JPH0780751A - 高精度切削加工法および切削加工装置 - Google Patents

高精度切削加工法および切削加工装置

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JPH0780751A
JPH0780751A JP5231682A JP23168293A JPH0780751A JP H0780751 A JPH0780751 A JP H0780751A JP 5231682 A JP5231682 A JP 5231682A JP 23168293 A JP23168293 A JP 23168293A JP H0780751 A JPH0780751 A JP H0780751A
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JP
Japan
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tool
cutting
distance
signal
cut
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JP5231682A
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Tsuguo Kono
嗣男 河野
Yutaka Uda
豊 宇田
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被加工物を高精度で切削加工する。 【構成】 切削用工具5を用いて被加工物3を切削する
際に、前記工具を被加工物に対して移動させる工具移動
手段8と被加工物の既に切削された被切削面3aとの距
離を測定し、該距離に応じた信号と「1未満の正の係
数」との積から補正信号を作成し、該補正信号に基いて
工具移動手段を移動させることで切削用工具による切り
込み量を制御して所望の形状に切削を行う切削加工法に
おいて、工具移動手段と被切削面との距離を測定手段4
0により少なくとも異なる2点で測定し、各点で測定さ
れた値から前記距離に応じた信号を作成するようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、被加工物を高精度で切
削するための切削加工法および切削加工装置に関する。
【0002】
【従来の技術】被加工物を高精度で切削加工する場合、
工具(切削工具)と被加工物との相対位置を正確に検出
して切削工具の切り込み量を制御する必要がある。そこ
で、切削工具と被加工物との相対位置(距離)を測定手
段を設けて直接検出しながら加工する方法が提案された
(特開昭63-216652 )。この方法では、切削工具を移動
させる工具移動手段上に、切削工具の切り込み量を微小
に制御できる微動手段と、前記切削工具により切削され
た切削面と工具移動手段との距離を測定する測定手段と
を設け、切削された切削面と工具移動手段との距離を測
定手段によって測定する。そして、得られた距離に基づ
いて微動手段が工具の切り込み量を調整するようにフィ
ードバック制御していた。しかし、前記測定手段が切削
工具の移動方向の後寄りにオフセットされて配置される
ので、加工が開始されても測定手段が被加工物の切削面
と相対する位置に来るまでは、前記フィードバック制御
が行われていない状態で切削加工が進行する。そのた
め、前記測定手段が切削面までの距離を測定できる状態
まで切削加工が進んでも、その後行われるフィードバッ
ク制御は前記フィードバック制御が行われていない切削
面に基づいて行われることになる。この場合、基準とす
る切削面は、切削工具と被加工物との相対位置が正確に
検出されていない状態で加工されているので加工精度が
良くない。その結果、以後、切り込み量を制御して切削
加工を行っても、得られる切削面は前記フィードバック
制御をせずに行った切削面の精度の影響を受けてしま
い、しかもこの影響は最後まで修正できずに誤差として
残っていた。
【0003】この問題を解決するために、切削用工具を
用いて被加工物を切削する際に、前記工具を被加工物に
対して移動させる工具移動手段と前記被加工物における
既に切削された被切削面との距離を測定手段で測定し、
測定された距離に応じた信号と「1未満の正の係数」と
の積から補正信号を作成し、この補正信号に基づいて前
記工具移動手段をフィードバック制御して切削用工具に
よる切り込み量を制御する加工法が提案された。この加
工法について概要を説明する。
