JPH0785587B2 - 搬送色信号処理回路 - Google Patents

搬送色信号処理回路

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JPH0785587B2
JPH0785587B2 JP63136503A JP13650388A JPH0785587B2 JP H0785587 B2 JPH0785587 B2 JP H0785587B2 JP 63136503 A JP63136503 A JP 63136503A JP 13650388 A JP13650388 A JP 13650388A JP H0785587 B2 JPH0785587 B2 JP H0785587B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、テレビジョン受像機やビデオテープレコー
ダ(VTR),カラービデオカメラ等の搬送色信号処理回
路に関し、特にその色過渡応答特性の改善を図ったもの
に関する。
〔従来の技術〕
一般に、NTSC方式のカラーテレビジョンシステムでは、
カメラからの出力である広帯域3原色信号R,G,Bから輝
度信号Y(Y=0.30R+0.59G+0.11B)と色差信号R−
YおよびB−Yを合成し、色差信号については1.5〜0.5
MHz程度に帯域制限して伝送する。これは色に対する人
間の視力が輝度の視力に比べてずっと低いという事実を
利用して色信号帯域を節約しているためである。これに
ともないカラーテレビジョン受像機でも映像検波直後の
帯域フィルタ(BPF)によって搬送色信号を3.58MHz±50
0kHzに帯域制限しているのがほとんどである。従って、
カラーテレビジョン受像機において復調された輝度信号
は比較的高周波成分まで再現されるが、色信号について
は低周波成分までしか再現されず、これがNTSC方式の限
界でもある。このような中にあって、最近のカラーテレ
ビジョン受像機は画面輝度の向上,画面サイズの大型化
など性能の向上が著しく、色鮮鋭度、色解像度不足はも
ちろん、輝度信号に対する性能不足さえ問題とされるよ
うになった。
一般に従来のカラーテレビジョン受像機では輝度信号に
対しては映像検波以降輝度回路系で約1MHzから2MHzにか
けて周波数をピーキングすることによって画像輪郭部に
オーバーシュート・プリシュートを付与し、鮮鋭度の改
善を図っているが、色信号に対しては何らの鮮鋭度改善
処理も施しておらず、前述のNTSC方式の限界からくる色
信号の鮮鋭度不足は否めないという欠点があった。また
輝度信号の鮮鋭度をあげるべく上記ピーキング処理を実
施すると輝度の鮮鋭度は向上するが、色のついた画像の
輪郭部においては色信号に比べ輝度信号が強調されすぎ
て色の鮮鋭度がさらに劣化したり、あるいは色のついた
文字部においては色の鮮やかさが低下するという欠点も
発生していた。
また上記のような複合カラーテレビジョン信号を入力信
号とし、媒体に記録,再生する機器(例えば家庭用VT
R)においては、輝度信号と色度信号とを分離して処理
し、周波数分割処理をするため、フィルタ等において両
信号とも帯域制限を行う必要がある。このためカラー信
号は、その色の変わり目(副搬送波の位相変化部分)に
おいて、過渡応答特性が更に劣化し、TV画面上で色の鮮
鋭度が入力テレビジョン信号に比べて格段に悪くなって
いるのが現状である。
このような色信号の過渡応答特性を改善する目的で従来
各種の考案がなされている。例えば特開昭62−166687,1
66688号公報に示されたものや特開昭62−181588,62−18
1589号公報に示されたものなどがあるが、これらはいず
れも、搬送色信号を一度復調し、ベースバンド信号(R
−Y,B−Y)にしてから、色の鮮鋭度向上をしており、
復調,変調という処理回路が必要となってくるため、家
庭用VTR(VHS,β,8ミリ規格)では搬送色信号の状態で
出力することを考えると、効率的とは言えない。
搬送色信号の状態で色の鮮鋭度を向上しようとする考案
としては特公昭62−7757号公報および実開昭61−113486
号公報などがある。これらの公報に示された従来回路を
第7図ないし第10図を用いて説明する。
第7図および第8図は上記特公昭62−7757号公報の一実
施例の構成を示した図およびその波形を示す図である。
第7図において、51は入力の複合テレビジョン信号、52
は搬送色信号を抜出す帯域フィルタ(BPF)、53は振幅
