JPH0785387B2 - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH0785387B2
JPH0785387B2 JP18456184A JP18456184A JPH0785387B2 JP H0785387 B2 JPH0785387 B2 JP H0785387B2 JP 18456184 A JP18456184 A JP 18456184A JP 18456184 A JP18456184 A JP 18456184A JP H0785387 B2 JPH0785387 B2 JP H0785387B2
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輝美 嶋野
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Hitachi Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の利用分野〕 本発明は回路遮断器に係り、特に接点の溶着防止に好適
なトリツプ機構を備えた回路遮断器に関する。
〔発明の背景〕
従来の小形回路遮断器の機構部は実公昭39−14746号公
報、実公昭47−372号公報、実公昭51−25587号公報、実
公昭53−45258号公報、実開昭54−61261号公報等に開示
されている。これらの従来例のうち、実公昭39−14746
号公報、実公昭47−372号公報には接点の溶着防止に関
する技術思想は開示されておらず、また、実公昭51−25
587号公報、実公昭53−45258号公報、実開昭54−61261
号公報では接点溶着防止のためのはく離力を接点ばねあ
るいは開極ばねの力により得ていた。そのため以下のよ
うな問題点があつた。
遮断器によりアークを遮断する際には、必ずアークが発
生する、特にハンドルをON状態に拘束して短絡試験を行
うCO遮断においては、ON操作が伴なうため、接点接触時
に接点圧の極めて低い状態が考えられ、この時に流れる
電流により接点反撥、もしくは、接触部の溶融が行なわ
れる。この時に機構部がトリツプ動作すれば、接点部分
の溶融状態に開極されるため、溶着は生じない。
しかし、このタイミングが少しでも遅れる事で流れた電
流によるジユール熱又は、接触圧力の低い状態での電流
集中における反撥によりアークが発生し、この熱により
溶融した接触部分は、回りの台金のボリユームの影響に
より冷却される。この事により溶融状態にあつた可動、
固定の接点間は溶着の状態となる。
この状態より各接点をはく離するには、本来、接点圧を
保持するばねにより機構部の持上げ分力によつて給され
るが、ばね荷重を増大させると機構部の持上げ力が大き
くなるので、引外しリレー部分のトリツプ力量が増し引
外しリレーの安定性がそこなわれるという問題点があつ
た。
〔発明の目的〕
本発明の目的は第2のリンク部材に設けられた突部がト
リツプ動作時に第1のリンク部材に設けられた当接部に
可動接点台の開離方向への衝撃力を与えるよう構成する
ことにより、ばね荷重を増大させることなく溶着状態の
接点のはく離を行うことができ、信頼度の高い回路遮断
器を提供することにある。
〔発明の概要〕
本発明は、一端を第1の軸に枢支され他端に可動接点を
備えた可動接点台と、可動接点に対向して設けられた固
定接点と、可動接点台を開閉させるよう設けられたハン
ドルと、一端が可動接点台に枢支された第1のリンク部
材と、一端が第1のリンク部材の他端に枢支され他端が
ハンドルに枢支された第2のリンク部材と、異常電流時
に電磁石に吸引されるよう設けられた可動コアと、可動
コアにより駆動されて回転動作をするよう構成されたト
リップ金具とを備えた回路遮断器において、半月状断面
部を少くとも1部に有してトリップ金具にその回転中心
となるよう固着された第2の軸を備え、第1のリンク部
材は一端が可動接点台の第1の軸と可動接点との間に枢
支されて他端に第2のリンク部材が枢支されるとともに
他端の先端部に形成された当接部を有し、第2のリンク
部材は第1のリンク部材に枢支された一端に形成された
係合部及びこの一端の先端に当接部に当接可能に形成さ
れた突部を有し、第2の軸は第1のリンク部材の他端で
回動自在に支持されて半月状断面の円周部分が係合部と
係合して第2のリンク部材及び第1のリンク部材が略直
線状態を維持するよう配置され、可動コアの動作時に第
2の軸は半月状断面の直線部分が係合部と係合するよう
回転して第2のリンク部材及び第1のリンク部材を屈曲
