JPH0781507B2 - 自由断面シールド機 - Google Patents

自由断面シールド機

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JPH0781507B2
JPH0781507B2 JP13375989A JP13375989A JPH0781507B2 JP H0781507 B2 JPH0781507 B2 JP H0781507B2 JP 13375989 A JP13375989 A JP 13375989A JP 13375989 A JP13375989 A JP 13375989A JP H0781507 B2 JPH0781507 B2 JP H0781507B2
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planetary
rotating
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泰造 福永
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、円形に限らず、所望の断面形状のトンネルを
連続して掘削することができる自由断面シールド機に関
するものである。
〔従来の技術〕
従来、上記のようなシールド機として種々のものが提案
され、実施されている。一般には、シールド機本体の前
面に配置したカッタを、このシールド機の中心軸回りに
回転させることにより、シールド機の推進方向前面を掘
削し、この掘削した分だけシールド機を推進させてセグ
メントリングを継足すことにより掘り進むといったもの
が用いられている。
また、特開昭59−102090号公報には、上記シールド機に
よって掘削したトンネル内の一部区間に退避部や駅部な
どの拡径部を形成するための拡大シールド工法が開示さ
れている。
〔発明が解決しようとする課題〕
従来のシールド工法やシールド機は、前面カッタの回転
により掘削するものであるため、掘削断面形状は円形に
限られ、それ以外の異形断面形状のトンネルを掘削する
ことは困難である。これに対し、下水道、電力線、地下
鉄のトンネル等、実際に必要とされる横断面形状は円形
以外のものが大半であるため、従来は、このような異形
断面形状を包含する大きな円形断面の掘削を行わねばな
らず、余分な掘削作業と、その掘削ずりの処理作業とが
必要とされている。このような余分な作業は、地下鉄の
トンネルのように大口径断面となる程、トンネル築造コ
ストに与える影響が大きく、シールド工法適用に際して
の制約ともなっている。
この問題に対し、上述の公報に示される発明は、一旦ト
ンネルを通常径で掘削してセグメントリングを組立てた
後、対象部分のセグメントリングを取外して半径方向に
特殊掘削作業を行うことにより上記拡径部などを部分的
に形成するものであり、円形以外の所望形状の断面を連
続して掘削するものではない。
本発明は、このような事情に鑑み、円形に限らず所望の
断面形状のトンネルを連続して掘削することができるシ
ールド機を提供することを目的としている。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は、シールド機本体と、このシールド機本体にそ
の推進方向に延びる軸回りに回転可能に支持され、前面
にセンターカッタを有する回転体と、この回転体を駆動
する駆動手段と、この回転体にその回転軸から外れた位
置に回動可能に支持された複数の回動部材と、この回動
部材において該回動部材の回動により上記回転体の放射
方向に移動する位置に回転可能に支持された遊星カッタ
と、所望の掘削形状に対応する案内形状をもつガイド部
材と、このガイド部材に上記回動部材の回動端を押付け
ることにより遊星カッタの公転軌跡を規制する規制手段
と、上記回転体の回転を各遊星カッタの回転に変換する
駆動変換機構とを備え、上記駆動手段によりセンターカ
ッタと遊星カッタの双方を回転駆動するようにしたもの
である。
〔作用〕
上記構成によれば、駆動手段により回転体およびセンタ
ーカッタが回転駆動されることによって、掘削前面であ
