JPH077979A - 交流電動機の駆動装置 - Google Patents

交流電動機の駆動装置

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JPH077979A
JPH077979A JP14907693A JP14907693A JPH077979A JP H077979 A JPH077979 A JP H077979A JP 14907693 A JP14907693 A JP 14907693A JP 14907693 A JP14907693 A JP 14907693A JP H077979 A JPH077979 A JP H077979A
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JP
Japan
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timer
signal
phase
microcomputer
time
Prior art date
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JP14907693A
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English (en)
Inventor
Naoto Tominaga
直人 富永
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 装置の小形化を図るとともに、半導体スイッ
チング素子に与える点弧信号を精度よく得ることができ
るようにする。 【構成】 交流電源線20乃至22と誘導電動機23の
入力端子との間にサイリスタ25乃至30を各相毎に逆
並列接続してスイッチング回路24を構成する。同期信
号発生回路31は、交流電源線20,21間の電圧VR
Sに同期した同期信号SSを発生する。そして、マイク
ロコンピュータ32は、第1及び第2のタイマー32a
及び32bを備えており、同期信号SSにより外部割込
みが作用されると、第1及び第2のタイマー32a及び
32bに計時作動させ、そのタイマー割込みと協働して
位相制御用の点弧信号を形成してサイリスタ25乃至3
0のゲートに与える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は位相制御により交流電動
機に対する印加電圧を変化させるようにした交流電動機
の駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、三相交流電動機を起動或いは停
止させる駆動装置としては、位相制御によりその三相交
流電動機に対する印加電圧を漸増或いは漸減させること
によって、起動電流を抑制して円滑な起動を行なわせ或
いは衝撃のない円滑な停止を行なわせるようにしたもの
が考えられている。
【0003】図6に従来の駆動装置の一例を示す。即
ち、R,S及びT相の交流電源線1,2及び3は、図示
しない三相交流電源に接続されており、これらの交流電
源線1,2及び3と交流電動機例えば三相誘導電動機4
の入力端子との間には、各相毎に逆並列接続された半導
体スイッチング素子たるサイリスタ5乃至10からなる
スイッチング回路11が設けられている。
【0004】サイリスタ5乃至10を制御する位相制御
パターン発生回路12は、次のように構成されている。
同期信号発生回路13は、その入力端子が交流電源線
1,2及び3に接続され、出力端子が鋸歯状波発生回路
14の入力端子に接続されていて、三相交流電源に同期
した同期信号を発生するようになっている。そして、鋸
歯状波発生回路14は、同期信号発生回路13からの同
期信号の立上り及び立下りに同期して鋸歯状波を発生す
るようになっている。基準電圧発生回路15は、入力端
子にスタート指令信号STが与えられると、最大レベル
から最小レベルへと順次変化する基準電圧を出力し、入
力端子にストップ指令信号SPが与えられると、最小レ
ベルから最大レベルへと順次変化する基準電圧を出力す
るようになっている。更に、鋸歯状波発生回路14及び
基準電圧発生回路15の各出力端子は比較回路16の入
力端子に接続されている。この比較回路16は、鋸歯状
波発生回路14からの鋸歯状波と基準電圧発生回路15
からの基準電圧とを比較して点弧信号を発生し、これら
を前記サイリスタ5乃至10のゲートに与えるようにな
っている。
【0005】次に、上記従来例の作用につき、図3及び
図7をも参照して述べる。誘導電動機4のスタート(起
