JPH0780166A - 抗菌防臭、抗ダニ羽毛 - Google Patents

抗菌防臭、抗ダニ羽毛

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JPH0780166A
JPH0780166A JP5176245A JP17624593A JPH0780166A JP H0780166 A JPH0780166 A JP H0780166A JP 5176245 A JP5176245 A JP 5176245A JP 17624593 A JP17624593 A JP 17624593A JP H0780166 A JPH0780166 A JP H0780166A
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JP
Japan
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feathers
feather
quaternary ammonium
antibacterial deodorant
ammonium salt
Prior art date
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Pending
Application number
JP5176245A
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English (en)
Inventor
Matsuhiro Koike
松弘 小池
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
France Bed Co Ltd
Original Assignee
France Bed Co Ltd
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Publication date
Application filed by France Bed Co Ltd filed Critical France Bed Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 雑菌やダニの侵入や繁殖を抑制し、臭気の発
生を防ぐようにして、衛生的に使用することができるよ
うにするとともに充填材としての機能の低下を招くこと
がないようにした羽毛を提供することにある。 【構成】 羽毛に第4級アンモニウム塩等の抗菌防臭剤
が対羽毛重量比で2〜10%の範囲内で付着され、テト
ラメスリン等の抗ダニ剤が対羽毛重量比で0.5〜5%
の範囲内で付着していることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は布団等に充填材として
使用され、優れた抗菌防臭及び抗ダニ効果を有する羽毛
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、鳥類の羽毛は、寝具や防寒具
に用いられている。特に羽毛は軽量で保温性、吸湿性、
揆水性に優れ、布団の充填材として多く用いられてい
る。このような羽毛を用いた布団は軽量であることから
健康面においても優れている。
【0003】しかしながら、羽毛を用いた布団は、羽毛
が外へ飛び出さないように、糸を密に編んだ側地が使用
されているため、その分通気性が損なわれるということ
がある。
【0004】上記のような羽毛を用いた布団を湿度が高
く気密性のあるような場所に長時間にわたって収納して
おくと、羽毛が吸湿性に優れることもあって、湿気を帯
びたり、雑菌により臭気を発生することがある。特にこ
の臭気を発生する要因として黄色ブドウ状球菌によるこ
とが大である。
【0005】また、充填材として使用される羽毛は、原
羽毛を洗浄して原羽毛に付着しているホコリや土、血液
等の汚垢を除去したものが使用されるが、上記汚垢を完
全に除去することが不可能であり、残留した汚垢により
雑菌が繁殖したり、外部から雑菌やダニが侵入したりす
ることがある。このように布団の内部に雑菌やダニが侵
入し繁殖すると、利用者に種々の害を与えることにな
り、衛生上大変好ましくないということがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上記のように布団等の
充填材としての羽毛は、雑菌やダニが繁殖しやすいとい
うことがあり、このため雑菌やダニにより、臭気が発生
したり、利用者に害をおよぼしたりすることがあり、健
康上大変好ましくないという課題がある。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明は上記事情に基
づきなされたもので、その目的とするところは、雑菌や
ダニの侵入や繁殖を抑制し、臭気の発生を防ぎ、衛生的
に、充填材としての機能の低下を招くくことがなく使用
できるようにした羽毛を提供することにある。そのため
にこの発明は、羽毛に第4級アンモニウム塩等の抗菌防
臭剤を対羽毛重量比で2〜10%の範囲内で付着させ、
テトラメスリン等の抗ダニ剤を対羽毛重量比で0.5〜
5%の範囲内で付着させるようにした。
【0008】
【作用】第4級アンモニウム塩は雑菌、特に黄色ブドウ
状球菌に対して有効であるので、雑菌の繁殖を抑制し、
臭気の発生を防ぐ。更に、抗ダニ剤はダニの侵入や繁殖