【0004】被加工物の軸方向をX軸とし、加工点(工
具と被加工物との接触点)の位置をx、工具移動手段の
被加工物の半径方向に対する挙動をT0 (x)とする
と、フィードバック制御を行わない加工の場合、工具先
端の挙動、測定手段の挙動、およびこれらの挙動が転写
された被加工物の半径方向の形状はT0 (x)と表すこ
とができる。添字はフィードバック制御のループを何回
繰り返したかを示すもので、制御を行っていない時は
0、制御開始時を1とし、以下一般数としてnで示す。
この時、測定手段の測定量Sn は、 Sn (x)=Tn (x)+Tn (x−x0 )+C と表せる。Cは測定手段の半径方向のオフセット量を示
し、フィードバック制御の開始位置x1 での測定量S1
(x1 )を0となるように設定しておく。そして、測定
量Sn (xn )と「1未満の正の係数」である補正のた
めの係数m(以下、補正制御係数という)との積(以
下、補正信号という)に基づいて、切削工具と被加工物
との相対位置の修正(制御)量を決定する。これによ
り、工具の先端部の挙動と被加工物との形状とは等しく
なり、T0 (x)+mSn (x)となる。xの分割を限
りなく小さくし、T0 (xn )=T0 (xn+1 )と近似
すると、次のような漸化式が得られる。
【0005】T0 (xn )=(1−m)T0 (xn )−
mTn-1 (xn )−mC mが、0≦m<1の場合、nを無限大(∞)にすると上
記漸化式は次のように表せる。 T∞=〔(1−m)T0 (x)−mC〕/(1+m) ここで、「フィードバック制御を行わない時の挙動(振
幅で表せる)」に対する「制御を行ない収束した振幅」
の比をM(残留うねり率と呼ぶ)とすると、Mは、M=
(1−m)/(1+m)に収束する。
【0006】以上のような方法によれば、フィードバッ
ク制御が行われなかった切削面(以下、未制御部とい
う)を基準としてフィードバック制御をしても、加工が
進行してフィードバック制御が進むと未制御部に含まれ
る誤差に前記補正制御係数mが掛けられる回数が増えて
いくため、誤差を含む項が0に近づく(収束する)。そ
の結果、切削加工が進むにつれて前記未制御部分の誤差
を含んだ切削面の影響は小さくなり、最終的には加工開
始時の形状誤差の影響を無視できるようになる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前述のよう
な方法においても、前記補正信号に基づくフィードバッ
ク制御が機能しない場合があった。そのため、得られた
切削面に前記フィードバック制御されていない切削面
(未制御部)による誤差が残ってしまい、所望の形状に
加工できないという問題が起きていた。本発明は、この
ような問題を解決することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的のために、本発
明では、切削用工具を用いて被加工物を切削する際に、
前記工具を被加工物に対して移動させる工具移動手段と
前記被加工物における既に切削された被切削面との距離
を測定し、該距離に応じた信号と「1未満の正の係数」
との積から補正信号を作成し、該補正信号に基いて前記
工具移動手段を移動させることで切削用工具による切り
込み量を制御して所望の形状に切削を行う高精度切削加
工法において、前記工具移動手段と被切削面との距離を
少なくとも異なる2点で測定し、各点で測定された値か
ら前記距離に応じた信号を作成するようにした(請求項
1)。
【0009】また、被加工物に対して切削加工を行うた
めの切削工具と該被加工物とを相対的に移動させる工具
移動手段、該工具移動手段と前記切削工具によって切削
された被切削面との距離を測定する測定手段、該測定手
段から出力された前記距離に応じた信号と1未満の正の
係数との積から補正信号を作成する補正手段、および前
記補正信号に基づいて前記切削工具と前記被加工物との
相対位置を修正する修正手段とを備えた切削加工装置に
おいて、前記測定手段が、前記工具移動手段と被切削面
との距離を少なくとも異なる2点で測定するように構成
し、さらに、前記補正手段が、前記少なくとも異なる2
点で測定された距離の値から前記工具移動手段と被切削
面との距離に応じた信号を求め、得られた信号と1未満
の正の係数との積から補正信号を作成するようにした
(請求項2)。
【0010】
【作用】本発明者らが前記補正信号に基づくフィードバ
ック制御が機能しない原因を究明したところ、前記オフ
セット量に、補正制御係数m(「1未満の正の係数」)
