JPH0784262A - 強誘電性液晶表示装置 - Google Patents

強誘電性液晶表示装置

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JPH0784262A
JPH0784262A JP22858893A JP22858893A JPH0784262A JP H0784262 A JPH0784262 A JP H0784262A JP 22858893 A JP22858893 A JP 22858893A JP 22858893 A JP22858893 A JP 22858893A JP H0784262 A JPH0784262 A JP H0784262A
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ferroelectric liquid
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JP22858893A
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Akira Tagawa
晶 田川
Hitoshi Takeda
均 竹田
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 片安定なC1ユニフォーム配向を得て、高コ
ントラストの強誘電性液晶表示装置を得る。 【構成】 一対の基板間に強誘電性液晶を挟持して電圧
無印加時に上記強誘電性液晶に交流電圧を印加し、該交
流電圧の波高値を制御することにより階調表示を得る強
誘電性液晶表示装置において、上記一対の基板のうち少
なくとも一方の基板上に絶縁層が形成される構成によ
る。 【効果】 強い片安定なC1ユニフォーム配向が得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は強誘電性液晶表示装置に
関する。さらに詳しくは、階調表示の可能な強誘電性液
晶表示装置および、これを薄膜トランジスタ等のアクテ
ィブ素子を用いて駆動する強誘電性液晶表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】現在、液晶表示装置は時計、電卓はもと
より、ワープロ、パソコンなどのOA機器、ポケットテ
レビ、など幅広い分野において用いられているが、一般
に広く用いられている液晶表示素子はネマティック相を
利用したものである。
【0003】ネマティック相を用いた液晶表示装置とし
ては、ツィストネマティック型(Twisted Ne
matic、TN型)液晶表示装置、スーパーツイステ
ッド型(Supertwisted Birefrin
gence Effect、SBE型)液晶表示装置な
どがある。
【0004】しかしながら、ツイステッドネマティック
(TN)型液晶表示装置では、走査線数の増加とともに
駆動マージンが狭くなり、十分なコントラストが得られ
なくなるという欠点が存在するため、大容量の表示装置
を作ることは困難である。このTN型液晶表示装置を改
良するためスーパーツイステッドネマティック(ST
N)型液晶表示装置、ダブルレイヤースーパーツイステ
ッドネマティック(DSTN)型液晶表示装置が開発さ
れているが、ライン数の増加と共にコントラスト、応答
速度が低下するので、現状では800×1024ライン
程度の表示容量が限界である。加えて、TN型、STN
型、DSTN型などのネマティック相を利用した液晶表
示装置は視野角が狭いという大きな欠点を有している。
また、コントラスト、応答速度とも十分に良い値は得ら
れない。
【0005】一方、基板上に薄膜トランジスタ(TF
T)を配列したアクティブマトリックス方式の液晶表示
装置も開発され、1000×1000ライン等の大容量
表示が可能となり、高いコントラストが得られるように
なったが、通常はTN液晶を組み合わせるため、視野
角、応答速度の点で問題が残っていた。
【0006】そこで、このようなネマティック液晶を用
いる液晶表示装置を改良する装置として、1980年に
クラーク(N.A.Clark)とラガバル(S.T.
Lagerwall)によって、カイラルスメクティッ
クC液晶、すなわち強誘電性液晶を用いた液晶表示装置
が提案されている(特開昭56−107216号公報;
米国特許第4367924号)。この液晶表示装置は、
液晶分子の誘電異方性を利用する電界効果を用いた前記
の液晶表示装置とは異なり、強誘電性液晶の自発分極の
極性と電界の極性とを整合させる回転力を用いた構成の
液晶表示装置である。この液晶装置の特徴としては、双
安定性、メモリ性、高速応答性などを挙げることができ
る。すなわち、強誘電性液晶をギャップを薄くしたセル
に注入すると、界面の影響を受けて強誘電性液晶の螺旋
構造がほどけ、図1(a)に示すように分極の向き15
(紙面に対し垂直方向)を有する液晶分子18がスメク
ティック層法線17に対して傾き角+θ19だけ傾いて
安定する領域と、逆方向に傾き角−θ20だけ傾いて安
定する領域とが混在し、双安定性を有する。このセル内
の強誘電性液晶に対して電圧16(紙面に対し垂直方
向)を印加することによって、図1(b)に示すように
