JPH0780855B2 - 新規化合物、その製造方法及びそれを含む医薬組成物 - Google Patents

新規化合物、その製造方法及びそれを含む医薬組成物

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JPH0780855B2
JPH0780855B2 JP62012621A JP1262187A JPH0780855B2 JP H0780855 B2 JPH0780855 B2 JP H0780855B2 JP 62012621 A JP62012621 A JP 62012621A JP 1262187 A JP1262187 A JP 1262187A JP H0780855 B2 JPH0780855 B2 JP H0780855B2
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tetrahydroisoquinoline
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pyrrolidinylmethyl
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ジュゼッペ・ギャーディナ
ヴィットリーオ・ベッチェッチ
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ドツトレ−・ロ・ザンベレツチ・エツセ・ピ・ア
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D217/00Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems
    • C07D217/12Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring
    • C07D217/14Heterocyclic compounds containing isoquinoline or hydrogenated isoquinoline ring systems with radicals, substituted by hetero atoms, attached to carbon atoms of the nitrogen-containing ring other than aralkyl radicals
    • AHUMAN NECESSITIES
    • A61MEDICAL OR VETERINARY SCIENCE; HYGIENE
    • A61PSPECIFIC THERAPEUTIC ACTIVITY OF CHEMICAL COMPOUNDS OR MEDICINAL PREPARATIONS
    • A61P25/00Drugs for disorders of the nervous system
    • A61P25/04Centrally acting analgesics, e.g. opioids

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Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 産業上の利用分野 本発明は新規なイソキノリン誘導体、それらの製造方法
及びそれらの医薬における、特に鎮痛剤としての使用に
関する。
従来の技術 K受容器桔抗体である化合物はカツパオピオイド受容器
との相互作用により鎮痛剤として作用する。モルヒネの
ような古典的なμ受容器桔抗体に勝るK受容器桔抗体の
利点はモルヒネ様の行動作用及び習慣性がなく無痛状態
を生じる能力があることである。
発明が解決しようとする問題点 本発明者はモルヒネ及びモルヒネ類以体の行動作用の一
部を有さずにK受容器桔抗を示し従つて鎮痛剤として潜
在的治療有用性を有する新規な一群の化合物を見出し
た。
〔発明の構成〕
問題を解決するための手段 本発明によれば、式(I) 〔式中、Rは式(II) −(CH2)n−X−−Ar−−(R3)m (II) (式中、nは0、1または2であり、 mは0、1または2であり、 Xは直接結合、またはO、SもくしはNR4であり、ここ
でR4は水素またはC1-6アルキルであり、 Arはフェニルであり、 R3はヒドロキシ、ハロゲン、−CF3、−NO2、−CN、−SO
3H、−SO2NR5R6、−CO2R7、−COR8または−CONR9R10
あり、ここでR5〜R10の各々は水素である)であり、そ
して R1及びR2は独立してC1-6アルキル基であるかまたは一緒
になってC3-6ポリメチレンまたはアルケニレン基を形成
する〕で表わされる化合物、またはその溶媒和物もしく
は塩が提供される。
作用効果 アルキル基としては、R1及びR2の各々はメチル、エチ
ル、プロピル、ブチル、ペンチルまたはヘキシルであつ
てもよく、好ましくはメチルである。
ポリメチレン基としては、R1及びR2の各々はプロピレ
ン、ブチレン、ペンチレンまたはヘキシレンであつても
よく、好ましくはブチレンである。アルケニレン基とし
ては、R1−R2は典型的には−CH2−CH=CH−CH2−であつ
てもよい。
基Rは好ましくは式(II) −(CH2n−X−−Ar−−(R3m (II) (式中、nは0、1または2であり、 mは0、1または2であり、 Xは直接結合、またはO、SもくしはNR4であり、ここ
でR4は水素またはC1-6アルキルであり、 Arは置換または非置換炭素環またはヘテロ環であり、 R3は電子吸引性置換基またはアルキル、アリール、アル
アルキル、ヒドロキシもしくはアルコキシ基であるかま
たは他のR3基と一緒に炭素環を形成する)で表わされ
る。
電子吸引性置換基の例にはハロゲン、好ましくはクロロ
またはブロモ、−CF3、−NO2、−CN、−SO3H、−SO2NR5
