JPH078091Y2 - スローアウエイ式カッター - Google Patents

スローアウエイ式カッター

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JPH078091Y2
JPH078091Y2 JP1989030340U JP3034089U JPH078091Y2 JP H078091 Y2 JPH078091 Y2 JP H078091Y2 JP 1989030340 U JP1989030340 U JP 1989030340U JP 3034089 U JP3034089 U JP 3034089U JP H078091 Y2 JPH078091 Y2 JP H078091Y2
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JP
Japan
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tip
throw
cutter
outer peripheral
blade
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JP1989030340U
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JPH02122717U (ja
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修 辻村
辰夫 新井
貴宣 斉藤
弘章 林崎
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Mitsubishi Materials Corp
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Mitsubishi Materials Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この考案は、切屑の排出性能を大幅に向上させることが
できるスローアウエイ式カッターに関するものである。
[従来の技術] 従来、スローアウエイ式カッターとしては、第9図ない
し第13図に示すエンドミル及び正面フライスが提供され
ている。
第9図ないし第11図に示すエンドミルは、軸線O回りに
回転させられるカッター本体1の先端外周に、二つのチ
ップポケット2が形成され、各チップポケット2の回転
方向を向く壁面にスローアウエイチップ(以下、チップ
と略称する)3が着脱自在に装着されたもので、チップ
3は、その主切刃の一つが底刃4aとされ、回転軌跡にお
いて2つの底刃4aが連続するように半径方向へ互いにず
らして配置されている。また、内周側に位置するチップ
3の底刃4aの内周端は軸線O上に位置させられ、外周側
に位置するチップ3の他の主切刃は外周刃4bとされてい
る。
このようなエンドミルでは、カッター本体1を被削材に
対して軸線O方向あるいは横方向へ送ることにより、二
つの底刃4aおよび外周刃4aによって掘込み加工や平面切
削加工を行うことができる。
また、第12図および第13図に示す正面フライスは、カッ
ター本体5の先端外周に二つのチップ6が装着されたも
ので、チップ6は、外観平行四辺形の板状をなして側面
にすくい面7が形成され、すくい面7の長辺をなす稜線
部を底刃7a、短辺をなす稜線部を外周刃7bとして配置さ
れている。
[考案が解決しようとする課題] ところが、上記スローアウエイ式カッターでは、カッタ
ー本体と被削材との間に切屑が噛み込み易いという問題
があった。特に、上記エンドミルを軸線方向へ送るいわ
ゆるドリリング加工を行う場合には、チップポケット内
の切屑が排出されないため、切屑の噛込みが一層生じ易
くなってしまうのである。
この考案は、このような問題点を解決するためになされ
たもので、切屑の噛込みを防止することができ、切屑を
円滑に排出することができるスローアウエイ式カッター
を提供することを目的とする。
[課題を解決するための手段] この考案のスローアウェイ式カッターは、チップの外周
刃から回転方向へ向かうカッター本体先端部の外周に、
この部分が円柱状をなすように、上記外周刃の回転軌跡
から1/10D〜2/10D(Dは外周刃の直径)内周側へ凹む凹
部を設けたことを主たる特徴とするものである。
[実施例] 以下、この考案の一実施例を第1図ないし第8図を参照
しながら説明する。第1図は実施例のエンドミルを示す
軸線方向先端視図である。
図において符号10はカッター本体である。カッター本体
10は軸線O回りに回転させられる円柱状のもので、その
基端部には先端部よりも大径なシャンク部10aが形成さ
れている。カッター本体10の先端外周には、2つのチッ
プポケット11,12が形成されている。一方のチップポケ
ット11は他方12よりも大きく、第1ポケット11aと第2
ポケット11bとから構成されている。第1ポケット11a
は、カッター本体10の外周壁部を先端側から見て1/4円
状に切り欠いてなるもので、カッター本体10の先端から
上記シャンク部10aまで達している。また、第2ポケッ
ト11bは、第1ポケット11aの壁部をさらに回転方向先端
側へ向けて切り欠いて形成されている。このチップポケ
ット11は、チップポケット11と加工穴の内壁面とによっ
て形成される空間内に直径1/3D〜1/2D(Dは後述する外
周刃の直径)の球の全体を収納し得る大きさとされてい
る。
また、他方のチップポケット12は、カッター本体10の外
周壁部を先端側から見て略扇状に切り欠いてなるもの
で、このチップポケット12も上記シャンク部10aまで達
している。そして、各チップポケット11,12の回転方向
を向く壁面には、チップ13,14がクランクねじ15によっ
て着脱自在に装着されている。
第5図は一方のチップ13を示す平面図である。チップ13
は、着座面とされる下面16とすくい面とされる上面17と
が互いに平行な外観平行四辺形の板状のもので、側面18
と上面17とが鋭角をなして交叉するポジチップとされて
いる。上面17の各稜線部には主切刃19が形成されてい
る。また、上面17の鈍角をなす角部には、外側へ向けて
下り勾配となるように切り落とされ、そこに第7図に示
すように、曲率半径がほぼ一定の凸曲面20が形成されて
