JPH0778477A - 半導体記憶装置 - Google Patents

半導体記憶装置

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Publication number
JPH0778477A
JPH0778477A JP5225486A JP22548693A JPH0778477A JP H0778477 A JPH0778477 A JP H0778477A JP 5225486 A JP5225486 A JP 5225486A JP 22548693 A JP22548693 A JP 22548693A JP H0778477 A JPH0778477 A JP H0778477A
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JP
Japan
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circuit
sense amplifier
turned
field effect
level
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Withdrawn
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JP5225486A
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English (en)
Inventor
Hiroaki Saito
博明 斎藤
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Fujitsu Ltd
Original Assignee
Fujitsu Ltd
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Publication date
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Publication of JPH0778477A publication Critical patent/JPH0778477A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】SRAMに関し、DC電流が流れることのない
ようにしたレベルシフト回路を内蔵し、消費電力の低減
化を図る。 【構成】レベルシフト回路56を、トランスファゲート
をなすnMOSトランジスタ57、58と、初期化回路
59とで構成し、データバス線DB、/DBの電荷をセ
ンスアンプ39の入力端39A、39Bに伝えることに
より、データバス線DB、/DBの電位をレベルシフト
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はスタティック形のメモリ
セルを備えてなる半導体記憶装置、いわゆるスタティッ
ク・ランダム・アクセス・メモリ(static random acce
ss memory.以下、SRAMという)に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、SRAMにおいては、電源電圧V
CCの低電圧化に伴って、データ読出し前に、メモリセ
ルに接続されているビット線対の電位を電源電圧VCC
にイコライズ(平衡化)することが行われている。
【0003】この結果、選択されたメモリセルから読み
出されるデータは、この選択されたメモリセルに接続さ
れているビット線対に対して、一方のビット線の電位を
電源電圧VCC、他方のビット線の電位を電源電圧VC
Cよりも僅かに低くする電位として反映される。
【0004】このビット線対の電位を、コラムゲート回
路及びデータバスを介して、直接、センスアンプに供給
すると、ビット線対の電位は電源電圧VCC付近にある
ので、センスアンプの初段の駆動トランジスタは飽和領
域で動作してしまい、効率良く、ビット線対の電位差を
増幅することができないという不都合がある。
【0005】そこで、センスアンプの初段の駆動トラン
ジスタを非飽和領域内で動作させ、ビット線対の電位差
を効率良く増幅するために、センスアンプの初段の駆動
トランジスタに入力すべき電位をVCCレベルから下降
させ、センスアンプに適正なレベルとするレベルシフト
回路が必要となる。
【0006】従来、このようなレベルシフト回路を備え
てなるSRAMとして、図14に、その要部を示すよう
なものが知られている。
【0007】図中、WLは行方向(ロウ方向)のメモリ
セルの選択を行うためのワード線、BL、/BLはデー
タ転送路をなすビット線、1はスタティック形のメモリ
セルであり、このメモリセルは、図15に示すように構
成されている。
【0008】図中、2は高抵抗負荷形のフリップフロッ
プであり、3、4は駆動用トランジスタ素子をなすエン
ハンスメント形のnMOSトランジスタ、5、6はそれ
ぞれnMOSトランジスタ3、4の負荷をなす抵抗であ
る。なお、VCCは電源電圧、たとえば、3.3[V]
である。
【0009】また、7、8はワード線WLを介してワー
ド・ドライバ(図示せず)によってオン(導通)、オフ
(非導通)が制御される転送ゲートをなすエンハンスメ
ント形のnMOSトランジスタである。
【0010】また、図14において、9、10はそれぞ
れビット線BL、/BLの負荷をなすエンハンスメント
形のpMOSトランジスタであり、これらpMOSトラ
ンジスタ9、10は、ゲートを接地され、電源電圧VC
Cが供給されている間、オン状態とされている。
【0011】また、11は、データ読出し前に、ビット
線BL、/BLを電源電圧VCCにイコライズするため
のビット線イコライズ回路であり、このビット線イコラ
イズ回路11は、図16に示すように構成されている。
【0012】図中、12はイコライズ信号EQによりオ
ン、オフが制御されるエンハンスメント形のnMOSト
ランジスタ、13〜15はイコライズ信号EQと反転関
係にある反転イコライズ信号/EQによりオン、オフが
制御されるエンハンスメント形のpMOSトランジスタ
である。
【0013】ここに、イコライズ信号EQ=Hレベル、
反転イコライズ信号/EQ=Lレベルの場合、nMOS
トランジスタ12=オン、pMOSトランジスタ13〜
15=オンとされ、このイコライズ回路11は活性化さ
れ、ビット線BL、/BLは電源電圧VCCにイコライ
ズされる。
【0014】これに対して、イコライズ信号EQ=Lレ
ベル、反転イコライズ信号/EQ=Hレベルの場合に
は、nMOSトランジスタ12=オフ、pMOSトラン
ジスタ13〜15=オフとされ、このビット線イコライ
ズ回路11は非活性とされる。
【0015】また、図14において、16はコラムアド
レス信号をデコードするコラムデコーダ(図示せず)か
ら供給されるコラム選択信号CLに基づいてコラム
