JPH0783134A - 内燃機関用燃料供給装置 - Google Patents

内燃機関用燃料供給装置

Info

Publication number
JPH0783134A
JPH0783134A JP5226103A JP22610393A JPH0783134A JP H0783134 A JPH0783134 A JP H0783134A JP 5226103 A JP5226103 A JP 5226103A JP 22610393 A JP22610393 A JP 22610393A JP H0783134 A JPH0783134 A JP H0783134A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel
pressure
valve
internal combustion
combustion engine
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5226103A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2874082B2 (ja
Inventor
Hideyuki Oda
英幸 織田
Nobuaki Murakami
信明 村上
Kiyouya Igarashi
京矢 五十嵐
Takeo Kume
建夫 久米
Masato Yoshida
正人 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Motors Corp filed Critical Mitsubishi Motors Corp
Priority to JP5226103A priority Critical patent/JP2874082B2/ja
Priority to US08/303,008 priority patent/US5598817A/en
Priority to DE69407703T priority patent/DE69407703T2/de
Priority to EP94114208A priority patent/EP0643219B1/en
Publication of JPH0783134A publication Critical patent/JPH0783134A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2874082B2 publication Critical patent/JP2874082B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Fuel-Injection Apparatus (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、筒内噴射式内燃機関に用いて好適
の内燃機関用燃料供給装置に関し、機関の始動時等の高
圧燃料ポンプの吐出圧が十分でない時にも所定の燃料圧
力が得られるようにすることを目的とする。 【構成】 内燃機関の燃料噴射弁1と燃料タンク2との
間を結ぶ燃料通路3と、燃料通路3上流に設けられた低
圧燃料ポンプ4と、低圧燃料ポンプ4と燃料噴射弁1と
の間に設けられた高圧燃料ポンプ5とをそなえ、高圧燃
料ポンプ5をバイパスする第1バイパス通路11と、第
1バイパス通路11での逆流を防止する逆止弁12と、
高圧燃料ポンプ5からの燃料圧力を制御する高圧制御手
段10と、高圧制御手段10をバイパスする第2バイパ
ス通路13と、第2バイパス通路13を開閉する開閉弁
14と、第2バイパス通路13上流側の燃料圧力を高圧
制御手段10よりも低い一定圧以上にする燃料圧力保持
機構15と、該内燃機関の通常運転状態では開閉弁14
を閉鎖し特定運転状態では開閉弁14を開放する制御手
段30とを設けるように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に、筒内噴射式内燃
機関に用いて好適の燃料供給装置に関し、比較的高い燃
料圧力で燃料噴射を行なえるようにした、内燃機関用燃
料供給装置に関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる筒内噴射式内燃機関とか直接噴
射式内燃機関(直噴式内燃機関)とか呼ばれている、燃
料をシリンダ内で噴射する方式の内燃機関としては、デ
ィーゼルエンジンが広く知られているが、近年、火花点
火式エンジン(一般には、ガソリンエンジンが対応する
ので、以下、ガソリンエンジンという)においても、筒
内噴射式のものが提案されている。
【0003】このような筒内噴射式内燃機関では、機関
の性能向上や排出ガスの低減のために、燃料噴射圧力を
上げて燃料噴霧を微粒化し、燃料噴射期間を短縮化する
傾向にある。また、過給機構をそなえた機関では、過給
時には、過給圧に応じた高い燃料噴射圧力が要求され
る。そこで、筒内噴射式内燃機関における燃料供給装置
は、このように十分に高い(例えば数十気圧程度)燃料
噴射圧力が得られるように構成されている。
【0004】例えば図6,7は、いずれも、このような
高い燃料噴射圧力が得られるものとして、従来より提案
されている内燃機関用燃料供給装置の構成を模式的に示
すものである。図6,7において、1は燃料噴射弁、2
は燃料タンク、3は燃料噴射弁1と燃料タンク2との間
に設けられた燃料通路であり、4は燃料通路3の燃料タ
ンク2側の上流部に設けられた低圧燃料ポンプ、5は低
圧燃料ポンプと燃料噴射弁1との間に設けられた高圧燃
料ポンプである。また、6,7は燃料通路の入口部分に
設けられた燃料フィルタ、8は逆止弁、9は低圧制御手
段としての低圧制御弁、10は高圧制御手段としての高
圧制御弁である。また、21はシリンダ、22はピスト
ン、22Aはピストンロッド、23はクランクシャフ
ト、24は燃焼室、25はシリンダヘッド、26は吸気
通路、27は点火プラグ、28は排気通路である。
【0005】このような燃料供給装置では、低圧燃料ポ
ンプ4である程度加圧された燃料を、高圧燃料ポンプ5
でさらに加圧することで、燃料の圧力を所定圧まで高め
ている。この際、低圧燃料ポンプ4からの吐出圧は低圧
制御弁9により所定範囲に安定化され、さらに、高圧燃
料ポンプ4からの吐出圧は高圧制御弁10により所定範
囲に安定化される。
【0006】このような低圧燃料ポンプ加圧された燃料
を高圧燃料ポンプでさらに加圧して燃料噴射弁に供給す
るものとして、例えば特開昭62−237057号公報
に開示された技術があり、この技術では、吸気圧が高い
運転領域では高い燃料噴射圧力が与えられるが、吸気圧
が低い運転領域では燃料噴射圧力が低く保持されるよう
にして、高圧燃料ポンプの負荷を低減するようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
公報に開示された技術では、高い燃料噴射だ必要なとき
も、低い燃料噴射が必要なときも、高圧燃料ポンプから
吐出された燃料を制御弁の開閉によって調圧しているの
で、高圧燃料ポンプが十分に作動しないときに、高圧燃
料ポンプが低圧燃料ポンプによる圧送の妨げとなり、運
転領域に応じた燃料噴射圧を制御弁で調圧できなくなる
おそれもある。
【0008】すなわち、上述のような燃料ポンプとし
て、エンジン駆動式ポンプ又は電動式ポンプのいずれか
を採用することが考えられるが、電動式ポンプを高圧ポ
ンプに採用すると、ポンプ効率が低くなり且つ高コスト
になるので、高圧燃料ポンプには、エンジン駆動式のも
のを採用するのが一般的であると考えられる。一方、電
動式ポンプを低圧ポンプに採用した場合には、上述のポ
ンプ効率やコスト面での不具合が低減され、安定した吐
出圧が得られるという電動式ポンプの利点を生かせるの
で、低圧燃料ポンプには、電動式のものを採用すること
が考えられる。
【0009】しかしながら、エンジン駆動式ポンプの吐
出圧はエンジン回転数に応じたものになるので、高圧燃
料ポンプをエンジン駆動式のものにすると、エンジン始
