JPH0777604A - 再帰反射シートの製造法 - Google Patents

再帰反射シートの製造法

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JPH0777604A
JPH0777604A JP5049931A JP4993193A JPH0777604A JP H0777604 A JPH0777604 A JP H0777604A JP 5049931 A JP5049931 A JP 5049931A JP 4993193 A JP4993193 A JP 4993193A JP H0777604 A JPH0777604 A JP H0777604A
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glass beads
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JP5049931A
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English (en)
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Nobuyoshi Miyata
信煕 宮田
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Nippon Carbide Industries Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 カプセル型反射シートにおいて顔料含有結合
材層によるビースの反射輝度の低下を生じない再帰反射
シートを提供する。 【構成】 支持フィルム(5)上に一層に並ぶガラスビ
ーズ(2)を相互に隔てる間隔では金属蒸着膜(4)が
存在しないように構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、表面にセル状に密封区
画された独立小空隙室が隣接している再帰反射シートの
製造法に関する。
【0002】
【従来の技術】発明の背景について述べると次のとおり
である。
【0003】シート表面への入射光を入射方向に再帰反
射させる反射シートは、道路標識や自動車のナンバープ
レート等に広く用いられている。
【0004】反射シートには再帰反射性能の良好性が望
まれるが、その一つに角度特性がある。すなわち、反射
シートは光のシート表面への入射角度が大きくなると、
入射光に対する再帰反射光の量が減ずる傾向があるが、
この減衰率が小さいこと換言すれば角度特性の良好性が
要求されるのである。
【0005】ところで、古くから用いられてきた図1に
示す構造の反射シートでは、透明な保護フィルム1に密
接したガラスビーズ2への入射光a,bが、ガラスビー
ズとその下面に一定の厚さで塗布された透明反射膜層3
を通して、その下の支持層5で支持された金属蒸着面4
に当たり再帰反射するようになっている。
【0006】この透明反射膜層3はガラスビーズに対し
て同心円弧状に均一の厚みで塗布されているのが理想で
ある。たとえば、上記aの入射角0度の入射光が金属蒸
着面において焦点を結ぶ膜厚であるのに対して入射角3
0°のbの入射光方向の反射膜層の厚みが大であるとb
の入射光は透明反射膜層3の内部で焦点を結び金属蒸着
面で拡散反射して再帰反射の角度特性を低下させるから
である。
【0007】しかし、反射膜層3は10〜20ミクロン
程度の薄層であり通常は溶液塗布によって形成されるの
で、塗料の表面は表面張力によって平坦になろうとし、
金属蒸着膜4に接触する面をガラスビーズ球面と同心円
弧状にすることは至難である。
【0008】現在のJIS規格Z−9117及び米国連
邦規格LS−300Cは上記のような反射シートを対象
にしているので、入射角0度のときとくらべて同30°
の場合は50%内外の減衰率を許容している。
【0009】この汎用の反射シートの欠点を解消するた
め相当以前からカプセル型と呼ばれる反射シートが提案
されている。
【0010】カプセル型反射シートの構造は、図2,3
に示すとおり、透明な保護フィルム1から各独立の密封
小区画空室7を隔てて配置したガラスビーズ2の下半球
面上に直接に金属蒸着膜4を設け、その下部にあって上
面にガラスビーズ2の下半球部を埋設した支持フィルム
5とガラスビーズ2の上部の保護フィルム1とを平面網
目状に連続する連結壁6で上下に連結した反射シートの
表面を小面積の独立の密封小区画空室7,7に分断区画
してある。
【0011】このような構造にすると図1に示した透明
反射膜層3を設ける要がないので、その厚みの均一性に
腐心する要がなく、したがって反射シートの角度特性は