液晶分子とその自発分極の向きを一様に揃えることがで
きる。また、印加する電圧の極性を切り替えることによ
って図1(c)に示すように液晶分子の配向を図1
(b)とは逆方向に揃えることができる。このスイッチ
ング駆動に伴い、セル内の強誘電性液晶では、複屈折光
が変化するので2つの偏光子間に上記セルを挟むことに
よって、透過光を制御することができる。さらに、図1
(d)に示すように、電圧の印加を停止しても液晶分子
の配向は界面の配向規制力によって電圧印加停止前の状
態に維持されるので、メモリ効果も得ることができる。
また、スイッチング駆動に必要な時間は、液晶の自発分
極と電界が直接作用するために、TN型液晶表示装置の
1/1000以下という高速応答性をもち、それにより
高速表示が可能である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、強誘電
性液晶を用いた表示装置は高速表示が可能であるという
利点をもつが、解決しなければならない問題点も多数存
在する。その代表的なものは、クラーク・ラガバル型表
示装置は、双安定性をもつため階調表示が困難であると
いう点である。クラーク・ラガバル型表示装置におい
て、階調表示には種々の方法が提案されているが、有望
な方法の1つとして 特開平3−242624 特開平3−243915 森、他、第16回液晶討論会、3K111(199
0). 豊田、他、第16回液晶討論会、3K112(199
0). 松居、他、第17回液晶討論会、3F301(199
1). K.Nito et al.,Proc.IRDC.179(199
1). などで開示されている手法がある。
【0008】これらは片安定のクラーク・ラガバル型セ
ルに交流電圧を印加し、その電圧の大きさに応じて液晶
分子の分子軸方向を一義的に変化させることによって中
間調表示を行う方法である。図2に、このモードの原理
を示す。電圧を印加しないときに分子は101の位置に
存在し、これに電圧をかけるとその極性に応じて分子は
右又は左に動く。充分に高い電圧を印加すると分子は1
02または103の位置まで動くがそれ以下の電圧の場
合には中間的な位置で分子がとどまる。そこで、例え
ば、101の位置に片方の偏光板の偏光軸を合わせ、も
う一方の偏光板の偏光軸をこれと直交に合わせれば中間
調表示が得られる。なお、ここで断っておかなくてはな
らないが、図2はこのモードを理解するために簡略化し
た図であり、実際の強誘電性液晶セルにおいては液晶分
子の分子軸方向は基板の上面から下面まで一様ではな
く、捩れていることを述べておかなくてはならない。図
3は印加電圧とチルト角の関係、図4は印加電圧と透過
光量の関係であり、中間調表示が行えることがわかる。
なお、これまで開示されている技術によれば、片安定の
強誘電性液晶を用いることが述べられているが、片安定
でも双安定でもいずれの場合も中間調表示が可能であ
る。しかしながら、双安定の場合は、電圧無印加時にど
ちらの安定状態に戻るかを制御しなければならず、駆動
方法が繁雑となるため、片安定であることが望ましい。
また、電圧無印加時を最暗状態とするため、この片安定
状態は、消光位を持つユニフォーム配向であることが望
ましい。
【0009】しかしながら、電圧無印加時に、欠陥の無
い一様なユニフォーム配向を実現し、かつ、十分な片安
定性を実現することは、極めて困難であるのが現状であ
る。一般に、一対の基板間で、配向処理や配向膜種を変
えることにより片安定が得られることが知られている。
しかし、必ずしも、このような非対称性により十分な片
安定性を得られる訳ではない。材料や配向状態によって
は、非対称性によっても片安定性を得ることができず、
場合によっては、より強い双安定性を示す場合すらあ
る。また、仮に片安定が得られたとしても、十分な片安
定性でないことも多い。表示装置においては、表示状態
から暗状態へのスイッチングは、電圧OFFにより得ら
れる。すなわち、明から暗への応答は、片安定状態への
分子の緩和によるので、応答速度の面から非常に強い片
安定性が必要となる。
【0010】また、 松居、他、第17回液晶討論会、
3F301(1991). K.Nito et al.,Proc.IDRC,179(199
1). においては、アンチパラレルラビングセルを用いて片安
定を得ているが、一般に、アンチパラレルラビングは欠
陥の無い一様な配向が得られにくい。
【0011】また、 特開平3−242624 特開平3−243915 においては、Iso(等方性液体)−Ch(コレステリ
ック相)−Sc*(カイラルスメクティックC相)とい
う相系列(INC相系列)を持つ強誘電性液晶材料を用
いたり、アンチパラレルラビングセルを用いている。し
かしながら、INC相系列を示す強誘電性液晶材料は、
スメティック層法線が揃いにくく良配向を得にくい。ま
た、アンチパラレルラビングは、上述したように欠陥の
無い一様な配向が得られにくい。
【0012】本発明はこのような状況下でなされたもの
であり、絶縁層を片方の基板上にのみ形成し、配向制御
層をパラレルラビング又は片側ラビング処理することに
より、SmC*相において層構造が「く」の字に折れ曲
がる配向のうち、C1配向を一様に得て、かつ強い片安
