JPH0785362A - カップ式自動販売機のコーヒ製造装置 - Google Patents

カップ式自動販売機のコーヒ製造装置

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Publication number
JPH0785362A
JPH0785362A JP22406893A JP22406893A JPH0785362A JP H0785362 A JPH0785362 A JP H0785362A JP 22406893 A JP22406893 A JP 22406893A JP 22406893 A JP22406893 A JP 22406893A JP H0785362 A JPH0785362 A JP H0785362A
Authority
JP
Japan
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coffee
hot water
water supply
container
beverage
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Application number
JP22406893A
Other languages
English (en)
Inventor
Akitoshi Takano
晃利 高野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
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Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
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  • Beverage Vending Machines With Cups, And Gas Or Electricity Vending Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】外周面を形成する機体内に備えた、コーヒ豆か
らコーヒの成分を湯に抽出する抽出装置で前記成分を湯
に抽出した抽出液を調理してホットコーヒおよび若しく
はコールドコーヒを製造する、機体内で調理し製造した
飲料をカップ状の容器に入れて販売するカップ式自動販
売機のコーヒ製造装置を、飲料の味,香などが損われた
り、消費電力量が増大したり、容器内の飲料の温度が一
様にならなかったりしないように構成する。 【構成】機体4内に配設され抽出装置22に供給する湯
を貯える温水タンク10内から湯を、この湯を供給する
管路である湯供給管路45を介して容器5内に直接供給
する湯供給装置46および、常温の飲料水を冷却して製
造した冷水を冷水供給管路43を介して容器5内に直接
供給する直接供給する冷水供給装置44を具備する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】外周面を形成する機体内で調理製
造し容器に入れて販売する飲料であるホットコーヒおよ
び若しくはコールドコーヒを、機体内に備えた抽出装置
でコーヒ豆からコーヒの成分を湯に抽出して得た抽出液
を調理して製造するカップ式自動販売機のコーヒ製造装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】機体内で調理製造した飲料をカップ状の
容器に入れて販売するカップ式自動販売機の中には、コ
ーヒ豆からコーヒの成分を湯に抽出して得たコーヒの抽
出液を調理してホットコーヒおよび若しくはコールドコ
ーヒを製造し販売する、いわゆるレギュラコーヒのカッ
プ式自動販売機がある。この種のカップ式自動販売機の
機体内には、コーヒ豆からコーヒの成分を湯に抽出する
抽出装置、この抽出装置に供給する湯を貯える温水タン
ク、抽出装置で抽出したコーヒーの抽出液を砂糖,クリ
ームなどと混合し撹拌調理する撹拌装置、粒状の氷を製