動時には、エンジン回転数が低く高圧ポンプの吐出圧は
極めて低い状態になって、エンジン始動時には、この低
圧燃料ポンプと燃料噴射弁との間の高圧燃料ポンプが寧
ろ燃料流の妨げになって、燃料噴射弁での燃料圧は低圧
燃料ポンプの吐出圧レベルにも達しないことになってし
まう。
【0010】このため、上述の公報に開示された技術で
は、エンジン始動時に、制御弁によって制御される燃料
噴射弁の燃料噴射圧が必要とする圧力だけ得られず、運
転領域に応じた燃料噴射圧の制御が成立しなくなるおそ
れがあるのである。本発明は、上述の課題に鑑み創案さ
れたもので、内燃機関の始動時等の高圧燃料ポンプの吐
出圧が十分でない時にも所定の燃料圧力が得られるよう
にして、内燃機関の燃焼を良好に行なえるようにした、
内燃機関用燃料供給装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このため、請求項1記載
の本発明の内燃機関用燃料供給装置は、内燃機関にそな
えられた燃料噴射弁と燃料タンクとの間に設けられ、該
燃料タンクから該燃料噴射弁に至りさらに該燃料噴射弁
から再び該燃料タンクに戻る循環回路として構成された
燃料通路と、該燃料通路の上流部分に設けられた低圧燃
料ポンプと、該燃料通路における該低圧燃料ポンプと該
燃料噴射弁との間に設けられた高圧燃料ポンプとをそな
え、該高圧燃料ポンプの上流側の燃料通路部分と下流側
の燃料通路部分とを接続する第1バイパス通路と、該第
1バイパス通路に設けられて、該燃料通路の上流側から
下流側へのみ燃料を通過させる逆止弁と、該高圧燃料ポ
ンプの下流側の燃料通路部分に設けられ、該高圧燃料ポ
ンプから吐出された燃料圧力を制御する高圧制御手段
と、該高圧制御手段の上流側の燃料通路部分と下流側の
燃料通路部分とを接続する第2バイパス通路と、該第2
バイパス通路に設けられ、該第2バイパス通路を開閉す
る開閉弁と、該開閉弁下流の該第2バイパス通路に設け
られ、該第2バイパス通路の開放時に該第2バイパス通
路の上流側の燃料通路部分内の燃料圧力を該高圧制御手
段による制御圧よりも低い一定圧以上の状態に確保する
燃料圧力保持機構と、該内燃機関の通常運転状態では該
開閉弁を閉鎖し該内燃機関の特定運転状態では該開閉弁
を開放するように該開閉弁の開閉制御を行なう制御手段
とが設けられていることを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置は、請求項1記載の構成において、該制御
手段が、該通常運転状態では高圧燃料噴射に適合するパ
ルス幅を設定し、該特定運転状態では低圧燃料噴射に適
合するパルス幅を設定して、該燃料噴射弁の駆動制御を
行なうことを特徴としている。また、請求項3記載の本
発明の内燃機関用燃料供給装置は、請求項1又は2記載
の構成において、該特定運転状態が、該高圧燃料ポンプ
の吐出圧が十分でない状態に設定されていることを特徴
としている。
【0013】また、請求項4記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置は、請求項1又は2記載の構成において、
該特定運転状態が、該内燃機関の始動時に設定されてい
ることを特徴としている。また、請求項5記載の本発明
の内燃機関用燃料供給装置は、請求項1〜4のいずれか
に記載の構成において、該燃料圧力保持機構が、固定絞
りにより構成されていることを特徴としている。
【0014】また、請求項6記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置は、請求項1〜4のいずれかに記載の構成
において、該燃料圧力保持機構が、該バイパス通路の上
流側の燃料通路部分内の燃料圧力を、該高圧制御手段に
よる制御圧よりも低い圧力状態に制御する低圧制御手段
により構成されていることを特徴としている。
【0015】
【作用】上述の請求項1記載の本発明の内燃機関用燃料
供給装置では、高圧燃料ポンプの出力が低い領域では、
燃料タンク内の燃料が低圧燃料ポンプで加圧されると、
燃料通路を通って、高圧燃料ポンプの上流部分まで送ら
れた後、第1バイパス通路に流入する。この第1バイパ
ス通路に設けられた逆止弁は、燃料通路の上流側から下
流側へのみ燃料を通過させるものであるから、低圧燃料
ポンプで加圧された燃料は妨げられることなく、第1バ
イパス通路を通じて、高圧燃料ポンプを迂回しながら、
燃料噴射弁に送給される。これにより、燃料噴射弁から
は、低圧燃料ポンプの吐出圧に応じた圧力で燃料が噴射
される。
【0016】また、高圧燃料ポンプの出力が高くなる
と、燃料タンク内の燃料が低圧燃料ポンプで加圧され
て、高圧燃料ポンプに送られると、この高圧燃料ポンプ
で更に高圧に加圧されて、燃料噴射弁からは、高圧燃料
ポンプの吐出圧に応じた高い圧力で燃料が噴射される。
この時には、高圧燃料ポンプの下流側は上流側よりも大
幅に高圧になり、バイパス通路を介して燃料が下流側へ
逆流するおそれが生じるが、バイパス通路に設けられた
逆止弁がこれを阻止するので、高圧燃料ポンプの高い吐
出圧が十分に確保される。
【0017】また、内燃機関の通常運転状態では、制御
手段によって、第2バイパス通路の開閉弁が閉鎖状態に
制御され、高圧燃料ポンプが作動すると、燃料タンク内
の燃料が、燃料通路を通って燃料噴射弁側に送給され、
この燃料噴射弁側に送給された燃料の圧力は、燃料噴射
弁の下流側に設けられた高圧制御手段により、所定の高
圧状態に制御され、燃料噴射弁から高圧で燃料噴射が行
なわれる。また、高圧制御手段でオーバフローした燃料
は、循環回路として構成された燃料通路を通って燃料タ
ンク内に戻る。
【0018】一方、内燃機関の特定運転状態では、制御
手段によって、第2バイパス通路の開閉弁が開放状態に
制御され、燃料タンク内から低圧燃料ポンプにより加圧
された燃料は、開閉弁下流側に設けられた燃料圧力保持
機構によって一定圧以上の状態に確保され、燃料通路を
通って燃料噴射弁から噴射される。また、燃料圧力保持
機構からオーバフローした燃料は、バイパス通路から、
燃料通路を通って燃料タンク内に戻る。
【0019】したがって、例えば、燃料噴射弁からの燃
料噴射も確実に行なえる。また、請求項2記載の本発明
の内燃機関用燃料供給装置では、制御手段によって、通
常運転状態では高圧燃料噴射に適合するパルス幅を設定
して、燃料噴射弁の駆動制御が行なわれ、特定運転状態
では低圧燃料噴射に適合するパルス幅を設定して、燃料
噴射弁の駆動制御が行なわれる。
【0020】また、請求項3記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置では、高圧燃料ポンプの吐出圧が十分でな
い状態の時には、制御手段によって、第2バイパス通路
の開閉弁が開放状態に制御されて、低圧燃料ポンプによ
り加圧され燃料噴射弁側に送給された燃料は、開閉弁下
流に設けられた燃料圧力保持機構によって一定圧以上の
状態を確保されつつ、燃料噴射弁から噴射される。ま
た、燃料圧力保持機構からオーバフローした燃料は、バ
イパス通路から、燃料通路を通って燃料タンク内に戻
る。
【0021】また、請求項4記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置では、内燃機関の始動時には、制御手段に
よって、第2バイパス通路の開閉弁が開放状態に制御さ
れて、低圧燃料ポンプにより加圧された燃料は、燃料噴
射弁から噴射される。また、燃料圧力保持機構からオー
バフローした燃料は、バイパス通路から、燃料通路を通
って燃料タンク内に戻る。
【0022】また、請求項5記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置では、固定絞りにより該燃料噴射弁におけ
る燃料圧力が確保される。また、請求項6記載の本発明
の内燃機関用燃料供給装置では、低圧制御手段が、該バ
イパス通路の上流側の燃料通路部分内の燃料圧力を、低
い圧力状態に制御するので、運転状態に応じて開閉弁を