定を実現するものである。本発明を用いることにより、
コントラストの点から特に望ましいC1ユニフォーム配
向が得られる。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る本発明の
強誘電性液晶装置は、一対の基板間に強誘電性液晶を挟
持して電圧無印加時の上記強誘電性液晶の安定状態が1
つであり、上記強誘電性液晶に交流電圧を印加し、該交
流電圧の波高値を制御することにより階調表示を得る強
誘電性液晶表示装置において、上記一対の基板のうち一
方の基板上にのみ絶縁層が形成され、上記一対の基板の
うち少なくとも一方の基板上に配向制御層が形成され、
上記一対の基板の少なくとも一方にラビング処理が施さ
れ、上記強誘電性液晶のカイラルスメクティックC相に
おける配向がC1ユニホーム配向であることを特徴とす
る。
【0014】また、請求項2に係る本発明は、上記一対
の基板のうち片方の基板上に画素電極をマトリクス状に
配置すると共に、上記画素電極に対応して駆動する電極
群と信号電極とアクティブ素子とを設け、他方基板に対
向電極を備え、アクティブマトリクス駆動することを特
徴とする。
【0015】また、請求項3に係る本発明は、上記一対
の基板のうち片方の基板が単結晶シリコンを構成要素と
して含んでおり、他方の基板が透明基板であることを特
徴とする。
【0016】また、請求項4に係る本発明は、上記一対
の基板上のうち少なくとも片方の基板上にシランカップ
リング層を設けたことを特徴とする。
【0017】また、請求項5に係る本発明は、上記一対
の基板の配向処理が異なることを特徴とする。
【0018】また、請求項6に係る本発明は、上記一対
の基板の双方にラビング処理を施し、該ラビング処理方
向が基板間で略平行であることを特徴とする。
【0019】また、請求項7に係る本発明は、上記一対
の基板のうちアクティブ素子の無い側の基板にのみラビ
ング処理を施すことを特徴とする請求項2に記載の強誘
電性液晶表示装置である。
【0020】また、請求項8に係る本発明は、上記一対
の基板のうち単結晶シリコンを構成要素として含んでい
る基板で無い側の基板にのみラビング処理を施すことを
特徴とする請求項3に記載の強誘電性液晶表示装置であ
る。
【0021】
【作用】本発明によれば、絶縁層を一対の基板のうち片
方の基板上にのみ形成した場合に、より一様で強い片安
定性を示すC1ユニフォーム配向が得られ、高コントラ
ストの階調表示が簡単に得られる。
【0022】
【実施例】一般に、パラレルラビングまたは片側ラビン
グを施したクラーク・ラガバル型強誘電性液晶表示装置
には、ジグザグ欠陥(ヘアピン欠陥及びライトニング欠
陥のこと)と呼ばれる配向欠陥が生じやすい。これは、
SmC*相において層構造が「く」の字型に折れ曲がる
ことに起因し、ラビング方向に対し「く」の字がどちら
向きに折れ曲がるかで、液晶分子の配向はC1配向とC
2配向に分けられる。C1配向とC2配向の定義を図5
に示す。ここで、図5(a)は強誘電性液晶の断面構造
を示し、図5(b)は上面から見た時の強誘電性液晶の
様子を示す。ここでは、ジグザグ欠陥内にC1配向があ
り、その外側にC2配向がある。なお、内側にC2配
向、外側にC1配向が形成されることもある。また、ク
ラーク・ラガバル型にはユニフォーム配向とツイスト配
向と呼ばれる2種類の分子配向状態も存在する。図6に
示すように、液晶の層構造はブックシェルフ構造と
「く」の字に曲がったシェブロン構造があり、液晶分子
が基板の一方から他方の基板の間で略一様に配向してい
る状態をユニフォーム配向、基板の一方から他方の基板
の間で液晶分子が捩れて配向している状態ツイスト配向
と呼ぶ。一般に、ユニフォーム配向は消光位を持ち、ツ
イスト配向は消光位を持たないことが知られている。本
発明で述べられている液晶表示装置においては、電圧無
印加時に最暗状態となるため、消光位を持つユニフォー
ム配向であることが望ましい。
【0023】そのため、シェブロン層構造を示す配向状
態のうち、本液晶表示装置に用いることができる。液晶
配向状態としては、C1ユニフォーム配向(C1U配
向)とC2ユニフォーム配向(C2U配向)が上げられ
る。
【0024】本発明者が検討を重ねた結果、C1U配向
とC2U配向とを比較した場合、C1U配向の方が、よ
り強い片安定性が得られることがわかった。また、絶縁
層を一対の基板のうち片方の基板上にのみ形成した場
合、より一様で片安定なC1U配向が得られることがわ
かった。
【0025】このような片安定性を生かした駆動法とし
ては、アクティブマトリクス駆動が上げられる。特に、
薄膜トランジスタを用いた駆動は好ましい。
【0026】図7に、薄膜トランジスタ(TFT)を用
いたアクティブマトリクス型液晶表示装置の等価回路を
示す。ここで、走査電極駆動回路D1からのゲート電極
Gnと信号電極駆動回路D2からのソース電極Smとが
交差するところにスイッチング素子であるTFTが設け
られ、TFTのドレイン電極と対向電極(図示していな
いが、画素全面をおおうものでも、個別に駆動できるよ
うに分離されていても良い)との間に強誘電性液晶が挟
持された画素Pn/mを駆動する構成になっている。こ
の装置を駆動する場合、走査電極駆動回路D1より信号
