JPH0779372A - 電子カメラ装置 - Google Patents

電子カメラ装置

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JPH0779372A
JPH0779372A JP5162678A JP16267893A JPH0779372A JP H0779372 A JPH0779372 A JP H0779372A JP 5162678 A JP5162678 A JP 5162678A JP 16267893 A JP16267893 A JP 16267893A JP H0779372 A JPH0779372 A JP H0779372A
Authority
JP
Japan
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image signal
camera device
electronic camera
line
sensitivity
Prior art date
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Pending
Application number
JP5162678A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiharu Kobayashi
稔治 小林
Tadashi Tokuyama
正 徳山
Hideki Matsumoto
秀樹 松元
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH0779372A publication Critical patent/JPH0779372A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】スチルカメラ装置で見かけ上のダイナミックレ
ンジを広くして白とびを抑える。 【構成】ラインごとに感度が異なる画像信号が出力され
る撮像素子10と、低感度のゲイン調整回路25と、こ
のゲイン調整回路25よりの画像信号と高感度の画像信
号とを合成する合成手段29と、白とび検出回路32
と、白とび検出出力に基づいて合成された画像信号を補
間する白とび補間回路31とを有する。白とびが発生し
たときは低感度の画像信号で補間することによって白と
びがなくなるから、撮像素子10の見かけ上のダイナミ
ックレンジを拡張できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、動画用CCDを撮像
素子として使用したスチル用および動画用に適用できる
電子カメラ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】CCDなどの電荷結合素子を使用した撮
像素子のなかで、FIT方式(フレームインターライン
トランスファ方式)の撮像装置が知られている。
【0003】FIT方式の撮像装置は動画用被写体を撮
像するときに使用されるもので、図12にその構造の一
例を示す。同図にあって、この撮像素子(以下CCDと
いう)は受光部10Aと、受光部10Aで露光された電
荷を蓄積する蓄積部10Bと、蓄積部10Bに蓄積され
た電荷を1ラインごとに読み出す水平転送部10Cとで
構成される。
【0004】受光部10Aにはm×2n個の受光素子
(画素)11が形成されると共に、縦方向の受光素子1
1に対して配されたm本の垂直転送レジスタ(VSR)
13を有し、受光素子11には被写体像(光学像)が結
像してその明るさに応じた電荷が誘起する。この電荷は
隣接する垂直転送レジスタ13に転送される。
【0005】蓄積部10Bは垂直転送レジスタ13の直
下に形成された蓄積および転送用の垂直転送レジスタ1
5のみで構成され、上述した垂直転送レジスタ13に転
送された1フィールド分の電荷が垂直ブランキング期間
(VBLK)を利用して蓄積部10Bに高速転送されて
対応するレジスタ15に蓄積される。
【0006】水平転送部10Cはmビットの水平転送レ
ジスタ(HSR)17を有し、その出力電荷が出力部1
8に供給される。したがって出力端子19には被写体像
が画像信号(電気信号)に変換されて得られる。