氷する製氷機などで構成されたコーヒ製造装置が概して
備えられている。
【0003】この種のコーヒ製造装置でホットコーヒを
調理製造する場合は、温水タンクから抽出装置に供給さ
れた湯の温度が、コーヒ豆からコーヒの成分を抽出する
過程で一般的に低下するので、抽出液の温度は低くな
る。そのため、撹拌装置で砂糖,クリームなどと撹拌す
る前に加熱装置内を通して加熱し所定の温度まで上げた
抽出液と、砂糖,クリームなどとを撹拌装置内で撹拌調
理して製造されたホットコーヒが容器内に注入される。
【0004】また、コールドコーヒを調理製造する場合
は、抽出液はそのまま撹拌装置内で砂糖,クリームなど
と撹拌調理されてコーヒになり、このコーヒが容器内に
注入される。この容器内に注入されたコーヒは、その温
度がコールドコーヒに要求される温度までは通常低下し
ないので、この温度に下がるのに少なくとも必要な量
の、製氷機内から容器内に供給される粒状の氷で冷却さ
れて容器内でコールドコーヒになる。
【0005】この容器内のコールドコーヒが粒状の氷で
一様に冷却されなかったり、加熱装置内を通る際、この
加熱装置内に付着して残った抽出液の一部が次に製造さ
れるホットコーヒに混入したり、加熱装置の使用で消費
電力量が増大したりしないことが望まれるが、この種の
カップ式自動販売機のコーヒ製造装置を図2および図3
に示す。図2はこの発明の対象となるカップ式自動販売
機の内部構成を示す、ケースの前面開口を覆う扉を開放
した状態の正面図、図3は従来のカップ式自動販売機の
コーヒ製造装置の構成を示す展開図である。
【0006】図2および図3において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1と、このケース1の前
面開口を覆い下部に取出口2が形成された扉3とでカッ
プ式自動販売機の外周面を形成する機体4が構成されて
いる。ケース1内には、カップ状の容器5を載せる、前
面および上面が開口する箱状の受け台6が取出口2の後
面開口に前面開口を向かい合わせて中央前面側に、また
受け台6上に向け容器5を販売の都度一個ずつ下端から
落下排出し供給するカップ供給装置7が前面側左上にそ
れぞれ配設されている。このカップ供給装置7と受け台
6との間には、カップ供給装置7下端から落下排出され
た容器5を受け台6上に案内する樋状のシュータ8が配
設されているとともに、受け台6後壁上部には、受け台
6上の容器5内に先端を向けて複数のノズル9が左右に
並列固定されている。
【0007】またケース1内には、カップ供給装置7後
方上に、湯を沸し貯わえる温水タンク10が、またケー
ス1内右上後方に、バルブ11を介し接続された水道管
12を通して機体4外から供給される水道水を飲料水と
して貯える貯水槽13がそれぞれ配設されている。この
貯水槽13の左前方には、粒状の氷を製造する製氷機1
4が配設されており、この製氷機14右側面上部には、
受け台6上の容器5内に先端を向けて受け台6後壁上部
に一端が固定された管状の氷シュータ15の他端が接続
されている。この氷シュータ15を介して受け台6上の
容器5内に製氷機14内で製造された粒状の氷が搬送さ
れる。貯水槽13の底部には、この製氷機14内に一端
が通じる給水管16の他端が、またポンプ17を介して
給水管18の一端がそれぞれ接続されている。この給水
管18の他端は電磁バルブ19を介して温水タンク10
内に通じており、この温水タンク10右側面には、電磁
バルブ19を介して複数の、この場合は3本の給湯管2
0の一端がそれぞれ上下に並列して接続されている。
【0008】この3本の給湯管20のうち下側の2本の
他端は、ケース1内中央部に左右に並設された、粉末
状,粒状,液状などの原料を撹拌調理する3個の撹拌装
置21のうちの左側の2個の内部に通じている。また上
側の1本の給湯管20の中の他端は、ケース1内右端部
中央に配設された抽出装置22に接続されている。この
抽出装置22は、コーヒ豆からコーヒの成分を、給湯管
20を介して供給される湯に抽出する抽出装置本体23