を送ってゲート電極Gnに電界を印加し、TFTをON
にする。これに同期させて信号電極駆動回路D2よりソ
ース電極Smに信号を送ると、ドレイン電極を通して強
誘電性液晶に電荷が蓄積され、これによって生じる電界
によって液晶が応答し、画素Pn/mの透過光量が変化
する。
【0027】次に、図7に係る強誘電性液晶表示装置を
アクティブマトリクス駆動する時の駆動波形及び透過光
量の変化を図8に示す。本実施例では、l本のゲート電
極G1と該ゲート電極と交差するm本のソース電極Sm
に注目して説明する。なお、図8においては、ゲート電
極G1と、ソース電極S1,S2と、画素P1/1,P1/2
実効的に印加される電圧V1/1,V1/2と、その時の透過
光量T1/1,T1/2の変化についてのみ示す。
【0028】まず、t1の時間、ゲート電極G1より信号
を送ってTFTをONにする。これに同期して、ゲート
電極G1に接続された画素(P1/1,P1/2,・・・
1/m)に求められる表示に対応するゼロまたは正の電
圧をソース電極Smから印加する。次のt1の時間には
ゲート電極G2より信号を送ってTFTをONにし、こ
れに同期させてソース電極Smから信号を送る。以下同
様にして順次各走査電極に接続したTFTをONにして
ゆく。
【0029】さて、総てのソース電極より信号を送った
後、再びt1の時間にゲート電極G1より信号を送ってT
FTをONにする。これに同期して、ゲート電極G1
接続された画素(P1/1,P1/2,・・・P1/m)に求め
られる表示に対応するゼロまたは負の電圧をソース電極
Smから印加する。次のt1の時間にはゲート電極G2
り信号を送ってTFTをONにし、これに同期させてソ
ース電極Smからゼロまたは負の信号を送る。以下同様
にして順次各ゲート電極Gnに接続したTFTをONに
してゆく。このとき画素に印加される電圧波形とそのと
きの透過光量変化の一例を図8に示す。画素P1/1には
大きな値の正負の電界が1フレームごとに交互に印加さ
れ、この画素は白表示となる。画素P1/2に印加される
電圧は最初の4フレームでは画素P1/1に印加される電
圧よりも小さく、このためP1/2はP1/1よりも暗い表示
となり、中間調表示が得られる。5番目と6番目のフレ
ームでは印加される電圧はゼロとなり、この画素は黒表
示に変化する。
【0030】また、このような片安定性を生かす液晶表
示装置として、片側基板に単結晶シリコン基板を使用し
た反対型の液晶表示装置も好ましい。
【0031】図9に、反射型の液晶表示装置の断面構造
を示す。この例では、基板上にシリコンゲートNMOS
のスイッチング回路を搭載した場合である。この装置
は、最下部に単結晶シリコン基板7を備え、この単結晶
シリコン基板7の上にフィールドシリコン酸化膜6が形
成されている。フィールドシリコン酸化膜6には一部、
この図示例では2箇所に貫通孔6a、6bが開設され、
これらの貫通孔6a、6bの内部と貫通孔6a、6bの
上縁部回りのフィールドシリコン酸化膜6の上表面部分
には単結晶シリコン基板7の底部に達する状態でそれぞ
れアルミニウム電極4c,4bが形成されている。な
お、このアルミニウム電極4c,4bの下の単結晶シリ
コン基板7部分は、ソース領域8とドレイン領域9とな
っている。上記貫通孔6a,6bとの間にはゲート絶縁
膜11とゲート電極10が配設されている。ゲート電極
10は、アルミニウム電極4c,4bと短絡しないよう
に、その表面をシリコン酸化膜等で被覆している。この
ゲート電極10は、本実施例ではポリシリコンを使用し
ているが、これに限定するものではない。上記アルミニ
ウム電極4c,4b及びフィードシリコン酸化膜6の上
には、保護膜5が形成されている。保護膜5は、単結晶
シリコン基板7上に形成したスイッチング用MOS回路
を保護するためのものである。この保護膜5のアルミニ
ウム電極4bの上の部分には貫通孔5aが開設され、保
護膜5の上と貫通孔5aには底部がアルミニウム電極4
bに達する状態で電極兼反射膜4aが形成されている。
この電極兼反射膜4aは、本実施例では反射率の高いア
ルミニウムを用いているが、これに限定するものではな
い。また、電極兼反射膜4aは、下部電極4bとのコン
タクト抵抗を低くするため、電極兼反射膜4a形成後に
熱処理が必要だが、この時に電極兼反射膜4aの表面に
凹凸が生じ、反射率の低下をきたす。本実施例では、電
極兼反射膜4aの表面を平滑にし、反射率を高める目的
で保護膜5の形成後と、電極兼反射膜4aを形成した後
に行う熱処理後とにそれぞれ表面を研磨し、平滑となる
処理を行っている。この電極兼反射膜4aの上には場合
によっては図示しない配向膜を形成後、下面全面に透明
対向電極2が形成され、しかる後場合によっては図示し
ない配向膜を形成した透明ガラス基板1が対向配置さ
れ、この透明ガラス基板1と上述した単結晶シリコン基
板7との間に、液晶層3が形成されている。透明ガラス
基板1は光入射側として使用される。
【0032】また、本実施例にあっては、単結晶シリコ
ン基板7を用いているのでICの技術をそのまま液晶表
示装置に適用可能である。つまり微細加工技術、高品質
薄膜形成技術、高精度不純物導入技術、結晶欠陥制御技
術、製品技術と装置、回路設計技術、CAD技術など高
