JPH0778675A - カートリッジヒータ - Google Patents

カートリッジヒータ

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Publication number
JPH0778675A
JPH0778675A JP22461893A JP22461893A JPH0778675A JP H0778675 A JPH0778675 A JP H0778675A JP 22461893 A JP22461893 A JP 22461893A JP 22461893 A JP22461893 A JP 22461893A JP H0778675 A JPH0778675 A JP H0778675A
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JP
Japan
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electrodes
cartridge heater
metal tube
ptc
heat
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JP22461893A
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English (en)
Inventor
Kazuomi Yamashita
和臣 山下
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KAWAI DENKI SEISAKUSHO KK
KAWAI ELECTRIC HEATER
Original Assignee
KAWAI DENKI SEISAKUSHO KK
KAWAI ELECTRIC HEATER
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 放熱効率に優れると共に、接触不良や短絡と
いった不具合を防止することができるカートリッジヒー
タを提供する。 【構成】 ヒータは、アルミニウム製の電極31a,3
1bに電線33a,33bを取り付け、電極31a,3
1bでPTC(正特性サーミスタ素子)35a〜35d
を挟んだ後、電極31a,31bの外周面に絶縁シート
39を巻着することにより発熱部41を形成し、この発
熱部41を電極31a,31bと同じアルミニウム製の
円筒部材43に収納した後、この円筒部材43をステン
レス製の有底金属管45に収納して、金属管45を外周
から圧縮して減径することにより形成される。この結
果、金属管45を減径した際等の発熱部41への影響を
低減できるため、金属管45をより減径させて、PTC
35a〜35dから金属管45への熱伝導効率を向上さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カートリッジヒータに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、所定温度を超えると抵抗値が
急激に大きくなる正特性サーミスタ素子(以下、「PT
C」という)を用いて、所定温度を超えないという温度
制御機能(自己保護機能)を備えたカートリッジヒータ
が開発されている。
【0003】そして従来より、このようなPTCを利用
したカートリッジヒータとしては、例えば、図5に示す
ように、蒲鉾形のアルミニウム製電極1,2の間に、薄
板状のPTC3を配設すると共に、その電極1,2に夫
々リード線4,5を取り付け、その状態で、電極1,2
をシリコンゴム製の絶縁チューブ6に挿入することによ
り発熱部7を形成し、この発熱部7をステンレス製の有
底金属管8に挿入した後、この有底金属管8の外周を圧
縮して減径する、といったものが開発されている。そし
て、この種のカートリッジヒータでは、有底金属管8の
外周を圧縮して減径することにより、電極1,2でPT
C3をしっかりと挟持させ、PTC3の位置ずれによる
電極1,2とPTC3との接触不良を防止すると共に、
電極1,2を絶縁チューブ6を介して有底金属管8に密
着させ、PTC3の発熱が有底金属管8へ効率よく伝導
するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のカートリッジヒータにおいては、有底金属管8を減
径した際に有底金属管8が局部的に変形する可能性があ
り、この場合に、絶縁チューブ6に亀裂が生じて電極
1,2が有底金属管8を介して短絡してしまったり、ま
た、電極1,2にストレスによる亀裂が生じて電極1,
2とPTC3との接触性が低下してしまうという問題が
あった。
【0005】そして、このような問題を解決するため
に、有底金属管8を減径させる量を小さくしたり、絶縁
チューブ6の厚さを大きく設定すると、今度は、PTC
3から有底金属管8への放熱効率が低下してしまい、ヒ
ータとしての十分な性能を発揮させることができなくな
るという問題があった。