変調回路、54は搬送色信号を除去するためのトラップ、
55は輝度輪郭信号抽出回路、56は振幅値を制限するピー
ククリップ回路、57は全波整流回路、58は変調度(利
得)調整回路であり、この55〜58からなる回路60を変調
信号生成回路と呼ぶ。59は輝度信号用の画質調整回路で
ある。なお同図におけるb,d,e,fは第8図に示す波形に
対応している。
次に実開昭61−113486号公報の一実施例を第9図に、ま
たその説明図を第10図(a),(b)に示す。
第9図において、61は輝度,色度分離回路、62は色高域
信号検出回路、63,67,68は遅延線、64は切換スイッチ回
路、65は広帯域バンドパスフィルタ、66は狭帯域バンド
パスフィルタである。
次に第7図を用いて第1の従来回路について説明する。
入力の複合テレビジョン信号は搬送色信号通過用帯域フ
ィルタ52(3.58±0.5MHz)と搬送色信号抑圧用トラップ
回路54によってそれぞれ搬送色信号と輝度信号とに分離
される。分離された搬送色信号は振幅変調回路53に加え
られ、後述する変調信号生成回路60の出力により、搬送
色信号の包絡線の輪郭部に高周波成分(約0.5〜2.5MH
z)の再生された搬送色信号が振幅変調回路53の出力に
得られる。
一方搬送色信号抑圧トラップ回路54によって分離された
信号(Y)は二分され、一方は輝度信号の輪郭部により
プリシュート・オーバーシュートを付与するための画質
調整回路59を経て出力される。
他方は変調信号生成回路60に加えられ、その出力に輝度
信号の高域周波数成分によって生成した変調信号が得ら
れ、この信号によって上述の搬送色信号成分を振幅変調
する。変調信号生成回路60は回路55,56,57,58からな
り、回路55は輝度の高域周波数(輪郭)成分を取出す回
路(例えば微分回路やカットオフ周波数0.5MHzのHP
F)、回路56は輝度変化の極めて大きい部分で過変調に
なりすぎないようにその振幅値を制限するピーククリッ
プ回路、回路57は輝度信号輪郭部の輝度変化(トランジ
ェント)の方向によらず常に搬送色信号に対して包絡線
の輪郭部が強調されるように振幅変調するための全波整
流回路、回路58は振幅変調度を適値に設定するための変
調度(利得)調整回路である。
第8図はその動作を説明するための図である。第8図は
画像内容の代表例で、テレビ画面上の一部分を示す図で
ある。本図でA,B,C,DおよびEの部分はそれぞれ明るさ
の異なる輝度(明度)を有し、かつB,C,DおよびEは例
えば赤,青,緑および黄などの有彩色の画像の部分であ
る。一方、Aの部分は輝度だけを有する無彩色画像、す
なわち色の存在しない部分である。この無彩色画像に相
当する部分は色差信号は零であり、従って前記搬送色信
号は存在しない。さらにB,Cは比較的大面積、D,Eは文字
などのような比較的小面積部を示す。即ち、B,C,D,E各
部はそれぞれ色変化と輝度変化とを同時に有している部
分である。第8図の(b),(c),(d),(e),
(f)は画面(a)に対応する第7図の回路の各部の動
作波形を示す図である。
次に第8図を用いて動作について説明する。第8図
(b)はBPF52の出力に得られる複合カラーテレビジョ
ン信号から分離された搬送色信号、(c)は色信号抑圧
回路の出力に得られる輝度信号である。(b)に見られ
るように搬送色信号の包絡線は、輝度信号(c)に比べ
その占有面積が狭いため(ほぼ500KHz)、大面積部B,C
においては輪郭部がなまっており、またD,E部のように
パルス状の絵柄部においてはその振幅値、すなわち色の
彩度が低下している。前記(b)に示す搬送色信号をそ
のまま復調した場合、前述した色信号の鮮鋭度不足、解
像度不足など色過渡応答特性に関する不都合を生ずる。
一方、(c)に示す輝度信号はほぼ0〜3MHzの周波数成
分を有しているので、輝度信号そのものは色信号に比べ
てかなりの鮮鋭度,解像度を有している。
この第7図に示す回路では次のような色過渡応答特性の
改善を試みている。即ち、輝度信号cから高域周波数
(輪郭信号)成分(略0.5〜2.5MHz)抽出回路、例えば
微分回路によって輪郭成分を取出すと波形dが得られ
る。これをピーククリップ回路で振幅値が予め定められ
た一定値以下になるように制限し、その後全波整流回路
57によって全波整流すると輝度の変化に応じた、かつ搬
送色信号に対応するeに示す波形が得られる。こうして
得られた高い周波数成分を有する信号によって搬送色信
