JPH05315060A - カートリッジヒータ - Google Patents

カートリッジヒータ

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JPH05315060A
JPH05315060A JP11497492A JP11497492A JPH05315060A JP H05315060 A JPH05315060 A JP H05315060A JP 11497492 A JP11497492 A JP 11497492A JP 11497492 A JP11497492 A JP 11497492A JP H05315060 A JPH05315060 A JP H05315060A
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JP
Japan
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electrodes
metal tube
ptc
cartridge heater
electrode
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JP11497492A
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Inventor
Kazuomi Yamashita
和臣 山下
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KAWAI DENKI SEISAKUSHO KK
KAWAI ELECTRIC HEATER
Original Assignee
KAWAI DENKI SEISAKUSHO KK
KAWAI ELECTRIC HEATER
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Abstract

(57)【要約】 【目的】正特性サーミスタ素子を用い、三相各々の電圧
降下を均等にすることができ、所望の大きさに製造可能
な三相交流用のカートリッジヒータを提供する。 【構成】三相電源線に接続される電極端子49a、49
b、49cに各々接続されたリード線33a、33b、
33cを各々取り付けた三つの電極31a、31b、3
1cの各々の間に正特性サーミスタ素子35a、35
b、35cを挟んで成る柱状体37の両端近傍を絶縁性
シリコンゴム39a、39bで縛って固定する。そのよ
うに固定した柱状体37の両端に碍子43、45を当接
させた状態で、開口部41aの外周に螺子プラグ53を
溶接し焼鈍処理した有底円筒状の金属管41内に挿入
し、更に金属管41の隙間に絶縁粉末47を充填し、溶
接した縁部53aよりも底部41b側を減径圧縮し、開
口部41aを栓体51で閉じて成る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は三相電源に接続可能な三
相用のカートリッジヒータに関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、単相用のカートリッジヒータ
として、図6に示すような、絶縁性の円筒状物質1に、
電熱線3をコイル状に巻いて成るものがあり、その電熱
線3の両端を電源端子に接続し発熱させていた。そのよ
うな従来のカートリッジヒータ10を、三相電源に接続
する場合、図7に示すように各相の各々にカートリッジ
ヒータ10を接続したり、又はカートリッジヒータ10
を、縦方向若しくは横方向に三つ並べ、並べた三つのカ
ートリッジヒータ10の端子をΔ・Y結線して、その結
線端子を三相の各々に接続したりしていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図7に示すように、三
相電源の各相に、カートリッジヒータ10を接続する場
合、各相の電圧降下を均等にしようとすると、各相それ
ぞれに接続するカートリッジヒータ10を同数に保つた
めの配慮が必要であった。また、各相それぞれに接続す
るカートリッジヒータ10が同数であっても、カートリ
ッジヒータ10の個体差に基づき、各相間での電圧降下
は異なり易かった。
【0004】また、カートリッジヒータ10の製造過程
で円筒状物質1に電熱線3をコイル状に巻く製造機械を
用いるが、その製造機械で製造可能なカートリッジヒー