【0006】また、PCTは、その温度が所定値を越え
ると抵抗値が急激に大きくなって自動的に発熱量が低下
するといった動作をするため、上記従来のカートリッジ
ヒータでは、PCT3が発熱と発熱停止とを繰り返す
と、有底金属管8と電極1,2との材質の違いにより両
者に熱膨張差が生じて、電極1,2とPTC3との接触
性が低下してしまうという問題があった。
【0007】本発明は、上記問題に鑑みなされたもので
あり、放熱効率に優れると共に、接触不良や短絡といっ
た不具合を防止することができるカートリッジヒータを
提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】即ち、上記目的を達成す
るために成された請求項1に記載の本発明は、正特性サ
ーミスタ素子、該正特性サーミスタ素子を挟む電極、及
び、該電極の外周に巻着され該電極が前記正特性サーミ
スタ素子を挟さんだ状態に保持する絶縁材を備えた発熱
部を、有底金属管に収納してなるカートリッジヒータに
おいて、前記発熱部を熱伝導性の良い金属からなる筒状
部材に収納した後、前記有底金属管に収納してなるこ
と、を特徴とするカートリッジヒータを要旨としてい
る。
【0009】また、請求項2に記載の本発明は、請求項
1に記載のカートリッジヒータにおいて、前記電極と前
記筒状部材とを同一の材質により形成してなること、を
特徴とするカートリッジヒータを要旨としている。
【0010】
【作用及び発明の効果】このように構成された請求項1
に記載のカートリッジヒータにおいては、発熱部の電極
に電流を流すと、PTC(正特性サーミスタ素子)が発
熱し、その熱は、電極,電極がPTCを挟んだ状態に保
持する絶縁材,及び筒状部材を介して、有底金属管の表
面から外界に放出される。
【0011】ここで、請求項1に記載のカートリッジヒ
ータにおいては、発熱部を、熱伝導性の良い金属からな
る筒状部材に収納した後、その筒状部材を有底金属管に
収納するようにしている。従って、請求項1に記載のカ
ートリッジヒータによれば、有底金属管の外周を圧縮し
て減径した際に有底金属管が局部的に変形しても、絶縁
材及び電極は、筒状部材により均一に圧縮されることと
なるため、絶縁材に亀裂が生じて電極が短絡したり、電
極に亀裂が生じて電極とPTCとの接触性が低下するこ
とが防止される。
【0012】そして、このように請求項1に記載のカー
トリッジヒータによれば、有底金属管を減径した際の発
熱部に対する影響を低減できるため、有底金属管をより
強く圧縮して減径させることができ、且つ、絶縁材の厚
さをより薄く設定することができる。従って、電極でP
TCをしっかりと挟持させ、PTCの位置ずれによるP
TCと電極との接触不良をより確実に防止することがで
き、更に、電極を、絶縁材及び熱伝導性の良い金属によ
り形成された筒状部材を介して、有底金属管にしっかり
と密着させることができるようになるため、PTCから
有底金属管への放熱効率をより向上させることができる
のである。
【0013】次に、請求項2に記載のカートリッジヒー
タにおいては、電極と筒状部材とを同一の材質により形
成するようにしている。従って、請求項2に記載のカー
トリッジヒータによれば、請求項1に記載のカートリッ
ジヒータと同様に、有底金属管を減径した際の電極の短
絡や電極とPTCとの接触性の低下を防止することがで
き、そして、PTCから有底金属管への放熱効率を向上
させることができる上に、電極と筒状部材とが同一の材
質により形成されているため、PTCが発熱と発熱停止
とを繰り返しても、電極と筒状部材とが均一に膨張及び
収縮を行うこととなり、電極とPTCとの接触性が低下
することを防止することができる。
【0014】
【実施例】以下に本発明の実施例を図面と共に説明す
る。尚、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるもの
ではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が想
到し得る実施例をすべて含む。
【0015】まず、図1は、実施例のカートリッジヒー
タの断面図であり、図1(A)はその縦断面を表し、図
1(B)は、図1(A)におけるB−B矢視の横断面を
表している。図1に示すように、本実施例のカートリッ
ジヒータは、放熱機能を兼ねたアルミニウム合金製の電
極31a,31bと、その電極31a,31bの夫々に
取り付けられたリード線33a,33bと、電極31
a,31bの間に挟まれた発熱用のPTC35a,35
b,35c,35dと、電極31a,31bの外周全面
に巻着され電極31a,31bがPTC35a〜35d
を挟んだ状態に保持する、絶縁性及び熱伝導率の高いポ
リイミドからなるカプトンシート39と、上記各部材か
らなる柱状の発熱部41を収納する円筒部材43と、そ
の円筒部材43を収納するカートリッジとしての有底金
属管(以下、単に、金属管という)45と、金属管45
の底部45aに設けられ、金属管45と電極31a,3
1b及びPTC35dとを絶縁するセラミック板47