度に発達した先端技術が適用出来ることになる。加えて
既設のIC工場のクリーンルームで他のICと同時に製
造出来るため、新たな設備投資を殆ど要せず、製造コス
トを低くできる利点がある。
【0033】次に、本発明を実施するための液晶駆動回
路について説明する。図10に、液晶駆動用スイッチン
グ回路の一例を示す。Q1は液晶に電圧を印加するトラ
ンジスタであり、ゲート電位とドレイン電位とはほぼ直
線的な関係を示す性能を持つトランジスタを利用するこ
とが望ましい。また、液晶LCに直接電圧を供給するた
め、液晶のスイッチングに必要な耐圧が必要である。Q
2はデータ信号をQ1に供給するトランジスタである。こ
のトランジスタはOFF時のリーク電流が少ないことが
望ましい。CsはQ1のデータ信号を保持する為の補助
容量である。データ線に信号を入れ、ゲート線に電圧を
印加しQ2をONさせると、データ信号がQ1に印加され
る。同時にCsに信号が保持される。Q1はデータ信号
に対応した電圧を液晶に印加し液晶LCをスイッチング
させる。このQ1のON状態はQ2がOFF後もそのまま
保持される。このように、本実施例の回路を用いると、
液晶材料の抵抗値が低い場合及び自己分極率が大きい場
合でも良好な表示品位を得ることが出来る。
【0034】このようにシリコン単結晶基板を利用する
と、複数のトランジスタやコンデンサ利用した回路を構
成することが出来、従来のTFTでは実現出来なかった
機能を備えた液晶表示装置が実現できる。なお、図10
に示した回路図は基本的な概念を示すためのものであ
り、トランジスタや他の素子を付加することによりより
望ましいものになることは言うまでもない。なお、カラ
ーフィルタを組み合わせればカラー表示を得ることがで
きる。
【0035】以上説明したような強誘電性液晶装置を用
いると、以下の利点がある。まず、片安定性が強いた
め、黒状態が求められるときには液晶に電界がかからず
高いコントラストが得られる。第2に、各画素に印加す
る電圧を変えることで透過光量を変えることができ、容
量に階調表示を行うことができる。第3に、1フレーム
毎に印加電圧の極性を切り替えるため電荷の偏りのない
信頼性の高い液晶素子が得られる。また、ネマティック
液晶をTFTと組み合わせた素子に比べて応答速度が速
く、視野角が広いという長所がある。
【0036】配向処理層の形成法としては、ラビング
法、斜方蒸着法などがあるが、大画面の液晶表示素子の
量産化の場合にはラビング法が有利である。ラビング法
の場合、配向膜を形成した後、ラビング処理を施すわけ
であるが、パラレルラビング法(一対の基板の両方にラ
ビング処理を施しラビング方向が同一になるように貼り
合わせる方法)、アンチパラレルラビング法(一対の基
板の両方にラビング処理を施しラビング方向が逆になる
ように貼り合わせる方法)、片ラビング法(一対の基板
の片方にのみラビング処理を施す方法)がある。本発明
の強誘電性液晶素子の場合、片ラビングの場合は、薄膜
トランジスタや単結晶シリコンによる回路を形成しない
ほうの基板にのみラビング処理を施すことが特に好まし
い。その理由としては以下の2つを上げることができ
る。まず第1に、薄膜トランジスタや回路を形成しない
基板の方が平坦であり、均一なラビング処理が容易にで
きるからである。第2に、薄膜トランジスタや単結晶シ
リコン回路を形成した基板にラビング処理を施すと、そ
の処理によって生じる静電気によって、薄膜トランジス
タや回路の特性が変化したり、配線間の絶縁破壊が生じ
たりし易いためである。
【0037】以下、具体的に実施例について説明する。
【0038】実施例1 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成し、両側に配向膜PS
I−A−X007(チッソ石油化学製)をスピンコート
し、絶縁膜を形成した側の基板のみをラビング処理し
た。この一対のガラス基板をセル厚1.3μmで貼り合
わせ、下表に示す組成物1を真空注入した。
【0039】
【表1】
【0040】作製した強誘電性液晶セルを偏光顕微鏡に
セットし観察したところ、C1U配向とC2U配向が観
察された。C1U配向部のみを顕微鏡の視野内に入れ、
印加電圧に対する透過光強度の応答特性を測定し、その
結果を図11に示す。つまり、正のパルス電圧を印加し
た後も、負のパルス電圧を印加した後も、印加電圧が0
になると、透過光強度が最も暗くなる状態へと戻ること
から、強い片安定性が得られていることがわかる。
【0041】比較例1 実施例1において、C2U配向部のみを顕微鏡視野内に
入れ、印加電圧に対する透過光強度の応答特性を測定
し、その結果を図12に示す。実施例1の結果に比べ
て、負のパルス電圧を印加した後は、印加電圧が0にな
ると、透過光強度が最も暗くなる状態へと戻るが、正の
パルス電圧を印加した後は、印加電圧が0になっても、
最暗状態にならないことから、非常に片安定性が弱いこ
とがわかる。
【0042】実施例2 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成した。更に、絶縁膜を
形成しない側の基板に配向膜PSI−A−2001(チ
ッソ石油化学製、プレティルト角:約10°)を、絶縁
膜を形成した側の基板に配向膜PSI−A−2101