【0007】このように構成されたCCD10にあっ
て、動画像読み出しのように通常は2ライン同時読み出
しが行なわれ、それらが合成されて各フィールドの画像
信号としている。奇数フィールドと偶数フィールドとで
は使用するラインは1ライン分シフトする。
【0008】したがってこのCCD10をスチル画像用
としても適用する場合には、奇数ラインに存在する受光
素子から得られる画像信号を奇数フィールド用の画像信
号として使用し、偶数ラインに存在する受光素子から得
られる画像信号を偶数フィールド用の画像信号として使
用すればよい。
【0009】奇数フィールドと偶数フィールドとでは図
13A〜Eに示すように1フィールド分の時間だけ撮像
タイミングが相違するので、特に動きの速い被写体から
スチル画像信号を生成しようとするときには画像がぶれ
てしまう。これは、奇数フィールドと偶数フィールドの
画像信号を合わせた1フレーム分の画像信号で1枚のス
チル画像が構成されるからである。
【0010】この画ぶれをなくすためには、例えば図1
4A〜Cに示すように同一フィールドで奇数ラインと偶
数ラインの受光素子を同時に露光し、奇数フィールドで
は奇数ラインからの画像信号を用い(同図D)、偶数フ
ィールドでは偶数ラインからの画像信号(同図E)を用
いるようにすれば、同一タイミングで撮像した画像信号
に基づいて1枚のスチル画像が構成されるものであるか
ら、動きの速い被写体であっても画ぶれのないスチル画
像を得ることができる。
【0011】図14の場合は奇数ライン、偶数ラインと
も同一タイミングで電荷の蓄積が開始されるが図には示
してないが、厳密に考察すれば蓄積時間は若干相違す
る。なぜならば、奇数ラインの電荷を読み出した後で偶
数ラインの電荷を読み出す必要があるから、その読み出
し時間差だけ蓄積時間が相違することになるからであ
る。この蓄積時間を同じにするには図15以下の技術を
用いればよい。
【0012】図15のように、電荷蓄積タイミングを同
じにして偶数ラインの電荷蓄積時間T2が、奇数ライン
の電荷蓄積時間T2と同じ時間となるように、最初から
所定時間T1までの電荷は使用しないで半導体基板内に
捨てる手法を採用する。この掃き捨て処理を行なうため
には以下のように転送モードが制御される。
【0013】図15はこの転送モードを実現するための
タイミングチャートであり、図16はこの転送タイミン
グを図式化したものである。
【0014】図15に示すように、この例では奇数ライ
ンの電荷は垂直ブランキング期間VBLKの前半の期間
を利用して蓄積部10Bに高速転送されたのち1ライン
づつ順次通常のライン読み出し速度で読み出される(同
図F,G)。
【0015】偶数ラインの電荷は高速掃き捨て処理が垂
直ブランキング期間VBLKの前半に行なわれ、その後
半の期間は受光部10Aの垂直転送レジスタ(VSR)
13に転送された後通常の速度で読み出される(同図
H,I)。
【0016】これらの転送モードを図16を参照して説
明する。電荷蓄積後奇数ラインの電荷は垂直ブランキン
グ期間VBLKの前半の期間を利用して受光部10Aの
垂直転送レジスタ13に転送される(図16A)。
【0017】転送後直ちに蓄積部10Bに高速転送され
る(同図B)。垂直ブランキング期間VBLKの後半の
期間を利用して偶数ラインの電荷が受光部10Aの垂直
転送レジスタ13に転送される(同図C)。同図Aから
Cまでの電荷転送処理で垂直ブランキング期間VBLK
がほぼ終了する。
【0018】垂直ブランキング期間VBLKに続く奇数
フィールドOFでは蓄積部10Bに蓄積された電荷が1
ラインを単位として順次読み出される。このときの読み
出し速度は水平周期の速さである。この読み出しに同期
して垂直転送レジスタ13からの電荷転送も行なわれる
から、奇数フィールドの終了時点では偶数ラインの電荷
は全て蓄積部10Bに転送される(同図D)。
【0019】偶数フィールドEFでは蓄積部10Bに蓄
積された電荷が1ラインづつ順次読み出され、偶数フィ
ールドのほぼ中間の時点(これは電荷蓄積開始時点に相
当する)になると、蓄積部10Bに蓄積された電荷の状
態は同図Eのようになる。偶数フィールドのほぼ中間時
点からT1だけ経過すと、偶数ラインに蓄積された電荷
