JPH0779850A - お 箸 - Google Patents

お 箸

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JPH0779850A
JPH0779850A JP22702193A JP22702193A JPH0779850A JP H0779850 A JPH0779850 A JP H0779850A JP 22702193 A JP22702193 A JP 22702193A JP 22702193 A JP22702193 A JP 22702193A JP H0779850 A JPH0779850 A JP H0779850A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chopsticks
weight
resins
pellets
injection
Prior art date
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Pending
Application number
JP22702193A
Other languages
English (en)
Inventor
Junichi Iura
純一 井浦
Yoshizo Akabane
義三 赤羽根
Masao Unno
正男 海野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】軽量性、機械的強度および耐熱性に優れた、特
に業務用の使用に適したお箸を提供する。 【構成】ガラス微小中空体10〜55重量%、補強小繊
維5〜30重量%、残部が熱可塑性樹脂からなるペレッ
トが射出成形により成形されたお箸。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、レストラン、食堂、学
校、病院、工場、各種事業所等における大規模給食業務
に供され、軽量性の機械的強度および耐熱性に優れたお
箸に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レストラン、食堂、学校、病院、工場、
各種事業所などの大規模食堂での給食業務におけるお箸
については、従来、割りばしなどの木製のもの、あるい
はプラスチックの成形品が主として用いられてきた。し
かし、木製の箸は、現在、森林保護のため、その使用は
避けられつつある。
【0003】その点、プラスチック製のお箸は、その清
潔性、軽さを特徴として広く利用されつつある。しかし
ながら、大規模食堂での給食においては、お箸を一度に
数十本以上もまとめて運搬、洗浄する業務が発生し、給
食業務従事者の肉体的負担を強いるものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、かかる欠点
を排除し、プラスチック製のお箸を軽量化することによ
って、給食業務においてお箸の運搬、洗浄に携わる人の
負荷を軽減しようというものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記の欠
点を解決する方法について鋭意検討した結果、本発明に
到達した。すなわち、本発明は、無機質の微小中空体1
0〜55重量%、補強小繊維5〜30重量%、残部が熱
可塑性樹脂からなるペレットが射出成形により成形され
たお箸を提供するものである。
【0006】一般に、樹脂の軽量化を図る手段として
は、(1)ポリマー自体を改質したり、あるいはポリマ
ーアロイの手法を用いる樹脂そのものの軽量化、(2)
樹脂を発泡させる、(3)軽量化フィラーの含有、など
があげられるが、(1)は最大でも約10%の軽量化が
限界である。(2)については、製品の寸法精度並びに
強度の維持が困難である。このためもっとも有効な手段
としては軽量化フィラーを用いることがあげられる。
【0007】軽量化フィラーについては、いろいろな種
類があげられるが、樹脂質の微小中空体(樹脂バルー
ン)では、成形品製造時の耐熱性に限りがあり、軽量化
しようとする樹脂の種類が極めて限定されてしまい不適
当である。また、かかる成形品が得られたとしても、実
際の使用時に、例えば洗浄後の乾燥中に変形したりする
問題が発生する。
【0008】その点、無機質の微小中空体は、耐熱性の