る切羽の中央部分が掘削される。さらに、このセンター
カッタおよび回転体の回転中、この回転体に回動可能に
支持された遊星カッタがガイド部材の案内形状に対応す
る特有の軌跡を描いて公転し、かつ駆動変換機構の作用
で自転することにより、上記切羽の外周部が掘削され、
全体として所望の断面形状の掘削が行われる。
〔実施例〕
以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1実施例(第1図〜第5図) ここに示されるシールド機は、角筒形状のスキンプレー
ト(シールド機本体)1を備え、このスキンプレート1
の先端部にカッティングホイール(回転体)2を内蔵し
ている。
このカッティングホイール2は前面板3および後面板10
を有し、上記スキンプレート1の中心幅(推進方向に延
びる軸)Gを中心に回転可能に構成されている。上記前
面板3には、複数のスリット3aが放射状に形成されると
ともに、この前面板3の中心部分にはセンタービット
(センターカッタ)4が設けられ、上記スリット3aの周
縁部分には多数のカッタビット5が配設されており、両
ビット4,5によりセンターカッタ6が構成されている。
また、このカッティングホイール2の周縁部前方の複数
箇所には、カッタビット7a,7bを持つ遊星カッタ7が配
設されている。
第2図に示されるように、カッティングホイール2の後
部外周面は、スキンプレート1側のブラケット8aに固定
された旋回軸受9の内輪に接合されており、カッティン
グホイール2の後面板10には後方に延びるリング11が固
定されている。これに対し、スキンプレート1の中央部
分には中空状の固定リング15が設置されており、この固
定リング15の外側にシール16を挟んで上記リング11が回
転可能に嵌められている。
このリング11の後端部にはカッティングホイール駆動用
歯車12が固定され、リング11の外周面には遊星カッタ駆
動用歯車13が軸受14を介して回転可能に支承されてい
る。リング11の後方では、スキンプレート1に設けられ
たブラケット8cに減速機付モータ(駆動手段)35が固定
されており、この減速機付モータ35の駆動軸に設けられ
たピニオン18bが上記カッティングホイール駆動用歯車1
2に噛合されている。
また、第5図に示されるように、遊星カッタ駆動用歯車
13の両側面にはブラケット8dが設けられ、スキンプレー
ト1の内側面にもブラケット8bが設けられており、両ブ
ラケット8b,8dがピン27dで連結されている。
なお、第2図中16aはシールであり、上記シール16とと
もに、土砂が後方に流入するのを防いでいる。このシー
ル16aを設ける座にあたるスキンプレート1の一部の内
周は円状に形成されている。
次に、上記遊星カッタ7を支持する回動部材の構造、並
びに遊星カッタ7を駆動するための駆動変換機構Cを第
3図に基づいて説明する。
カッティングホイール2の後面板10には、この後面板10
を前後方向に貫通する状態でトーションバー23が取付け
られ、このトーションバー23の前部および後部にレバー
24および制御レバー29が一体に固定されており、これら
によって、トーションバー23を中心に回動可能な回動部
材が構成されている。
具体的には、後面板10に設けられた貫通孔にハウジング
25aが嵌められ、このハウジング25a内に設けられた軸受
26aによってトーションバー23が回転可能に支持されて
いる。このトーションバー23は略筒状に形成され、その
内部には前後方向に延びる駆動軸19が回転可能に収納さ
れている。この駆動軸19の後端部はトーションバー23の
外部に突出しており、この突出部分にスプライン20aに
よって遊星カッタ駆動用ピニオン18aが結合され、この
遊星カッタ駆動用ピニオン18aが上記遊星カッタ駆動用
歯車13に噛合されている。
レバー24は、レバー本体24aおよびレバー蓋24bに分解可
能に構成されており、レバー蓋24bにおいて上記駆動軸1
9の軸心線上に位置する部分には軸状突出部24cが形成さ
れている。これに対し、前面板3の後面には軸受26bを
内蔵するハウジング25bが固定されており、上記軸受26b
