JPH0784218A - 色合成・分解光学系 - Google Patents

色合成・分解光学系

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JPH0784218A
JPH0784218A JP5250997A JP25099793A JPH0784218A JP H0784218 A JPH0784218 A JP H0784218A JP 5250997 A JP5250997 A JP 5250997A JP 25099793 A JP25099793 A JP 25099793A JP H0784218 A JPH0784218 A JP H0784218A
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Nobuji Kawamura
宜司 川村
Hiromoto Kameyama
弘基 亀山
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SANO FUJI KOKI KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 小型でコンパクトな構成で、色の変化を極力
防止できるようにした色合成・分解光学系を提供する。 【構成】 受像管1Gからの緑色波長成分の光をP偏光
とし、また受像管1Bからの青色波長成分の光をS偏光
となし、それぞれを第1の偏光ビームスプリッタ11に
入射して、緑色と青色の波長成分とを合成し、位相板1
3に入射して、青色の波長成分の光をS偏光からP偏光
に変える。これにより共にP偏光となった緑色と青色の
波長成分とを含む一次合成光に、受像管1RからS偏光
とした赤色の波長成分光を第2の偏光ビームスプリッタ
12に入射して、赤色の波長成分を合成させ、RGBの
3原色の光を合成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カラー映像を表示する
プロジェクタ装置や、カラー映像を撮像する撮像装置等
において、色合成乃至色分解するために設けられる色合
成・分解光学系に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、3板式の固体撮像装置において
は、被写体からの光をR(赤),G(緑),B(青)の
3原色の波長成分に分解して、3枚設けた固体撮像素子
のそれぞれにRGBの各波長成分の光をそれぞれ受光さ
せて、光電変換させることによって、RGBの各色画像
信号を取得するが、この被写体からの光を色分解するた
めの光学系としては、ダイクロイックプリズムが一般に
用いられる。また、RGBの各色の画像を合成してカラ
ー画像を作り出し、これをスクリーンに投射するプロジ
ェクタ装置においては、RGBの3色の画像を合成する
ための色合成光学系として、やはりダイクロイックプリ
ズムが用いられる。
【0003】ダイクロイックプリズムは、周知のよう
に、プリズムの所定の面に多層膜干渉フィルタからなる
ダイクロイック膜を積層し、例えば赤色の波長成分光を
透過させ、他の波長成分光を透過させるダイクロイック
膜と、緑色の波長成分光を透過させ、他の波長成分光を
反射させるダイクロイック膜とを接合プリズムの所要の
プリズム面に形成することによって、可視光を所定の方
向から入射すると、RGBの3色に分解でき、また逆に
RGBの3原色をそれぞれ所定の方向からプリズムに入
射すれば、各波長成分光が順次合成されて、自然色光と
して出力されることになる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前述したダ
イクロイックプリズムにおけるダイクロイック膜は、角
度依存性があり、このダイクロイック膜に対して垂直に
入射される光は正確に反射または透過させるが、入射角
が変化すると、反射または透過特性が変化してしまう。
従って、発散光や収束光をダイクロイック膜に入射する
と、このダイクロイック膜への入射角度に応じて透過率
