JPH0783191A - 軸流ファン - Google Patents

軸流ファン

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JPH0783191A
JPH0783191A JP25096593A JP25096593A JPH0783191A JP H0783191 A JPH0783191 A JP H0783191A JP 25096593 A JP25096593 A JP 25096593A JP 25096593 A JP25096593 A JP 25096593A JP H0783191 A JPH0783191 A JP H0783191A
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JP
Japan
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stator
case
fan
cut
rotary
Prior art date
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Withdrawn
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JP25096593A
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English (en)
Inventor
Takashi Yamanaka
隆 山中
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Tanashin Denki Co Ltd
Original Assignee
Tanashin Denki Co Ltd
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Publication date
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  • Structures Of Non-Positive Displacement Pumps (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目 的】 ステータをケースに取り付けるためのネ
ジが省略できる構造に変更するとともに、軸流ファンの
起動初期位置を設定するためのネジも省略することがで
きる軸流ファンを提供する。 【構 成】 板状の金属製ステータ(S)には、切り
起し片(21a)が形成されており、この切り起し片
(21a)がマグネットロータ側に突出する状態で、ス
テータケース(32)内に収納されている。また、板状
のステータ(S)の片面に複数個の電機子コイル(2
6)が設けられ、これら電機子コイル(26)の間の空
間には、ステータケース(32)と軸受部(34)とを
連結する連結部(35)が配設されてステータ(S)を
支持している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、OA機器、コンピュー
タ、およびその周辺機器などの電気機器を冷却するため
の空冷用のブラシレス軸流ファンに関する。
【0002】
【従来の技術】軸流ファンとして、図11および図12
に図示する構造のものが従来知られている。図11は軸
流ファンの従来例を説明するための断面図である。図1
2は同軸流ファンの回転ファンをステータ側から見た斜
視図である。
【0003】図11において、軸流ファンは回転ファン
F、ステータSおよびケースCから構成されている。図
11および図12において、回転ファンFは概観円板状
をしており、その周囲には多数の羽根01が一体に樹脂
成形されている。そして、ステータSに対向している面
にはロータヨーク02を介して、マグネットロータ03
が固定されている。また、回転ファンFの中心には、回
転軸04がステータSの設けられている方向に突出して
固定されている。
【0004】図11において、ステータSは中央に円孔
が形成された円板状のステータヨーク011およびこの
ステータヨーク011と略同一形状のプリント基板01
2を有しており、ステータヨーク011とプリント基板
012は接着により接合されている。また、ステータヨ
ーク011とプリント基板012には2個のネジ挿入用
の孔が穿たれている。そして、ステータヨーク011