面でも、樹脂の溶融、成形温度に容易に耐え得るので問
題ない。無機質の微小中空体でも火山灰土であるシラス
やゴミ焼却から発生するフライアッシュを原料とする微
小中空体では、圧縮応力が働いたときの破壊に至る耐圧
強度が低く、射出成形には用いることが困難であるので
本発明ではガラス微小中空体(ガラスバルーン)の使用
が好ましい。ガラス微小中空体は、ガラス粒を高温下で
軟化させつつ、ガラス粒に含まれる発生ガス成分によっ
て、発泡球状化することによって製造される。なかでも
ガラス微小中空体は、密度が0.3〜0.9であり、そ
の平均粒径が1〜300μmであり、更にアルカリ溶出
度が0.08meq/g以下であるものが好ましい。本
発明で使用されるガラス微小中空体は、上記物性を満足
せしめるためにその組成(重量%)としては、SiO2
60〜80%、好ましくは65〜75%、Na2 O 2
〜12.5%、好ましくは3〜6%、CaO 5〜15
%、好ましくは8〜13%、B23 6〜15%、好
ましくは7〜12%を必須成分として、B23 /Na
2 Oが1.2〜3.5、好ましくは1.35〜3.0で
あるのが好ましい。
【0009】無機質の微小中空体の含有量は、全体の1
0〜55重量%の範囲内にあることが軽量化、製造の点
で効率よい。含有量が10重量%未満であれば、無機質
中空体を添加しても、軽量化効果は小さい。また、含有
量が55重量%を超えると成形品の機械的物性が低下す
るために好ましくない。加えて、樹脂の占める容積に対
して、無機質中空体の占める容積が上回り、製造が困難
となる。なかでも、20〜40重量%であるのが好まし
い。
【0010】さらに、お箸としての使用を考えると強度
の補強を目的として、補強小繊維を含有せしめられる。
その含有量は、5〜30重量%の範囲内にあることが好
適である。補強小繊維の含有量が5重量%未満である
と、繊維補強の効果が得られない。また、30重量%を
超えると、溶融樹脂との混練中に、補強繊維が無機質微
小中空体の破砕を助長するために好ましくない。補強小
繊維としては、ガラス繊維、炭素繊維、アラミド繊維、
セラミック繊維などがあげられるが、なかでもガラス繊
維が繊維長の安定性および価格の点から好ましい。補強
小繊維の径は、好ましくは3μm〜30μmで、繊維長
は好ましくは2〜30mmであるチョップドストランド
が好適に使用される。
【0011】無機質微小中空体および補強小繊維につい
ては、必要により樹脂との密着性を向上させるために、
その表面をカップリング剤で処理することは、より好ま
しい。カップリング剤としては有機シラン化合物、有機
チタネート化合物あるいは有機アルミネート化合物があ
げられる。
【0012】本発明で使用される熱可塑性樹脂として
は、価格、性能上決定されるものであるが、特にお箸の
場合には、洗浄時、沸騰水に浸漬した時の耐熱性、耐水
性、さらに固い食物を突き刺しても折れたり、曲がった
りしないこと、すなわち機械的強度が要求される。した
がって、樹脂の選択においては、これらの要求にかんが
みて決定される必要がある。そこで、本発明において
は、ポリカーボネート樹脂、各種ポリアミド樹脂、ポリ
フェニレンサルファイド樹脂、ポリブチレンテレフタレ
ート樹脂、ポリエチレンテレフタレート樹脂、ポリアセ
タール樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、エチレ
ン/テトラフルオロエチレン共重合体樹脂、テトラフル
オロエチレン/パーフルオロアルキルビニルエーテル共
重合体樹脂のうち、1種または2種以上の熱可塑性樹脂
が好適に使用される。
【0013】本発明におけるお箸は大量に製造されるほ
うが、当然安価にでき、また、原材料の利用率も向上す
るので、高圧の射出成形法によって製造される。射出成
形では、無機質微小中空体および補強小繊維が、加熱溶
融された樹脂と混練押し出しされてできる円柱状などの
ペレットを用いて行われる。ペレットにすることなく、
無機質微小中空体、補強小繊維、粉状あるいはビーズ状
熱可塑性樹脂をそれぞれ所定量配合して別々に射出成形
機に供給した場合には、軽い無機質微小中空体が最後ま
で原料投入口に残ったり、橋架け作用によって可塑化部
に入っていかない現象が生じる。そのため、得られる射
出成形物中に、所望量の無機質微小中空体が含有されな