(チッソ石油化学製、プレティルト角:約5°)をスピ
ンコートし、絶縁膜を形成した側の基板のみをラビング
処理した。この一対のガラス基板をセル厚1.6μmで
貼り合わせ、下表に示す組成物2を真空注入した。偏光
顕微鏡下で観察したところ、C1U配向が極めて安定に
得られた。次に、パルス電圧波形に対する透過光強度の
変化を図13に示す。実施例1と同様に、非常に強い片
安定性を示していることがわかる。
【0043】
【表2】
【0044】実施例3 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成し、両側基板に配向膜
PSI−A−2001(チッソ石油化学製、プレティル
ト角:約10°)を、スピンコートし、両側基板をラビ
ング処理した。この一対のガラス基板を、両基板のラビ
ング方向が略平行となるよう、セル厚2.2μmで貼り
合わせ、上述した組成物1を真空注入した。
【0045】作成した強誘電性液晶セルを偏光顕微鏡に
セットして観察したところ、C1U配向が極めて安定に
得られた。また、非常に強い片安定性を示した。印加電
圧に対する透過光強度の応答特性を測定し、その結果を
図14に示す。実施例1と同様に、強い片安定性が得ら
れていることがわかる。また、応答速度(透過光強度の
10〜90%に要する時間)の印加電圧依存性を図15
に示す。立ち上がり時間(Rise Time)及び立
ち下がり時間(Fall Time)の双方とも100
msec以下であり、TN型液晶と比較して明らかに高
速応答になっている。また、60Hz矩形波を印加しつ
つ透過光強度を測定し、その結果を図16に示す。印加
電圧によって透過光量が連続的に変化することがわか
る。
【0046】実施例4 実施例3において、液晶材料を下表に示す組成物3とし
た場合も、同様な結果が得られた。この時の応答速度の
印加電圧依存性を図17に示す。高速応答が実現してい
ることがわかる。
【0047】
【表3】
【0048】実施例5 実施例3において、配向膜材料をPSI−A−X007
(チッソ石油化学製、プレティルト角:約5°)とした
場合も、同様な結果が得られた。また、応答速度の印加
電圧依存性を図18に示す。高速応答が得られているこ
とがわかる。
【0049】実施例6 実施例5において、ラビング処理を片側にのみ施した場
合も、同様な結果が得られた。パラレルラビングのとき
と、絶縁層を形成した側にのみラビング処理したとき
と、絶縁層を形成しない側にのみラビング処理したとき
の立ち下がり速度(Fall Time)の印加電圧依
存性を図19に合わせて示す。充分な高速応答が実現し
ていることがわかる。
【0050】実施例7 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成した。両側基板に配向
膜PSIーA−X007(チッソ石油化学製、プレティ
ルト角:約5°)をスピンコートし、両側基板をラビン
グ処理した。更に、絶縁膜を形成していない側の基板
に、シランカップリング剤(AY43−008、東レ・
ダウコーニング・シリコーン製)をスピンコートした。
この一対のガラス基板を、ラビング方向が略平行となる
ようにセル厚1.5μmで貼り合わせ、液晶SCE8
(メルク製)を真空注入した。偏光顕微鏡下で観察した
ところ、C1U配向が極めて安定に得られた。また、非
常に強い片安定性を示した。パルス電圧波形に対する透
過光強度の変化を図20に示す。非常に強い片安定性を
示している。
【0051】実施例8 実施例7において、液晶材料を、上述した組成物1とし
た場合にも同様な結果が得られ、非常に強い片安定性を
示した。
【0052】実施例9 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成した。両側基板に配向
膜PSIーA−X007(チッソ石油化学製、プレティ
ルト角:約5°)をスピンコートし、両側基板をラビン
グ処理した。更に、絶縁膜を形成した側の基板に、シラ
ンカップリング剤(AY43−008、東レ・ダウコー
ニング・シリコーン製)をスピンコートした。この一対
のガラス基板を、ラビング方向が略平行となるように、
セル厚1.5μmで貼り合わせ、上述した組成物1を真
空注入した。この場合も実施例8と同様の結果が得ら
れ、非常に強い片安定性を示した。
【0053】実施例10 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成した。両側基板に配向
膜PSIーA−X007(チッソ石油化学製、プレティ
ルト角:約5°)をスピンコートした。この一対のガラ
ス基板のうち、絶縁層を形成しない基板に、配向膜上に
更にシランカップリング剤(AY43−008、東レ・
ダウコーニング・シリコーン製)をスピンコートした。
その後両基板にラビング処理を施し、ラビング方向が略
平行となるようにセル厚1.6μmで貼り合わせ、上述
した組成物1を真空注入した。偏光顕微鏡下で観察した
ところ、C1U配向とC2U配向が観察された。C1U
配向は強い片安定性を示した。
【0054】実施例11 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板上の片側に絶縁膜(OCD TYPE2 P−593
