JPH0779856B2 - ゴルフ練習場等における防球装置 - Google Patents

ゴルフ練習場等における防球装置

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JPH0779856B2
JPH0779856B2 JP63258975A JP25897588A JPH0779856B2 JP H0779856 B2 JPH0779856 B2 JP H0779856B2 JP 63258975 A JP63258975 A JP 63258975A JP 25897588 A JP25897588 A JP 25897588A JP H0779856 B2 JPH0779856 B2 JP H0779856B2
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伸也 武藤
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Description

【発明の詳細な説明】 《発明の目的》 〈産業上の利用分野〉 本発明は例えばゴルフ練習場等に設けて外部への飛球を
防止するネットを主要部材として成る防球装置に関する
ものであって、特に防球ネットを張設するにあたり、ネ
ット装置ユニットごとに各別に張設状態を異ならせ、も
って適切な防球対策をなし得るようにした新規な構成に
係るものである。
〈発明の背景〉 周知のとおりゴルフ練習場は隣接した家屋等、他の施設
へのボールの飛び出しを防止するため、周囲に高く防球
ネットを張設している。これらの多くは支柱に対し単に
防球ネットを張設したものから、更に進んで防球ネット
を強風時等に引き降ろすようにしたものまで種々存在す
る。しかしながら従来は強風時に備えて引き降ろし自在
としたタイプのものであっても、実際には充分その作用
が果たせていない。即ち従来は例えばネット上縁を支柱
において直接あるいは滑車を介してワイヤで吊持し、そ
のワイヤを緩めることによりネットの自重でこれが降下
格納されるようにしたものである。そしてそれ以上の格
別の工夫は殆どないから、現実に強風下でネットを引き
降ろそうとしても風に煽られたネットが大きくはらんで
支柱に押し付けられてしまって大きな抵抗となり、実際
にはこのような事態に至っては最早引き降ろすことはで
きない。もとよりネットの降下を自重に委ねるのではな
く強制的に下方に引き降ろす手法もあるが、先に述べた
ように支柱等にネットが押し付けられている状態のもと
で強制的にこのような引き降ろし操作をすると支柱に引
っ掛かっているネットが切れたりするため実際には引き
降ろすことができない。このため従来は殆ど一旦張設し
たネットは保守整備などの機会以外は強風時などにおい
ても張設したままであり、そのため破損も多く更には強
風下で煽られるネットを支えるだけの強度が支柱等に要
求されるから、それだけ支柱の耐荷重も大きなものとし
なければならず大掛かりとなり設備コストも高くならざ
るを得ない。また支柱等に関しては予想される最大風力
を基礎に適宜の安全率を見込んで設計してはいるもの
の、その前提はあくまで防球ネット間を風が吹き抜ける
ことを前提としているから、例えば風によって看板や農
園芸用のビニルシート等がネットに張り付いてしまった
ような場合にはそこで著しい風圧を受け、これら装置全
体が倒壊するなどの不測の事態になりかねない。
ところで本出願人はこのような問題点を解消すべく、常
に確実にネットの上げ降ろしができ、ネットの保全と安
全対策を充分に具備することのできる新規なゴルフ練習
場等における防球装置の開発を試み、すでに特許出願に
及んでいる。しかしながら実際のゴルフ練習場等におい
て防球作用を直接担うネットを張設するにあたり、これ
らがすべて同じ高さでなくてもよく、例えば打席側にお
いては低くしておいても差し支えない場合があったり、
あるいは風向によって飛球がのび易い方向にはネットを
より高く張設したい場合等、実際に使用するにあたって
