JPH0780429A - ごみ焼却灰の焼成方法 - Google Patents
ごみ焼却灰の焼成方法Info
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- JPH0780429A JPH0780429A JP5177487A JP17748793A JPH0780429A JP H0780429 A JPH0780429 A JP H0780429A JP 5177487 A JP5177487 A JP 5177487A JP 17748793 A JP17748793 A JP 17748793A JP H0780429 A JPH0780429 A JP H0780429A
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Landscapes
- Processing Of Solid Wastes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 焼成体の製造が困難なごみ焼却灰から焼成体
を得ることのできる焼成方法を提供する。 【構成】 ごみ焼却灰にガラス屑を混合し、バインダー
及び水を加え混練し、成形後焼成するごみ焼却灰の焼成
方法としたものであり、具体的には、ごみ焼却灰が水分
を含んでいる場合は乾燥した後、粒径約4mm以下に破
砕し、ガラス屑は約1mm以下に破砕したものを、ごみ
焼却灰80〜50重量部に対し10〜30重量部混合
し、500〜1000kg・f/cm2 の圧力で圧縮成
形し、850〜1150℃の温度範囲で焼成する。
を得ることのできる焼成方法を提供する。 【構成】 ごみ焼却灰にガラス屑を混合し、バインダー
及び水を加え混練し、成形後焼成するごみ焼却灰の焼成
方法としたものであり、具体的には、ごみ焼却灰が水分
を含んでいる場合は乾燥した後、粒径約4mm以下に破
砕し、ガラス屑は約1mm以下に破砕したものを、ごみ
焼却灰80〜50重量部に対し10〜30重量部混合
し、500〜1000kg・f/cm2 の圧力で圧縮成
形し、850〜1150℃の温度範囲で焼成する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ごみの焼却灰や飛灰
(以下ごみ焼却灰という)の焼成方法に係り、特にごみ
焼却炉より排出される焼却灰をガラス屑と共に成形、焼
成する焼成方法に関する。
(以下ごみ焼却灰という)の焼成方法に係り、特にごみ
焼却炉より排出される焼却灰をガラス屑と共に成形、焼
成する焼成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ごみ焼却灰は、そのまゝ埋立地で
処分されるのが普通であるが、埋立地の延命化のため、
近年更に焼却灰にセメント、無機化学薬品又は樹脂結合
材を添加固形化したり、あるいは溶融処理したりして、
低品位建材、路盤材、タイル、ブロックなどとして有効
利用する技術が開発されている。しかし、前者の方法で
は、焼却灰中に含まれている有害物質の固定化が困難で
あり、後者の方法では溶融のために一般に約1400℃
の高温にする必要があり、多くのエネルギを必要とし、
又その運転操作も高度の技術を必要とするのが普通で、
大都市以外での採用はまだあまり多くないのが現状であ
る。
処分されるのが普通であるが、埋立地の延命化のため、
近年更に焼却灰にセメント、無機化学薬品又は樹脂結合
材を添加固形化したり、あるいは溶融処理したりして、
低品位建材、路盤材、タイル、ブロックなどとして有効
利用する技術が開発されている。しかし、前者の方法で
は、焼却灰中に含まれている有害物質の固定化が困難で
あり、後者の方法では溶融のために一般に約1400℃
の高温にする必要があり、多くのエネルギを必要とし、
又その運転操作も高度の技術を必要とするのが普通で、
大都市以外での採用はまだあまり多くないのが現状であ
る。
【0003】一方、下水汚泥の焼却灰は、ごみ焼却灰と
同様に高温溶融する方法の他に、約1000kgf/c
m2 の圧力で圧縮成形し約1000℃で焼成し、レンガ
を製造している実例がある。下水汚泥焼却灰とごみ焼却
灰は、その組成は、例えば表1に示すように大差はな
い。
同様に高温溶融する方法の他に、約1000kgf/c
m2 の圧力で圧縮成形し約1000℃で焼成し、レンガ
を製造している実例がある。下水汚泥焼却灰とごみ焼却
灰は、その組成は、例えば表1に示すように大差はな
い。
【0004】
【表1】
【0005】しかし、その粒径においては大差があり、
下水汚泥焼却灰(最も多く用いられている流動床焼却
炉、多段炉のように、比較的低温で焼却された灰)は、
その粒径は約50μm以下の微細なものが多く、この場
合は、約1000kg・f/cm2 の圧力で、圧縮成形
可能で、続いて1000〜1200℃で焼成し、焼成体
を製造することが可能である。また、成形の際、結合剤
(例えば、ポリビニールアルコール)を少量加えると、
成形、焼成が容易になることもすでに衆知のことであ
る。
下水汚泥焼却灰(最も多く用いられている流動床焼却
炉、多段炉のように、比較的低温で焼却された灰)は、