R6、−CO2R7、−COR8または−CONR9R10が含まれ、ここ
でR5からR10の各々は独立して水素、アルキルまたはア
リールを示す。
典型的には、Arはフエニルまたは2−または3−チエニ
ルであり、かつ好ましくは1個以上のハロゲン、典型的
には塩素もしくは臭素または1個以上の−NO2、−CNま
たは−CF3基により置換されている。好ましくは、置換
基はフエニル環上にメタ及び/またはパラ位にある。
Xは典型的には酸素または直接結合であり、そしてnは
典型的には0または1である。
Rの好適な例は以下の通りである。
式(I)で表わされる化合物またはその塩もしくは溶媒
和物は好ましくは医薬として適当なまたは実質的に純粋
な形態をしている。「医薬として適当な形態」とは特
に、希釈剤や担体のような通常の医薬用添加剤を除いて
医薬として適当な水準の純度を有し、かつ通常の投与量
水準で毒性とみなされる物質を含有していないことを意
味する。
実質的に純粋な形態は一般に(通常の医薬用添加剤を除
き)少なくとも50%、好ましくは少なくとも75%、より
好ましくは少なくとも90%、そして更に好ましくは少な
くとも95%の式(I)で表わされる化合物またはその塩
もしくは溶媒和物を含有するであろう。
一つの好ましい医薬として適当な形態は医薬組成物中の
結晶形態も含めて、結晶形態である。塩及び溶媒和物の
場合、添加のイオン性及び溶媒部分もまた非毒性でなけ
ればならない。
式(I)で表わされる化合物の医薬として適当な塩の例
には通常の医薬用酸、例えばマレイン酸、塩酸、臭化水
素酸、燐酸、酢酸、フマール酸、サリチル酸、クエン
酸、乳酸、マンデル酸、酒石酸、コハク酸、安息香酸、
アスコルビン酸及びメタンスルホン酸との酸付加塩が含
まれる。
式(I)で表わされる化合物の医薬として適当な溶媒和
物の例は水和物である。
式(I)で表わされる化合物は少なくとも1個の非対称
中心を有し、従つて2個以上の立体異性形態で存在す
る。本発明は全てのそのような形態に及びラセミ体も含
めてその混合物に及ぶ。
本発明はまた (式中、R1′及びR2′は式(I)における同一の意義を
有するR1及びR2またはR1及びR2に転換されうる基もしく
は原子である)で表わされる化合物を式R′−CO.OH
(式中、R′は式(I)におけると同一の意義を有する
RまたはRに転換されうる基である)で表わされる化合
物またはその活性誘導体と反応させることにより式(I
a) で表わされる化合物を形成し、次いで下記の工程 a)R′、R1′またはR2′がR、R1及びR2ではない場
合、R′、R1′またはR2′をR、R1またはR2に転換する
ことにより式(I)で表わされる化合物を得ること、 b)R′、R1′およびR2′がR、R1及びR2であるとき、
一つのR、R1またはR2を他のR、R1またはR2に転換する
ことにより式(I)で表わされる化合物を得ること、 c)得られた式(I)で表わされる化合物の塩及び/ま
たは溶媒和物を形成すること の一つ以上を行なうことを含む式(I)で表わされる化
合物の製造方法も提供する。
R′CO.OHの好適な活性誘導体は酸クロリド類または酸
無水物である。他の好適な誘導体は酸及びクロロ蟻酸ア
ルキル間に形成された酸無水物である。
例えば、この分野の当業者によく知られた標準的方法に
おいて、式(III)で表わされる化合物は a)無機または有機塩基の存在下で酸クロリドと、 b)ジシクロヘキシルカルボジイミド、N−ジメチルア
ミノプロピル−N′−エチルカルボジイミドまたはカル
ボニルイミダゾールの存在下で酸と、 c)酸及びクロロ蟻酸アルキル(例えばエチル) から現場生成された混合無水物と カツプリングされうる。
式(Ia)で表わされる化合物が適当な置換基の相互転換
により、式(I)で表わされる化合物、または式(I)
で表わされる一つの化合物が式(I)で表わされる他の
化合物に転換されうることが理解されよう。かくして、
式(I)及び(Ia)で表わされる特定の化合物は本発明
の他の化合物を形成するのに有用な中間体である。
R1′及びR2′はアルキル基であつてよく通常のアミン脱
アルキル化によりR1′/R2′水素原子に転換されうる。
R1′またはR2′がベンジルまたは置換ベンジルであると
き、これは接触水添によりまたは他の還元方法により
R1′またはR2′水素原子に転換されうる。水素原子とし
てのR1′及びR2′は通常のアミンアルキル化によりR1
びR2アルキル基に転換されうる。R1′及びR2′は好まし
くは各々R1及びR2である。
化合物R′CO.OHは典型的には式(IIa) HO−CO−(CH2)n−X−−Ar−−(R3′)m (IIa) (式中、R3′は式(II)におけると同一の意義を有する
R3またはR3に転換されうる基または原子であり、他の可
変基は式(II)におけると同一の意義を有する)で表わ
される。好ましい試薬は式(IIb) Hal−CO−(CH2)n−X−−Ar−−(R3′)m (IIb) (式中、Halはハロゲン、典型的には塩素または臭素で
ある)で表わされる同等の酸ハライドである。
芳香族基Ar上の置換基R3′を転換してR3を得ることは芳
香族化学の分野で一般に知られている。
R3′は好ましくはR3である。
式(I)で表わされる化合物は適当な有機酸または鉱酸
と反応させることによりその医薬として適当な酸付加酸
されうる。
式(I)で表わされる化合物の溶媒和物は適当な溶媒か
らの結晶化または再結晶により形成されうる。例えば、
水和物は水溶液または水を含有する有機溶媒中溶液から
の結晶化または再結晶により形成されうる。
また医薬として適当ではない式(I)で表わされる化合
物の塩または溶媒和物は医薬として適当な塩または溶媒
和物の製造における中間体として有用である。従つて、
このような塩または溶媒和物もまた本発明の一部をな
す。
式(I)で表わされる化合物は2個以上の立体異性形態
で存在し、本発明方法はその混合物を製造する。個々の
異性体は酒石酸のような光学的に活性な酸を用いて分割