(列)の選択を行うコラムゲート回路、DB、/DBは
複数のコラムに共用されるデータ転送路をなすデータバ
ス線であり、コラムゲート回路16は、図17に示すよ
うに構成されている。
【0016】図中、17、18はコラム選択信号CLに
よりオン、オフが制御されるエンハンスメント形のnM
OSトランジスタ、19はコラム選択信号CLを反転す
るインバータ、20、21はインバータ19から出力さ
れる反転コラム選択信号/CLによりオン、オフが制御
されるエンハンスメント形のpMOSトランジスタであ
る。
【0017】ここに、コラム選択信号CL=Lレベル、
反転コラム選択信号/CL=Hレベルの場合、nMOS
トランジスタ17、18=オフ、pMOSトランジスタ
20、21=オフとなり、ビット線BL、/BLとデー
タバス線DB、/DBとは非接続とされる。
【0018】これに対して、コラム選択信号CL=Hレ
ベル、反転コラム選択信号/CL=Lレベルの場合に
は、nMOSトランジスタ17、18=オン、pMOS
トランジスタ20、21=オンとなり、ビット線BL、
/BLは、それぞれ、データバス線DB、/DBに接続
される。
【0019】また、図14において、22、23はそれ
ぞれデータバス線DB、/DBの負荷をなすエンハンス
メント形のpMOSトランジスタであり、これらpMO
Sトランジスタ22、23は、ゲートを接地され、電源
電圧VCCが供給されている間、オン状態とされてい
る。
【0020】また、24は、データ読出し前に、データ
バス線DB、/DBを電源電圧VCCにイコライズする
ためのデータバス線イコライズ回路であり、このデータ
バス線イコライズ回路24は、図18に示すように構成
されている。
【0021】図中、25はイコライズ信号EQによりオ
ン、オフが制御されるエンハンスメント形のnMOSト
ランジスタ、26〜28はイコライズ信号EQと反転関
係にある反転イコライズ信号/EQによりオン、オフが
制御されるエンハンスメント形のpMOSトランジスタ
である。
【0022】ここに、イコライズ信号EQ=Hレベル、
反転イコライズ信号/EQ=Lレベルの場合、nMOS
トランジスタ25=オン、pMOSトランジスタ26〜
28=オンとされて、このデータバス線イコライズ回路
24は活性化され、データバス線DB、/DBは電源電
圧VCCにイコライズされる。
【0023】これに対して、イコライズ信号EQ=Lレ
ベル、反転イコライズ信号/EQ=Hレベルの場合に
は、nMOSトランジスタ25=オフ、pMOSトラン
ジスタ26〜28=オフとされ、このデータバス線イコ
ライズ回路24は非活性とされる。
【0024】また、図14において、29はライトアン
プ、30はデータ読出し時、データバス線DB、/DB
のレベルを降下させるレベルシフト回路であり、このレ
ベルシフト回路30は、図19に示すように構成されて
いる。
【0025】図中、31、32は初段のトランジスタを
なすエンハンスメント形のnMOSトランジスタ、3
3、34は帰還用のトランジスタをなすエンハンスメン
ト形のnMOSトランジスタである。
【0026】また、35はレベルシフト回路活性化信号
ACT1によってオン、オフが制御される定電流源をな
すエンハンスメント形のnMOSトランジスタ、36は
出力ショート信号SHによりオン、オフが制御されるイ
コライズ用のエンハンスメント形のnMOSトランジス
タである。
【0027】ここに、出力ショート信号SH=Hレベル
の場合、nMOSトランジスタ36=オンで、ノード3
7、38間はショートされ、出力ショート信号SH=L
レベルの場合には、nMOSトランジスタ36=オフ
で、ノード37、38間は遮断される。
【0028】また、レベルシフト回路活性化信号ACT
1=Lレベルの場合、nMOSトランジスタ35=オフ
で、レベルシフト回路30=非活性状態とされ、レベル
シフト回路活性化信号ACT1=Hレベル、出力ショー
ト信号SH=Lレベルの場合には、nMOSトランジス
タ35=オン、nMOSトランジスタ36=オフとさ
れ、レベルシフト回路30=活性状態とされる。
【0029】また、図14において、39はメモリセル
から読み出されたデータをセンスするセンスアンプであ
り、このセンスアンプ39は、図20に示すように構成
されている。
【0030】図中、40、41はカレントミラー回路を
なすエンハンスメント形のpMOSトランジスタ、4
2、43は初段の駆動トランジスタをなすエンハンスメ
ント形のnMOSトランジスタである。
【0031】また、44は動作の高速化を図るためのエ
ンハンスメント形のnMOSトランジスタ、45はセン
スアンプ活性化信号ACT2によりオン、オフが制御さ
れる定電流源をなすエンハンスメント形のnMOSトラ
ンジスタである。
【0032】ここに、センスアンプ活性化信号ACT2
=Lレベルの場合、nMOSトランジスタ45=オフと
され、センスアンプ39=非活性状態とされ、センスア
ンプ活性化信号ACT2=Hレベルの場合には、nMO
Sトランジスタ45=オンとされ、センスアンプ39=
活性状態とされる。
【0033】図21は、このSRAMにおいて、データ
読出し時、メモリセル1が選択された場合の動作を示す
波形図であり、図21Aはワード線WLの電位、図21
Bはイコライズ信号EQ、図21Cは反転イコライズ信
号/EQを示している。
【0034】また、図21Dはコラム選択信号CL、図
21Eは出力ショート信号SH、図21Fはレベルシフ
ト回路活性化信号ACT1、図21Gはセンスアンプ活
性化信号ACT2、図21Hはセンスアンプ39の出力
を示している。
【0035】ここに、ワード線WL=Hレベルとされ、
メモリセル1が選択される前においては、イコライズ信
号EQ=Hレベル、反転イコライズ信号/EQ=Lレベ
ルとされる(図21B、図21C)。
【0036】この結果、ビット線イコライズ回路11に
おいては、nMOSトランジスタ12=オン、pMOS
トランジスタ13〜15=オンとされ、ビット線BL、
/BLは、電源電圧VCCにイコライズされる。
【0037】また、データバス線イコライズ回路24に
おいては、nMOSトランジスタ25=オン、pMOS
トランジスタ26〜28=オンとされ、データバス線D
B、/DBは、電源電圧VCCにイコライズされる。
【0038】また、コラム選択信号CL=Lレベルとさ
れ(図21D)、コラムゲート回路16においては、n
MOSトランジスタ17、18=オフ、pMOSトラン
ジスタ20、21=オフとされ、ビット線BL、/BL
とデータバスDB、/DBとは非接続とされる。
【0039】また、出力ショート信号SH=Hレベル、
レベルシフト回路活性化信号ACT1=Hレベルとされ
(図21E、図21F)、レベルシフト回路30におい
ては、nMOSトランジスタ35=オンとされ、ノード
37、38がショートされ、イコライズされると共に、
nMOSトランジスタ36=オフとされ、レベルシフト
回路30=非活性状態とされる。
【0040】また、センスアンプ活性化信号ACT2=