は、プリント基板012が設けられている側とは反対側
の面に、2個の電機子コイル016が取り付けられてい
る。
【0005】図11において、ケースCは、回転ファン
Fにより生じる空気流を導く円筒形の外筒部031およ
びステータSを収納する有底の円筒体であるステータケ
ース032を具備しており、外筒部031とステータケ
ース032は支持部033で接続されている。そして、
ステータケース032には2個のステータS取付け用の
ネジ孔部035が設けられ、またステータSのリード線
023をケースCの外側に導出するための切欠き036
が形成されている。ステータケース032の中央部に
は、円筒状の軸受け部037が回転ファンFの設けられ
ている方向に突出して形成されている。軸受け部037
には軸受けメタル038が挿入されている。
【0006】また、ステータSをケースCに組み付ける
際には、ステータSをケースCに嵌め込み、その後、ス
テータヨーク011のネジ挿入用の孔をケースCのネジ
孔部035に合わせて、ネジ039で固定する。
【0007】そして、ブラシレス軸流ファンには、通電
切り換え点において、トルクが0となる、いわゆる死点
が存在する。この死点箇所で、軸流ファンが停止しない
ように、磁性体である前記ネジ039の頭で起動初期位
置の設定を行っていた。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述のよう
に構成された軸流ファンは、ステータSをケースCに組
み付ける際には、ステータヨーク011のネジ挿入用の
孔をケースCのネジ孔部035に合わせて、ネジ039
で固定する必要があり、取付け作業が大変である。
【0009】ステータケース032の底部は、マグネッ
トロータ03に磁気吸引されるステータSを支持してい
るので、強度を上げる必要があり厚くなる。ステータケ
ース032が厚くなるため、軸流ファンの全体の厚みも
大きくなる。
【0010】また、ステータSをケースCに取り付ける
ためのネジが省略できる構造に変更しても、軸流ファン
の起動初期位置を設定するためにネジを新たに設ける必
要がある。
【0011】本発明は、以上のような課題を解決するた
めのもので、ステータSをケースCに取り付けるための
ネジが省略できる構造に変更するとともに、軸流ファン
の起動初期位置を設定するためのネジも省略することが
できる軸流ファンを提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明の軸流ファンは、マグネットロータ(15)
を具備した回転ファン(F)と、この回転ファン(F)
の中心に固定された回転軸(16)と、この回転軸(1
6)を回転可能に支持する軸受け部(34)と、前記回
転ファン(F)により生じる空気流を導く流路を形成す
る外筒部(31)と、片面に複数個の電機子コイル(2
6)が設けられているとともに、切り起し片(21a)
が形成されている板状の金属製ステータ(S)と、この
ステータ(S)を収納する筒状のステータケース(3
2)と、このステータケース(32)と前記軸受け部
(34)とを連結する連結部(35)とを備えている。
【0013】また、前記ステータ(S)は電機子コイル
(26)の設けられた側がマグネットロータ(15)に
対向するとともに、前記切り起し片(21a)がマグネ
ットロータ側に突出して、ステータケース(32)内に
収納されており、かつ前記連結部(35)が前記電機子
コイル(26)間の空間に配設されて前記ステータ
(S)を支持している。
【0014】そして、前記連結部(35)には前記切り
起し片(21a)と略同じ形状の開孔(35a)が形成
されている。この連結部(35)の開孔(35a)に、
ステータ(S)に形成された切り起し片(21a)が挿
入されている。
【0015】
【作 用】板状の金属製ステータ(S)には、切り起
し片(21a)が形成されており、この切り起し片(2
1a)がマグネットロータ側に突出する状態で、ステー
タケース(32)内に収納されている。したがって、こ
の磁性体である切り起し片(21a)により、軸流ファ
ンが死点箇所で停止しないように、起動初期位置の設定
を行うことが可能である。
【0016】また、板状のステータ(S)の片面に複数
個の電機子コイル(26)が設けられている。そして、
これら電機子コイル(26)の間の空間には、ステータ
ケース(32)と軸受け部(34)とを連結する連結部
(35)が配設されてステータ(S)を支持している。
