JPH078319B2 - 乾燥機の制御装置 - Google Patents

乾燥機の制御装置

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JPH078319B2
JPH078319B2 JP63105067A JP10506788A JPH078319B2 JP H078319 B2 JPH078319 B2 JP H078319B2 JP 63105067 A JP63105067 A JP 63105067A JP 10506788 A JP10506788 A JP 10506788A JP H078319 B2 JPH078319 B2 JP H078319B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【産業上の利用分野】
この発明は、リネン類およびマット類等の種類、重量、
および周囲の条件の変動にもかかわらず、被乾燥物の乾
燥品質の均一化、また乾燥機の省エネルギーに貢献でき
る乾燥機の制御装置に関するものである。
【従来の技術】
この種の乾燥機は脱水工程を終えた衣類等の被乾燥物を
例えば回転ドラム内に入れて被乾燥物に高温空気を吹き
付けるとともに被乾燥物を通過してくる空気を排気する
ように構成されている。 かかる乾燥機の従来の制御方式は、大別して以下の4つ
の方式が採用されている。 1)乾燥時間をタイマにて設定して行う時間制御の方式 2)乾燥終了判定を設定温度レベルあるいは変化にて行
う温度制御の方式 3)タイマによる時間制御と2)項の温度制御の併用方
式 4)相対湿度を検知することによって行う湿度制御の方
【発明が解決しようとする課題】
上記4つの従来の制御方式のそれぞれの問題点について
以下に述べる。 1)タイマによる時間制御の問題点 この方式は、乾燥させるという目的を時間制御によって
のみ行うために、原理的に被乾燥物の材質、重量変化、
また乾燥機の前工程での脱水度の変化、および天候等の
周囲条件変化に対応して、その都度設定時間を変える必
要があるという問題がある。その設定基準は、使用者の
経験と勘に基づいており、一定の乾燥品質を得るための
最適時間を設定することは、ほとんど不可能に近い。 従って、完全乾燥を必要とする場合には、長目の時間設
定がされ、その分だけエネルギーをムダに消費するとい
う問題があり、乾燥機の下工程にアイロンがけがあり、
乾燥仕上りに適度に湿り気を要求する場合には、乾燥度
合のバラツキという問題がある。 2)温度センサによる温度制御の問題点 脱水工程を終えた衣類等の被乾燥物を回転ドラム内に受
入れ、被乾燥物に高温空気を吹き付けて乾燥させる乾燥
機において、被乾燥物中を通過して来た排気空気の温度
特性は、一般的に次の3つの期間に分けられることが実
験的に明らかになっている。 すなわち、最初の期間は湿った低温の被乾燥物が投入さ
れ、被乾燥物および乾燥機内の温度上昇に要する余熱時
間であり、温度の上昇は急であるが熱源はほとんど温度
上昇のみに消費され、乾燥には寄与しない期間である。
次に被乾燥物に含まれた水分が定常的に蒸発を始める恒
率乾燥期間があり、熱源は気化熱として消費されるた
め、温度上昇は初めの期間に比べてゆるやか、あるいは
ほぼ一定である期間である。最後には、被乾燥物に含ま
れた水分が少なくなったために、熱源の一部は気化熱と
して消費され、温度上昇を妨げる作用をするが残りは温
度上昇に作用するので被乾燥物中の残存水分量の多少に
よって温度上昇度がゆるやかなカーブからだんだん急に
なる期間である。 以上、述べたように、被乾燥物の乾燥度合と温度には相
関が定性的に存在し、第7図に示すように、例えば温度
設定を上記で述べた中間期間から最終期間で温度上昇が