によって軸状突出部24cが回転可能に支持されている。
このレバー24内には、第3図の上から順に、遊星カッタ
回転軸22の後端部、中間軸19b、および駆動軸19の前端
部が回転可能に支持されている。各軸にはそれぞれ歯車
21a,21b,21cが固定され、歯車21aと歯車21b、および歯
車21bと歯車21cが各々噛合されており、遊星カッタ7は
上記遊星カッタ回転軸22の前端部にスプライン20bを介
して結合されている。また、この遊星カッタ7の回転軌
跡に応じてカッティングホイール2に切欠2b(第1図)
が形成されており、これによって両者の干渉が防止され
ている。
この構造において、上記遊星カッタ駆動用ピニオン18a
および駆動軸19が回転すると、その回転が歯車列21a〜2
1cを介して遊星カッタ回転軸22に伝達され、遊星カッタ
7が自転することとなる。
制御レバー29は、上記トーションバー23の後端部にスプ
ライン20cを介して結合されており、この制御レバー29
の回動端部にはピン27aを中心として回転可能にローラ2
8が取付けられている。
一方、第4図に示されるように、前記リング11の外周に
は複数のブラケット8eが配設され、各ブラケット8eにピ
ン27bを中心として揺動可能に伸縮部材(規制手段)33
が取付けられており、この伸縮部材33の可動端に、上記
制御レバー29がピン27cを介して回転可能に連結されて
いる。この伸縮部材33は収縮状態で取付けられており、
制御レバー29に対して常に伸長方向の力を与えている。
これに対し、スキンプレート1の内側面には、上記ロー
ラ28と接触する位置にガイドレール(ガイド部材)34が
固定されている。このガイドレール34は、所望の掘削形
状(ここでは角形)に対応する内周面(案内面)を有
し、この内周面に上記伸縮部材33の付勢力によってロー
ラ28が押付けられている。
なお、第2図において、66はチャンバ2a内の掘削土砂を
後方に搬出するスクリューコンベア、37はシールド機で
掘削したトンネル内壁にセグメント36を敷設するエレク
タ、38はセグメント36から反力をとってシールド機を推
進させるシールドジャッキ、39はセグメント36の外周部
からシールド機内へ土砂や水等が流入することを防ぐテ
ールシールである。
次に、このシールド機の作用を説明する。
スキンプレート1内の減速機付モータ35を駆動すること
により、その駆動軸に固定されたピニオン18bに噛合さ
れているカッティングホイール駆動用歯車12が回転し、
これと一体にリング11およびカッティングホイール2も
回転する。
このカッティングホイール2の回転に伴って、遊星カッ
タ7およびその駆動装置全体も中心軸G回りに一体に公
転するが、制御レバー29の先端部のローラ28は伸縮部材
33の付勢力でガイドレール34の内周面に押付けられてい
るため、このガイドレール34の内周形状に応じた軌跡を
描いて公転する。この制御レバー29には、トーションバ
ー23およびレバー24が一体に連結されているので、レバ
ー24の先端部に支持された遊星カッタ7も、ガイドレー
ル34の内周形状に応じた軌跡、すなわち所望の掘削形状
に対応する軌跡を描いて中心軸G回りに公転する。
このとき、駆動軸19に対する制御レバー29の取付角α
(第4図)と、駆動軸19に対するレバー24の取付角α
(第1図)とを同一に設定しておけば、遊星カッタ7の
描く軌跡はガイドレール34の内周形状と完全に相似する
ことになる。
一方、上述のように遊星カッタ駆動用歯車13はブラケッ
ト8b,8dを介してスキンプレート1側に連結されてお
り、カッティングホイール2の回転中も固定されたまま
なので、この遊星カッタ駆動用歯車13と噛合されている
各遊星カッタ駆動用ピニオン18aは、遊星カッタ駆動用
歯車13の周囲を公転しながら自転する。この遊星カッタ
駆動用ピニオン18aの回転は、上記第3図で説明した機
構により各遊星カッタ回転軸22に伝達されるため、各遊
星カッタ7が所定の回転数で回転駆動されることにな
る。
従って、上記減速機付モータ35によってカッティングホ
イール2および遊星カッタ7を回転駆動しながら、シー