と、リード線33a,33bの夫々の一端に接続される
と共に金属管45の開口部45bから取り出され、図示
しない電源線に接続される電極端子49a,49bと、
それら各電極端子49a,49bを挿通させて金属管4
5の開口部45bを閉じるための絶縁性の栓体51と、
金属管45の開口部45bの外周に溶接される、取り付
け用の螺子プラグ53と、から構成されている。
【0016】ここで、金属管45は、有底円筒形状に形
成されており、熱伝導性及び圧延性に優れた材質のも
の、例えばステンレス綱(SUS316L等)からな
る。また、電極31a,31bは互いに同形状であり、
金属管45の内径の約2/3程の径で金属管45の長さ
の約2/3程の長さのアルミニウム合金製(例えばJI
S規格6063−T4)の金属柱を、軸方向にほぼ二分
割して形成されており、その断面が略半円形状となって
いる。そして、図1(B)に示すように、それら各電極
31a,31bの曲面からなる外周面には、夫々、リー
ド線33a,33bを差し込むための溝55a,55b
が、曲面の弧の方向と直交する方向で両端に至るまで形
成されており、また、各電極31a,31bの平面から
なる外周面には、夫々、PTC35a〜35dを挟んで
位置決めするための浅溝57a,57bが、その軸方向
に形成されている。そして、このような各電極31a,
31bは、鋳造により、各溝55a,55b,57a,
57bを予め備えた形状として成形されている。
【0017】一方、PTC35a〜35dは、チタン酸
バリウムに微量のイットリウム等を混合し焼結して成る
セラミック半導体であり、所定温度を越えると急に抵抗
が増加する発熱材である。つまり、温度が上がると抵抗
値が小さくなる一般のサーミスタを負特性サーミスタと
称するのに対して、正特性サーミスタと称され、それ自
身に温度制御機能を備えた発熱材である。そして、この
ようなPTCは、無機材料を混合し焼結して製造するた
め、所望の大きさで所望の形状に形成可能である。
【0018】尚、本実施例のカートリッジヒータでは、
PTC35a〜35dの大きさは、電極31a,31b
の長さより短く、電極31a,31bの円弧の径の長さ
よりもやや狭幅で、その幅の半分弱の厚みを有する矩形
板状である。また、各電極31a,31bの夫々に接す
るPTC35a〜35dの各面には、導電率の高い例え
ば銀等の金属が塗膜されており、両者の接触抵抗の増加
を防止すると共に各電極31a,31bとPTC35a
〜35dとの接触部分におけるジュール熱の発生を防止
している。各PTC35a〜35dとしては、例えば村
田製作所製の正特性サーミスタ素子を用いる。
【0019】そして、円筒部材43は、各電極31a,
31bと同様のアルミニウム合金(例えばJIS規格6
063−T4)により形成されており、圧縮減径前の金
属管45内に挿入可能な外径に形成されている。そし
て、その内径は、PTC35a〜35d、電極31a,
31b、リード線33a,33b、及びカプトンシート
39からなる発熱部41を挿通可能に形成されている。
【0020】また、電極端子49a,49bは、夫々、
金属製で棒状に形成されると共に、各リード線33a,
33bに接続される側の端部は筒状になっている。つま
り、その筒状の端部にリード線33a,33bの端部を
挿入して圧着することにより、リード線33a,33b
と電気的に接続できるようになっている。尚、リード線
33a,33bはニッケル合金製である。
【0021】次に、このような本実施例のカートリッジ
ヒータを製造する手順について、図2を併用して説明す
る。まず、電極端子49a,49b(図2においては図
示せず)の一端に、リード線33a,33bの一端をそ
れぞれ圧着により接続する。そして、図2に示すよう
に、各リード線33a,33bの他端側を各電極31
a,31bの溝55a,55bに夫々差し込み、各電極
31a,31bに外力を加えて加締めることにより、各
電極31a,31bに各リード線33a,33bを取り
付ける。
【0022】次に、各電極31a,31bの浅溝57
a,57bに各PTC35a〜35bを並べて位置決め
し、このように形成された柱状体の外周全面に、カプト
ンシート39を一巻きすることにより円筒状の発熱部4
1を形成する。そして、この発熱部41を、図1(A)
に示す如く円筒部材43に収納する。
【0023】一方、予め、金属管45内の底部45aに
は、セラミック板47を載置しておくと共に、金属管4
5の開口部45bの外周面には、螺子プラグ53を取り
付けておく。尚、この螺子プラグ53の取り付けは、螺
子プラグ53の縁部53aを開口部45bの外周面に溶
接することにより行われる。
【0024】そして、その金属管45内に、上述のよう
に発熱部41を収納した円筒部材43を開口部45bか
ら挿入し、その後、金属管45に螺子プラグ53を溶接
した箇所よりも底部45a側において、金属管45の外
周から軸心方向に向けて圧力を加え、金属管45を圧縮
減径する。そして、この減径によって、金属管45内で
電極31a,31b等がしっかりと固定され、PTC3
5a〜35dの位置ずれによるPTC35a〜35dと