変曲する点よりやや高めにすれば、被乾燥物の重量が変
化しても、軽い重量の場合には、図中aのような温度特
性を示し、重い場合には、図中cのような温度特性を示
すことが実験的に明らかになっているので、温度制御に
よる方式では、1)のタイマによる時間制御に比べて被
乾燥物の重量変化に対して自動的に乾燥時間が追随する
効果があり優れている。しかし、この効果はあくまで定
性的であり、乾燥品質の均一化、再現性を定量的に制御
することは、温度特性が被乾燥物の材質、天候等の周囲
条件によって左右されるために限界がある。 3)タイマによる時間制御と温度制御の併用方式の問題
点 2)項で述べたように、温度制御方式は、被乾燥物の材
質および周囲条件等ある一定の条件内では、良い効果を
発揮するが、それを逸脱した場合には、問題があるので
時間制御と直列条件、あるいは並列条件にて制御するこ
とが試みられている。 しかしこの併用方式も乾燥品質の向上および均一化とい
う点では根本的な解決は不可能である。 4)相対湿度による湿度制御方式の問題点 この方式は、前記3方式に比べて、被乾燥物の乾燥度を
1)方式の時間、2)方式の温度、3)方式の時間およ
び温度という間接手段に依るのではなく、相対湿度とい
うより直接的な手段によって制御するために、前記各項
で述べた問題をかなり改善している。 しかし、この方式は、処理能力増大のための熱源として
高温空気を使用して乾燥時間の短縮を計った業務用の乾
燥機において、乾燥機の定格重量より少ない被乾燥物を
乾燥させる場合に、所定の乾燥度合を得られないという
問題がある。 近年、特にリネンサプライ業界では、多品種多変量の被
乾燥物を短時間で多量に乾燥品質を均一に処理する必要
性が高まっているが、品種の代わり目等では乾燥機の定
格重量以下で乾燥機を稼動させるケースが多々発生し、
このような場合には、この方式では半乾燥等の不良乾燥
を生じる欠点があった。 相対湿度によって制御する場合に、この問題が生じる原
因を第8図によって説明する。 図中、曲線aは定格重量より少ない場合の排気空気の温
度曲線であり、定格重量の場合の温度曲線bより急激に
温度上昇している。温度曲線bでは温度安定期がある
が、この温度曲線aは、被乾燥物が定格重量より少ない
ために、スチームの高温空気の一部が被乾燥物を経由し
なくて直接排気される傾向があるので温度安定期がない
ままに温度上昇を続けてしまうことを示している。 一方図中、曲線cは定格重量の場合の相対湿度曲線であ
り、曲線eは定格重量より少ない場合の相対湿度曲線で
ある。相対湿度は、ある温度における飽和蒸気量に対す
る、その温度での蒸気量の比であるので、蒸気量が同じ
でも温度が上昇すると相対湿度は低下する。従って、定
格重量より少ない被乾燥物を乾燥させる場合には、曲線
aのように急激に温度上昇をするために、相対湿度曲線
eも被乾燥物の乾燥速度よりも早目に急激に低下してし
まい、点線で示した定格重量より少ない場合の最適な相
対湿度曲線d(この曲線は、測定不可能であり、あくま
でも想定曲線である)より設定相対湿度にtd−te時間早
目に到達し、乾燥工程を終了して半乾燥となる。 また、この問題が生じる原因が、第9図の温度−湿度線
図で説明すると次のようになる。 図中、aは定格重量の場合の温度−湿度線図中の移行軌
跡を示している。bは定格重量より少ない場合の同線図
中の移行軌跡を示している。定格重量の場合には、被乾
燥物の湿り気と直接相関のある排気空気の絶対湿度の低
下速度と、排気空気の相対湿度の低下速度がほぼ同じで
あるので、相対湿度にて制御しても良好な乾燥品質が得
られることを示している。一方、定格重量より少ない場
合には、絶対湿度は余り低下していないのに相対湿度だ
けが急激に低下してしまい、半乾きになってしまうこと