格段に向上する。
【0012】カプセル型反射シートの典型例は、たとえ
ば特公昭40−7870号公報(米国特許第31901
78号明細書)に示されている。
【0013】特公昭40−7870号公報が開示する製
造方法と反射シートの構造を図2,3によって略述する
と、まず、図示しない仮支持体層にガラスビーズ2の上
半球部分を一旦埋込みビーズの下半球部分とビーズ相互
の間隙にわたって一面に金属膜4,4′を蒸着してか
ら、これに密着して熱可塑性ポリマからなる支持フィル
ム5を塗布形成し、その下面を耐熱性フィルム8で被覆
して反対側の上記仮支持体層を剥離し、露呈したガラス
ビーズ2の上半球部の上に二軸延伸透明保護フィルム1
を重ね、所望の独立小区画空室7,7を作る図3に例示
したような凸形網目パターンを有する金型によって、耐
熱性フィルム8の側から加熱プレスし、支持フィルム5
を熱溶融して透明保護フィルム1と部分的に密着させ上
記パターンどおりの連結壁6を形成して独立小区画空室
7を作っている。
【0014】このように保護フィルム1と支持フィルム
5の連結壁6による網目状結合のために両者と別体の結
合材料を用いることなく支持フィルム5自体を利用する
構造は便利であるが、この場合の支持フィルム材料は、
この種反射シートとしての使用に耐える支持層としての
十分な強度及び屈撓性をもつとともに接着材料としての
必要な性能すなわち材料自体の十分な凝集力及び保護フ
ィルム1に対する十分な接着力を有しなければならな
い。
【0015】このような反射シートに実用化することの
できる適当な材料の選択には、一般の接着剤に関する知
見を顧慮しただけでは足りず、多くの試験研究を要する
のであって、たとえば上記公知例は支持フィルム5の材
料として熱可塑性ポリメチルメタアクリレート、保護フ
ィルム1として二軸延伸ポリメチルメタアクリレートフ
ィルムを選択し組合わせている。
【0016】しかし、この公知例は二、三の欠点があ
る。その一つは種々の外因により結合部が破壊しやすい
ことである。すなわち、特開昭52−110592号公
報(米国特許第4025159号明細書)には、前記公
知例の反射シートは支持フィルムとして熱可塑性ポリマ
を用いるため耐久性において劣るものがあると指摘して
いる。
【0017】もっとも、特公昭40−7870号公報中
には、ホットメルト型の熱硬化性ポリマを支持フィルム
材料として用い得る旨の抽象的説明があるが、その具体
的な選択例は記載されていない。
【0018】また、特公昭40−7870号公報に示さ
れた反射シートは、同公報の図2に示されたとおり、金
属蒸着膜4,4′がガラスビーズ2の下半球面及びビー
ズ相互の間隙を通じて隙間なく一層になって被覆してい
る。すなわち金属蒸着物は一体の連続面を形成してい
る。
【0019】このような構造のままであると、反射シー
トの表面の上記ビーズ間の間隙にある金属蒸着膜4′の
面積が相当大きいため、反射シートは暗く黒ずんで見え
る。そこで、金属蒸着膜4′の上面にまで光が到達する
のを防ぐため、図2に示すようにルチル型白色顔料(T
iO2)等の顔料を含んだビーズ結合塗料の被覆層9を
設けなければならない。この塗料の若干量はガラスビー
ズ下半球の表面と同所の金属蒸着膜4との間にも介在す
ることになるから、入射光がガラスビーズを通して金属
蒸着反射膜に到達するのを妨げる傾向を生じやすい。
【0020】これは、再帰反射シートの光の再帰反射率
を減殺する傾向をもたらす。
【0021】さて、前記特公昭40−7870号公報中
に開示された反射シートの前述した欠点の一つ、すなわ
ち熱可塑性ポリマの支持フィルムの一部を保護フィルム
との連結壁にしていることによる耐久性不良の欠点解消
を目的とした公知例としては特開昭52−110592
号公報がある。
【0022】この公報中には、特公昭40−7870号
公報がふれているような一般的記載ではなくて、支持フ
ィルムの材料として特に選択された配合、すなわち、主
材として上記特公昭40−7870号公報中に開示され
ているのと同様の一般的なアクリル系熱可塑性ポリマー
の混合物中に特に紫外線、電子線及び熱線等の各種線照
射によって重合硬化する単量体ポリエチレングリコール
ジアクリレート、2−シアノエチルアクリレート、1,
6ヘキサンジオールジアクリレート等を混合した特別の
配合を採用し、これによって支持フィルムの保護フィル
ムに対する接着力を著しく向上させ得ることが教示され
ている。
【0023】上記材料の特別選択によって支持フィルム
の保護フィルムに対する接着性が向上するならば好都合
であるが、この反射シートにも二、三の問題がある。
【0024】すなわち、上記公知の反射シートの支持フ
ィルムと保護フィルムとを連絡する連結壁部分は、たと