させるとともに突部が当接部に衝撃的に当接して可動接
点台を開離方向に付勢するよう構成されたことを特徴と
するものである。
〔発明の実施例〕
以下、本発明の一実施例を第1〜第4図により説明す
る。第1図は本実施例の全体構成を示す。なお、第1図
はON状態を示すものである。
モールドケース1に収納され、ピン25を軸として回転運
動を行なうハンドル2を有し、他の一端をピン7により
係合する第2のリンク部材であるフツク10を持ち、フツ
ク10の他の一端は第1のリンク部材であるレバー9と軸
11を介して係合、更にレバー9は他の一端を軸15により
可動接点台16と係合し、リンク部分を構成する。また、
レバー9はピンクの設けられた側を第2の弾性部材であ
るばね3により押圧され、レバー9とフツク10は略直線
状に保たれる。又、可動接点台16は第1の軸である軸20
を中心に回転運動する。可動接点台20は第1の弾性部材
であるばね21により開離方向に付勢される。フツク10は
レバー9の左下側に位置する第2の軸である軸14と係合
部10aで係合している。
軸14はフツク10との係合部が半月状に形成されレバー9
の外側でトリツプ金具13とかしめ等により固定され同時
に回転する。トリツプ金具13は一端をレバー9と接し、
時計方向に付勢するばね(図示せず)により荷重を給さ
れている。このリンク部分の左方には電流コイル5、オ
イルダツシユポツト16、ヨーク6とで構成される電磁石
27が設けられている。電流コイル5は巻始めが可撓導線
22を介して可動接点台10に接続され、巻終りが外部接続
端子23に接続されている。ヨーク6には可動コア4が支
点のピン8で枢支され、ばね24により、電磁石27の吸引
方向とは反対方向に付勢されている。可動コア4は支点
8に関し電磁石27に吸引される側と反対側にトリツプ金
具13の接触部13′と係合する引はずし部4′を備えて成
る。
可動接点台16には可動接点17が設けられ、可動接点と対
向する位置に固定接点18が設けられ、固定接点18は外部
接続端子19に接続されて成る。
第2図はOFF状態における主要部の状態を示すものであ
る。なお、第2図以降では可動コア4は引はずし部4′
の図示を省略してある。
今、第2図に示すOFF状態よりハンドル2を時計方向に
回転させてON操作するハンドル2の動作により、他の支
点部ピン7は、同軸ピン25を中心として時計方向に回転
する。このピン7の回転によりフツク10とレバー9は、
軸14をフツク10と係合した状態で下部の方向に移動す
る。レバー9は一端を可動接点台16に軸15で枢支されて
いるため軸15を介して可動接点台16をピン21を中心に時
計方向に回転させる。そこで可動接点台16の先端部に位
置する可動接点17は、固定接点18と接触する。
接点の接触部には、ワイプの必要性から可動接点台16の
支点部16′はダ円形状となつており、上記接触後、更に
可動接点台16は固定接点18との接触部分を支点として下
位の方向へ移動するそして、ピン25とピン11とで生じる
変位点をピン7が通過し、フレーム兼ヨーク6の一端面
で静止する。これでON動作が終了する。
ON状態で、短絡電流等の過電流が流れるとヨーク6に設
けた電流コイル5とオイルダツシユポツト26とで構成さ
れる電磁石27により可動コア4が吸引される。
可動コア4は支点のピン8を中心に反時計方向に回動す
る。この回動により可動コアのトリツプ部4′がトリツ
プ金具13の接触部13′と衝撃的に接し、トリツプ金具13
を反時計方向に回転させる。トリツプ金具13の支点であ
る軸14は、フツクの係合部10aと係合する部分が半月状
の形状をしているので半月の円周部分と直線部分とで回
転中心からの距離が異なる。軸14が回転すると当初円周
部分と係合していた係合部10aは直線部分と係合するこ
とになり、第2のリンク部材10は下方からの支えがなく
なるので第2のリンク部材10及び第1のリンク部材9の
リンクは略直線状態から逆「く」の字形に屈曲する。こ
のリンクを屈曲させる力は、可動接点台16の支点部ピン
20と同位置にあるばね21により上部に付勢される力であ
る。これによりトリツプ動作は完了し、第3図に示すよ
うに接点は開極動作を行う。
次に遮断特性の中でハンドルをON状態に拘束したまま短
絡試験を行うCO責務における本実施例の動作について第
4図により説明する。同図はON動作の中間状態を示して
おり、ハンドル2の矢印F方向への動作により、可動接
点17が固定接点18に接触した状態で、短絡電流等の過電
流が流れると復帰バネ21の力も少なく、更に接点圧P1