SCが垂直転送レジスタ13に転送される(同図F)。
【0020】この電荷転送時点でも偶数フィールドの読
み出しは連続して行なわれるから、この読み出しモード
では受光部10Aに蓄積された電荷SCも順次垂直方向
に転送され、偶数フィールドの終了時点では受光部10
Aと蓄積部10Bには電荷SCのみ存在することになる
(同図G)。
【0021】偶数フィールドでの電荷読み出しが終了
し、これに続く垂直ブランキング期間VBLKが開始す
るタイミングに電荷SCの高速転送が行なわれ、蓄積部
10Bに転送された電荷SCは直ちに半導体基体内部に
捨てられる。つまり、電荷SCの高速掃き捨て処理が行
なわれる(同図H)。
【0022】高速掃き捨て処理が終了したのち、直前の
偶数フィールドにおいて露光された奇数ラインの電荷が
垂直転送レジスタ13に転送される(同図I)。この転
送処理は同図Aと同じ処理であり、この転送処理が必要
なフィールド期間だけ実施されて画ぶれのないスチル用
の画像信号が生成される。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】ところで、動画用CC
D10を用いてスチル用画像信号を生成する場合および
この動画用CCD10を用いて動画用画像信号を生成す
る場合にあって、例えば図17のように室内の中央に窓
があり、屋外が非常に明るいような被写体を撮像するよ
うなときがある。
【0024】このようなとき、窓の外側の被写体を映し
出そうとすると、室内の被写体は殆どの場合黒く埋もれ
てしまう。これとは逆に室内の被写体を映し出そうとす
ると今度は窓の外側の被写体が飛んでしまう。いわゆる
白とびが発生する。撮像目的によっても相違するが通常
は窓の外側の被写体を犠牲にして映し出している。これ
は撮像素子であるCCD10のダイナミックレンジが銀
塩フィルムなどよりも狭いからである。
【0025】そこで、この発明はこのような従来の課題
を解決したものであって、ダイナミックレンジの狭いC
CDのような撮像素子を使用したときでも、その見かけ
上のダイナミックレンジを広くとるようにして白とびを
低減した電子カメラ装置を提案するものである。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
め、請求項1に記載した発明においては、ラインごとに
感度が異なる画像信号が出力される撮像素子と、低感度
のゲイン調整手段と、このゲイン調整手段より出力され
た画像信号と高感度の画像信号とを合成する合成手段
と、白とび検出手段と、白とび検出出力に基づいて合成
された上記画像信号を補間する白とび補間手段とを備
え、白とびが発生したときは上記低感度の画像信号で代
用するようにしたことを特徴とするものである。
【0027】請求項9に記載した発明においては、請求
項1に記載された発明の構成に加えてノイズ低減手段が
設けられ、S/Nの悪い画像信号のノイズを低減するよ
うにしたことを特徴とするものである。
【0028】
【作用】請求項9に記載した発明について説明すると、
図1に示すように電荷蓄積パルスPCを制御することに
よって電子シャッタ機能が働くのでフィールドごとに蓄
積時間が異なるように制御するとフィールドごとに感度
差のある画像信号がCCD10より出力される。
【0029】奇数フィールドと偶数フィールドの画像信
号は合成される結果、フレーム単位でみれば(図1のフ
レームメモリ29の出力側)、この電子シャッタ操作で
ライン単位で感度の異なる画像信号が出力されたことに
なる。
【0030】図3のように奇数フィールドでの出力特性
を曲線Laとしたとき、偶数フィールドでの出力特性は
曲線Lbとなるように制御する。そうすると、曲線La
の方が早く飽和するので、この曲線Laを白とび検出用
として使用し、区間Paは既に曲線La側の画像信号が
飽和している(曲線La1)ので、このときは曲線Lb
側の画像信号(曲線Lb1)を用いる。曲線Lb側の画
像信号は低感度であるため区間Pbでもまだ飽和せず、
したがってこの画像信号を使用すると白とびが抑えられ
る。この処理を行なっているのが図1の白とび検出回路
32であり、白とび補間回路31である。
【0031】奇数フィールドと偶数フィールドの画像信