または反射率が部分的に変化するために、部分的に色の
バランスが取れなくなり、色再現性や色分解性が低下し
て、映像の画質が低下するという問題点がある。とりわ
け、ダイクロイックプリズムはガラス等の媒質で形成さ
れているから、この媒質の屈折率の関係から、プリズム
への入射角よりダイクロイック膜への入射角の方が大き
くなることから、色再現性は極めて悪くなってしまうと
いう不都合が生じる。勿論、ダイクロイック膜の角度依
存性を少なくすることも理論的には可能ではあるが、所
期の目的を達成する程度にまで角度依存性をなくすに
は、ダイクロイック膜の層数を100層乃至それ以上と
しなければならず、このために実用的には、角度依存性
をなくすことはできない。
【0005】このような状況から、従来技術において
は、色合成・分解光学系に対しては、ほぼ平行光とした
状態で入射することによって、色再現性の低下を防止す
るようにしていた。このためには、ダイクロイックプリ
ズムがある程度大型化すると共に、それに対する光の入
射角を平行光束化するためのレンズを必要とする等、全
体としての装置構成が大型化する等といった問題点があ
る。
【0006】本発明は、以上の従来技術における課題に
鑑みて、小型でコンパクトな構成で、色の変化を極力防
止できるようにした色合成・分解光学系を提供すること
を目的としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】前述した目的を達成する
ために、本発明は、入射角に対して45°の角度を持っ
て偏光分離膜を配設した偏光分離部材を光軸方向に少な
くとも2個設け、これら両偏光分離部材の間に波長選択
性を持ち、所定の波長成分の光の偏光方向を他の波長成
分の光の偏光方向と一致するように揃える位相板を介装
する構成としたことをその特徴とするものである。
【0008】また、本発明において、3原色の波長成分
光を自然色光となるように合成するための合成光学系と
する場合には、それぞれ光路に対して45°の角度を持
った偏光分離膜を有する偏光ビームスプリッタを光軸方
向に2個設けると共に、これら第1,第2の偏光ビーム
スプリッタ間に位相板を介装し、前記第1の偏光ビーム
スプリッタは、3原色の波長成分光のうち、所定の偏光
方向の直線偏光からなる第1の波長成分の光は透過さ
せ、この第1の直線偏光とは異なる偏光方向の直線偏光
である第2の波長成分の光は反射させる偏光分離膜を形
成したものであり、前記位相板は前記第1の波長成分の
光または第2の波長成分の光を選択的に偏光方向を変え
るように構成され、また前記第2の偏光ビームスプリッ
タは、偏光方向が調整された第1,第2の波長成分の光
を透過または反射させ、これとは偏光方向の異なる直線
偏光からなる第3の波長成分の光を反射または透過させ
る偏光分離膜を形成したものであることを特徴とする。
【0009】さらに、RGBの3原色の色分解を行うた
めの構成とする場合には、それぞれ光路に対して45°
の角度を持った偏光分離膜を有する第1,第2の偏光ビ
ームスプリッタと、第1,第2の位相板とを備え、光の
入射側から順に、3原色の波長成分の光のうちの第1の
波長成分の光の波長成分を選択的に偏光方向を変える第
1の位相板、このように偏光方向を変えた第1の波長成
分の光を他の波長成分から分離する第1の偏光ビームス
プリッタ、この第1の偏光ビームスプリッタで分離され
た他の波長成分のうち、第2の波長成分の光を選択的に
偏光方向を変える第2の位相板、それぞれ偏光方向が異
なる第2,第3の波長成分のを分離する第2の偏光ビー
ムスプリッタを配置する構成としたことをその特徴とす
るものである。
【0010】
【作用】本発明においては、色合成や色分解を行うに当
って、ダイクロイック膜を用いずに、偏光分離膜を備え
た偏光分離部材として、例えば偏光ビームスプリッタを
用いる。偏光ビームスプリッタは、周知のように、プリ
ズムに45°の角度を持たせて偏光分離膜を設けてなる
ものであり、この偏光分離膜は、それに入射される光の
うち、一般的にP偏光成分,S偏光成分と呼ばれる直交