号bを振幅変調すると、fに示すような、大面積部B,C
では色信号の輪郭強調が施され、小面積部D,Eでは彩度
の強調された搬送色信号が得られる。このようにして色
過渡応答特性の改善をはかることができる。
以上が第1の従来回路である。
次に第9図を用いて第2の従来回路について説明する。
入力の複合テレビジョン信号は輝度・色度(Y−C)分
離回路61で色信号と輝度信号とに分けられ、色信号の方
は色高域信号検出回路62に入力される。この回路は第10
図(a)に示すように、色信号のサイドバンド(図中で
は2.4MHz付近としているが、この周波数は一例である)
成分を抽出する帯域フィルタを持ち、このフィルタ出力
をレベル検波し、あるスレッショルド・レベルより高け
れば、色信号のサイドバンドが広がっていることになり
色相が急激に変化していることを示す。この時はスイッ
チ64を広帯域BPF65側に接続するようにし、サイドバン
ドを減衰させることなく伝送するようにしている。一
方、色高域信号検出回路62のサイドバンド検出用の帯域
フィルタ出力が低い場合はサイドバンドが広がっていな
いことを示し(色相の変化がない)、この時は反対に狭
帯域BPF66側に接続し、サイドバンド領域のノイズを伝
送しないようにしている。
以上の説明から判るように、第1の従来回路では、輝度
信号に輪郭信号成分(高周波成分)が存在するときは、
色信号にも同時に存在するものと仮定しており、第2の
従来回路では伝送路に常に帯域制限用のフィルタを2個
用意し、適応的に切換えるというものである。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来の搬送色信号処理回路は以上のように構成されてい
るので、第1の従来回路では輝度信号の輪郭成分と色信
号の輪郭成分の相関が小さい場合は変調度が実際の画像
とは合わなくなり、輪郭部での飽和度が高かったり低か
ったりして、不自然な映像となってしまう。また第2の
従来回路ではフィルタや遅延線を多く必要とするためIC
化が困難でコストがかかる他、搬送色信号のサイドバン
ドの広がりに追随して、連続的に伝送特性を変えること
ができないなどの問題があった。
この発明は上記のような従来のものの問題点を解消する
ためになされたもので、色信号の輪郭部に合った補正を
連続的に行なえるとともに、フィルタ類が少なくIC化が
容易な搬送色信号処理回路を得ることを目的としてい
る。
〔課題を解決するための手段〕
この発明に係る搬送色信号処理回路は、色副搬送波の半
波長の整数倍に相当する遅延時間を有する遅延手段と、
入力搬送色信号と上記遅延手段を通過した入力搬送色信
号とを加算,減算する第1の加算回路および減算回路
と、上記第1の加算回路の出力と上記減算回路の出力と
を加算する第2の加算回路と、入力搬送色信号の位相変
化を検出する位相検出回路と、該位相検出回路の出力に
応じて上記第1の加算回路の出力または上記減算回路の
出力を増減し該第1の加算回路の出力と該減算回路の出
力とを加算する割合を変化させる加算率可変手段とを設
け、色副搬送波の半波長の整数倍の時間遅延をもつ遅延
手段を通った搬送色信号と通らない搬送色信号との和と
差をとり、各々の出力の和をとることにより、搬送色信
号のサイドバンドを強調するようにしたもので、強調
(エンファシス)量は入力搬送色信号の位相変化に応じ
て各々の出力の加算量を変えることで可変できるように
したものである。
〔作用〕
この発明における位相検出回路は、搬送色信号を復調
し、色のベースバンド信号(R−Y,B−Yの色差信号)
の変化を検出し、その変化の大きさに応じて、サイドバ
ンド強調回路の和,差の出力信号の加算比を適応的に変
化させているので、色信号の輪郭部に合った補正を連続
的に行なえるとともに、フィルタ類が少なくIC化が容易
な搬送色信号処理回路を得ることができる。
〔実施例〕
以下、この発明の実施例を図について説明する。第1図
は本発明の一実施例による搬送色信号処理回路を示し、
図において、1は入力の搬送色信号、2は遅延素子(遅
延時間τ=n/2fSC:fSCは色副搬送周波数)、3は第1の
加算回路、4は減算回路、5は電圧制御増幅器(Voltag
e Controlled Amplifier:以下VCAと称す)、6は第2の
加算回路、7は出力の搬送色信号、8は位相検波回路
(Phase Detector:以下PDと称す)、9は電圧制御発信
機(Voltage Controlled Oscillator:以下VCOと称