動)時には、その誘導電動機4に対する印加電圧は、図
3に示すように、初期電圧V0から全電圧(100%)
V1に向かって加速時間Tで直線的に上昇するように制
御されるのが一般的である。
【0006】而して、同期信号発生回路13は、例え
ば、図7(a)及び(b)に示すように、R,S相間た
る交流電源線1,2間の電圧VRSの負から正へのゼロ
クロス点及び正から負へのゼロクロス点の間でハイレベ
ルとなる同期信号SSを出力する。そして、鋸歯状波発
生回路14は、図7(c)に示すように、同期信号SS
の立上りに同期して直線的に上昇し且つ立下りで最大と
なる鋸歯状波VN1を出力するとともに、図7(d)に
示すように、同期信号SSの立下りに同期して直線的に
上昇し且つ立上りで最大となる鋸歯状波VN2を出力す
る。
【0007】一方、基準電圧発生回路15は、スタート
指令信号STが与えられると、図7(c)及び(d)に
示すように、先ず、最大レベルの基準電圧VRを出力す
る。そして、比較回路16は、鋸歯状波発生回路14か
らの鋸歯状波VN1,VN2と基準電圧発生回路15か
らの基準電圧VRとを比較し、電圧VRSの正半波時に
は、図7(e)に示すように、ハイレベルの点弧信号G
1を出力してサイリスタ5のゲートに与えて、そのサイ
リスタ5を点弧(オン)させ、更に、電圧VRSの負半
波時には、図7(f)に示すように、ハイレベルの点弧
信号G2を出力してサイリスタ6に与えて、そのサイリ
スタ6を点弧させる。
【0008】以上は、R相の交流電源線1に接続された
サイリスタ5,6について延べたものであるが、他のS
相の交流電源線2に接続されたサイリスタ7,8及びT
相の交流電源線3に接続されたサイリスタ9,10につ
いても同様にして点弧信号が形成される。但し、サイリ
スタ7,8に対する同期信号はS,T相間たる交流電源
線2,3間の電圧から得られ、サイリスタ9,10に対
する同期信号はT,R相間たる交流電源線3,1間の電
圧から得られる。
【0009】その後は、基準電圧発生回路15は基準電
圧VRを最大レベルから最小レベルに向かって順次変化
するようになっており、従って、誘導電動機4に対する
印加電圧は、図3に示すように、初期電圧V0から全電
圧V1へと直線的に上昇する。尚、基準電圧発生回路1
5は、ストップ指令信号SPが与えられたときには、起
動時と逆の動作を行なうようになっている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】従来の構成では、位相
制御パターン発生回路12における同期信号発生回路1
3,鋸歯状波発生回路14及び比較回路16は三相分の
回路構成が必要であるが、これらはIC,抵抗及びコン
デンサ等の多数の電子部品にて構成されるので、制御基
板が大きくなり、全体として大形化する問題があり、
又、点弧信号の精度をよくするためには、三相分の点弧
信号相互の調整を行なう必要がある。
【0011】本発明は上記事情に鑑みてなされたもの
で、その目的は、小形化を図り得るとともに、点弧信号
の精度をよくすることができて、その点弧信号の調整が
不要になる交流電動機の駆動装置を提供することにあ
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明の交流電動機の駆
動装置は、交流電源と交流電動機との間に各相毎に半導
体スイッチング素子を逆並列接続して構成されたスイッ
チング回路を設け、前記交流電源に同期した同期信号を
出力する同期信号発生手段を設け、この同期信号発生手
段からの同期信号に基づき前記半導体スイッチング素子
を制御して位相制御を行なうためのマイクロコンピュー
タを設け、このマイクロコンピュータを、前記同期信号
発生手段からの同期信号による外部割込みにより位相角
に相当する位相角用設定時間の計時作動を行なうととも
にその計時作動の終了後はタイミング用設定時間の計時
作動を繰返し行なうタイマー手段を備えて、タイマー手
段の位相角用設定時間の計時作動の終了時及び各タイミ
ング用設定時間の計時作動の終了時毎のタイマー割込み
により前記半導体スイッチング素子の点弧信号を形成す
るように構成するところに特徴を有する。
【0013】この場合、タイマー手段の初期値,交流電
動機の加減速時間及び半導体スイッチング素子の点弧信
号の信号幅等の制御データを設定するデータ設定器及び
その制御データを表示する表示器を設けるとよい。
【0014】更に、マイクロコンピュータを、交流電動
機の周波数を監視して、その周波数に応じてタイマー手
段の位相角用設定時間及びタイミング用設定時間を補正
するように構成することが好ましい。
【0015】