を示している。 この発明は、被乾燥物の材質に対応した排気空気の絶対
湿度を設定するだけで、被乾燥物の重量変化、また乾燥
機の前工程での脱水度の変化、および天候等の周囲条件
変化にもかかわらず、被乾燥物の乾燥品質の向上、均一
および乾燥機の省エネルギー化を計ることができ、しか
も湿度制御と合わせて温度制御をすることによって被乾
燥物を痛めないで乾燥させ、乾燥物の高寿命化も図るこ
とができる乾燥機の制御装置を提供することを目的とす
る。 また、周囲空気の絶対湿度が高い場合においても、最適
乾燥度に近い仕上りを得ることのできる乾燥機の制御装
置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
被乾燥物の乾燥レベルを検知手段として、間接的な温度
とか湿度ではなく、より直接的な絶対湿度を検知する絶
対湿度センサを使用し、この絶対湿度センサからの信号
に基づいて乾燥機に吸気される空気の加熱を制御すると
ともに、被乾燥物の温度を検知する温度センサを設け、
湿度制御と温度制御とを併用する。 さらに、絶対湿度センサにて測定される絶対湿度の減少
率低下を検出し、設定絶対湿度値を乾燥機に吸気される
空気の絶対湿度よりも高い値に補正するか、あるいは乾
燥機を強制的に停止させる手段を設ける。
【作 用】
絶対湿度センサにより検出された被乾燥物の湿度と設定
湿度値との比較結果に基づき、被乾燥物の乾燥度が設定
乾燥レベルに成るように乾燥機に吸気される空気の加熱
を制御することによって、被乾燥物の重量変化、また乾
燥機の前工程での脱水度の変化、および天候等の周囲条
件変化にもかかわらず、被乾燥物の乾燥品質の向上、均
一化および乾燥機の省エネルギー化を可能とするともも
に、このような絶対湿度による制御と合わせて、被乾燥
物の温度を検知する温度センサを設けて温度制御を併用
して設定上限温度以下に成るように乾燥機の熱源を制御
することによって、被乾燥物を傷めないで乾燥させ、被
乾燥物の高寿命化を可能とすることができる。 さらに、乾燥工程最終段階における絶対湿度センサによ
り測定された絶対湿度の減少率低下を検知して設定絶対
湿度値を周囲絶対湿度より高い値に自動補正、あるいは
乾燥機を強制的に停止させ、周囲絶対湿度が設定絶対湿
度値よりも高い場合に乾燥工程終了を検知できないとい
う不具合をなくすことができる。 この発明による制御を他の制御と比較した結果を第3図
により説明する。第3図は、乾燥中の温度特性、相対湿
度特性、絶対湿度特性を示しており、横軸の数値は時間
(単位は分)、縦軸の数値は湿度、相対温度およびい絶
対湿度を表わしている。 第3図中のa曲線は、乾燥中の温度特性であり、温度設
定100℃では、過乾燥になる例である。またa′曲線は
被乾燥物の重量が少い場合の温度特性であり、同じ温度
設定100℃では、半乾燥になる例である。曲線bは乾燥
中の相対湿度特性であり、半乾燥になる例である。曲線
cは、乾燥中の絶対湿度特性であり、最適乾燥された例
である。したがって、この発明により絶対湿度に基づい
て制御を行なうことが最適であることが第3図により理
解できる。
【実施例】
以下、この発明の実施例を説明する。 第2図はこの発明が適用される乾燥機の一実施例の具体
的構成を示す図であり、回転ドラム形の乾燥機に適した
例である。 図において、1は絶対湿度センサ、8は温度センサ、13
は乾燥機駆動制御回路、14は被乾燥物、15は投入扉、16
は回転ドラム、16aは通気口部、17は回転ドラム用駆動
モータ、18は駆動ベルト、19は駆動ローラ、20はヒー
タ、21は蒸気用電磁弁、22はファン、23は外壁、24は通
気口、25は排出扉、27は排気ダクト、28は制御装置を示
している。乾燥機の排気ダクト27内に取付けられた絶対
