JPH078181A - アスコルビン酸強化造粒飼料及びその製造法 - Google Patents
アスコルビン酸強化造粒飼料及びその製造法Info
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- JPH078181A JPH078181A JP5238685A JP23868593A JPH078181A JP H078181 A JPH078181 A JP H078181A JP 5238685 A JP5238685 A JP 5238685A JP 23868593 A JP23868593 A JP 23868593A JP H078181 A JPH078181 A JP H078181A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】ハマチ、タイ、サケ、マス、アユ、コイ、ニワ
トリ、ブタ、ウシ、ウマ用のL−アスコルビン酸類を安
定に配合したアスコルビン酸強化造粒飼料を提供するこ
とにある。 【構成】L−アスコルビン酸類と造粒剤を含有する平均
粒径1〜10mmのアスコルビン酸類含有粒子を配合す
ることにより飼料1kg中のL−アスコルビン酸類濃度
が5mM以上含有された高温過熱造粒された粒径5mm
以上、体積100mm2以上のアスコルビン酸強化造粒
飼料及びその製造法
トリ、ブタ、ウシ、ウマ用のL−アスコルビン酸類を安
定に配合したアスコルビン酸強化造粒飼料を提供するこ
とにある。 【構成】L−アスコルビン酸類と造粒剤を含有する平均
粒径1〜10mmのアスコルビン酸類含有粒子を配合す
ることにより飼料1kg中のL−アスコルビン酸類濃度
が5mM以上含有された高温過熱造粒された粒径5mm
以上、体積100mm2以上のアスコルビン酸強化造粒
飼料及びその製造法
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はアスコルビン酸類を安定
に配合したアスコルビン酸強化飼料に関し、更に詳しく
は特殊なアスコルビン酸類粒子を配合する特殊なアスコ
ルビン酸強化飼料及びその製造法に関する。
に配合したアスコルビン酸強化飼料に関し、更に詳しく
は特殊なアスコルビン酸類粒子を配合する特殊なアスコ
ルビン酸強化飼料及びその製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】L−アスコルビン酸は栄養学上重要な栄
養素の1つであり多くの生物飼料にその単体又はその塩
類や誘導体が添加されている。多くの養殖魚類ではアス
コルビン酸が欠乏すると壊血病症状を呈し死に至る。中
でもハマチ、タイ、サケ、マス、アユ等の養殖魚は他の
魚種に比較しアスコルビン酸の要求性が高いとされてお
り飼料へのアスコルビン酸の添加量を高める必要があ
る。又、ニワトリ、ブタ、ウシはアスコルビン酸を生合
成するがストレス対策などにアスコルビン酸の飼料への
投与が効果が高いとされておりアスコルビン酸の添加が
行われている。
養素の1つであり多くの生物飼料にその単体又はその塩
類や誘導体が添加されている。多くの養殖魚類ではアス
コルビン酸が欠乏すると壊血病症状を呈し死に至る。中
でもハマチ、タイ、サケ、マス、アユ等の養殖魚は他の
魚種に比較しアスコルビン酸の要求性が高いとされてお
り飼料へのアスコルビン酸の添加量を高める必要があ
る。又、ニワトリ、ブタ、ウシはアスコルビン酸を生合
成するがストレス対策などにアスコルビン酸の飼料への
投与が効果が高いとされておりアスコルビン酸の添加が
行われている。
【0003】しかしL−アスコルビン酸は酸化分解され
やすく飼料に添加しても速やかに失活しその効果を持続
させることはできない。又最近ではエクストルーダーの
普及により高温造粒飼料の割合が高くなっておりL−ア
スコルビン酸を安定に配合する技術の開発が要望され過
去幾つかの安定化技術が利用されてきた。
やすく飼料に添加しても速やかに失活しその効果を持続
させることはできない。又最近ではエクストルーダーの
普及により高温造粒飼料の割合が高くなっておりL−ア