の要望は更に多岐に及んでいる。
〈開発を試みた技術的事項〉 本発明はこのような多様な要望に応えるためになされた
ものであって、防球作用を直接担うネットを主体とした
ネット装置ユニットを複数ユニット組み合わせることに
より、一定の範囲を囲繞するように防球装置を構成し、
もってそれぞれのネット装置ユニットごとにネットの張
設状態を設定し得るような新たな防球装置の改良を試み
たものである。
《発明の構成》 〈目的達成の手段〉 即ち本出願に係るゴルフ練習場等における防球装置の第
一の発明は、実質的に一対となっている支柱の組に対し
各別に防球ネットを張設して成るネット装置ユニットを
複数基組み合わせることにより一定範囲を囲繞し、外部
への飛球を阻止する装置において、この装置は前記各ネ
ット装置ユニットにおける少なくとも支柱からオーバー
ハング状に突設される吊持ビームと、この吊持ビームと
地上との間に張設されるガイドワイヤと、このガイドワ
イヤに案内されるとともに、ウインチワイヤで吊持され
る昇降ビームと、互いに隣接するもの相互が境界部付近
においてオーバーラップするように昇降ビームに対し吊
下状態に張設される防球ネットとを具えて成ることを特
徴として成るものである。
また本出願の第二の発明は前記要件に加え、前記支柱間
には、これらを結ぶビームが設けられるとともに、この
ビームからも吊持ビームがオーバーハング状に設けられ
ていることを特徴として成るものである。
更にまた本出願の第三の発明は前記請求項1記載の要件
に加え、前記吊持ビーム間には、これらを結ぶ連結ワイ
ヤが設けられ、且つこの連結ワイヤと地上との間に垂直
ワイヤが張設されていることを特徴として成るものであ
る。
更にまた本出願の第四の発明は前記要件に加え、前記支
柱は三角断面のトラス構造であることを特徴として成る
ものである。
更にまた本出願の第五の発明は前記要件に加え、前記防
球ネットはガイドリングを介して、及び前記昇降ビーム
は保持スライダを介して、それぞれガイドワイヤに対し
て遊持されていることを特徴として成るものである。
これら構成により前記目的を達成しようとするものであ
る。
〈発明の作用〉 本発明ではオーバーハング状の吊持ビームが昇降ビーム
及びこれと一体の防球ネットを支柱から充分に離した状
態に吊持する。これによって防球ネットは風に煽られた
場合であっても支柱に接触せず確実に昇降する。またガ
イドワイヤはネットを正確に案内して昇降作用を助け
る。これらの作用によって強風下でのネットの昇降作用
が確実になされる。そして本発明にあっては更に特徴的
な構成としてこのような防球ネットを主体としたネット
装置ユニットが複数基組み合わされて構成されているか
ら、風向、飛球方向、打席からの距離等に応じて適切な
張設状態を設定し得るものである。
また防球ネットは互いに隣接するもの相互が境界部付近
においてオーバーラップするように昇降ビームに対し吊
下状態に張設されているため、ゴルフボールが外に飛び
出すことがない。
また防球ネット及び昇降ビームはウインチワイヤによっ
て吊り下げられるとともに、防球ネットはガイドリング
を介して、及び昇降ビームは保持スライダを介してそれ
ぞれガイドワイヤに対して遊持されているから、防球ネ
ットの張設状態がほどよく規制されるとともに、例えば
ウインチワイヤが万一強風により切れるようなことがあ
っても、ガイドワイヤが接続されているため昇降ビーム
及び防球ネットは飛ばされることがなく、安全である。
〈実施例〉 以下本発明を図示の実施例に基づいて具体的に説明す
る。符号1は本発明たる防球装置であって、このものは
例えばゴルフ練習場の飛球範囲等一定の範囲を囲繞する
ようにその周囲に設けられるものである。そして本発明
は一定範囲を囲繞するために多数のネット装置ユニット
Aを組み合わせることを特徴的構成とする。勿論この発
明自体はこのようなゴルフ練習場に限らず、他の種々の
飛球あるいは他の放擲物の放擲範囲を規制するために用
いることができることは言うまでもない。この防球装置
