JPH0778054A - データ処理装置 - Google Patents

データ処理装置

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JPH0778054A
JPH0778054A JP5179909A JP17990993A JPH0778054A JP H0778054 A JPH0778054 A JP H0778054A JP 5179909 A JP5179909 A JP 5179909A JP 17990993 A JP17990993 A JP 17990993A JP H0778054 A JPH0778054 A JP H0778054A
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JP5179909A
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Tsutomu Yamaguchi
勉 山口
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明はデータ処理装置に関し、キー入力に
頼らずに表示画面のスクロール処理が行えるようにする
ことを目的とする。 【構成】 筐体2中に、内蔵されるディスプレイ手段4
7と、ディスプレイ手段47にデータを表示するデータ
表示手段48と、表示される表示データ中の任意位置を
仮想的に指定する指定手段32と、指定手段32の筐体
2に対する相対位置を位置情報として検出する位置検出
手段26と、位置検出手段26による位置情報に基づい
てデータ表示手段48によって表示すべき表示データの
表示位置を算出する表示位置算出手段41と、指定手段
32により指定された表示データ中の仮想的な指定位置
を検出する指定位置検出手段27と、指定位置検出手段
27による指定位置に基づいてデータ表示手段48によ
り表示される表示データの位置を算出する指定位置算出
手段41とを備え、算出された表示位置に基づいてデー
タ表示手段48によりデータ表示を行うこと構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、データ処理装置に係
り、詳細には、頭部搭載型ディスプレイ装置(以下、H
MD:Head Mounted Displayという)を備えたデータ処
理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、データ処理装置としては、例え
ば、エンジニアリングワークステーション(以下、EW
S:Engineering Work Stationという),パーソナルコ
ンピュータ(Personal Computer;以下、パソコンと略
す),ワードプロセッサ(Word Processor ;以下、ワ
ープロと略す)等がある。
【0003】これらのデータ処理装置には、通常、入力
装置としてキーボードが、また、出力装置としてディス
プレイ装置が備えられ、キーボードから入力されるキー
コマンドに対応する処理がデータ処理装置内で行われる
とともに、処理結果がディスプレイ装置に出力されるも
のである。
【0004】データ処理装置におけるディスプレイ装置
として代表的なものには、CRT(Cathode Ray Tube)
表示装置や、液晶表示装置(以下、LCD:Liquid Cry
stalDisplay という)等がある。
【0005】CRT表示装置は、例えば、デスクトップ
型のEWS、パソコン、ワープロ等における表示装置と
して一般的なものであり、比較的安価に大画面の表示装
置を得ることができるが、CRT表示装置では、大画面
の表示装置を得る場合、CRT表示装置自体のサイズも
大きくなり、設置場所が限定される。
【0006】一方、LCDは、低消費電力でかつ軽量・
薄型である点から、ラップトップ型やノート型のパソコ
ン・ワープロ等の表示装置として多用されており、近時
においては、大画面・高精細化が図られ、EWS等の表
示装置としても利用されている。
【0007】しかし、LCDは、一般に大画面化が難し
く、かつ、画面サイズが大きくなるとそのサイズに比し
てコストがかかる。
【0008】そこで、設置場所を選ばずに、大画面化が
可能な表示装置として、HMDが注目されている。
【0009】HMDとは、目の前に配置した2枚の液晶
ディスプレイに映像を表示し、輻輳角と焦点距離とを所
定の値に設定することにより、眼鏡や双眼鏡のように両
目に対してそれぞれ別々の映像を与え、小さな機器で大
画面表示装置を見ているかのように表示を行うものであ
る。
【0010】HMDは、前述したような利点を備えるこ
とから、映画鑑賞、擬似3D表示(立体表示)による医
療,CAD,建築の分野での利用が検討されている。
【0011】ところで、このようなディスプレイ装置を
備えるデータ処理装置では、一般に、ディスプレイ装置
で表示可能な画像表示領域(画像表示画素数)は固定的
であることから、ディスプレイ装置で表示可能な画像表
示画素数を越える画像データを表示する場合、そのまま
表示したのでは表示画像データの全体像を見ることがで
きない。
【0012】そこで、より画像表示領域の広いディスプ
レイ装置に変更することが考えられるが、この場合、表
示すべき画像データ(以下、表示画像データという)が
大きくなれば、それに伴って画像表示領域の大きなディ
スプレイ装置が必要となるという新たな問題点が生じ
る。
【0013】このため、一般に、例えば、キーボードや
マウス等のポインティングデバイスを操作することによ
り画像表示領域内に表示画像データをスクロールさせて
表示させ、表示画像データの全体像を見るという手法が
用いられている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな表示画像データをディスプレイ装置の画像表示領域
内でスクロールさせて表示するデータ処理装置にあって
は、キーボードやマウス等のポインティングデバイスを
用いてスクロール制御を行うといった構成となっていた
ため、以下に述べるような問題点があった。