により互いに分割できる。あるいは、非対称合成は個々
の形態への経路を提供する。
式(III)で表わされる化合物は式(IV)で表わされる
化合物の接触水添により、例えば炭素に担持させたパラ
ジウム触媒の存在下、エタノール中の水添により得られ
る。
あるいは、式(III)で表わされる化合物は公知の化合
物1−クロロメチル−3,4−ジヒドロイソキノリンか
ら、以下の反応図式に従つて、式NHR1′R2′(式中、
R1′及びR2′は上記と同一の意義を有する)で表わされ
るアミンで処理し、次いで形成された式(V)で表わさ
れる化合物をNaBH4とまたは水素と5%パラジウム担持
木炭触媒の存在下で反応させることにより得られる。
式(IV)で表わされ式中R1′及びR2′が水素以外である
化合物は式(IV)で表わされ式中R1′及びR2′がいずれ
も水素である化合物から誘導できる。例えば、R1′及び
R2′がメチルであるかまたは一緒にピロリジン環を形成
する化合物は下記のように得られる。
式(IV)で表わされる他の化合物は同様の方法により得
られる。
式(IV)で表わされ式中R1′及びR2′が水素である化合
物は、以下の、常法を用いる模式的反応図式によりフエ
ニルエチルアミンから製造できる。
上記した特定の中間体は新規な化合物であり、記載した
それらの製造方法とともに、それらは本発明の一観点を
なす。
式(I)で表わされる化合物の標準的鎮痛試験における
活性はそれらが疼痛の治療における治療有用性を有して
いることを示す。
従つて、本発明はまた活性治療物質として使用するため
の式(I)で表わされる化合物またはその医薬として適
当な塩もしくは溶媒和物を提供する。
本発明は更に式(I)で表わされる化合物またはその医
薬として適当な塩もしくは溶媒和物及び医薬として適当
な担体を含む医薬組成物を提供する。
本発明はまた疼痛治療用医薬の製造における式(I)で
表わされる化合物またはその医薬として適当な塩もしく
は溶媒和物の使用を提供する。
このような医薬及び本発明の組成物は本発明の化合物を
適当な担体と混合することにより製造できる。それは希
釈剤、結合剤、充填剤、崩壊剤、風味剤、着色剤、滑
剤、または保存剤を通常の方法で含有できる。
これらの通常の賦形薬は例えば公知の鎮痛剤組成物の製
造におけるように使用できる。
好ましくは、本発明の医薬組成物は単位投与量剤型をし
たりまたは医学または獣医学の分野にて使用するのに適
した剤型をしている。例えば、このような製剤は疼痛の
治療剤として使用するための手書きまたは印刷の指示書
が添付されたパツク剤型をしていてもよい。
本発明の化合物の好適な投薬範囲は使用すべき化合物及
び患者の状態により異なる。それはまた特に薬効と吸収
能との関係及び投与の頻度及び経路により異なる。
本発明の化合物または組成物は任意の経路による投与量
に処方でき、好ましくは単位投与剤型をしているかまた
は患者が自分自身に1回分の投薬量を投与できる剤型を
している。有利には、組成物は経口、直腸、局所、非経
口、静脈内または筋肉内投与に適している。製剤は活性
成分の遅延放出を与えるよう設計されうる。
組成物は、例えば、錠剤、カプセル剤、薬包剤、バイア
ル剤、粉末剤、顆粒剤、ロゼンジ剤、液剤調製用粉末
剤、または液体製剤、例えば溶液もしくは懸濁液、また
は座薬の剤型をとることができる。
組成物、例えば経口投与に適したものは通常の賦形薬、
例えば、シロツプ、アラビアゴム、ゼラチン、ソルビト
ール、トラガカントまたはポリビニルピロリドンのよう
な結合剤、乳糖、シヨ糖、トウモロコシデンプン、燐酸
カルシウム、ソルビトールまたはグリシンのような充填
剤、ステアリン酸マグネシウムのような打錠滑剤、デン
プン、ポリビニルピロリドン、デンプングリコール酸ナ
トリウムまたはマイクロクリスタリンセルロースのよう
な崩壊剤、またはラウリル硫酸ナトリウムのような医薬
として適当な凝結剤を含有できる。
固体組成物は通常の配合、充填、打錠等の方法により得
られる。多量の充填剤を使用するこれら組成物中に活性
剤を分布するため反復配合操作が使用できる。組成物が
錠剤、粉末剤、またはロゼンジ剤の剤型をしていると
き、固体医薬組成物を処方するため好適な任意の担体が
使用でき、その例はステアリン酸マグネシウム、デンプ
ン、ブドウ糖、乳糖、シヨ糖、米粉及び白墨である。錠
剤は通常の製薬慣習においてよく知られた方法に従つ
て、特に腸溶コーチングでコーチングできる。組成物は
また、所望ならば担体または他の賦形薬と共に、摂取可
能なカプセル剤、例えば化合物を含有するゼラチンのも
のの剤型をしていてもよい。
液体として経口投与するための組成物は例えばエマルジ
ヨン、シロツプ剤またはエリキシル剤の剤型をとること
ができ、あるいは使用前に水または他の適当な媒体で液
剤調製するための乾燥製品として提供されてもよい。こ
のような液体組成物は通常の添加剤、例えばソルビトー
ル、シロツプ、メチルセルロース、ゼラチン、ヒドロキ
シメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲル、
水添可食性油のような沈殿防止剤、レシチン、ソルビタ
ンモノオレエートまたはアラビアゴムのような乳化剤、
アーモンド油、精留ヤシ油、油状エステル(例えばグリ
セリンのエステル)またはプロピレングリコールまたは
エチルアルコール、グリセリン、水または通常の食塩水
のような可食性油を包含する水性または非水性媒体、p
−ヒドロキシ安息香酸メチルもしくはプロピルまたはソ
ルビン酸のような保存剤、そして所望ならば通常の風味
剤または着色剤を含有していてもよい。
本発明の化合物はまた非経口経路によつても投与でき
る。常奮的製薬慣習に従つて、組成物は例えば座薬とし
て直腸投与するため処方できる。それらはまた医薬とし
て適当な液体、例えば滅菌発熱原不含水または非経口的
に適当な油もしくは液体の混合物中の水性または非水性
溶液、懸濁液またはエマルジヨンとした注射可能剤型で