したがって、電機子コイル(26)の間の空間を有効に
利用することができる。また、マグネットロータ(3)
とステータ(S)とは互いに磁気吸引する。その結果、
ステータ(S)は連結部(35)にこの磁気吸引より押
圧されるのでネジなどで固定する必要がない。
【0017】そして、連結部(35)には切り起し片
(21a)と略同じ形状の開孔(35a)が形成され、
この開孔(35a)に、ステータ(S)に形成された切
り起し片(21a)が挿入されている。したがって、ス
テータ(S)をステータケース(32)に収納する際
に、切り起し片(21a)が開孔(35a)にガイドさ
れる。
【0018】
【実 施 例】次に、本発明における軸流ファンの一実
施例について図1ないし図10を用いて説明する。図1
は本発明の軸流ファンを説明するための図で、図6にお
けるI−I断面図である。図2は同軸流ファンの回転フ
ァンの斜視図である。図3は図2のIII −III 断面図で
ある。図4は図2に図示する回転ファンの分解斜視図で
ある。図5は同軸流ファンのケースおよびステータを回
転ファン側から見た斜視図である。図6は同軸流ファン
のケースの底面図である。図7は同軸流ファンのケース
の半分の側面図である。図8は図7に図示するケースの
要部を底部から見た斜視図である。図9は図8に図示す
るケースにプリント基板を挿入した時の要部を底部から
見た斜視図である。図10は図1に図示する蓋とケース
との組み付けを説明するための斜視図である。
【0019】図1において、軸流ファンは回転ファン
F、ステータS、ケースCおよび蓋Bを具備している。
この実施例と、前述の従来例の軸流ファンとを比較す
る。 (a)この実施例の回転ファンFは、前述した従来の軸
流ファンの回転ファンFにおける円板部分01が薄く構
成され、その円板部分01の外面に突条のインペラが形
成されている点で特に相違している。
【0020】(b)この実施例のステータSは、従来の
軸流ファンのステータSと、その形状、特にリード部
分、切り起し片および取付け構造が相違している。 (c)この実施例のケースCは、従来の軸流ファンのケ
ースCと、その形状が大きく相違している。 (d)また、ケースCの形状が変更されたことにより、
この実施例の軸流ファンでは、前述の従来の軸流ファン
では設けられていなかった蓋Bが設けられている。
【0021】以上の相違点をふまえて、各部材の説明を
行う。 (a)回転ファンFについて まず始めに、図1ないし図4を用いて、回転ファンFを
説明する。図1および図2において、回転ファンFは概
観円板状をしており、円板部分1、およびこの円板部分
1から下方に垂下する円筒部分2からなる合成樹脂で形
成された本体を具備している。この円板部分1は従来例
の円板部分01の厚さよりも薄く形成されている。そし
て、円板部分1の中心部には、円筒状の回転軸固定部3
が円板部分1を貫通するような状態で一体に形成され、
回転軸固定部3の内面には回転軸を固定するためのリン
グ状の凸部3aが形成されている。
【0022】また、図2において、その円筒部分2の外
面には、多数のやや湾曲した平板状の第一インペラ5が
一体に樹脂成形されている。この第一インペラ5に連続
して、突条の第二インペラ6が円板部分1の外表面に一
体に形成され、その他端は回転軸固定部3に連結されて
いる。第二インペラ6は平面図示で湾曲して形成され、
この第二インペラ6により軸流ファンが送風する風量が
増大する。また、図3において、その第二インペラ6の
断面形状は台形であり、その凸側の側面6a(図2参
照)と円板部分1の外表面とのなす角αが略直角で、凹
側の側面6b(図2参照)と円板部分1の外表面とのな
す角βが鈍角に形成されている。この第二インペラ6は
円板部分1に一体に多数形成されているので、円板部分
1の補強部材としての機能も有している。
【0023】そして、図1および図4において、円板部
分1のステータSに対向している面には、中心部におい
て、回転軸固定部3が突出して形成され、その回転軸固
定部3の回りには補強用の矩形状のリブ8が設けられて
いる。リブ8の外側を囲む状態で一体に円筒ガイド部9
が形成され、円筒ガイド部9の一端には3個の係合部1
0が一体に形成されている。
【0024】図4において、円筒ガイド部9と円筒部分
2との間に3個の湾曲したガイド部11が、また、ガイ
ド部11同士の間にはガイド兼用の固定部12が、円板
部分1と一体に形成されている。固定部12の円板部分