開閉動作させることにより、燃料噴射弁から噴射される
燃料圧力を高圧及び低圧に制御できる。
【0023】
【実施例】以下、図面により、本発明の実施例について
説明すると、図1,2は本発明の第1実施例としての内
燃機関用燃料供給装置を示すもので、図1はその模式的
な構成図、図2はその燃料ポンプの出力(吐出流量)の
特性を示すグラフ、図3はその動作を説明するブロック
図、図4はその動作を説明するフローチャートであり、
図5は本発明の第2実施例としての内燃機関用燃料供給
装置を示す模式的な構成図である。
【0024】まず、第1実施例について説明すると、こ
の内燃機関用燃料供給装置は、内燃機関としてのガソリ
ン4サイクルエンジン、特に、燃料をシリンダ内に直接
噴射する筒内噴射式ガソリンエンジンにそなえられ、図
1に示すように、燃料噴射弁(インジェクタ)と燃料タ
ンク2との間を連絡する燃料通路3には、低圧燃料ポン
プ(フィードポンプ)4と、高圧燃料ポンプ5とがそな
えられている。
【0025】なお、燃料通路3は、燃料タンク2から燃
料噴射弁1へ燃料を送給する送給路3Aと、燃料噴射弁
1で噴射されなかった燃料を燃料タンク2に戻す返送路
3Bとから構成されている。また、燃料噴射弁1は、デ
リバリパイプ1Aを通じて燃料を供給されるが、ここで
は、デリバリパイプ1A自体も燃料通路3の一部と考え
る。
【0026】燃料噴射弁1は、コントローラ30によっ
て、その作動をコンピュータ制御されるようになってい
る。つまり、コントローラ30では、エンジン回転数や
吸入空気量等の情報に応じて、所要のタイミングで且つ
所要の燃料噴射量が得られるように、燃料噴射弁1をパ
ルス電流で励磁して燃料噴射を行なわせる。この燃料噴
射のタイミングは、クランク角に基づいて与えられる
が、実際には、燃料噴射弁1を励磁してから実際に燃料
噴射が行なわれるまでの応答遅れ(これを、インジェク
タ無駄時間という)があるので、これを考慮して設定さ
れる。また、燃料噴射量は、上記パルス電流のパルス幅
で設定されるが、このパルス幅は目標とする燃料噴射量
に対応したインジェクタゲインとして設定される。
【0027】なお、内燃機関用燃料供給装置の要部と機
関との関係は図6と同様であるので、ここでは説明を省
略する。低圧燃料ポンプ4は、燃料通路3の送給路3A
の上流部の燃料タンク2内に設けられたフィードポンプ
であって、電動式ポンプが用いられており、作動時に
は、燃料フィルタ6で濾過しながら燃料タンク2内の燃
料を送給路3Aの下流側へ駆動するようになっている。
この時の低圧燃料ポンプ4による燃料の加圧は、大気圧
の状態から数気圧程度まで行なわれるようになってい
る。また、この低圧燃料ポンプ4は、エンジンの始動と
ともに起動して、エンジンの停止時には停止するように
なっているが、勿論、エンジンの回転速度に依存するこ
となく所定の吐出圧を発生できるようになっている。
【0028】高圧燃料ポンプ5は、この低圧燃料ポンプ
4から吐出された燃料を数十気圧程度まで加圧するもの
で、低圧燃料ポンプ4から高圧燃料ポンプ5までの送給
路3Aの途中には、逆止弁8及び燃料フィルタ7が介装
されており、逆止弁8により低圧燃料ポンプ4から吐出
圧が維持され、また、燃料フィルタ7により燃料が更に
濾過されるようになっている。この高圧燃料ポンプ5に
は、ポンプ効率やコストの面で高圧ポンプとして電動式
ポンプよりも有利な例えば往復動型圧縮ポンプなどの機
関駆動式ポンプ(以下、エンジン駆動ポンプという)が
用いられており、当然ながら、エンジンの作動と直接連
動して作動し、エンジンの回転速度に応じて吐出圧を発
生するようになっている。
【0029】なお、図2は、吐出圧を一定とする条件下
での燃料ポンプ4,5の出力特性(吐出流量)の一例を
示すものであり、直線A,Bは高圧燃料ポンプ5の吐出
流量特性を示し、直線Cは低圧燃料ポンプ4の吐出流量
特性を示す。また、直線A,Bの各場合では、高圧燃料
ポンプ5の駆動にかかるリフトカム量の設定が異なって
おり、Bの場合はAの場合に比べて、リフトカム量が大
きく、ポンプ出力も大きくなっている。実際の燃料ポン
プ4,5の吐出圧は、このような吐出流量特性と後述す
る低圧制御手段としての低圧制御弁9や高圧制御手段と
しての高圧制御弁10等の流通抵抗とから決まるので、
この場合の吐出流量特性をそのまま吐出圧特性と読み代
えるわけにはいかないが、吐出圧特性は、この吐出流量
特性にほぼ対応するようなものになる。したがって、こ
の図2からも、電動式の低圧燃料ポンプ4はエンジンの
回転速度に依存することなく所定の吐出圧(吐出流量)
を発生でき、エンジン駆動式の高圧燃料ポンプ5はエン
ジンの回転速度に比例するように吐出圧(吐出流量)を
発生することがわかる。
【0030】また、燃料通路3の送給路3Aと返送路3
Bとの間に、即ち、送給路3Aの燃料フィルタ7の下流
部で高圧燃料ポンプ5よりも上流側の部分と返送路3B
の最下流部分との間には、低圧燃料ポンプ4からの吐出
圧を設定圧(例えば3気圧)に調整する低圧制御弁(低
圧レギュレータ)9が設けられている。この低圧制御弁
9は、低圧燃料ポンプ4からの吐出圧が設定圧(例えば
3気圧)を越えるまでは閉鎖していて、吐出圧が設定圧
を越えると、この越えた圧力分の燃料については燃料タ
ンク2側へ直接返送することで、高圧燃料ポンプ5へ送
給する燃料圧力を設定圧付近に安定させるようになって
いる。勿論、上記の設定圧が得られるように、低圧燃料
ポンプ4としては、その吐出圧がこの設定圧以上になる
ように設定されている。
【0031】また、燃料噴射弁1の直下流部分、即ち、
燃料通路3の返送路3Bの最上流部分には、高圧燃料ポ
ンプ5からの吐出圧を設定圧(例えば50気圧)に調整
する高圧制御弁(高圧レギュレータ)10が設けられて
いる。この高圧制御弁10は、高圧燃料ポンプ5からの
吐出圧が設定圧(例えば50気圧)を越えるまでは閉鎖
していて、吐出圧が設定圧を越えると、この越えた圧力
分の燃料については燃料タンク2側へ返送して、燃料噴
射弁1における燃料圧力を所定圧に安定させるようにな
っている。
【0032】そして、本燃料供給装置には、燃料通路3
の送給路3Aを通る燃料を、高圧燃料ポンプ5を迂回さ
せて燃料噴射弁1へ送給できるように、高圧燃料ポンプ
5の上流側部分と下流側部分とを接続するバイパス通路
(以下、第1バイパス通路という)が設けられている。
また、この第1バイパス通路11には、送給路3Aの上
流側から下流側へのみ燃料を通過させる逆止弁12が設
けられている。この逆止弁12は、高圧燃料ポンプ5が
十分に作動しないで、高圧燃料ポンプ5の上流側よりも
下流側の方が燃料圧力が低ければ、第1バイパス通路1
1を開放し、高圧燃料ポンプ5が十分に作動して高圧燃
料ポンプ5の上流側よりも下流側の方が燃料圧力が高く
なれば、第1バイパス通路11を閉鎖するようになって
いる。
【0033】さらに、本燃料供給装置には、燃料噴射弁
1部分の燃料を、高圧制御弁10を迂回させて燃料タン
ク2側へ排出させることができるように、高圧制御弁1
0の上流側部分と下流側部分とを接続するバイパス通路
(以下、第2バイパス通路という)13が設けられてい
る。この第2バイパス通路13は、燃料通路3内の燃料
噴射弁1の近傍に含有したベーパ(気泡)をエンジン始
動初期に排出するためのものである。そこで、第2バイ
パス通路13には、第2バイパス通路13を開閉する電
磁切換弁14と、第2バイパス通路13の上流側、即
ち、燃料噴射弁1部分の燃料圧力を所定圧に保持しうる
燃料圧力保持機構15とが設けられている。
【0034】電磁切換弁14は、電力を受けた作動時に
は第2バイパス通路13を開放し、電力を絶たれた停止
時には第2バイパス通路13を閉鎖するようになってお
り、コントローラ30により、電磁切換弁14の開閉が
制御されるようになっている。このコントローラ30で
は、特定運転状態で電磁切換弁14を開放し、通常運転
状態で電磁切換弁14を閉鎖するように制御する。この
場合の特定運転状態とは、エンジンの始動時であり、イ
グニッションキースイッチ16が入力されてから所定時