10−SG、東京応化製)を形成した。両側基板に配向
膜PSIーA−X007(チッソ石油化学製、プレティ
ルト角:約5°)をスピンコートした。この一対のガラ
ス基板のうち、絶縁層を形成した基板に、配向膜上に更
にシランカップリング剤(AY43−008、東レ・ダ
ウコーニング・シリコーン製)をスピンコートした。そ
の後両基板にラビング処理を施し、ラビング方向が略平
行となるようにセル厚1.9μmで貼り合わせ、上述し
た組成物1を真空注入した。この場合も、実施例8と同
様の結果が得られた。
【0055】実施例12 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板の一方に絶縁膜(OCD TYPE2 P−5931
0−SG、東京応化製)を形成し、その上に配向膜PS
IーA−2001(チッソ石油化学製、プレティルト
角:約10度)をスピンコートした。他方の基板には絶
縁層を形成せず、配向膜PSIーA−2101(チッソ
石油化学製、プレティルト角:約5度)をスピンコート
した。絶縁層を形成した側の基板のみをラビング処理し
た。この一対のガラス基板をセル厚1.4μmで貼り合
わせ、液晶SCE8(メルク製)を真空注入した。この
セルは、C1U配向が安定に得られた。また、片安定性
も示した。その応答速度の印加電圧依存性を図21に示
す。高速応答が実現していることがわかる。
【0056】実施例13 パターンニングしたITO膜を形成した一対のガラス基
板の一方に絶縁膜(OCD TYPE2 P−5931
0−SG、東京応化製)を形成し、その上に配向膜PS
IーA−2101(チッソ石油化学製、プレティルト
角:約5度)をスピンコートした。他方の基板には絶縁
層を形成せず、配向膜PSIーA−2001(チッソ石
油化学製、プレティルト角:約10度)をスピンコート
した。絶縁層を形成した側の基板のみをラビング処理し
た。この一対のガラス基板をセル厚1.1μmで貼り合
わせ、液晶SCE8(メルク製)を真空注入した。この
セルは、C1U配向が安定に得られた。また、片安定性
も示した。応答速度の印加電圧依存性を図22に示す。
【0057】実施例14 以下のように、図7に示すようなTFTを用いた液晶表
示装置を作製した。
【0058】画素電極がマトリクス状に配置され、画素
電極に対応してゲート電極とソース電極と薄膜トランジ
スタ(TFT)をもうけた基板に、配向膜PSI−A−
X007(チッソ石油化学製)をスピンコートした。一
方、対向基板には絶縁膜を形成し、その上に配向膜PS
IーAーX007を形成した。対向基板のみラビング処
理を施した後、両基板を貼り合わせた。このパネルに液
晶CS−1014(チッソ石油化学製)を真空注入し
た。このパネルのC1配向部を偏光顕微鏡下で観察しな
がら、図8に示すような駆動波形で駆動した。透過光強
度のソース電圧依存性を図23に示すようになった。
【0059】実施例15 図9、10に示す回路を用いてアクティブマトリクス駆
動する際の、駆動方法を示す。本実施例に用いる駆動回
路を図24に示す。
【0060】P1/1〜P1/3、P2/1〜P2/3は基板上に構
成された画素であり、各画素毎に駆動電圧を供給する回
路を備えている。回路の構成は図24に示すものである
が、これに限定するものではない。また説明を簡単にす
るためにP1/1〜P1/3、P2/1〜P2/3で図示したマトリ
クスを使って動作を説明するが、実際は必要とされる走
査線数とデータ線数を備えている。各画素には行方向に
Gate信号を供給する複数のGate線と複数の電源
を供給する電源線を具備し、列方向にはData信号を
供給する複数のData線を備えている。
【0061】以下に動作について説明する。この駆動回
路を利用したときの、駆動の例をより具体的に示す。各
画素に実際に印加される駆動電圧波形(V1/1,V1/2
1/3)及び透過光量(T1/1,T1/2,T1/3)の例を図
25に示す。電源1に+5Vの電圧を供給し、Gate
1に+6Vの電圧を供給し、Data線に各画素に信号
を供給するData信号を供給する。この走査によって
第1行目の表示データが画素に書き込まれる。次に、G
ate1をOFFし、Gate2をONする。このとき
電源2に供給する電圧は+5Vであり、Gate信号
は、+6Vである。この操作によって第2行目に表示デ
ータが書き込まれる。この操作を第1の表示フレームに
わたって行うことにより第1の表示フレームに必要な表
示データを書き込む。第1の表示フレームに続く第2の
表示フレームには第1の表示フレームと電源線の極性を
反転し表示データを書き込む。ここで、電源の極性に応
じてGate信号の電圧を変化させても良い。このこと
により液晶には交流電圧を印加することになる。
【0062】
【発明の効果】本発明を用いることにより、片安定なC
1U配向が容易に得られ片安定性の強い強誘電性液晶表
示装置を得ることができた。この表示装置を例えばアク
ティブマトリクス駆動することにより、大容量、広視野
角、高コントラスト、無限階調表示(フルカラー表示)
の可能な強誘電性液晶表示装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】クラーク・ラガバル型強誘電性液晶表示装置を