ルド機ジャッキ38の作動力でシールド機全体を推進させ
ることにより、中央で回転するセンタービット4および
カッタビット5によって中央円形部分を掘削するととも
に、その周囲を特有の軌跡を描きながら公転し、かつ自
転する遊星カッタ7のカッタビット7a,7bによって外周
部分を掘削することができ、全体として所望の断面形状
を有するトンネルを掘削することができる。
このようにして掘削された土砂は、前面板3に形成され
たスリット3a、およびカッティングホイール2の切欠2b
を通ってチャンバ2a内に取込まれ、順次スクリューコン
ベア66によって後方に搬出された後、第2図に一点鎖線
で示されるベルトコンベア40等で最終的に地上へ搬出さ
れる。
この際、掘削土砂をチャンバ2a内に充満させ、チャンバ
2a内の圧力を一定範囲に保持するようにスクリューコン
ベア66で引出す土砂の量を調節すれば、チャンバ2a内お
よびその前方にある土砂は、スクリューコンベア66の作
動により生ずる圧力差によってその先端取込み口に円滑
に流れることになる。
このようなシールド機によれば、カッティングホイール
2に固定されたセンターカッタ6と、その周囲に支持さ
れた遊星カッタ7により、所望の断面形状をもつトンネ
ルを連続して容易に掘削することができる。
しかも、このシールド機では、単一の駆動源である減速
機付モータ35によってカッティングホイール2および各
遊星カッタ7の双方を駆動するようにしているので、簡
単かつ低コストの構造で上記効果を得ることができる。
また、定形状をもつガイドレール34によって遊星カッタ
7の公転軌跡を規制するようにしているので、遊星カッ
タ7に外力が作用しても、その軌跡は乱れにくい。
さらに、この実施例に示されるように、シールド機本体
の中央部に中空状の固定リング15を設け、この固定リン
グ15の外周部に伸縮部材33等を設けるようにすれば、こ
の固定リング15の内部空間を利用してスクリューコンベ
ア66を好適な傾斜角度で設置することが可能になる。
第2実施例(第6図〜第10図) ここでは、前記第1実施例における遊星カッタ7がカッ
ティングホイール2の後方に配置されている。
具体的には、カッティングホイール2がスポーク状の前
面板3と後面板10とに2分され、前面板3側に補強用の
外周リング3cが、後面板310側に箱型断面リング10aが各
々設けられており、両リング3c,10a同士がトルクアーム
3bによって連結されている。また、前記第1実施例にお
けるハウジング25bが前方に延長されるとともに、レバ
ー蓋24bにおいて遊星カッタ回転軸22を支持する部分の
突出量が減縮されている。
このような構造によれば、まず、前面板3に設けられた
センタービット4およびカッタビット5が土砂を掘削
し、次に、その周囲の部分を遊星カッタ7が掘削するた
め、遊星カッタ7が掘削する領域は第9図の斜線領域と
なる。
これに対し、前記第1実施例のシールド機によれば、遊
星カッタ7が面板3の前方に配置されており、まず遊星
カッタ7が土砂を掘削し、その残りの部分を前面板3の
センタービット4およびカッタビット5が掘削するた
め、遊星カッタ7による掘削領域は第10図の斜線領域と
なる。
従って、この第2実施例の構造によれば、第1実施例の
構造に比べて遊星カッタ7による掘削領域が大幅に減少
し、これに伴い次のような効果が得られる。
(1)一般に、遊星カッタ7におけるカッタビット7bの
先端部の回転半径、すなわち遊星カッタ7の外周半径D1
は、カッティングホイール2のカッタ径D2よりも小さく
設定される。従って、前記第1実施例のように遊星カッ
タ7の負担が大きい(第10図では両カッタの仕事量の比
は約1:1となる。)と、遊星カッタ7のカッタビット7a,
7bがセンターカッタ6よりも先行して損耗することにな
る。これに対し、この実施例のように遊星カッタ7を後
方に配置すれば、その掘削面積が低減するとともに、カ
ッティングホイール2のカッタによる掘削で土砂が弛む
ため、遊星カッタ7の負担が軽減され、両カッタの損耗
度が平均化されて、シールド機全体の寿命が延びる。
(2)カッティングホイール2の駆動に比べ、遊星カッ