え支持フィルムと保護フィルムとの界面の接着力が十分
大きいとはいえ、この点は熱可塑性の支持フィルムを用
いた場合と大同小異のものであり、連結壁内部における
強度が必ずしも十分ではないのである。
【0025】すなわち、図2に示すとおり、この反射シ
ートに剥離力を加えると、シートの破断は支持フィルム
材料と保護フィルムとの界面Aで生ずるのではなく、却
って、連結壁6のB−B′又はC−C′において破断が
生ずる。
【0026】これは、支持フィルム5の材料の一部で形
成された連結壁6中に金属蒸着物や相当数のガラスビー
ズが混在していることを考えると当然である。また、支
持フィルム材料中に感光性等の単量体が加わっているこ
とは外光による劣化に伴う破壊ないし剥離強度の減少を
もたらしやすくしているといえよう。
【0027】また、上記各公知例は保護フィルムとして
二軸延伸フィルムを用いている。これは保護フィルムの
強度及び耐透湿性・透明性等を向上させるため一見賢明
な選択のように思われる。
【0028】しかしながら、実際はそうでないことが本
発明者によって確認されている。すなわち、上記公知例
の反射シートは加熱によって著しい収縮を示すのであ
る。これを具体的にいうと、特公昭40−7870号公
報及び特開昭52−110592号公報が開示している
支持フィルム材料すなわち結合材料を用いても、たとえ
ば93℃の雰囲気に3時間おいた後21時間水に浸漬す
ることを2,3回くりかえせば反射シートは著しく収縮
してしまう。また、145℃の高温下では、わずか1,
2分程度の経過により保護フィルム1がまくれ上り剥離
してしまって完全に破壊してしまうのである。
【0029】さらに、金属蒸着膜がガラスビーズ相互間
の間隙部の支持フィルム上にも存することによって生ず
る問題点は、特開昭52−110592号公報中に示さ
れている反射シートでも解消されていない。なぜなら、
この公報に示された発明は、前述した公知例のバインダ
すなわち支持フィルム5を熱可塑性ポリマーからホット
メルト型の熱硬化型ポリマに変えただけで、構造的構成
には変りがないからである。
【0030】のみならず、上記公知の熱硬化性支持フィ
ルム材料を用いた反射シートを作るには、支持フィルム
の部分的加熱溶融成形後の製造ライン上に紫外線照射装
置又は熱線照射装置等の特別の装置を付設し連結壁の加
熱成形後に一定時間の照射作業を行わなければならな
い。
【0031】たとえば、特公昭52−110592号公
報の実施例1〜3、5〜10、12〜14では電子線照
射装置を用いて190KV電子線1.5Mradを照射
し、実施例4では、支持フィルム硬化のため紫外線照射
装置を50m/分の速度で2回通過させている。
【0032】また実施例11では、加熱装置を用い65
℃で16時間加熱して支持フィルムの熱硬化を行ってい
るが、前記公報中においても、この長時間にわたる熱照
射は好ましくないと述べられている。
【0033】このように、硬化のための特別の装置によ
る作業工程を必要とするのは製造上の一つの大きな不利
益である。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記従来の
反射シートにおいて、金属蒸着膜がガラスビーズの下半
球面およびビーズ相互の間隙を通じて隙間なく一体の連
続面をなしており、この金属蒸着膜を被覆する顔料含有
結合材層を設けるために生じる小区画空室内のビーズに
よる反射輝度の低下という欠点を除去するためになされ
たものであって、このような顔料含有結合材層によるビ
ーズの反射輝度の低下を生じない再帰反射シートの製造
法を提供しようとするものである。
【0035】
【課題を解決するための手段および作用】上記本発明の
製造法によって製造される再帰反射シートは、支持フィ
ルム上に一層に並ぶガラスビーズの金属蒸着膜で被覆さ
れたほぼ下半球面を埋設して支持し、露呈したガラスビ
ーズ表面側に設けた透明な保護フィルムと上記支持フィ
ルムとの間には、連続線状の連結壁によって隔離された
多数の密封小区画空室を構成してなる再帰反射シートに
おいて、隣接するガラスビーズ相互を隔てる間隙では金
属蒸着膜が存在しないことを特徴とするものである。
【0036】本発明においては、ガラスビーズ間の間隙
に蒸着された金属蒸着膜を遮光する顔料含有 バインダを介在させる必要がないよう、この余分の金属
蒸着膜を完全に除去した構造とすることによって、本発
明の目的を達成することができる。
【0037】本発明によれば、適宜の熱可塑性ポリマ層
上にガラスビーズの一部を埋設して、その上部表面の全
面に金属蒸着を施した仮支持体上に、常温で固体で加熱
により成形可能な支持フィルムを重ねて置き、仮支持体
上のガラスビーズ相互を隔てる間隙の仮支持体表面上の
金属蒸着膜を直接支持フィルムと接触させないように該