【作用】請求項1記載の交流電動機の駆動装置によれ
ば、マイクロコンピュータが同期信号発生回路からの同
期信号による外部割込みに応じてスイッチング回路の半
導体スイッチング素子の点弧信号をソフトウエアで形成
するので、全体として小形化を図ることができ、しか
も、点弧信号を精度よく形成することができる。
【0016】請求項2記載の交流電動機の駆動装置によ
れば、データ設定器によってタイマー手段の初期値,交
流電動機の加減速時間及び半導体スイッチング素子の点
弧信号の信号幅等の制御データを設定することができる
ので、各種の交流電動機に対応させることができ、又、
制御データを表示器に表示させるので、制御データの設
定を確実に行なうことができる。
【0017】請求項3記載の交流電動機の駆動装置によ
れば、マイクロコンピュータが交流電源の周波数を監視
してその周波数に応じてタイマー手段の位相角用設定時
間及びタイミング用設定時間を補正するので、交流電源
の周波数が変動しても精度よく位相制御を行なうことが
できる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例につき、図1乃
至図3を参照して説明する。三相たるR,S及びT相の
交流電源線20,21及び22は図示しない三相交流電
源に接続されるもので、これらと交流電動機例えば三相
誘導電動機23との間にはスイッチング回路24が設け
られている。即ち、R相の交流電源線20と誘導電動機
23のR相入力端子との間にはサイリスタ25,26が
逆並列に接続され、S相の交流電源線21と誘導電動機
23のS相入力端子との間にはサイリスタ27,28が
逆並列に接続され、T相の交流電源線22と誘導電動機
23のT相入力端子との間にはサイリスタ29,30が
逆並列に接続されている。
【0019】同期信号発生手段としての同期信号発生回
路31は、入力端子がR,S相の交流電源線20,21
間に接続されていて、交流電源線20,21間の電圧V
RSに同期して同期信号SSを出力するようになってい
る。そして、この同期信号発生回路31の出力端子はマ
イクロコンピュータ32の入力ポートに接続されてい
る。
【0020】マイクロコンピュータ32は、タイマー手
段としてカウンタからなる第1のタイマー(タイマー
1)32a及び第2のタイマー(タイマー2)32bを
備えている。又、マイクロコンピュータ32において、
入力ポートにデータ設定器33が接続され、出力ポート
は表示器34に接続されるようになっている。
【0021】この場合、データ設定器33は、作業者の
操作により、第1のタイマー32aの初期値たる初期位
相角用設定時間,誘導電動機23の加減速時間及びサイ
リスタ25乃至30の点弧信号の信号幅等の制御データ
を設定するようになっており、マイクロコンピュータ3
2は、データ設定器33によって設定された制御データ
を表示器34に表示させるようになっている。
【0022】そして、マイクロコンピュータ32は、入
力ポートにスタート指令信号ST若しくはストップ指令
信号SPが与えられると、同期信号発生回路31からの
同期信号SS及びデータ設定器34からの制御データに
基づいて、後述するように誘導電動機23の制御のため
の動作を行なうようになっている。
【0023】次に、本実施例の作用につき、図2及び図
3をも参照しながら説明する。マイクロコンピュータ3
2は、データ設定器33によって設定された制御データ
を読込んでRAMに記憶させるとともに表示器34に表
示させる。又、同期信号発生回路31は、図2(a)及
び(b)に示すように、R,S相の交流電源線20,2
1間の電圧VRSの正から負へのゼロクロス点及び正か
ら負へのゼロクロス点の間でハイレベルとなる同期信号
SSを出力する。
【0024】今、スタート指令信号STがマイクロコン
ピュータ32に与えられると、マイクロコンピュータ3
2は、RAMに記憶された初期値から例えば初期電圧V
0(図3参照)が得られるような初期位相角を演算し且
つこの初期位相角が得られるような初期位相角用設定時
間を演算する。そして、マイクロコンピュータ32は、
同期信号発生回路31が同期信号SSを出力すると、そ
の同期信号SSの立上りにより外部割込みが作用し(図
2(b)参照)、第1のタイマー32aに前記初期位相
角用設定時間をタイマー時間Taとしてプリセットして
計時作動を開始させる。その後、第1のタイマー32a
がタイマー時間Taの計時作動を終了すると、マイクロ
コンピュータ32にはその計時終了時点でタイマー割込
みとしてタイマー1割込みが作用する(図2(c)参
照)。
【0025】マイクロコンピュータ32は、タイマー1