その粒径は約50μm以下の微細なものが多く、この場
合は、約1000kg・f/cm2 の圧力で、圧縮成形
可能で、続いて1000〜1200℃で焼成し、焼成体
を製造することが可能である。また、成形の際、結合剤
(例えば、ポリビニールアルコール)を少量加えると、
成形、焼成が容易になることもすでに衆知のことであ
る。
【0006】しかし、ごみ焼却灰は、その粒径が粗く数
10mmから数mmのものが大部分を占め、下水汚泥焼
却灰と同程度の粒径まで破砕するには別途破砕装置を要
し、経済的にも容易ではない。また、ごみ焼却灰のみを
成形し、1100〜1200℃で焼成しても焼成体を放
置しておくと、空気中の湿気を吸収して膨張がおこり崩
壊してしまう。従って、ごみ焼却灰は、下水汚泥焼却灰
のように灰だけで成形、焼成することは困難であった。
10mmから数mmのものが大部分を占め、下水汚泥焼
却灰と同程度の粒径まで破砕するには別途破砕装置を要
し、経済的にも容易ではない。また、ごみ焼却灰のみを
成形し、1100〜1200℃で焼成しても焼成体を放
置しておくと、空気中の湿気を吸収して膨張がおこり崩
壊してしまう。従って、ごみ焼却灰は、下水汚泥焼却灰
のように灰だけで成形、焼成することは困難であった。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の従来
技術の問題点を解決し、焼成体の製造が困難なごみ焼却
灰から焼成体を得ることのできる焼成方法を提供するこ
とを課題とする。
技術の問題点を解決し、焼成体の製造が困難なごみ焼却
灰から焼成体を得ることのできる焼成方法を提供するこ
とを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明では、ごみ焼却灰にガラス屑を混合し、バイ
ンダー及び水を加え混練し、成形後焼成することを特徴
とするごみ焼却灰の焼成方法としたものである。即ち、
本発明は、ごみ焼却灰に焼成温度の低下を目的として、
ガラス屑を結合剤として混合することにより、焼成体を
製造するものである。
に、本発明では、ごみ焼却灰にガラス屑を混合し、バイ
ンダー及び水を加え混練し、成形後焼成することを特徴
とするごみ焼却灰の焼成方法としたものである。即ち、
本発明は、ごみ焼却灰に焼成温度の低下を目的として、
ガラス屑を結合剤として混合することにより、焼成体を
製造するものである。
【0009】次に、本発明を詳細に説明する。本発明に
おいて、ごみ焼却灰が水分を含んでいる場合は乾燥した
後、粒径約4mm以下、好ましくは2mm以下に破砕
し、ガラス屑は約1mm以下好ましくは200μm以下
に破砕したものを、ごみ焼却灰80〜50重量部に対し
10〜30重量部混合し、バインダーとしてポリビニル
アルコール系又はメチルセルロース系のものを用い、こ
れと水を加えて混練し、500〜1000kg・f/c
m2 の圧力で圧縮成形し、850〜1150℃の温度範
囲で焼成する。
おいて、ごみ焼却灰が水分を含んでいる場合は乾燥した
後、粒径約4mm以下、好ましくは2mm以下に破砕
し、ガラス屑は約1mm以下好ましくは200μm以下
に破砕したものを、ごみ焼却灰80〜50重量部に対し
10〜30重量部混合し、バインダーとしてポリビニル
アルコール系又はメチルセルロース系のものを用い、こ
れと水を加えて混練し、500〜1000kg・f/c
m2 の圧力で圧縮成形し、850〜1150℃の温度範
囲で焼成する。
【0010】なお、焼却灰,ガラス屑の粒径を調整する
には、公知の破砕手段を用いることが可能であるが、特
開昭54−143960号,特開平4−166243号
公報に示されるような底部に回転羽根車を設け、熱風を
供給しながら原料を羽根車の回転により破砕しながら乾
燥する破砕流動乾燥装置を用いると後工程での混合,成
形にとって好ましい。上記のように、従来約1400℃
を要した溶融による方法によらずとも容易に結合させる
ことができ、低軟化点を有するガラス屑の混合により、
ごみ焼却灰のみの約1100〜1200℃より低温で焼
成ができる。
には、公知の破砕手段を用いることが可能であるが、特
開昭54−143960号,特開平4−166243号
公報に示されるような底部に回転羽根車を設け、熱風を
供給しながら原料を羽根車の回転により破砕しながら乾
燥する破砕流動乾燥装置を用いると後工程での混合,成
形にとって好ましい。上記のように、従来約1400℃
を要した溶融による方法によらずとも容易に結合させる
ことができ、低軟化点を有するガラス屑の混合により、
ごみ焼却灰のみの約1100〜1200℃より低温で焼
成ができる。
【0011】
【作用】ガラス屑の軟化点は700〜850℃程度であ
り、ごみ焼成灰の約1100〜1200℃に比しかなり
低く、焼却灰とガラス屑は比重が似ていて混合が簡単に
行える。
り、ごみ焼成灰の約1100〜1200℃に比しかなり
低く、焼却灰とガラス屑は比重が似ていて混合が簡単に
行える。
【0012】従って、荒目のごみ焼却灰を骨材として、
ガラス屑を適当な比率に混合してバインダー及び水を加
えて混練し圧縮成形、焼成することにより、ガラス屑に