号を合成すると、図5のようにラインごとに感度差のあ
る画像信号となるから偶数フィールドから得られた画像
信号、つまり合成後の偶数ラインの画像信号に対してノ
イズ低減処理が施される。ノイズ低減回路40(図1)
では隣接する上下ラインの画素のうち相関の強い画素を
用い、それらの平均値を低感度の画像信号に代えて偶数
ラインの画像信号として使用する。こうすることによっ
て、ダイナミックレンジを見かけ上拡張して白とびを補
正した低ノイズの画像が得られる。
【0032】
【実施例】続いて、この発明に係る電子カメラ装置の一
例を上述したCCDを撮像素子とする電子スチルカメラ
装置に適用した場合につき、図面を参照して詳細に説明
する。
【0033】この発明においても図12に示すような動
画用CCD10がスチル画用のCCDとして使用され
る。スチル画像信号を生成するための転送処理としては
図14あるいは図15の何れでも、あるいはその他の転
送処理でもよいが、この例では図15に示す転送モード
を採用したCCDを使用している。
【0034】図1はこの発明を適用した電子スチルカメ
ラ装置20の一例を示すもので、被写体21は光学系2
2を介して図12に示すような構成を採るCCD10に
投影される。
【0035】CCD10からはラインごとに感度差があ
る画像信号が出力される。これは後述するように白とび
を補正するための手段であって、ラインごとに感度の異
なる画像信号を得る手段として、この例では電子シャッ
タ機能を利用している。
【0036】CCD10にはタイミング発生器23より
電荷蓄積パルスPCが供給される。この電荷蓄積パルス
PCは図2Bに示すように奇数フィールドと偶数フィー
ルドとで蓄積時間が相違するようなパルスであって、こ
の例では偶数フィールドの蓄積時間を奇数フィールドの
それよりも1/4程度に少なくして、8倍程度の感度差
をもたせている。そのため、偶数フィールドでの画像信
号は奇数フィールドの画像信号の1/8程度のレベルと
なる。
【0037】この感度差の違いによって奇数フィールド
の画像信号が飽和し始めても、その光量では偶数フィー
ルドの画像信号はまだ飽和しない。つまり、奇数フィー
ルドでの出力特性を図3A曲線Laとすれば、偶数フィ
ールドでの出力特性は曲線Lbのようになり、飽和する
光量はrからsに延びる。
【0038】フィールドごとに感度差が異なる画像信号
はA/D変換器24でディジタル信号に変換されたのち
ゲイン調整回路25に供給される。ゲイン調整回路25
は一対の切り替えスイッチ26,27と乗算器28とで
構成される。乗算器28は偶数フィールドでの画像信号
のゲインを8倍して奇数フィールドの画像信号とそのゲ
インを合わせるためのものである。したがって、偶数フ
ィールドのとき乗算器28側に切り替えられるように切
り替えスイッチ26,27はフィールド単位で交互に切
り替えられる。
【0039】奇数フィールドの画像信号とゲイン調整さ
れた偶数フィールドの画像信号はともに合成器として機
能するフレームメモリ29に供給されてフレーム単位の
画像信号が生成される。奇数フィールドの画像信号に対
して偶数フィールドの画像信号の方がS/Nが劣化して
いるので、図4のように信号合成後のフレーム単位で考
察すると、ライン単位にS/Nの悪い画像信号が存在す
るから、ライン単位にS/Nの悪い画像信号がCCD1
0より出力されたのと等価になる。
【0040】合成後の画像信号は白とび補間回路31と
白とび検出回路32に供給される。白とび検出回路32
では特に偶数フィールドの画像信号が供給され、白とび
が発生するような画像信号が検出される。画像信号はデ
ィジタル化されているので、白とびが発生する特定のデ
ィジタル値(8ビット構成でその最大値が256である
ときには、230〜240当たりの任意のディジタル
値)を基準値として画像信号の2値レベルが比較され
る。この特定のディジタル値を越える画像信号が入力し
たとき白とび補間回路31が動作する。
【0041】例えば図5のように窓の内部で白とびが発
生しているときにはこの窓の領域内にある奇数フィール
ド(つまり奇数ライン)の画像信号に対して白とび補正
処理が施される。窓の領域内に存在する奇数ラインの画
像信号は図3B区間Paにおいて特性曲線La1で示さ
れるように既に飽和した画像信号である。