1と接続している部分とは反対側(図においては上側)
が、その固定部12の端面から張り出しており、かつ、
その張出部の端が円板部分1側に垂れ下がって、フック
状の係合部12aを形成している。
【0025】図4において、鉄板のリング状のロータヨ
ーク14には、外側には3個の係合凸部14aが突出し
て形成され、内側には3個の係合凹部14bが形成され
ている。ロータヨーク14の係合凹部14bを円板部分
1に一体に形成された円筒ガイド部9の係合部10に合
わして嵌め込む。そして、嵌め込んだ状態から、ロータ
ヨーク14を円板部分1に対して反時計方向に回転さ
せ、ロータヨーク14の係合凸部14aを円板部分1に
一体に形成された固定部12の係合部12aに係合させ
る。これにより、ロータヨーク14は円板部分1に固定
される。
【0026】このロータヨーク14に、マグネットロー
タ15を近づけると、このマグネットロータ15は磁力
によってロータヨーク14に固定される。また、円板部
分1の回転軸固定部3には、ステンレスなどの金属製の
回転軸16が圧入され、ステータSの設けられている方
向に突出して固定される。また、回転軸16の先端には
抜け止め用のリング状の凹部17が形成されている。
【0027】(b)ステータSについて ついで、図1および図5を用いて、ステータSを説明す
る。前述のように、リード部分および切り起し片が特に
相違している。
【0028】図5において、ステータSは中央に円孔2
0が形成された円板状の鉄板であるステータヨーク21
を具備しており、このステータヨーク21には2個の切
り起し片21aが切り起こされている。図1および図5
において、このステータヨーク21の切り起し片21a
が形成されていない面にはプリント基板22が接着など
により固定され、このプリント基板22の本体はステー
タヨーク21と略同一形状をしている。そして、従来例
のプリント基板012と相違して、このプリント基板2
2の本体から外側に向けて、突出部22aが突出して形
成されている。また、従来例のステータヨーク011お
よびプリント基板012に設けられていたネジ挿入用の
孔は形成されていない。
【0029】また、ステータヨーク21の切り起し片2
1aが形成されている面に、2個の空心型のコアレス電
機子コイル26が円孔20を中心にして点対称に接着剤
などで取り付けられている。その電機子コイル26の巻
線の両端部は、ステータヨーク21の側面を通ってプリ
ント基板22のプリント配電パターンに半田付けされて
いる。
【0030】また、プリント基板22のプリント配電パ
ターンには、軸流ファンを駆動するための多数の電子部
品が半田付けされている。そして、従来例のプリント基
板012と相違して、プリント基板22の本体における
プリント配電パターンに電気を供給するリード部23
(図9参照)が突出部22aに設けられている。このリ
ード部はプリント配電パターンを延長して形成されてい
る。このリード部の先端は、軸流ファンが組み立てられ
て完成した後に、リード線や配線が半田付けされる。
【0031】(c)ケースCについて さらに、図1、図5〜10を用いて、ケースCを説明す
る。この実施例のケースCは、従来例のケースCと概観
はよく似ているが、前述のように、大きく構造が相違し
ている。
【0032】図1、図5および図6において、ケースC
は、回転ファンFにより生じる空気流を導く円筒形の外
筒部31およびステータSを収納する円筒状のステータ
ケース32を具備しており、外筒部31とステータケー
ス32は支持部33で接続されている。そして、ステー
タケース32の中央部には円筒状の軸受け部34が配置
され、ステータケース32の内面と軸受け部34の外面
中央部は、板状の連結部35で連結されている。したが
って、ステータケース32と軸受け部34との間には、
2個の半円形状の開口36が形成される。また、これら
外筒部31、ステータケース32、支持部33、軸受け
部34および連結部35は、一体樹脂成形されている。
【0033】(c1)ケースCの外筒部31について 図1および図5において、プリント基板22の突出部2
2aを取り付けるために、外筒部31の一部に切欠き3
1aが形成されている。そして、この切欠き31aの外
側には、略コの字状の係止部材37が配置されている。
この係止部材37は外筒部31と一体樹脂成形されてお
り、特に図7の側面図および図8に図示されている下か
ら見た斜視図で分かるように、外側の面にはプリント基
板22(図5参照)の突出部22aを取り付けるため