Lレベルとされ(図21G)、センスアンプ39におい
ては、nMOSトランジスタ45=オフとされ、センス
アンプ39=非活性状態とされる。
【0041】ここに、メモリセル1が選択される場合に
は、コラム選択信号CL=Hレベルとされ(図21
D)、コラムゲート回路16においては、nMOSトラ
ンジスタ17、18=オン、pMOSトランジスタ2
0、21=オンとされ、ビット線BL、/BLがそれぞ
れデータバス線DB、/DBと接続される。
【0042】次に、ワード線WL=Hレベルとされ(図
21A)、メモリセル1においては、nMOSトランジ
スタ7、8=オンとされる。
【0043】また、イコライズ信号EQ=Lレベル、反
転イコライズ信号/EQ=Hレベルとされ(図21B、
図21C)、ビット線イコライズ回路11においては、
nMOSトランジスタ12=オフ、pMOSトランジス
タ13〜15=オフとされる。
【0044】また、レベルシフト回路活性化信号ACT
1=Hレベルとされ(図21F)、レベルシフト回路3
0においては、nMOSトランジスタ35=オンとされ
る。
【0045】次に、出力ショート信号SH=Lレベルと
され(図21E)、レベルシフト回路30においては、
nMOSトランジスタ36=オフとされ、レベルシフト
回路30は、活性状態とされる。
【0046】また、センスアンプ活性化信号ACT2=
Hレベルとされ(図21G)、センスアンプ39におい
ては、nMOSトランジスタ45=オンとされ、センス
アンプ39=活性状態とされる。
【0047】この場合において、メモリセル1において
は、nMOSトランジスタ3=オフ、nMOSトランジ
スタ4=オンで、nMOSトランジスタ3のドレイン=
Hレベル、nMOSトランジスタ4のドレイン=Lレベ
ルにされているとする。
【0048】すると、ビット線BLはVCCを維持し、
ビット線/BLはVCCよりも若干低い電圧、VCC−
αとなり、これらVCC、VCC−αがそれぞれレベル
シフト回路30でレベルシフトされ、ノード37、38
を介してセンスアンプ39の入力端39A、39B、即
ち、nMOSトランジスタ42、43のゲートに供給さ
れる。
【0049】ここに、センスアンプ39は、nMOSト
ランジスタ42、43のゲートに供給された電圧の差を
拡大するが、この例の場合には、nMOSトランジスタ
42のゲート電圧>nMOSトランジスタ43のゲート
電圧であるから、nMOSトランジスタ43のドレイン
には、出力データとして、Hレベルが得られ、メモリセ
ル1のデータが読み出される。
【0050】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このSRAM
においては、レベルシフト回路30は、nMOSトラン
ジスタ31、32のオン抵抗と、nMOSトランジスタ
33〜35のオン抵抗との比で増幅率が決定される直流
増幅回路で構成されているので、DC(直流)電流が流
れてしまい、たとえ、電源電圧VCCの低電圧化を図る
ようにしても、多ビット化に伴い、消費電力が増大して
しまうという問題点があった。
【0051】本発明は、かかる点に鑑み、DC電流が流
れることのないようにしたレベルシフト回路を内蔵し、
消費電力の低減化を図ることができるようにしたSRA
Mを提供することを目的とする。
【0052】
【課題を解決するための手段】図1は本発明の原理説明
図であり、図中、470、47nはスタティック形のメモ
リセル、470A、470B、47nA、47nBはメモリセル
470、47nのデータ入出力端、48、49はデータを
転送するデータ転送路である。
【0053】また、50は差動増幅回路からなるセンス
アンプ、51はレベルシフト回路であり、52、53
は、データ読出し時、オンとされる絶縁ゲート形電界効
果トランジスタである。
【0054】なお、図1においては、絶縁ゲート形電界
効果トランジスタ52、53として、nチャネル絶縁ゲ
ート形電界効果トランジスタを記しているが、絶縁ゲー
ト形電界効果トランジスタ52、53は、pチャネル絶
縁ゲート形電界効果トランジスタでも良い。
【0055】また、54は、データ読出し前、センスア
ンプ50の入力端50A、50Bをセンスアンプ50が
非飽和領域で動作することができる電位に初期化する初
期化回路である。
【0056】即ち、本発明によるSRAMは、複数のス
タティック形のメモリセル470・・・47nと、これら
複数のメモリセル470・・・47nの一方及び他方のデ
ータ入出力端470A・・・47nA、470B・・・47nB
にそれぞれ接続され、データ読み出し前に電源電圧VC
Cにイコライズされるデータ転送路48、49と、一方
の被制御電極をデータ転送路48、49にそれぞれ接続
され、データ読出し時、オン状態とされる絶縁ゲート形
電界効果トランジスタ52、53と、入力端50A、5
0Bを絶縁ゲート形電界効果トランジスタ52、53の
他方の被制御電極に接続された差動増幅回路からなるセ
ンスアンプ50と、データ読出し前に、センスアンプ5
0の入力端50A、50Bをセンスアンプ50が非飽和
領域で動作することができる電位に初期化する初期化回
路54とを有してなるものであり、絶縁ゲート形電界効
果トランジスタ52、53と、初期化回路54とで、レ
ベルシフト回路51を構成してなるものである。
【0057】
【作用】本発明では、データ読出し時、電源電圧VCC
にイコライズされたデータ転送路48、49の電位に、
選択されたデータが反映され、一方のデータ転送路は電
源電圧VCCを維持し、他方のデータ転送路は電源電圧
VCCよりも若干低い電圧となる。
【0058】この結果、絶縁ゲート形電界効果トランジ
スタ52、53がオン状態となることによって、センス
アンプ50の入力端50A、50Bに流れ込む電流に差
が生じ、センスアンプ50の入力端50A、50Bにデ
ータ転送路48、49の電位に対応した電位差が発生す
る。
【0059】そこで、絶縁ゲート形電界効果トランジス
タ52、53のサイズや、絶縁ゲート形電界効果トラン
ジスタ52、53の導通時間を適当な値にあわせこむこ
とにより、データ転送路48、49の電位をセンスアン
プ50に好適な任意の電位に変換することができる。
【0060】このように、本発明では、レベルシフト回
路51は、トランスファゲートをなす絶縁ゲート形電界
効果トランジスタ52、53と、初期化回路54とで構
成されている。
【0061】この結果、データ転送路48、49の電荷
をセンスアンプ50の入力端50A、50Bに伝えるこ
とにより、データ転送路48、49の電位をセンスアン
プ50に好適な電位に変換することができ、レベルシフ
ト回路51には、DC電流が流れることがない。したが
って、消費電力の低減化を図ることができる。
【0062】
【実施例】以下、図2〜図13を参照して、本発明の第
1実施例〜第4実施例について説明する。
【0063】第1実施例・・図2〜図5 図2は、本発明の第1実施例の要部を示す回路図であ