スコルビン酸を安定に配合する技術の開発が要望され過
去幾つかの安定化技術が利用されてきた。
【0004】最も一般的な技術として安価なアスコルビ
ン酸類をコーティングして飼料に配合する技術がある。
例えば特開昭52−15812,特開昭53−1278
19,特開昭54−109962,特開昭54−154
514,特開昭55−49313,特開昭57−598
03,特開昭57−85317,特開昭58−2054
61,特開昭59−44327,特開昭63−1648
64,特開昭63−258813,特開昭64−311
8,特開昭64−3119,特開平1−500113,
特開平1−296953,特開平2−46259等があ
る。
ン酸類をコーティングして飼料に配合する技術がある。
例えば特開昭52−15812,特開昭53−1278
19,特開昭54−109962,特開昭54−154
514,特開昭55−49313,特開昭57−598
03,特開昭57−85317,特開昭58−2054
61,特開昭59−44327,特開昭63−1648
64,特開昭63−258813,特開昭64−311
8,特開昭64−3119,特開平1−500113,
特開平1−296953,特開平2−46259等があ
る。
【0005】これらのコーティング技術に共通する点は
コーティングしたアスコルビン酸類の粒子を飼料製造工
程中の粉砕工程で粒子が破壊されないようにその粒径を
1mm以下の微粒子として造粒している点である。この
ため空気中の酸素が浸透しやすく飼料の製造工程及び流
通過程においてコーティングされたL−アスコルビン酸
が容易に酸化分解されてしまう。
コーティングしたアスコルビン酸類の粒子を飼料製造工
程中の粉砕工程で粒子が破壊されないようにその粒径を
1mm以下の微粒子として造粒している点である。この
ため空気中の酸素が浸透しやすく飼料の製造工程及び流
通過程においてコーティングされたL−アスコルビン酸
が容易に酸化分解されてしまう。
【0006】このため最近ではL−アスコルビン酸の安
定化誘導体を飼料に添加する方法が考案されている。例
えば特開昭52−102192,特開昭62−2857
59,特開昭62−198615,特開昭62−175
142等があるがこれらの方法は誘導体の価格が高価で
あるため限られた用途にしか利用できないという問題が
あった。
定化誘導体を飼料に添加する方法が考案されている。例
えば特開昭52−102192,特開昭62−2857
59,特開昭62−198615,特開昭62−175
142等があるがこれらの方法は誘導体の価格が高価で
あるため限られた用途にしか利用できないという問題が
あった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】解決しようとする課題
は安価なアスコルビン酸類を分解させずに安定に配合で
きる特殊な魚類、陸上動物用造粒飼料を製造し提供する
ものである。
は安価なアスコルビン酸類を分解させずに安定に配合で
きる特殊な魚類、陸上動物用造粒飼料を製造し提供する
ものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、アスコル
ビン酸類の飼料への添加方法と飼料中のアスコルビン酸
類の残存率との関係を研究しアスコルビン酸類の飼料中
での安定性の向上を模索し検討を行った結果、L−アス
コルビン酸類の特定の粒径、体積以上の造粒物を特殊な
方法で飼料原料中に混合し特定の温度以上で高温造粒す
ることにより特定の大きさの飼料中のアスコルビン酸類
を安定に保てることを見いだし本発明を完成した。
ビン酸類の飼料への添加方法と飼料中のアスコルビン酸
類の残存率との関係を研究しアスコルビン酸類の飼料中
での安定性の向上を模索し検討を行った結果、L−アス
コルビン酸類の特定の粒径、体積以上の造粒物を特殊な
方法で飼料原料中に混合し特定の温度以上で高温造粒す
ることにより特定の大きさの飼料中のアスコルビン酸類
を安定に保てることを見いだし本発明を完成した。
【0009】以下、本発明を更に詳細に説明する。本発
明におけるアスコルビン酸強化造粒飼料に配合されるア