1を設置するにあたっては、まず地面に対しコンクリー
ト製の適宜の基礎2を設け、このものに支柱3を立設す
る。この支柱3は一基のネット装置ユニットA当たり、
少なくとも二本対設することが必要とされるが、当然隣
合うネット装置ユニットAにおける一方の柱としても兼
用され得るものである。要はネット装置ユニットAが実
質的に二本の支柱を具えていればよいし、またその間に
支柱を増設してもよい。尚この基礎構造の好ましい実施
例としては、第5図に示すような潜函基礎ボックス2a内
に支柱下部3aを収納し、これにコンクリートCを流し込
んで構成するものがあり、この場合には基礎のために要
する幅寸法を従来比1/4程度に狭くすることができ、延
いては敷地の有効利用を図ることができる。この支柱3
は高張力鋼管に例えば溶融亜鉛メッキ等適宜の防錆処理
をして成るものであり、適宜その高さに応じて何段階か
に分断して形成し、それらを順次接続して形成する。ま
たこれら支柱3及び後述する各種のビーム等については
基本的には種々の形態、例えばコンクリート柱、金属
柱、金属管柱 等適宜構成し得るが、請求項2で定義す
るように、最も好ましくは三角断面のトラス構造とす
る。尚このトラス構造は一例として長手方向に延びる三
本の杆状トラス要素aと、これらに直交する状態に設け
られる直交トラス要素bと、直交トラス要素b間に形成
される斜交トラス要素cとから成る。勿論、各トラス要
素については適宜の組合形態がとり得るものである。こ
のような支柱3を一例としてそのほぼ上端においてビー
ム5によってそれらを連結するものであり、これによっ
て各支柱3の全体がラーメン構造となって、更に全体と
しての剛性を向上させる。勿論、設計的には各支柱3そ
れのみ単独でもタワー構造として充分な剛性を独立的に
具え得るものであり、このビーム5は必ずしも不可欠な
ものではない。勿論この支柱3を相互に接続させる他の
手法として、第12図に示すように支柱3の上端を連結す
るように連結ワイヤW1を張設し、その中央において下方
に向かう垂直ワイヤW2と接続する構成もとり得る。尚、
連結ワイヤW1を支柱3に固定する部位はこれに直接でな
く、次に述べる吊持ビーム6の先端を利用するようにし
てもよい。またこの垂直ワイヤW2については、後述する
ガイドワイヤ7として兼ねさせてもよい。更にこの支柱
3の上端、及び必要に応じて実施例のようにビーム5の
中間において飛球方向内側に向かってオーバーハング状
に吊持ビーム6を設ける。この吊持ビーム6は第1図に
示すように支柱3の上端に設けられるほか、ビーム5に
設けられてもよい。そしてこの吊持ビーム6の先端と地
上との間(正確には地中に埋設した重り用ブロック8と
の間)にはガイドワイヤ7が張設される。そしてこのガ
イドワイヤ7に案内されるように昇降ビーム9が設けら
れるものであって、この昇降ビーム9はすべてのガイド
ワイヤ7あるいは必要な適宜のガイドワイヤ7において
保持スライダ10によってガイドワイヤ7と摺擦するよう
に構成されて成るものである。尚このガイドワイヤ7に
関しては、すでに述べたように一本の支柱3が隣合うネ
ット装置ユニットAのそれぞれの端部を共通的に支持す
る構成をとり得るから、それに対応してガイドワイヤ7
は第6図に示すように吊持ビーム6に対し前後方向にず
れ、且つネット装置ユニットAの端部が前後に重なり得
るような状態に二本並設し、それぞれがネット装置ユニ
ットAにおける昇降ビームの保持スライダ10によって案
内されるように構成される。この保持スライダ10は昇降
ビーム9の両端に固定的に設けられるほか、第7図に示
すように昇降ビーム9が一基のネット装置ユニットA当
たり、二本接続されたような形態の場合には、接続部に
設けられたブラケット9aに対してピンジョイント9bを介
して接続されているベースプレート10aを支持部材と
し、この中央に垂直に設ける。詳しくはガイドパイプ10
bを形成し、更にこのガイドパイプ10bには滑動状態を良