り、この第1実施例は、図14に示すSRAMが設ける
レベルシフト回路30と回路構成の異なるレベルシフト
回路56を設け、その他については、図14に示すSR
AMと同様に構成したものである。
【0064】このレベルシフト回路56において、5
7、58はトランスファ制御信号TFによってオン、オ
フが制御されるエンハンスメント形のnMOSトランジ
スタである。
【0065】ここに、nMOSトランジスタ57は、ド
レインをデータバス線DBに接続され、ソースをセンス
アンプ39の入力端39A、即ち、センスアンプ39の
初段の駆動トランジスタをなすnMOSトランジスタ4
2(図20参照)のゲートに接続されている。
【0066】また、nMOSトランジスタ58は、ドレ
インをデータバス線/DBに接続され、ソースをセンス
アンプ39の入力端39B、即ち、センスアンプ39の
初段の駆動トランジスタをなすnMOSトランジスタ4
3(図20参照)のゲートに接続されている。
【0067】ここに、トランスファ制御信号TF=Lレ
ベルとされる場合、nMOSトランジスタ57、58=
オフとされ、ビット線BL、/BLは、それぞれ、デー
タバス線DB、/DBと非接続とされる。
【0068】これに対して、トランスファ制御信号TF
=Hレベルとされる場合には、nMOSトランジスタ5
7、58=オンとされ、ビット線BL、/BLは、それ
ぞれ、データバス線DB、/DBと接続される。
【0069】また、59はセンスアンプ39の入力端3
9A、39Bを初期化する初期化回路であり、60、6
1はイコライズ信号EQによりオン、オフが制御される
エンハンスメント形のnMOSトランジスタである。
【0070】ここに、nMOSトランジスタ60は、ド
レインをセンスアンプ39の入力端39Aに接続され、
ソースを接地され、nMOSトランジスタ61は、ドレ
インをセンスアンプ39の入力端39Bに接続され、ソ
ースを接地されている。
【0071】ここに、イコライズ信号EQ=Hレベルと
される場合、nMOSトランジスタ60、61=オンと
され、センスアンプ39の入力端39A、39Bは接地
電圧VSS(0[V])に初期化される。
【0072】これに対して、イコライズ信号=Lレベル
とされる場合には、nMOSトランジスタ60、61=
オフとされ、この初期化回路56は非活性状態とされ
る。
【0073】図3は、この第1実施例において、データ
読出し時、メモリセル1が選択された場合の動作を示す
波形図であり、図3Aはワード線WLの電位、図3Bは
イコライズ信号EQ、図3Cは反転イコライズ信号/E
Qを示している。
【0074】また、図3Dはコラム選択信号CL、図3
Eはトランスファ制御信号TF、図3Fはセンスアンプ
活性化信号ACT2、図3Gはセンスアンプ39の出力
を示している。
【0075】ここに、ワード線WL=Hレベルとされ、
メモリセル1が選択される前においては、イコライズ信
号EQ=Hレベル、反転イコライズ信号/EQ=Lレベ
ルとされる(図3B、図3C)。
【0076】この結果、ビット線イコライズ回路11
(図16参照)においては、nMOSトランジスタ12
=オン、pMOSトランジスタ13〜15=オンとさ
れ、ビット線BL、/BLは、電源電圧VCCにイコラ
イズされる。
【0077】また、データバス線イコライズ回路24
(図18参照)においては、nMOSトランジスタ25
=オン、pMOSトランジスタ26〜28=オンとさ
れ、データバス線DB、/DBは、電源電圧VCCにイ
コライズされる。
【0078】また、コラム選択信号CL=Lレベルとさ
れ(図3D)、コラムゲート回路16(図17参照)に
おいては、nMOSトランジスタ17、18=オフ、p
MOSトランジスタ20、21=オフとされ、ビット線
BL、/BLとデータバスDB、/DBとは非接続とさ
れる。
【0079】また、トランスファ制御信号TF=Lレベ
ルとされ(図3E)、レベルシフト回路56において
は、nMOSトランジスタ57、58=オフで、データ
バス線DB、/DBとセンスアンプ39の入力端39
A、39Bとは非接続とされる。
【0080】また、センスアンプ活性化信号ACT2=
Lレベルとされ(図3F)、センスアンプ39(図20
参照)においては、nMOSトランジスタ45=オフ
で、このセンスアンプ39=非活性状態とされる。
【0081】ここに、メモリセル1が選択される場合に
は、ワード線WL=Hレベルとされ(図3A)、メモリ
セル1(図15参照)においては、nMOSトランジス
タ7、8=オンとされる。
【0082】また、イコライズ信号EQ=Lレベル、反
転イコライズ信号/EQ=Hレベルとされる(図3B、
図3C)。
【0083】この結果、ビット線イコライズ回路11
(図16参照)においては、nMOSトランジスタ12
=オフ、pMOSトランジスタ13〜15=オフとさ
れ、このビット線イコライズ回路11=非活性状態とさ
れる。
【0084】また、データバス線イコライズ回路24
(図18参照)においては、nMOSトランジスタ25
=オフ、pMOSトランジスタ26〜28=オフとさ
れ、このデータバス線イコライズ回路24=非活性状態
とされる。
【0085】また、レベルシフト回路56の初期化回路
59においては、nMOSトランジスタ60、61=オ
フとされ、この初期化回路59=非活性化状態とされ
る。
【0086】また、コラム選択信号CL=Hレベルとさ
れ(図3D)、コラムゲート回路16(図17参照)に
おいては、nMOSトランジスタ17、18=オン、p
MOSトランジスタ20、21=オンとされ、ビット線
BL、/BLがそれぞれデータバス線DB、/DBと接
続される。
【0087】また、トランスファ制御信号TF=Hレベ
ルとされ(図3E)、レベルシフト回路56において
は、nMOSトランジスタ57、58=オンとされ、デ
ータバス線DB、/DBは、それぞれ、センスアンプ3
9の入力端39A、39Bに接続される。
【0088】次に、センスアンプ活性化信号ACT2=
Hレベルとされ、センスアンプ39(図20参照)にお
いては、nMOSトランジスタ45=オンとされ、セン
スアンプ39=活性状態とされる。
【0089】この場合において、メモリセル1において
は、nMOSトランジスタ3=オフ、nMOSトランジ
スタ4=オンで、nMOSトランジスタ3のドレイン=
Hレベル、nMOSトランジスタ4のドレイン=Lレベ
ルにされているとする。
【0090】すると、図4に示すように、ビット線BL
は電源電圧VCCを維持し、ビット線/BLは電源電圧
VCCよりも若干低い電圧VCC−αとなり、これが、
コラムゲート回路16を介してデータバス線DB、/D
Bに反映される。
【0091】ここに、図5に、エンハンスメント形のn
MOSトランジスタのVDS(ドレイン・ソース間電圧)
−ID(ドレイン電流)特性を示すが、この特性から明
らかなように、nMOSトランジスタ57、58によっ
て、センスアンプ39の入力端39A、39Bに流れ込
む電流に差が生じることになる。