間経過するまでの間に設定されている。したがって、通
常運転状態とは、エンジンの始動から所定時間経過した
後になっている。なお、ここでは、エンジンの停止時に
も、電磁切換弁14が閉鎖されるようになっている。
【0035】つまり、コントローラ30では、イグニッ
ションキースイッチ16からの信号を受けて、イグニッ
ションキースイッチ16がスタータ位置に操作される
と、この時点から所定時間経過するまでは、第2バイパ
ス通路13を開放し、所定時間経過後には、第2バイパ
ス通路13を閉鎖するようになっている。例えば、イグ
ニッションキースイッチ16からのスタータオン信号に
基づいて、電磁切換弁14へ電力を供給するとともに、
付設されたタイマを起動させて、タイマから設定時間経
過の信号を受けると電磁切換弁14へ電力の供給を停止
するようになっている。また、ただし、スタータオン
後、イグニッションキースイッチ16がイグニッション
状態に戻されて、エンジンが停止(エンスト)すると、
タイマをリセットして、電磁切換弁14へ電力の供給を
停止する。
【0036】上記の特定運転状態を規定する時間、つま
り、電磁切換弁14を開放する所定時間とは、第2バイ
パス通路13を開放させることでベーパ排出操作を一定
時間続けると、燃料噴射弁1の近傍のベーパの排出はほ
ぼ完了するようになるが、このベーパの排出が完了する
までの時間は、例えば実験等に基づいて推測することが
できる。本実施例では、予め予測できるベーパの排出完
了時間に基づいて、このベーパ排出操作の終了、即ち、
電磁切換弁14の開放から閉鎖への切換を行なうように
なっている。
【0037】なお、上述のベーパ排出操作の時間、即
ち、電磁切換弁14の開放時間は、一般には、エンジン
始動後の短い期間(数秒程度以内)で十分なものと推測
できる。また、コントローラ30では、これとともに、
前述のように燃料噴射弁1の駆動制御を行なうが、この
制御は第2バイパス通路13の開閉制御と連動してお
り、特定運転状態(即ち、上述のエンジンの始動時)で
は特定運転モードで燃料噴射弁1の駆動制御を行ない、
通常運転状態(即ち、上述のエンジンの始動時以後)で
は通常運転モードで燃料噴射弁1の駆動制御を行なうよ
うになっている。
【0038】このように、特定運転モードと通常運転モ
ードとに分けて設定するのは、以下の理由による。つま
り、燃料圧力は、電磁切換弁14の開放時には低圧制御
弁に応じた低圧値になり、電磁切換弁14の閉鎖時には
高圧制御弁に応じた高圧値になるというように、電磁切
換弁14の開閉によって燃料圧力が変化する。
【0039】一方、燃料噴射量は燃料圧力と噴射時間で
決まり、噴射時間が一定でも燃料圧力が高ければ燃料噴
射量は多くなる。また、インジェクタ無駄時間はバッテ
リ電圧により変化するほか、燃料圧力に応じても変化す
ることが知られている。そこで、噴射時間、即ち前述の
パルス幅を規定するインジェクタゲインと、インジェク
タ無駄時間とを、燃料圧力が高いときは高圧モード(つ
まり、通常運転モード)に、低いときは低圧モード(つ
まり、特定運転モード)にというように、異なるモード
に設定しているのである。
【0040】燃料圧力保持機構15は、エンジンの始動
直後、第2バイパス通路13が開放していても、少なく
とも低圧制御弁9で制御される設定圧に近い程度の燃料
圧力が得られるようにするためのもので、この実施例で
は、燃料圧力保持機構15として、燃料通路3の内径を
絞っただけの、所謂、固定絞りが設けられている。本発
明の第1実施例としての内燃機関用燃料供給装置は、上
述のように構成されているので、例えば、図4に示すよ
うな手順で、燃料の供給制御が行なわれる。
【0041】まず、エンスト状態であるか否かが判断さ
れて(ステップS1)、エンスト状態でなければ、イグ
ニッションキースイッチ16がスタータオン位置に入れ
られたか否かが判断される(ステップS2)。イグニッ
ションキースイッチ16がスタータオン位置に入れられ
たら、タイマのカウントを開始する(ステップS3)。
この時には、エンジンの始動(つまり、クランキング)
とともに、低圧燃料ポンプ4及び高圧燃料ポンプ5が作
動し、これと同時に、コントローラ30が、電磁切換弁
14を開放する(ステップS4)とともに、燃料噴射弁
1を特定運転モードで駆動制御する。即ち、低圧モード
のインジェクタゲインを選択して(ステップS5)、低
圧モードのインジェクタ無駄時間を選択する(ステップ
S6)のである。この後は、始動モードから走行モード
(イグニッションモード)に戻されても、ステップS2
からステップS7の判断を経て、ステップS3のタイマ
のカウントタイマが所定値になるまでは(即ち,所定時
間が経過するまでは)、ステップS4〜6の動作が続行
される。
【0042】この状態では、図3の(B)に示すよう
に、低圧燃料ポンプ(フィードポンプ)4から吐出さ
れ、下流の低圧制御弁(低圧レギュレータ)9で所定の
低圧値に調圧された燃料が、燃料噴射弁(インジェク
タ)1に供給され、余った燃料は、燃料タンクにリター
ンされる状態となる。このときには、低圧燃料ポンプ4
は、図2の直線Cに示すように、始動後速やかに所定圧
(数気圧)の吐出圧状態になるが、エンジン始動直後
は、エンジンの回転も上がらないので、高圧燃料ポンプ
5は、図2に示すように、十分な吐出圧が発生しない。
【0043】このため、エンジン始動直後には、高圧燃
料ポンプ5は、寧ろ、低圧燃料ポンプ4からの吐出圧に
よる燃料通路3内の燃料流の流通の抵抗になってしまう
が、本装置では、高圧燃料ポンプ5と並列に設けられた
第1バイパス通路11を通じて、燃料噴射弁1側へ燃料
が供給されるので、燃料噴射弁1からは、低圧制御弁9
で調整される圧力程度の燃料圧力で燃料噴射を行なえ
る。
【0044】つまり、第1バイパス通路11には逆止弁
12が設けられるが、この逆止弁12は、高圧燃料ポン
プ5の上流側よりも下流側の方が燃料圧力が低ければ、
第1バイパス通路11を開放するので、高圧燃料ポンプ
5が十分に吐出圧を発生しなければ燃料噴射弁1側へ低
圧制御弁9の調整レベル程度の圧力で燃料が供給される
ようになる。
【0045】一方、燃料供給装置の始動により、磁切換
弁14が開放されて、燃料通路3内を燃料が流通するよ
うになるので、燃料噴射弁1の付近に存在するベーパ
は、燃料通路3の返送路3Bを流通する燃料とともに排
出されていく。また、このように、第2バイパス通路1
3が開放していても、燃料圧力保持機構として固定絞り
15が、燃料噴射弁1の付近の燃料圧力を、少なくとも
低圧制御弁9で制御される設定圧に近い程度に保持する
ので、ベーパを排出しながらも、燃料噴射弁1からの燃
料噴射圧力は、エンジン始動時に十分なだけは確保され
る。
【0046】したがって、エンジンの始動直後にベーパ
により生じる燃料圧力の立ち上がりの遅れやばらつき又
空噴射等の現象を招かないようにしながら、且つ、ある
程度の燃料噴射圧力を得ることができ、エンジン始動直
後から良好なエンジン燃焼を保持しつつ滑らかにエンジ
ン回転速度を高めていくことができ、例えば筒内噴射式
のエンジンの実用性を大幅に向上させることができるよ
うになる。
【0047】また、一般に、エンジンの始動直後は、燃
焼に必要とする燃料量も少なく、従って、燃料噴射のパ
ルス幅も短く、また燃料噴射のパルスタイミングも、従
来のマルチポイントインジェクション(MPI)と同様
に、吸気行程中のみに行なうようになるので、この低圧
制御弁9の調整圧レベル程度の燃料圧力であってもこの
燃料圧力が安定していれば、エンジンの回転を滑らかに
上昇させることができる。もちろん、低圧モードのイン
ジェクタゲインと低圧モードのインジェクタ無駄時間と
が選択されるので、燃料噴射は適切に行なえる。
【0048】これにより、エンジンの回転上昇ととも
に、図2に直線A,Bに示すように、高圧燃料ポンプ5
の吐出流量が増加していき、高圧燃料ポンプ5の吐出圧
も滑らかに上昇する。このようにベーパが排出され高圧
燃料ポンプ5がある程度作動し始めると、これとほぼ呼