好にさせるナイロンスリーブ10cを内嵌めして成るもの
である。尚このガイドパイプ10bの背面側には後述する
ウインチワイヤ16の一端を固定することが好ましい。ま
たベースプレート10aについては昇降ビーム9の中間に
設けられている場合にはピンジョイント9bによって屈曲
自在の節として接続されているが、90°に屈曲するコー
ナー部に適用する場合には二点以上で固定し、剛状態に
固定する。勿論このような保持スライダ10が設けられな
い部分のガイドワイヤ7に対しては適宜のガイドリング
等を案内部材として設ける。尚この保持スライダ10に代
えて第10図に示すようにガイドワイヤ7を滑走自在に掴
持するような保持滑車10′を適用してもよい。更にこの
ような昇降ビーム9に対して、その下方に防球作用を直
接担う防球ネット11が下方に吊持されるように張設され
るものであって、これら各防球ネット11についてもガイ
ドワイヤ7に対してガイドリング12を介して遊持される
ように構成される。そして隣合う防球ネット11は前述し
たように、隣接部において前後にオーバーラップした状
態に張設される(第3図及び第6図参照)。尚この防球
ネット11と三角断面トラスから成る支柱3との関係につ
いて述べると、第2図において拡大して示すように、支
柱3の三角断面の頂点が防球ネット11側にあることが望
ましい。風を受けて撓んだ場合でも防球ネット11と支柱
3との接触が防げるからである。この防球ネット11を支
持する昇降ビーム9の昇降機構について述べると、この
ものはウインチユニット13によってその昇降シフトが行
われるものであって、ウインチユニット13は減速機14と
モータMとを主体とした駆動部と、ウインチドラム15を
主体とした巻上部とによって構成される。即ち減速機14
の出力軸はウインチドラム15の主軸に直結されており、
このウインチドラム15に対してウインチワイヤ16が巻き
取られ、一方このウインチワイヤ16の作用端は支柱3に
沿って上方に至り、吊持ビーム6の基端側と先端側とに
設けたガイドローラ17によって適宜方向を90°ずつ屈曲
するように案内され、その端部を昇降ビーム9に接続さ
れる。尚、支柱3の適宜の位置にはリミットスイッチ18
を取り付けて昇降ビーム9の上死点及び下死点の位置設
定を行う。尚リミットスイッチ18に触れてこれを動作さ
せるものとしては、ウインチワイヤ16それ自体や、それ
に対して取り付けられた作動片を利用する。更に適宜の
支柱上方には風力・風向計20を設けるものであって、こ
れによって周囲の風の状態を検出するものであり、それ
らのデータに基づき防球ネット11を吊持した吊持ビーム
6の昇降制御を自動的に行わせるようにすることも可能
である。勿論、風力・風向計20のデータを管理者が常時
監視してマニュアル設定することも可能である。尚この
ネット装置ユニットAについては例えば打席Bに近い側
にあってはそれほどの高さを必要としないから、第11図
に示すように打席B寄りの両側の範囲については支柱3
ごと低くして、張設状態を最初から低くなるように設定
しておいてもよい。勿論各ネット装置ユニットAごとに
ネットの張設高さが調整できるから、支柱3については
すべて同じ高さとしておいてもよい。また一基のネット
装置ユニットAは防球ネット11が平面的に張設されてい
るほか、平面的に見て直角または適宜の角度で、途中で
屈曲したものでもよい。少なくとも複数の独立的に作用
するネット装置ユニットAが構成されている状態であれ
ばよいのである。
本発明たるゴルフ練習場等における防球装置の具体的な
構造は以上述べたような構成を有するものであり、次の
ように動作する。例えば各ネット装置ユニットAにおい
て防球ネット11を充分に降下させた状態ではウインチド
ラム15に巻き付けられているウインチワイヤ16も全部繰
り出された状態となっており、この状態から防球ネット
1を張設するには適宜のスイッチング操作によってモー
タMを起動し、その回転を減速機14を介してウインチド
ラム15に伝達し、ウインチワイヤ16を順次巻き取ってゆ