【0015】すなわち、前述のHMDを備えるデータ処
理装置にあっては、ディスプレイ装置を頭部に搭載する
という性格上、通常、入力装置としてのキーボードやマ
ウス等のポインティングデバイスを備えていないため、
キーボードやマウス等のポインティングデバイスを備え
るデータ処理装置のようなスクロール処理を行うことが
できないという問題点があった。
【0016】このため、HMDにスクロールの指示を行
うためのキー入力部を設けることが考えられるが、HM
Dは頭部に装着するという目的から小型・軽量であるこ
とが望まれ、多種類のキーを備えることは好ましくな
い。
【0017】本発明の課題は、キー入力に頼らずに表示
画面のスクロール処理が行えるようにすることである。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、筐体2中に、内蔵されるディスプレイ手段47と、
該ディスプレイ手段47に所定のデータを表示するデー
タ表示手段48と、該データ表示手段48により表示さ
れる表示データ中の任意位置を仮想的に指定する指定手
段32と、該指定手段32の前記筐体2に対する相対位
置を位置情報として検出する位置検出手段26R,26
Lと、該位置検出手段26R,26Lによる位置情報に
基づいて前記データ表示手段48によって表示すべき表
示データの表示位置を算出する表示位置算出手段41
と、前記指定手段32により指定された表示データ中の
仮想的な指定位置を検出する指定位置検出手段27R,
27Lと、該指定位置検出手段27R,27Lによる指
定位置に基づいて前記データ表示手段48により表示さ
れる表示データの位置を算出する指定位置算出手段41
と、を備え、前記表示位置算出手段41により算出され
た表示位置及び前記指定位置算出手段41により算出さ
れた表示位置に基づいて前記データ表示手段48により
データ表示を行うことを特徴としている。
【0019】この場合、請求項2記載のように、前記指
定手段は、前記筐体外に設けられた位置指定部を有し、
前記位置検出手段によって検出された位置情報に基づい
て前記データ表示手段によって表示される表示データ中
に所定のポインタ画像を表示することが有効である。
【0020】さらに、この場合、請求項3記載のよう
に、前記位置検出手段によって検出される位置情報が変
わる毎に、あるいは、請求項4記載のように、前記位置
検出手段によって検出される位置情報が予め設定された
距離単位を越えるる毎に、前記データ表示手段によって
表示される表示データを更新することが好ましい。
【0021】
【作用】請求項1記載の発明によれば、表示位置算出手
段により算出される表示位置と、指定位置算出手段によ
り算出される表示位置とに基づいてデータ表示手段によ
りデータ表示が行われ、これによって、位置検出手段に
よって検出される位置情報に基づいて表示データを変更
することができる。
【0022】すなわち、HMD使用時においても、キー
入力に頼ることなく表示画面のスクロール処理が実行さ
れる。
【0023】なお、この場合、請求項2記載の発明のよ
うに、指定手段として、筐体外に設けられた位置指定部
の位置検出を行うことにより、効率良く位置検出が行わ
れる。
【0024】また、この場合のスクロール処理は、請求
項3記載の発明のように、滑らかにスクロール(以下、
スムーススクロールという)させるものであっても良い
し、請求項4記載の発明のように、段階的にスクロール
させるものであっても構わない。
【0025】
【実施例】以下、図1〜図19を参照して実施例を説明
する。
【0026】図1〜図19は本発明に係るデータ処理装
置の一実施例を示す図である。
【0027】まず、構成を説明する。図1,図2は、本
発明のデータ処理装置の外観図であり、図1は、本実施
例のデータ処理装置を斜め前方から見た図であり、図2
は、本実施例のデータ処理装置を斜め後方から見た図で
ある。
【0028】本実施例におけるデータ処理装置1は、H
MDによる単体ディスプレイ装置内に内蔵されたHMD
一体型のデータ処理装置1であり、キーボード等による
キー入力手段を備えていないため、HMDに仮想的なキ
ーボードを表示することで、仮想的なキー入力を可能と
している。
【0029】図1,図2において、データ処理装置1
は、データ処理において処理された種々のデータを表示
画像として生成する表示ユニット等の各種ユニットを内
蔵する機器ケース(筐体)2と、機器ケース2を支持す
るとともに、頭部に装着する伸縮自在のヘッドバンド3
とから構成されており、機器ケース2の上部には、表示
ユニットに対するバックライト光を生成するバックライ
トユニット4が着脱自在に設けられており、データ処理
装置1を外部光の照度が十分得られる場所で使用する場
合には、バックライトユニット4を外した状態でも使用
することができる。
【0030】なお、図1に示すように、機器ケース2に
は、ロッドアンテナ5、電源オン・オフスイッチ6、指
定キー7、メニュー切換ダウン指示キー8D、メニュー
切換アップ指示キー8Uが設けられるとともに、図2に
示すように、ファインダ9R,9Lが形成されている。
また、ヘッドバンド3には、図1に示すように、支持部
11、イヤホン12R,12Lが形成されるとともに、
図2に示すように、装着検出センサ13が設けられてい
る。
【0031】ロッドアンテナ5は、データ処理装置1内
で処理された各種データを電波に変換して送信するため
の伸縮自在のアンテナであり、電源オン・オフスイッチ
6は、電源部(図示せず)から供給される電源電圧をデ
ータ処理装置1内に通電するか否かを選択するためのス
イッチであり、指定キー7は、データ処理装置1を使用
する時点で、使用するオペレータの確認処理を開始する
ためのスイッチである。なお、使用するアンテナとして
は、本実施例のような伸縮自在のロッドアンテナ5に限
らず、例えば、ヘリカルアンテナでも良く、使用する電
波の波長帯域に適切なアンテナの利用が可能である。
【0032】メニュー切換ダウン指示キー8D及びメニ
ュー切換アップ指示キー8Uは、表示ユニットにより表
示されるメニュー画面のメニュー内容を切り換えるため
