JPH078410Y2

JPH078410Y2 - 商品収納箱

Info

Publication number: JPH078410Y2
Application number: JP1990106159U
Authority: JP
Inventors: 留美子菊地
Original assignee: 株式会社パイロット
Priority date: 1990-10-09
Filing date: 1990-10-09
Publication date: 1995-03-01
Anticipated expiration: 2005-03-01
Also published as: JPH0462613U

Description

【考案の詳細な説明】産業上の利用分野本考案は外ケースと内ケースからなる引出し状の商品収
納箱に関する。

従来の技術従来、筆記具等の商品を内ケースに収納し、それを外ケ
ース内に引出し状に挿入する収納箱が広く使用されてい
る。この収納箱にメッセージを入れてギフトに使用する
ものがあるが、透明窓を設けたり、内ケースを引き出し
たとき上面や側面にメッセージを記載したもの等がある
が、いずれも上面か側面の平面状のものであった。

考案が解決しようとする課題本考案は、これらの引き出し状の収納箱において、内ケ
ースを引き出して中の商品を見ようとするとき、表示片
が飛び出して起立し、立体的なメッセージ感をユーザー
に与える商品収納箱を課題とするものである。

課題を解決するための手段本考案は前記課題達成するため、商品収納箱を、四角筒
状をなす外ケースと、外ケースの一端開口から出し入れ
自在の箱型状をなす内ケースと、外ケースとほぼ同一長
さの第１の表示片、および第１の表示片に連設した第２
の表示片からなり、第２の表示片にスリットを入れて第
１の表示片側を自由端とする舌片を設け、第１の表示片
の端部を外ケースの他端部に第２の表示片の端部を内ケ
ースの挿入側端部にそれぞれ固着して、内ケースの挿入
時には、第１の表示片を外ケースの外面上に第２の表示
片わ外ケース内にそれぞれ位置させ、内ケースの引き出
し時には、第２の表示片を外ケースの一端開口から内ケ
ースとともに引き出して斜め後方に湾曲させ、かつ、舌
片を残部より前方に揺動自在に浮き出て起立させてな
る、構成とした。

本考案において、第２の表示片に第１の表示片側を自由
端とした係合片を設けたり、外ケースの下片と内ケース
の底片に互いに係合する係合片を設けると、商品収納箱
の操作性と表示性がよりよくなる。

また、第２の表示片の先端部を内ケースの一端部に固着
するのには、先端部に設けた突片を内ケースの上面に接
着や貼着してもよいが、内ケースの上面に孔をあけ、そ
の孔に突片を挿入し係止させてもよい。

作用本考案はこれらの構成により、内ケースの収納時には第
２図および第４図のように、第１の表示片が外ケース外
に、第２の表示片が外ケース内にそれぞれ位置するが、
内ケースを引き出すと第３図および第４図（鎖線）のよ
うに、第２の表示片が上方にわん曲しつつ引き出されて
起立し、ケースの中から飛び出すような立体感のあるメ
ッセージが可能となる。

また、第２の表示片に第１の表示片側を自由端とする舌
片を設けてあるので、第２図（鎖線）のように引き出し
時に、舌片は内ケースとともに直進し、舌片の残部は舌
片と別れて湾曲しつつ上方に移動する。さらに引き出す
と、第２の表示片全体が外ケースに出るので、舌片は残
部より浮き出る状態で揺動可能に起立する。

また、第7,8図のように内ケースの底片および外ケース
の下片に舌片状の係合片を設けて引き出し時に係合させ
ると、ストッパーの作用をなし、抜け落ちを防止でき
る。

実施例本考案の一実施例を図面により説明する。

商品収納箱１は第5,6図の紙製ブランクを組立てて引出
し状に出し入れ自在とした外ケース２と内ケース３から
なり、外ケース２は上片４、側片５、下片６で両端開口
の四角筒状をなし、内ケース３は側片７、底片８で上方
開口の箱形状をなすようにしてある。

