JPH078541Y2 - 吊り荷振れ角検出装置 - Google Patents
吊り荷振れ角検出装置Info
- Publication number
- JPH078541Y2 JPH078541Y2 JP9187388U JP9187388U JPH078541Y2 JP H078541 Y2 JPH078541 Y2 JP H078541Y2 JP 9187388 U JP9187388 U JP 9187388U JP 9187388 U JP9187388 U JP 9187388U JP H078541 Y2 JPH078541 Y2 JP H078541Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- linear member
- load
- suspended load
- transverse direction
- shaft member
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Control And Safety Of Cranes (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は吊り荷振れ角検出装置に係わり、特にクレーン
の吊り荷の揺動による振れ角を検出する装置に関する。
の吊り荷の揺動による振れ角を検出する装置に関する。
[従来の技術] コンテナクレーンの横行時等においては、トロリから懸
吊された吊り荷は、加速あるいは減速運転がなされたと
きに、振り子状に揺動する。この揺動を放置しておく
と、吊り荷の安全性が損なわれると共に、所定の荷下し
位置に停止させるまで時間がかかり、運搬能率を低下さ
せることになる。従来は、運転手がこの揺動を相殺する
方向にトロリを修正移動させることで、安全且つ円滑な
運搬となるようにしていた。
吊された吊り荷は、加速あるいは減速運転がなされたと
きに、振り子状に揺動する。この揺動を放置しておく
と、吊り荷の安全性が損なわれると共に、所定の荷下し
位置に停止させるまで時間がかかり、運搬能率を低下さ
せることになる。従来は、運転手がこの揺動を相殺する
方向にトロリを修正移動させることで、安全且つ円滑な
運搬となるようにしていた。
[考案が解決しようとする課題] ところで近来にあっては、クレーンの運転を自動制御に
よって行う提案がある。このため、従来の運転手の目視
や経験による振れ止めに替えて、吊り荷の振れ角を連続
的に測定して揺動状態を把握し、これを速やかに減衰さ
せるような運転を行うようにする必要がある。
よって行う提案がある。このため、従来の運転手の目視
や経験による振れ止めに替えて、吊り荷の振れ角を連続
的に測定して揺動状態を把握し、これを速やかに減衰さ
せるような運転を行うようにする必要がある。
この振れ角測定は、例えば吊りロープに適宜係合するア
ームを、トロリに揺動自在に設け、その回転角度を計測
することで行うことが考えられる。しかしながら吊りロ
ープは、吊り荷の荷重を支えるために、所定の直径(太
さ)を有している。このため、風の影響を受け易く、弛
み等が生じたときにその振れ角と吊り荷の振れ角とが異
なり、正確な検出が不可能になってしまうという問題が
あった。
ームを、トロリに揺動自在に設け、その回転角度を計測
することで行うことが考えられる。しかしながら吊りロ
ープは、吊り荷の荷重を支えるために、所定の直径(太
さ)を有している。このため、風の影響を受け易く、弛
み等が生じたときにその振れ角と吊り荷の振れ角とが異
なり、正確な検出が不可能になってしまうという問題が
あった。
そこで本考案は、上記事情に鑑み、風の影響を受けずに
振れ角を検出する装置を提供すべく創案されたものであ
る。
振れ角を検出する装置を提供すべく創案されたものであ
る。
[課題を解決するための手段] 本考案は、トロリと吊り荷とを直線状に結ぶ線条部材の
揺動角度を測定することにより横行方向の吊り荷振れ角
を検出する装置であって、トロリフレームに横行方向に
直交する軸廻りに回動自在に設けられた軸部材と、軸部
材に横行方向に伸びたピン部材を介して支持されその揺
動端に線条部材の一端が取り付けられた支持アームと、
吊り荷の吊りビーム上に設けられ線条部材の他端側を所
定のトルクで常時巻き取る巻取ドラムと、軸部材の一端
に連結してその軸廻りの回動角度を測定するシンクロ発
振器とを備えたものである。
揺動角度を測定することにより横行方向の吊り荷振れ角
を検出する装置であって、トロリフレームに横行方向に
直交する軸廻りに回動自在に設けられた軸部材と、軸部
材に横行方向に伸びたピン部材を介して支持されその揺
動端に線条部材の一端が取り付けられた支持アームと、
吊り荷の吊りビーム上に設けられ線条部材の他端側を所
定のトルクで常時巻き取る巻取ドラムと、軸部材の一端
に連結してその軸廻りの回動角度を測定するシンクロ発
振器とを備えたものである。