のキースイッチであり、メニュー切換ダウン指示キー8
Dは、順方向(例えば、メニュー画面中の枠カーソルを
下方向に移動させる方向)にメニュー内容を切り換え、
メニュー切換アップ指示キー8Uは、メニュー切換ダウ
ン指示キー8Dと逆方向(例えば、メニュー画面中の枠
カーソルを上方向に移動させる方向)にメニュー内容を
切り換えるものである。
【0033】ファインダ9R,9Lは、ガラスまたはプ
ラスチックの光学レンズからなる拡大レンズ10R,1
0Lが設けられた覗き窓であり、支持部11は、機器ケ
ース2とヘッドバンド3とを支持固定するものである。
【0034】イヤホン12R,12Lは、エラー音やガ
イダンス情報を聞くためのものであり、装着検出センサ
13は、ヘッドバンド3がオペレータの頭部に装着され
たか否かを検出するためのセンサである。
【0035】図3は、本実施例におけるデータ処理装置
1の横方向から見た断面図であり、図4は、本実施例に
おけるデータ処理装置1の上方向から見た断面図であ
る。
【0036】機器ケース2は、図3及び図4に示すよう
に、バックライトユニット4からの光を拡散して輝度を
均整化するための白色アクリル板等から構成される拡散
板21と、表示ユニットの中枢である約1インチサイズ
のアクティブマトリクス型カラー液晶表示部であるLC
D22R,22Lと、LCD22R,22Lからの表示
画像を反射して拡大レンズ10R,10Lに導く反射ミ
ラー23と、LCD22R,22LのドライバIC(In
tegrated Circuit)等の機器ケース2内の制御回路を実
装する回路基板24と、機器ケース2内の左右の側壁に
設けられる2個のCCD(Charge Coupled Device :撮
像素子)25R,25Lと、機器ケース2内の左右の側
壁下部位置に設けられ、後述する赤外線発光ペン(位置
指定部)32の位置を検出する赤外光検出センサ26
R,26Lと、赤外光検出センサ26R,26Lの内側
に設けられ、赤外線発光ペン32からの位置指定入力信
号を検出する赤外光検出センサ27R,27Lとから構
成されている。
【0037】バックライトユニット4は、図3に示すよ
うに、直下型方式の冷陰極管(蛍光ランプ)からなるバ
ックライト31を備え、機器ケース2に装着された場
合、機器ケース2側から電源電圧の供給を受けて発光す
るとともに、拡散板21を介してLCD22R,22L
にバックライト光を照射するものである。なお、周囲が
十分明るい場合は、バックライトユニット4を装着する
ことなしに外部光を拡散板21から導入することで、画
像を見ることもできる。
【0038】バックライト31の照射によりLCD22
R,22Lを介して得られる画像(光)は、反射ミラー
23により反射され、拡大レンズ10R,10L及びフ
ァインダ9R,9Lを介してオペレータの目ER,EL
に届く。さらに、前方に見える周囲状況の画像は、CC
D25R,25Lにより撮影され、必要に応じてLCD
22R,22Lに表示され、オペレータが参照すること
ができる。
【0039】図5は、赤外線発光ペン32の斜視図であ
る。
【0040】赤外線発光ペン32は、赤外線発光ペン3
2の動作開始のための電源スイッチ33と、位置指定入
力のための発光スイッチ34と、電源スイッチ33のオ
ン動作と共に連続発光を開始する位置確認のための発光
部35と、発光スイッチ34のオン動作により発光する
入力指定のための発光部36とを備えている。
【0041】すなわち、機器ケース2内の左右の側壁に
設けられた赤外光検出センサ26R,26Lによって、
電源スイッチ33のオン時から赤外線発光ペン32の発
光部35から連続して発せられる赤外光によって赤外線
発光ペン32の位置(機器ケース2からの相対位置)が
検出されるとともに、赤外光検出センサ26R,26L
の内側に設けられた赤外光検出センサ27R,27Lに
よって、赤外線発光ペン32に設けられた発光スイッチ
34をオンすることより発光部36から発せられる赤外
光(位置指定入力信号)が検出され、これによって、赤
外線発光ペン32による位置指定が可能となる。
【0042】図6は、本実施例のデータ処理装置1の全
体構成を示すブロック図である。
【0043】本実施例のデータ処理装置1は、CPU4
1、ROM42、データメモリ43、角度センサ44、
方位センサ45、入力部46、表示部47、表示駆動部
48、無線伝送制御部49を備え、さらに、CCD25
R,25L、赤外光検出センサ26R,26L、赤外光
検出センサ27R,27Lを備えている。なお、図6
中、Bは、CPU41、ROM42、データメモリ4
3、角度センサ44、方位センサ45、入力部46、表
示駆動部48、無線伝送制御部49、CCD25R,2
5L、赤外光検出センサ26R,26L、赤外光検出セ
ンサ27R,27Lをそれぞれ接続する信号伝送路とな
るバスであり、101はプリンタ、102は外部記憶装
置である。
【0044】CPU41は、データ処理装置1内の各部
を制御する各種制御信号を、バスBを介して各回路に出
力するものであり、また、CPU41は、入力部46か
らの入力情報に基づいて表示駆動部48を制御して表示
部47に所定の表示を行うとともに、無線伝送制御部4
9を制御してデータ処理装置1内で処理された各種デー
タを電波に変換してプリンタ101や外部記憶装置10
2に必要なデータを送信するものである。
【0045】ROM42は、データ処理装置1内で利用
されるプログラムやデータ等を格納する半導体メモリで
ある。
【0046】データメモリ43は、CPU41により実
行される処理において利用される各種データ、すなわ
ち、表示データ、ポインタ画像となる“ペン”のイメー
ジデータ(以下、ペンカーソルという)等を格納すると
とも、データ処理における作業領域となるワークエリア
を有する半導体メモリである。なお、表示データは、表
示部47により表示される各種メニュー画面等の表示デ
ータであり、ペンカーソルは、赤外線発光ペン32の位
置検出に基づいて表示部47により表示される仮想的な
“ペン”の画像データである。
【0047】角度センサ44は、例えば、ナビゲーショ