す)、10は微分回路、11はスライス回路、12は整流増幅
回路、13は第1の加算回路3の出力信号、14は減算回路
4の出力信号、15はVCA5の出力信号、16はVCO9の出力信
号、17はPD8の出力信号、18は微分回路10の出力信号、1
9はスライス回路11の出力信号、20は整流増幅回路12の
出力信号である。
なお8,9,10からなる回路ブロックを位相検出回路21、2
〜6からなる回路をサイドバンド強調回路22とする。
次に動作について説明する。帯域制限をされサイドバン
ド成分が減衰しているような入力搬送色信号1は遅延素
子2,第1の加算回路3,減算回路4,PD8に入力される。PD8
に入力された搬送色信号1はそのバーストに位相ロック
したVCO回路出力16(周波数fSC、第2図(b))と位相
比較されるので、第2図(a)のAの部分ではPD8の出
力17は出てこず、位相変化(色の変わり目)のあるBの
部分ではPD8の出力レベルが変化し、Cの部分ではある
一定位相の差が存在するだけであるから、PD8の出力レ
ベルもある一定値に安定する。次にPD8の出力17は微分
回路(高域通過フィルタ)10に入力され、PD出力17のレ
ベル変化部分のみが抽出される(第2図(d))。ここ
で微分回路10の出力18にはノイズ成分が混入しているの
で、スライス回路11で小振幅のノイズを除去している
(第2図(e))。このスライス回路の出力19は負極性
の出力もあるので、次の整流振幅回路(あるいは絶対値
回路)12で全て正極性にし、VCA回路5を駆動するのに
充分なレベルにまで増幅する(第2図(f))。即ち、
位相の変化が大きい部分ほど出力レベルも大きくなり、
VCAのゲインも高くなるわけである。
次にサイドバンド強調回路22の動作を説明する。まず入
力搬送色信号とそれをτだけ遅延させた信号の加算,減
算をした場合の周波数特性を考えてみる。入力の搬送波
信号をA sinωtとし、これをτだけ遅延させた信号をB
sin(ωt−ωτ)とすると、その和,差は 和: FS(t)=A sinωt+B sin(ωt−ωτ) =(A2+B2+2A B cosωτ・sin(ωt+φ))1/2 φ=tan-1(B sinωt/(A+B cosωτ)) 差: Fd(t)=A sinωt−B sin(ωt−ωτ) =(A2+B2−2A B cosωτ・sin(ωt+φ))1/2 φ=tan-1(B sinωt/(A−B cosωτ)) となる。
その振幅特性V(ω)は例えばτをτ=2/2fSCとする
と、 和: VS(ω)=(A2+B2+2A B cosωτ)1/2 cosωτ=−1 すなわち ω=(2n+1)π/τ f=(2n+1)fSC/2 (n=0,1,2…)のとき Vs.min=A−B cosωτ=1 すなわち ω=nπ/τ f=n fSC (n=0,1,2…)のとき Vs.max=A+B 差: Vd(ω)=(A2+B2−2A B cosωτ)1/2 cosωτ=−1 すなわち ω=(2n+1)π/τ f=(2n+1)fSC/2 (n=0,1,2…)のとき Vs.max=A+B cosωτ=1 すなわち ω=nπ/τ f=n fSC (n=0,1,2…)のとき Vd.min=A−B 以上の計算から明らかなように、遅延時間τが副搬送波
の半波長の偶数倍のときは、加算回路の周波数特性はf
SCで山となり、減算回路のそれはfSCで谷となり、第2
図(f)に示したような特性を示す。
また、τが副搬送波の半波長の奇数倍のときは特性は加
算,減算で逆になることは前記の計算において、τ=
(2m+1)/2fSC(m=0,1,2…)としてみれば明らかで
ある。
τを2/2fSCとした場合は第2図(f)のように山あるい
は谷の周期はfSCであるが、τが大きくすれば第3図の
ようにこの周期は2fSC/nとなる。
以上のようにして出力された減算回路出力14はVCA5に入
力され、先程の位相検出回路出力信号によってゲインを
コントロールされる。すなわち、第2の加算回路6での
加算比が位相検出回路の出力によってダイナミックに変
わるわけである。第4図(a),(b)に示すように、
搬送色信号の位相変化が小さいときは位相検波出力も小
さく、即ち、信号15のレベルも小さいために、fSC付近
のみを通過させるような帯域特性となる(第4図
(a))。一方搬送色信号の位相が変化するところでは
位相検波出力は大きいため、信号15のレベルも大きい。
従って第4図(b)のようにサイドバンドが強調された
ような周波数特性となる。