【0042】一方この領域内での偶数フィールド(つま
り偶数ライン)の画像信号は特性曲線Lb1で示される
画像信号であって、まだ信号レベルが飽和していない。
そこで、この室内の領域では奇数ラインの画像信号(高
感度画像信号)が偶数ラインの画像信号(低感度画像信
号)によって補間される。図5は補間後の状態を示して
いる。
【0043】補間処理は例えば図6に示すように上下の
低感度画像信号を使用した画素単位(●印が注目画素)
の平均値補間処理が一般的であるが、上下何れかのライ
ンの低感度画像信号を使用して補間しても、あるいは注
目画素を含む周囲の複数の画素を用いて補間することも
できる。
【0044】このように領域内に存在する奇数ラインの
み偶数ラインの画像信号を使用して補間されるので、こ
の領域での画像の白とびが抑えられる。白とびの発生し
ていない領域、つまり図3の入射光量がr以下の領域P
bでは特性曲線La2,Lb2の何れかが用いられる。好
ましくは特性曲線La2で示される高感度画像信号を用
いればそれだけノイズの少ない画像信号となる。
【0045】白とびが補正された画像信号はさらにノイ
ズ低減回路40に供給されてノイズの低減処理が実行さ
れる。これは図5のようにフレーム単位で画像信号を合
成すると、ライン単位でS/Nの良いラインとS/Nの
悪いラインとが交互に存在することになり、このままで
は全体の画質が劣化したままとなるからである。
【0046】全体の画質を改善するためにS/Nの悪い
ラインつまり低感度画像信号で構成される偶数ラインの
画像信号に対してノイズ低減処理が施される。図7以下
を参照してノイズ低減処理を説明する。
【0047】図7はノイズ低減処理の説明図であって、
S/Nの悪い偶数ライン上に注目画素(●印)が存在す
るときのみこのノイズ低減処理が実行される。この例で
は注目画素を含む上下左右の9個の画素を参照しながら
ノイズ低減処理が画素ごとに行なわれる。
【0048】図8はノイズ低減処理の一例を示すフロー
チャートであって、注目画素がS/Nの悪いライン上に
あるとき注目画素の真上および真下にある上下ラインの
画素を含む隣接した3個の画素(上下ラインでトータル
6個)を用いて注目画素との相関性が判断される(ステ
ップ41)。
【0049】相関性を判断するために図9a〜cのよう
に3つのエッジパターン(垂直線と2つの斜め線)を基
準にし、これらパターンの上下画素レベルの差C(○印
の画素−◎印の画素)を求め、そのうち最小値のパター
ンを検出する。
【0050】次に、上下画素レベルの差Cが基準値(閾
値)Aと比較され(ステップ42)、基準値Aよりも小
さいときは上下画素の間で相関が強いものと判断し、基
準値Aよりも大きいときには相関性が弱いものと判断す
る。相関が弱いときとは例えば注目画素のラインあるい
は上下ラインが水平エッジのようなときであり、このと
きはノイズ低減処理を施してもS/Nを改善することに
はならないので、ノイズ低減処理はスキップされる(ス
テップ42,47)。
【0051】ノイズ低減処理は相関の強い画素を用いて
行なわれるものであり、相関が強い画素と判断された上
下の画素の平均値Dが算出される(ステップ43)。こ
の平均値Dを用いて次に注目画素のレベルとの差の絶対
値E{=(注目画素のレベル)−(平均値D)}が求め
られ(ステップ44)、その後所定の基準値Bとの比較
処理が行なわれる(ステップ45)。
【0052】このEとBの比較処理は上下の画素の平均
値によって注目画素を置換すべきかどうかの判断を行な
うものであって、E〈Bであるときは注目画素のS/N
よりも上下画素の平均値のS/Nの方がよいものと判断
して注目画素レベルを平均値Dで置換する(ステップ4
6)。
【0053】E〉Bであるときは注目画素のS/Nの方
が上下画素の平均値のS/Nよりもよいことになるの
で、このときは置換処理は行なわない。置換すると返っ
てS/Nが劣化してしまうからである。以上のような処
理をS/Nの悪いラインの全ての画素に対して行なって
ノイズ低減処理を終了する(ステップ47)。
【0054】このように注目画素に対する相関性の強い
上下画素を選択し、その中でノイズ低減処理を施せば、
画面全体の画質が大幅に改善される。特に、S/Nの悪