をどの値にとっても補正が行われない特異点があること
が判った。すなわち、残留形状誤差率(残留形状誤差/
制御を行わないときの形状誤差量)をM、切削工具と測
定手段のオフセット量(加工点と測定手段の測定点との
軸方向の距離)をXg、誤差運動の周期をλ、正の整数を
Nとするとき、オフセット量Xgが〔N+(1/2 )〕/λ
となる場合、全ての補正制御係数mにおいてM=1とな
り、補正信号に基づくフィードバック制御が機能しなく
なる(図3参照)。この場合、λは未知の値であるため
従来の方法では、特異点を避けることができない。そこ
で、本発明では測定点を複数にして異なるオフセット量
が得られるようにして、一方のオフセット量が特異点を
なっても他方が特異点とならないようにすることで、特
異点を取り除くようにした。
【0011】測定点が2ヶ所の場合、第1のオフセット
量をXg1 、第2のオフセット量をXg 2 とすると、特異点
を除去するためには、Xg1 ≠〔N+(1/2 )〕/λ、ま
たは、Xg2 ≠〔L+(1/2 )〕/λ (L:正の整数)
の条件を満たせばよい。この条件を満たす1つの解とし
て、Xg2 =2Xg1 に設定することが可能である。この場
合、Xg1 が特異点のときは、Xg2 =2〔N+(1/2 )〕
/λ=(2N+1)λとなるが、(2N+1)は正の整
数であるからXg2 は特異点とはならない。逆に、Xg2
特異点のときは、Xg1 =〔L+(1/2 )〕λ/2=(J
±1/4 )λ (J:正の整数)となり、Xg1 は特異点と
はならない。
【0012】被加工物の軸方向をX軸とし、加工点(工
具と被加工物との接触点)の位置をx、工具移動手段の
被加工物の半径方向に対する挙動をT0(X)とすると、フ
ィードバック制御を行わない加工の場合、工具先端の挙
動、測定手段の挙動、およびこれらの挙動が転写された
被加工物の半径方向の形状はT0 (x)と表すことがで
きる。測定手段を2台用意し、第1の測定手段(検出
器)の測定点と加工点とのX軸方向の距離(第1のオフ
セット量)をXg1 、第2の測定手段(検出器)の測定点
と加工点とのX軸方向の距離(第2のオフセット量)を
Xg2 、制御を行った際の工具先端の挙動をT(X) とする
と、第1の測定手段での測定量S1(X)および第2の測定
手段での測定量S2(X)は、以下の式のようになる。
【0013】 S1(X)=T0(X)+T(X−Xg1)+C1 ─(式1) S2(X)=T0(X)+T(X−Xg2)+C2 ─(式2) C1 、C2 は、制御開始位置X0での測定量S1(X0) およ
びS2(X0) がそれぞれ0となるように設定される。工具
移動手段への制御量は、測定量S1(X0) およびS 2(X)の
平均値S(X) と補正制御係数mの積とする。このとき、
工具先端の挙動T(X) を表す式は以下のように表せるの
で、制御手段はこの式に基づいてフィードバック制御を
行う。
【0014】 T(X) =T0(X)−mS(X) =T0(X)−m〔αS1(X0) +βS2(X0) 〕/(α+β) (0≦m<1、α,βは正の整数) ─(式3) 図4は、測定点が1点の従来の方法と測定点が2点の本
発明について、それぞれ「フィードバック制御を行わな
いときの挙動(振幅)」に対する、「制御を行い収束し
た振幅」の比を残留うねり率としたときのフィードバッ
ク制御による該うねり率の変化を示している(補正制御
係数m=0.5 とした)。図4に示すうねりの挙動は、例
えば、工具移動手段の移動機構(送りネジなど)の精度
の影響によって、工具の先端に或る周期λのうねりが生
じた場合に想定される。従来のオフセット量Xg、または
本発明での第1のオフセット量Xg1 (=Xg2 /2に設定し
た)が特異点でない場合(Xg、Xg1 =λ/3のとき)、
収束後の残留形状の誤差は本発明の方が多少大きくな
る。しかし、本発明ではXg1 が特異点となる場合(Xg 1
=λ/2のとき)でも補正制御が機能するのに対し、従
来の方法ではXgが特異点になると(Xg=λ/2のとき)
補正制御が機能しなくなっている。図5に、本発明と従
来の方法による残留形状誤差率Mとオフセット量(X
g1 )との関係を示す。本発明の場合、Xg1 が約λ/
3、2λ/3となる2ヶ所にMのピークが存在するが、
全体的にみればMの値が小さくなって改善されているこ
とが判る。なお、図から判るように、測定手段(検出
器)を2台にした場合もMにはλによる周期性が確認さ
れた。
【0015】なお、上述の説明では、工具移動手段の切
り込み方向の誤差運動を正弦波として扱った。これは、