する2つの直線偏光成分のうち、一方の直線偏光成分、
例えばP偏光成分は透過させ、他方の直線偏光成分、例
えばS偏光成分は反射する性質を有する。従って、2色
の波長成分光を合成するには、一方の波長成分光をP偏
光とし、他方の波長成分光をP偏光として、偏光ビーム
スプリッタに相互に90°の方向から入射すると、P偏
光成分は偏光分離膜を透過し、S偏光成分はこの偏光分
離膜で反射するので、2つの光が合成される。ここで、
偏光ビームスプリッタに入射するには、直線偏光成分の
光でなければならないが、ランダム偏光の光等からP偏
光またはS偏光というように直線偏光とするには、例え
ば液晶板等からなる偏光板を用いれば良い。
【0011】そして、この出力光にさらに別の第3の波
長成分光を合成するために、偏光ビームスプリッタをも
う1個光軸方向に並べる。ただし、前述した第1の偏光
ビームスプリッタからの出力光は、一方の波長成分光は
P偏光であり、他方の波長成分光はS偏光であるため
に、この第1の偏光ビームスプリッタからの出力光をそ
のまま第2の偏光ビームスプリッタに入射したのでは、
その偏光分離膜で再び両波長成分の光が分離してしま
う。このために、第1の偏光ビームスプリッタと第2の
偏光ビームスプリッタとの間に位相板を介在させる。こ
こで、位相板としては、波長選択性のある1/2波長板
であって、前述した一方の波長成分光をS偏光させる
か、または他方の波長成分光をP偏光させることによっ
て、これら2つの波長成分光の偏光方向を一致させる。
これによって、第2の偏光ビームスプリッタで、前述し
た第1の偏光ビームスプリッタと同様に、2方向からの
P偏光及びS偏光からなる入射光を合成することがで
き、これによって3つの波長成分光、例えばRGBの3
原色の光を合成できる。
【0012】ここで、第2の偏光ビームスプリッタから
の出力光は、やはりP偏光成分とS偏光成分とが混在し
ている。これらの偏光方向を一致させるには、第1の位
相板と同様に、波長選択性のある第2の位相板をこの第
2の偏光ビームスプリッタの出力側に配置する構成とす
れば良い。
【0013】一方、自然光のうちの可視光領域の波長成
分をRGBの各波長成分の要素光に分離するには、前述
とは反対に第2の位相板でこれらの要素光のうちの1の
波長成分の光を選択的に偏光方向を変えた上で、第2の
偏光ビームスプリッタでこの第2の位相板で偏光方向を
変えた1つの要素光を他から分離する。そして、残りの
2つの要素光を含む他の光を第1の位相板で一方の要素
光の波長成分の偏光方向を変えて、第1の偏光ビームス
プリッタで2つの要素光を分離することによって、RG
Bの各波長成分からなる要素光に分解できる。
【0014】而して、偏光分離膜は、ダイクロイック膜
と比較して入射角度に対する反射または透過の特性が変
化する割合が少なく、また偏光分離膜の積層数や各層の
組成や厚みを変えることによって、20層乃至それ以下
の層数でも角度依存性が実質的に無視できる程度にまで
少なくでき、収束光や発散光というように、入射角度が
かなり大きくても、殆ど反射,透過の特性が変化しない
ようになる。従って、光学系自体を小型化でき、かつ平
行光束化するためのレンズ系等を設けなくとも良くな
り、プロジェクション装置,撮像装置等として用いた場
合に、簡単な構成で、色再現性,色分解性は極めて良好
となる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。まず、図1に色合成を行うための光学系を
プロジェクション装置に組み込むようにしたものの概略
構成を示す。図中において、1Gは緑色の画像を出力す
る第1の受像管、1Bは青色の画像を出力する第2の受
像管、1Rは赤色の画像を出力する第3の受像管をそれ
ぞれ示す。また、これら各受像管1G,1B,1Rの出
力側には、偏光板としての液晶板2G,2B,2Rが配
置されている。3はスクリーンを示し、第1乃至第3の
受像管1G,1B,1RからのRGBの各色の画像は光
合成光学系10を介して合成されて、スクリーン3にカ
ラー画像が投射される。