仮支持体のガラスビーズ側と支持フィルムとを押圧成形
して、該仮支持体表面の該ガラスビーズ相互の間隙の金
属蒸着膜を該仮支持体上に残留させたまま、該ガラスビ
ーズの金属蒸着が施された部分を実質的に該支持フィル
ム中に埋設させ、次いで、該仮支持体及び該仮支持体上
に残留する金属蒸着膜を一体に剥離することによって、
隣接するガラスビーズ相互を隔てる間隙に金属蒸着膜が
存在しないを埋設した支持フィルムを製造することがで
きる。
【0038】本発明によれば、さらに、上記の方法によ
って得られる支持フィルムのガラスビーズ側に、適宜の
ポリマからなる保護フィルムを重ねて置き、支持フィル
ムを部分的に加熱溶融成形し、保護フィルムと支持フィ
ルムを連続線状の連結壁を形成し、該連結壁によって隔
離された多数の密封小区画空室を構成することによっ
て、支持フィルム上の隣接するガラスビーズ相互を隔て
る間隙に金属蒸着膜が存在しない再帰反射シートを製造
することができる。
【0039】なお、上記構造の反射シートは特定の支持
フィルム材料を用いることによって特公昭52−110
592号公報の開示する技術にみられるような特別の照
射装置を必要とすることなく特公昭40−7870号公
報の開示する簡単な製造方法によって製造することがで
きる。
【0040】出荷のため剥離紙を貼付する以前の完成品
の一例の構造は図4に示すとおりである。すなわち、保
護フィルム1と支持フィルム5が当該支持フィルム5の
溶融成形によって作られた連結壁6で部分的に連結して
おり、壁6に囲まれた内部は密封された独立の小区画空
室7を形成し、その内部表面には支持フィルム5の上層
側5Aに半ば埋設されたガラスビーズ2の上半球面が空
室7内に露出し、ビーズ2の下半球面は金属蒸着膜に覆
われた反射面となっている。これらの点は従来のカプセ
ル型反射シートと同じである。
【0041】本発明の特徴は少くとも上層側5Aと下層
側5Bとを包含した支持フィルム5の上下の各配合ない
し組成と物性上の相互関係並びに上層側と下層側の組合
わせ構造にあるから、以下この点について詳述する。
【0042】本発明における支持フィルムは保護フィル
ムへの接着性が良好でなければならない。この接着力は
支持フィルムの主要成分の組成だけから一方的に決まる
のではなく、保護フィルムの組成如何との対応関係によ
って定まる。
【0043】最も良好な組合わせの一つは、アクリル共
重合体を主成分とする保護フィルムと主要成分がアクリ
ル系のポリマである支持フィルムの組合わせである。
【0044】しかし、本発明は上記の組合わせに限定さ
れるものではなく、要するに適宜のポリマからなる保護
フィルムと架橋したポリマからなる本発明の支持フィル
ムとの組合わせであればよい。したがって、たとえば保
護フィルムの主成分をポリカーボネート又は塩化ビニル
とし、支持フィルムの主成分を飽和ポリエステル又は線
状ポリウレタンとするなどのことも許される。
【0045】支持フィルムは常温固体で熱可塑性であり
加熱によって連結壁の成形が可能な流動状態となるが成
形後に常温で架橋されて硬化する性質の材料を硬化して
なるものであることが望ましい。
【0046】とくに、本発明では常温で架橋反応が進行
するポリイソシアネートを含有させ、これと結合して架
橋を可能とするOH基等の活性基を有する熱可塑性の共
重合体を支持フィルムの主成分とするのが好適である。
【0047】常温硬化型のホットメルト接着材料を用い
ることによって硬化のための長時間の加熱手段、電子線
照射手段等の一切を省略し得るならば本発明の反射シー
トを作る上で極めて有利である。
【0048】本発明では上記支持フィルムと保護フィル
ムを連結する細線状の連結壁の内部強度を十分なものと
し、内部の凝集破壊による破断を防ぐため、支持フィル
ムを相互に物性の異なる少くとも上層側と下層側を含む
組合わせ構造としている。
【0049】支持フィルムの上層側の組成は保護フィル
ムとの接着性が良好であるとともに下層側との親和性も
良好で両者一体化し得るものであることを要する。した
がって、両層の基本成分としてのポリマは同種のもので
あることが望ましい。たとえば、同一の三ないし四成分
系ポリマのアクリル系共重合体とするなどである。
【0050】支持フィルムは保護フィルムとの密着性を
よくし図2B−B′の強度を上げるために、溶融成形時
に溶融粘度を低下させ保護フィルムとガラスビーズとを
十分に濡らす必要がある。しかし、そのように溶融粘度
を低下させると、支持フィルムは伸びて図2C−C′部
が薄くなり、この部分から破壊しやすいという矛盾が生
ずる。これが公知の技術の欠点である。
【0051】本発明者は、上記の点を考慮し、支持フィ
ルム層を少くとも性質の異なる上層側と下層側とを含む
一体層とすることによって改良の実効があがることを見