に、切欠き37aが形成されている。また、その切欠き
37aの下側(図8においては上側)で、かつ外筒部3
1(図7参照)との接続部分にやや近い箇所において、
係止部材37の内側面から内側に向かって、一対の係止
突起37bが突設されている。
【0034】また、図9に図示されている下から見た斜
視図で分かるように、この係止部材37にプリント基板
22の突出部22aが挿入されると、切欠き37a(図
8参照)に突出部22aが嵌まり、突出部22aの下面
(図9においては上側の面)が一対の係止突起37bで
係止される。そして、プリント基板22の突出部22a
に形成されたリード部23は係止部材37の外側に突出
する。
【0035】(c2)ケースCの支持部33について 図5および図6において、支持部33は長方形の平板状
をしており、外筒部31とステータケース32との間に
等間隔に8枚配設されている。そして、支持部33は、
外筒部31の軸線方向に対して傾斜して設けられ、回転
ファンFにより生じる空気流を整流している。この支持
部33は断面矩形であるが、この整流効果を高めるため
に断面を翼形にすることも可能である。また、単純に棒
状の支持構造とすることも可能である。
【0036】(c3)ケースCのステータケース32に
ついて 図1および図6において、プリント基板22の突出部2
2aを取り付けるために、ステータケース32の一部に
切欠き32aが形成されている。また、図1、図5およ
び図6において、ステータケース32の内面にはステー
タSを支持するための段部32bが突設されている。ス
テータケース32と軸受け部34との間に配設された連
結部35は、この段部32bと面一に形成されている。
図5および図6において、連結部35は略長方形である
が、両端に向けて裾広がりに形成されるとともに、2個
の細長い開孔35aが穿たれている。また、図5におい
て、連結部35の両側辺は上側に立ち上がって形成され
ている。そして、図1において、ステータケース32
は、蓋Bが設けられている側の先端の内周面に段部32
cが形成されており、この段部32cで蓋Bの外周部を
支持する。
【0037】(c4)ケースCの軸受け部34について 図1および図5において、軸受け部34の内部には軸受
けメタル38が挿入されている。図1において、この軸
受けメタル38に回転軸16は挿入されて、回転可能に
支持されている。この回転軸16は軸受けメタル38に
挿入後、その先端の凹部17(図4参照)に抜け止め金
具39が嵌められる。この抜け止め金具39は金属製で
もプラスチック製でもよい。また、この軸受けメタル3
8に代えて、ボールベアリングやロールベアリングを設
けることも可能である。更には軸受け部34自体が回転
軸16を直接軸支する、所謂メタルレス軸受け構造とす
ることも可能である。そして、図10において、軸受け
部34の内周面には、蓋Bが設けられている側の先端に
3個の突起34aが突設して形成されている。
【0038】(d) 蓋Bについて 図1および図10を用いて、蓋Bを説明する。蓋Bは合
成樹脂製の円形板で、その外周縁は回転ファンFが設け
られている方向に突設して折れ曲がり円形状のリング部
41を形成している。このリング部41の先端はステー
タケース32の段部32cに当接して、支持される。ま
た、蓋Bの中央部には円筒部42が形成され、その円筒
部42の上端には外側に突出する3個の突起42aが設
けられている。この突起42aは、軸受け部34の突起
34aが形成されていない場所から、軸受け部34内部
に挿入される。その後、蓋Bを回転することにより、突
起42aは軸受け部34の突起34aに係合し、蓋Bは
軸受け部34に取り付けられる。
【0039】また、蓋Bの中央部の円筒部42の周囲に
は筒状の押さえ部43が形成されており、この押さえ部
43により前記ステータSの円孔20(図5参照)の周
縁部がケースCの連結部35との間に挟み込まれて安定
強固に保持される。
【0040】そして、蓋Bの中心部は回転軸16の先端
に当接し、回転軸16の軸方向の力を支持している。こ
の支持により、回転ファンFのマグネットロータ15と
ステータヨーク21とが互いに磁気吸引して、図1にお
いて下側に回転軸16が変位するのを防止して、その間
のギャップ長を一定に保っている。蓋Bが無い場合に
は、回転ファンFが軸方向に変位して軸受けメタル38
の上側端面を押圧し、軸受けメタル38が損傷する場合
がある。
【0041】また、回転ファンFは回転しており、その