タ10の大きさには最小限界があった。そのため、前述
のように、三つのカートリッジヒータ10を並べてΔ・
Y結線し三相用として用いる場合、三相用のカートリッ
ジヒータ全体の構造が大きくなり易かった。
【0005】そこで、近時、所定温度に達すると抵抗値
が急激に大きくなる発熱体として用いられつつある正特
性サーミスタ素子(以下、単に「PTC」という)を用
い、三相各々の電圧降下を均等にすることができ、コン
パクトな三相交流用のカートリッジヒータを提供する目
的で本発明が生み出された。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明のカートリッジヒ
ータの構成は、三つの電極と、該各電極間に挟まれた正
特性サーミスタ素子と、該正特性サーミスタ素子及び前
記各電極を収納する有底金属管と、該金属管と前記各電
極及び前記正特性サーミスタ素子との間に介在し、前記
金属管が減径圧縮されることにより圧密化された熱伝導
性の絶縁物質と、前記三つの電極にそれぞれ接続され、
前記金属管の開口側から取り出されて、三相電源に接続
される三つの端子部と、を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用及び発明の効果】本発明にあっては、三つの電極
の各々に接続された三つの端子部を、それぞれ三相電源
端子に接続する。すると、各電極間に挟まれたPTCに
電流が流れて発熱する。その熱は、電極及び絶縁物質を
介して、カートリッジとしての金属管に伝わり、外界に
放出される。そして、PTCは、その特性から、所定温
度に達すると抵抗値が急激に大きくなって、流れる電流
量が小さくなる。
【0008】従って、PTCが所定温度近傍の略一定値
を越えることはなく、カートリッジヒータ全体が過熱す
ることがない。また、金属管と各電極及びPTCとの間
に充填された絶縁物質が、金属管の減径圧縮により圧密
化されることによって、絶縁物質の熱伝導性は一層高ま
ると共に、金属管内で電極やPTCは位置決めされるた
め、それら電極やPTCが金属管に接触することはな
く、従って漏電や短絡等の不具合も生じない。
【0009】本発明では、金属管内に、三つの電極と、
その各々に挟まれたPTCとを収納しているため、特性
の略等しい三つのPTCを用いることにより、三つの端
子部を三相電源端子に接続するだけで、三相各々の電圧
降下をほぼ均等にすることができる。
【0010】また、本発明では、金属管内に、三つの電
極、PTC、及び絶縁物質を収納した簡単な構造である
ため、巻線も必要とせず、従って、巻線のための製造機
械に起因する製造大きさの限界も存在することなく、小
型に製造したPTCの大きさに応じたコンパクトなカー
トリッジヒータを得ることができる。
【0011】
【実施例】図面に基づき、本発明の一実施例を説明す
る。但し、本発明は、以下の実施例に何ら限定されるも
のではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が
想到し得る実施例をすべて含む。
【0012】図1に本実施例のカートリッジヒータの横
断面を示し、図1におけるA−A矢視の縦断面を図2に
示す(図1は、図2におけるB−B矢視の横断面を示
す)。図1及び図2に示すように、本実施例は、放熱機
能も兼ねた電極31a、31b、31c、その電極31
a、31b、31cの各々に取り付けられたリード線3
3a、33b、33c、電極31a、31b、31cの
各々の間に挟まれた発熱用のPTC35a、35b、3
5c、それらリード線と電極とPTCとから成る柱状体
37の外周の両端近傍を縛り電極間でPTCがずれない
ようにするための細長帯状シリコンゴム39a、39
b、柱状体37を収納するカートリッジとしての金属管
41、金属管41内での柱状体37の位置決め及び両者
の絶縁のため柱状体37の両端に当接する状態でそれぞ
れ配設された碍子43、45、柱状体37と金属管41
との隙間に充填された熱伝導性の良い絶縁粉末47、リ
ード線33a、33b、33cの各々の一端に接続され
金属管41の開口部41aから取り出され三相電源線に
各々接続される電極端子49a、49b、49c(但し
電極端子49cは図示しない)、それら電極端子49
a、49b、49cを挿通させて開口部41aを閉じる
ための絶縁性栓体51、並びに金属管41の開口部41
aの外周に溶接される取り付け用の螺子プラグ53、か
ら構成されている。