出した。すなわち、本発明は支持フィルムの上層側5A
を溶融成形時に溶融粘度が低い組成のものとし、下層側
5Bを殆んど溶融しない組成のものとし、これらの互い
に異なる性質のものを一体的に組合わせて支持フィルム
としたところに一つの大きな特徴がある。
【0052】支持フィルムの上層側5Aと下層側5Bと
して互いに硬化速度の異なる樹脂材料を利用することに
より上述の効果を得られるが、そのほかに、支持フィル
ムに常温で硬化するイソシアネート等を用いることによ
って、外部エネルギーによる内部応力が支持フィルム中
に残らないようにし得ること及び支持フィルムが硬化に
より一層強度を大きくしていることも本発明の大きなメ
リットである。
【0053】このような構造の支持フィルムは、その上
層側と下層側が完全に同一の配合組成であってはならな
い。すなわち、上層側は保護フィルムへの接着性のよい
材料配合とし、下層側は上記接着性の良否を問わないが
上層側との接着性が良好で破断力に対する大きな抵抗を
示す材料とするのである。
【0054】そのためには、基本成分としての熱可塑性
共重合体中のイソシアネート等と反応する活性基を支持
フィルムの上層側では少なくし、下層側では多くして、
上層側の硬化の進行ないし程度を減ずるようにすればよ
い。
【0055】硬化の進行速度を調節するには、支持フィ
ルム中の上層側材料である共重合体を構成するための各
単量体成分たとえばメチルメタアクリレート、エチルメ
タアクリレート、ブチルメタアクリレート等の混合物中
に加えるOH基を有するニヒドロキシエチルメタアクリ
レート等の単量体の量を加減し、これを下層側の材料で
は上層側の材料より増量するのが簡便である。また、他
の方法としては、下層側の材料にポリイソシアネートの
反応を速める触媒を用いてもよく、さらに、反応の速い
ポリイソシアネートを使用してもよい。
【0056】支持フィルムを上述のとおり構成するため
の方法としては、まず支持フィルム中の上層側となるべ
き材料フィルムを金属蒸着されたガラスビーズ下半球表
面に押し当ててビーズのほぼ下半球面を完全に埋設させ
てから下層フィルムを積層してもよい。
【0057】また、上層フィルムと下層フィルムとを予
め積層しておいて、これをガラスビーズに押し当てるこ
とが許される。
【0058】上記いずれの場合においても、支持フィル
ムの上層側はガラスビーズのほぼ下半球面を完全に埋設
する十分な厚さであり、同下層側は上層側より十分薄い
ものとすることが重要である。
【0059】また、いずれの場合も、支持フィルムは、
これと強く接着しない基体ポリマフィルム上に適宜剥離
剤層を介し又は介さずに塗布して形成したものを用いる
のが便利である。
【0060】以上述べた支持フィルムの上層側と下層側
とは完全に区分できる積層構造になっているとは限らず
ポリマ成分のみに着目すれば界面を明確に区別しがたい
状態になり得ることは容易に理解されよう。
【0061】保護フィルムは、前述のとおりポリメチル
メタアクリレートやポリカーボネートのホモポリマーで
ないほうがよい。それらのフィルムは、これまで信じら
れていたところと異なり、本発明にかかる構造の反射シ
ートの保護フィルム材料として適当ではないのである。
また、従来信じられていたところと異なり、これらの材
料からなるフィルムが二軸延伸配向されていることも上
記反射シートの保護フィルムとして好ましくない。二軸
延伸して配向させたホモポリマーのフィルムは比較的高
温にさらされた場合に支持フィルムの一部で構成されて
いる連結壁との剥離ないし連結壁内での凝集破壊を生じ
やすいことが本発明者によって確認されている。
【0062】以上のとおりであるから、本発明に用いる
保護フィルムは、従来実用されてきた二軸延伸により配
向したポリメチルメタアクリレートフィルムでもよい
が、出来ればアクリル共重合体にたとえば合成ゴム質、
セロソルブアセテートブチレート及びスチレン等を共重
合したもの又はそれらの全部又は一部等の混合物であっ
て、これを要するにポリメチルメタアクリレートのホモ
ポリマーにくらべて強靱で伸張性にまさるものであるこ
とが望まれる。
【0063】なお、支持フィルムは保護フィルムに対す
る熱接着性が良いだけでは足りず、とくに支持フィルム
と保護フィルムとの間に密封小区画空室を作るため両フ
ィルムを連結する線状連結壁部分において内部破壊を生
じないよう配慮する必要がある。光感応性の単量体を含
まない本発明に用いる支持フィルム材料は、上記単量体
を含むものにくらべて光による劣化を来たすことが少な
いが、さらに温度変化及び吸湿に伴う強度低下を考慮し
なければならない。
【0064】ガラスビーズ下半球表面とビーズ間の間隙
に露呈している支持フィルムの表面を隙間なく金属蒸着