かったり、不均質な分布となっていたりして、十分な軽
量化効果が得られないことになるからである。本発明で
は、ペレットは直径0.5〜5mm、長さ0.5〜10
mm柱状のものが好ましく、射出成形は好ましくは10
0〜1500kg/cm2 、200〜370℃にて行わ
れる。
【0014】
【実施例】平均粒径が40μm、700kg/cm2
静水圧下で4%の体積減少率のあるガラスバルーン(ガ
ラス組成(重量%)として、SiO2 70.5、B2
37.8、Na2 O 4.9、CaO 11.1、K2
O 0.8、ZnO 1.0、Al23 0.8、P
25 1.4、SO3 0.3、Li23 0.86で
あり、B23 /Na2 O=1.59)3kg、ガラス
繊維(チョップドストランド、繊維長3mm、単繊維径
7μm)1kgとビーズ状芳香族ポリカーボネート樹脂
6kgを混合の上、10kg/HRの割合で290℃に
保持された同方向回転2軸押出機で混練押出しし、空冷
後、ペレタイザーで直径3mm、長さ3mmの円柱状に
切断、ペレットを得た。得られたペレットを120℃で
4時間乾燥後、300℃に保持された射出成形機に投入
し、保圧800kg/cm2 で幅12.5mm、長さ2
00mm、厚さ3mmの物性測定用の試験片に成形し
た。また、金型を交換して実際に長さ19.5cm、根
本で7mm角のお箸にも成形した。これらの物性値を表
1に示す。
【0015】
【比較例】実施例で使用したのと同じ芳香族ポリカーボ
ネート樹脂9kgおよびガラス繊維1kgを使用した他
は実施例と同様に実施し、物性試験片およびお箸を作製
した。これらの物性値を表1に合わせて示す。表1にお
いて、成形されたお箸の比重を比較すると、実施例で記
載したガラスバルーンを含有したお箸は、比重差で15
%軽量化することが判明した。また、機械的強度も、ガ
ラス繊維のみで補強された場合よりも優れることがわか
った。
【0016】
【表1】
【0017】
【発明の効果】本発明のお箸は、量産性、機械的強度、
耐熱性に優れた特徴を有し給食業務において一度に何十
本ものお箸を運搬、洗浄する従事者の負担を軽減する。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】無機質の微小中空体10〜55重量%、補
    強小繊維5〜30重量%、残部が熱可塑性樹脂からなる
    ペレットが射出成形により成形されたお箸。
  2. 【請求項2】無機質の微小中空体が、平均粒径1〜70
    0μm、密度0.3〜0.9g/cm2 、アルカリ溶出
    度0.08meq/g以下のガラス微小中空体からなる
    請求項1のお箸。
  3. 【請求項3】ガラス微小中空体が、SiO2 と60〜8
    0重量%、Na2 O 2〜12.5〜重量%、CaO
    5〜15重量%、B23 6〜15重量%であり、B2
    3/Na2 O 1.2〜3.5の組成を有する請求項
    2のお箸。
  4. 【請求項4】補強小繊維が、直径3〜30μm、長さ2
    〜30mmのガラス繊維のチョップドストランドからな
    る請求項1または2のお箸。
  5. 【請求項5】熱可塑性樹脂が、ポリカーボネート樹脂、
    各種ポリアミド樹脂、ポリフェニレンサルファイド樹
    脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、ポリエチレンテ
    レフタレート樹脂、ポリアセタール樹脂、変性ポリフェ
    ニレンエーテル樹脂、エチレン/テトラフルオロエチレ
    ン共重合体樹脂、テトラフルオロエチレン/パーフルオ
    ロアルキルビニルエーテル共重合体樹脂のうちから選ば
    れた1種または2種以上からなる請求項1記載のお箸。
JP22702193A 1993-09-13 1993-09-13 お 箸 Pending JPH0779850A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1741369A1 (en) * 2005-07-06 2007-01-10 Nan-Hee Lee A combined spoon and chopsticks

Cited By (1)

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