説明するための図である。
【図2】中間調表示強誘電性液晶表示モードを説明する
ための図である。
【図3】中間調表示強誘電性液晶表示モードの見かけの
チルト角θの印加電圧依存性を示す図である。
【図4】中間調表示強誘電性液晶表示モードの透過光強
度の印加電圧依存性を示す図である。
【図5】C1配向とC2配向を説明するための図であ
る。
【図6】ユニフォーム配向とツイステッド配向を説明す
るための図である。
【図7】アクティブマトリクス型液晶表示装置について
説明するための図である。
【図8】アクティブマトリクス型液晶表示装置の各画素
の駆動方法及びその時の透過光量の一実施例を示す図で
ある。
【図9】反射型液晶表示装置の断面構造を示す図であ
る。
【図10】各画素へのスイッチング回路の一実施例を示
す図である。
【図11】実施例1に係る印加電圧に対する透過光強度
の応答特性を示す図である。
【図12】比較例1に係る印加電圧に対する透過光強度
の応答特性を示す図である。
【図13】実施例2に係る印加電圧に対する透過光強度
の応答特性を示す図である。
【図14】実施例3に係る印加電圧に対する透過光強度
の応答特性を示す図である。
【図15】実施例3に係る応答速度の印加電圧依存性を
示す図である。
【図16】実施例3に係る印加電圧に対する透過光強度
の応答特性を示す図である。
【図17】実施例4に係る応答速度の印加電圧依存性を
示す図である。
【図18】実施例5に係る応答速度の印加電圧依存性を
示す図である。
【図19】実施例6に係る立ち下がり時間(Fall
time)の印加電圧依存性を示す図である。
【図20】実施例7に係る印加電圧に対する透過光強度
の応答特性を示す図である。
【図21】実施例12に係る応答速度の印加電圧依存性
を示す図である。
【図22】実施例13に係る応答速度の印加電圧依存性
を示す図である。
【図23】実施例14に係る透過光強度のソース電圧依
存性を示す図である。
【図24】実施例15に係る駆動回路を示す図である。
【図25】実施例15に係る画素への印加電圧と透過光
強度の変化を示す図である。
【符号の説明】
1 透明ガラス基板 2 透明対向電極 3 液晶層 4a 電極兼反射膜 5 保護膜 6 フィールドシリコン酸化膜 7 単結晶シリコン基板 10 ゲート電極 15 分極の向き 16 電圧 17 スメクティック層法線 18 液晶分子 19 傾き角+θ 20 傾き角−θ

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の基板間に強誘電性液晶を挟持して
    電圧無印加時の上記強誘電性液晶の安定状態が1つであ
    り、上記強誘電性液晶に交流電圧を印加し、該交流電圧
    の波高値を制御することにより階調表示を得る強誘電性
    液晶表示装置において、 上記一対の基板のうち一方の基板上にのみ絶縁層が形成
    され、上記一対の基板のうち少なくとも一方の基板上に
    配向制御層が形成され、上記一対の基板の少なくとも一
    方にラビング処理が施され、上記強誘電性液晶のカイラ
    ルスメクティックC相における層配向がC1ユニフォー
    ム配向であることを特徴とする強誘電性液晶表示装置。
  2. 【請求項2】 上記一対の基板のうち片方の基板上に画
    素電極をマトリクス状に配置すると共に、上記画素電極
    に対応して駆動する電極群とアクティブ素子とを設け、
    他方基板に対向電極を備え、アクティブマトリクス駆動
    することを特徴とする請求項1に記載の強誘電性液晶表
    示装置。
  3. 【請求項3】 上記一対の基板のうち片方の基板が単結
    晶シリコンを構成要素として含んでおり、他方の基板が
    透明基板であることを特徴とする請求項1に記載の強誘
    電性液晶表示装置。
  4. 【請求項4】 上記一対の基板上のうち少なくとも片方
    の基板上にシランカップリング層を設けたことを特徴と
    する請求項1,2,または3に記載の強誘電性液晶表示
    装置。
  5. 【請求項5】 上記一対の基板の配向処理が異なること
    を特徴とする請求項1,2,3,または4に記載の強誘
    電性液晶表示装置。
  6. 【請求項6】 上記一対の基板の双方にラビング処理を
    施し、該ラビング処理方向が基板間で略平行であること
    を特徴とする請求項1,2,3,4,または5に記載の
    強誘電性液晶表示装置。
  7. 【請求項7】 上記一対の基板のうちアクティブ素子の
    無い側の基板にのみラビング処理を施すことを特徴とす
    る請求項2に記載の強誘電性液晶表示装置。
  8. 【請求項8】 上記一対の基板のうち単結晶シリコンを
    構成要素として含んでいる基板で無い側の基板にのみラ
    ビング処理を施すことを特徴とする請求項3に記載の強
    誘電性液晶表示装置。
JP22858893A 1993-09-14 1993-09-14 強誘電性液晶表示装置 Pending JPH0784262A (ja)

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