タ7の駆動には複雑な機構を要するため、遊星カッタ7
の負担を軽減することにより、その駆動機構をより簡略
化して製作コストの低減およびシールド機の小型化を図
ることができる。特に、チャンバ2a内のレバー24を薄肉
にすることにより、チャンバ2a内の土砂の流動性が高ま
るとともに、遊星カッタ7で掘削された土砂がチャンバ
2a内に取込まれ易くなる。
(3)スキンプレート1内から見て遊星カッタ7がカッ
ティングホイール2よりも手前側に位置することになる
ので、掘削途中で遊星カッタ7のカッタビット7a,7bが
折損した場合等、遊星カッタ7に異常が生じたときにそ
の補修を容易に行うことができる。
第3実施例(第11図) 上記のようなシールド機において、切羽を安定させ、か
つスクリューコンベア66の土砂取込み口にチャンバ2a内
の土砂を円滑に流入させるためには、シールド機内から
切羽面およびチャンバ2a内に向けて泥水を注入する工法
がよく用いられる。この場合には、高濃度泥水がチャン
バ2aの下部に溜まるのを防ぐ手段が必要になる。そこ
で、この実施例では、前記減速機付モータの駆動力を利
用してチャンバ2a内で攪拌翼を回すようにしている。
具体的に、第11図において、カッティングホイール2の
後面板10および箱形断面リング10aにより筒状のハウジ
ング62が支持されており、このハウジング62内に前後一
対の軸受63が設けられ、これらの軸受63によって攪拌軸
61が回転可能に支持されている。
この攪拌軸61は、前端部、すなわちチャンバ2a内に臨む
端部に放射状に延びる攪拌翼64を有し、後端部に攪拌駆
動ピニオン61aを有しており、この攪拌駆動ピニオン61a
が遊星カッタ駆動用歯車13に噛合されている。
このような構造によれば、前記減速機付モータ35の作動
により、カッティングホイール2および遊星カッタ7に
加えて攪拌軸61が公転しながら攪拌翼64が回転する。こ
れによって、チャンバ2aの下部に高濃度泥水が溜まるの
が防止されるとともに、チャンバ2a内の土砂の凝固も防
止される。しかも、新たに駆動源を設ける必要がなく、
低コストおよび簡単な構造で上記効果が得られる。ま
た、複数の攪拌装置を円周上の要所に配置することも容
易である。
さらに、第12図に示されるように、攪拌軸61の前端部を
カッティングホイール2側に設けた軸受65で支持するよ
うにすれば、攪拌翼64を挟んで攪拌軸61を両端で支持す
ることができるため、攪拌軸が曲がりにくくなり、強度
的に有利な構造となる。
なお、攪拌翼の形状、大きさ、枚数等は土質に応じて適
宜設定すればよく、例えば翼を丸棒にし、その個数を増
やすようにしても同様の効果が得られる。また、攪拌翼
の位置についても、他の部材と干渉しない範囲で自由に
配置すればよい。
第4実施例(第13図) ここでは、カッティングホイール2の周縁部の所定箇所
に内側に膨出する膨出部2dを設け、この膨出部2dに円盤
状の小回転体(回動部材)70を軸受71を介して回転可能
に取付け、その偏心位置に遊星カッタ回転軸22を回転可
能に取付けている。なお、この遊星カッタ7の駆動構造
および公転軌跡の規制構造は前記実施例と同様である。
このような構造においても、カッティングホイール2の
回転中に小回転体70が適宜回転することにより、遊星カ
ッタ7は所望の掘削形状に応じた軌跡を描いて公転す
る。
ただし、前記各実施例に示されるように回動部材をレバ
ー形状にすれば、遊星カッタ回転軸22をカッティングホ
イール2の周縁よりも外側まで張り出すことができるた
め、遊星カッタ7の直径をより小さくするとともに、内
部空間であるチャンバ2aを大きく確保することができる
利点がある。
なお、本発明は以上説明した実施例に限定されず、例と
して次のような態様をとることもできる。
(1)本発明における駆動変換機構は、上記第3図、第
8図に示されるものに限らず、例えば、同図に示される
軸状突出部24cを設ける代わりに、第14図に示されるよ
うにレバー蓋24bから駆動軸19の端部を突出させ、この
突出端部を軸受26bで支持するようにしてもよい。ま
た、歯車列21a〜21cの代わりに第15図に示されるような