湿度センサ1と温度センサ8は制御装置28に接続され、
被乾燥物の湿度と温度を検出する。制御装置12の出力信
号である熱源開閉信号、乾燥工程指令信号、および冷却
工程指令信号は、乾燥機駆動制御回路13に入力される構
成となっている。また、第1図はこの発明による乾燥機
の制御装置28の一実施例の構成を示す機能ブロック図で
ある。図において、1は絶対湿度センサ、2は湿度セン
サ信号変換部、3は湿度制御部、4は調節手段、5は設
定部、6は表示部、7は記憶部、8は温度センサ、9は
温度センサ信号変換部、10は温度制御部、11は絶対温度
減少率低下検知部、12は設定値補正部を示している。 このような構成において、乾燥機の排気ダクト27内に取
付けられた絶対湿度センサ1によって被乾燥物の乾燥レ
ベルを検知し、この信号は、湿度センサ信号変換部2
で、温度補正等がされて湿度制御部3に入力される。設
定部5で設定された被乾燥物の材質に対応した所定の乾
燥レベル(設定絶対湿度値)が記憶部7に記憶されてお
り、この設定絶対湿度値が設定値補正部12を介して湿度
制御部3に入力されている。湿度制御部3は、設定絶対
湿度値と絶対湿度センサ1により測定された絶対湿度と
を比較演算し、その結果を調節手段4に出力する。 同じく、乾燥機の排気ダクト27内に取付けられた温度セ
ンサ8によって被乾燥物14の温度を検知し、この信号
は、温度センサ信号変換部9で温度補正等がされて温度
制御部10に入力される。温度制御部10では、設定部5で
設定された被乾燥物の材質に対応した所定の許容最高到
達温度、および乾燥機の冷却工程を必要とする場合に
は、冷却温度とが記憶部7を経由して入力され、設定さ
れた許容最高到達温度と前記温度センサ8によって検出
された被乾燥物の温度とが比較演算されて、その結果が
調節手段4へ出力される。また、乾燥機の乾燥工程に続
いて冷却工程を必要とする場合には、同じ温度制御部10
において、設定された冷却温度と被乾燥物の温度とが比
較演算されて、その結果が調節手段4へ出力される。 被乾燥物14は、コンベアあるいは作業者によって投入扉
15を開いて回転ドラム16内に入れられる。乾燥開始と共
に制御装置28から乾燥工程指令信号と熱源開閉指令信号
が出力され、乾燥機駆動制御回路13は、その信号に基づ
いて回転ドラム用駆動モータ17に対して回転指令を与
え、駆動モータの回転は駆動ベルト18、駆動ローラ19を
介して回転ドラム16を回転させ、被乾燥物14を攪拌す
る。同時に乾燥機駆動制御回路13は、ヒータ20を通過す
る吸気空気を熱するために、熱源である蒸気を送り込む
電磁弁21に開指令を出力し、また排気ダクト27の入口部
に取付けられたファン22にも回転指令を出力する。ファ
ン22の回転によって、ヒータ20で熱せられた吸気空気
は、熱風となって回転ドラム16内に導かれ、回転ドラム
16中で攪拌されている被乾燥物14の湿度を奪いながら、
回転ドラム16に設られた通気口16aおよび外壁23と回転
ドラム16との隙間24から排気ダクト27内へ排出される。 乾燥工程の進行と共に、排気ダクト27内の温度は、第7
図で説明したような特性を示し、被乾燥物の重量が乾燥
機の定格重量より少ない場合には、図中aのような特性
を示す。制御装置28は、排気ダクト27中に取付けた温度
センサ8にて被乾燥物の温度を検知し、被乾燥物の材質
が許容する最高到達温度以下になるように、熱源開閉信
号を閉信号にして乾燥機駆動制御回路13に指令する。こ
の指令に基づいて乾燥機駆動制御回路13は、蒸気用電磁
弁に閉指令を出力し、被乾燥物が痛まないようにする。
所定の温度不感帯△T℃まで温度が低下したことを温度
センサ8にて検知すれば、再び制御装置28は、熱源開閉
信号を開信号にして乾燥機駆動制御回路13に指令する。