【0092】この結果、nMOSトランジスタ57、5
8のソース側の負荷が略同一であれば、センスアンプ3
9の入力端39A、39Bには、データバス線DB、/
DBの電位差に応じた電位差が発生することになるが、
これを放置すると、nMOSトランジスタ57、58の
ソース側は、最終的には、VCC−VTH(nMOSト
ランジスタ57、58のスレッショルド電圧)となる。
【0093】そこで、nMOSトランジスタ57、58
のサイズや、nMOSトランジスタ57、58の導通時
間を適当な値にあわせこむことにより、図4に示すよう
に、データバス線DB、/DBの電位をセンスアンプ3
9に好適な任意の電位に変換することができる。
【0094】なお、nMOSトランジスタ57、58を
オンとした後、オフとしても、センスアンプ39の入力
端39A、39B側の容量により、変換されたレベルを
一定時間保持することができるので、データをセンスす
る分には、動作上、問題は生じない。
【0095】なお、この例の場合には、センスアンプ3
9の入力端39Aの電圧(nMOSトランジスタ42の
ゲート電圧)>センスアンプ39の入力端39Bの電圧
(nMOSトランジスタ43のゲート電圧)であるか
ら、センスアンプの出力として、Hレベルを得ることが
できる。
【0096】以上のように、この第1実施例において
は、レベルシフト回路56は、トランスファゲートをな
すnMOSトランジスタ57、58と、初期化回路59
とで構成されている。
【0097】したがって、この第1実施例によれば、デ
ータバス線DB、/DBの電荷をセンスアンプ39の入
力端39A、39Bに伝えることにより、データバス線
DB、/DBの電位をレベルシフトすることができ、レ
ベルシフト回路56には、図14に示す従来のDRAM
が設けるレベルシフト回路30のようにDC電流が流れ
ることがないので、消費電力の低減化を図ることができ
る。
【0098】また、この第1実施例によれば、レベルシ
フト回路56は、4個のnMOSトランジスタ57、5
8、60、61で構成されているので、6個のnMOS
トランジスタ31〜36を必要とする図19に示すレベ
ルシフト回路を設けている図14に示す従来のSRAM
よりも回路構成を簡単にし、チップ面積の縮小化を図る
ことができる。
【0099】第2実施例・・図6、図7 図6は、本発明の第2実施例の要部を示す回路図であ
り、この第2実施例は、図2に示す第1実施例が設ける
レベルシフト回路56と回路構成の異なるレベルシフト
回路64を設け、その他については、図2に示す第1実
施例と同様に構成したものである。
【0100】このレベルシフト回路64は、図2に示す
レベルシフト回路56が設ける初期化回路59と回路構
成の異なる初期化回路65を設け、その他については、
図2に示すレベルシフト回路56と同様に構成したもの
である。
【0101】この初期化回路65は、nMOSトランジ
スタ60、61のソースを接続し、その接続点をダイオ
ード接続されたnMOSトランジスタ66を介して接地
し、その他については、初期化回路59と同様に構成し
たものである。
【0102】この第2実施例においては、センスアンプ
39の入力端39A、39Bの初期化電圧がnMOSト
ランジスタ66のスレッショルド電圧VTHとなる点を
除き、第1実施例の場合とほぼ同様の動作が行われる。
【0103】なお、センスアンプ39の入力端39A、
39Bの初期化電圧がnMOSトランジスタ66のスレ
ッショルド電圧VTHとなることから、ビット線BL、
/BL、データバス線DB、/DBの電位変化に対する
センスアンプ39の入力端39A、39Bの電圧の変化
は、図7に示すようになる。
【0104】以上のように、この第2実施例において
は、レベルシフト回路64は、トランスファゲートをな
すnMOSトランジスタ57、58と、初期化回路65
とで構成されている。
【0105】したがって、この第2実施例によれば、デ
ータバス線DB、/DBの電荷をセンスアンプ39の入
力端39A、39Bに伝えることにより、データバス線
DB、/DBの電位をレベルシフトすることができ、レ
ベルシフト回路64には、図14に示す従来のSRAM
が設けるレベルシフト回路30のようにDC電流が流れ
ることがないので、消費電力の低減化を図ることができ
る。
【0106】また、この第2実施例によれば、レベルシ
フト回路64は、5個のnMOSトランジスタ57、5
8、60、61、66で構成されているので、6個のn
MOSトランジスタ31〜36を必要とする図19に示
すレベルシフト回路30を設けている図14に示す従来
のSRAMよりも回路構成を簡単にし、チップ面積の縮
小化を図ることができる。
【0107】また、この第2実施例においては、センス
アンプ39の入力端39A、39Bの初期化電圧をnM
OSトランジスタ66のスレッショルド電圧VTHとし
ているので、nMOSトランジスタ57、58のサイズ
を小さくすることができると共に、ライト時に、ビット
線をHレベルにドライブする側のバッファの負担を軽く
することができる。
【0108】第3実施例・・図8〜図11 図8は、本発明の第3実施例の要部を示す回路図であ
り、この第3実施例においては、図2に示す第1実施例
が設けるレベルシフト回路56と回路構成の異なるレベ
ルシフト回路68が設けられている。
【0109】ここに、このレベルシフト回路68は、n
MOSトランジスタ57をビット線BLとデータバス線
DBとの間に接続し、nMOSトランジスタ58をビッ
ト線/BLとデータバス線/DBとの間に接続させ、そ
の他については、図2に示すレベルシフト回路56と同
様に構成したものである。
【0110】即ち、このレベルシフト回路68は、nM
OSトランジスタ57については、ドレインをビット線
BLに接続し、ソースをデータバス線DBに接続すると
共に、nMOSトランジスタ58については、ドレイン
をビット線/BLに接続し、ソースをデータバス線/D
Bに接続し、コラムゲート回路としても、機能するよう
にしたものである。
【0111】そこで、この第3実施例においては、第1
実施例が設けているコラムゲート回路16と、データバ
ス線DB、/DBの負荷をなすpMOSトランジスタ2
2、23と、データバス線イコライズ回路24を削除し
ている。
【0112】そして、また、図9に示すように、コラム
ごとに、コラム選択信号CLとトランスファ制御信号T
FとをAND処理してnMOSトランジスタ57、58
のオン、オフを制御するトランスファ制御信号TF1を
出力するトランスファ制御信号(TF1)発生回路を設
けるようにしている。
【0113】図9において、70はコラム選択信号CL
及びトランスファ制御信号TFが入力されるNAND回
路、71はNAND回路70の出力を反転するインバー
タである。
【0114】このトランスファ制御信号(TF1)発生
回路においては、コラム選択信号CL=Lレベルの場
合、NAND回路70の出力=Hレベル、トランスファ
制御信号TF1=Lレベルとされ、nMOSトランジス