いラインを選択しながらノイズ低減処理を実行すべきか
否かを画素ごとに判断しているので、画質は大幅に改善
される。
【0055】ノイズ低減処理としては、この他に1次元
あるいは2次元のローパスフィルタ(例えばディジタル
フィルタ)を使用することによっても実現できるし、あ
るいはまた注目画素Ynを含む上下の画素Yn-1,Yn+1
を利用して次のように行なうこともできる。ノイズ低減
処理後の注目画素をYn′とすると、次式のようにノイ
ズ低減処理が施される。
【0056】 Yn′=nYn-1+(1ー2n)Yn+nYn+1 ただし、0〈n≦0.5 ローパスフィルタを使用するときにはこのローパスフィ
ルタを乗算器28の後段で使用することもできる。
【0057】上述した白とび補正処理やノイズ低減処理
などは何れも装置全体の制御を司るために設けられたC
PU(図示はしない)の介在の下に行なわれる。白とび
補正処理やノイズ低減処理などが施された画像信号は、
図1に示すようにさらにガンマ補正回路33で適切なガ
ンマ(γ)補正処理が施されて最終的なスチル用画像信
号(フレーム信号)が出力される。スチル用画像信号は
外部に設けられた記憶手段(ICカードなど)などに保
存することができる。
【0058】ラインごとに感度が異なる画像信号を得る
手段として、上述では電子シャッタを使用し、フィール
ドごとに高感度画像信号と低感度画像信号を得るように
し、その後合成することによってラインごとに感度が異
なる画像信号を得ている。
【0059】その他に、ラインごとに入射光量が相違す
るような減光フィルタを使用しても上述した画像信号を
得ることができる。あるいは、図10に示すように縦横
に配列された画素11に対して、奇数ライン上に配列さ
れる画素11bの受光面積を奇数ライン上に配列される
画像信号11aのそれの例えば1/8程度に設定すれ
ば、ラインごとに感度の異なる画像信号が得られる。
【0060】ラインごとに感度の異なる画像信号を得る
CCD10を使用する場合の他に、この発明では水平方
向の1画素ごとに感度の異なる画像信号が得られるよう
なCCDを使用しても実現できる。
【0061】例えば図11に示すように水平方向の偶数
番目に配列される画素11dの受光面積を奇数番目に配
列される画像信号11cのそれの例えば1/8程度に構
成することによって、画素ごとに感度の異なる画像信号
を得ることができる。
【0062】上述では低感度と高感度の差を8倍程度に
とって説明したが、これは一例に過ぎない。上述した実
施例はこの発明をスチル用画像信号を生成するカメラ装
置に適用したが、動画用画像信号を生成するカメラ装置
にもこの発明を適用できる。
【0063】また従来では上述した白とびが発生しない
ように、絞りをメカ的に調整しているので、そうした場
合には画面全体が暗い画調となる。この絞り込んだ画像
信号をCRTなどのモニタに映し出しているときには黒
レベルの設定次第によっては黒つぶれが発生する場合が
ある。
【0064】これに対してこの発明では、絞りを調整す
ることなく電気的な処理によってCCD10の見かけ上
のダイナミックレンジを広くしているので、白とびが生
じないように補間処理を施しても、それによって黒つぶ
れが発生するようなことはない。そのため、室内の被写
体もはっきり映し出すことができる。
【0065】
【発明の効果】以上のように、請求項1に記載したこの
発明に係る電子カメラ装置では、撮像素子の見かけ上の
ダイナミックレンジを広くしたので白とびのない画像信
号を生成することができる。そのため、被写体の一部に
明るい部分があったとしても、その部分も従来よりはハ
ッキリと映し出すことができる効果がある。
【0066】請求項9に記載したこの発明にかかる電子
カメラ装置では、さらに画面全体のノイズ低減処理を施
しているので、画面全体の画質を大幅に改善できる特徴
を有する。
【0067】したがって、この発明ではダイナミックレ
ンジの狭い動画用撮像素子などを使用した電子カメラ装
置に適用してきわめて好適である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を電子式スチルカメラ装置に適用した
ときの一例を示す系統図である。
【図2】電子シャッタ動作を説明するための波形図であ