このような特性を持つ回路を搬送色信号が通過した時の
各部の波形を第5図に示す。
位相変化(色の変化部分)のある搬送色信号が狭帯域の
伝送路を通過すると第5図(a)のように搬送波が減衰
してしまう。このような信号をサイドバンド強調回路22
に入力すると、第1の加算回路3の出力13は第5図
(b)のように殆んど副搬送波成分しか出てこない。ま
た減算回路4の出力14は同図(c)のように位相変化の
部分のみが出力される。この出力14がVCAで増幅されて
同図(d)のようになり、(b)と(d)とを加算する
ことによって(e)のような過渡応答特性の良好な信号
が得られる。
以上の説明では、遅延時間τ=n/2fSCのnが偶数の場合
を例にとって説明したが、奇数の場合は第1図のVCA5を
挿入すべき位置が第1の加算回路3の出力になる他は全
く同様となるので、説明を省略する。
なお、上記実施例では、遅延手段は1つであったが、第
1の加算回路と減算回路に対する遅延時間を別個に設定
してもよい。この場合の一実施例を第6図(a)に示
す。この実施例において減算回路4に対する遅延時間を
τ、第1の加算回路3に対する遅延時間をτとした
場合、τ=8/2fSC=8/2fSCでの周波数特性は同
図(b),(c)のようになり、((c)はサイドバン
ドを強調した場合)上記実施例と同様の効果が得られ
る。
また上記実施例での説明は遅延手段の振幅周波数特性は
平坦であると仮定して説明しているが、搬送波信号帯域
内で特性が平坦であれば、輝度信号の干渉を軽減できる
ような帯域通過フィルタ等であっても良い。
さらに、上記実施例の説明では搬送色信号の状態で行な
っているが、家庭用VTRのように低域変換された搬送色
信号にも応用が可能で、その時の遅延信号τは、fSC
代わりに低域変換搬送波周波数fdcを使って本実施例と
同様に考慮した値を設定すればよい。
〔発明の効果〕
以上のように、この発明によれば、色副搬送波の半波長
の整数倍に相当する遅延時間を有する遅延手段と、入力
搬送色信号と上記遅延手段を通過した入力搬送色信号と
を加算,減算する第1の加算回路および減算回路と、上
記第1の加算回路の出力と上記減算回路の出力とを加算
する第2の加算回路と、入力搬送色信号の位相変化を検
出する位相検出回路と、該位相検出回路の出力に応じて
上記第1の加算回路の出力または上記減算回路の出力を
増減し該第1の加算回路の出力と該減算回路の出力とを
加算する割合を変化させる加算率可変手段とを設けるこ
とにより、搬送色信号の位相変化を検出し、その検出出
力によってサイドバンド成分の加算量を適応的に変えら
れるように構成したので、色信号の輪郭部に合って補正
を連続的に行えるとともに、フィルタ類が少なくIC化が
容易な搬送色信号処理回路が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例の回路ブロック図、第2図は
第1図の各部の波形および周波数特性を示す図、第3図
は遅延時間τを大きくした場合の周波数特性の説明図、
第4図は本発明における位相変化が小さい場合と大きい
場合の周波数特性の違いを示す図、第5図は本発明での
鮮鋭度改善を示す波形図、第6図は本発明の他の実施例
におけるブロック図と周波数特性図、第7図は従来の搬
送色信号処理回路のブロック図、第8図はその各部の波
形図、第9図は他の従来回路のブロック図、第10図はそ
のフィルタ特性の模式図である。 図において、2は遅延回路、3は第1の加算回路、4は
減算回路、5は電圧制御増幅器(加算率可変手段)、6
は第2の加算回路、21は位相検出回路である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】色副搬送波の半波長の整数倍に相当する遅
    延時間を有する遅延手段と、 入力搬送色信号と上記遅延手段を通過した入力搬送色信
    号とを加算,減算する第1の加算回路および減算回路
    と、 上記第1の加算回路の出力と上記減算回路の出力とを加
    算する第2の加算回路と、 入力搬送色信号の位相変化を検出する位相検出回路と、 該位相検出回路の出力に応じて上記第1の加算回路の出
    力または上記減算回路の出力を増減し該第1の加算回路
    の出力と該減算回路の出力とを加算する割合を変化させ
    る加算率可変手段とを備えたことを特徴とする搬送色信
    号処理回路。
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