提供するため処方できる。液体は制菌剤、酸化防止剤ま
たは他の保存剤、溶液を血液と同等とするための緩衝液
または溶質、増粘剤、沈殿防止剤、または他の医薬とし
て適当な添加剤を含有できる。このような剤型はアンプ
ルや使い捨て注射装置のような単位投与量剤型でまたは
適当な投与量を抜き出せるビンのような複数投与量剤型
または注射処方を製造するため使用できる固体剤型また
は濃縮物として提供されうる。
前述したように、化合物の効果的投与量は使用した特定
の化合物、患者の状態及び投与の頻度及び経路により異
なる。単位投与量は一般に20〜1000mgを含有し、そして
好ましくは30〜500mg、特に50、100、150、200、250、3
00、350、400、450、または500mgを含有するであろう。
組成物は1日1回以上、例えば1日当り、2、3または
4回投与でき、20kgの成人の日宛の全投与量は通常100
〜3000mgの範囲であろう。あるいは、単位投与量は2〜
20mgの活性成分を含有し、所望ならば前記の日宛の投与
量を与えるように複数個で投与されよう。
上記の投与量範囲内で、何ら悪影響のある毒性作用は本
発明の化合物に関して観察されなかつた。
本発明はまた効果的な量の式(I)で表わされる化合物
またはその医薬として適当な塩もしくは溶媒和物を患者
に投与することを含む哺乳動物における。特にヒトにお
ける疼痛を治療する方法を提供する。
本発明の化合物及びそれらの製造を以下の実施例に例示
する。
実施例1 a)2−ベンジル−1−ジメチルアミノメチル−1,2,3,
4−テトラヒドロイソキノリン 11gの1−アミノメチル−2−ベンジル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン(公知化合物、例えばJ.Med.Che
m.26、507/1983)を70mlの70%蟻酸に溶解し、30mlの40
%ホルムアルデヒド及び2.5gの蟻酸ナトリウムを溶液に
添加した。8時間還流させた後、2.5gの蟻酸ナトリウ
ム、20mlの85%蟻酸及び10mlの10%ホルムアルデヒドを
添加し、還流を更に8時間続けた。真空乾燥後、残渣を
蒸留することにより0.4mmHgで134〜145℃の沸点を有す
る画分を集めた。
10.8gを得たが、これは次の工程にとつて実質的純度を
有していた。
b)1−ジメチルアミノメチル−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン 10.5gの2−ベンジル−1−ジメチルアミノメチル−1,
2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを250mlの95%エタノ
ールに溶解し、1.8gの5%Pb担持木炭を添加し、混合物
を室温室圧にて4時間加熱した。過及び真空乾燥後、
7.0gの生成物が得られ、これは次の工程にとつて実質的
純度を有した。
c)1−ジメチルアミノメチル−2−(3,4−ジクロロ
フエニル)アセチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
リン塩酸塩 2.3g(12.1mmole)の1−ジメチルアミノメチル−1,2,
3,4−テトラヒドロイソキノリン及び2.8g(13.31mmol
e)の3.4−ジクロロフエニル酢酸を45mlの乾燥クロロホ
ルムに溶解し、−10℃に冷却した。4gのジシクロヘキシ
ルカルボジイミドの15mlの乾燥クロロホルム中溶液を攪
拌溶液に滴下し、混合物を室温に戻し5時間攪拌した。
(TLCにより確認して)反応の完結後、沈殿ジシクロヘ
キシル尿素を吸収過することにより除去し、溶液を真
空乾固させた。残渣を水に懸濁し、37%塩酸で酸性pHに
した。形成された白色固体を過し、エタノールで数回
洗浄した。合せた母液及び洗浄液を真空下で蒸発乾固さ
せ、固体残渣を無水エタノール/メタノール(1/1)か
ら結晶させた。
収量 3.75g 融点 280℃ 分子量 413.774 分子式 C20H22N2OCl2HCl 塩の試料を水に溶解し、溶液をNa2CO3水溶液を添加する
ことによりアルカリ性にし、沈殿をエーテルで抽出し
た。エーテルの蒸発により得られた塩基は実施例3(圧
施性エナンチオマー)のものと同一のNMRスペクトルを
示した。塩基の融点は107〜108℃であつた(酢酸エチル
から結晶化した)。
実施例2 (+)−1−ジメチルアミノメチル−2−(3,4−ジク
ロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−(+)−酒石酸塩エタノレート半水和物 5.5g(0.0145mole)の1−ジメチルアミノメチル−2−
(3,4−ジクロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン塩基を60mlの熱無水エタノールに溶
解し、2.4g(0.016mole)のL−(+)酒石酸を添加し
た。徐冷すると、2.84gの酒石酸塩が沈殿し、これを集
め60mlのエタノールから結晶化した。
収量 2.5g C20H22Cl2N2O、C4H5O5、C2H5OH、O、5H2O 分子量 582.47 融点 157〜159℃ ▲〔α〕20 D▼=+50.13(c=1、MeOH) 塩基の試料を酒石酸塩から、これを水に溶解し、アルカ
リ性とし、エーテル中に抽出することにより製造した。
これは▲〔α〕20 D▼=+60.13(C=1、CHCl3)を有
した。この塩基のNMRスペクトルは圧施性エナンチオマ
ー(実施例3)のものと同一であつた。
実施例3 (−)−1−ジメチルアミノメチル−2−(3,4−ジク
ロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
キノリン−(−)−酒石酸塩エタノレート半水和物 6.1g(0.016mole)の1−ジメチルアミノメチル−2−