外ケース２には、上片４の一端部に外ケース２の長さと
ほぼ同寸の第１の表示片９、および、それより短寸の第
２の表示片10を折り曲げ可能に順次連設し、第２の表示
片10の先端縁に突片11を突設してある。第２の表示片10
には第１の表示片９側を自由端とする舌片12を設けて、
第１の表示片９と舌片12にメッセージ用の文字又はイラ
スト等を印刷してある。また、下片６の他端部には半円
状のスリットを入れて上方にやや折り曲げた係合片13を
設けてある。

内ケース３には、一端部の側片７を折り返して上片14、
孔15を有する折り返し片16を設け、他端部の側片７に半
円状の摘み片17を切り起こしてある。また、底片８の一
端部には円弧状のスリットを入れて下方へやや折り曲げ
た係合片18を設けて係合片13と係合可能としてある。

外ケース２の突片11は折り曲げて内ケース３の上片14に
接着して両者を一体とし、内ケース３を外ケース２内に
挿入したとき、第２図および４図のように第２の表示片
10が外ケース２内に挿入され、第１の表示片９が外ケー
ス２の上片４上に位置するようにしてある。

内ケース３には筆記具等の商品19を孔15に差込んで収納
してあり、その内ケース３を摘み片17を指で摘んで外ケ
ース２から引き出すと、始めは第２図（鎖線）のように
舌片12のみが内ケース３と共に直進し、第２の表示片10
の残部は舌片12と分かれてわん曲しつつ上方に移動す
る。

さらに内ケース３を引き出すと、第３図および第４図
（鎖線）のように第２の表示片10は全体が外ケース２か
ら引き出されので起立し、特に舌片12は残部から浮き出
されるように揺動可能に起立する。したがって、舌片12
に印刷してあるイラストが揺れながら飛び出すような立
体的な表示ができる。

また、内ケース３を外ケース２の他端まで引き出すと、
係合片13と係合片18が互いに係合して、それ以上の移動
をストップし抜け落ちを防止する。

考案の効果本考案はこのように、内ケースを引き出したとき第２の
表示片がケース内から飛び出し、かつ、その第２の表示
片の残部から舌片が前方に揺動しつつ浮き出るように起
立する構成なので、贈答用の商品収納箱等に贈り主のメ
ッセージ等が、箱内の商品と共に意外性のある立体的な
感じで飛び出させ表示できる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例の分解斜視図、第２図は同実施
例の収納時の斜視図、第３図は同実施例の引き出し時の
斜視図、第４図は第２図の縦断面図、第５図および第６
図は外ケースおよび内ケースの展開図、第７図は２つの
係合片の係合を下方から見た斜視図、第８図は第７図の
縦断面図である。２……外ケース、３……内ケース、４……外ケースの上
片、６……外ケースの下片、８……内ケースの底片、９
……第１の表示片、10……第２の表示片、12……舌片、
13,18……係合片。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】四角筒状をなす外ケース（２）と、外ケー
ス（２）の一端開口から出し入れ自在の箱型状をなす内
ケース（３）と、外ケース（２）とほぼ同一長さの第１
の表示片（９）、および第１の表示片（９）に連設した
第２の表示片（10）からなり、第２の表示片（10）にス
リットを入れて第１の表示片（９）側を自由端とする舌
片（12）を設け、第１の表示片（９）の端部を外ケース
（２）の他端部に第２の表示片（10）の端部を内ケース
（３）の挿入側端部にそれぞれ固着して、内ケース
（３）の挿入時には、第１の表示片（９）を外ケース
（２）の外面上に第２の表示片（10）を外ケース（２）
内にそれぞれ位置させ、内ケース（３）の引き出し時に
は、第２の表示片（10）を外ケース（２）の一端開口か
ら内ケース（３）とともに引き出して斜め後方に湾曲さ
せ、かつ、舌片（12）を残部より前方に揺動自在に浮き
出て起立させてなる、商品収納箱。