[作用] 上記構成によって、線条部材は、巻取ドラムにより弛み
や過度の緊張なく直線状に伸び、吊り荷が振り子状に揺
動したときに、支持アームと一体的に軸部材の軸廻りに
揺動する。シンクロ発振器は、この揺動を測定して吊り
荷の振れ角を検出する。支持アームは、横行方向に直交
する方向の外乱を受けたときにピン部材廻りに揺動す
る。
や過度の緊張なく直線状に伸び、吊り荷が振り子状に揺
動したときに、支持アームと一体的に軸部材の軸廻りに
揺動する。シンクロ発振器は、この揺動を測定して吊り
荷の振れ角を検出する。支持アームは、横行方向に直交
する方向の外乱を受けたときにピン部材廻りに揺動す
る。
[実施例] 以下、本考案の実施例を、添付図面に従って説明する。
第1図および第2図は、本考案に係る吊り荷振れ角検出
装置の一実施例を示したものであり、コンテナクレーン
に適用した場合を示している。
装置の一実施例を示したものであり、コンテナクレーン
に適用した場合を示している。
この装置は、トロリ1と吊り荷2とを直線状に結ぶ線条
部材3と、線条部材3の揺動角度を検出する角度検出手
段4とにより主として構成されている。
部材3と、線条部材3の揺動角度を検出する角度検出手
段4とにより主として構成されている。
本実施例にあっては、線条部材3は、細い鋼線(ピアノ
線)で成り、トロリフレーム5に揺動自在に設けられた
支持アーム6と、吊りビーム7上に設けられた線条部材
供給手段8との間に結ばれている。
線)で成り、トロリフレーム5に揺動自在に設けられた
支持アーム6と、吊りビーム7上に設けられた線条部材
供給手段8との間に結ばれている。
支持アーム6は、横行方向Aを横断するようにトロリフ
レーム5間に掛け渡された軸部材9に、トロリフレーム
5と平行に設けられたピン部材10を介して支持されてい
る。すなわち、支持アーム6の揺動は、軸部材9の長手
軸廻りの回転として伝達されることになる。そして軸部
材9の一端11は、トロリフレーム5の外方に延出され、
角度検出手段4たる公知のシンクロ発振器と連結されて
いる。このシンクロ発振器は、トロリフレーム5のフラ
ンジに係合して設けられたブラケット12上に載置されて
おり、一端11の回転角度を測定すると共に、その情報を
順次、自動運転制御装置(図示せず)へ出力するように
形成されている。
レーム5間に掛け渡された軸部材9に、トロリフレーム
5と平行に設けられたピン部材10を介して支持されてい
る。すなわち、支持アーム6の揺動は、軸部材9の長手
軸廻りの回転として伝達されることになる。そして軸部
材9の一端11は、トロリフレーム5の外方に延出され、
角度検出手段4たる公知のシンクロ発振器と連結されて
いる。このシンクロ発振器は、トロリフレーム5のフラ
ンジに係合して設けられたブラケット12上に載置されて
おり、一端11の回転角度を測定すると共に、その情報を
順次、自動運転制御装置(図示せず)へ出力するように
形成されている。
線条部材供給手段8は、吊りビーム7上に設けられた巻
取ドラムとして構成され、所定のトルクで線条部材3を
常時巻き取るようになっている。このトルクは、吊り荷
2が上下に移動されたときにおいて、線条部材3が弛み
や過度の緊張が生じないような値に定められていると共
に、その上下移動に影響を与えない範囲で選択されてい
る。また、巻取ドラムの回転軸は、そのトルク以上の力
で繰出し方向(上方)に引っ張られたときに、線条部材
3を適宜供給できるように、正逆回転自在に形成されて
いる。
取ドラムとして構成され、所定のトルクで線条部材3を
常時巻き取るようになっている。このトルクは、吊り荷
2が上下に移動されたときにおいて、線条部材3が弛み
や過度の緊張が生じないような値に定められていると共
に、その上下移動に影響を与えない範囲で選択されてい
る。また、巻取ドラムの回転軸は、そのトルク以上の力
で繰出し方向(上方)に引っ張られたときに、線条部材
3を適宜供給できるように、正逆回転自在に形成されて
いる。
次に本実施例の作用を説明する。
吊り荷2が横行運転によって移動されたときなど、振り
子状の振動が生じると、第1図中一点鎖線で示したよう
に、線条部材3も同様に振れる。支持アーム6は、この
振れに同期して、軸部材9と一体的に揺動する。角度検
出手段4は、その回転角度を検出し、自動運転制御装置
へ伝達する。このとき、線条部材3は、巻取ドラムによ
って直線状に常時保たれるようになっているので、その
回転角度は、吊り荷2の揺動角度に一致する。
子状の振動が生じると、第1図中一点鎖線で示したよう
に、線条部材3も同様に振れる。支持アーム6は、この
振れに同期して、軸部材9と一体的に揺動する。角度検
出手段4は、その回転角度を検出し、自動運転制御装置
へ伝達する。このとき、線条部材3は、巻取ドラムによ
って直線状に常時保たれるようになっているので、その
回転角度は、吊り荷2の揺動角度に一致する。
このように、吊りロープではなく、新たに設けた線条部
材3の振れ角を検出するようにしたので、風の影響を受