膜で被覆している反射シートにおいて、支持フィルムの
溶融により保護フィルムとの間を連ねる細線状の連結壁
を設けるときは、この細線状の連結壁内に相当数の金属
蒸着されたガラスビーズのほか支持フィルム表面から遊
離した金属膜が混在することになる。
【0065】このような異物が連結壁中に存すると、反
射シートに加わる温度変化と吸湿に伴う内部歪みが細線
状壁の内部の弱化をもたらしやすい。
【0066】本発明では隣接するガラスビーズ間隙間の
支持フィルム表面に金属膜が全く残っていないから、上
記の問題も解消している。
【0067】ガラスビーズ間隙間の支持フィルム上層側
5Aの表面に金属蒸着膜を残さないようにするには、前
述した公知技術における方法で最初ビーズを仮支持体に
支持させて金属蒸着工程を経た後に仮支持体及び蒸着膜
に対する接着力が比較的良好で支持フィルムに対する接
着力が比較的弱いポリマを薄層に被着させてから支持フ
ィルムを被着させ、次いで仮支持体及びこれに被着した
上記ポリマ層を一体的に剥離するなどの方法を用いるこ
とができる。要するに仮支持体及びその上の金属蒸着物
と支持フィルムとを直接に接触させない方法を用いれば
よい。
【0068】本発明にかかる反射シートを製造するに当
って、支持フィルムの好適な例での硬化する現象の細部
は特開昭52−110592号公報に示されたものと異
なるであろう。すなわち、同公報に開示された熱可塑性
ポリマーの各分子は両端の二重結合部分を除き格別の活
性基を有していないので添加された単量体同士が主とし
て重合することにより全体を硬化させているものと思わ
れる。
【0069】これに対して、本発明に用いる支持フィル
ムの材料は共重合する数種の成分中の一部のものが活性
基を有し、それらの共重合により多数の活性基を有する
鎖状分子が生成し、これがポリイソシアネートによって
全体的に架橋されることが望ましい。
【0070】したがって、この場合には上記公報に掲げ
られた支持フィルムの構造と本発明の反射シートの支持
フィルムの構造とは異なっているといってよい。
【0071】
【実施例】本発明の一層の理解に資するため、実施例数
例を示すと以下のとおりである。 実施例1 実施例1は、アクリル系組成物をポリイソシアネートで
架橋硬化した支持フィルムと未延伸アクリル系共重合体
を主成分とする保護フィルムを用いた例である。
【0072】保護フィルム1の厚さは約80μ、ガラス
ビーズ2は屈折率1.92で直径50〜60μのものを
140g/m2撒布してある。ガラスビーズ下半球面の
金属蒸着膜4は金属アルミニウムを真空蒸着して形成し
てあり、支持フィルム5の表面には蒸着膜がない。支持
フィルム5の上層側5A及び下層側5Bの各組成は後に
掲げる表1の実施例1の欄及び表2の材料組成物一覧表
の該当欄に示したとおりであって、上層側の厚み約80
μ、下層側の厚み約30μである。
【0073】この反射シートを作る方法は、前述した公
知の反射シートの製造方法と概ね同一であるから重複を
避けて説明を省くが、次の点を補足しておく。
【0074】仮支持体上に撒布され金属蒸着膜で下半球
部分を被覆されたガラスビーズ上に支持フィルムの上層
側5Aとなる材料が塗布されて、60℃5分間に続く9
0℃5分間の乾燥工程の後、支持フィルムの下層側5B
となる材料が塗布され70℃2分間に続く90℃2分間
の乾燥工程を経る。
【0075】耐熱性フィルム8は約15μの飽和ポリエ
ステルフィルムであり、積層温度は約40℃である。連
結壁6は公知の方法により170℃でプレス成形され
る。その線状に連続した連結壁による表面模様は図5に
示すとおりである。
【0076】実施例2 実施例2は基本的には実施例1と同様の構成であるが、
表1,2に示すとおり、支持フィルム5の上層側5Aの
主成分を構成する各アクリレートの配合比、ポリイソシ
アネートの出所、この成分及び二酸化チタンの添加量が
異なっている。また、ガラスビーズ2として直径40〜
50μのものを130g/m2の割合で撒布してあり、
支持フィルムの上層側5Aの乾燥厚みを100μ、同下
層側5Bの乾燥厚みを40μとしている。
【0077】実施例3 実施例3は、支持フィルム5の上層側5Aを飽和ポリエ
ステル組成物とし、保護フィルムとしてポリカーボネー
トフィルムを用いたものであり、表1に示したとおり支
持フィルムの上層側5Aを構成する成分及びその配合比
が実施例1と異なるが他は実施例1と同じである。
【0078】製造上は、支持フィルム5の上層側5Aの
塗布後の乾燥条件が60℃3分間に続く90℃3分間で
あり、実施例1より時間が短かい。
【0079】実施例4 実施例4は、支持フィルム5の上層側5Aを表1,2に
示すとおり、線状ポリウレタン組成物とし、その中に添
加された二酸化チタンの量が少なくなっているほか、保