を抑制するので、衛生的な羽毛となると共に充填材とし
ての機能の低下を招くことがない。
【0009】
【実施例】以下この発明の実施例を説明する。まず、こ
の発明に係わる羽毛に第4級アンモニウム塩及び抗ダニ
剤を付着させる処理工程について説明すると、原羽毛を
界面活性剤の水溶液で洗浄し、水ですすぎを行ない原羽
毛に付着しているホコリや土、血液等の汚垢を除去して
得られた羽毛1を脱水槽2に収容し、脱水槽2を回転し
て遠心脱水を行ない、羽毛1に付着している水分を取り
除く。この時羽毛に付着している水分を完全に取り除く
ことはできず、通常羽毛の重量と同程度の水分が残留す
る。例えばこの実施例では乾燥羽毛25kgの場合水分
が25kg付着し、脱水槽2に収容されている総羽毛重
量は50kgとなる。
【0010】上記脱水作業が終了したならば、羽毛1を
上記脱水槽2に収容したまま、所定の回転数例えば60
0rpmの回転数で脱水槽2を回転させ、羽毛1に遠心
力を付与する。この遠心力により上記羽毛1は脱水槽2
の内壁面2aに飛散接合され、中央部分が空洞になった
輪状になって脱水槽2とともに回転する。そして上記脱
水槽2を回転した状態で、上方にタンク3aを有し、こ
のタンク3aに後述する混合溶液4が収容され、下方に
第1、第2のノズル3b、3bを有し、上記脱水槽2の
上方に上下に移動自在に設置されたスプレ−装置3を、
上記脱水槽2の内部まで降ろし、上記第1、第2のノズ
ル3b、3cを輪状の上記羽毛1の内面側(X)より中
心側に少し離間した位置で、第2のノズル3cを脱水槽
2の下面に接近した位置に設置する。上記下方にある第
2のノズル3cは上方にある第1のノズル3bよりもノ
ズル径が大きく形成され、第1のノズル3bから噴出さ
れる量よりも第2のノズル3cから噴出される量の方が
やや多くなるように設定されている。そしてこの状態で
上記スプレ−装置3を所定量上下に繰り返し移動させな
がら、上記混合溶液4を所定量上記第1、第2のノズル
3b、3cから羽毛1の内面側に向かって噴出させる。
【0011】この実施例では上記混合溶液4は、上述し
たように乾燥羽毛1の重量を25Kgとすれば、抗菌消
臭剤として第4級アンモニウム塩を対羽毛重量比の2%
である500g、そして抗ダニ剤としてテトラメスリン
を対羽毛重量比の0.5%である125g、固着剤とし
てウレタン系高分子共重合体を12.5g、固着補助剤
としてフッ素系共重合体を125gを溶解した重量1
2.5kgの混合溶液である。即ち、この混合溶液4に
対して、第4級アンモニウム塩が4%、テトラメスリン
が1%、固着剤が0.5%、固着補助剤が1%の割合で
溶解されていることになる。
【0012】上記混合溶液4が上記スプレ−装置3の第
1、第2のノズル3b、3cから噴出されると、この時
上述したように第2のノズル3cから噴出される量の方
が第1のノズル3bから噴出される量よりもやや多い
が、噴出された溶液4は回転中の羽毛1の内面側(X)
に当たり、遠心力により徐々に羽毛1の外面側(Y)に
浸入していき、羽毛1に付着している水分と置換しなが
ら羽毛1の全体に付着していき、上記第4級アンモニウ
ム塩およびテトラメスリンが羽毛1に所定量、この実施
例では第4級アンモニウム塩が対羽毛1の重量比で略2
%、テトラメスリンが対羽毛の重量比で略0.5%付着
されることになるが、実際にはそれよりも少なく、ま
た、羽毛1の内面側(X)の方が外面側(Y)よりも多
く付着され両面側では濃度は多少異なり、平均して上記
の割合で付着される。そして残留溶液4は上記脱水槽2
の下端部に設けられた排水口2bより外へ排出される。
【0013】上記第1、第2のノズル3b、3cから噴
出された溶液4は、羽毛1の内面側(X)から外面側
(Y)へ浸入していくが、羽毛1には脱水槽2により遠
心力が作用しているので、当然羽毛1内に浸入した溶液
4にも遠心力が作用しており、この遠心力により溶液4
は羽毛1の内面側(X)へ浸入すると同時に斜め上方に
引き上げられる。このため通常では、羽毛1の上部の方
が下部よりもより多く溶液4が侵入し、羽毛1に付着す
る化合物の上下の濃度の差が大きくなることがあり、特
に外面側(Y)の下端部には上記溶液4があまり侵入し
てこないことがある。しかしながらこの発明において
は、下方の位置の第2のノズル3cから噴出される溶液
4の量を第1のノズル3bから噴出される量よりも多く
しているので、羽毛1の下部にも十分に溶液4が侵入
し、上下の濃度差がすくなくなり、羽毛1の下部は勿論
のこと外面側(Y)部分にも上記第4級アンモニウム塩
およびテトラメスリンを所定量付着させることができる
ので、効率よく、効果的に付着させることができる。ま
た、従来の羽毛の処理方法のように、乾燥炉内で行なわ
ないので、混合溶液を噴出する第1、第2のノズル3
b、3cに羽毛が付着して各ノズル3b、3cの口を塞
ぎ溶液の噴出を妨げるようなことがないので、確実に付
着させることができる。
【0014】そして上記の作業が終了したならば、図示
しないが、処理された上記羽毛1を脱水槽2から取り出
して乾燥炉内に収容し、乾燥温度を100℃〜130℃
にして約16〜17分乾燥して水分を取り除き、次工程
である除塵、袋詰等の工程に搬送する。
【0015】上記のように羽毛1に第4級アンモニウム
塩が対羽毛の重量比で2%付着されることによって、臭
気の主たる原因である黄色ブドウ状球菌に対して有効に