く。このようにするときにはウインチワイヤ16の先端が
上昇してゆき、昇降ビーム9を上方に吊り上げるように
して移動させてゆく。勿論このとき昇降ビーム9それ自
体は多少軌道が屈曲し得るガイドワイヤ7に案内されて
いるから、完全に水平状態を保ったままでなくとも充分
上昇あるいは降下が可能となっている。またこれによっ
て引き上げられて張設されてゆく防球ネット11も各々一
定間隔ごとにガイドリング12によってガイドワイヤ7に
案内され、確実な張設がなされてゆく。更に防球ネット
11は吊持ビーム6の先端下方に張設されるようになって
おり、支柱3からは充分に隔たっているから、これらに
不用意に絡み付くことがなく、この点でも円滑な張設作
業が進められてゆく。このようにしてモータMの駆動を
続けるとウインチワイヤ16が完全に巻き取られた位置で
適宜上死点検出用のリミットスイッチ18に接触して、そ
の駆動を停止する。勿論、常時防球ネット11を上死点ま
で張設する必要はなく、適宜の高さに張設した状態で停
止しておくことも可能である。このような張設状態にお
いて防球装置1が過大な風力を受けた場合であっても防
球ネット11が支柱3に絡み付くことがなく、強風下にお
いての降下も上昇と逆の操作によって確実になされる。
また強風下では支柱3がトラス構造であることにより、
その間を風が充分に抜けることができ、風による抵抗を
最小限にとどめている。このようにして防球ネット11の
張設あるいは降下作用を行うのであるが、本発明にあっ
ては特にネット装置ユニットAごとに各別に防球ネット
11の張設状態を調整し得るものであるから、風向あるい
は飛球方向等に応じて適宜各別に最適な設定とすること
ができる。
《発明の効果》 本発明は以上述べたような構成を有するものであって、
防球装置1を構成するにあたり、複数のネット装置ユニ
ットAの組み合わせにより構成するから、ネット装置ユ
ニットAにおける防球ネット11の張設状態をその位置に
応じて最適なものに設定できる。そして張設される防球
ネット11等についてみると、支柱3から充分に離れるよ
うにオーバーハング状に突出した吊持ビーム6に対して
昇降ビーム9が設けられ、このものに防球ネット11が吊
持されるように張設されているから、防球ネット11が強
風下で支柱3等に絡み付いたり、断続的に煽られて接触
したりすることがなく、昇降動作が常に確実になし得る
とともに、その損傷を著しく減少させる。このことは延
いてはネットの交換補修のコストを下げ、また補修作業
もネットを降ろした状態で行えばよいから高所作業は不
要であり、この点でも作業コストを下げることができ、
これらが相乗的に作用して、従来に比して著しい保守管
理コストの低減を実現したものである。また請求項2で
定義したように支柱3等をトラス構造とし、且つ三角断
面とする場合には軽量であって、且つ風の抵抗を最小限
としながらも充分な強度が得られ、また三角断面である
ことは例えば四角形断面等に比較して捩じり剛性に優
れ、最小限の資材で充分に強度面での効果が得られる。
また防球ネット11はガイドワイヤ7に対してガイドリン
グ12を介して遊持されているから、防球ネット11の張設
状態がほどよく規制される。更に本発明にあっては、特
にトラス構成したタワー構造をとる場合には、それ自体
で充分な強度が得られるから、柱間距離を充分大きくと
ることができ、従って周辺への電波障害が殆ど生じな
い。
また防球ネット11はネット装置ユニットごとに高さ調整
できるとともに、互いに隣接するもの相互が境界部付近
においてオーバーラップするように昇降ビーム9に対し
吊下状態に張設されているため、ゴルフボールが外に飛
び出すことがない。従って隣接して道路や家屋があって
も安全であり、またゴルフボールを拾い集めるときにも
楽である。
また防球ネット11及び昇降ビーム9はウインチワイヤ16
によって吊り下げられるとともに、防球ネット11はガイ
ドリング12を介して、及び昇降ビーム9は保持スライダ
10を介してそれぞれガイドワイヤ7に対して遊持されて