【0013】金属管41は、有底円筒形状であって、熱
伝導性及び圧延性に優れた材質のもの、例えばステンレ
ス綱(SUS316Lなど)を用いる。電極31a、3
1b、31cは互いに同形状で、金属管41の内径の約
2/3程の径で金属管41の長さの約2/3程の長さの
アルミニウム合金製(例えばJIS規格6063−T
4)の金属柱を軸方向に三分割した断面略扇形状を成
す。それら各電極31a、31b、31cの曲面から成
る外周面には、リード線33a、33b、33cのそれ
ぞれを差し込むための溝55a、55b、55cが、曲
面の弧の方向と直交する方向で両端に至るまで形成され
ている。また、各電極31a、31b、31cにおいて
曲面の弧の中心を挟む平坦な矩形状の二側面の各々に
は、PTC35a、35b、35cのそれぞれを挟んで
位置決めするための浅溝が、軸方向に長く延び、二側面
各々の両端に至るまで形成されている。このような各電
極31a、31b、31cは鋳造により、各溝55a、
55b、55c及びPTC挟持用の浅溝を予め備えた形
状として成形する。
【0014】PTC35a、35b、35cは、チタン
酸バリウムに微量のイットリウム等を混合し焼結して成
るセラミック半導体であり、所定温度を越えると急に抵
抗が増加するため、温度が上がると抵抗値が小さくなる
一般のサーミスタを負特性サーミスタと称するのに対
し、正特性サーミスタと称され、それ自身に温度制御機
能を備えた発熱材料である。無機材料を混合し焼結して
製造するため、PTCは所望の大きさで所望の形状に形
成可能である。本実施例では、PTCの大きさは、電極
の長さより短く、電極の円弧の径の長さよりもやや狭幅
で、その幅の半分弱の長さの厚みを有する矩形板状であ
る。また、各電極の各々と接するPTCの各面には、導
電率の高い例えば銀等の金属が塗膜され、接触抵抗が大
きくならないようにされており、各電極とPTCとの接
触部分におけるジュール熱の発生が抑えられている。各
PTC35a、35b、35cとしては、例えばジーメ
ンス社製の正特性サーミスタ素子を用いる。
【0015】絶縁粉末47としては、絶縁性及び熱伝導
性に優れる窒化ホウ素の粉末(直径約420〜160μ
m)を用いる。また、碍子43は矩形板状を成し、その
板状面が金属管41の軸と直交する状態で減径圧縮前の
金属管41内に挿入可能な大きさとされ、その碍子43
には、リード線33a、33b、33cをそれぞれ挿通
可能な孔が三つ形成されている。
【0016】碍子45は、金属管41内に挿入されたと
き、底部41bを覆う円盤形状を成し、その円盤の一側
面には、柱状体37が金属管41内に挿入されたとき、
その位置決めを行うための凹部45aが形成されてい
る。電極端子49a、49b、49cは、それぞれ金属
製棒状を成し、各リード線33a、33b、33cの各
々に接続される側の端は筒状になっており、その筒状内
にリード線端部を挿入して圧着することにより、電極端
子とリード線とがそれぞれ電気的に接続できるようにさ
れている。またリード線33a、33b、33cはニッ
ケル合金製である。
【0017】本実施例のカートリッジヒータは、次のよ
うな手順で製造される。まず、電極端子49a、49
b、49cの一端に、リード線33a、33b、33c
の一端をそれぞれ圧着により接続し、各リード線33
a、33b、33cを他端側から各電極31a、31
b、31cの溝55a、55b、55cにそれぞれ差込
み、各電極31a、31b、31cに外力を加えて加締
め、各電極31a、31b、31cに各リード線33
a、33b、33cを取り付けて、それら電極の端から
リード線の一端がそれぞれ延び出した状態とする。更
に、各電極31a、31b、31cの各々で、PTC3
5a、35b、35cのそれぞれを挟んで浅溝で位置決
めし、柱状体37を形成する。その柱状体37の両端近
傍を、それぞれ細長帯状シリコンゴム39a、39bで
縛って固定する。
【0018】また、金属管41は、予め開口部41aの
外周面に螺子プラグ53をその縁部53aにおいて溶接
し取り付けた後、950〜1100℃程の温度で焼鈍処
理を施し、全体を溶体化しておく。また、金属管41内
の底部41bには、碍子45を載置しておく。
【0019】その金属管41内に、前述のようにして固
定された柱状体37を挿入し、碍子45の凹部45a
に、柱状体37の一端面を当接させた状態で収納する。
更に、開口部41aから金属管41内へ、碍子43を挿
入し、碍子43に形成された三つの孔の各々にリード線