スコルビン酸類含有粒子(以下VC粒子と略す)とはア
スコルビン酸類としてL−アスコルビン酸、L−アスコ
ルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸ナトリウム等
のL−アスコルビン酸又はその塩類から選択される単体
又は二種以上の混合物を主成分とする平均粒径1〜10
mmの結晶又は造粒粒子からなる。
明におけるアスコルビン酸強化造粒飼料に配合されるア
スコルビン酸類含有粒子(以下VC粒子と略す)とはア
スコルビン酸類としてL−アスコルビン酸、L−アスコ
ルビン酸カルシウム、L−アスコルビン酸ナトリウム等
のL−アスコルビン酸又はその塩類から選択される単体
又は二種以上の混合物を主成分とする平均粒径1〜10
mmの結晶又は造粒粒子からなる。
【0010】本発明におけるアスコルビン酸強化造粒飼
料に配合されるVC粒子のうち造粒粒子とはL−アスコ
ルビン酸、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコ
ルビン酸ナトリウム等のL−アスコルビン酸又はその塩
類から選択される単体又は二種以上の混合物を主成分と
するアスコルビン酸類と増粘性、接着性を持つ物質とそ
れらを溶解させる溶剤等の造粒に必要な副成分からな
る。これら副成分は従来の技術で使用される物質を用い
ることができ特に限定されない。副成分の溶剤は増粘
性、接着性物質を溶解可能な水やアルコール類もしくは
飼料に添加できうる安全な溶媒から選択されれば良く特
に限定されない。
料に配合されるVC粒子のうち造粒粒子とはL−アスコ
ルビン酸、L−アスコルビン酸カルシウム、L−アスコ
ルビン酸ナトリウム等のL−アスコルビン酸又はその塩
類から選択される単体又は二種以上の混合物を主成分と
するアスコルビン酸類と増粘性、接着性を持つ物質とそ
れらを溶解させる溶剤等の造粒に必要な副成分からな
る。これら副成分は従来の技術で使用される物質を用い
ることができ特に限定されない。副成分の溶剤は増粘
性、接着性物質を溶解可能な水やアルコール類もしくは
飼料に添加できうる安全な溶媒から選択されれば良く特
に限定されない。
【0011】副成分の増粘性、接着性物質としては例え
ばヤシ油、魚油、チキン油、菜種油、大豆油、パーム
油、牛油、ラード、ヒマシ油、チキン油類、などの食用
油類、硬化油類、ポリアクリル酸塩類、ポリエチレング
リコール類などの増粘性高分子化合物、でんぷん、ソル
ビット、デキストリン類、ショ糖等の増粘性糖類、前記
のアスコルビン酸類、ワックス類、ロウ類、ポリグリセ
リン重合脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル
類、ショ糖脂肪酸エステル類等の脂肪酸エステル類パル
ミチン酸類、ステアリン酸類等の脂肪酸類、カルボキシ
メチルセルロース等のセルロース類やこれらの混合物が
ある。
ばヤシ油、魚油、チキン油、菜種油、大豆油、パーム
油、牛油、ラード、ヒマシ油、チキン油類、などの食用
油類、硬化油類、ポリアクリル酸塩類、ポリエチレング
リコール類などの増粘性高分子化合物、でんぷん、ソル
ビット、デキストリン類、ショ糖等の増粘性糖類、前記
のアスコルビン酸類、ワックス類、ロウ類、ポリグリセ
リン重合脂肪酸エステル類、グリセリン脂肪酸エステル
類、ショ糖脂肪酸エステル類等の脂肪酸エステル類パル
ミチン酸類、ステアリン酸類等の脂肪酸類、カルボキシ
メチルセルロース等のセルロース類やこれらの混合物が
ある。
【0012】本発明のアスコルビン酸強化造粒飼料に配
合するVC粒子の造粒粒子中には、従来アスコルビン酸
類の安定性を保つために用いられてきたアスコルビン酸
類の安定剤又はその安定化誘導体を配合することもでき
る。例えばビタミンE、エリソルビン酸、茶抽出物、ポ
リフェノール類、エトキシキンなどの酸化防止剤、アス
タキサンチン等のカロチノイド類、クエン酸、リン酸、
メタリン酸、グリシン等の有機酸類等、L−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコル
ビン酸−2−トリリン酸ナトリウム、L−アスコルビン
酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−2−ピロリ
ン酸ナトリウム等のL−アスコルビン酸の安定化物又は
その塩類から選択される混合物等の従来のアスコルビン
酸安定化剤又はその安定化物を配合することができる。
合するVC粒子の造粒粒子中には、従来アスコルビン酸
類の安定性を保つために用いられてきたアスコルビン酸
類の安定剤又はその安定化誘導体を配合することもでき
る。例えばビタミンE、エリソルビン酸、茶抽出物、ポ
リフェノール類、エトキシキンなどの酸化防止剤、アス
タキサンチン等のカロチノイド類、クエン酸、リン酸、
メタリン酸、グリシン等の有機酸類等、L−アスコルビ
ン酸−2−リン酸エステルマグネシウム、L−アスコル
ビン酸−2−トリリン酸ナトリウム、L−アスコルビン
酸−2−グルコシド、L−アスコルビン酸−2−ピロリ
ン酸ナトリウム等のL−アスコルビン酸の安定化物又は
その塩類から選択される混合物等の従来のアスコルビン
酸安定化剤又はその安定化物を配合することができる。
【0013】本発明におけるアスコルビン酸強化造粒飼
料に配合されるVC粒子のうち造粒粒子の造粒方法は造
粒後にアスコルビン酸類の力価が極端に減少しない方法
で、好ましくはVC粒子の体積あたりの表面積が少なく
凹凸の少ない球形に近い粒子を成型可能な造粒機械、造
粒方法であれば従来の造粒技術が使用でき特に限定され
ない。例えぼ、流動層造粒コーティング装置、遠心流動
型コーティング造粒装置、遠心流動型造粒機、スプレー
ドライ式造粒機、回転円板式流動層造粒装置、遠心転動
式造粒装置、浮遊流動式造粒機、旋回流動式造粒機等を
使用した造粒方法を用いることもできる。
料に配合されるVC粒子のうち造粒粒子の造粒方法は造
粒後にアスコルビン酸類の力価が極端に減少しない方法
で、好ましくはVC粒子の体積あたりの表面積が少なく
凹凸の少ない球形に近い粒子を成型可能な造粒機械、造
粒方法であれば従来の造粒技術が使用でき特に限定され
ない。例えぼ、流動層造粒コーティング装置、遠心流動
型コーティング造粒装置、遠心流動型造粒機、スプレー
ドライ式造粒機、回転円板式流動層造粒装置、遠心転動
式造粒装置、浮遊流動式造粒機、旋回流動式造粒機等を
使用した造粒方法を用いることもできる。
【0014】造粒粒子中のアスコルビン酸類の濃度は特
に限定されないがアスコルビン酸類への造粒剤の添加が
VC粒子の飼料中での安定性を増すことを考慮するとV
C粒子中のアスコルビン酸類濃度は好ましくは50−9
5%が望ましい。VC粒子が結晶の場合は本発明のVC
粒子の主成分であるアスコルビン酸以外の副成分として
結晶水、付着水、その他の不純物等がありVC粒子中の
アスコルビン酸類の濃度は特に限定されないが50〜1
00%重量が望ましい。
に限定されないがアスコルビン酸類への造粒剤の添加が
VC粒子の飼料中での安定性を増すことを考慮するとV
C粒子中のアスコルビン酸類濃度は好ましくは50−9
5%が望ましい。VC粒子が結晶の場合は本発明のVC
粒子の主成分であるアスコルビン酸以外の副成分として
結晶水、付着水、その他の不純物等がありVC粒子中の
アスコルビン酸類の濃度は特に限定されないが50〜1
00%重量が望ましい。
【0015】本発明のアスコルビン酸類に配合するVC
粒子の平均粒径は1〜10mmの範囲でなければならな
い。本発明者らの実験結果から従来技術によるアスコル
ビン酸類の粒径が1mm以下の微粒子でコーティング造
粒されたアスコルビン酸類を飼料に添加してもそのほと
んどが飼料造粒時かもしくは流通時に経時的に速やかに
分解してしまう。アスコルビン酸類の粒径が1mm以上
であれば酸化分解するのはVC粒子の表面数ミクロンの
範囲のみであり粒子の内側の大部分が分解を回避でき
る。VC粒子表面のアスコルビン酸類は酸化されるがV
C粒子表面は酸素欠乏となり中心部まで酸素が到達する
ことができず粒子の内側のアスコルビン酸類は分解をま
ぬがれるものと推定される。本発明者らの実験によれば