ンシステムやジャイロシステム等に用いられるように、
“ゆれ”の検出を行うことにより、データ処理装置1で
あるHMDが水平状態から何度傾いているかを検出する
センサである。本実施例では、図7に示すように、鉛直
方向から図7中、右回りに所定の角度だけ回転した位置
を基準点位置(0度位置)に設定し、90度位置におい
ては、わずかに上向きとなるように設定されている。
【0048】方位センサ45は、データ処理装置1であ
るHMDが基準位置から左または右方向に何度回転して
いるかを検出するセンサである。本実施例では、図8に
示すように、「北」の方位を基準点位置(図8中、N)
に設定し、図8中、右回りに何度回転しているかを検出
するようになっている。
【0049】入力部46は、データ処理装置1でキー入
力を可能とするために設けられた仮想的な入力部であ
る。これは、本実施例のデータ処理装置1はディスプレ
イ部だけで構成され、特別にキーボード等の入力部を持
っていないため、データメモリ43中の表示データとし
て、表示部47にキーボードを表示するとともに、デー
タメモリ43中に格納されたペンカーソルを重ね合わせ
て表示することにより、位置関係を明確にしてキー入力
を可能とするものである。
【0050】表示部47は、図3に示すように、オペレ
ータの左右の目にそれぞれ対応する2つの画像を表示す
る機器ケース2内の光学ユニット(拡散板21、LCD
22R,22L、反射ミラー23、拡大レンズ10R,
10L等)及びバックライトユニット4内の光学ユニッ
ト(バックライト31等)から構成され、2つの画像が
合成される点に固定することで、左右のファインダ9
R,9Lから覗き見た画像は自然な状態で合成されて表
示される。
【0051】表示駆動部48は、LCD22R,22L
によって画像表示を行うためにLCD22R,22Lを
駆動するディスプレイ駆動部であり、具体的には、CP
U41の処理に基づいて生成される画像データをLCD
22R,22Lの画素数に対応する所定ビットのアナロ
グ映像信号(アナログRGB信号)に変換し、このアナ
ログ映像信号をLCD22R,22Lに出力するもので
ある無線伝送制御部49は、データ処理装置1内で処理
された各種データを電波に変換して送信するものであ
る。これは、本実施例のデータ処理装置1はディスプレ
イ部だけで構成されており、データ処理装置1単体では
処理データの出力ができないため、例えば、プリントア
ウトを行う場合は、プリントアウトしたい所望のデータ
を無線伝送制御部49によって周波数変調または振幅変
調等により変調し、このデータを電波として外部のプリ
ンタ101に出力したり、また同様に、重要なデータを
保管する場合は、保管したい所望のデータを電波に変換
して外部記憶装置102に出力したりするものである。
この場合、本実施例と同一のデータ処理装置1との間で
データの送受も可能となり、さらに、1つのホストステ
ーションからの送信電波を、本実施例と同一構成の複数
のデータ処理装置1で受信することで、共通の画像を見
ることもでき、例えば、会議等にも利用することができ
る。
【0052】次に、本実施例の動作を説明する。
【0053】図9は、本実施例のデータ処理装置の起動
時におけるオペレータの認識処理のフローチャートであ
る。
【0054】以下、図9に基づいてデータ処理装置1に
よるオペレータ認識処理について説明する。なお、図9
に示すCPU41の処理動作に対応するプログラムは、
ROM42に格納されている。
【0055】まず、本実施例におけるデータ処理装置1
がオペレータに装着され、電源オン・オフスイッチ6が
オンされると、HMDの表示部47にはメニュー画面が
表示される(ステップS1)。
【0056】そして、この状態で、メニュー切換ダウン
指示キー8Dまたはメニュー切換アップ指示キー8Uの
押下状態がチェックされ(ステップS2)、メニュー切
換ダウン指示キー8Dまたはメニュー切換アップ指示キ
ー8Uが押された場合、切換指示に基づいてメニュー内
容が切り換えられ(ステップS3)、一方、上記ステッ
プS2の処理において、メニュー切換ダウン指示キー8
Dまたはメニュー切換アップ指示キー8Uが押されてい
ない場合、続いて指定キー7の押下状態がチェックされ
(ステップS4)、指定キーが押されていない場合、上
記ステップS2からの処理が繰り返される。
【0057】ステップS4の処理において、指定キー7
が押下された場合、指定メニューに応じて各機能処理が
行われる初期メニュー画面に切り換えられる(ステップ
S5)。
【0058】以上、ステップS1からステップS5の処
理により、オペレータによるHMDの使用が確認される
と、図10(a)に示すような初期メニュー画面が表示
される。ちなみに、図10(a)に示す例では、選択項
目して“データ入力・編集”、“データ認識入力”、
“録画”、“再生”の項目が表示されており、“データ
入力・編集”の項目に枠カーソルがある状態を示してい
る。この状態において、メニュー切換ダウン指示キー8
Dを押すと枠カーソルは図中下方向に移動し、また、メ
ニュー切換アップ指示キー8Uを押すと枠カーソルは図
中上方向に移動して目的の項目を反転表示する。
【0059】ここで、図10(a)に示すように、“デ
ータ入力・編集”の項目に枠カーソルがある状態で指定
キー7が押されると、“データ入力・編集”の機能が選
択され、図10(b)に示すようなデータメニュー画面
が表示される。なお、図10(b)中、Aは、表示すべ
きデータのレイアウトを示したり、指定するためのレイ
アウトウィンドウ、Bは、図10(a)の初期メニュー
画面で選択された項目を表示する動作項目表示ウィンド
ウであり、これによって現在の動作内容が確認できる。
Cは、編集する文書または表データのファイル名を示し
たり、編集する文書または表データのファイル名を指定
するためのファイル名ウィンドウであり、Dは、仮想キ
ーボードを指定するためのキーボード指定ウィンドウで
ある。
【0060】次いで、図11〜図14に示すフローチャ
ートに基づいてデータ入力・編集処理を説明する。な
お、図11は、データ入力・編集処理を示すフローチャ