割込みが作用すると、図2(c)に示すように、点弧信
号G1をロウレベルからハイレベルとするとともに、第
2のタイマー32bを一旦リセットさせた上で、その第
2のタイマー32bにタイマー時間Tbの繰返し計時作
動を開始させる。そして、第2のタイマー32bは、タ
イマー時間Tbの計時作動を終了する毎に、図2(c)
に示すように、タイマー割込みとしてタイマー2割込み
を作用させる。この場合、第2のタイマー32bのタイ
マー時間Tbは、点弧信号を切換えるためのタイミング
用設定時間を示すもので、電源周波数の電気角で30°
に相当するものである。
【0026】第2のタイマー32bがタイマー時間Tb
の計時作動を終了すると、マイクロコンピュータ32に
1回目のタイマー2割込みが作用し、マイクロコンピュ
ータ32は、点弧信号G1をハイレベルのままとすると
ともに、図2(f)に示すように、点弧信号G4をロウ
レベルとする。そして、第2のタイマー32bは再びタ
イマー時間Tbの計時作動を開始する。
【0027】マイクロコンピュータ32は、以下同様に
して、次のように動作する。即ち、2回目のタイマー2
割込みが作用すると、点弧信号G1をハイレベルのまま
とするとともに、図2(h)に示すように、点弧信号G
6をハイレベルとし、3回目のタイマー2割込みが作用
すると、点弧信号G6をハイレベルのままとするととも
に、図2(a)に示すように、点弧信号G1をロウレベ
ルとする。以下同様にして、図2(b)乃至(h)に示
すように、4回目のタイマー2割込みにより点弧信号G
3をハイレベルとし、5回目のタイマー2割込みにより
点弧信号G6をロウレベルとし、6回目のタイマー2割
込みにより点弧信号G2をハイレベルとし、7回目のタ
イマー2割込みにより点弧信号G3をロウレベルとし、
8回目のタイマー2割込みにより点弧信号G5をハイレ
ベルとし、9回目のタイマー2割込みにより点弧信号G
2をロウレベルとし、10回目のタイマー2割込みによ
り点弧信号G4をハイレベルとし、そして、11回目の
タイマー2割込みにより点弧信号G5をロウレベルとす
る。
【0028】尚、初期電圧V0即ち初期位相角(初期位
相角用設定時間たるタイマー時間Ta)にもよるが、こ
の図2に示す例では、第2のタイマー32bによる10
回目のタイマー2割込みより前に、マイクロコンピュー
タ32には同期信号発生回路31からの同期信号SSに
よって再び外部割込みが作用するようになっており、従
って、第1のタイマー32aが再びタイマー時間Taの
計時作動を開始する。そして、第1のタイマー32aが
タイマー時間Taの計時作動を終了すると、マイクロコ
ンピュータ32にタイマー1割込みが作用し、マイクロ
コンピュータ32は、第2のタイマー32bをリセット
させて、再び第2のタイマー32bにタイマー時間Tb
の繰返し計時作動を開始させる。従って、第2のタイマ
ー32bは12回目のタイマー時間Tbの計時作動を終
了する前に、即ち、12回目のタイマー2割込みを発生
する前にリセットされることになる。
【0029】以上のようにして形成された点弧信号G1
乃至G6はサイリスタ25乃至30の各ゲートに与えら
れるものである。そして、実際には、ハイレベルの信号
が点弧信号G1乃至G6となってその立上りによってサ
イリスタ25乃至30が点弧(オン)されるものであ
る。従って、図2から明らかなように、点弧信号G1乃
至G6の発生順序はG1,G6,G3,G2,G5及び
G4となり、これらの位相差は60°となり、又、点弧
信号G1とG2との間,G3とG4との間及びG5とG
6との間の位相差は180°となる。勿論、このこと
は、三相交流電源のR,S及び相の相間電圧の位相差が
120°であることに基因する。
【0030】尚、マイクロコンピュータ32は、データ
設定器33からの制御データたる信号幅データにより、
点弧信号G1乃至G3及びG5,G6の信号幅(ハイレ
ベル期間)が90°となるように設定しているが、これ
は、これらの点弧信号G1乃至G3及びG5,G6によ
るサイリスタ25乃至27及び29,30の点弧を確実
にするためである。
【0031】その後、マイクコンピュータ32は、第1
のタイマー32aの初期値たる初期電圧V0と,全電圧
V1と,加速時間T等から第1のタイマー32aのタイ
マー時間Ta(位相角)を演算してこれが順次小となる
ように設定するものであり、従って、誘導電動機23に
対する印加電圧は、図3に示すように、全電圧(100
%)V1に向かって上昇するようになり、その後は、誘
導電動機23は、印加電圧が全電圧V1になって定常運
転状態となる。
【0032】尚、その後において、マイクロコンピュー
タ32にストップ信号SPが与えられた場合には、通