飼料の造粒温度が80−200℃であっても粒径1mm
以上のVC粒子であればその50%以上のアスコルビン
酸類が残存しうることが確認されている。
粒子の平均粒径は1〜10mmの範囲でなければならな
い。本発明者らの実験結果から従来技術によるアスコル
ビン酸類の粒径が1mm以下の微粒子でコーティング造
粒されたアスコルビン酸類を飼料に添加してもそのほと
んどが飼料造粒時かもしくは流通時に経時的に速やかに
分解してしまう。アスコルビン酸類の粒径が1mm以上
であれば酸化分解するのはVC粒子の表面数ミクロンの
範囲のみであり粒子の内側の大部分が分解を回避でき
る。VC粒子表面のアスコルビン酸類は酸化されるがV
C粒子表面は酸素欠乏となり中心部まで酸素が到達する
ことができず粒子の内側のアスコルビン酸類は分解をま
ぬがれるものと推定される。本発明者らの実験によれば
飼料の造粒温度が80−200℃であっても粒径1mm
以上のVC粒子であればその50%以上のアスコルビン
酸類が残存しうることが確認されている。
【0016】逆にこの粒径が大き過ぎると飼料の造粒成
型に飼料が脆くなる等の悪影響を及ぼすため本発明のV
C粒子の平均粒径は1〜10mmの範囲が良く形状は体
積当たりの表面積が少ない球形もしくはそれに近い不定
形が好ましい。
型に飼料が脆くなる等の悪影響を及ぼすため本発明のV
C粒子の平均粒径は1〜10mmの範囲が良く形状は体
積当たりの表面積が少ない球形もしくはそれに近い不定
形が好ましい。
【0017】本発明のアスコルビン酸強化造粒飼料には
前記のVC粒子を飼料1kg当たり5mM以上のアスコ
ルビン酸類の濃度になるように配合する。
前記のVC粒子を飼料1kg当たり5mM以上のアスコ
ルビン酸類の濃度になるように配合する。
【0018】本発明のアスコルビン酸強化造粒飼料の形
状は平均粒径1〜10mmのVC粒子を配合することを
考慮すると平均粒径5〜50mm、平均体積100mm
2以上の飼料形状が望ましい。
状は平均粒径1〜10mmのVC粒子を配合することを
考慮すると平均粒径5〜50mm、平均体積100mm
2以上の飼料形状が望ましい。
【0019】本発明のVC粒子のアスコルビン酸強化造
粒飼料への配合方法はVC粒子がその形状を破壊せずに
配合されるのであれば特に限定されない。一般に造粒飼
料の原料は造粒前にすべて粉砕機で粉砕後ミキサーで混
合されるがVC粒子をこのように粉砕するとその粒子が
1mm以下に破壊される可能注があるため粉砕後の原料
にVC粒子を添加する必要がある。
粒飼料への配合方法はVC粒子がその形状を破壊せずに
配合されるのであれば特に限定されない。一般に造粒飼
料の原料は造粒前にすべて粉砕機で粉砕後ミキサーで混
合されるがVC粒子をこのように粉砕するとその粒子が
1mm以下に破壊される可能注があるため粉砕後の原料
にVC粒子を添加する必要がある。
【0020】本発明のVC粒子を添加したアスコルビン
酸強化造粒飼料は通常の造粒方法で、造粒することがで
きる。造粒起と方法としてはエクストルーダー、ペレッ
ターマシンなどの通常の押し出し成型機を使用した造粒
法を用いることができる。
酸強化造粒飼料は通常の造粒方法で、造粒することがで
きる。造粒起と方法としてはエクストルーダー、ペレッ
ターマシンなどの通常の押し出し成型機を使用した造粒
法を用いることができる。
【0021】本発明のアスコルビン酸強化造粒飼料中の
VC粒子のアスコルビン酸類の安定性を保つためにには
飼料の酸素透過率を低くすることが好ましく、このため
には造粒前のグルテン生成の向上及び高温過熱によるα
−デンプン化率の上昇が飼料内への酸素透過率を低下さ
せることができる。グルテン生成については飼料造粒前
の飼料原料に対する練り時間の増加、加圧等が有用であ
り、このためにはペレットマシーンによる造粒よりも練
り時間の長く高い加圧が可能なエクストルーダーによる
造粒が望ましい。デンプンのα−デンプン化率の上昇に
ついてはエクストルーダー等の造粒機の造粒温度が80
℃以上である必要があるが温度が高過ぎるとアスコルビ
ン酸が分解するため好ましくは80〜200℃の範囲の
過熱造粒が望ましい。