以下同じように制御することによって、被乾燥物14は熱
風乾燥され、被乾燥物14の乾燥レベルと共に排気ダクト
27内の絶対湿度も低下してくる。この絶対湿度を排気ダ
クト27内に取付けた絶対湿度センサ1にて測定し、この
測定された絶対湿度が設定絶対湿度値に達すると、制御
装置28は乾燥工程指令信号を終了信号にし、また熱源開
閉信号を閉信号にして出力する。これらの信号に基づい
て乾燥機駆動制御回路13は、蒸気用電磁弁21を閉じ、回
転ドラム用駆動モータ17を停止させ、また、ファン22を
停止させて乾燥工程を終了させる。乾燥工程に続いて冷
却工程が必要な場合には、制御装置28は冷却工程指令信
号を出力し、それに基づいて乾燥駆動制御回路13は、蒸
気用電磁弁21のみを閉じ、回転ドラム用駆動モータ17と
ファン22は回転を続行させ、さらに冷気を回転ドラムに
供給するために投入扉を開くようにする。熱源を断た
れ、かつ投入扉より供給される冷気によって被乾燥物の
温度は急激に低下し、それと共に排気ダクト27内の温度
も急激に低下する。排気ダクト内の温度を検知し、制御
装置28は、設定された所定の冷却温度に達すると、冷却
工程指令を終了信号にして出力する。この信号に基づい
て乾燥機駆動制御回路13は回転ドラム用駆動モータ17お
よびファン22を停止させ、また排出扉25を開いて被乾燥
物14が排出されるようにする。 第5図は、以上のように制御した場合のこの発明による
乾燥機の制御装置28の制御動作の説明図であり、排気ダ
クト27中の絶対湿度と温度を時間と共にプロットした特
性図と、回転ドラム用駆動モータ17,ファン22,蒸気用電
磁弁21等の主要機器の動作タイムチャートとが示されて
いる。 絶対湿度センサ1により検出された被乾燥物14の乾燥レ
ベルの時間特性は、通常前述の第3図のc曲線で示すよ
うに、乾燥工程の初期段階は単調増加し、中間段階は平
坦なカーブを描き、終了段階では単調減少特性を示す。
しかし、乾燥機に吸気される周囲空気の絶対湿度が設定
絶対温度値より高い場合には、前述の乾燥レベル最終段
階の時間特性は周囲空気の絶対湿度値を漸近線とする減
少率の低下特性を示し、設定絶対湿度レベルと交差する
ことはない。したがって、上述の絶対湿度を測定して設
定絶対湿度値を下回ったことで乾燥工程を終了させる方
式で、吸気空気の絶対湿度が設定絶対湿度値より高い場
合にはいくら時間をかけても原理的に設定絶対湿度に達
しない。第4図は周囲絶対湿度15g/m3、設定絶対湿度13
g/m3の場合の絶対湿度特性を示している。このように周
囲空気の絶対湿度が設定絶対湿度値より高くなる場合は
頻繁に発生することはないが、朝一番の操業開始時およ
び梅雨時期等に発生することが考えられ、また特にリネ
ンサプライ工場は自動化が進み洗濯工程から乾燥工程ま
では無人化される傾向があり、周囲空気の絶対湿度が設
定絶対湿度値より高くなる頻度は少なくてもこの状況を
回避する手段がないと操業に重大な支障を来すという問
題点がある。 この問題点を解決するために、この発明においては、周
囲空気の絶対湿度が設定絶対湿度値よりも高い場合の第
4図に示す時間特性に着目して、絶対湿度センサ1によ
り測定される絶対湿度の減少率低下を検知することによ
り、周囲空気の絶対湿度が設定絶対湿度値より高いと判
定し、設定絶対湿度値を周囲空気の絶対湿度より高目に
補正するが、あるいは乾燥機を強制的に停止させる。 このために、この発明は第1図に示すように絶対湿度セ
ンサ1で測定された絶対湿度の減少率低下検知部11と、
設定値補正部12を設けている。湿度センサ信号変換部2
の出力は、周囲空気の絶対湿度が設定絶対湿度値より高
い場合に乾燥工程の最終段階で測定湿度の時間特性が示
す減少率の低下を検出するための減少率低下検知部11に