33a、33b、33cを挿通させて、その碍子43を
柱状体37の他端面に当接させる。その当接状態におい
て、柱状体37の軸心と金属管41の軸心とが略一致す
るように、前述の三つの孔が碍子43に形成されている
ので、金属管41内での柱状体37の位置決めが行われ
る。
【0020】さらに、開口部41aから、金属管41内
へ、碍子43と金属管41の内周面との間の隙間を通し
て絶縁粉末47を充填する。絶縁粉末47は極めて小さ
な紛状体であるため、その充填によって、図1に示すよ
うに、金属管41内の隙間は、絶縁粉末47で満たされ
る。
【0021】金属管41内に絶縁粉末47を充填した
後、金属管41に螺子プラグ53を溶接した箇所よりも
底部41b側において、金属管41の外周から軸心に向
かって圧力を加え、図2にその断面を示すように金属管
41を減径圧縮する。この減径圧縮によって絶縁粉末4
7は圧密化及び固形化し、金属管41内で電極等がしっ
かり固定される。また、碍子43、45は減径圧縮によ
り変形するが、変形後の碍子43、45によって、電極
やリード線同士の短絡や、それらと金属管41との絶縁
は、減径圧縮後も保持されている。
【0022】その減径圧縮後、栓体51を金属管41内
に挿入し、各電極端子49a、49b、49cを開口部
41a側から突出させた状態で開口部41aを閉じて、
本実施例のカートリッジヒータを完成させる。そのカー
トリッジヒータの各電極端子49a、49b、49c
を、それぞれ三相電源線に接続する。すると、各電極間
に挟まれたPTC35a、35b、35cに電流が流れ
て発熱する。その熱は、各電極31a、31b、31c
及び(シリコンゴム39a、39b並びに)絶縁粉末4
7を通って、金属管41に伝わり、外界に放出される。
そして、PTC35a、35b、35cは、その特性か
ら、所定温度に達すると抵抗値が急激に大きくなって、
流れる電流量が小さくなる。従って、PTC35a、3
5b、35cが所定温度近傍の略一定値を越えることは
なく、カートリッジヒータ全体が過熱することがない。
【0023】また、金属管41の減径圧縮により絶縁粉
末47が圧密化及び固化することによって、絶縁粉末4
7の熱伝導性は一層高まると共に、金属管41内で柱状
体37はしっかりと固定され、減径圧縮により碍子4
3、45は変形するものの、その変形後も碍子43、4
5により各電極31a、31b、31c同士の短絡や、
それら電極と金属管41との絶縁は保持されているた
め、それら電極31a、31b、31cやPTC35
a、35b、35cが金属管41に接触することはな
く、従って漏電や短絡等の不具合も生じない。また、柱
状体37の両端近傍を縛るシリコンゴム39a、39b
は、絶縁性を有するため、シリコンゴム39a、39b
を通じて各電極31a、31b、31cが相互に短絡さ
れることもない。
【0024】本実施例では、金属管41内に、三つの電
極31a、31b、31cと、その各々に挟まれたPT
C35a、35b、35cとを収納しているため、特性
の略等しい三つのPTC35a、35b、35cを用い
ることにより、三つの電極端子49a、49b、49c
のそれぞれを三相電源線に接続するだけで、三相各々の
電圧降下がほぼ均等になるカートリッジヒータを提供す
ることができる。
【0025】また、本実施例は、金属管41内に、加締
めによりリード線33a、33b、33cを取り付けた
電極31a、31b、31c、それら電極間にそれぞれ
挟まれたPTC35a、35b、35c、及び絶縁粉末
47を収納した簡単な構造であるため、巻線も必要とせ
ず、従って、巻線用の製造機械に起因する製造大きさの
限界も存在することなく、PTCの大きさに応じた所望
の大きさのカートリッジヒータを得ることができる。
【0026】本実施例では、リード線33a、33b、
33cと電極端子49a、49b、49cとをそれぞれ
圧着により接続し、リード線33a、33b、33cを
電極31a、31b、31cに形成された溝55a、5
5b、55cにそれぞれ差し込んで加締めることにより
接続しているので、リード線、電極端子、及び電極の三
者相互の電気的な接続は、十分確保されている。
【0027】また、PTC35a、35b、35cのそ
れぞれを各電極31a、31b、31cで挟んで成る柱
状体37は、その両端近傍を、それぞれ細長帯状シリコ
ンゴム39a、39bで縛り固定された後、金属管41
内に挿入されるため、金属管41内においてもPTCは