スプロケット30aを各軸22,19に固定し、両者をチェーン
31で連結するようにしても、上記と同様の効果を得るこ
とができる。
(2)本発明におけるガイド部材の形状は、上記ガイド
レール34のような角形に限らず、円形、卵形、馬蹄形
等、所望の掘削形状に合せて適宜設定すればよい。
第16図は、スキンプレート1の外周1a、カッティングホ
イール2の回転により得られる掘削断面形状である小円
100(一点鎖線)、上記小円100の中心から遊星カッタの
中心を最も遠ざけた状態でカッティングホイールを回転
させたときに得られる掘削断面形状である大円101(一
点鎖線)を示したものであるが、この装置では、上記小
円100と大円101に囲まれる範囲内で自由に遊星カッタの
公転軌跡を設定することができる。いずれの場合も、各
掘削断面形状に応じた断面形状をもつスキンプレートを
用いることにより、良好な掘削を行うことができる。例
えば同図は、角筒形状のスキンプレート1の外周1aを示
したものであるが、この図から明らかなように、上記ス
キンプレート1の外周形状は上述の範囲内に収められて
いる。
同様にして、第17,18図は、上述の範囲内に馬蹄形およ
び小判形の外周形状を収めた例を示している。これらの
場合も、上記馬蹄形や小判形の外周形状をもつスキンプ
レート1を用いるとともに、遊星カッタの公転軌跡がこ
れらの形の合致するような形状のガイドレールを用いる
ようにすればよい。
すなわち、このシールド機によれば、ガイドレールおよ
びスキンプレートの形状を適宜変更するだけで、単一の
シールド機により種々の掘削断面を容易に得ることがで
きる。
一方、ガイド部材の構造についても、上記のようなレー
ルの他、例えば内歯車とし、前記ローラ28を用いる代わ
りに上記内歯車と噛合うピニオンギヤを用いるようにし
てもよい。
(3)前記各実施例ではローラ28をガイドレール34に押
付ける手段として伸縮部材33を用いているが、例えばガ
イドレール5を内外二重の構造にし、この間をローラ28
が通過するようにすれば、伸縮部材33の省略も可能であ
る。
(4)前記各実施例ではカッティングホイール2をスキ
ンプレート1の内側面で支持するようにしているが、例
えば第2図に示される固定リング15の外周に軸受を固定
し、この軸受によってカッティングホイール2を支承す
るようにしてもよい。
(5)本発明では、遊星カッタの個数および配設位置は
問わず、土質に応じて適当な場所に配置すればよい。
〔発明の効果〕
以上のように本発明は、センターカッタを有する回転体
を回転させるとともに、この回転体に回動部材を介して
支持された遊星カッタをガイド部材に沿って公転させ、
所望の掘削形状に対応する軌跡を描かせるようにしたも
のであるので、上記センターカッタによって切羽の中央
円形部分を掘削するとともに、その外周部を特有の軌跡
を描く遊星カッタによって掘削することにより、全体と
して所望の断面形状を有するトンネルを自由に掘削する
ことができる。
しかも、上記回転体の回転を遊星カッタの回転軸の回転
に変換する駆動変換機構を備えているので、同一の駆動
手段でセンターカッタおよび遊星カッタの双方を駆動す
ることができ、構造の簡略化および低コスト化を図るこ
とができる効果がある。
また、予め定まった形状のガイド部材の案内面に遊星カ
ッタの回転軸を押付けることによりその公転軌跡を規制
するようにしているので、遊星カッタに外力が加わって
も上記軌跡は乱れにくい。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の第1実施例におけるシールド機の正面
図、第2図は第1図のII−II線断面図、第3図は上記シ
ールド機における遊星カッタの駆動構造を示す断面図、
第4図は第2図のIV−IV線断面図、第5図は第2図のV
−V線断面図、第6図は第2実施例におけるシールド機
の正面図、第7図は第6図のVII−VII線断面図、第8図
は上記シールド機における遊星カッタの駆動構造を示す
断面図、第9図は第2実施例におけるシールド機の遊星
カッタにより掘削される領域を示す説明図、第10図は第
1実施例におけるシールド機の遊星カッタにより掘削さ