ートである。
【0061】図10(b)に示すデータメニュー画面に
おいて、データ入力・編集処理時には、仮想キーボード
のデータがデータメモリ43から読み出されて次の処理
には進めない状態となっている。このため、まず、仮想
キーボードが指定により表示されているか否かがチェッ
クされ(ステップS11)、仮想キーボードが表示され
ている場合は次ステップに進み、一方、仮想キーボード
表示されていない場合は、後述するキーボード指定処理
が実行され(ステップS12)、仮想キーボードが表示
される。
【0062】この仮想キーボード上には、「読出キー」
という特別なキーが用意されており、「読出キー」が選
択されたか否かがチェックされる(ステップS13)。
【0063】ステップS13の処理において、「読出キ
ー」が選択された場合、記憶ファイル名の一覧がウィン
ドウ表示され(ステップS14)、この状態で仮想キー
ボード上の「カーソルキー」が操作されると(ステップ
S15)、カーソル位置が変更され、変更されたカーソ
ル位置にあるファイル名に表示内容が更新される(ステ
ップS16)。
【0064】次いで、ウィンドウの入力指定の有無がチ
ェックされ(ステップS17)、入力指定がある場合、
指定位置と対応するファイルデータの読み出しが行われ
(ステップS18)、先の表示を消してレイアウトウィ
ンドウが再表示される(ステップS19)。
【0065】ここで、再度ウィンドウの入力指定の有無
がチェックされ(ステップS20)、入力指定がある場
合、ファイルデータの配置処理が行われ(ステップS2
1)、配置されたファイルデータが表示されるととも
に、ファイル名ウィンドウが消去され(ステップS2
2)、データ入力・編集処理が終了する。
【0066】一方、上記ステップS17の処理及びステ
ップS20の処理において、ウィンドウの入力指定がな
かった場合、仮想キーボード上の「クリアキー」の押下
の有無がチェックされ(ステップS23)、「クリアキ
ー」が押されていれなければ、上記ステップS14から
の処理が繰り返し実行され、「クリアキー」が押されて
いれば、データ入力・編集処理を終了する。
【0067】また、上記ステップS13の処理におい
て、「読出キー」が選択されなかった場合、「読出キ
ー」と同様に仮想キーボード上に用意された「書込キ
ー」が選択されたか否かがチェックされる(ステップS
24)。
【0068】ステップS24の処理において、「書込キ
ー」が選択されなかった場合は、別処理へと進み、「書
込キー」が選択された場合、記憶ファイル名の一覧がウ
ィンドウ表示されるとともに(ステップS25)、入力
指定の有無がチェックされる(ステップS26)。
【0069】そして、入力指定がある場合、表示データ
が指定されたか否かがチェックされ(ステップS2
7)、表示データの指定が確認されると、指定された表
示データの内容を対応するファイルに書き込み(ステッ
プS28)、データ入力・編集処理が終了する。
【0070】なお、上記ステップS26の処理で入力指
定がない場合、新規にファイルファイルを作成するか否
かが問われ(ステップS29)、新規作成ファイルの入
力であれば、新規にファイルが作成され(ステップS3
0)、上記ステップS27からの処理が実行される。
【0071】また、新規作成ファイルの入力ではない場
合、ファイル名の更新と判断し、「カーソルキー」が操
作されると(ステップS31)、カーソル位置が変更さ
れ、変更されたカーソル位置にあるファイル名に表示内
容が更新されるとともに(ステップS32)、上記ステ
ップS25からの処理が実行される。
【0072】ステップS41の処理において、「カーソ
ルキー」の操作がない場合は、仮想キーボード上の「ク
リアキー」の押下の有無がチェックされ(ステップS3
3)、「クリアキー」が押されていなければ、上記ステ
ップS25からの処理が繰り返し実行され、「クリアキ
ー」が押されていれば、データ入力・編集処理を終了す
る。
【0073】図12は、図11中におけるキーボード指
定処理を示すフローチャートである。
【0074】図12に示すように、キーボード指定処理
では、まず始めに後述する入力指定処理が実行され(ス
テップS41)、入力指定処理において、キーボードウ
ィンドウが指定されたか否かがチェックされる(ステッ
プS42)。
【0075】ステップS52の処理において、キーボー
ド指定ウィンドウが指定されない場合、仮想キーボード
上の「クリアキー」の指定の有無がチェックされ(ステ
ップS43)、「クリアキー」が指定されていた場合は
記憶されたキーボードデータをクリアし、初期状態とし
た後に(ステップS44)、上記ステップS41からの
処理が繰り返し実行される。ここで、「クリアキー」が
指定されていなかった場合は、図10(b)に示すデー
タメニュー画面が指定されたか否かがチェックされ(ス
テップS45)、データメニュー画面の指定が行われた
場合、キーボード指定処理が終了する。
【0076】そして、上記ステップS45の処理におい
て、データメニュー画面の指定が行われなかった場合、
固定フラグをオンであるか否かがチェックされる(ステ
ップS46)。ここで、固定フラグがオンである場合
は、HMDの移動に伴う視野の変化に関りなく、仮想キ
ーボードを表示部47の中央位置に固定して表示するも
のであり、固定フラグがオフである場合は、実キーボー
ドと同様に、所定の位置に仮想キーボードが配置され、
HMDの移動によりキーボードが視野に入ったり入らな
かったりする表示モードとなる。
【0077】すなわち、固定フラグがオンである場合、
仮想キーボードが固定表示されるモードであると判断さ
れて上記ステップS41からの処理が繰り返し実行さ
れ、また、固定フラグがオフである場合、角度センサ4
4により現在のHMDの角度が検出されるとともに、方
位センサ45により現在のHMDの方向が検出され、そ
れぞれの値(角度及び方位)が表示部47に表示される
(ステップS47)。そして、HMDの移動によりキー
ボードを表示すべきエリアに入った場合(ステップS4
8)、キーボードエリア分の仮想キーボードが表示部4