護フィルムとして表1に示したとおり塩化ビニルフィル
ムを用いているが、その他の点は実施例3と同じ構成で
ある。
【0080】製法は、支持フィルム5の下層側5Bを仮
支持体上に形成した上に上層側5Aを重ねたものをガラ
スビーズ上に重ねているが、他は実施例3と同じであ
る。
【0081】実施例5 実施例5は表1に示したとおり実施例1と概ね同様の構
成であるが、支持フィルム5の下層側5B中のポリイソ
シアネートの量が実施例1より少ない、ポリイソシアネ
ートの量に対して0.2%に相当する広栄化学工業株式
会社製の第3級アミンを触媒として添加している。
【0082】製法上は連結壁6形成のための加熱成形温
度を200℃としている。
【0083】なお、前記触媒を用いることなく、上記各
実施例に用いたポリイソシアネートより反応性の速い武
田薬品工業株式会社製のポリイソシアネート商品名タケ
ネートD−110Nを用いてもよい。
【0084】
【表1】
【0085】
【表2】
【0086】以上好適な例を示したが、本発明は上記実
施例に限定されるものではない。
【0087】支持フィルム5は硬化型のポリマ材料から
なるが、相互に硬化度したがって強度、伸張性、保護フ
ィルムへの接着性が異なり互いに親和しやすい性質の少
くとも上層側と下層側とを含む一体のものであって、と
くに上層側は上記接着性及びビーズを支持するクッショ
ン性に優り下層側は連結壁の破壊に耐える強度のもので
あればよい。上記本発明の構造によれば、保護フィルム
は未延伸フィルムに限られるものではなく、二軸延伸フ
ィルムであってもよい。
【0088】延伸フィルムを用いるときは、連結壁の強
度を増大するため、支持フィルムの下層側を未延伸保護
フィルムを用いるときより一層強度の大きいものとする
ことを要する。支持フィルムの材料も別に常温硬化型の
ポリマ材料であることを要せず、熱その他の通常の手段
により硬化するものであればよいが、上層側と下層側の
物性は必ず異ならせる必要がある。上下層間に別の薄層
が介在してもよい。
【0089】さて、これまで述べてきたところの主要点
を要約すると、支持フィルムの一部を連結壁として保護
フィルムに接着させた従来のカプセル型反射シートは高
温湿度下での連結壁部分の破壊ないし剥離に対する耐力
に劣る。その向上策として一応考えられるのは連結壁部
分の強化と外因によりシート自体の構造に由来して破壊
的に作用する力の減少とであるが、前者は保護フィルム
と連結壁との間の界面接着力の強化と連結壁自体の凝集
力の強化とに分けられる。従来は保護フィルムの強度は
十分であり、連結壁の凝集力にも問題がないと考えて上
記界面接着力の強化に意が注がれていた。
【0090】しかし、上記の考え方は必ずしも当ってい
なかった。界面接着力の強化よりも連結壁自体の強化こ
そが必要である。シートの破壊は多くは連結壁の凝集破
壊で生ずることが確認されたのである。なお、二軸延伸
して強化した保護フィルムはシートを破壊しやすくして
おり、これを使用してもよいが従来の支持フィルム構造
との関係では最適でないことも確認された。
【0091】したがって、解決手段は連結壁自体の強化
であり、好ましくは通常の程度にまで二軸延伸強化され
ていない保護フィルムを用いることである。
【0092】連結壁は支持フィルムの一部からなるので
支持フィルムに要求されるクッション性と連結壁に要求
される強度の両者を備える必要があるが、これを一組成
一層のフィルムで達成することは至難である。そこで、
上層側と下層側とで組成及び物性を異にし、前者は保護
フィルムとの接着性の良い配合とし後者は強度維持に適
する配合とする。この支持フィルムの構造によって飛躍
的な改善が可能となるが、できれば連結壁部には凝集破
壊防止及び外観上有利でない遊離金属蒸着膜を残さない
ようにすべきである。
【0093】支持フィルムの強化には硬化型の樹脂材料
を採用するが、保護フィルム及び連結壁内のビーズ並び
に蒸着金属成分との接着性並びに作業工程の簡略化を図
るため常温硬化のイソシアネート系成分を用いるのが有
利である。
【0094】上記各実施例の利点は上述したところから
明らかであるが、これを摘記すると次のとおりである。
【0095】本発明の反射シートは支持フィルムが少く
とも上層側と下層側の組成及び物性の異なる部分からな
る構造であり、人為的な力又は経時変化による劣化に由
来する連結壁部分の界面破壊ないし凝集破壊に対して一
体となって強い抵抗を示し、加熱による収縮変形を顕著
に改善防止する。とくに未延伸フィルムを保護フィルム
として用いるとき、その効果は絶大である。また、ガラ
スビーズの下半球部分以外の個所に無用無意義な金属蒸
着膜を残さないようにすることにより、このような金属
蒸着膜が残存しているとき必要となる対策たとえば残存