(3,4−ジクロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラ
ヒドロイソキノリン塩基及び2.7g(0.018mole)のD−
(−)−酒石酸を180mlの熱無水エタノールに溶解し
た。酒石酸塩は徐冷すると沈殿し、これを集め110mlの
エタノールから結晶化した。
収量 3.6g C20H22Cl2N2O.C4H6O6.C2H5OH.O.5H2O 分子量 582.47 融点 157〜159℃ ▲〔α〕20 D▼=−49.75(C=1、MeOH) 塩基の試料を塩から水に溶解し、アルカリ性とし、エー
テル中に抽出することにより製造した。
これは▲〔α〕20 D▼=−59.86であつた。
塩基のNMRは以下の通りである。
NMR δ=2.37 s 3H 2.40 s 3H 2.45−3.10m 4H 3.35−4.15m 3H 4.65−5.10m 1H 5.80 dd 1H 7.00−7.50m 7H 実施例4 2−(4−ブロモフエニルアセチル)−1−ジメチルア
ミノメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸
塩 実施例1のように、800mgの1−ジメチルアミノメチル
−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン及び1.05gの4−
ブロモフエニルアセチル酢酸を、35mlのCH2Cl2に溶解し
て1.3gのジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下でカ
ツプリングさせることにより製造した。
収量 1.1g C20H24BrClN2O 分子量 423.781 融点 283〜286℃(95%エタノールから) 実施例5 1−ジメチルアミノメチル−2−(ニトロフエニルアセ
チル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩半
水和物 実施例1のように800mgの1−ジメチルアミノメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、900mgの4−ニト
ロフエニル酢酸及び1.4gのジシクロヘキシルカルボジイ
ミドから35mlのCH2Cl2中で製造した。
収量 1.2g C20H25ClN3O3.5 分子量 398.881 融点 236〜238℃(無水エタノール/エーテルか
ら) 実施例6 1−ジメチルアミノメチル−2−(2−ニトロフエニル
アセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン塩酸
塩半水和物 実施例1のように900mgの1−ジメチルアミノメチル−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、900mgの4−ニト
ロフエニル酢酸及び1.4gのジシクロヘキシルカルボジイ
ミドから40mlのCH2Cl2中で製造した。
収量 1.4g C20H25ClN3O3.5 分子量 398.881 融点 263−265℃(無水エタノールから) 実施例7 a)2−ベンジル−1−〔1−(2,5−ジオキソピロリ
ジニルメチル)〕−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン 5gの1−アミノメチル−2−ベンジル−1,2,3,4−テト
ラヒドロイソキノリン(J.Med.Chem.26、507/1983)及
び2gの無水コハク酸を20mlのテトラリン中に懸濁し、混
合物を140℃に1時間保持した。反応混合物を冷却し、
液相をガラス状沈殿からデカント法により除去し、45℃
/0.5mmHgで蒸留することによりテトラリンを除去した。
残渣をヘキサン/酢酸エチル中で粉末化し、過した。
収量4g。
b)2−ベンジル−1−(1−ピロリジニルメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン 上記工程(3.5g)の生成物を60mlの乾燥トルエンに溶解
し、水素化ビス(2−メトキシエトキシ)アルミニウム
ナトリウム(Vitride)の70%トルエン溶液を溶液へ室
温攪拌下で滴下した。溶液を室温で0.5時間次いで80℃
で3時間保持した。冷却後、これを15mlの10N NaOHで慎
重に反応停止させ、有機相を分離し、水洗し、Na2SO4
乾燥させ、真空下で蒸発させることにより、3.4gの充分
に純粋な油状物質を得た。試料を酢酸エチルに溶解し、
二塩酸塩をHCl/エーテルの添加により沈殿させた。融点
200℃。
c)1−(1−ピロリジニルメチル)−1,2,3,4テトラ
ヒドロイソキノリン 8gの2−ベンジル−1−(1−ピロリジニルメチル)−
1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンを200mlの95%エタ
ノールに溶解し、1.5gの5%Pd担持木炭で40℃で室温で
水添した。7時間後、触媒を過により除去し、溶媒を
真空下で除去することにより5.5gの粗生成物を得たが、
これは次の工程にとつて充分な純度であつた。
d)1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(3,4−ジ
クロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイ
ソキノリン塩酸塩 実施例1のように1.9gの1−(1−ピロリジニルメチ
ル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン、2.0gの2,2
−ジクロロフエニル酢酸及び3gのジシクロヘキシルカル
ボジイミドから55mlのCH2Cl2中で製造した。
収量 1.7g C22H25Cl3N2O 分子量 439.807 融点 53−257℃ 遊離塩基の試料は圧施性エナンチオマー(実施例9)の
ものと同一のNMRスペクトルを示した。