7に表示され(ステップS49)、キーボードエリアに
入っていない場合には、上記上記ステップS41からの
処理が繰り返し実行される。
【0078】一方、上記ステップS42の処理におい
て、キーボード指定ウィンドウが指定された場合、レイ
アウトウィンドウの指定の有無がチェックされる(ステ
ップS50)。
【0079】レイアウトウィンドウは、キーボード指定
ウィンドウによる指定に先立って指定されるものであ
り、レイアウトウィンドウが指定されていない場合、H
MD位置がどこに向いていようとも仮想キーボードを正
面中央位置に表示するために、現在のHMDの角度及び
方位に対応する記憶位置にキーボードデータが記憶され
(ステップS51)、仮想キーボードの表示が固定的に
実行されるモードとなる(ステップS52)。このと
き、固定フラグがオンとなり(ステップS53)、仮想
キーボードのレイアウト位置が表示されるとともに(ス
テップS54)、上記ステップS41からの処理が繰り
返し実行される。
【0080】また、レイアウトウィンドウが指定されて
いる場合、レイアウト位置に対応するデータメモリ43
にキーボードデータが記憶され(ステップS55)、H
MDがその位置に向いた場合にのみ仮想キーボードが表
示されるモードとなり、上記ステップS54の処理に進
む。
【0081】図13は、図12中における入力指定処理
を示すフローチャートである。
【0082】図13に示すように、入力指定処理では、
まず、赤外線発光ペン32の電源がオンとなって連続発
光しているか否かがチェックされ(ステップS61)、
発光が検出されない場合、赤外線発光ペン32は電源が
オフ状態であると判断し、処理を終了する。
【0083】一方、赤外線発光ペン32からの連続発光
が検出された場合、検出された赤外光に基づいて赤外線
発光ペン32の位置(機器ケース2からの相対位置)が
検出され(ステップS62)、CPU41によって赤外
線発光ペン32の位置と対応する表示位置が算出される
(ステップS63)。
【0084】そして、求めた表示位置にペンカーソル
(ポインタ画像)を表示する(ステップS64)。
【0085】次いで、赤外線発光ペン32の発光スイッ
チ34が押されることによって赤外光が発光しているか
否かがチェックされ(ステップS65)、発光が検出さ
れない場合、赤外線発光ペン32の発光スイッチ34は
押されていないものと判断し、処理を終了する。
【0086】一方、赤外線発光ペン32からの発光が検
出された場合、検出された赤外光に基づいた赤外線発光
ペン32の位置が検出され、この検出された位置と前回
検出された位置との差が一定距離内にあるか否か判断さ
れ(ステップS66)、一定距離内にある場合、赤外線
発光ペン32による位置指定の移動はないものとして処
理を終了する。
【0087】上記ステップS66の処理において、赤外
線発光ペン32の位置が前回検出された位置から一定距
離以上移動し、仮想キーボードとペンカーソルとが重な
る場合、仮想キーボード上のペンカーソルと重なってい
るキーの輝度が変更(例えば、輝度のアップ等)され
(ステップS67)、ペンカーソルがどのキーに触れて
いるかがわかるようになっている。この場合、仮想キー
ボードとペンカーソルとの表示状態は、図14に示すよ
うになっている。
【0088】そして、入力指定が終了したら、入力指定
処理での各種処理データを利用するために、ペンカーソ
ル位置に相当する仮想キーボード上のキーまたはウィン
ドウ内容等がデータメモリ43に記憶される(ステップ
S68)。
【0089】図14は、本実施例のHMDにおける実際
の表示例を示す図である。
【0090】なお、図14中、Eは、方位センサ45に
よって検出されるHMDの方位を示す表示、Fは、角度
センサ44によって検出されるHMDの角度を示す表
示、Gは、所定の領域に指定された文書や表データ等が
どのように配置されているかを示すレイアウトウィンド
ウ、Hは、ペンカーソル、Iは、仮想キーボード、J
は、ファイル名ウィンドウ、Kは、現在オープンされて
いる文書データである。
【0091】図15は、一定時間毎に実行される表示処
理を示すフローチャートである。
【0092】この表示処理では、まず、角度センサ44
及び方位センサ45によってHMDの角度及び方位が検
出され(ステップP1)、検出された角度及び方位が表
示部47に表示されるとともに、現在のHMDの位置に
対応するデータメモリ43中の表示データの対応エリア
が検索されてポインタが移動される(ステップP2)。
【0093】そして、この対応エリアに表示すべきデー
タがあるか否かがチェックされ(ステップP3)、対応
エリア中に表示データがある場合は、次処理に移り、対
応エリア中に表示データがない場合は、表示処理を終了
する。
【0094】対応エリアに表示データがある場合、現在
の表示モードを示す固定フラグがチェックされる(ステ
ップP3)。
【0095】ここで、固定フラグがオンである場合、現
在の表示モードはキーボード固定表示であると判断さ
れ、仮想キーボードが表示部47の中央位置に表示され
る(ステップP5)。
【0096】そして、対応エリア中の表示すべき表示デ
ータが仮想キーボードの表示に重なるか否かがチェック
され(ステップP6)、重なる場合は、仮想キーボード
を表示する分の表示エリアだけ対応エリア中の表示デー
タを移動して表示する。
【0097】具体的には、例えば、図16(a)に示す
ように、対応エリアを示す表示エリアポインタ左位置と
表示エリアポインタ右位置との間にR0,R1,R2と
いう表示データがある場合、図16(b)に示すよう
に、仮想キーボードを表示する分だけ表示データを、図
16中上方向に移動させて仮想キーボードを固定表示す
る(ステップP7)。
【0098】一方、上記ステップP4の処理において固
定フラグがオフであった場合、また、上記ステップP6
の処理において表示エリア中に仮想キーボードと重なる
表示データがなかった場合は、対応エリアのデータをそ
のまま表示する(ステップP8)。この場合、ステップ
P4の処理において固定フラグがオンとなって、かつ、
仮想キーボードと重ならない場合には仮想キーボートと