入力される。減少率低下検知部11で測定値の減少率低下
が検知されると、この信号は設定値補正部12に入力さ
れ、記憶部7で設定された被乾燥物の材質に対応した所
定の乾燥レベルを一時的に周囲空気を絶対湿度より高目
に補正し、湿度制御部3に入力する。あるいは、前記減
少率低下検知部11で測定値の減少率低下が検知される
と、この信号を強制停止信号として調節出力4に直接入
力することによって、調節手段4から出力される乾燥工
程指令信号を終了信号に変えて強制的に乾燥工程を終了
させる。湿度制御部3では、前記絶対湿度センサ1によ
って測定された被乾燥物の湿度と、前記設定値補正部12
を経由して入力された設定湿度とが比較演算されて、そ
の結果が調節手段4へ出力される。 前記湿度制御部3より出力された湿度制御信号と、温度
制御部10より出力された温度制御信号、あるいは減少率
低下検知部11より出力された強制停止信号とを調節手段
4は入力とし、第2図に示す乾燥機駆動制御回路13に対
して、湿度制御信号と温度制御信号を直列条件にした熱
源開閉信号と、乾燥工程指令信号、および冷却工程指令
信号、あるいは温度制御信号を強制停止信号を並列条件
にした乾燥工程終了信号を出力する。 表示部6は、記憶部7に記憶された前記被乾燥物の材質
に対応した設定湿度、設定温度、および不感帯データ等
の各種制御データの確認表示、および測定湿度、温度、
各工程表示等の監視ができるようになっている。 第6図は、この発明の他の実施例を示すブロック図であ
る。同図に示す実施例は、例えば4つの乾燥機に対し
て、センサと調節手段は個々に設けるが、制御部26は4
つの乾燥機に対して共通に1個だけ設け、この1個の制
御部26が時分割的に乾燥機の制御を行うようにした実施
例である。 第6図において、絶対湿度センサ1aと温度センサ8aは第
1の乾燥機に対して設けられたセンサであり、絶対湿度
センサ1bと温度センサ8bは第2の乾燥機に対して設けら
れたセンサであり、以下同様に、絶対湿度センサ1cと温
度センサ8cは第3の乾燥機に、絶対湿度センサ1dと温度
センサ8dは第4の乾燥機に対してそれぞれ設けられたも
のである。同様に各乾燥機に対応してそれぞれ調節手段
4a,4b,4c,4dが設けられたものである。制御部26は全部
の乾燥機に対して共通に設けられている。この制御部26
が乾燥機のセンサ、調節手段をスキャンニングして時分
割的に制御を行う。このようにすれば制御を共通にした
ことにより制御装置のコスト低減を図ることができる。
なお、第6図において5は設定部であり、6は表示部で
ある。
【発明の効果】
この発明によれば、被乾燥物の乾燥レベルを絶対湿度セ
ンサによって直接検知された湿度に応じて湿度制御する
ので、被乾燥物の材質に対応した排気空気の絶対湿度を
設定するだけで、被乾燥物の重量変化、また前工程での
脱水度の変化、および天候等の周囲条件変化に左右され
ない良好な乾燥仕上がり状態を得ることができるととも
に、湿度制御と合わせて、被乾燥物の温度を検知する温
度センサによって温度制御するので、被乾燥物を傷めな
いで乾燥させ、被乾燥物の高寿命化を図ることができ
る。 さらに、絶対湿度センサにより測定される絶対湿度の減
少率低下を検知することによって、周囲絶対湿度が設定
絶対湿度値より高いと判定し、設定値補正部で設定値を
周囲空気の絶対湿度より高目に補正するか、あるいは乾
燥機の強制停止指令を出力することにより、測定絶対湿
度が設定絶対湿度値に達することで、乾燥工程の終了と
判断する従来の制御方式では周囲空気の絶対湿度より設
定絶対湿度値が低い場合に原理的に乾燥工程終了信号を
出力できなかった欠点を回避することができ、被乾燥物
の材質に対応した排気空気の絶対湿度を設定するだけ