タ57、58=オフとされる。
【0115】これに対して、コラム選択信号CL=Hレ
ベル、トランスファ制御信号TF=Hレベルとされる
と、NAND回路70の出力=Lレベル、トランスファ
制御信号TF1=Hレベルとされ、nMOSトランジス
タ57、58=オンとされる。
【0116】図10は、この第3実施例において、デー
タ読出し時、メモリセル1が選択された場合の動作を示
す波形図であり、図10Aはワード線WLの電位、図1
0Bはイコライズ信号EQ、図10Cは反転イコライズ
信号/EQを示している。
【0117】また、図10Dはコラム選択信号CL、図
10Eはトランスファ制御信号TF、図10Fはトラン
スファ制御信号TF1、図10Gはセンスアンプ活性化
信号ACT2、図10Hはセンスアンプ39の出力を示
している。
【0118】ここに、ワード線WL=Hレベルとされ、
メモリセル1が選択される前においては、イコライズ信
号EQ=Hレベル、反転イコライズ信号/EQ=Lレベ
ルとされる。
【0119】この結果、ビット線イコライズ回路11
(図16参照)においては、nMOSトランジスタ12
=オン、pMOSトランジスタ13〜15=オンとさ
れ、ビット線BL、/BLは、電源電圧VCCにイコラ
イズされる。
【0120】また、レベルシフト回路68の初期化回路
59においては、nMOSトランジスタ60、61=オ
ンとされ、データバス線DB、/DB及びセンスアンプ
39の入力端39A、39Bは、接地電圧0[V]に初
期化される。
【0121】また、コラム選択信号CL=「L」、トラ
ンスファ制御信号TF=Lレベルとされ、トランスファ
制御信号TF1=「L」、レベルシフト回路68のnM
OSトランジスタ57、58=オフとされ、ビット線B
L、/BLと、データバス線DB、/DBとは非接続と
される。
【0122】また、センスアンプ活性化信号ACT2=
Lレベルとされ、センスアンプ39においては、nMO
Sトランジスタ45=オフで、このセンスアンプ39
は、非活性状態とされる。
【0123】ここに、メモリセル1が選択される場合に
は、コラム選択信号CL=Hレベルとされ(図10
D)、その後、ワード線WL=Hレベルとされ(図10
A)、メモリセル1(図15参照)においては、nMO
Sトランジスタ7、8=オンとされる。
【0124】また、イコライズ信号EQ=Lレベル、反
転イコライズ信号/EQ=Hレベルとされ(図10B、
図10C)、ビット線イコライズ回路11(図16参
照)においては、nMOSトランジスタ12=オフ、p
MOSトランジスタ13〜15=オフとされる。
【0125】また、トランスファ制御信号TF=Hレベ
ルとされ(図10E)、この結果、トランスファ制御信
号TF1=Hレベルとされ(図10F)、レベルシフト
回路68においては、nMOSトランジスタ57、58
=オンとされ、ビット線BL、/BLがそれぞれデータ
バス線DB、/DBと接続される。
【0126】次に、センスアンプ活性化信号ACT2=
Hレベルとされ(図10G)、センスアンプ39(図2
0参照)においては、nMOSトランジスタ45=オン
とされ、センスアンプ39=活性状態とされる。
【0127】この場合において、メモリセル1において
は、nMOSトランジスタ3=オフ、nMOSトランジ
スタ4=オンで、nMOSトランジスタ3のドレイン=
Hレベル、nMOSトランジスタ4のドレイン=Lレベ
ルにされているとする。
【0128】すると、図11に示すように、ビット線B
Lは電源電圧VCCを維持し、ビット線/BLは電源電
圧VCCよりも若干低い電圧VCC−αとなる。
【0129】ここに、図5に、エンハンスメント形のn
MOSトランジスタのVDS(ドレイン・ソース間電圧)
−ID(ドレイン電流)特性を示すが、この特性から明
らかなように、nMOSトランジスタ57、58によっ
て、センスアンプ39の入力端39A、39Bに流れ込
む電流に差が生じることになる。
【0130】この結果、nMOSトランジスタ57、5
8のソース側の負荷が略同一であれば、センスアンプ3
9の入力端39A、39Bには、ビット線BL、/BL
の電位差に応じた電位差が発生することになるが、これ
を放置すると、センスアンプ39の入力端39A、39
Bの電位は、最終的には、VCC−VTHとなる。
【0131】そこで、nMOSトランジスタ57、58
のサイズや、nMOSトランジスタ57、58の導通時
間を適当な値にあわせこむことにより、図11に示すよ
うに、ビット線BL、/BLの電位をセンスアンプ39
に好適な任意の電位に変換することができる。
【0132】なお、nMOSトランジスタ57、58を
オンとした後、オフとしても、センスアンプ39の入力
端39A、39B側の容量により、変換されたレベルを
一定時間保持することができるので、データをセンスす
る分には、動作上、問題は生じない。
【0133】なお、この例の場合には、センスアンプ3
9の入力端39Aの電圧(nMOSトランジスタ42の
ゲート電圧)>センスアンプ39の入力端39Bの電圧
(nMOSトランジスタ43のゲート電圧)であるか
ら、センスアンプの出力として、Hレベルを得ることが
できる。
【0134】以上のように、この第3実施例において
は、レベルシフト回路68は、トランスファゲートをな
すnMOSトランジスタ57、58と、初期化回路59
とで構成されている。
【0135】したがって、この第3実施例によれば、ビ
ット線BL、/BLの電荷をセンスアンプ39の入力端
39A、39Bに伝えることにより、ビット線BL、/
BLの電位をレベルシフトすることができ、レベルシフ
ト回路68には、図14に示す従来のSRAMが設ける
レベルシフト回路30のようにDC電流が流れることが
ないので、消費電力の低減化を図ることができる。
【0136】また、この第3実施例によれば、レベルシ
フト回路68は、4個のnMOSトランジスタ57、5
8、60、61で構成されているので、6個のnMOS
トランジスタ31〜36を必要とする図19に示すレベ
ルシフト回路30を設けている図14に示す従来のSR
AMよりも回路構成を簡単にし、チップ面積の縮小化を
図ることができる。
【0137】また、この第3実施例においては、レベル
シフト回路68を構成するnMOSトランジスタ57、
58をコラムゲート回路としても機能するようにしてい
るので、コラムゲート回路を別に設ける必要がなく、こ
の点からしても、回路構成を簡単にし、チップ面積の縮
小化を図ることができる。
【0138】なお、ビット線BL、/BLの負荷をなす
pMOSトランジスタ9、10及びビット線イコライズ
回路11をビット線BL、/BLのデータバス線DB、
/DBと接続する端部側とは反対の端部側に配置させる
場合には、メモリセル1からセンスアンプ39の初段ト
ランジスタ42、43までを全てnMOSトランジスタ
で構成することができるので、このようにする場合に
は、Pウエル・Nウエルの間隔を取る必要がなく、チッ
プ面積の縮小化を図ることができる。