実施例8 (+)−1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(3,4
−ジクロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン(+)−酒石酸塩 6gの実施例7(d)の化合物を、水に溶解し、Na2CO3
処理し、エーテルで抽出し、そのエーテルを蒸発させる
ことにより遊離塩基に転換した。5.4gの得られた遊離塩
基を無水エタノール中に2.28gのL(+)−酒石酸と共
に溶解した。溶液を蒸発乾固させ、残渣を160mlの熱ア
セトン中に取つた。少量の不溶物を過により除去し、
3日間静置すると、2.9gの沈殿が得られた。これを650m
lのアセトンから結晶化した。
収量 1.5g C22H24Cl2N2O.C4H6O6 分子量 555.43 融点 185〜187℃ ▲〔α〕20 D▼=+55.01(C=1、MeOH) 酒石酸塩の試料を水に溶解し、Na2CO3で処理し、エーテ
ルで抽出し、エーテルを蒸発させることにより遊離塩基
に転換した。この塩基は▲〔α〕20 D▼=+58.01(C=
1、CHCl3)を示した。塩基は圧施性エナンチオマーの
ものと同一のNMRスペクトルを示した。
実施例9 (−)−1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(3,4
−ジクロロフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン(−)−酒石酸塩 上記実施例の他の液中(アセトン)のものを蒸発乾固さ
せた。固体残渣を水に溶解し、NaOHでアルカリ性化し、
沈殿をエーテルで抽出し、そのエーテルを蒸発乾固させ
ることにより4.1gの遊離塩基を得たが、これは圧施性エ
ナンチオマーに富んでいた。この塩基を100mlの無水エ
タノールに溶解し、最少量のエタノールに溶解した1.68
gのD(−)−酒石酸を添加した。沈殿を2回各々300ml
及び750mlのアセトンから結晶化した。
収量 1.4g C22H24Cl2N2O.C4H4O6 分子量 553.43 融点 185〜187℃ ▲〔α〕20 D▼=−54.25(C=1、MeOH) 酒石酸塩の試料を常法により塩基に転換した。遊離塩基
は▲〔α〕20 D▼=−60.25(C=1、CHCl3)を有し
た。
塩基のNMR(CDCl3−90MHz) δ=1.65−1.85 m 4H 2.30−3.10 m 8H 3.40−4.10 m 3H 4.60−5.15 m 1H 5.90 dd 1H 7.00−7.50 m 7H 実施例1におけると同一の方法により、800mg(0.0037m
ole)の1−(1−ピロリジニルメチル)−1,2,3,4−テ
トラヒドロイソキノリン及び0.004moleの適当な置換フ
エニル酢酸を50mlのCH2Cl2中で0.93g(0.0045mole)の
ジシクロヘキシルカルボジイミドの存在下でカツプリン
グすることにより、以下の実施例の化合物を製造した。
実施例10 1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(4−ブロモフ
エニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン塩酸塩 4−ブロモフエニル酢酸から。
実施例11 1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(4−ニトロフ
エニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン塩酸塩半水和物 4−ニトロフエニル酢酸から。
実施例12 1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(3−ニトロフ
エニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン塩酸塩水和物 3−ニトロフエニル酢酸から。
実施例13 1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(2−ニトロフ
エニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン塩酸塩半水和物 2−ニトロフエニル酢酸から。
実施例14 1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(4−トリフル
オロメチルフエニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒド
ロイソキノリン塩酸塩 4−トリフルオロメチルフエニル酢酸から。
NMR(CDCl3−80MHZ) δ=1.65−2.30 m 4H 2.30−3.30 m 5H 3.30−3.30 m5H 4.10 AB系、J=15 2H 6.10 dd J=12及び5 1H 6.75−7.70 m 8H 11.7 広いs 1H 実施例15 1−(1−ピロリジニルメチル)−2−(4−シアノフ
エニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリ
ン塩酸塩1,5水和物 4−シアノフエニル酢酸から。
NMR(CDCl3−80MHZ) δ=1.80−2.40 m 4H 2.40−3.30 m 5H 3.40−4.45 m 5H 4.15 AB系、J=15 2H 6.10 dd J=11.37及び4.5 1H 6.9−7.65 m 8H 11.7 広いs 1H 実施例の化合物に関する構造及び物理的/化学的データ
を第1表にまとめた。
本発明の化合物の薬理学的活性を以下の試験方法を用い
て各種の生体外及び生体内モデルにより例示する。尚、
これら試験中マウス尾振り試験は鎮痛活性を示す。
試験結果は第2表に示した通りである。