どのような誤差運動もフーリエ展開することで種々の正
弦波の重ね合わせで表すことができるという原理に基づ
いたものである。そして、このことから本発明が一般性
を有するものであることが証明できる。
【0016】
【実施例】図1は、本発明の一実施例である旋盤を利用
した円筒切削を行う切削加工装置を示す概略構成図であ
り、図2は図1の側面図である。略円筒の形状を有する
被加工物3は、その一端がチャック2を介して回転可能
な主軸1に取り付けられており、他端は心押し台9によ
って支持されている。そして、被加工物3は、主軸1の
回転に伴って回転軸1aのまわりを回転する。工具移動
手段8は、「切削工具(例えばバイトなど)5によって
既に切削された切削面3aと工具移動手段8との距離」
を測定してこの距離に応じた信号を出力する変位計41
を有する2つの測定手段40、変位計41を支持するた
めの支持具10、切削工具5を有しこの切削工具5の被
加工物3に対する切り込み量を微小に変えるための微動
機構6および切削工具5の切り込み方向を案内するため
の微動機構用ガイド7とを備え、図示していないガイド
によって図中X方向に移動可能になっている。
【0017】測定手段40は、第1の測定手段40aと
第2の測定手段40bからなる。各測定手段40a、4
0bは、それぞれ、変位計41a、41bとローパスフ
ィルタ42a、42bとA/D変換器43a、43bと
で構成される。変位計41から出力された信号は、ロー
パスフィルタ42を経てA/D変換器43に入力してこ
こでデジタル信号化された後、制御装置11に入力す
る。2つの変位計41は、被加工物3を挟んで微動機構
6と対向するように配置される。その際、図1中X軸方
向に対し、第1の変位計41aと工具5との間には所定
の間隔x1 が、第2の変位計41bと工具5との間には
所定の間隔x2 (=2x1 )が、それぞれ設定される。
変位計41の設置に際しては、被加工物3の切り屑や冷
却用の加工液の影響を受けないようにその配置位置を考
慮しておくとよい。また、変位計41が切削面3aに対
して距離を測定する箇所と切削工具5が被加工物3に切
り込みを与える箇所とが、被加工物の略中心を通る同一
直線上に位置するように設定してある(図2参照)。変
位計としては、非接触で精度よく測定できるものが好ま
しく、本実施例では非接触型の光学式変位計を用いた。
この他の測定手段としては、非接触型の静電容量式変位
計を使用することもできる。
【0018】微動機構6は、ピエゾ(圧電)素子6aと
D/A変換器6bとピエゾ駆動アンプ6cとで構成され
る。制御装置11から出力されたデジタル信号は、D/
A変換器6bによりアナログ化されピエゾ駆動アンプ6
cに入力する。ピエゾ駆動アンプ6cは、入力した信号
(電圧)を増幅してピエゾ素子6aに出力する。そし
て、前記信号を入力したピエゾ素子6aは、この信号に
応じて伸縮することで切削工具5の被加工物3に対する
切り込み量を微小に変化させる。さらに、微動機構6
は、切削工具5が変位した値を検出してその変位量に応
じた信号を出力する工具変位計6dとA/D変換器6e
とを備えることで、実際に切削工具5が変位した量を検
出して制御装置11に入力するようにしてある。工具変
位計6dとしては、例えば、歪ゲージ(ストレインゲー
ジ)等を用いることが可能である。微動機構用ガイド7
は、切削工具5が微動機構6により精度よく移動させる
ためのもので、平行板バネや切り欠き平行バネ等を用い
ることができる。
【0019】ここで、被加工物3に対して切削加工を行
う過程を説明する。まず、主軸1を回転させることで、
この主軸1に設置されたチャック2に取り付けられた被
加工物3を回転させる。そして、図示していない粗動機
構(例えば、旋盤における各移動テーブル)等によって
切削工具5を適当な位置まで移動させて、切削工具5に
より被加工物3に対して所望の切り込みを与える。その
後、工具移動手段8をX方向へ移動させることで、被加
工物3をチャック2の方向に順次切削していく。被加工
物3の心押し台9側の端面から切削を始める場合、切削
工具5がこの端面からx1 の距離を進むと、第1の変位
計41aが切削工具5によって切削された被加工物3の
切削面3aと工具移動手段8との距離を測定し始める。
さらに、切削工具5が前記端面からx2 の距離を進む
と、第2の変位計41bが切削工具5によって切削され
た被加工物3の切削面3aと工具移動手段8との距離を
測定し始める。両変位計41は、切削中は常に距離の測
定を行ない、測定した距離に対応する信号を、それぞれ