【0139】第4実施例・・図12、図13 図12は、本発明の第4実施例の要部を示す回路図であ
り、この第4実施例は、図8に示す第3実施例が設ける
レベルシフト回路68と回路構成の異なるレベルシフト
回路73を設け、その他については、図8に示す第3実
施例と同様に構成したものである。
【0140】このレベルシフト回路73は、図8に示す
レベルシフト回路68が設ける初期化回路59と回路構
成の異なる初期化回路65を設け、その他については、
図8に示すレベルシフト回路68と同様に構成したもの
である。
【0141】この初期化回路65は、nMOSトランジ
スタ60、61のソースを接続し、その接続点をダイオ
ード接続されたnMOSトランジスタ66を介して接地
し、その他については、初期化回路59と同様に構成し
たものである。
【0142】この第4実施例においては、センスアンプ
39の入力端39A、39Bの初期化電圧がnMOSト
ランジスタ66のスレッショルド電圧VTHとなる点を
除き、第3実施例の場合とほぼ同様の動作が行われる。
【0143】なお、センスアンプ39の入力端39A、
39Bの初期化電圧がnMOSトランジスタ66のスレ
ッショルド電圧VTHとなることから、ビット線BL、
/BLの電位変化に対するセンスアンプ39の入力端3
9A、39Bの電圧の変化は、図13に示すようにな
る。
【0144】以上のように、この第4実施例において
は、レベルシフト回路73は、トランスファゲートをな
すnMOSトランジスタ57、58と、初期化回路65
とで構成されている。
【0145】したがって、この第4実施例によれば、デ
ータバス線DB、/DBの電荷をセンスアンプ39の入
力端39A、39Bに伝えることにより、データバス線
DB、/DBの電位をレベルシフトすることができ、レ
ベルシフト回路73には、図14に示す従来のSRAM
が設けるレベルシフト回路30のようにDC電流が流れ
ることがないので、消費電力の低減化を図ることができ
る。
【0146】また、この第4実施例によれば、レベルシ
フト回路73は、5個のnMOSトランジスタ57、5
8、60、61、66で構成されているので、6個のn
MOSトランジスタ31〜36を必要とする図19に示
すレベルシフト回路30を設けている図14に示す従来
のSRAMよりも回路構成を簡単にし、チップ面積の縮
小化を図ることができる。
【0147】また、この第4実施例によれば、第3実施
例の場合と同様に、レベルシフト回路68を構成するn
MOSトランジスタ57、58をコラムゲート回路とし
ても機能するようにしているので、コラムゲート回路を
別に設ける必要がなく、この点からしても、回路構成を
簡単にし、チップ面積の縮小化を図ることができる。
【0148】また、この第4実施例においては、センス
アンプ39の入力端39A、39Bの初期化電圧をnM
OSトランジスタ66のスレッショルド電圧VTHとし
ているので、nMOSトランジスタ57、58のサイズ
を小さくすることができると共に、ライト時に、ビット
線をHレベルにドライブする側のバッファの負担を軽く
することができる。
【0149】なお、ビット線BL、/BLの負荷をなす
pMOSトランジスタ9、10及びビット線イコライズ
回路11をビット線BL、/BLのデータバス線DB、
/DBと接続する端部側とは反対の端部側に配置させる
場合には、メモリセル1からセンスアンプ39の初段の
駆動トランジスタ42、43までを全てnMOSトラン
ジスタで構成することができるので、このようにする場
合には、Pウエル・Nウエルの間隔を取る必要がなく、
チップ面積の縮小化を図ることができる。
【0150】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、レベル
シフト回路(51)を、トランスファゲートをなす絶縁
ゲート形電界効果トランジスタ(52、53)と、初期
化回路(54)とで構成するとしたことにより、データ
転送路(48、49)の電荷をセンスアンプ(50)の
入力端(50A、50B)に伝えることにより、データ
転送路(48、49)の電位をセンスアンプ(50)に
好適な電位に変換することができ、レベルシフト回路
(51)にはDC電流が流れることがないようにするこ
とができるので、消費電力の低減化を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理説明図である。
【図2】本発明の第1実施例の要部を示す回路図であ
る。
【図3】本発明の第1実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図4】本発明の第1実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図5】エンハンスメント形のnMOSトランジスタの
DS(ドレイン・ソース間電圧)−ID(ドレイン電
流)特性を示す波形図である。
【図6】本発明の第2実施例の要部を示す回路図であ
る。
【図7】本発明の第2実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図8】本発明の第3実施例の要部を示す回路図であ
る。
【図9】本発明の第3実施例が設けるトランスファ制御
信号(TF1)発生回路を示す回路図である。
【図10】本発明の第3実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図11】本発明の第3実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図12】本発明の第4実施例の要部を示す回路図であ
る。
【図13】本発明の第4実施例の動作を示す波形図であ
る。
【図14】従来のSRAMの一例の要部を示す回路図で
ある。
【図15】図14に示す従来のSRAM、第1実施例、
第2実施例、第3実施例及び第4実施例が備えるメモリ
セルを示す回路図である。
【図16】図14に示す従来のSRAM、第1実施例、
第2実施例、第3実施例及び第4実施例が備えるビット
線イコライズ回路である。
【図17】図14に示す従来のSRAM、第1実施例及
び第2実施例が備えるコラムゲート回路である。
【図18】図14に示すSRAM、第1実施例及び第2
実施例が備えるデータバス線イコライズ回路である。
【図19】図14に示す従来のSRAMが備えるレベル
シフト回路である。
【図20】図14に示す従来のSRAM、第1実施例、
第2実施例、第3実施例及び第4実施例が備えるセンス
アンプである。
【図21】図14に示す従来のSRAMの動作を示す波
形図である。
【符号の説明】
470、47n メモリセル 48、49 データ転送路 50 センスアンプ 51 レベルシフト回路 52、53 絶縁ゲート形電界効果トランジスタ 54 初期化回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のスタティック形のメモリセル(47