各電極にしっかりと挟まれてずれることがなく、従っ
て、PTCと電極とは絶縁粉末が入り込む隙間もないほ
ど密着しており、それらPTC及び電極間の電気的な接
触不良も生じない。
【0028】さらに、本実施例では、金属管41の開口
部41a外周に取り付け用の螺子プラグ53が、その縁
部53aにて溶接されているため、その螺子プラグ53
を螺入可能な雌螺子を設けた箇所に容易に取り付けるこ
とができる。また、金属管41は、螺子プラグ53を溶
接した後、焼鈍処理を施して全体を溶体化しているた
め、溶接した縁部53aにおいて応力割れを起こすこと
もなく強度が確保されている。
【0029】しかも、そのような950〜1100℃程
の温度で行う焼鈍処理の後、金属管41内へ柱状体3
7、碍子43、45、及び絶縁粉末47等を挿入し、螺
子プラグ53を溶接した箇所よりも底部41b側におい
て減径圧縮を施しているため、焼鈍処理の際の高温でP
TCを破壊することなく、前述した絶縁粉末47の圧密
化による熱伝導性の向上及び応力割れの防止を図ってい
る。
【0030】加えて、本実施例では、各電極31a、3
1b、31cがアルミニウム合金製であり、抵抗値が低
いので電極としての機能を十分果たし、且つ熱伝導性に
も優れているためPTCから生じた熱を絶縁粉末47に
良好に伝えることができる。本実施例の各電極31a、
31b、31cはアルミニウム合金を用いていたが、ア
ルミニウム合金に代えて、抵抗値が低く熱伝導性に優れ
た他の物質を用いても良い。
【0031】本実施例でステンレス鋼を用いた金属管4
1は、有底円筒形状であったが、減径圧縮後に、その外
周に放熱用のフィンを取り付けても良い。また、本実施
例において金属管41は円筒形状とされているが、三角
柱形状や四角柱形状または断面が楕円の筒状とされても
良い。
【0032】さらに、絶縁粉末47として窒化ホウ素の
粉末が用いられたが、それに代えてアルミナ、ベリリ
ヤ、又は酸化マグネシウム等の粉末を用いてもよい。ま
た、本実施例において、各電極31a、31b、31c
へのリード線33a、33b、33cの取付は、溝55
a、55b、55cにリード線33a、33b、33c
をそれぞれ差し込んで加締めることにより行っていた
が、その加締めに代えて、電極とリード線との導電性を
確保することができる様々の接続手段、例えば半田付け
等を用いても良い。
【0033】本実施例で、各PTC35a、35b、3
5cは、矩形状素子を縦列に連続させて用いていたが、
図3(この図3は、電極131a、及び131b間に挟
まれたPTC135aの状態だけを取り出して示す要部
断面図であり、図2に対応する)に示すように、PTC
135a、135b、135cの各々において、各矩形
状の素子の間隔を空けて配設してもよく、その場合、各
素子の間は絶縁粉末147で満たされる。
【0034】本実施例では、PTC35a、35b、3
5cの形状は矩形状とされ、各電極31a、31b、3
1cの各々の間に挟まれていたが、そのようなPTCに
代えて、図4に示すような、PTC235を一本の細長
棒状として形成し柱状体237の中心に配設して、PT
C235が全電極231a、231b、231cに挟ま
れるようにしても良い。そのようなPTC235を用い
ることにより、三相負荷のY結線を実現することがで
き、また、一個のPTC235を用いることによって簡
単な構造のカートリッジヒータを得ることができる。こ
の場合、一個のPTC235の外周面において、各電極
が互いに短絡しないように各電極と接触する部分にだけ
導電材料が塗膜されており、各電極と接触しない部分に
は導電材料が塗膜されていない。更に、図4に示す電極
231a、231b、321cの各々を、PTC235
よりも小さく形成し、PTC235から生じた熱が直接
絶縁粉末247及び金属管241を介して外界に放出さ
れ易いようにしても良い。更に進めて、図4において、
各電極231a、231b、321cと接触しているP
TC235の外周面部分に、直接電極としての金属導体
を、蒸着等の薄膜形成手段や他の厚膜形成手段によって
形成しても良い。
【0035】また、本実施例で、各電極31a、31
b、31cにおいてPTCを挟む平坦な側面には、PT
Cを位置決めするための浅溝を形成しているが、そのよ
うな浅溝を各電極に形成することなく、図5に示すよう
な、各電極331a、331b、331cの平坦な側面
の全面と当接する大きさの薄板矩形状のPTC335