VC粒子のアスコルビン酸類の安定性を保つためにには
飼料の酸素透過率を低くすることが好ましく、このため
には造粒前のグルテン生成の向上及び高温過熱によるα
−デンプン化率の上昇が飼料内への酸素透過率を低下さ
せることができる。グルテン生成については飼料造粒前
の飼料原料に対する練り時間の増加、加圧等が有用であ
り、このためにはペレットマシーンによる造粒よりも練
り時間の長く高い加圧が可能なエクストルーダーによる
造粒が望ましい。デンプンのα−デンプン化率の上昇に
ついてはエクストルーダー等の造粒機の造粒温度が80
℃以上である必要があるが温度が高過ぎるとアスコルビ
ン酸が分解するため好ましくは80〜200℃の範囲の
過熱造粒が望ましい。
【0022】本発明のアスコルビン酸強化飼料はその粒
径が5mm以上、体積100mm2以上に限定されかつ
飼料が80℃以上の高温で過熱造粒しているため飼料の
硬度が高くかつ脆くない等の性質を備えているためにこ
れを消化吸収でき得る発達した消化管を持つ生物に投与
されることが望ましい。その例としては体長15cm以
上のハマチ、タイ、サケ、マス、アユ用飼料及びニワト
リ、ブタ、ウシ用飼料がある。
径が5mm以上、体積100mm2以上に限定されかつ
飼料が80℃以上の高温で過熱造粒しているため飼料の
硬度が高くかつ脆くない等の性質を備えているためにこ
れを消化吸収でき得る発達した消化管を持つ生物に投与
されることが望ましい。その例としては体長15cm以
上のハマチ、タイ、サケ、マス、アユ用飼料及びニワト
リ、ブタ、ウシ用飼料がある。
【0023】
【実施例】以下、本発明を実施例、比較例により、更に
詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例、比
較例により限定されるものではない。
詳細に説明する。ただし、本発明は、以下の実施例、比
較例により限定されるものではない。
【0024】(1)実施例1 次の処方によりフロイント産業社製流動層造粒コーチン
グ装置FLO−120型により常法により平均粒径1m
mのVC粒子を造粒した。グラニュー糖30メッシュ2
0%,アスコルビン酸60%、コーンスターチ5%,ポ
リエチレングリコール(6.000)5%,ヒドロキシ
プロピルセルロースエタノール溶解物10%
グ装置FLO−120型により常法により平均粒径1m
mのVC粒子を造粒した。グラニュー糖30メッシュ2
0%,アスコルビン酸60%、コーンスターチ5%,ポ
リエチレングリコール(6.000)5%,ヒドロキシ
プロピルセルロースエタノール溶解物10%
【0025】このVC粒子を次の処方により他の飼料原
料を粉砕後にミキサーで混合しウエンガー社製2軸エク
ストルーダー(内部温度110−122℃)で常法によ
り平均粒径5mmのハマチ、タイ、サケ、マス、アユ用
造粒飼料を製造した。魚粉35%、コーンミール30
%、マッカラム塩3%、ハルーバービタミンプレミック
ス1.4%、前記のVC粒子0.5%及び残分に大豆粉
を添加して100%とした。
料を粉砕後にミキサーで混合しウエンガー社製2軸エク
ストルーダー(内部温度110−122℃)で常法によ
り平均粒径5mmのハマチ、タイ、サケ、マス、アユ用
造粒飼料を製造した。魚粉35%、コーンミール30
%、マッカラム塩3%、ハルーバービタミンプレミック
ス1.4%、前記のVC粒子0.5%及び残分に大豆粉
を添加して100%とした。
【0026】(2)実施例2 コーンミール30%、小麦粉30%、魚粉5%、アルフ
ァルファミール4%、キャッサバミール5%、ライムス
トン粉末5%、フスマ6%、河合製薬社製ミネラルミッ
クス3%、武田化学飼料社製ビタミンプレミックス1.
4%、実施例1のVC粒子0.5%及び残分に大豆粉を
添加して100%としこれを原料に実施例1と同条件で
ウエンガー社製エクストゥルーダーにより平均粒径5m
mのニワトリ、ブタ、ウシ用造粒飼料を製造した。
ァルファミール4%、キャッサバミール5%、ライムス
トン粉末5%、フスマ6%、河合製薬社製ミネラルミッ
クス3%、武田化学飼料社製ビタミンプレミックス1.