    0・・・47n)と、 これら複数のメモリセル(470・・・47n)の第1、
    第2のデータ入出力端(470A・・・47nA、470B
    ・・47nB)にそれぞれ接続され、データ読み出し前に
    電源電圧にイコライズされる第1、第2のデータ転送路
    (48、49)と、 一方の被制御電極を前記第1、第2のデータ転送路(4
    8、49)にそれぞれ接続され、データ読出し時、オン
    状態とされる第1、第2の絶縁ゲート形電界効果トラン
    ジスタ(52、53)と、 第1、第2の入力端(50A、50B)を前記第1、第
    2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタ(52、53)
    の他方の被制御電極に接続された差動増幅回路からなる
    センスアンプ(50)と、 データ読出し前に、前記センスアンプ(50)の第1、
    第2の入力端(50A、50B)を前記センスアンプ
    (50)が非飽和領域で動作することができる電位に初
    期化する初期化回路(54)とを有し、 前記第1、第2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタ
    (52、53)と、前記初期化回路(54)とで、レベ
    ルシフト回路(51)を構成していることを特徴とする
    半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】複数のスタティック形のメモリセルと、 これら複数のメモリセルの第1、第2のデータ入出力端
    にそれぞれ接続され、データ読み出し前に電源電圧にイ
    コライズされる第1、第2のビット線と、 一端を前記第1、第2のビット線にそれぞれ接続され、
    コラム選択信号によってオン、オフが制御される第1、
    第2のスイッチ回路と、 これら第1、第2のスイッチ回路の他端にそれぞれ接続
    された第1、第2のデータバス線と、 一方の被制御電極を前記第1、第2のデータバス線にそ
    れぞれ接続され、データ読出し時、オン状態とされる第
    1、第2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、 第1、第2の入力端を前記第1、第2の絶縁ゲート形電
    界効果トランジスタの他方の被制御電極に接続された差
    動増幅回路からなるセンスアンプと、 データ読出し前に、前記センスアンプの第1、第2の入
    力端を前記センスアンプが非飽和領域で動作することが
    できる電位に初期化する初期化回路とを有し、 前記第1、第2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタ
    と、前記初期化回路とで、レベルシフト回路を構成して
    いることを特徴とする半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】複数のスタティック形のメモリセルと、 これら複数のメモリセルの第1、第2のデータ入出力端
    にそれぞれ接続され、データ読み出し前に電源電圧にイ
    コライズされる第1、第2のビット線と、 一方の被制御電極を前記第1、第2のビット線にそれぞ
    れ接続され、データ読出し時、オン状態とされる第1、
    第2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、 これら第1、第2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタ
    の他方の被制御電極にそれぞれ接続された第1、第2の
    データバス線と、 第1、第2の入力端を前記第1、第2のデータバス線に
    接続された差動増幅回路からなるセンスアンプと、 データ読出し前に、前記センスアンプの第1、第2の入
    力端を前記センスアンプが非飽和領域で動作することが
    できる電位に初期化する初期化回路とを有し、 前記第1、第2の絶縁ゲート形電界効果トランジスタ
    と、前記初期化回路とで、コラムゲート回路を兼ねるレ
    ベルシフト回路を構成していることを特徴とする半導体
    記憶装置。
  4. 【請求項4】前記初期化回路は、一方の被制御電極を前
    記センスアンプの第1の入力端に接続され、他方の被制
    御電極を接地され、データ読出し前、オンとされ、デー
    タ読出し時、オフとされる第3の絶縁ゲート形電界効果
    トランジスタと、一方の被制御電極を前記センスアンプ
    の第2の入力端に接続され、他方の被制御電極を接地さ
    れ、データ読出し前、オンとされ、データ読出し時、オ
    フとされる第4の絶縁ゲート形電界効果トランジスタと
    を設けて構成されていることを特徴とする請求項1、2
    又は3記載の半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】前記初期化回路は、一方の被制御電極を前
    記センスアンプの第1の入力端に接続され、データ読出
    し前、オンとされ、データ読出し時、オフとされる第3
    の絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、一方の被制御
    電極を前記センスアンプの第2の入力端に接続され、デ
    ータ読出し前、オンとされ、データ読出し時、オフとさ
    れる第4の絶縁ゲート形電界効果トランジスタと、前記
    第3、第4の絶縁ゲート形電界効果トランジスタの他方
    の被制御電極と接地との間に順方向に接続された一方向
    素子とを設けて構成されていることを特徴とする請求項
    1、2又は3記載の半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】前記第1、第2のビット線の負荷回路及び
    イコライズ回路を、前記第1、第2のビット線の前記第
    1、第2のデータバス線と接続される端部側とは反対の
    端部側に配置させていることを特徴とする請求項2、
    3、4又は5記載の半導体記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH08329682A (ja) * 1995-05-31 1996-12-13 Nec Ic Microcomput Syst Ltd 半導体メモリ

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JPH08329682A (ja) * 1995-05-31 1996-12-13 Nec Ic Microcomput Syst Ltd 半導体メモリ

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