で、被乾燥物の重量変化、また前工程での脱水度の変
化、および天候等の周囲条件変化に左右されない良好な
乾燥仕上がり状態を得ることができる。 さらに、この発明は、乾燥機の排気部に付加する絶対湿
度センサ、および温度センサと、これらの検知手段を取
込み湿度制御と温度制御をする制御部と調節手段が乾燥
機と独立して構成されているので、タイマによる時間制
御等によって制御されている既存の乾燥機に簡単にこの
制御装置を付加することができ、既存の乾燥機の機能向
上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の一実施例における乾燥機の制御構成
を示すブロック図、第2図はその具体的な構成を示す
図、第3図は周囲空気の絶対湿度より設定絶対湿度値が
高い場合の乾燥時間,排気温度,排気相対湿度,および
排気絶対湿度との関係を示した図、第4図は周囲空気の
絶対湿度より設定絶対湿度値が低い場合の乾燥時間と排
気絶対湿度との関係を示した図、第5図は第2図の具体
的な構成における制御動作の説明図、第6図はこの発明
の他の実施例を示すブロック図、第7図は一般的な乾燥
機の乾燥時間と排気温度との関係を示した図、第8図は
同乾燥機の乾燥時間と排気温度、および排気相対湿度と
の関係を示した図、第9図は温度,絶対湿度および相対
湿度を示した空気線図上での被乾燥物の重量が多い場合
と少ない場合の乾燥中の移行軌跡を表した図である。 1:絶対湿度センサ,1a〜1d:絶対湿度センサ,2:湿度セン
サ信号変換部,3:湿度制御部,4:調節手段,5:設定部,6:表
示部,7:記憶部,8:温度センサ,8a〜8d:温度センサ,9:温
度センサ信号変換部,10:温度制御部,11:減少率低下検知
部,12:設定値補正部,13:乾燥機駆動制御回路,14:被乾燥
物,15:投入扉,16:回転ドラム,17:回転ドラム用駆動モー
タ,18:駆動ベルト,19:駆動ローラ,20:ヒータ,21:蒸気用
電磁弁,22:ファン,23:外壁,24:通気口,25:排出扉,26:制
御部,27:排気ダクト,28:制御装置。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】乾燥機内の被乾燥物の乾燥レベルを測定す
    る絶対湿度センサと、乾燥機に吸気される空気の加熱を
    調節する手段と、制御部とからなり、制御部は絶対湿度
    センサより検出された被乾燥物の絶対湿度と設定絶対湿
    度値との比較結果に基づき前記調節手段を制御して被乾
    燥物の乾燥度を制御するようにした乾燥機の制御装置に
    おいて、 前記被乾燥物の温度を測定する温度センサを設け、前記
    制御部は該温度センサからの温度信号を入力とし、該被
    乾燥物の温度が許容最高温度を超えないように前記調節
    手段を制御することを特徴とする乾燥機の制御装置。
  2. 【請求項2】特許請求の範囲第1項に記載の乾燥機の制
    御装置において、 前記絶対湿度センサにて測定される絶対湿度の減少率低
    下を検知する減少率低下検知手段と、該手段からの減少
    率低下検出信号に基づいて前記設定絶対湿度値を乾燥機
    に吸気される空気の絶対湿度よりも高い値に自動補正す
    る手段を設けたことを特徴とする乾燥機の制御装置。
  3. 【請求項3】特許請求の範囲第1項に記載の乾燥機の制
    御装置において、 前記絶対湿度センサにて測定される絶対湿度の減少率低
    下を検知して前記制御部より乾燥工程終了信号を出力さ
    せる減少率低下検出手段を設けたことを特徴とする乾燥
    機の制御装置。
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