【0016】色合成光学系10は、第1,第2の偏光ビ
ームスプリッタ11,12と、これら2つの偏光ビーム
スプリッタ11,12間に配設した位相板13とから構
成される。偏光ビームスプリッタ11,12は、それぞ
れ45°の角度をもって偏光分離膜11a,12aが設
けられている。
【0017】第1の受像管1Gからの緑色波長成分の光
を液晶板2Gによって、P偏光となされて、第1の偏光
ビームスプリッタ11の入射面11Gから入射されるよ
うになっており、また第2の受像管1Bからの青色波長
成分の光が液晶板2BによってS偏光となし、第1の偏
光ビームスプリッタ11の入射面11Bに入射されるよ
うになっている。そして、この第1の偏光ビームスプリ
ッタ11の偏光分離膜11aは、P偏光は透過させ、S
偏光を反射させるものである。従って、第1の偏光ビー
ムスプリッタ11の出射面11Tから出射される光は緑
色の波長成分と青色の波長成分とが合成されたものとな
る。
【0018】第1の偏光ビームスプリッタ11から出射
される光のうち、緑色の波長成分はP偏光であり、青色
の波長成分はS偏光である。そこで、これら相異なる偏
光方向を一致させるために、位相板13が用いられる。
この位相板13は1/2波長板からなり、波長選択性を
持ったものである。即ち、位相板13は、図2に実線で
示したように、400nm〜500nmの波長領域の光
をS偏光からP偏光に偏光方向を変え、またP偏光であ
る緑色の波長領域の光はそのまま透過する特性を有する
ものである。従って、この位相板13からの出力光は、
共にP偏光となった緑色の波長成分と青色の波長成分と
を含む一次合成光である。
【0019】次に、位相板13からの緑色の波長成分の
光と青色の波長成分の光とからなる一次合成光に、赤色
の波長成分の光を合成させることによって、カラー画像
の合成が行われる。このために、第2の偏光ビームスプ
リッタ12が設けられている。この第2の偏光ビームス
プリッタ12の入射面12Cには、前述したP偏光から
なる一次合成光が入射されるようになっており、またこ
の入射面12cとは90°の方向から、入射面12Rに
対して第3の受像管1Rから液晶板2Rを経てS偏光と
なった赤色の波長成分光が入射されることになる。そし
て、このように2方向から入射された光のうち、P偏光
の一次合成光は偏光分離膜12aを透過し、S偏光であ
る赤色波長成分光はこの偏光分離膜12aで反射して、
RGBの3原色の光が合成される。この第2の偏光ビー
ムスプリッタ12からの出力光をプロジェクション用レ
ンズ14を介してスクリーン3にカラー画像を映し出す
ことができる。
【0020】ここで、偏光分離膜11a,12aは、図
3に示したように、可視光領域(即ち、400nm〜7
00nmにおいて、P偏光をほぼ100%透過させ、ま
たS偏光をほぼ100%反射させる機能を備え、かつ角
度依存性を極力抑制するように構成する。偏光分離膜
は、通常、TiO2 ,ZnO2 ,SiO2 ,MgF2
の誘電体膜を多層に積層してなるものであり、これらの
組成,積層数,膜厚等を適宜選択・設定することによっ
て、所望の特性のものが得られる。例えば、偏光分離膜
として、TiO2 とMgF2 とを用い、前者をH、後者
をLとした時に、基板(45°)/(HL)5 H/接合
/基板の11層膜とすれば良い。
【0021】また、位相板13は、図2に示した特性を
持ったものとするが、このためには、複数層の波長板を
用い、これら各波長板の光学軸をそれぞれ所定の角度に
設定して貼り合せる。これによって、所定の波長成分の
光は偏光方向が変わり、それ以外の波長成分の光は偏光
方向が不変の状態で透過するように制御することができ
る。例えば、青色の波長領域の光の偏光方向を90°回
すには、中心波長600nmのλ/2波長板3枚を用
い、それらの光軸を28.5°,55°,28.5°に
配置させ、入射角の偏光方向の角度を0とすれば良い。
【0022】以上のように、色合成を行うに当って、偏
光ビームスプリッタを用いるように構成することによっ