対応エリアのデータとを合成して表示する必要がある。
【0099】本実施例のデータ処理装置1において、H
MDの位置に基づいて順次表示される表示データは、そ
の表示されているデータを仮想的なキーボードの入力と
同様に、ペンカーソルで指定することによって(本実施
例の場合、ペンカーソルの先端で押すという動作により
指定)他の表示位置に移動することができる。
【0100】以下、図17に基づいて表示データ移動処
理を説明する。
【0101】図17は、表示データ移動処理を示すフロ
ーチャートである。
【0102】まず、入力指定はデータ表示位置であるか
否かがチェックされ(ステップQ1)、データ表示位置
にない場合は別処理に進む。一方、データ処理位置にあ
る場合は、表示位置に対する赤外線発光ペン32の位置
が求められ、求められた位置が基準位置として記憶され
る(ステップQ2)。
【0103】次いで、赤外線発光ペン32の位置がHM
Dから一定距離(この場合、60cm)以上にあるか否
かが2つの赤外光検出センサ26R,26Lによって検
出され(ステップQ3)、赤外線発光ペン32の位置が
一定距離に達していない場合、表示データ処理を終了す
る。
【0104】上記ステップQ3の処理において、赤外線
発光ペン32の位置が一定距離に達していると判断され
る場合、HMDの位置が移動しているか否かがチェック
され(ステップQ4)、移動していなければ、上記ステ
ップQ3の処理に戻り、移動していれば、移動速度が求
められ、求められた移動速度が一定以上の速度であるか
否かがチェックされる(ステップQ5)。そして、移動
速度が一定値以上である場合、オペレータに装着された
HMDは移動中であると判断されて上記ステップQ4の
処理に戻り、再度HMDの位置移動がチェックされる。
【0105】上記ステップQ5の処理で移動速度が一定
値よりも遅くなった場合、移動位置が基準位置として設
定され、表示データの移動が行われ(ステップQ6)、
後述する表示データの配置処理が行われるとともに(ス
テップQ7)、レイアウト表示が変更されて(ステップ
Q8)、表示データ移動処理が終了する。
【0106】すなわち、ある領域内において、HMDの
移動前に指定された表示データを退避させ、HMDの移
動後に退避した位置を基準として、表示データを移動さ
せて再配置する処理が行われる。
【0107】次に、上記ステップQ7における配置処理
を図18に基づいて説明する。
【0108】図18は、配置処理を示すフローチャート
である。
【0109】前述した表示データの移動に伴い、移動先
にすでに表示データが存在し、表示データ同士が重なる
場合(ステップQ11)、移動すべき表示データと重な
らない位置に重なる表示データが再配置される(ステッ
プQ12)。
【0110】次いで、再配置による元の表示データの移
動先についても上記ステップQ11の処理と同様に、移
動する表示データが重ならないかどうかがチェックされ
(ステップQ13)、重ならない場合は、上記ステップ
Q11の処理に戻り、重なる場合は、重なる表示データ
を重ならない位置に再配置され(ステップQ14)、重
なりがなくなるまで上記ステップQ13,Q14の処理
が繰り返し実行される。
【0111】この場合、重なるデータが複数ある場合
は、重なっている比率の高いデータから再配置が行われ
る。
【0112】ちなみに、例えば、表示データが表示領域
いっぱいに表示されているときに表示データを移動する
場合、永久に重なり状態が解消されないために上記ステ
ップQ13,Q14の間の処理が繰り返されることによ
る無限ループが発生する。このため無限ループの発生を
防止するために、何らかの理由によって重なり状態が一
定時間以上解消されない場合は、エラー報知し、元の状
態に復帰するようにしている。
【0113】図19は、仮想キーボードの移動処理を示
すフローチャートである。
【0114】仮想キーボートの移動の場合、まず、移動
キー7が選択されているか否かがチェックされ(ステッ
プQ21)、選択されていなければ別処理に進み、選択
されていれば、HMDの位置が移動しているか否かがチ
ェックされ(ステップQ22)、移動していなければ、
上記ステップQ21の処理に戻り、移動していれば、移
動速度が求められ、求められた移動速度が一定以上の速
度であるか否かがチェックされる(ステップQ23)。
そして、移動速度が一定値以上である場合、オペレータ
に装着されたHMDは移動中であると判断されて上記ス
テップQ21の処理に戻り、再度HMDの位置移動がチ
ェックされる。
【0115】上記ステップQ23の処理で移動速度が一
定値よりも遅くなった場合、移動位置が基準位置として
設定され、仮想キーボードの移動が行われ(ステップQ
24)、仮想キーボードの移動に伴い、移動先にすでに
表示データが存在し、仮想キーボードと表示データとが
重なる場合(ステップQ25)、仮想キーボードと重な
らない位置に仮想キーボードと重なる表示データが再配
置される(ステップQ26)。
【0116】次いで、再配置による元の表示データの移
動先についても上記ステップQ25の処理と同様に、移
動する表示データが重ならないかどうかがチェックされ
(ステップQ27)、重ならない場合は、上記ステップ
Q25の処理に戻り、重なる場合は、重なる表示データ
を重ならない位置に再配置し(ステップQ28)、重な
りがなくなるまで上記ステップQ27,Q28の処理が
繰り返し実行される。そして、上記ステップQ25の処
理において、移動先の表示データと重ならない状態とな
った時点で、レイアウト表示が変更されて(ステップQ
29)、仮想キーボードの移動処理が終了する。
【0117】すなわち、仮想キーボードに対しても前述
の表示データと同様に移動させることができるが、この
場合、仮想キーボードの配置位置が優先される以外は、
表示データの移動とほぼ同様の処理となる。
【0118】以上説明したように、本実施例では、表示
位置算出手段によって算出される表示位置と、指定位置
算出手段によって算出される表示位置とに基づいてデー
タ表示が行われ、すなわち、位置検出手段によって検出