よる焼成温度域の低下、拡大作用、結合剤としての優秀
性により、すぐれた焼成体の製造が可能となる。また、
ガラス屑は廃棄物としてその処理に困っている自治体も
多く、これら廃棄物をごみ焼却灰の焼成に利用する本発
明は、資源の有効利用の面からも理にかなった方法であ
る。
ガラス屑を適当な比率に混合してバインダー及び水を加
えて混練し圧縮成形、焼成することにより、ガラス屑に
よる焼成温度域の低下、拡大作用、結合剤としての優秀
性により、すぐれた焼成体の製造が可能となる。また、
ガラス屑は廃棄物としてその処理に困っている自治体も
多く、これら廃棄物をごみ焼却灰の焼成に利用する本発
明は、資源の有効利用の面からも理にかなった方法であ
る。
【0013】
【実施例】以下、本発明を実施例により具体的に説明す
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1に本発明の焼成方法のフローシートを示す。図1に
示すように、まず、ごみ焼却灰を乾燥、破砕し、粒度4
mm以下に調整したものに対し、ガラス屑を破砕し1m
m以下に調整したものを表2に示す混合比で混合し、ポ
リビニルアルコールと水を加えて混練し、1000kg
・f/cm2 の圧力で金型により圧縮成形し、900
℃,1000℃,1100℃の温度でそれぞれ6時間焼
成した。
るが、本発明はこれに限定されるものではない。 実施例1 図1に本発明の焼成方法のフローシートを示す。図1に
示すように、まず、ごみ焼却灰を乾燥、破砕し、粒度4
mm以下に調整したものに対し、ガラス屑を破砕し1m
m以下に調整したものを表2に示す混合比で混合し、ポ
リビニルアルコールと水を加えて混練し、1000kg
・f/cm2 の圧力で金型により圧縮成形し、900
℃,1000℃,1100℃の温度でそれぞれ6時間焼
成した。
【0014】
【表2】
【0015】その結果は表3に示すとおりであり、本発
明法により製造された焼成体は、吸水率10〜15%、
圧縮強さ250〜500kg・f/cm2 、かさ比重
1.5〜1.9であった。これはJIS R1250の
普通れんがの規格を十分に満足するものである。
明法により製造された焼成体は、吸水率10〜15%、
圧縮強さ250〜500kg・f/cm2 、かさ比重
1.5〜1.9であった。これはJIS R1250の
普通れんがの規格を十分に満足するものである。
【0016】
【表3】 ここでA4は溶融して物性の測定ができなかった。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、ごみ焼却灰を廃棄物で
あるガラス屑を用いることにより容易に焼成でき、しか
も低品位建材、ブロック、タイル、骨材として有効利用
できる。さらに、ガラス屑が有効利用されることによ
り、廃棄処分のための費用の削減、埋立地の延命化のた
めにも効果的である。
あるガラス屑を用いることにより容易に焼成でき、しか
も低品位建材、ブロック、タイル、骨材として有効利用
できる。さらに、ガラス屑が有効利用されることによ
り、廃棄処分のための費用の削減、埋立地の延命化のた
めにも効果的である。
【図1】実施例の焼成方法を示すフローシート。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 前多 浩 大阪府貝塚市二色2−12−3−403
Claims (1)
- 【請求項1】 ごみ焼却灰にガラス屑を混合し、バイン
ダー及び水を加え混練し、成形後焼成することを特徴と
するごみ焼却灰の焼成方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177487A JPH0780429A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | ごみ焼却灰の焼成方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP5177487A JPH0780429A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | ごみ焼却灰の焼成方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0780429A true JPH0780429A (ja) | 1995-03-28 |
Family
ID=16031767
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP5177487A Pending JPH0780429A (ja) | 1993-06-25 | 1993-06-25 | ごみ焼却灰の焼成方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0780429A (ja) |
-
1993
- 1993-06-25 JP JP5177487A patent/JPH0780429A/ja active Pending
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