れる領域を示す説明図、第11図は第3実施例におけるシ
ールド機の要部を示す前記第7図相当の断面図、第12図
は同実施例の変形例を示す第7図相当の断面図、第13図
は第4実施例におけるシールド機の要部を示す断面正面
図、第14図および第15図は遊星カッタの駆動構造の他の
変形例を示す断面図、第16図は遊星カッタの公転軌跡お
よびスキンプレートの外周形状の設定範囲を示す説明
図、第17図および第18図はスキンプレートの外周形状の
他の例を示す説明図である。 1…スキンプレート(シールド機本体)、2…カッティ
ングホイール(回転体)、3…前面板、6…センターカ
ッタ、7…遊星カッタ、23…トーションバー(回動部材
を構成)、24…レバー(回動部材を構成)、29…制御レ
バー(回動部材を構成)、33…伸縮部材(規制手段)、
34…ガイドレール(ガイド部材)、35…減速機付モータ
(駆動手段)、C…駆動変換機構、G…中心軸(推進方
向に延びる軸)。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 朝日 利則 大阪府大阪市西淀川区姫島3丁目5番26号 奥村機械製作株式会社内 (72)発明者 福永 泰造 兵庫県神戸市西区伊川谷町有瀬131―1― 711 (72)発明者 竹村 守順 兵庫県芦屋市高浜町3―1―812 (56)参考文献 特開 昭50−21542(JP,A) 特公 昭36−7671(JP,B2)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シールド機本体と、このシールド機本体に
    その推進方向に延びる軸回りに回転可能に支持され、前
    面にセンターカッタを有する回転体と、この回転体を駆
    動する駆動手段と、この回転体にその回転軸から外れた
    位置に回動可能に支持された複数の回動部材と、この回
    動部材においてその回動中心軸から外れた位置に回転可
    能に支持された遊星カッタと、所望の掘削形状に対応す
    る案内形状をもつガイド部材と、このガイド部材に上記
    回動部材の回動端を押付けることにより遊星カッタの公
    転軌跡を規制する規制手段と、上記回転体の回転を各遊
    星カッタの回転に変換する駆動変換機構とを備え、上記
    駆動手段によりセンターカッタと遊星カッタの双方を回
    転駆動するようにしたことを特徴とする自由断面シール
    ド機。
JP13375989A 1989-02-15 1989-05-25 自由断面シールド機 Expired - Lifetime JPH0781507B2 (ja)

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JP13375989A JPH0781507B2 (ja) 1989-05-25 1989-05-25 自由断面シールド機
EP89309882A EP0384065B1 (en) 1989-02-15 1989-09-28 Method of shield tunneling with optional section and machine therefor
DE89309882T DE68907339T2 (de) 1989-02-15 1989-09-28 Verfahren für den Schildvortrieb mit wählbarem Querschnitt und Maschine dafür.
CA000613988A CA1331025C (en) 1989-02-15 1989-09-28 Non-circular profile tunnelling machine with controlled eccentric secondary cutters
US07/413,756 US4998776A (en) 1989-02-15 1989-09-29 Shield tunneling with optional section and machine

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