外側は中心部よりも周速度が速い。したがって、支持部
材を外側に配設すると、回転ファンFが支持部材に高速
度で摺動し、支持部材が磨耗や損傷しやすい。そのた
め、回転ファンFの支持はなるべく回転ファンFの中心
部で行う方がよい。このような見地からも、蓋Bの中心
部が、回転ファンFの回転軸を支持することは適してい
る。
【0042】また、従来の軸流ファンのステータケース
032の底部はステータSを支持する必要があった。し
かしながら、蓋BはステータSを支持する必要が無いの
で、ステータケース032の底部よりも強度が小さくて
済み、その厚さを薄くすることができる。その結果とし
て、軸流ファン全体の厚みを、従来例の軸流ファンより
も小さくすることができる。
【0043】(e) 軸流ファンの組み立てについて 図1において、回転ファンFに固定された回転軸16を
ケースCの中心に配置された軸受けメタル38に挿入
し、回転軸16の先端を抜け止め金具39で抜け止めす
る。また、ステータSをケースCに、回転ファンFが設
けられている側とは反対側から嵌め込む。その際には、
ステータSに設けられた2個の電機子コイル26(図5
参照)が丁度ケースCの2個の開口36に嵌まるように
する。すなわち、連結部35が2個の電機子コイル26
の間の空間に存在する。そして、ステータSは連結部3
5およびステータケース32の段部32bに当接して支
持される。
【0044】また、ステータヨーク21の切り起し片2
1aが連結部35の開孔35aに嵌まり、ステータヨー
ク21をステータケース32に挿入する際のガイドとな
る。さらに、プリント基板22の突出部22aは外筒部
31の切欠き31aに嵌まる。
【0045】ステータSは、マグネットロータ15とス
テータヨーク21との磁気吸引により連結部35(図1
および図6参照)に押し付けられるため、他の固定部材
は設けてもよいが、設けなくても外れることはない。そ
して、前述のように、蓋BをケースCに押し付け、その
後回転することにより、蓋Bの突起42aを軸受け部3
4の突起34aに係合させる。この係合により、蓋Bは
ケースCに取り付けられる。
【0046】(変更例)以上、本発明の実施例を詳述し
たが、本発明は、前記実施例に限定されるものではな
く、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内
で、種々の変更を行うことが可能である。本発明の変更
実施例を下記に例示する。 (1)実施例においては、ステータの切り起し片は、連
結部に形成された開孔を貫通して設けられているが、連
結部に開孔ではなく切欠き部を形成し、その切欠き部か
ら切り起し片をマグネットロータ側に突出させたり、連
結部以外の箇所から突出させたりすることも可能であ
る。
【0047】(2)実施例においては、回転ファンには
第二インペラが形成されているが、図11に図示されて
いる従来例のように第二インペラを設けていない構造な
どに適宜変更可能である。 (3)実施例においては、電機子コイルは2個配置され
ているが、一般的には2n(nは整数)個設けることが
できる。また、電機子コイルを4個以上設ける場合に
は、連結部は電機子コイル間の空間の全てに配設して
も、一部のみに配設してもよい。
【0048】(4)実施例においては、ステータケース
32内部には2個の半円形の開口36が形成されている
が、開口36の形状は電機子コイル26が嵌まることが
可能ならばどのような形状でもよい。 (5)実施例においては、プリント基板22の突出部2
2aが支持部33間の空間部を跨いでケースCの外筒部
31に延在されているが、この突出部22aを支持部3
3に沿わせて外筒部31に引き出すようにしてもよい。
このようにすれば回転ファンFによる空気流を妨げる要
因が少なくなる。
【0049】
【発明の効果】本発明によれば、板状の金属製ステータ
には、切り起し片が形成されており、この切り起し片が
マグネットロータ側に突出する状態で、ステータケース
内に収納されている。したがって、この磁性体である切
り起し片により、軸流ファンが死点箇所で停止しないよ
うに、起動初期位置の設定を行うことが可能である。そ
の結果、起動初期位置の設定のために、別途ネジなどの
部材を取り付ける必要がない。
【0050】また、電機子コイル間の空間には、ステー
タケースと軸受け部とを連結する連結部が配設されてス
テータを支持している。したがって、従来単なる空間で
あった電機子コイル間の空間が有効利用できて、軸流フ