応するように、所定の時間が経過することになり、ステ
ップS7からステップS8に進んで、コントローラ30
が、電磁切換弁14を閉鎖する(ステップS8)ととも
に、燃料噴射弁1を通常運転モードで駆動制御する。即
ち、高圧モードのインジェクタゲインを選択して(ステ
ップS9)、高圧モードのインジェクタ無駄時間を選択
する(ステップS10)のである。そして、タイマを0
にリセットする(ステップS11)。この後は、エンジ
ンが停止しないかぎりは、ステップS1,S2,ステッ
プS7の判断を経て、ステップS8〜11の動作が続行
される。
【0049】この結果、図3の(A)に示すように、低
圧燃料ポンプ(フィードポンプ)4から吐出され高圧燃
料ポンプ12で高圧に加圧されるとともに、高圧制御弁
(高圧レギュレータ)10で所定の高圧値に調圧された
燃料が、燃料噴射弁(インジェクタ)1に供給され、余
った燃料は、燃料タンクにリターンされる状態となる。
【0050】これにより、高圧燃料ポンプ5の吐出圧は
ロスすることなく高圧燃料ポンプ5の下流側の燃料圧力
を高めていき、高圧制御弁10の調整圧以上に燃料圧力
を高めるようになる。また、高圧モードのインジェクタ
ゲインと高圧モードのインジェクタ無駄時間とが選択さ
れるので、燃料噴射は適切に行なえる。この結果、高圧
燃料ポンプ5の吐出圧が十分なレベルに上昇して、高圧
制御弁10の調整圧程度の高い燃料圧力で燃料噴射弁1
から燃料噴射を行なえるようになる。
【0051】このようにして、エンジン始動直後から滑
らかにエンジン回転速度を高めていきながら、例えば筒
内噴射式の内燃機関において、燃料噴射期間(即ち、燃
料噴射のパルス幅)を短縮化するために要求されたり、
過給時に過給圧に応じて要求される高い燃料噴射圧力を
得られるようになる。また、第2バイパス通路13を開
閉する電磁切換弁14は、エンジン始動後所定期間(比
較的短時間)が経過して、ベーパの排出が十分に行なわ
れた後には、閉鎖するので、この後は、高圧制御弁10
で制御される圧力まで燃料圧力を高めることができるよ
うになり、例えば高速運転時等に十分な燃料噴射圧力を
得られるようになる。
【0052】そして、燃料圧力が高圧の時と低圧のとき
とで、それぞれに最適に燃料噴射弁1が制御されるの
で、常に適切な燃料噴射制御となり、エンジンの性能の
向上に寄与する。つぎに、第2実施例について説明する
と、この内燃機関用燃料供給装置は、図5に示すよう
に、第1実施例のものと、燃料圧力保持機構が異なり、
また、燃圧センサ18と、アキュムレータ19と、逆止
弁20とが付加されている。
【0053】つまり、この実施例では、燃料圧力保持機
構として固定絞り15に代えて低圧制御弁17が設けら
れている。この低圧制御弁17は、低圧制御弁9よりも
やや低い設定圧になっており、燃料圧力が設定圧(例え
ば3気圧よりもやや小さい圧力)を越えるまでは閉鎖し
ていて、吐出圧がこの設定圧を越えると、この越えた圧
力分の燃料については燃料タンク2側へ返送するように
なっている。
【0054】第1バイパス通路11とその逆止弁12及
び第2バイパス通路13とその電磁切換弁14について
は第1実施例と同様に構成されている。また、燃圧セン
サ18は、燃料噴射弁1の直下流に、燃料噴射弁1の分
の燃料圧力を検出して、コントローラ30に出力するよ
うになっている。この実施例では、上述の特定運転状態
をエンジンの始動時点からの時間ではなく、始動後に、
燃圧センサ18の検出情報に基づいて、燃料圧力が低圧
制御弁9の設定圧よりも高くて、高圧制御弁10の設定
圧に近い所定値になるまでの間に設定している。したが
って、コントローラ30では、エンジンの始動時点で、
電磁切換弁14を開放するとともに、燃料噴射弁1のイ
ンジェクタゲインとインジェクタ無駄時間とを低圧モー
ドのものを用い、燃料圧力が所定値になったら、電磁切
換弁14を閉鎖するとともに、燃料噴射弁1のインジェ
クタゲインとインジェクタ無駄時間とを高圧モードのも
のを用いるようになっている。
【0055】さらに、燃料噴射弁1の部分の燃料通路3
にアキュムレータ19が設置され、且つ、高圧燃料ポン
プ5に逆止弁20が付設されている。この逆止弁20は
図示するように高圧燃料ポンプ5の上流の入口部分に高
圧燃料ポンプ5と直列に設けてもよく、高圧燃料ポンプ
5の下流の出口部分に高圧燃料ポンプ5と直列に設けて
もよい。
【0056】このようなアキュムレータ19と、逆止弁
20とは、エンジン停止後に、エンジンが高温から常温
へと温度低下していくときにも、一定の内圧を保持でき
るようにするためのもので、エンジンの冷態時に燃料が
リークしても、燃料噴射弁1の部分の燃料通路3内に外
部からベーパ(気泡)が進入しないようにする為のもの
である。
【0057】このような構成により、第2実施例の内燃
機関用燃料供給装置では、第1実施例と同様に、エンジ
ン始動とともに、低圧燃料ポンプ4が作動して、速やか
に所定圧(数気圧)の出力圧状態になり、高圧燃料ポン
プ5はほとんど作動していなくても、逆止弁12が開い
て第1バイパス通路11を通じて燃料が供給されて、燃
料噴射弁1からは、低圧制御弁9で調整される圧力程度
の燃料圧力で燃料噴射が行なわれる。また、燃料噴射弁
1は、低圧モードで制御される。
【0058】この状態では、図3の(B)に示すよう
に、低圧燃料ポンプ(フィードポンプ)4から吐出さ
れ、下流の低圧制御弁(低圧レギュレータ)9で所定の
低圧値に調圧された燃料が、燃料噴射弁(インジェク
タ)1に供給され、余った燃料は、燃料タンクにリター
ンされる状態となる。この低圧制御弁9の調整圧レベル
程度の燃料圧力であるが燃料圧力が安定しているので、
エンジンの回転を滑らかに上昇させることができ、エン
ジンの回転上昇とともに、高圧燃料ポンプ5の吐出圧も
滑らかに上昇する。このように高圧燃料ポンプ5がある
程度作動し始めると、逆止弁12が第1バイパス通路1
1を閉鎖するようになり、高圧燃料ポンプ5の吐出圧は
ロスすることなく、高圧制御弁10の調整圧以上に燃料
圧力を高めるようになって、第1実施例と同様の効果を
得ることができる。
【0059】エンジンの回転上昇とともに、図2に直線
A,Bに示すように、高圧燃料ポンプ5の吐出流量が増
加していき、高圧燃料ポンプ5の吐出圧も滑らかに上昇
する。このようにベーパが排出され高圧燃料ポンプ5が
ある程度作動し始めると、これとほぼ呼応するように燃
料圧力が上昇することになる。この結果、図3の(A)
に示すように、低圧燃料ポンプ(フィードポンプ)4か
ら吐出され高圧燃料ポンプ12で高圧に加圧されるとと
もに、高圧制御弁(高圧レギュレータ)10で所定の高
圧値に調圧された燃料が、燃料噴射弁(インジェクタ)
1に供給され、余った燃料は、燃料タンクにリターンさ
れる状態となる。
【0060】これにより、高圧燃料ポンプ5の吐出圧は
ロスすることなく高圧燃料ポンプ5の下流側の燃料圧力
を高めていき、高圧制御弁10の調整圧以上に燃料圧力
を高めるようになる。また、高圧モードのインジェクタ
ゲインと高圧モードのインジェクタ無駄時間とが選択さ
れるので、燃料噴射は適切に行なえる。このため、高圧
燃料ポンプ5の吐出圧が十分なレベルに上昇して、高圧
制御弁10の調整圧程度の高い燃料圧力で燃料噴射弁1
から燃料噴射を行なえるようになる。
【0061】この例では、コントローラ30が、時間で
なく、燃料圧力に基づき、電磁切換弁14の開閉、及
び、燃料噴射弁1の制御モードを切り換えるので、制御
が適切になり、速やかにエンジン回転を上昇させること
かできる。また、一般に、エンジン停止後に、エンジン
ルーム内の温度上昇や高圧燃料ポンプ5や燃料噴射弁1
における燃料リークによって、燃料圧力が低下していく
が、アキュムレータ19に十分に蓄積された燃料が、こ
のリークした分を補充するので、燃料圧力の低下が抑制
される。このとき、燃料噴射弁1の部分の燃料は、上流
側では逆止弁12,20で漏出を防止され、下流側では
電磁切換弁14及び高圧制御弁10で漏出を防止され
る。勿論、エンジン停止時には、電磁切換弁14は閉鎖
されここでも漏出を防止している。