出ていない状態であり、電流集中による反撥等を生じ、
アークが発生する。このアークにより接点表面が溶け
る。この時のはく離力が小さいことで不具合の溶着が発
生しやすい。
そこで、この状態においてトリツプ動作したフツク10の
一端面に突部10′を設けるとともに、レバー9にこの突
部10′と当接する当接部9′を設けることにより、フッ
ク10のトリップ時の急激な動きを利用して突部10′でレ
バー9の当接部9′を衝撃的にたたき、レバー9を上部
方向へ持ち上げ可動接点17におけるはく離力を増大させ
る。
本実施例によれば部品点数を増すことがないので製品の
価格を上げることなく信頼性の高い遮断性能を確保する
ことができる。また、接触信頼度を要求される接点は一
般的に溶融しやすく耐溶着性に劣るものであるが、本実
施例によればこのような接点も採用可能となり接触信頼
度の高い回路遮断器を得ることができる。
〔発明の効果〕
本発明によれば第2のリンク部材に設けられた突部がト
リップ動作時に第1のリンク部材に設けられた当接部に
可動接点台の開離方向への衝撃力を与えるよう構成され
るので、ばね荷重を増大させることなく溶着状態の接点
のはく離を行うことができて信頼度の高い回路遮断器を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の1実施例における回路遮断器のON状態
を示す断面図、第2図は本発明の1実施例における回路
遮断器のOFF状態を示す主要部の断面図、第3図は本発
明の1実施例における回路遮断器のハンドルロツク状態
でのトリツプ状態を示す主要部の断面図、第4図はCO遮
断におけるON操作の途中で可動接点が固定接点に接触し
た状態を示す主要部の断面図である。 2……ハンドル、3……第2の弾性部材、4……可動コ
ア、9……第1のリンク部材、9′……連結部、10……
第2のリンク部材、10′……突部、10a……係合部、13
……トリツプ金具、14……第2の軸、16……可動接点
台、17……可動接点、18……固定接点、20……第1の
軸、21……第1の弾性部材、27……電磁石。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一端を第1の軸に枢支され他端に可動接点
    を備えた可動接点台と、該可動接点に対向して設けられ
    た固定接点と、前記可動接点台を開閉させるよう設けら
    れたハンドルと、一端が前記可動接点台に枢支された第
    1のリンク部材と、一端が前記第1のリンク部材の他端
    に枢支され他端が前記ハンドルに枢支された第2のリン
    ク部材と、異常電流時に電磁石に吸引されるよう設けら
    れた可動コアと、前記可動コアにより駆動されて回転動
    作をするよう構成されたトリップ金具とを備えた回路遮
    断器において、半月状断面部を少くとも1部に有して前
    記トリップ金具にその回転中心となるよう固着された第
    2の軸を備え、前記第1のリンク部材は一端が前記可動
    接点台の前記第1の軸と前記可動接点との間に枢支され
    て他端に前記第2のリンク部材が枢支されるとともに他
    端の先端部に形成された当接部を有し、前記第2のリン
    ク部材は前記第1のリンク部材に枢支された一端に形成
    された係合部及びこの一端の先端に前記当接部に当接可
    能に形成された突部を有し、前記第2の軸は前記第1の
    リンク部材の他端で回動自在に支持されて半月状断面の
    円周部分が前記係合部と係合して前記第2のリンク部材
    及び前記第1のリンク部材が略直線状態を維持するよう
    に配置され、前記可動コアの動作時に前記第2の軸は半
    月状断面の直線部分が前記係合部と係合するよう回転し
    て前記第2のリンク部材及び前記第1のリンク部材を屈
    曲させるとともに前記突部が前記当接部に衝撃的に当接
    して前記可動接点台を開離方向に付勢するよう構成され
    たことを特徴とする回路遮断器。
JP18456184A 1984-09-05 1984-09-05 回路遮断器 Expired - Lifetime JPH0785387B2 (ja)

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JPS6164033A JPS6164033A (ja) 1986-04-02
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