て、入射角による透過率及び反射率の変化が抑制される
ので、収束光や発散光であっても、スクリーン3に映し
出されるカラー画像の色再現性が良好となるので、この
色合成を行う光学系を著しく小型化、コンパクト化でき
ると共に、各受像管からの映像を平行光束化する必要が
ないので、プロジェクション装置の全体構成を小型化,
簡略化できるようになる。
【0023】次に、図4に本発明の第2の実施例を示
す。本実施例においては、被写体を撮像する固体撮像装
置において、RGBの3色に色分解するための光学系と
して用いた場合を示す。
【0024】図中において、21は結像レンズ、22
R,22B,22Gはそれぞれ赤,青,緑の各色の画像
を撮像する固体撮像素子である。結像レンズ21で撮影
した被写体像は、色分解光学系によって3色に色分解さ
れて、それぞれ固体撮像素子22R,22B,22Gに
よりそれぞれ電気信号に変換されるようになっている。
而して、色分解光学系は、2個の偏光ビームスプリッタ
23,24と2個の位相板25,26とから構成され
る。偏光ビームスプリッタ23,24は、前述した第1
の実施例の偏光ビームスプリッタ11,12と同様の構
成となっている。結像レンズ21に近い側の偏光ビーム
スプリッタを第1の偏光ビームスプリッタ23とし、ま
た結像レンズ21から遠い側の偏光ビームスプリッタを
第2の偏光ビームスプリッタ24とする。また、両偏光
ビームスプリッタ23,24間に位置する位相板25
は、前述した第1の実施例の位相板13と全く同様の構
成を有するものであり、この位相板を第2の位相板26
とする。また、第1の偏光ビームスプリッタ23におけ
る結像レンズ21側に位置する位相板は第1の位相板2
5とする。さらに、この第1の位相板25と結像レンズ
21との間には、結像レンズ21から入射される光をP
偏光となるように調整する偏光板としての液晶板27が
介装されている。
【0025】ここで、第1の位相板25は、結像レンズ
21から入射される光が液晶板27でP偏光に整えられ
た状態で入射されると、この光の波長成分のうち、60
0nm〜700nm、即ち赤色の波長成分の光がS偏光
に変えられ、他の波長成分は透過する、図2の点線で示
した特性を持ったものを用いる。
【0026】以上のように構成すると、被写体の像は結
像レンズ21を介して撮像装置に取り込まれて、まず液
晶板27により入射光の偏光方向がP偏光となる。そし
て、第1の位相板25において、赤色の波長成分だけが
選択的にS偏光に変換され、他の波長成分はP偏光のま
まこの第1の位相板25を透過する。これが第1の偏光
ビームスプリッタ23に入射されると、その偏光分離膜
23aで赤色の波長成分が他から分離されて、固体撮像
素子22Rに入射される。また、第1の偏光ビームスプ
リッタ23の偏光分離膜23aを透過した光は、第2の
位相板26によって、青色の波長成分だけがS偏光さ
れ、緑色の波長成分はP偏光のまま透過する。そして、
この光は第2の偏光ビームスプリッタ24の偏光分離膜
24aによって青色の波長成分と緑色の波長成分とに分
けられて、それぞれ固体撮像素子22B,22Gに入射
される。従って、これら固体撮像素子22R,22B,
22Gで光電変換されて、RGBの各色の画像信号が生
成される。而して、このように、偏光ビームスプリッタ
を用いることによって、入射光が発散光や収束光であっ
ても、正確に色分解することができる。
【0027】なお、前述した第1の実施例である色合成
を行う光学系において、第2の実施例で示した第2の位
相板と同様の部材を設けるように構成すれば、RGBの
出力光の偏光方向は全て同一となるように揃えられる。
また、各実施例における偏光ビームスプリッタにおいて
は、P偏光を透過させ、S偏光を反射させるようにした
が、これとは逆にS偏光を透過させ、P偏光を反射させ
るように構成したものを用いることもできることは言う
までもない。さらに、分解・合成できるのは、RGBに
限定されるものではなく、また3色の波長成分だけでな
く、4色以上の異なる波長成分を分解したり、合成した
りすることもでき、この場合には、偏光ビームスプリッ