ローパスフィルタ42a、42b、A/D変換器43
a、43bを通して制御装置11に出力する。
【0020】制御装置11は、それぞれ工具移動手段8
と被切削面3aとの距離に応じた、2つの変位計41か
らの信号S1(X)およびS2(X)の値を基に、所望の形状に
非加工物3の切削が行なわれるように微動機構6を制御
する。その際、制御装置11は、前記(式3)に基づい
て、信号S1(X)およびS2(X)の平均値を求め、この値に
「1未満の正の係数」を掛けて補正信号を作成し、この
補正信号をピエゾ駆動アンプ6c、D/A変換器6bを
介してピエゾ素子6aに出力する。ピエゾ素子6aは、
入力した信号に応じて伸縮し、先端に設けられた切削工
具5の切り込み量を変化させる。また、工具変位計6d
は、切削工具5が変位した値を検出してその変位量に応
じた信号をA/D変換器6eを介して制御装置11に出
力する。この工具変位計からの信号を基に、制御装置1
1は切り込み量が所望の値となるようにピエゾ素子6a
に与える出力を調整する。
【0021】以後、同様にして切削面3aを基準とし
て、順次切削工具5の切り込み量を調整しながら加工を
行なうことで、被加工物3を所望の形状に切削すること
ができる。
【0022】
【発明の効果】本発明では、切削用工具よる切り込み量
を制御する際に前記工具移動手段と被切削面との距離に
応じた信号と1未満の正の係数との積を補正信号とし、
この補正信号に基いて前記工具移動手段を移動させる際
に、前記距離に応じた信号を異なる複数の点で測定され
た値から求めるようにした。そのため、測定点と加工点
(工具と被加工物との接触点)との距離に関係なく、常
に補正制御が機能するようになるので、従来よりも高精
度で加工することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、本発明の一実施例を示す概略構成図であ
る。
【図2】は、図1の概略側面図である。
【図3】は、従来の方法における残留形状誤差率Mとオ
フセット量との関係を示す図である。
【図4】は、「フィードバック制御を行わない時の挙動
(振幅)」に対する、「制御を行ない収束した振幅」の
比を残留うねり率Mとし、制御を行うことによる該うね
りの変化を示す図である。
【図5】は、本発明と従来の方法における、残留形状誤
差率Mとオフセット量との関係を示す図である。
【主要部分の符号の説明】
1 主軸 2 チャック 3 被加工物 3a 切削面 40 測定手段 41 変位計 5 切削工具 6 微動機構 6a ピエゾ(圧電)素子 7 微動機構用ガイド 8 工具移動手段 11 制御装置

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 切削用工具を用いて被加工物を切削する
    際に、前記工具を被加工物に対して移動させる工具移動
    手段と前記被加工物における既に切削された被切削面と
    の距離を測定し、該距離に応じた信号と「1未満の正の
    係数」との積から補正信号を作成し、該補正信号に基い
    て前記工具移動手段を移動させることで切削用工具によ
    る切り込み量を制御して所望の形状に切削を行う高精度
    切削加工法において、 前記工具移動手段と被切削面との距離を少なくとも異な
    る2点で測定し、各点で測定された値から前記距離に応
    じた信号を作成することを特徴とする高精度切削加工
    法。
  2. 【請求項2】 被加工物に対して切削加工を行うための
    切削工具と該被加工物とを相対的に移動させる工具移動
    手段、該工具移動手段と前記切削工具によって切削され
    た被切削面との距離を測定する測定手段、該測定手段か
    ら出力された前記距離に応じた信号と「1未満の正の係
    数」との積から補正信号を作成する補正手段、および前
    記補正信号に基づいて前記切削工具と前記被加工物との
    相対位置を修正する修正手段とを備えた切削加工装置に
    おいて、 前記測定手段が、前記工具移動手段と被切削面との距離
    を少なくとも異なる2点で測定すること、および前記補
    正手段が、前記少なくとも異なる2点で測定された距離
    の値から前記工具移動手段と被切削面との距離に応じた
    信号を求め、得られた信号と1未満の正の係数との積か
    ら補正信号を作成することを特徴とする切削加工装置。
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