される位置情報に基づいて表示データを変更することが
でき、これによって、赤外線発光ペン32を移動させる
だけで画像データをスクロールさせることができる。
【0119】したがって、HMD使用時においても、キ
ー入力に頼ることなく表示画面のスクロール処理を実行
することができる。
【0120】なお、上記実施例は、表示ユニットにより
生成された画像と外の景色とを合成して表示する各種ユ
ニットを内蔵するものであり、HMDを装着した状態で
直接前方の景色を見ることができないが、HMDの前面
位置を透過型として外の景色を直接見ることができるよ
うに構成しても構わない。
【0121】
【発明の効果】本発明によれば、請求項1記載の発明で
は、表示位置算出手段によって算出される表示位置と、
指定位置算出手段によって算出される表示位置とに基づ
いてデータ表示が行われ、すなわち、位置検出手段によ
って検出される位置情報に基づいて表示データを変更す
ることができる。
【0122】したがって、HMD使用時においても、キ
ー入力に頼ることなく表示画面のスクロール処理を実行
することができる。
【0123】なお、この場合、請求項2記載の発明のよ
うに、指定手段として、筐体外に設けられた位置指定部
の位置検出を行うことで、効率良く位置検出を行うこと
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施例におけるデータ処理装置を斜め前方か
ら見た図である。
【図2】本実施例におけるデータ処理装置を斜め後方か
ら見た図である。
【図3】本実施例におけるデータ処理装置を横から見た
断面図である。
【図4】本実施例におけるデータ処理装置を上から見た
断面図である。
【図5】赤外線発光ペンの斜視図である。
【図6】本実施例のデータ処理装置の全体構成を示すブ
ロック図である。
【図7】本実施例のデータ処理装置の角度検出を説明す
るための図である。
【図8】本実施例のデータ処理装置の方位検出を説明す
るための図である。
【図9】本実施例のデータ処理装置の起動時におけるオ
ペレータの認識処理のフローチャートである。
【図10】初期メニュー画面及びデータメニュー画面を
示す図である。
【図11】データ入力・編集処理を示すフローチャート
である。
【図12】図11中におけるキーボード指定処理を示す
フローチャートである。
【図13】図12中における入力指定処理を示すフロー
チャートである。
【図14】本実施例のHMDにおける実際の表示例を示
す図である。
【図15】一定時間毎に実行される表示処理を示すフロ
ーチャートである。
【図16】仮想キーボードと表示データとの表示例を示
す図である。
【図17】表示データ移動処理を示すフローチャートで
ある。
【図18】配置処理を示すフローチャートである。
【図19】仮想キーボードの移動処理を示すフローチャ
ートである。
【符号の説明】
1 データ処理装置 2 機器ケース 3 ヘッドバンド 4 バックライトユニット 5 ロッドアンテナ 6 電源オン・オフスイッチ 7 指定キー 8D メニュー切換ダウン指示キー 8U メニュー切換アップ指示キー 9R,9L ファインダ 10R,10L 拡大レンズ 11 支持部 12R,12L イヤホン 13 装着検出センサ 21 拡散板 22R,22L LCD 23 反射ミラー 24 回路基板 25R,25L CCD 26R,26L 赤外光検出センサ 27R,27L 赤外光検出センサ 31 バックライト 32 赤外線発光ペン 33 電源スイッチ 34 発光スイッチ 35 発光部 36 発光部 41 CPU 42 ROM 43 データメモリ 44 角度センサ 45 方位センサ 46 入力部 47 表示部 48 表示駆動部 49 無線伝送制御部 101 プリンタ 102 外部記憶装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G06T 1/00

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】筐体中に、内蔵されるディスプレイ手段
    と、 該ディスプレイ手段に所定のデータを表示するデータ表
    示手段と、 該データ表示手段により表示される表示データ中の任意
    位置を仮想的に指定する指定手段と、 該指定手段の前記筐体に対する相対位置を位置情報とし
    て検出する位置検出手段と、 該位置検出手段による位置情報に基づいて前記データ表
    示手段によって表示すべき表示データの表示位置を算出
    する表示位置算出手段と、 前記指定手段により指定された表示データ中の仮想的な
    指定位置を検出する指定位置検出手段と、 該指定位置検出手段による指定位置に基づいて前記デー
    タ表示手段により表示される表示データの位置を算出す
    る指定位置算出手段と、 を備え、 前記表示位置算出手段により算出された表示位置及び前
    記指定位置算出手段により算出された表示位置に基づい
    て前記データ表示手段によりデータ表示を行うことを特
    徴とするデータ処理装置。
  2. 【請求項2】前記指定手段は、前記筐体外に設けられた
    位置指定部を有し、前記位置検出手段によって検出され
    た位置情報に基づいて前記データ表示手段によって表示
    される表示データ中に所定のポインタ画像を表示するこ
    とを特徴とする請求項1記載のデータ処理装置。
  3. 【請求項3】前記位置検出手段によって検出される位置
    情報が変わる毎に、前記データ表示手段によって表示さ
    れる表示データを更新することを特徴とする請求項2記
    載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】前記位置検出手段によって検出される位置
    情報が予め設定された距離単位を越えるる毎に、前記デ
    ータ表示手段によって表示される表示データを更新する
    ことを特徴とする請求項2記載のデータ処理装置。
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