いる。この凸曲面20と側面18とは鈍角をなして交叉し、
その交叉部には小切刃21が形成されている。なお、凸曲
面20の代わりに第8図に示すような傾斜面22を形成して
も良いが、この場合も傾斜面22と側面18とのなす角度は
鈍角であることが望ましい。
また、このチップ13の縦寸法Bは、横寸法Aの1.5倍程
度とされている。なお、他方のチップ14は、凸曲面20が
形成されていない点を除いてチップ13とほぼ同一の構成
であるため、その説明を省略する。
上記チップ13は、短い主切刃19を底刃23とし、第5図に
示すように、小切刃21の端部を軸線O上に位置させて配
位されている。また、他方のチップ14は、短い主切刃19
を底刃24とするとともに、長い主切刃19を外周刃25とし
て配置され、二つの底刃23,24が回転軌跡において連続
させられている。そして、外周刃25から回転方向へ向か
うカッター本体10の外周には、外周刃25から軸線O回り
に約180°の範囲にわたって凹部30が形成され、第1ポ
ケット11aに連続させられている。
凹部30は、カッター本体10の先端から上記シャンク部10
aへ達するように形成されている。また、この凹部30が
形成された部分のカッター本体10の先端部の外周30aは
円柱状に形成され、この外周30aと外周刃25の回転軌跡
Pとの距離Wは1/10D〜2/10Dに設定されている。距離W
の下限値は切屑の噛込みを有効に防止し得る範囲であ
り、上限値はカッター本体10の剛性を維持するために必
要とされる。
上記構成のスローアウエイ式カッターにおいては、凹部
30を設けた分切屑の収納容積が大きくなっているから、
切屑が噛み込むことがなく、切屑を円滑に排出すること
ができる。特に、ドリリング加工の場合であっても、底
刃24および外周刃25で生成された切屑は、一旦チップポ
ケット12内に収納され、チップポケット12からあふれ出
た切屑は凹部30に収納され、さらに凹部30の基端側から
排出される。したがって、ドリリング加工であっても切
屑の噛込みを未然に防止することができ、切屑の排出性
を向上させることができる。
しかも、この凹部30が形成された部分においては、カッ
ター本体10の先端部の外周30aが円柱状に形成されてい
るため、この外周30aと被削材との間に凹部30によって
画成される空間は、部分的に狭められたりするようなこ
となく、回転方向に向けて一定の断面積を有している。
したがって、上記スローアウェイ式カッターによれば、
この凹部30による空間内に収納された切屑が該空間に滞
留して詰まりを起こすようなこともなく、より確実に切
屑の噛込みを防止し、また一層良好な切屑の排出を促す
ことが可能となる。
また、上記エンドミルでは、チップポケット11を直径1/
3D〜1/2Dの球の全体が収納される大きさに形成している
から、このチップポケット11においても切屑の収容容積
が大きく、底刃23で生成された切屑の噛込みも防止する
ことができ、切屑を円滑に排出することができる。
さらに、軸線O部では切削速度がゼロに近く、従来のエ
ンドミルではその部分での底刃の欠損が多発していた
が、上記実施例のエンドミルでは、軸線O部に位置する
小切刃21の刃物角が鈍角であるため、欠損やチッピング
の発生を防止することができる。また、外周刃25の長さ
が底刃24の長さの約1.5倍と従来のものに比して長いた
め、横送り切削する場合の切込み量を大きく設定するこ
とができ、切削加工を効率的に行うことができる。
なお、上記実施例では、カッター本体10に二つのチップ
13,14を装着しているが、もっと多数装着しても同様の
効果を得ることができる。また、上記のようなチップ13
以外に、三角形状や菱形のチップを使用しても良い。
さらに、本考案はエンドミルに限るものではなく、正面
フライス等の種々のスローアウエイ式カッターに適用し
ても同様の効果を奏することは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したようにこの考案のスローアウエイ式カッタ
ーにおいては、チップの外周刃から回転方向へ向かうカ
ッター本体の外周に、外周刃の回転軌跡から1/10D〜2/1
0D内周側へ凹む凹部を設けて構成しているから、凹部を
設けた分切屑の収納容積が大きくなり、切屑が噛み込む
ことがなく、切屑を円滑に排出することができる。特
に、ドリリング加工の場合であっても、底刃および外周
刃で生成された切屑は、一旦チップポケット内に収納さ
れ、チップポケットからあふれ出た切屑は凹部に収納さ
れて基端側から排出される。したがって、ドリリング加
工であっても切屑の噛込みを未然に防止することがで
き、切屑の排出性を向上させることができるという効果
が得られる。
しかも、この凹部が形成された部分のカッター本体先端
部の外周は円柱状に形成されており、したがって凹部に
よって被削材との間に画成される空間は部分的に狭めら
れたりすることがないため、この凹部による空間内に収
納された切屑が詰まりを起こすようなこともなく、より
確実に切屑の噛込みを防止し、また一層良好な切屑の排
出を促すことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第8図は本考案の一実施例を示す図であっ
て、第1図はエンドミルの軸線方向先端視図、第2図は
その側面図、第3図は第2図のIII-III線断面図、第4
図は第2図のIV方向矢視図、第5図はチップを示す平面
図、第6図は第5図のVI-VI線断面図、第7図は第5図
中矢印VIIで示す部分の拡大図、第8図は第7図に示す
チップの変形例を示し、第5図中矢印VIIIで示す部分の
拡大図、第9図ないし第13図は従来のスローアウエイ式
カッターの一例を示し、第9図はエンドミルの軸線方向
先端視図、第10図はその側面図、第11図は第10図のXI-X
I線断面図、第12図は正面フライスの一部破砕側面図、
第13図はその軸線方向先端視図である。 10……カッター本体、11,12……チップポケット、13,14
……チップ、19……主切刃、23,24……底刃、25……外
周刃、O……軸線、P……回転軌跡。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 林崎 弘章 東京都品川区西品川1丁目27番20号 三菱 金属株式会社東京製作所内 (56)参考文献 実開 昭61−112817(JP,U)