けることなく正確に測定ができる。そして剛体である支
持アーム6を介して測定することで、比較的簡単に角度
検出ができると共に、横行方向に交わる方向の揺動も許
容されているので、外乱による部材の破損が防止され
る。さらに、巻取ドラムによって線条部材3を巻き取る
ようにしたので、簡単な構成にできる。
材3の振れ角を検出するようにしたので、風の影響を受
けることなく正確に測定ができる。そして剛体である支
持アーム6を介して測定することで、比較的簡単に角度
検出ができると共に、横行方向に交わる方向の揺動も許
容されているので、外乱による部材の破損が防止され
る。さらに、巻取ドラムによって線条部材3を巻き取る
ようにしたので、簡単な構成にできる。
なお、本実施例の巻取ドラムは、常時巻取方向にトルク
をかけるようにしてあるが、線条部材の張力を検出する
センサを設け、所定値以下になったときに巻き取るよう
に構成してもよい。
をかけるようにしてあるが、線条部材の張力を検出する
センサを設け、所定値以下になったときに巻き取るよう
に構成してもよい。
また、本考案は、コンテナクレーンの他、ケーブルクレ
ーンあるいは門型クレーン等にも適用できるものであ
る。
ーンあるいは門型クレーン等にも適用できるものであ
る。
[考案の効果] 以上要するに本考案によれば、次のような優れた効果を
発揮する。
発揮する。
請求項1記載の構成により、極めて簡単な構成にて正確
な振れ角の検出ができ、しかも外乱による部材の破損が
防止される。
な振れ角の検出ができ、しかも外乱による部材の破損が
防止される。
第1図は本考案に係る吊り荷振れ角検出装置の一実施例
を示した側面図、第2図はその正面図である。 図中、1はトロリ、2は吊り荷、3は線条部材、4はシ
ンクロ発振器、5はトロリフレーム、6は支持アーム、
7は吊りビーム、8は巻取ドラム、9は軸部材、10はピ
ン部材である。
を示した側面図、第2図はその正面図である。 図中、1はトロリ、2は吊り荷、3は線条部材、4はシ
ンクロ発振器、5はトロリフレーム、6は支持アーム、
7は吊りビーム、8は巻取ドラム、9は軸部材、10はピ
ン部材である。
Claims (1)
- 【請求項1】トロリと吊り荷とを直線状に結ぶ線条部材
の揺動角度を測定することにより横行方向の吊り荷振れ
角を検出する装置であって、トロリフレームに横行方向
に直交する軸廻りに回動自在に設けられた軸部材と、該
軸部材に横行方向に伸びたピン部材を介して支持されそ
の揺動端に上記線条部材の一端が取り付けられた支持ア
ームと、吊り荷の吊りビーム上に設けられ上記線条部材
の他端側を所定のトルクで常時巻き取る巻取ドラムと、
上記軸部材の一端に連結してその軸廻りの回動角度を測
定するシンクロ発振器とを備えたことを特徴とする吊り
荷振れ角検出装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9187388U JPH078541Y2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | 吊り荷振れ角検出装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9187388U JPH078541Y2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | 吊り荷振れ角検出装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0215989U JPH0215989U (ja) | 1990-02-01 |
JPH078541Y2 true JPH078541Y2 (ja) | 1995-03-01 |
Family
ID=31316330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9187388U Expired - Lifetime JPH078541Y2 (ja) | 1988-07-13 | 1988-07-13 | 吊り荷振れ角検出装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078541Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2626212B2 (ja) * | 1990-08-24 | 1997-07-02 | 株式会社大林組 | ケーブルクレーンにおけるバケットの振れ止め方法 |
-
1988
- 1988-07-13 JP JP9187388U patent/JPH078541Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0215989U (ja) | 1990-02-01 |
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