を備えており、この抽出装置本体23には、この抽出装
置本体23の右上に配設され圧縮空気を供給する空気ポ
ンプ24が接続されている。この空気ポンプ24により
供給される圧縮空気でコーヒ豆からコーヒの成分を抽出
した湯が濾過されて抽出装置本体23内から流下する抽
出液を受ける受け部25が抽出装置本体23の直下に配
設されいる。この抽出装置本体23の下に配設された受
け部25の底には、抽出液を供給する抽出液供給管26
の一端が接続されており、この抽出液供給管26の他端
は、内部を通る抽出液を加熱する加熱装置27を介して
撹拌装置21の中の、最も右側の撹拌装置21内に通じ
ている。また受け部25の左側には、抽出液を濾過する
巻物状の濾紙28が配設されており、この濾紙28,抽
出装置本体23,空気ポンプ24,受け部25などで抽
出装置22が構成されている。この抽出装置22がコー
ヒ豆からコーヒの成分を湯に抽出する毎に、抽出装置2
2に供給されて抽出液の濾過に使用された、使用済み濾
紙28を収納する収納容器29がケース1内右下隅に配
設されている。
【0009】一方、撹拌装置21の上には、紅茶,コー
ヒ,ココア,クリーム,砂糖などの粉末状若しくは粒状
の各種原料をそれぞれ貯蔵する複数の原料箱30が、ま
た抽出装置22の上には、粒状の原料である各種コーヒ
豆を種類毎にそれぞれ貯蔵する複数の原料箱31がそれ
ぞれ左右に並設されている。この原料箱30,31に
は、内部に収納される原料が投入される、上面に開口す
る投入口32が上端部に、また原料を飲料一杯分ずつ販
売時に落下排出する、前面に開口する排出口33が下端
部にそれぞれ形成されている。この排出口33を通し原
料箱30内から落下排出される原料は、漏斗状のシュー
タ34を介し撹拌装置21内に、また排出口33を通し
原料箱31内から落下排出されるコーヒ豆は、漏斗状の
シュータ35を介しホッパ状の上端部から投入してコー
ヒ豆を粉砕する粉砕機36内に供給される。この粉砕機
36で粉砕されたコーヒ豆は、この粉砕機36下端から
落下排出されて抽出装置22の抽出装置本体23内に投
入し供給される。
【0010】また、撹拌装置21それぞれの底部に形成
された飲料排出口37に一端が接続された飲料ホース3
8の他端はノズル9にそれぞれ接続されており、このノ
ズル9の先端から受け台6上の容器5内に撹拌装置21
で撹拌調理された飲料が注入される。この撹拌装置2
1,温水タンク10,製氷機14,給湯管20,抽出装
置22,抽出液供給管26,加熱装置27,原料箱30
などで、ホットコーヒおよびコールドコーヒを製造する
コーヒ製造装置39が構成されている。
【0011】このように構成された、カップ式自動販売
機の販売時の動作は、図示しない投入口から硬貨を投入
後、飲料を選択操作する、図示しない選択釦を操作して
飲料が選択されると、販売指令信号により、カップ供給
装置7内からシュータ8を介して受け台6上に一個の容
器5が供給される。そして、前記選択釦で選択された飲
料が、抽出装置22でコーヒ豆からコーヒの成分を湯に
抽出して得た抽出液を調理して製造する、いわゆるレギ
ュラコーヒのホットコーヒ若しくはコールドコーヒであ
れば、排出口33を通し原料箱31内から飲料一杯分の
コーヒ豆が排出される。
【0012】この飲料一杯分のコーヒ豆は、シュータ3
4に案内されて粉砕機36内に投入供給され、この粉砕
機36内で粉末状若しくは粒状に粉砕された後ち、この
粉砕機36下端から落下排出され抽出装置本体23内に
投入供給される。すると、電磁バルブ19が開き、給湯
管20を通して温水タンク10内から抽出装置本体23
内に湯が所定量流入し、この湯がコーヒ豆からコーヒの
成分を抽出する。このコーヒの成分を抽出した湯は、空
気ポンプ24で供給される圧縮空気の圧力により、濾紙
28で濾過され中の粉末状若しくは粒状のコーヒ豆が取
り除かれて抽出液となり、受け部25内に流入する。こ
の受け部25内に流入した抽出液は、前記選択釦で選択
された飲料がホットコーヒであれば、抽出液供給管26
を通り加熱装置27で加熱されて撹拌装置21内に供給
される。