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸線回りに回転させられるカッター本体の
    先端部に複数のチップポケットが形成され、これらのチ
    ップポケットのカッター回転方向を向く壁面にスローア
    ウェイチップがその主切刃の一つを底刃として着脱自在
    に装着され、各スローアウェイチップの底刃が回転軌跡
    において連続させられるとともに、最も外周側に位置す
    るスローアウェイチップの他の主切刃が外周刃とされた
    スローアウェイ式カッターにおいて、上記外周刃から回
    転方向へ向かうカッター本体の先端部の外周に、この部
    分が円柱状をなすように、上記外周刃の回転軌跡から1/
    10D〜2/10D(Dは外周刃の直径)内周側へ凹む凹部を設
    けたことを特徴とするスローアウェイ式カッター。
  2. 【請求項2】上記チップポケットのうち最も内周側に位
    置するスローアウェイチップに対応するチップポケット
    を、このチップポケットと加工穴の内壁面とによって形
    成される空間内に直径1/3D〜1/2Dの球の全体を収容し得
    る大きさとしたことを特徴とする請求項1に記載のスロ
    ーアウェイ式カッター。
JP1989030340U 1989-03-16 1989-03-16 スローアウエイ式カッター Expired - Lifetime JPH078091Y2 (ja)

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JP1989030340U JPH078091Y2 (ja) 1989-03-16 1989-03-16 スローアウエイ式カッター

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JPH02122717U JPH02122717U (ja) 1990-10-09
JPH078091Y2 true JPH078091Y2 (ja) 1995-03-01

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ID=31255325

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JP1989030340U Expired - Lifetime JPH078091Y2 (ja) 1989-03-16 1989-03-16 スローアウエイ式カッター

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61112817U (ja) * 1984-12-26 1986-07-17

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JPH02122717U (ja) 1990-10-09

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