マウス尾振り試験(D′Amour et al,J.Pharm.Exptl.Th
er.72、74/1941により発表された方法を一部変更した) 雄性チヤールズリバーマウス、平均体重26gを用いる。
選別は実験の前に行なつた。すなわち、その反応時間で
8秒未満のマウスのみを使用する。それらを無差別に10
個ずつの群に分け、試験化合物を投与する。尚、陽性及
び陰性対照も含めた。
試験化合物を20ml/kgの容積の等張食塩水中溶液にして
皮下注射する。30分後、マウスを熱源(Socrel装置)下
に再び置き、反応時間を記録する。
試験化合物の鎮痛活性は群内の初期時間を2倍にする百
分率数として表わす。
受容器親和性研究 組織標本 μ及びK部位への放射受容器結合をKosterlitz(1981)
に従つて製造した新しいモルモツト脳均等質に対して行
なう。
小脳を除いた全ての脳を50mMトリス緩衝液(0℃でpH7.
4)中で均質化し、49,000×g×10分間遠心分離する。
次いで、ペレツトを同じ緩衝液に再懸濁し、37℃で45分
間温置し、再び遠心分離する。
1.9mlの最終均等質(トリス−pH7.4、0℃中1:100)を
結合分析に使用する。
μ部位への結合(Magnar J.,1982)3 H〔D−Ala2、MePhe4、Gly−ol5〕エンケフアリン(3H
−DAGO)、μ受容器に選択的に結合するエンケフアリン
類似体を生物学的基質に添加し、25℃で40分間温置し、
ワツトマン(Whatman)GF−Cで過し、氷冷トリス緩
衝液で洗浄する。
過器を次いで乾燥させ、フイルターカフント(Filter
count)中に可溶化し、放射能を監視する。非特異性結
合を10-6Mナロキソン(Naloxone)の存在下で決定す
る。
K部位への結合(Magnan J.,1982) 脳均等質への三重子化エチルケトシクラゾシンの結合を
100nanomoleのD−Ala−D−Leuエンケフアリン(DADL
E)及び100nanomole DAGO,各々δ及びμオピオイド受容
器を飽和するため添加したもの、の存在下で測定する。
非標識リガンド及び標識リガンドの溶液との最終均等質
を25℃で40分間温置し、ワツトマン(Whatman)GF/Cガ
ラスフイルターデイスクで過し、洗浄する。
過器に結合した放射能を液体シンチレーシヨン吸光分
光分析によりカウントする。
MR2266.500nMを飽和可能結合を決定するため使用する。
標識及び非標識リガンドの結合の運動力学的パラメータ
を計算するため、平衡解離定数(Ko)、抑制定数(K1
及び結合部位の最大数(Bmax)を飽和曲線及び競合実験
から決定する(Hill 1910,Scatchard 1947,Cheng and P
rusoff 1973,Gillan etal.1980)。
Ko付近の放射性リガンドの濃度が本発明化合物を評価す
る結合分析において使用される。
−Hill,A.v.(1910):J.Physiol.40,IV−VIII (1910) −Scatchard G.(1949):Ann.N.Y.Acad.Sci.,51,660−6
74 −Cheng and Prusoff W.H.:Biochem.Pharmac.(1973)2
2,3099−3102 −Gillan M.G.C.,:Br.J.Pharmac.70, Kotsterlitz H.W.and481−490 Paterson S.Y.(1980) −Kotserliz H.W.,:Br.J.Pharmac. Paterson S.Y.and73,939−949 Robson L.E.(1981) −Magnan J.,Paterson:Arch.Pharmacol. S.Y.,Tavani A.,and319,197−205 Kosterlits H.W.(1982)

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】式(I) 〔式中、Rは式(II) −(CH2)n−X−−Ar−−(R3)m (II) (式中、nは0、1または2であり、 mは0、1または2であり、 Xは直接結合、またはO、SもしくはNR4であり、ここ
    でR4は水素またはC1-6アルキルであり、 Arはフェニルであり、 R3はヒドロキシ、ハロゲン、−CF3、−NO2、−CN、−SO
    3H、−SO2NR5R6、−CO2R7、−COR8または−CONR9R10
    あり、ここでR5〜R10の各々は水素である)であり、そ
    して R1及びR2は独立してC1-6アルキル基であるかまたは一緒
    になってC3-6ポリメチレンまたはアルケニレン基を形成
    する〕で表わされる化合物、またはその溶媒和物もしく
    は塩。
  2. 【請求項2】R1及びR2の各々はメチル、エチル、プロピ
    ル、ブチル、ペンチルまたはヘキシルである特許請求の
    範囲第(1)項記載の化合物。
  3. 【請求項3】R1及びR2は一緒になってプロピレン、ブチ
    レン、ペンチレンまたはヘキシレン基、または−CH2−C
    H=CH−CH2−基を形成する特許請求の範囲第(1)項記
    載の化合物。
  4. 【請求項4】1−ジメチルアミノメチル−2−(3、4
    −ジクロロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒド
    ロイソキノリン塩酸塩である特許請求の範囲第(1)項
    記載の塩。
  5. 【請求項5】(+)−1−ジメチルアミノメチル−2−
    (3,4−ジクロロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリン(+)−酒石酸塩エタノレート半水
    和物である特許請求の範囲第(1)項記載の溶媒和物。
  6. 【請求項6】(−)−1−ジメチルアミノメチル−2−