【0062】この結果、エンジン停止後に、燃料噴射弁
1の部分の燃料通路3内にベーパが侵入しにくくなる。
また、このような作用によっても、燃料噴射弁1の付近
にベーパが発生した場合には、本装置では、高圧制御弁
10と並列の第2バイパス通路13が、エンジン始動後
所定期間は開通するので、この第2バイパス通路13を
通じて、燃料は、高圧制御弁10を迂回しながら返送路
3Bの下流側へ流通し、燃料流とともに、燃料通路3内
の燃料噴射弁1の近傍に含有したベーパは燃料通路3の
外部に排出されていく。
【0063】この構成では、もともとベーパが発生しに
くいので、例えベーパが発生したとしても僅かなもので
あり、エンジン始動後極めて速やかにベーパが排出され
る。したがって、第2バイパス通路13の開通時間は極
めて短く設定でき、第2バイパス通路13の閉鎖によ
り、速やかに燃料圧力を高めることが可能になる。ま
た、このように、第2バイパス通路13が開放していて
も、燃料圧力保持機構15が、燃料圧力を保持するの
で、ベーパを排出しながらも、燃料噴射弁1からの燃料
噴射圧力は、エンジン始動時に十分なだけは確保され
る。
【0064】このように、本実施例では、上述の第1,
2実施例の場合よりも、より速やかに、燃料圧力を高め
られ、例えば筒内噴射式のエンジンの実用性を大幅に向
上させることができる。なお、コントローラ30では、
燃料供給系の故障を検出し、これをドライバに警告した
り、燃料供給制御にフィードバックさせたりすることも
考えられる。この場合、例えば、燃圧センサ18で検出
される燃料圧力が設定圧範囲よりも低くなると、例えば
燃料噴射弁1やポンプ系のシール部や配管等に破損が生
じたりして燃料がリークしていることが推測できる。ま
た、燃圧センサ18で検出される燃料圧力が設定圧範囲
よりも高くなると、高圧制御弁10や電磁切換弁14等
の返送路3B上のバルブ等がロックしていることが推測
できる。
【0065】また、これらの構成や、第1,2実施例の
各部を、適宜組み合わせることも考えられる。
【0066】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1記載の本
発明の内燃機関用燃料供給装置によれば、内燃機関にそ
なえられた燃料噴射弁と燃料タンクとの間に設けられ、
該燃料タンクから該燃料噴射弁に至りさらに該燃料噴射
弁から再び該燃料タンクに戻る循環回路として構成され
た燃料通路と、該燃料通路の上流部分に設けられた低圧
燃料ポンプと、該燃料通路における該低圧燃料ポンプと
該燃料噴射弁との間に設けられた高圧燃料ポンプとをそ
なえ、該高圧燃料ポンプの上流側の燃料通路部分と下流
側の燃料通路部分とを接続する第1バイパス通路と、該
第1バイパス通路に設けられて、該燃料通路の上流側か
ら下流側へのみ燃料を通過させる逆止弁と、該高圧燃料
ポンプの下流側の燃料通路部分に設けられ、該高圧燃料
ポンプから吐出された燃料圧力を制御する高圧制御手段
と、該高圧制御手段の上流側の燃料通路部分と下流側の
燃料通路部分とを接続する第2バイパス通路と、該第2
バイパス通路に設けられ、該第2バイパス通路を開閉す
る開閉弁と、該開閉弁下流の該第2バイパス通路に設け
られ、該第2バイパス通路の開放時に該第2バイパス通
路の上流側の燃料通路部分内の燃料圧力を該高圧制御手
段による制御圧よりも低い一定圧以上の状態に確保する
燃料圧力保持機構と、該内燃機関の通常運転状態では該
開閉弁を閉鎖し該内燃機関の特定運転状態では該開閉弁
を開放するように該開閉弁の開閉制御を行なう制御手段
とが設けられるという構成により、高圧燃料ポンプがほ
とんど作動していなくても、逆止弁が開いて、低圧燃料
ポンプが作動すると、低圧状態に加圧された燃料が第1
バイパス通路を通じて供給されて、且つ、第2バイパス
通路を通じて流出されるので、低圧であっても安定した
燃料圧で燃料を供給でき、機関の燃焼を安定させつつ、
機関の回転速度を滑らかに上昇させることが可能にな
る。
【0067】また、高圧燃料ポンプが作動し始めると、
逆止弁が第1バイパス通路を閉鎖し、且つ、開閉弁が第
2バイパス通路を閉鎖するので、高圧燃料ポンプの吐出
圧はロスすることなく、燃料噴射弁に送給され、高圧な
燃料圧力で燃料噴射を行なうことができる。また、請求
項2記載の本発明の内燃機関用燃料供給装置によれば、
請求項1記載の構成において、該制御手段が、該通常運
転状態では高圧燃料噴射に適合するパルス幅を設定し、
該特定運転状態では低圧燃料噴射に適合するパルス幅を
設定して、該燃料噴射弁の駆動制御を行なうという構成
により、燃料圧力に応じて燃料噴射を定説に制御でき、
機関の性能向上に寄与する。
【0068】また、請求項3記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置によれば、請求項1又は2記載の構成にお
いて、該特定運転状態が、該高圧燃料ポンプの吐出圧が
十分でない状態に設定されるという構成により、高圧燃
料ポンプの吐出圧が十分でなくても、安定した燃料圧で
燃料を供給でき、機関の燃焼を安定させつつ運転でき
る。
【0069】また、請求項4記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置によれば、請求項1又は2記載の構成にお
いて、該特定運転状態が、該内燃機関の始動時に設定さ
れるという構成により、高圧燃料ポンプの吐出圧が十分
でなくても、安定した燃料圧で燃料を供給でき、機関の
燃焼を安定させつつ運転でき、始動後、高圧燃料ポンプ
の吐出圧の上昇を待ちながら機関の回転速度を滑らかに
上昇させることが可能になる。
【0070】また、請求項5記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置によれば、請求項1〜4のいずれかに記載
の構成において、該燃料圧力保持機構が、固定絞りによ
り構成されるという構成により、低コストで、第2バイ
パス通路使用時に、より安定した燃料圧力を確保できる
ようになる。また、請求項6記載の本発明の内燃機関用
燃料供給装置によれば、請求項1〜4のいずれかに記載
の構成において、該燃料圧力保持機構が、該バイパス通
路の上流側の燃料通路部分内の燃料圧力を、該高圧制御
手段による制御圧よりも低い圧力状態に制御する低圧制
御手段により構成されるという構成により、第2バイパ
ス通路使用時に、より確実に安定した燃料圧力を確保で
きるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例としての内燃機関用燃料供
給装置を示す模式的な構成図である。
【図2】本発明の第1実施例としての内燃機関用燃料供
給装置の燃料ポンプの出力特性を示すグラフである。
【図3】本発明の第1実施例としての内燃機関用燃料供
給装置の動作を説明するブロック図である。
【図4】本発明の第1実施例としての内燃機関用燃料供
給装置の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第2実施例としての内燃機関用燃料供
給装置を示す模式的な構成図である。
【図6】従来例の内燃機関用燃料供給装置を示す模式的
な構成図である。
【図7】従来例の内燃機関用燃料供給装置を要部の機関
との関係で模式的に示す構成図である。
【符号の説明】
1 燃料噴射弁 2 燃料タンク 3 燃料通路 3A 送給路 3B 返送路 4 低圧燃料ポンプ 5 高圧燃料ポンプ 6 燃料フィルタ 7 燃料フィルタ 8 逆止弁 9 低圧制御手段としての低圧制御弁 10 低圧制御手段としての高圧制御弁 11 第1バイパス通路 12 逆止弁 13 第2バイパス通路 14 電磁切換弁 15 燃料圧力保持機構としての固定絞り 16 イグニッションキースイッチ 17 燃料圧力保持機構としての低圧制御弁 18 燃圧センサ 19 アキュムレータ 20 逆止弁 30 コントローラ(制御手段)