タ及び位相板の数を増やせば良い。
【0028】
【発明の効果】本発明は、以上のように構成したので、
小型でコンパクトな構成によって、RGBの各色の画像
を合成してカラー画像を形成したり、また可視光をRG
Bの3色に分解したり等を行う際に、入射される光が発
散光や収束光であっても、色再現性が良好となり、また
色分解を極めて高精度に行うことができる等といった効
果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の色合成・分解光学系を色合成光学系と
して構成し、この色合成光学系を備えたプロジェクショ
ン装置の構成説明図である。
【図2】位相板の偏光特性線図である。
【図3】偏光ビームスプリッタの特性線図である。
【図4】本発明の色合成・分解光学系を色分解光学系と
して構成し、この色分解光学系を備えた固体撮像装置の
構成説明図である。
【符号の説明】
1B,1G,1R 受像管 2B,2G,2R,27 液晶板 3 スクリーン 11,12,23,24 偏光ビームスプリッタ 13,25,26 位相板 21 結像レンズ 22B,22G,22R 固体撮像素子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射角に対して45°の角度を持って偏
    光分離膜を配設した偏光分離部材を光軸方向に少なくと
    も2個設け、これら両偏光分離部材の間に波長選択性を
    持ち、所定の波長成分の光の偏光方向を他の波長成分の
    光の偏光方向と一致するように揃える位相板を介装する
    構成としたことを特徴とする色合成・分解光学系。
  2. 【請求項2】 3原色の波長成分光を自然色光となるよ
    うに合成するための合成光学系において、それぞれ光路
    に対して45°の角度を持った偏光分離膜を有する偏光
    ビームスプリッタを光軸方向に2個設けると共に、これ
    ら第1,第2の偏光ビームスプリッタ間に位相板を介装
    し、前記第1の偏光ビームスプリッタは、3原色の波長
    成分光のうち、所定の偏光方向の直線偏光からなる第1
    の波長成分の光は透過させ、この第1の直線偏光とは異
    なる偏光方向の直線偏光である第2の波長成分の光は反
    射させる偏光分離膜を形成したものであり、前記位相板
    は前記第1の波長成分の光または第2の波長成分の光を
    選択的に偏光方向を変えるように構成され、また前記第
    2の偏光ビームスプリッタは、偏光方向が調整された第
    1,第2の波長成分の光を透過または反射させ、これと
    は偏光方向の異なる直線偏光からなる第3の波長成分の
    光を反射または透過させる偏光分離膜を形成したもので
    あることを特徴とする色合成光学系。
  3. 【請求項3】 直線偏光となった可視光を、3原色の波
    長成分の光に分解するための光学系において、それぞれ
    光路に対して45°の角度を持った偏光分離膜を有する
    第1,第2の偏光ビームスプリッタと、第1,第2の位
    相板とを備え、光の入射側から順に、3原色の波長成分
    の光のうちの第1の波長成分の光の波長成分を選択的に
    偏光方向を変える第1の位相板、このように偏光方向を
    変えた第1の波長成分の光を他の波長成分から分離する
    第1の偏光ビームスプリッタ、この第1の偏光ビームス
    プリッタで分離された他の波長成分のうち、第2の波長
    成分の光を選択的に偏光方向を変える第2の位相板、そ
    れぞれ偏光方向が異なる第2,第3の波長成分のを分離
    する第2の偏光ビームスプリッタを配置する構成とした
    ことを特徴とする色分解光学系。
JP25099793A 1993-09-14 1993-09-14 色合成・分解光学系 Expired - Lifetime JP3629556B2 (ja)

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