る。
【図3】感度の違いによる出力特性を示す図である。
【図4】フレーム信号の例を示す図である。
【図5】白とび補間の例を示す図である。
【図6】白とびをなくすための補間処理例を示す図であ
る。
【図7】ノイズ低減処理を施すべきラインとの関係を示
す図である。
【図8】ノイズ低減処理の一例を示すフローチャートの
図である。
【図9】注目画素と上下画素との関係を示す図である。
【図10】CCDの他の例を示す要部の図である。
【図11】CCDの他の例を示す図である。
【図12】動画用CCDの構成を示す要部の図である。
【図13】スチル画像信号を生成するときの信号タイミ
ング関係を示す図である。
【図14】スチル画像信号を生成するときの信号タイミ
ング関係を示す図である。
【図15】スチル画像信号を生成するときの信号タイミ
ング関係を示す図である。
【図16】図15の動作説明図である。
【図17】白とびの説明図である。
【符号の説明】
10 CCD 10A 受光部 10B 蓄積部 10C 水平転送部 13 垂直転送レジスタ 20 電子スチルカメラ装置 25 ゲイン調整回路 29 フレームメモリ 31 白とび補間回路 32 白とび検出回路 40 ノイズ低減回路

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ラインごとに感度が異なる画像信号が出
    力される撮像素子と、 低感度のゲイン調整手段と、このゲイン調整手段より出
    力された画像信号と高感度の画像信号とを合成する合成
    手段と、 白とび検出手段と、白とび検出出力に基づいて合成され
    た上記画像信号を補間する白とび補間手段とを備え、 白とびが発生したときは上記低感度の画像信号で補間す
    るようにしたことを特徴とする電子カメラ装置。
  2. 【請求項2】 上記画像信号はスチル用画像信号である
    ことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  3. 【請求項3】 上記画像信号は動画用画像信号であるこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  4. 【請求項4】 フィールド単位で電子シャッタ速度を変
    えることによって上記ラインごとに感度の異なる画像信
    号を得るようにしたことを特徴とする請求項1記載の電
    子カメラ装置。
  5. 【請求項5】 画素の面積をラインごとに変えることに
    よって上記ラインごとに感度の異なる画像信号を得るよ
    うにしたことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装
    置。
  6. 【請求項6】 減光フィルタを使用することによって上
    記ラインごとに感度の異なる画像信号を得るようにした
    ことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  7. 【請求項7】 上記白とび検出手段では高感度の画像信
    号を用いて画像信号の飽和状態を検出するようにしたこ
    とを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  8. 【請求項8】 上記白とび補間手段は隣接する上下のラ
    インの画素から得られる画像信号が使用されるようにし
    たことを特徴とする請求項1記載の電子カメラ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1に記載された構成に加えてノイ
    ズ低減手段が設けられ、S/Nの悪い画像信号のノイズ
    を低減するようにしたことを特徴とする電子カメラ装
    置。
  10. 【請求項10】 上記ノイズ低減手段では注目画素に隣
    接する上下ラインの画素のうち相関の強い画素の平均値
    を上記注目画素の画像信号として使用するような処理が
    行なわれるようにしたことを特徴とする請求項9記載の
    電子カメラ装置。
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