フロントページの続き (72)発明者 久米 建夫 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内 (72)発明者 吉田 正人 東京都港区芝五丁目33番8号 三菱自動車 工業株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関にそなえられた燃料噴射弁と燃
    料タンクとの間に設けられ、該燃料タンクから該燃料噴
    射弁に至りさらに該燃料噴射弁から再び該燃料タンクに
    戻る循環回路として構成された燃料通路と、 該燃料通路の上流部分に設けられた低圧燃料ポンプと、 該燃料通路における該低圧燃料ポンプと該燃料噴射弁と
    の間に設けられた高圧燃料ポンプとをそなえ、 該高圧燃料ポンプの上流側の燃料通路部分と下流側の燃
    料通路部分とを接続する第1バイパス通路と、 該第1バイパス通路に設けられて、該燃料通路の上流側
    から下流側へのみ燃料を通過させる逆止弁と、 該高圧燃料ポンプの下流側の燃料通路部分に設けられ、
    該高圧燃料ポンプから吐出された燃料圧力を制御する高
    圧制御手段と、 該高圧制御手段の上流側の燃料通路部分と下流側の燃料
    通路部分とを接続する第2バイパス通路と、 該第2バイパス通路に設けられ、該第2バイパス通路を
    開閉する開閉弁と、 該開閉弁下流の該第2バイパス通路に設けられ、該第2
    バイパス通路の開放時に該第2バイパス通路の上流側の
    燃料通路部分内の燃料圧力を該高圧制御手段による制御
    圧よりも低い一定圧以上の状態に確保する燃料圧力保持
    機構と、 該内燃機関の通常運転状態では該開閉弁を閉鎖し該内燃
    機関の特定運転状態では該開閉弁を開放するように該開
    閉弁の開閉制御を行なう制御手段とが設けられているこ
    とを特徴とする、内燃機関用燃料供給装置。
  2. 【請求項2】 該制御手段が、該通常運転状態では高圧
    燃料噴射に適合するパルス幅を設定し、該特定運転状態
    では低圧燃料噴射に適合するパルス幅を設定して、該燃
    料噴射弁の駆動制御を行なうことを特徴とする、請求項
    1記載の内燃機関用燃料供給装置。
  3. 【請求項3】 該特定運転状態が、該高圧燃料ポンプの
    吐出圧が十分でない状態に設定されていることを特徴と
    する、請求項1又は2記載の内燃機関用燃料供給装置。
  4. 【請求項4】 該特定運転状態が、該内燃機関の始動時
    に設定されていることを特徴とする、請求項1又は2記
    載の内燃機関用燃料供給装置。
  5. 【請求項5】 該燃料圧力保持機構が、固定絞りにより
    構成されていることを特徴とする、請求項1〜4のいず
    れかに記載の内燃機関用燃料供給装置。
  6. 【請求項6】 該燃料圧力保持機構が、該バイパス通路
    の上流側の燃料通路部分内の燃料圧力を、該高圧制御手
    段による制御圧よりも低い圧力状態に制御する低圧制御
    手段により構成されていることを特徴とする、請求項1
    〜4のいずれかに記載の内燃機関用燃料供給装置。
JP5226103A 1993-09-10 1993-09-10 内燃機関用燃料供給装置 Expired - Fee Related JP2874082B2 (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226103A JP2874082B2 (ja) 1993-09-10 1993-09-10 内燃機関用燃料供給装置
US08/303,008 US5598817A (en) 1993-09-10 1994-09-08 Fuel feeding system for internal combustion engine
DE69407703T DE69407703T2 (de) 1993-09-10 1994-09-09 Brennstoffversorgungssystem für eine Brennkraftmaschine
EP94114208A EP0643219B1 (en) 1993-09-10 1994-09-09 Fuel feeding system for internal combustion engine

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5226103A JP2874082B2 (ja) 1993-09-10 1993-09-10 内燃機関用燃料供給装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0783134A true JPH0783134A (ja) 1995-03-28
JP2874082B2 JP2874082B2 (ja) 1999-03-24

Family

ID=16839879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5226103A Expired - Fee Related JP2874082B2 (ja) 1993-09-10 1993-09-10 内燃機関用燃料供給装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2874082B2 (ja)

Cited By (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1997032122A1 (fr) * 1996-02-29 1997-09-04 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif d'alimentation en carburant pour moteurs a combustion interne
EP0894972A2 (en) 1997-07-29 1999-02-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel supply pump
US6053712A (en) * 1997-10-27 2000-04-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Cylinder injection high-pressure fuel pump
US6059547A (en) * 1997-10-27 2000-05-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Cylinder injection high-pressure fuel pump
US6102010A (en) * 1997-09-25 2000-08-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel supplying apparatus
US6135734A (en) * 1997-09-25 2000-10-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha High-pressure fuel pump unit for in-cylinder injecting type engine
US6152110A (en) * 1998-09-01 2000-11-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel supply apparatus
US6253735B1 (en) 1999-04-27 2001-07-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel feeding device
JP2007278261A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Yanmar Co Ltd エンジンの燃料供給構造
KR100833353B1 (ko) * 1999-09-07 2008-05-28 만네스만 파우데오 아게 연료 탱크로부터 나온 연료를 자동차의 내연 기관으로 운송하기 위해 제공된 운송 장치