4%、実施例1のVC粒子0.5%及び残分に大豆粉を
添加して100%としこれを原料に実施例1と同条件で
ウエンガー社製エクストゥルーダーにより平均粒径5m
mのニワトリ、ブタ、ウシ用造粒飼料を製造した。
【0027】(3)比較例1 試験区として実施例1、2の飼料用い、又比較区として
実施例1、2の飼料に平均粒径0.05mmのコーティ
ングアスコルビン酸を実施例1、2と同じ濃度で同じ組
成の飼料に同じ製造方法で添加し飼料を実施例1の方法
で造粒した後飼料中のL−アスコルビン酸の安定性を比
較した。アスコルビン酸の定量は飼料中のアスコルビン
酸を5%メタリン酸で抽出し高速液体クロマトグラフィ
ーにより飼料中のアスコルビン酸含量を測定し試験区の
L−アスコルビン酸濃度を1.00とした時の比較区の
L−アスコルビン酸量の存在比を求め表1にまとめた。
この結果本発明の試験区のL−アスコルビン酸の存在比
は、比較区に比べ高くなっており飼料中のL−アスコル
ビン酸の残存濃度を高めることが確認された
実施例1、2の飼料に平均粒径0.05mmのコーティ
ングアスコルビン酸を実施例1、2と同じ濃度で同じ組
成の飼料に同じ製造方法で添加し飼料を実施例1の方法
で造粒した後飼料中のL−アスコルビン酸の安定性を比
較した。アスコルビン酸の定量は飼料中のアスコルビン
酸を5%メタリン酸で抽出し高速液体クロマトグラフィ
ーにより飼料中のアスコルビン酸含量を測定し試験区の
L−アスコルビン酸濃度を1.00とした時の比較区の
L−アスコルビン酸量の存在比を求め表1にまとめた。
この結果本発明の試験区のL−アスコルビン酸の存在比
は、比較区に比べ高くなっており飼料中のL−アスコル
ビン酸の残存濃度を高めることが確認された
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明により、安価なL−アスコルビン
酸類を安定に配合したハマチ、タイ、サケ、マス、ア
ユ、ニワトリ、ブタ、ウシ用のアスコルビン酸強化造粒
飼料を製造することができ経済動物の成長率の向上、弊
死率の低下、品質の向上に寄与でき、産業上有用な技術
である。
酸類を安定に配合したハマチ、タイ、サケ、マス、ア
ユ、ニワトリ、ブタ、ウシ用のアスコルビン酸強化造粒
飼料を製造することができ経済動物の成長率の向上、弊
死率の低下、品質の向上に寄与でき、産業上有用な技術
である。
Claims (2)
- 【請求項1】 アスコルビン酸類を含有する平均粒径1
〜10mmのアスコルビン酸類含有粒子を配合すること
により飼料1kg中のアスコルビン酸類濃度が5mM以
上含有された粒径5mm以上、体積100mm2以上の
アスコルビン酸強化造粒飼料。 - 【請求項2】 飼料がハマチ、タイ、サケ、マス、ア
ユ、ニワトリ、ブタ、ウシ、ウマ用飼料で80℃以上の
温度で造粒される高温造粒飼料である請求項1のアスづ
ルビン酸強化造粒飼料。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5238685A JPH078181A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | アスコルビン酸強化造粒飼料及びその製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5238685A JPH078181A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | アスコルビン酸強化造粒飼料及びその製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH078181A true JPH078181A (ja) | 1995-01-13 |
Family
ID=17033784
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5238685A Pending JPH078181A (ja) | 1993-06-29 | 1993-06-29 | アスコルビン酸強化造粒飼料及びその製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH078181A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11130674A (ja) * | 1995-09-28 | 1999-05-18 | Takeda Chem Ind Ltd | ビタミン含有組成物 |
JP2001346524A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-18 | Nippon Doubutsu Yakuhin Kk | 観賞魚用飼料 |
KR100450274B1 (ko) * | 2001-07-30 | 2004-09-30 | 주식회사 엘지생명과학 | 폴리에톡실화 아스코르브산 유도체를 함유하는 동물용사료첨가제 조성물 |
-
1993
- 1993-06-29 JP JP5238685A patent/JPH078181A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11130674A (ja) * | 1995-09-28 | 1999-05-18 | Takeda Chem Ind Ltd | ビタミン含有組成物 |
JP2001346524A (ja) * | 2000-06-09 | 2001-12-18 | Nippon Doubutsu Yakuhin Kk | 観賞魚用飼料 |
KR100450274B1 (ko) * | 2001-07-30 | 2004-09-30 | 주식회사 엘지생명과학 | 폴리에톡실화 아스코르브산 유도체를 함유하는 동물용사료첨가제 조성물 |
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