金属膜を被覆する顔料含有結合材層を設ける要がなく、
このような対策をとったとき生じ得る小区画空室内のビ
ーズによる反射輝度の低下を防止できる。
【0096】本発明の反射シートは、保護フィルムと支
持フィルムとの結合が良好であって、酷暑地などの高温
下においても、両フィルムの分離に対して強い抵抗を示
す。たとえば、145℃の温度下に1〜2分間放置した
場合、従来の反射シートでは保護フィルムが収縮剥離し
て殆んど原形をとどめないまでに変化するが、本発明の
反射シートでは正反対に殆んど何らの変化も認められな
い。
【0097】このことを実証する具体的データを掲げて
おくと次のとおりである。
【0098】表3は熱収縮試験の結果を示す。従来品で
ある米国スリーエム社製の熱可塑性支持フィルムを用い
た製品、同熱硬化性支持フィルムを用いた製品と本発明
の実施例1及び2の試作品との100mm×100mm
の正四辺形サンプルをアルミニウム板に添着して145
℃で2分間加熱した結果を示している。
【0099】
【表3】
【0100】表4は熱−水サイクル試験すなわち前同様
の熱硬化性支持フィルムを用いた従来品と本発明の実施
例1及び2の試作品の各100mm×100mmの正四
辺形サンプルを各アルミニウム板に添着し、93℃3時
間の熱を加えて20℃の水に2時間浸漬するテストを3
日間すなわち3サイクル行ったときの実寸法及び剥離テ
ストの結果を示す。
【0101】
【表4】
【0102】なお、本発明の反射シートの好適例におけ
る製造方法によるときは、支持フィルム材料が常温で硬
化するから、電子線照射、紫外線照射ないし長時間の熱
線照射に用いる装置を一切不要とし、連結壁が加熱成形
された後に何らの特別の工程を要しない点も製造上有利
である。
【0103】
【発明の効果】以上述べたように、本発明によれば、カ
プセル型反射シートにおいて、支持フィルム上に一層に
並ぶガラスビーズを相互に隔てる間隙では金属蒸着膜が
存在しないように構成したので、このような金属蒸着膜
がビーズ間の間隙に存在しているとき必要な顔料含有結
合材層を設ける必要がなく、このような結合材層を設け
ることによる小区画空室内のビーズの反射輝度の低下を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】在来型の通常の反射シートの縦断面概略図であ
る。
【図2】公知のカプセル型反射シートの縦断面概略図で
ある。
【図3】図2の反射シートの表面概略図である。
【図4】本発明の反射シートの一部拡大図である。
【図5】本発明の反射シートの連結壁による表面模様の
一例を示す図である。
【符号の説明】
1 透明な保護フィルム 2 ガラスビーズ 3 透明反射膜層 4 金属蒸着膜 4′ フィルム上の金属蒸着膜 5 支持フィルム 5A 支持フィルム上層側 5B 支持フィルム下層側 6 細線状連結壁 7 密封された小区画空室 8 耐熱性フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G09F 13/16 F 8621−5G // E01F 9/04

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 適宜の熱可塑性ポリマ層上にガラスビー
    ズの一部を埋設して、その上部表面の全面に金属蒸着を
    施した仮支持体上に、常温で固体で加熱により成形可能
    な支持フィルムを重ねて置き、仮支持体上のガラスビー
    ズ相互を隔てる間隙の仮支持体表面上の金属蒸着膜を直
    接支持フィルムと接触させないように該仮支持体のガラ
    スビーズ側と支持フィルムとを押圧成形して、該仮支持
    体表面の該ガラスビーズ相互の間隙の金属蒸着膜を該仮
    支持体上に残留させたまま、該ガラスビーズの金属蒸着
    が施された部分を実質的に該支持フィルム中に埋設さ
    せ、次いで、該仮支持体及び該仮支持体上に残留する金
    属蒸着膜を一体に剥離することを特徴とする隣接するガ
    ラスビーズ相互を隔てる間隙に金属蒸着膜が存在しない
    を埋設した支持フィルムの製造法。
  2. 【請求項2】 上記請求項1に記載の支持フィルムのガ
    ラスビーズ側に、適宜のポリマからなる保護フィルムを
    重ねて置き、支持フィルムを部分的に加熱溶融成形し、
    保護フィルムと支持フィルムを連続線状の連結壁を形成
    し、該連結壁によって隔離された多数の密封小区画空室
    を構成することを特徴とする支持フィルム上の隣接する
    ガラスビーズ相互を隔てる間隙に金属蒸着膜が存在しな
    い再帰反射シートの製造法。
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