【0013】この撹拌装置21内に供給された抽出液
は、前記選択釦で選択された飲料が砂糖入り,クリーム
入り若しくは砂糖ミルク入り飲料であれば、原料箱30
内から排出口33を通して落下排出されシュータ35で
案内されて撹拌装置21内に供給される飲料一杯分の砂
糖および若しくはクリームと撹拌調理されて飲料にな
る。この砂糖入り,クリーム入り若しくは砂糖・クリー
ム入り飲料は、前記選択釦で選択された飲料がホットコ
ーヒであれば、飲料排出口37を通して排出され、飲料
ホース38を通ってノズル9から受け台6上に待機中の
容器5内に注入される。しかし、前記選択釦で選択され
た飲料がコールドコーヒであれば、撹拌装置21内で調
理された飲料の温度が、コールドコーヒに要求される温
度に下がるのに少なくとも必要な量の粒状の氷が製氷機
14内から容器5内に供給される。その後ち、撹拌装置
21内で調理された飲料が、飲料排出口37を通して排
出され飲料ホース38を通ってノズル9から受け台6上
に待機中の容器5内に注入される。
【0014】また、前記選択釦で選択された飲料が、粉
末状若しくは粒状の原料に湯を加えて撹拌調理した、い
わゆるインスタントの紅茶,コーヒ,ココアなどの飲料
であれば、シュータ35を介し原料箱30内から供給さ
れる粉末状若しくは粒状の原料と、電磁バルブ19が開
き給湯管20を通して供給される湯とが撹拌装置21内
で撹拌調理されて飲料が製造される。この飲料は、飲料
ホース38を通してノズル9から受け台6上に待機中の
容器5内に注がれ、取出口2の前面開口を通してお客さ
んにより取り出される。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
従来のカップ式自動販売機のコーヒ製造装置は、コーヒ
豆からコーヒの成分を湯に抽出装置22で抽出して得た
抽出液を調理してホットコーヒおよびコールドコーヒを
製造するコーヒ製造装置39が、温水タンク10,製氷
機14,原料箱30,抽出装置22,撹拌装置21,抽
出液供給管26,加熱装置27,給湯管20などで構成
されている。
【0016】これにより、抽出装置22でコーヒ豆から
コーヒの成分を湯に抽出した抽出液を調理して砂糖入
り,クリーム入り若しくは砂糖・クリーム入りのホット
コーヒおよびコールドコーヒを製造できる。しかし、コ
ーヒ製造装置39でホットコーヒを調理製造する場合
は、抽出装置22内に温水タンク10内から供給された
湯の温度が、コーヒ豆からコーヒの成分を抽出する過程
で低下して抽出液の温度がホットコーヒに要求される温
度より下がる。そのため、撹拌装置21に供給する前
に、加熱装置27を通し加熱して抽出液の温度をホット
コーヒに要求される温度まで上げる必要がある。
【0017】また、コールドコーヒを調理製造する場合
は、抽出液と砂糖,クリームなどとを撹拌装置21内で
撹拌調理して製造されたコーヒの温度は、コールドコー
ヒに要求される温度までは通常下がらない。そのため、
受け台6上の容器5内に注ぐ前に、撹拌装置21内で撹
拌調理して製造したコーヒの温度がコールドコーヒに必
要な温度に少なくとも下がるのに必要な量の粒状の氷が
製氷機14内から容器5内に供給される。この容器5内
に供給される粒状の氷の量は、前記選択釦で選択された
飲料が氷入りコールドコーヒであれば、さらに多くな
る。
【0018】したがって、コーヒ製造装置39でホット
コーヒを調理製造する際は、加熱装置27内面に付着し
て残りこの加熱装置27で加熱されて変質する、この加
熱装置27内を前に通った抽出液の一部が混入して、新
たに調理製造されるホットコーヒの味,香などを損われ
たり、加熱装置27が消費電力量を増大させたりすると
いう問題がある。また、コーヒ製造装置39でコールド
コーヒを調理製造する際は、粒状の氷により、容器5内
で冷却されるコールドコーヒが、容器5の上下で温度差
を生じて一様な温度に冷却されないという問題がある。
【0019】この発明は、飲料の味,香などを損われた
り、消費電力量が増大したり、容器内の飲料の温度が一
様にならなかったりしないカップ式自動販売機のコーヒ
製造装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、この発明によれば、機体内で調理し製造した飲料を
カップ状の容器に入れて販売するカップ式自動販売機で
あって、前記機体内にコーヒ豆からコーヒの成分を湯に
抽出する抽出装置を備え、この抽出装置で抽出した抽出
液を調理してホットコーヒおよび若しくはコールドコー
ヒを製造するカップ式自動販売機のコーヒ製造装置にお
いて、前記容器内に前記湯を直接供給する湯供給装置お
よび若しくは、前記容器内に冷水を直接供給する冷水供
給装置を具備するものとする。
【0021】また、前記湯供給装置が、機体内に配設さ
れ抽出装置に供給する湯を貯える温水タンク内から前記
湯を湯供給管路を介して容器内に直接供給する湯供給装
置であるものとする。さらに、冷水供給装置が、常温の
飲料水を冷却して製造した冷水を冷水供給管路を介して
容器内に直接供給する冷水供給装置であるものとする。
【0022】
【作用】この発明は、前記構成により、前記容器内に前
記湯を直接供給する湯供給装置および若しくは、前記容
器内に冷水を直接供給する冷水供給装置を具備するもの
としたので、ホットコーヒを製造する際には、抽出装置
でコーヒ豆からコーヒの成分を従来より少ない量の湯に
抽出した抽出液を加熱しないで調理し製造した飲料を容
器内に注入後、この容器内の飲料に湯供給装置から湯を
直接供給することにより、この湯で容器内の飲料を加熱
でき、調理する前に抽出液を加熱しなくても、飲料の温
度をホットコーヒに要求される所定の温度にすることが
できるので、従来必要とした加熱装置を無くすことがで
きる。また、コールドコーヒを製造する際には、抽出液
を調理して製造した飲料を容器内に注入後に、この容器
内の飲料に冷水供給装置から冷水を直接供給することに
より、この冷水で容器内の飲料を冷却でき、抽出液を調
理して製造した飲料を容器内に注入する前に、この容器
内に粒状の氷を供給しなくても、容器内の飲料の温度を
コールドコーヒに要求される所定の温度に一様に冷却で
きるので、氷入りコールドコーヒ以外のコールドコーヒ
には氷が要らなくなり、氷の量を削減できる。
【0023】また、前記湯供給装置が、機体内に配設さ
れ抽出装置に供給する湯を貯える温水タンク内から前記
湯を湯供給管路を介して容器内に直接供給する湯供給装
置であるものとしたので、抽出装置を備えたカップ式自
動販売機の機体内に一般的に備えられている温水タンク
内の湯をそのまま容器内に供給する管路である湯供給管
路を形成するのみで湯供給装置を構成できる。
【0024】さらに、冷水供給装置が、常温の飲料水を
冷却して製造した冷水を冷水供給管路を介して容器内に
直接供給する冷水供給装置であるものとしたので、抽出
装置を備えたカップ式自動販売機の機体内に一般的に備
えられている、水道管を通し機体外から供給される水道
水である常温の飲料水を貯える貯水槽内の飲料水を冷却
しながら容器内に供給する管路である冷水供給管路を形
成するのみで冷水供給装置を構成できる。
【0025】
【実施例】以下、この発明の実施例を図1および図2に
基づいて説明する。図1はこの発明の一つの実施例のカ
ップ式自動販売機のコーヒ製造装置の構成を示す展開図
であり、図2はこの発明の対象となるカップ式自動販売
機の内部構成を示す、ケースの前面開口を覆う扉を開放
した状態の正面図である。図3と共通あるいは同一の部
分は同一符号で示す。
【0026】図1および図2において、1は前面が開口
するケースであり、このケース1と、このケース1の前
面開口を覆い下部に取出口2を形成した扉3とでカップ
式自動販売機の外周面を形成する機体4を構成してい
る。ケース1内には、容器5を載せる受け台6を、取出
口2の後面開口に前面開口を向かい合わせて中央前面側
に、また受け台6上に向け容器5を販売の都度一個ずつ
下端から落下排出し供給するカップ供給装置7を前面側
左上にそれぞれ配設している。このカップ供給装置7と
受け台6との間には、カップ供給装置7下端から落下排
出された容器5を受け台6上に案内するシュータ8を配
設するとともに、受け台6後壁上部には、受け台6上の
容器5内に先端を向けて複数のノズル9を左右に並列固
定している。
【0027】またケース1内には、カップ供給装置7後
方上に温水タンク10を、またケース1内右上後方に、
バルブ11を介し接続した水道管12を通し機体4外か
ら供給される常温の飲料水を貯え温水タンク10に供給
する貯水槽13を、またケース1内左下に、冷水を内部
に貯える冷水槽40をそれぞれ配設している。この冷水
槽40内の冷水中には、管材からコイル状に成形した冷
却管41を浸漬しており、貯水槽13の底部には、直接
給水管16の一端を、またポンプ17を介して給水管4
2の一端をそれぞれ接続している。この給水管42の他
端を二方向に分岐させ、一方を電磁バルブ19を介し温
水タンク10内に通しかつ他方を電磁バルブ19を介し
冷却管41の一端に接続するとともに、冷却管41の他
端をノズル9の一つに接続している。
【0028】このノズル9,ポンプ17,電磁バルブ1
9,冷却管41および給水管42の内側に、受け台6上
の容器5内に冷水を供給する管路である冷水供給管路4
3を形成している。この冷水供給管路43,貯水槽13
および冷水槽40で、常温の飲料水を冷却して製造した
冷水を容器5内に直接供給する冷水供給装置44を構成
しており、給水管16の他端を貯水槽13の左前方に配
設した製氷機14内に通している。この製氷機14右側
面上部には、受け台6上の容器5内に先端を向けて受け
台6後壁上部に一端を固定した氷シュータ15の他端を
接続しており、温水タンク10右側面には、電磁バルブ
19を介して従来より1本多い4本の給湯管20の一端
をそれぞれ上下に並列して接続している。
【0029】この4本の給湯管20のうち、中位の2本
の他端を、ケース1内中央部に左右に並設した3個の撹
拌装置21のうち、左側2個の撹拌装置21内部に通す
とともに、最上位の給湯管20の他端を、ケース1内右
端部中央に配設した抽出装置22にそれぞれ接続してい
る。また最下位の給湯管20の他端をノズル9の一つに
接続している。このノズル9,温水タンク10,電磁バ
ルブ19および給湯管20で、この電磁バルブ19およ
び給湯管20の内側に形成した管路である湯供給管路4
5を介して、抽出装置22に供給する湯を沸し貯える温
水タンク10内から容器5内に湯を直接供給する湯供給
装置46を構成している。
【0030】また抽出装置22には、内部でコーヒ豆か
らコーヒの成分を湯に抽出する抽出装置本体23を備え
ており、この抽出装置本体23に、この抽出装置本体2
3の右上に配設した空気ポンプ24を接続するととも
に、抽出装置本体23の直下には、受け部25を配設し
ている。この受け部25の底に一端を接続した、抽出液
を供給する抽出液供給管47の他端は、撹拌装置21の
中の、最も右側の撹拌装置21内に通じている。この撹
拌装置21,温水タンク10,製氷機14,給湯管2
0,抽出装置22,原料箱30,冷水供給装置44,抽
出液供給管47,湯供給装置46などで、ホットコーヒ
およびコールドコーヒを製造するコーヒ製造装置48を
構成しており、その他の構成は前記した従来例と同一で
ある。
【0031】前述の構成において、この発明のカップ式
自動販売機のコーヒ製造装置の一つの実施例であるコー
ヒ製造装置48を備えたカップ式自動販売機の販売時の
各部の動作および機能につき、前記した従来と異なる点
を中心に以下述べる。カップ式自動販売機の販売時の各
部の動作は、図示しない選択釦で選択された飲料が、粉
末状若しくは粒状の原料に湯を加えて撹拌調理したイン
スタントの紅茶,コーヒ,ココアなどの飲料であれば、
前記した従来例と同様の販売動作を行う。
【0032】また、前記選択釦で選択された飲料が、抽
出装置22でコーヒ豆からコーヒの成分を湯に抽出して
得た抽出液を調理して製造する、レギュラコーヒである
ホットコーヒ若しくはコールドコーヒであれば、排出口
33を通し原料箱31内から飲料一杯分のコーヒ豆が排
出される。このコーヒ豆は、粉砕機36内で粉末状若し
くは粒状に粉砕された後、抽出装置22に供給されてそ
のコーヒの成分が抽出装置22で従来より少ない湯に抽
出される。この湯が濾紙28で濾過されて抽出液とな
り、受け部25内に流入し、抽出液供給管47を通って
撹拌装置21内に供給される。
【0033】この撹拌装置21内に供給された抽出液
は、前記選択釦で選択された飲料が砂糖入り,クリーム
入り若しくは砂糖ミルク入り飲料であれば、原料箱30
内から排出口33を通し落下排出されシュータ35で案
内されて撹拌装置21内に供給される飲料一杯分の砂糖
および若しくはクリームと撹拌調理されて飲料になる。
この砂糖入り,クリーム入り若しくは砂糖・クリーム入
り飲料は、飲料排出口37を通して排出され、飲料ホー
ス38を通ってノズル9から受け台6上に待機中の容器
5内に注入される。この容器5内に注入された飲料に、
前記選択釦で選択された飲料がホットコーヒであれば、
電磁バルブ19が開き湯供給管路45を介して温水タン
ク10内から湯が容器5内に直接供給される。また前記
選択釦で選択された飲料がコールドコーヒであれば、電
磁バルブ19が開き貯水槽13内から給水管42を通し
てポンプ17で供給される常温の飲料水が冷却管41を
通り冷水槽40内の冷水で冷やされて冷水となってノズ
ル9から、受け台6上の容器5内に直接供給される。
【0034】コーヒ製造装置48を備えたカップ式自動
販売機の機能として従来と異なる点は、容器5内に注入
された飲料に、湯若しくは冷水を直接供給する機能を備
えている点である。この機能を持つ冷水供給装置44若
しくは湯供給装置46で供給される冷水若しくは湯で、
ホットコーヒ若しくはコールドコーヒに要求される温度
に、容器5内に注入された飲料は容器5内で加熱若しく
は冷却されてホットコーヒ若しくはコールドコーヒにな
る。
【0035】そのため、ホットコーヒを製造する際に
は、抽出装置22でコーヒ豆の成分を、湯に抽出した抽
出液をそのまま撹拌装置21で撹拌調理して製造した飲
料を容器5内に注入後、この容器5内の飲料に、湯供給
装置46から湯を直接供給してホットコーヒを製造でき
る。また、コールドコーヒを製造する際には、抽出液を
撹拌装置21で撹拌調理して製造した飲料を容器5内に
注入後に、この容器5内の飲料に、冷水供給装置44か
ら冷水を直接供給してコールドコーヒを製造できる。
【0036】したがって、ホットコーヒを製造する際に
は、撹拌装置21に供給する前に抽出液を加熱する必要
がなくなるとともに、前記選択釦で選択された飲料が氷
入りコールドコーヒでない限り、容器5内の飲料に氷を
製氷機14内から供給する必要がなくなる。
【0037】
【発明の効果】この発明によれば、レギュラコーヒのカ
ップ式自動販売機において、ホットコーヒおよび若しく
はコールドコーヒを入れる容器内に湯を直接供給する湯
供給装置および若しくは、前記容器内に冷水を直接供給
する冷水供給装置を具備するものとしたので、ホットコ
ーヒを製造する際には、従来必要とした加熱装置を無く
すことができるとともに、コールドコーヒを製造する際
には、容器内のコールドコーヒを冷水で一様に冷やして
氷の量を削減でき、これにより、ホットコーヒを調理製
造する際は、加熱装置内面に付着して残りこの加熱装置
で加熱されて変質する、この加熱装置内を前に通った抽
出液の一部が混入して、新たに調理製造されるホットコ
ーヒの味,香などを損われたり、コールドコーヒが容器
の上下で温度差を生じたり、加熱装置および製氷機が消
費電力量を増大させたりすることがなくなる。
【0038】また、前記湯供給装置が、機体内に配設さ
れ抽出装置に供給する湯を貯える温水タンク内から前記
湯を湯供給管路を介して容器内に直接供給する湯供給装
置であるものとしたので、湯供給装置を簡素かつ容易に
構成できる。さらに、冷水供給装置が、常温の飲料水を
冷却して製造した冷水を冷水供給管路を介して容器内に
直接供給する冷水供給装置であるものとしたので、冷水
供給装置を簡素かつ容易に構成できる。
【0039】その結果、味,香などの優れたホットコー
ヒおよび、容器の上下で温度が一様なコールドコーヒを
製造できる、消費電力の少ない廉価なカップ式自動販売
機のコーヒ製造装置を簡素かつ容易に構成できるという
効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一つの実施例のカップ式自動販売機
のコーヒ製造装置の構成を示す展開図
【図2】この発明の対象となるカップ式自動販売機の内
部構成を示す、ケースの前面開口を覆う扉を開放した状
態の正面図
【図3】従来のカップ式自動販売機のコーヒ製造装置の
構成を示す展開図
【符号の説明】
1 ケース 2 取出口 3 扉 4 機体 5 容器 6 受け台 7 カップ供給装置 8 シュータ 9 ノズル 10 温水タンク 11 バルブ 12 水道管 13 貯水槽 14 製氷機 15 氷シュータ 16 給水管 17 ポンプ 18 給水管 19 電磁バルブ 20 給湯管 21 撹拌装置 22 抽出装置 23 抽出装置本体 24 空気ポンプ 25 受け部 26 抽出液供給管 27 加熱装置 28 濾紙 29 収納容器 30 原料箱 31 原料箱 32 投入口 33 排出口 34 シュータ 35 シュータ 36 粉砕機 37 飲料排出口 38 飲料ホース 39 コーヒ製造装置 40 冷水槽 41 冷却管 42 給水管 43 冷水供給管路 44 冷水供給装置 45 湯供給管路 46 湯供給装置 47 抽出液供給管 48 コーヒ製造装置

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】機体内で調理し製造した飲料をカップ状の
    容器に入れて販売するカップ式自動販売機であって、前
    記機体内にコーヒ豆からコーヒの成分を湯に抽出する抽
    出装置を備え、この抽出装置で抽出した抽出液を調理し
    てホットコーヒおよび若しくはコールドコーヒを製造す
    るカップ式自動販売機のコーヒ製造装置において、前記
    容器内に前記湯を直接供給する湯供給装置および若しく
    は、前記容器内に冷水を直接供給する冷水供給装置を具
    備したことを特徴とするカップ式自動販売機のコーヒ製
    造装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のカップ式自動販売機のコー
    ヒ製造装置において、湯供給装置が、機体内に配設され
    抽出装置に供給する湯を貯える温水タンク内から前記湯
    を湯供給管路を介して容器内に直接供給する湯供給装置
    であるカップ式自動販売機のコーヒ製造装置。
  3. 【請求項3】請求項1記載または請求項2記載のカップ
    式自動販売機のコーヒ製造装置において、冷水供給装置
    が、常温の飲料水を冷却して製造した冷水を冷水供給管
    路を介して容器内に直接供給する冷水供給装置であるカ
    ップ式自動販売機のコーヒ製造装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
IT201800001172A1 (it) * 2018-01-17 2019-07-17 Cem Ind S R L Macchina per l’erogazione di caffè freddo

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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IT201800001172A1 (it) * 2018-01-17 2019-07-17 Cem Ind S R L Macchina per l’erogazione di caffè freddo
WO2019142131A1 (en) * 2018-01-17 2019-07-25 Cem Industries S.R.L. Cold coffee dispensing machine

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