a、335b、335cを用いても良い。その場合、柱
状体337の中心に、絶縁粉末347が充填され、各電
極331a、331b、331c相互の絶縁、及び各P
TC335a、335b、335c相互の絶縁が確保さ
れることにより、三相負荷のΔ結線が実現される。ま
た、同様の場合に、柱状体337の中心において各PT
C335a、335b、335cが全て接続されること
により、三相負荷のY結線が実現される。図5に示す場
合、発熱体であるPTCが柱状体337の外周の一部を
形成しているので、その一部の外周において、PTCか
ら生じた熱は、各電極331a、331b、331cを
介することなく直接絶縁粉末347に伝わり、発熱効率
の良いカートリッジヒータを得ることができる。
【0036】さらに、本実施例では、各電極31a、3
1b、31cとして円柱体を軸方向に三つ割にした互い
に同形状のものを用いたが、必ずしも同形状である必要
はなく、例えば、一つの電極の断面形状が半円形で、他
の二つの電極の断面形状が半円形を二つ割にした形状の
ものであっても良い。また、本実施例の柱状体37は、
円柱状に形成されたが、必ずしも円柱状に形成される必
要はなく、その断面形状が三つの花弁を有する花びら形
状、三角形状等々どのような断面形状を有する柱状体と
して形成されてもよい。
【0037】加えて、各電極31a、31b、31cの
各々の外周に、シリコンゴム39a、39bを巻き付け
るための切欠き部を、切削加工によって形成してもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施例のカートリッジヒータの横断面を表
す断面図である。
【図2】 図1におけるA−A矢視の縦断面を表す断面
図である。
【図3】 本実施例の別の態様である縦列させたPTC
の間に絶縁粉末を充填した様子を表し、図2の一部に対
応する要部断面図である。
【図4】 本発明の別の実施例であるY結線の場合を表
し、図1に対応する断面図である。
【図5】 本発明の更に別の実施例であるPTCに位置
決め用の浅溝がない場合を表し、図1に対応する断面図
である。
【図6】 従来技術の要部を表す要部斜視図である。
【図7】 従来技術の問題点を説明する説明図である。
【符号の説明】
31a、31b、31c…電極、 33a、33b、
33c…リード線、35a、35b、35c…PTC、
41…金属管、 47…絶縁粉末、43、45…碍
子、 49a、49b、49c…電極端
子、51…栓体、

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 三つの電極と、 該各電極間に挟まれた正特性サーミスタ素子と、 該正特性サーミスタ素子及び前記各電極を収納する有底
    金属管と、 該金属管と前記各電極及び前記正特性サーミスタ素子と
    の間に介在し、前記金属管が減径圧縮されることにより
    圧密化された熱伝導性の絶縁物質と、 前記三つの電極にそれぞれ接続され、前記金属管の開口
    側から取り出されて、三相電源に接続される三つの端子
    部と、を備えたことを特徴とするカートリッジヒータ。
JP11497492A 1992-05-07 1992-05-07 カートリッジヒータ Pending JPH05315060A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008536749A (ja) * 2005-04-21 2008-09-11 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 自動車暖房装置または空調装置用の電気補助ヒータ

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008536749A (ja) * 2005-04-21 2008-09-11 ベール ゲーエムベーハー ウント コー カーゲー 自動車暖房装置または空調装置用の電気補助ヒータ
US8153938B2 (en) 2005-04-21 2012-04-10 Behr Gmbh & Co. Kg Added electrical heater for a heating system or air conditioner of a motor vehicle

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