ァンの厚みが薄くなる。
【0051】そして、マグネットロータとステータとは
互いに磁気吸引し、そのマグネットロータとステータと
の間に連結部が配設されている。その結果、ステータは
連結部にこの磁気吸引より押圧され、連結部で支持され
るので、ネジなどで固定する必要はない。その結果、ネ
ジ止めの作業工程を省略することができる。
【0052】さらに、連結部には切り起し片と略同じ形
状の開孔が形成され、この開孔に、ステータに形成され
た切り起し片が挿入されている。したがって、ステータ
をステータケースに収納する際に、切り起し片が開孔に
ガイドされる。その結果、ステータを簡単に位置決めし
てステータケースに収納することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の軸流ファンを説明するための図
で、図6におけるI−I断面図である。
【図2】図2は同軸流ファンの回転ファンの斜視図であ
る。
【図3】図3は図2のIII-III 断面図である。
【図4】図4は図2に図示する回転ファンの分解斜視図
である。
【図5】図5は同軸流ファンのケースおよびステータを
回転ファン側から見た斜視図である。
【図6】図6は同軸流ファンのケースの底面図である。
【図7】図7は同軸流ファンのケースの半分の側面図で
ある。
【図8】図8は図7に図示するケースの要部を底部から
見た斜視図である。
【図9】図9は図8に図示するケースにプリント基板を
挿入した時の要部を底部から見た斜視図である。
【図10】図10は図1に図示する蓋とケースとの組み
付けを説明するための斜視図である。
【図11】図11は軸流ファンの従来例を説明するため
の断面図である。
【図12】図12は同軸流ファンの回転ファンをステー
タ側から見た斜視図である。
【符号の説明】
B 蓋 C ケース F 回転ファン S ステータ 15 マグネットロータ 16 回転軸 21 ステータヨーク 21a 切り起し片 22 プリント基板 26 電機子コイル 23 リード部 31 外筒部 32 ステータケース 34 軸受け部 35 連結部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 マグネットロータ(15)を具備した回
    転ファン(F)と、 この回転ファン(F)の中心に固定された回転軸(1
    6)と、 この回転軸(16)を回転可能に支持する軸受け部(3
    4)と、 前記回転ファン(F)により生じる空気流を導く流路を
    形成する外筒部(31)と、 片面に複数個の電機子コイル(26)が設けられている
    とともに、切り起し片(21a)が形成されている板状
    の金属製ステータ(S)と、 このステータ(S)を収納する筒状のステータケース
    (32)と、 このステータケース(32)と前記軸受け部(34)と
    を連結する連結部(35)とを備えており、 前記ステータ(S)は電機子コイル(26)の設けられ
    た側がマグネットロータ(15)に対向するとともに、
    前記切り起し片(21a)がマグネットロータ側に突出
    して、ステータケース(32)内に収納されており、か
    つ前記連結部(35)が前記電機子コイル(26)間の
    空間に配設されて前記ステータ(S)を支持しているこ
    とを特徴とする軸流ファン。
  2. 【請求項2】 前記連結部(35)には前記切り起し片
    (21a)と略同じ形状の開孔(35a)が形成され、 前記ステータ(S)に形成された切り起し片(21a)
    が前記連結部(35)の開孔(35a)に挿入されてい
    ることを特徴とする請求項1記載の軸流ファン。
JP25096593A 1993-09-14 1993-09-14 軸流ファン Withdrawn JPH0783191A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006214419A (ja) * 2005-02-07 2006-08-17 Sanyo Denki Co Ltd 軸流送風機
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CN114412808A (zh) * 2020-10-28 2022-04-29 亚浩电子五金塑胶(惠州)有限公司 散热装置

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