電極31a,31bとの接触不良を防止すると共に、電
極31a,31bをカプトンシート39及び円筒部材4
3を介して金属管45に密着させ、PTC35a〜35
dの発熱が金属管45へ効率よく伝導するようにしてい
る。
【0025】そして、このような圧縮減径を行った後、
栓体51に予め形成された2つの孔に、夫々、電極端子
49a,49bを挿通して、その栓体51を開口部45
bから金属管45内に挿入する。そしてこれにより、各
電極端子49a,49bが外部に突出した状態で金属管
45の開口部45bが閉じられ、本実施例のカートリッ
ジヒータが完成する。
【0026】このように構成された本実施例のカートリ
ッジヒータにおいては、各電極端子49a,49bを電
源線に接続すると、各電極31a,31bに挟まれたP
TC35a〜35dに電流が流れて発熱する。そして、
その熱は、各電極31a,31b及びカプトンシート3
9と円筒部材43を通って金属管45に伝わり、金属管
45の表面から外界に放出される。そして、PTC35
a〜35dは、その特性から、所定温度に達すると抵抗
値が急激に大きくなって流れる電流量が小さくなるた
め、カートリッジヒータ全体が過熱することがない。
【0027】そして、本実施例のカートリッジヒータで
は、金属管45の開口部45bの外周に螺子プラグ53
が取り付けられているため、当該カートリッジヒータ
を、この螺子プラグ53が螺入可能な任意の箇所に容易
に取り付けることができる。ここで、本実施例のカート
リッジヒータにおいては、発熱部41を、電極31a,
31bと同じく熱伝導率の高いアルミニウムからなる円
筒部材43に収納した後、その円筒部材43を金属管4
5に収納するようにしている。
【0028】従って、本実施例のカートリッジヒータに
よれば、金属管45を圧縮減径した際に金属管45が局
部的に変形しても、絶縁材としてのカプトンシート39
及び電極31a,31bは、円筒部材43を介して均一
に圧縮されることとなるため、カプトンシート39に亀
裂が生じて電極31a,31bが短絡したり、電極31
a,31bに亀裂が生じて電極31a,31bとPTC
35a〜35dとの接触性が低下することが防止でき
る。
【0029】そして、このように、本実施例のカートリ
ッジヒータによれば、金属管45を減径した際の発熱部
41に対する影響を低減できるため、金属管45をより
強く圧縮して減径させることができ、且つ、カプトンシ
ート39の厚さをより薄く設定することができる。従っ
て、電極31a,31bでPTC35a〜35dをしっ
かりと挟持させ、PTC35a〜35dの位置ずれによ
るPTC35a〜35dと電極31a,31bとの接触
不良をより確実に防止することができ、更に、電極31
a,31bを、カプトンシート39及び熱伝導率の高い
アルミニウム合金製の円筒部材43を介して、金属管4
5にしっかりと密着させることができるようになり、P
TC35a〜35dから金属管45への放熱効率をより
向上させることができるのである。
【0030】ここで、図3は、外径20mm,長さ15
0mm,発熱部長140mm、の寸法で形成したカート
リッジヒータに100Vの電圧を入力して、約500m
lの水を加熱した場合の加熱状況を表しており、aが、
本実施例のカートリッジヒータを用いた場合の加熱曲線
を表し、bが、図5に示した従来のカートリッジヒータ
を用いた場合の加熱曲線を表している。尚、図3におい
て、横軸は時間(分)を示し、縦軸は水温(℃)を示し
ている。図3からも明らかなように、本実施例のカート
リッジヒータによれば、PTC35a〜35dから金属
管45への放熱効率が高いため、より短時間で水温を上
昇させることができるのである。
【0031】また、本実施例のカートリッジヒータにお
いては、円筒部材43と電極31a,31bとが同一の
材質であるアルミニウムで形成されているため、PTC
35a〜35dが発熱と発熱停止とを繰り返しても、円
筒部材43と電極31a,31bとが均一に膨張及び収
縮を行うこととなり、電極31a,31bとPTC35
a〜35dとの接触性が低下することもない。
【0032】尚、上記実施例のカートリッジヒータにお
いては、各電極31a,31b間に、4つのPTC35
a〜35dを縦列に配列させたが、その数は、カートリ
ッジヒータの発熱部の長さと個々のPTCの長さに応じ
て適宜設定することができる。
【0033】また、上記実施例のカートリッジヒータに
おいては、各電極31a,31bの平坦な側面にPTC
35a〜35dを位置決めするための浅溝57a,57
bを形成したが、必ずしも各電極31a,31bに、こ
のような浅溝57a,57bを形成する必要はなく、例
えば、図4(A)に示すように、薄板矩形状のPTC1
35が、各電極131a,131bの平坦な側面の全面
と当接するようにしてもよい。そしてこの場合、PTC
135の一部が、直接、カプトンシート39に接するこ
ととなるため、その部分においては、PTC135から
生じた熱が、各電極131a,131bを介すことな