いるから、防球ネット11の張設状態がほどよく規制され
るとともに、例えばウインチワイヤ16が万一強風により
切れるようなことがあっても、ガイドワイヤ7が接続さ
れているため昇降ビーム9及び防球ネット11は飛ばされ
ることがなく、安全である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のゴルフ練習場等における防球装置の使
用状態を示す斜視図、第2図は同上一部を拡大して示す
平面図、第3図は本発明のネット装置ユニットを示す正
面図、第4図は同上側面図、第5図は基礎構造の一実施
例を示す断面図、第6図は支柱を共通して二基のネット
装置ユニットを設置する場合の昇降ビームの吊持位置を
示す斜視図、第7図は保持スライダを拡大して示す正面
図、第8図は第7図VIII−VIII線における断面図、第9
図はウインチユニット付近を拡大して示す斜視図、第10
図は昇降ビームの保持状態の他の実施例を示す斜視図、
第11図はネット装置ユニットの高さを異ならせた実施例
を示す右側面図、第12図は支柱を相互に接続させる他の
手法を示す斜視図である。 1;防球装置 2;基礎 2a;潜函基礎ボックス 3;支柱 3a;支柱下部 5;ビーム 6;吊持ビーム 7;ガイドワイヤ 8;重り用ブロック 9;昇降ビーム 9a;ブラケット 9b;ピンジョイント 10;保持スライダ 10a;ベースプレート 10b;ガイドパイプ 10c;ナイロンスリーブ 10′;保持滑車 11;防球ネット 12;ガイドリング 13;ウインチユニット 14;減速機 15;ウインチドラム 16;ウインチワイヤ 17;ガイドローラ 18;リミットスイッチ 20;風力・風向計 a;杆状トラス要素 b;直交トラス要素 c;斜交トラス要素 A;ネット装置ユニット B;打席 C;コンクリート M;モータ W1;連結ワイヤ W2;垂直ワイヤ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】実質的に一対となっている支柱の組に対し
    各別に防球ネットを張設して成るネット装置ユニットを
    複数基組み合わせることにより一定範囲を囲繞し、外部
    への飛球を阻止する装置において、この装置は前記各ネ
    ット装置ユニットにおける少なくとも支柱からオーバー
    ハング状に突設される吊持ビームと、この吊持ビームと
    地上との間に張設されるガイドワイヤと、このガイドワ
    イヤに案内されるとともに、ウインチワイヤで吊持され
    る昇降ビームと、互いに隣接するもの相互が境界部付近
    においてオーバーラップするように昇降ビームに対し吊
    下状態に張設される防球ネットとを具えて成ることを特
    徴とするゴルフ練習場等における防球装置。
  2. 【請求項2】前記支柱間には、これらを結ぶビームが設
    けられるとともに、このビームからも吊持ビームがオー
    バーハング状に設けられていることを特徴とする請求項
    1記載のゴルフ練習場等における防球装置。
  3. 【請求項3】前記吊持ビーム間には、これらを結ぶ連結
    ワイヤが設けられ、且つこの連結ワイヤと地上との間に
    垂直ワイヤが張設されていることを特徴とする請求項1
    記載のゴルフ練習場等における防球装置。
  4. 【請求項4】前記支柱は三角断面のトラス構造であるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のゴルフ練習
    場等における防球装置。
  5. 【請求項5】前記防球ネットはガイドリングを介して、
    及び前記昇降ビームは保持スライダを介して、それぞれ
    ガイドワイヤに対して遊持されていることを特徴とする
    請求項1、2、3または4記載のゴルフ練習場等におけ
    る防球装置。
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