作用するとともに他の雑菌に対しても有効に作用するの
で、臭気の発生を抑制することができるとともに他の雑
菌の侵入や繁殖を抑制することができ、この羽毛1を充
填材として使用した布団等を衛生的に使用することがで
きる。また、この第4級アンモニウム塩は人体に対して
安全性が高いものであり、害を及ぼすことがない。そし
た上記テトラメスリンが種々のダニに対して有効である
ので、羽毛1の中にダニが侵入するのを防ぐとともに繁
殖するのを抑制することができる。
【0016】なお、上記実施例では抗菌消臭剤として第
4級アンモニウム塩を使用したが、これに限らず、例え
ばハロゲン化フェノ−ル系化合物であってもよく、抗ダ
ニ剤としてテトラメスリンを使用したが、その他にレス
メトリン、フェノドリン、ベルメトリン、アレスリン等
々を使用するようにしてもよい。
【0017】又、上記実施例では、第4級アンモニウム
塩を羽毛の対重量比で2%付着させたが、2〜4%の範
囲内が最適であるが、2〜10%程度の範囲内で付着さ
せればよく、2%以下であると抗菌消臭効果が劣り、1
0%以上であると羽毛の風合い、充填力が低下すること
がある。同様に抗ダニ剤を羽毛の対重量比で0.5%付
着させたが、0.5〜5%の範囲内であればよく、0.
5%以下であると抗ダニ効果が劣り、5%以上では効果
はさして変わりがなく、多くなればなるほど逆に充填力
が低下してしまうことがある。
【0018】
【発明の効果】以上述べたようにこの発明は、羽毛に第
4級アンモニウム塩等の抗菌防臭剤を対羽毛重量比で2
〜10%の範囲内で付着し、テトラメスリン等の抗ダニ
剤を対羽毛重量比で0.5〜5%の範囲内で付着するよ
うにした。従って、抗菌剤が特に黄色ブドウ状球菌に対
して有効に作用するので、臭気の発生を防ぐことができ
るとともに雑菌の侵入や繁殖を抑制することができる。
更に、抗ダニ剤がダニに大して有効に作用するので、ダ
ニの侵入や繁殖を抑制することができ、衛生的に充填材
として使用することができる。又、抗菌防臭剤が対羽毛
重量比で2〜10%の範囲内で付着されているとともに
抗ダニ剤が対羽毛重量比で0.5〜5%の範囲内で付着
されているので、羽毛の充填力を低下させることがなく
使用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わる羽毛に抗菌防臭剤及び抗ダニ
剤を付着させる処理工程を説明するための、脱水槽の中
に収容された羽毛に混合溶液を噴出する状態の説明図。
【図2】同じく、ノズルより噴出された溶液が羽毛の中
を侵入していく経路の説明図。
【符号の説明】
1 羽毛 2 脱水槽 2a 脱水層の内壁面 3 ノズル装置 3a タンク 3b 第1のノズル 3c 第2のノズル 4 混合溶液。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第4級アンモニウム塩等の抗菌防臭剤が
    対羽毛重量比で2〜10%の範囲内で付着され、テトラ
    メスリン等の抗ダニ剤が対羽毛重量比で0.5〜5%の
    範囲内で付着していることを特徴とする抗菌防臭、抗ダ
    ニ羽毛。
JP5176245A 1993-06-23 1993-06-23 抗菌防臭、抗ダニ羽毛 Pending JPH0780166A (ja)

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JP5176245A JPH0780166A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 抗菌防臭、抗ダニ羽毛

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JP5176245A JPH0780166A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 抗菌防臭、抗ダニ羽毛

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JPH0780166A true JPH0780166A (ja) 1995-03-28

Family

ID=16010191

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5176245A Pending JPH0780166A (ja) 1993-06-23 1993-06-23 抗菌防臭、抗ダニ羽毛

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JP (1) JPH0780166A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7584842B2 (en) 2002-10-10 2009-09-08 Seaquist Closures Foreign, Inc. Two-part vessels

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US7584842B2 (en) 2002-10-10 2009-09-08 Seaquist Closures Foreign, Inc. Two-part vessels

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