のためのスイッチ
ング構成図、第8図(a)〜(c)は脱索の有無とスイ
ッチ故障時における信号処理タイムチャート、第9図は
ネットワーク信号のリセットパルス図、第10図は正常時
における信号処理のタイムチャート、第11図は脱索時に
おける信号処理のタイムチャート、第12図は脱索検出手
段の不良あるいはネットワーク線の断線時における信号
処理のタイムチャート、第13図はネットワーク線の短絡
時におけるパルス変形処理のタイムチャート、第14図は
コントローラ出力不良時における信号処理のタイムチャ
ート、第15図は脱索位置検出表示装置の作動フローチャ
ートである。 2……支柱体(支柱)、3……索輪装置、4,4a,4b……
索条(ワイヤロープ)、5……運搬体(リフトシー
ト)、7……脱索検出手段、8……脱索検出制御手段、
9……表示手段、10……ネットワーク線、10A……電源
線、10B……信号線、10C……共通線、11……脱索検出器
(リミットスイッチ)、12……脱索信号出力器、13……
応答時期判定部、14……応答信号出力部、15……検出手
段呼出信号送出部、16……ネットワーク信号読取部(パ
ルス演算器)、17……異常判定部、19……装置異常判定
回路、21……装置異常表示部、22……警報手段、23……
緊急停止手段、27……警報駆動部、28……非常信号出力
部。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】間隔をおいて設置された支持体の索輪装置
    に張架した索条の移動で運搬体が搬送され、前記索条の
    いずれかの支持位置で脱索が検出されると、その脱索個
    所および脱索数が判定できるようになっている運搬設備
    において、 前記索輪装置における脱索を検出する各脱索検出手段
    は、索条の各支持位置に設けられた脱索検出器と、その
    脱索検出器の動作状態に応じてネットワーク線に応答パ
    ルスを出力する脱索信号出力器とを備え、 上記の各脱索信号出力器は、上記ネットワーク線に送出
    されている呼出パルス信号を受けてその送信パルス数を
    カウントし、各脱索信号出力器ごとに異なる値で設定さ
    れているカウント数となったときを脱索有無の応答時期
    と判定する応答時期判定部と、その応答時期判定部から
    の信号を受けて前記ネットワーク線に応答パルスを出力
    する応答信号出力部とを有し、 上記ネットワーク線にパルス信号を送出する脱索検出制
    御手段は、上記脱索信号出力器を呼び出す検出手段呼出
    信号送出部と、ネットワーク線より応答パルスを受信し
    て脱索の有無を読み取るネットワーク信号読取部と、読
    み取られたネットワーク信号から脱索の有無および脱索
    個所を判定する異常判定部とを備え、 上記異常判定部からの信号を受けて、脱索の有無や脱索
    個所を表示する表示手段が設けられていることを特徴と
    する運搬設備における脱索位置検出表示装置。
  2. 【請求項2】上記ネットワーク線は、前記脱索検出器に
    給電する電源線、前記呼出信号の送出および応答信号を
    伝達する信号線および、短絡のための共通線からなって
    いることを特徴とする請求項1に記載された運搬設備に
    おける脱索位置検出表示装置。
  3. 【請求項3】上記脱索検出制御手段は、異常判定時に警
    報を発するための警報駆動部と索条の移動を緊急に停止
    させるための非常信号出力部とを備えると共に、その警
    報駆動部からの信号を受けて警報を発する警報手段と、
    非常信号出力部からの信号を受けて索条移動用の原動機
    を停止させる緊急停止手段と、が設けられていることを
    特徴とする請求項1に記載された運搬設備における脱索
    位置検出表示装置。
  4. 【請求項4】前記異常判定部は、脱索検出手段やネット
    ワーク線さらには脱索検出制御手段の異常や作動不良を
    検出する装置異常判定回路を備えると共に、その装置異
    常判定回路からの信号を受けて、脱索検出手段、ネット
    ワーク線、脱索検出制御手段の異常や作動不良を表示す
    る装置異常表示部が前記表示手段に設けられていること
    を特徴とする請求項1に記載された運搬設備における脱
    索位置検出表示装置。
JP1052473A 1989-03-03 1989-03-03 運搬設備における脱索位置検出表示装置 Expired - Lifetime JPH0785984B2 (ja)

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