く、直接、円筒部材43に伝わって発熱効率が向上する
こととなる。
【0034】また更に、上記実施例のカートリッジヒー
タは、1組の電極31a,31bで1列のPTC35a
〜35dを挟むようにしたものであったが、電極とPT
Cの数はどの様に設定してもよく、例えば図4(B)に
示すように、4つの電極231a,231b,231
c,231dで、4つのPTC235a,235b,2
35c,235dを挟むようにしてもよい。尚、図4
(B)において、233a,233b,233c,23
3dは、夫々、電極231a〜231dに取り付けられ
たリード線を示し、255a,255b,255c,2
55dは、夫々、リード線233a〜233dを固定す
るための溝を示している。
【0035】一方、上記実施例のカートリッジヒータに
おいては、円筒部材43を、電極31a,31bと同一
の材質であるアルミニウムで形成したが、例えば、銅
等、他の熱伝導性の良い金属で形成するようにしてもよ
い。そしてこの場合でも、金属管45を減径した際の電
極31a,31bの短絡や電極31a,31bとPTC
35a〜35dとの接触性の低下を防止することができ
ると共に、PTC35a〜35dから金属管45への放
熱効率を向上させることができる。
【0036】また、上記実施例のカートリッジヒータに
用いた円筒部材43は、予め円筒状に形成されたもので
あったが、例えば、アルミニウムや銅等の金属箔を円筒
状に丸めることで円筒部材を形成するようにしてもよ
い。また更に、上記実施例のカートリッジヒータにおい
て、金属管45は有底円筒形状であったが、圧縮減径の
後に、その外周に放熱用のフィンを取り付けても良い。
そして、金属管45は、円筒形状のものに限らず、例え
ば、三角柱形状や四角柱形状のもの、或いは断面が楕円
の筒状のもの等を使用してもよい。尚、このように種々
の形状の金属管を用いた場合には、それに応じて円筒部
材43の形状を変更すればよいのである。
【0037】また、上記実施例のカートリッジヒータに
おいて、各電極31a,31bへのリード線33a,3
3bの取り付けは、溝55a,55bにリード線33
a,33bを差し込んで加締めることにより行っていた
が、その加締めに代えて、電極31a,31bとリード
線33a,33bとの導電性を確保することができる様
々の接続手段を使用することができる。
【0038】そして更に、上記実施例のカートリッジヒ
ータにおいては、電極31a,31bと金属管45とを
絶縁するための絶縁材としてポリイミドからなるカプト
ンシート39を用いたが、その材質はこれに限定される
ものではなく、絶縁性と熱伝導性が良好なものであれば
よい。
【0039】また、上記実施例においては、電極31
a,31bの外周面にカプトンシート39を一巻きする
ことにより円筒状の発熱部41を形成するようにした
が、カプトンシート39を巻き付ける回数は一巻きに限
らず適宜選択することができる。また更に、カプトンシ
ート39を電極31a,31bに巻き付ける代わりに、
絶縁性と熱伝導性が良好な材質(例えば、ポリイミド)
により絶縁チューブを形成しておき、その絶縁チューブ
に電極31a,31bを挿入することにより発熱部41
を形成するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例のカートリッジヒータを表す断面図で
ある。
【図2】 実施例のカートリッジヒータの製造手順を説
明する説明図である。
【図3】 実施例のカートリッジヒータの加熱状況を説
明する説明図である。
【図4】 他の実施例のカートリッジヒータの横断面を
表す断面図である。
【図5】 従来のカートリッジヒータを説明する説明図
である。
【符号の説明】
31a,31b,131a,131b,231a〜23
1d…電極 35a〜35d,135,235a〜235d…正特性
サーミスタ素子(PTC) 39…カプトンシート 41…発熱部
43…円筒部材 45…有底金属管

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 正特性サーミスタ素子、該正特性サーミ
    スタ素子を挟む電極、及び、該電極の外周に巻着され該
    電極が前記正特性サーミスタ素子を挟さんだ状態に保持
    する絶縁材を備えた発熱部を、有底金属管に収納してな
    るカートリッジヒータにおいて、 前記発熱部を熱伝導性の良い金属からなる筒状部材に収
    納した後、前記有底金属管に収納してなること、を特徴
    とするカートリッジヒータ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載のカートリッジヒータに
    おいて、 前記電極と前記筒状部材とを同一の材質により形成して
    なること、を特徴とするカートリッジヒータ。
JP22461893A 1993-09-09 1993-09-09 カートリッジヒータ Pending JPH0778675A (ja)

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