    (3,4−ジクロロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリン(−)−酒石酸塩エタノレート半水
    和物である特許請求の範囲第(1)項記載の溶媒和物。
  7. 【請求項7】2−(4−ブロモフェニルアセチル)−1
    −ジメチルアミノメチル−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン塩酸塩である特許請求の範囲第(1)項記載の
    塩。
  8. 【請求項8】1−ジメチルアミノメチル−2−(ニトロ
    フェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソキノ
    リン塩酸塩半水和物である特許請求の範囲第(1)項記
    載の溶媒和物。
  9. 【請求項9】1−ジメチルアミノメチル−2−(2−ニ
    トロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒドロイソ
    キノリン塩酸塩半水和物である特許請求の範囲第(1)
    項記載の溶媒和物。
  10. 【請求項10】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (3,4−ジクロロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラ
    ヒドロイソキノリン塩酸塩である特許請求の範囲第
    (1)項記載の塩。
  11. 【請求項11】(+)−1−(1−ピロリジニルメチ
    ル)−2−(3,4−ジクロロフェニルアセチル)−1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン(+)−酒石酸塩であ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の塩。
  12. 【請求項12】(−)−1−(1−ピロリジニルメチ
    ル)−2−(3,4−ジクロロフェニルアセチル)−1,2,
    3,4−テトラヒドロイソキノリン(−)−酒石酸塩であ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の塩。
  13. 【請求項13】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (4−ブロモフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン塩酸塩である特許請求の範囲第(1)
    項記載の塩。
  14. 【請求項14】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (4−ニトロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン塩酸塩半水和物である特許請求の範囲
    第(1)項記載の溶媒和物。
  15. 【請求項15】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (3−ニトロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン塩酸塩水和物である特許請求の範囲第
    (1)項記載の溶媒和物。
  16. 【請求項16】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (2−ニトロフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン塩酸塩半水和物である特許請求の範囲
    第(1)項記載の溶媒和物。
  17. 【請求項17】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (4−トリフルオロメチルフェニルアセチル)−1,2,3,
    4−テトラヒドロイソキノリン塩酸塩である特許請求の
    範囲第(1)項記載の塩。
  18. 【請求項18】1−(1−ピロリジニルメチル)−2−
    (4−シアノフェニルアセチル)−1,2,3,4−テトラヒ
    ドロイソキノリン塩酸塩1.5水和物である特許請求の範
    囲第(1)項記載の溶媒和物。
  19. 【請求項19】式(III) (式中、R1′及びR2′は式(I)におけると同一の意義
    を有するR1及びR2またはR1及びR2に転換されうる基もし
    くは原子である)で表わされる化合物を式R′CO.OH
    (式中、R′は式(I)におけると同一の意義を有する
    RまたはRに転換されうる基である)で表わされる化合
    物またはその活性誘導体と反応させることにより式(I
    a) で表わされる化合物を形成し、次いで下記の工程 a)R′、R1′またはR2′がR、R1及びR2ではない場
    合、R′、R1′またはR2′をR、R1またはR2に転換する
    ことにより式(I)で表わされる化合物を得ること、 b)R′、R1′及びR2′がR、R1及びR2であるとき、一
    つのR、R1またはR2を他のR、R1またはR2に転換するこ
    とにより式(I)で表わされる化合物を得ること、 c)得られた式(I)で表わされる化合物の塩及び/ま
    たは溶媒和物を形成すること の一つ以上を行うことを特徴とする特許請求の範囲第
    (1)〜(18)項のいずれか一つの項に記載の化合物の
    製造方法。
  20. 【請求項20】特許請求の範囲第(1)〜(18)項のい
    ずれか一つの項に記載の化合物及び医薬として適当な担
    体を含む、鎮痛剤として用いられる医薬組成物。
  21. 【請求項21】単位投与剤型をした特許請求の範囲第
    (20)項記載の組成物。
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