常、加速時間Tと減速時間とが同一として設定されるこ
とにより、マイクロコンピュータ32は、加速時と逆の
動作を行なって誘導電動機23の減速制御を行なうよう
になる。
【0033】このように、本実施例においては、三相交
流電源に同期して同期信号SSを出力する同期信号発生
回路31を設けて、これからの同期信号SSを外部割込
みとしてマイクロコンピュータ32に作用させ、且つ、
マイクロコンピュータ32のタイマー32a,32bを
作動させてマイクロコンピュータ32にタイマー割込み
を作用させ、以て、マイクロコンピュータ32によりス
イッチング回路24のサイリスタ25乃至30に対する
点弧信号G1乃至G6を得るようにした。
【0034】従って、マイクロコンピュータ32による
ソフトウエアによりサイリスタ25乃至30に対する点
弧信号G1乃至G6を得るので、従来のハードウエアに
よる場合とは異なり、多数の電子部品を取付けるための
おおきな制御基板は不要となり、全体としての小形化を
図ることができる。
【0035】そして、マイクロコンピュータ32は、同
期信号発生回路31の同期信号SSを基にタイマー手段
たる第1及び第2のタイマー32a及び32bのタイマ
ー1割込み及びタイマー2割込みによって、スイッチン
グ回路24のサイリスタ25乃至30に対する点弧信号
G1乃至G6を形成するようにしたので、従来のハード
ウエアの構成とは異なり、点弧信号G1乃至G6相互間
の調整は不要であり、調整なしでも精度のよい点弧信号
G1乃至G6を得ることができ、以て、誘導電動機23
に対する印加電圧の位相制御を精度よく行なうことがで
きる。
【0036】更に、第1のタイマー32aの初期値(初
期電圧),誘導電動機23の加減速時間及びサイリスタ
25乃至30の点弧信号G1乃至G6の信号幅(ハイレ
ベル期間)等の制御データをデータ設定器33によって
設定するようにしたので、その制御データは任意に設定
することができ、従って、誘導電動機23としては種々
のものの制御に対処することが可能となる。この場合、
制御データを表示器34に表示するようにしたので、誘
導電動機23の制御データの設定を確実に行なうことが
できる。
【0037】図4及び図5は本発明の第2の実施例であ
り、前記実施例の図1及び図2と同一部分には同一符号
を付して示し、以下、異なる部分について説明する。即
ち、図4において、マイクロコンピュータ32は、タイ
マー手段として、第1及び第2のタイマー32a及び3
2bの他に、第3のタイマー(タイマー3)32cを備
えている。そして、マイクロコンピュータ32は、図5
(c)及び(f)に示すように、第2のタイマー32b
の11回目のタイマー2割込により第3のタイマー(タ
イマー3)32cにタイマー時間Tcの計時作動を開始
させるようになっている。この場合、第3のタイマー3
2cのタイマー時間Tcは、三相交流電源の周波数の電
気角で60°に相当する時間に設定されている。
【0038】而して、第3のタイマー32cがタイマー
時間Tcの計時作動を終了すると、その第3のタイマー
32cはマイクロコンピュータ32にタイマー割込みた
るタイマー3割込みを作用させるようになっており、こ
れにより、マイクロコンピュータ32は点弧信号G4を
ロウレベルとするようになっている。従って、点弧信号
G4の信号幅(ハイレベル期間)も90°となる。
【0039】以上のような第2の実施例の構成は、次の
理由によるものである。前述したように、誘導電動機2
3の起動時には、位相制御の位相角が大で第1のタイマ
ー32aのタイマー時間Taが長く設定されるので、第
2のタイマー32bは、11回目のタイマー2割込みを
発生した後12回目のタイマー2割込みを発生する前に
第1のタイマー32aのタイマー1割込みによりリセッ
トされるようになり、その分だけ点弧信号G4の信号幅
(ハイレベル期間)は90°より小になる。
【0040】従って、第2の実施例のような構成とすれ
ば、位相制御の位相角に影響されることなく点弧信号G
1乃至G6の全ての信号幅を等しく90°に設定するこ
とができ、サイリスタ25乃至30を確実に点弧させる
ことができる。
【0041】尚、上記各実施例において、同期信号発生
回路31を周波数検出手段として利用し、マイクロコン
ピュータ32を、常時三相交流電源の周波数を監視し
て、その周波数に応じてタイマー32a,32b及び3
2cのタイマー時間Ta,Tb及びTcを補正し、以
て、夫々が設定された電気角を実現するように制御する
構成としてもよい。このようにすれば、三相交流電源の
周波数が変動しても、これに追従して確実に位相制御を
行なうことができる。