KR101498929B1 (ko) * 2013-10-16 2015-03-11 한국에너지기술연구원 암모니아 연료 주입시스템
KR101975824B1 (ko) * 2017-11-28 2019-05-08 (주)모토닉 직접분사식 엘피아이 시스템
KR101975829B1 (ko) * 2017-11-28 2019-05-08 (주)모토닉 직접분사식 엘피아이 시스템 및 그의 연료공급 제어방법

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4297160B2 (ja) 2006-12-22 2009-07-15 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5918578A (en) * 1996-02-29 1999-07-06 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Fuel feeding system for internal combustion engine
WO1997032122A1 (fr) * 1996-02-29 1997-09-04 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Dispositif d'alimentation en carburant pour moteurs a combustion interne
DE19780251C2 (de) * 1996-02-29 2001-02-22 Mitsubishi Motors Corp Kraftstoffzufuhrsystem für einen Verbrennungsmotor
EP0894972A2 (en) 1997-07-29 1999-02-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel supply pump
US6135734A (en) * 1997-09-25 2000-10-24 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha High-pressure fuel pump unit for in-cylinder injecting type engine
US6102010A (en) * 1997-09-25 2000-08-15 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel supplying apparatus
US6053712A (en) * 1997-10-27 2000-04-25 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Cylinder injection high-pressure fuel pump
US6059547A (en) * 1997-10-27 2000-05-09 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Cylinder injection high-pressure fuel pump
US6152110A (en) * 1998-09-01 2000-11-28 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel supply apparatus
US6253735B1 (en) 1999-04-27 2001-07-03 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Fuel feeding device
KR100833353B1 (ko) * 1999-09-07 2008-05-28 만네스만 파우데오 아게 연료 탱크로부터 나온 연료를 자동차의 내연 기관으로 운송하기 위해 제공된 운송 장치
JP2007278261A (ja) * 2006-04-12 2007-10-25 Yanmar Co Ltd エンジンの燃料供給構造
KR101498929B1 (ko) * 2013-10-16 2015-03-11 한국에너지기술연구원 암모니아 연료 주입시스템
KR101975824B1 (ko) * 2017-11-28 2019-05-08 (주)모토닉 직접분사식 엘피아이 시스템
KR101975829B1 (ko) * 2017-11-28 2019-05-08 (주)모토닉 직접분사식 엘피아이 시스템 및 그의 연료공급 제어방법

Also Published As

Publication number Publication date
JP2874082B2 (ja) 1999-03-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5598817A (en) Fuel feeding system for internal combustion engine
JP3736261B2 (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃料噴射制御装置
US5918578A (en) Fuel feeding system for internal combustion engine
US7591239B2 (en) High-pressure fuel pump control device for engine
JP4442048B2 (ja) 内燃機関の高圧燃料供給装置
JP2009115009A (ja) 筒内噴射エンジンの停止後燃圧制御装置
JP2874082B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JP2010031816A (ja) 蓄圧式燃料供給システムの制御装置
JP2009079514A (ja) 筒内噴射式内燃機関の燃圧制御装置
US7222611B2 (en) Fuel supply apparatus and fuel pressure regulating method for internal combustion engine
JP5989406B2 (ja) 燃料圧力制御装置
JP2009079564A (ja) 内燃機関の高圧ポンプ制御装置
JP2795137B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JP2845099B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JP3635393B2 (ja) 内燃機関の燃料噴射圧力制御装置
JP2007046568A (ja) エンジンの高圧燃料供給制御装置
JP2848206B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JP2003278586A (ja) 蓄圧式燃料噴射装置
JP2998558B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置及び燃料供給方法
JP2795138B2 (ja) 内燃機関用燃料供給装置
JP2013083184A (ja) 内燃機関の燃料噴射システム
JPH11125161A (ja) 内燃機関の燃料供給装置
JPH112145A (ja) 筒内噴射型内燃機関
JP2001342873A (ja) 内燃機関の燃料噴射制御装置
JPH0932676A (ja) 内燃機関用燃料供給装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 19981208

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees