JPH0785104A - 文書処理装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 簡単な操作で複数の検索条件を指定すること
ができる文書処理装置を提供することを目的とする。 【構成】 表示された検索条件の中から実際に検索で使
用するものをマウスクリックで指定する（ステップＳ３
１）。次いで、マウスクリックされた条件は既に選択済
みか否かを判別し（ステップＳ３２）、まだ選択されて
いない条件であるときには、検索条件として選択される
が、この場合は優先度はまだ付加されていない（ステッ
プＳ３３）。この条件が既に選択済みであると、ステッ
プＳ３４でこの条件の優先度を１上げると共に、そして
優先度が１であることを示すため、検索条件表示画面３
Ｂに「☆」を表示する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、入力された条件に合致
する文書を取り出す文書処理装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】文書データベースの普及と計算機処理能
力の向上により、大量の文書データベースから文書を検
索する文書検索装置が広く用いられるようになってきい
ている。特に、最近では、検索の際の柔軟性を向上させ
るために、予め文書にキーワードを与えず、ユーザが自
由に検索条件を指定できるようにした全文書検索の方式
が用いられている。そして、複数の検索条件を指定する
場合には、それらの条件のＡＮＤ／ＯＲ関係や優先度を
指定できるようになっている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようにして、検索
の自由度が高くなってきたものの、複数の検索条件に対
してＡＮＤ／ＯＲ条件や優先度を与えるために複雑な操
作が必要になる。特に、優先度を与える場合には、簡単
に行えるマウス操作では優先度のＯＮ／ＯＦＦ操作のみ
しかできない。したがって、条件数が増えて３つ以上の
優先度を付加するためには、何等かの操作で数字を入力
する方法しかなかった。

【０００４】本発明は上記従来の問題点に鑑み、簡単な
操作で複数の検索条件を指定することができる文書処理
装置を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、文書を保持する文書保持手段と、検索条件
を入力する検索条件入力手段とを有し、該検索条件入力
手段から入力された検索条件に合致する文書を前記文書
保持手段の中から取り出す文書処理装置において、前記
検索条件に優先度を付加する優先度付加手段と、前記優
先度付加手段により優先度が付加された検索条件を表示
する検索条件表示手段と、前記文書保持手段の中から前
記検索条件を満たす文書を検索する検索手段と、前記検
索手段により検索された文書を表示する検索文書表示手
段と、検索された前記文書を前記優先度に応じて並び換
える表示並換手段とを備えたものである。

【０００６】

【作用】上記構成により本発明によれば、優先度付加手
段は例えばマウス操作により検索条件に優先度を付加
し、検索条件表示手段は、優先度が付加された検索条件
を例えば検索者に見やすいように表示し、検索手段は、
文書保持手段の中から前記検索条件を満たす文書を検索
する。さらに検索文書表示手段は、前記検索手段により
検索された文書を表示し、表示並換手段は、検索された
前記文書を前記優先度に応じて並び換える。これによ
り、複数の検索条件を指定する場合において、その検索
条件間に優先度を付加するときであっても、これを例え
ばマウス操作で簡単に行うことも可能となり、かつ優先
度を付加した検索条件を見やすく表示することもでき
る。

【０００７】

【実施例】以下、図面を参照して本発明の実施例を説明
する。

【０００８】図１は、本発明に係る文書処理装置の実施
例の概略構成を示すブロック図である。

【０００９】この文書処理装置は、検索条件を入力する
キーボード等の検索条件入力部１を有し、この検索条件
入力部１には、入力された検索条件に優先度を付加する
優先度付加部２が接続されている。さらに、検索条件入
力部１には、優先度が付加された検索条件を表示するＣ
ＲＴ等の検索条件表示部３が接続されている。この検索
条件表示部３の表示画面は、後述するように（図４）入
力画面３Ａ及び検索条件表示画面３Ｂで構成されてい
る。入力画面３Ａは検索条件入力部１から入力している
検索条件の文字列を表示する画面であり、検索条件表示
画面３Ｂは入力画面３Ａに入力された複数の検索条件
を、例えば縦がＯＲ関係、横がＡＮＤ関係で並べて表示
する画面である。

【００１０】また、本実施例の文書処理装置には、検索
する文書をデータベース化した文書データベース４が設
けられ、この文書データベース４が検索処理部５に接続
されている。検索処理部５は、前記検索条件入力部１に
接続され前記検索条件入力部１で作成された検索条件を
基に検索処理を行う機能を有し、後述する図２及び図３
に示す検索処理を実行する。そして、検索処理部５の出
力側が該検索処理部５の検索結果である文書を表示する
検索結果表示部６に接続されている。さらに、この検索
結果表示部６には、優先表示並換部７が接続されてい
る。優先表示並換部７は、優先度が付加された検索条件
と合致したか否かで決まるスコア順に、前記検索結果表
示部に表示される検索結果である文書を並べ換える機能
を有する。

【００１１】図２は、本実施例の文書処理装置における
検索処理手順を示すフローチャート、及び図３は図２中
のステップＳ１１の優先度の指定方法を詳細化したフロ
ーチャートであり、また、図４は、検索条件表示部３の
表示例を示す図である。

【００１２】一例として、レストランなどのデータを格
納した文書データベース４から、検索者が指定した複数
の検索条件で所望のレストランを選び出す場合で説明す
る。検索者が指定したい内容は、例えば「東京か横浜の
イタリアンレストランに行きたい。できれば東京の方が
よい。」とする。

【００１３】まず、ステップＳ１０では検索条件入力部
１より検索条件を入力する。本例では、「東京」と入力
し、その結果、検索条件表示部３の入力画面３Ａには、
「東京」と表示される。その後、検索条件入力部１に設
けられた所定の入力ボタンを押すと、検索条件表示部３
の検索条件表示画面３Ｂに「東京」と書き込まれる。こ
のような入力操作により、検索条件表示画面３Ｂには、
縦に「東京」、「横浜」が並びこれらがＯＲ関係を示
し、これらと「イタリアンレストラン」とが横に並んで
ＡＮＤ関係を示している。さらに、図４の検索条件表示
画面３Ｂの例では、「川崎」と「イタリアンレストラ
ン」がＡＮＤ関係になっている条件が表示されている。

【００１４】続くステップＳ１１では、検索条件表示画
面３Ｂに表示されたこれら条件の優先度を図３に示すフ
ローチャートに従って指定する。

【００１５】図３において、まず、ステップＳ３１で検
索条件表示画面３Ｂに表示されたこれら条件の中から実
際に検索で使用するものをマウスクリックで指定する。
本例では、例えば「東京」ＡＮＤ「イタリアンレストラ
ン」、及び「横浜」ＡＮＤ「イタリアンレストラン」を
マウスクリックする。

【００１６】次いで、マウスクリックされた条件は既に
選択済みか否かを判別し（ステップＳ３２）、まだ選択
されていない条件であるときには、初めてマウスクリッ
クされた条件であると判断してステップＳ３３へ進み、
検索条件として選択されるが、この場合は優先度はまだ
付加されていない。この時、検索条件表示画面３Ｂで
は、「東京」及び「横浜」に関連した条件である図４中
の３Ｃに示す部分が、反転表示されるなどして強調され
る。

【００１７】さらに続けて、「東京」ＡＮＤ「イタリア
ンレストラン」を再度マウスクリックすると、この条件
は既に選択済みであるので、ステップＳ３２の答が肯定
（ＹＥＳ）となり、ステップＳ３４でこの条件の優先度
を１上げると共に、優先度が１であることを示すため、
検索条件表示画面３Ｂに「☆」を表示する（図４中の３
Ｄの部分）。

【００１８】図２に戻り、ステップＳ１２で文書データ
ベース４から文書をひとつずつ取り出してくる。そし
て、取り出された文書につき、更にその文書中の単語
（またはパターン）を取り出し、これを前記ステップＳ
１１で与えられた検索条件と比較して、当該検索条件に
合致しているか否かを判別する（ステップＳ１４）。検
索条件と合致していなければ、ステップＳ１３に戻って
次の単語（パターン）と比較する。

【００１９】そして、前記ステップＳ１４の判別処理
で、検索条件と合致している単語（またはパターン）が
あるときには、ステップＳ１５へ進み、この検索条件に
優先度が付いているか否かを判別する。優先度が付いて
いるときには、ステップＳ１６で検索スコアに優先度に
応じた得点をプラスし、優先度が付いていないときに
は、ステップＳ１７で検索スコアに１をプラスする。な
お、優先度と検索スコアにプラスする得点との対応表の
一例を図５に示す。

【００２０】次いで、ステップＳ１８へ進み、文書デー
タベース４から取り出された当該文書が検索条件を満た
しているか否かを判別し、検索条件を満たしていないと
きには、全単語（パターン）について調査が終了したか
否かを判別する（ステップＳ１９）。終了していないと
きには、前記ステップＳ１３に戻り、次の単語（パター
ン）を取り出し、終了しているときには、前記ステップ
Ｓ１２に戻って次の文書について検索を行う。

【００２１】前記ステップＳ１８の判別処理で、検索条
件を満たしていると判別されたときには、ステップＳ２
０へ進み、スコアに応じた位置で、検索された文書を検
索条件表示画面３Ｂに表示する。

【００２２】最後に、ステップＳ２１で、全文書に付い
て検索が終了したか否かを判別し、終了していないとき
には前記ステップＳ１２に戻り、次の文書の検索を行
い、終了しているときには、本実施例の検索処理を終了
する。

【００２３】以上の検索処理により、検索された文書の
一例を図６に示す。同図に示すように、「東京」と「イ
タリアンレストラン」とを満たす文書を、「横浜」と
「イタリアンレストラン」とを満たす文書よりも上段に
表示することができ、検索者に見やすい情報を提供する
ことができる。

【００２４】また、検索者が、更に検索条件として「川
崎」を考え、その優先度として「東京が一番よい。無け
れば仕方がないので横浜。最悪、川崎でもよい。」とい
うような場合を考えると、例えば図７に示すような優先
度の与え方をすることができる。

【００２５】なお、本発明は図示の実施例に限定されず
種々の変形が可能である。その変形例として例えば次の
ようなものがある。

【００２６】（１）上記実施例は、マウスクリックの回
数に応じて優先度を指定していたが、例えばマウスクリ
ックの持続時間に応じて優先度を指定してもよい。

【００２７】（２）上記実施例では、優先度を上げる方
向に指定していたが、優先度を下げる方向に指定するよ
うにしてもよい。

【００２８】（３）上記実施例では、マウスボタンの種
類について言及していなかったが、例えば、３つのボタ
ンを持つマウスであれば、左のボタンを押すと優先度を
下げ、右側のボタンを押すと優先度を上げ、真ん中のボ
タンで優先度を取り消すというように、ボタンを使い分
けて優先度を指定してもよい。

【００２９】（４）上記実施例では、優先度の表示を
「☆」で表していたが、例えば、優先度を上げるに連れ
て文字の大きさを大きくしてもよい。また、表示の明る
さを用いたり、点滅の早さで表すようにしてもよい。勿
論、数字で優先度を表すようにしてもよい。

【００３０】

【発明の効果】以上に説明したように、本発明によれ
ば、検索条件に優先度を付加する優先度付加手段と、優
先度付加手段により優先度が付加された検索条件を表示
する検索条件表示手段と、文書保持手段の中から前記検
索条件を満たす文書を検索する検索手段と、この検索手
段により検索された文書を表示する検索文書表示手段
と、検索された前記文書を前記優先度に応じて並び換え
る表示並換手段とを備えたので、複数の検索条件を指定
する場合に、簡単な操作で優先度を付加することがで
き、検索者に情報を効率的に提供することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る文書処理装置の実施例の概略構成
を示すブロック図である。

【図２】本実施例の文書処理装置における検索処理手順
を示すフローチャートである。

【図３】図２中の優先度の指定方法を詳細化したフロー
チャートである。

【図４】検索条件表示部の表示例を示す図である。

【図５】優先度と検索スコアにプラスする得点との対応
表の一例を示す図である。

【図６】検索された文書の一例を示す図である。

【図７】本実施例における他の優先度付加方法を示す図
である。

【符号の説明】

１ 検索条件入力部 ２ 優先度付加部 ３ 検索条件表示部 ４ 文書データベース ５ 検索処理部 ６ 検索結果表示部 ７ 優先表示並換部

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】文書を保持する文書保持手段と、検索条件
   を入力する検索条件入力手段とを有し、該検索条件入力
   手段から入力された検索条件に合致する文書を前記文書
   保持手段の中から取り出す文書処理装置において、 前記検索条件に優先度を付加する優先度付加手段と、 前記優先度付加手段により優先度が付加された検索条件
   を表示する検索条件表示手段と、 前記文書保持手段の中から前記検索条件を満たす文書を
   検索する検索手段と、 前記検索手段により検索された文書を表示する検索文書
   表示手段と、 検索された前記文書を前記優先度に応じて並び換える表
   示並換手段とを備えたことを特徴とする文書処理装置。