【0042】その他、本発明は上記し且つ図面に示した
各実施例に限定されるものではなく、例えば、誘導電動
機に限らず交流電動機全般に適用できる等、要旨を逸脱
しない範囲内で適宜変形して実施し得ることは勿論であ
る。
【0043】
【発明の効果】本発明は、以上説明した通りであるの
で、次のような効果を奏する。請求項1記載の交流電動
機の駆動装置によれば、同期信号発生手段により交流電
源の周波数に同期した同期信号によりマイクロコンピュ
ータに外部割込みを作用させて、このマイクロコンピュ
ータによりタイマー手段との協働によりスイッチング回
路の半導体スイッチング素子の点弧信号を形成するよう
にしたので、小形化を図り得るとともに、点弧信号の精
度をよくすることができて、点弧信号の調整が不要にな
る。
【0044】請求項2記載の交流電動機の駆動装置によ
れば、データ設定器によってタイマー手段の初期値,交
流電動機の加減速時間及び半導体スイッチング素子の点
弧信号の信号幅等の制御データを設定することができる
ので、各種の交流電動機に対応させることができ、又、
制御データを表示器に表示させるので、制御データの設
定を確実に行なうことができる。
【0045】請求項3記載の交流電動機の駆動装置によ
れば、マイクロコンピュータが交流電源の周波数を監視
してその周波数に応じてタイマー手段の位相角用設定時
間及びタイミング用設定時間を補正するので、交流電源
の周波数が変動しても精度よく位相制御を行なうことが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す電気的構成図
【図2】作用説明用の信号波形図
【図3】作用説明用の起動特性図
【図4】本発明の第2の実施例を示す図1相当図
【図5】図2相当図
【図6】従来例を示す電気的構成図
【図7】作用説明用の信号波形図
【符号の説明】
図面中、20乃至22は交流電源線、23は誘導電動機
(交流電動機)、24はスイッチング回路、25乃至3
0はサイリスタ(半導体スイッチング素子)、31は同
期信号発生回路(同期信号発生手段)、32はマイクロ
コンピュータ、32a乃至32cは第1乃至第3のタイ
マー(タイマー手段)、33はデータ設定器、34は表
示器を示す。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流電源と交流電動機との間に設けられ
    各相毎に半導体スイッチング素子を逆並列接続して構成
    されたスイッチング回路と、 前記交流電源に同期した同期信号を出力する同期信号発
    生手段と、 この同期信号発生手段からの同期信号に基づき前記半導
    体スイッチング素子を制御して位相制御を行なうための
    マイクロコンピュータとを具備し、 前記マイクロコンピュータは、前記同期信号発生手段か
    らの同期信号による外部割込みにより位相角に相当する
    位相角用設定時間の計時作動を行なうとともにその計時
    作動の終了後はタイミング用設定時間の計時作動を繰返
    し行なうタイマー手段を有して、タイマー手段の位相角
    用設定時間の計時作動の終了時及び各タイミング用設定
    時間の計時作動の終了時毎のタイマー割込みにより前記
    半導体スイッチング素子の点弧信号を形成するように構
    成されていることを特徴とする交流電動機の駆動装置。
  2. 【請求項2】 タイマー手段の初期値,交流電動機の加
    減速時間及び半導体スイッチング素子の点弧信号の信号
    幅等の制御データを設定するデータ設定器及びその制御
    データを表示する表示器を有することを特徴とする請求
    項1記載の交流電動機の駆動装置。
  3. 【請求項3】 マイクロコンピュータは、交流電動機の
    周波数を監視して、その周波数に応じてタイマー手段の
    位相角用設定時間及びタイミング用設定時間を補正する
    ように構成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の交流電動機の駆動装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102291061A (zh) * 2011-08-25 2011-12-21 安徽鑫龙电器股份有限公司 一种软起动器的制动方法
CN117833714A (zh) * 2024-03-05 2024-04-05 成都新欣神风电子科技有限公司 一种适用于直流电机正反转的冲击电流抑制电路

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