JPH0777562B2 - インサート補強部材及びインサート補強部材を有する靴底 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ゴルフ靴やサッカー靴
等の靴底の改良に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、スパイク又はポイントを有す
る靴底としては、ゴルフ靴やサッカー靴や野球靴その他
がある。これら従来の靴底に関して、一例として一般的
なゴルフ靴を例に説明すれば、即ち、金属や超硬合金や
セラミックス等からなるスパイクピンを金属や合成樹脂
のナットに保持したスパイクを各々単品として靴底の所
望箇所に配置し、発泡合成樹脂で一体化することにより
コバ形状を含むスパイク付の靴底が公知である。その
他、サッカー靴等においては、熱可塑性合成樹脂を使用
した二色成形の靴底や剛性の異なる靴底補強板と靴底本
体を一体化して同時にポイントも形成するポイント付靴
底も公知である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】これら従来のスパイク
又はポイントを有する靴底においては、以下のような問
題点を有していた。即ち、前者のゴルフ靴の場合には、
スパイクを除く靴底を発泡合成樹脂で成形しているた
め、成形時のエアー抜きが難しいアッパーとの接続部で
あるコバの部分に気泡によるピンホールや欠膠部が生じ
易く、靴底自体の歩留や外観が悪くなると言った欠点を
有していた。又、靴底本体を発泡合成樹脂で成型してい
るため、どうしても屈曲性能を保持するためには肉厚が
厚くなると言った欠点を有していた。更に、後者のサッ
カー靴の場合には、靴底全体が熱可塑性合成樹脂である
ため、屈曲性が阻害されると共に、クッション性が悪
く、又靴底自体の重量も重くなると言った欠点を有して
いた。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明は、これら従来の
欠点に鑑み、軽量化が可能で、クッション性や屈曲性が
良好で、歩留や生産性が良好なゴルフ靴やサッカー靴等
の靴底を供給することを目的になされたものである。即
ち、本発明においては、スパイク又はポイントをインサ
ートし、合成樹脂にて一体的に靴底本体を形成してなる
スパイク又はポイント付の靴底において、該靴底にイン
サートするインサート補強部材であって、該インサート
補強部材を上記靴底より剛性の高い素材を用いて、略靴
底形状に形成すると共に、該インサート補強部材の外周
縁部には、金型挟持用片部を形成し、更に前記外周縁部
の内側にコバ部を形成し、該コバ部に連設して所望箇所
にスパイク部又はポイント部を形成すると共に、該スパ
イク部又はポイント部は、リブ又はプレートにより一体
に連設して形成されていることを特徴とするインサート
補強部材である。なお、本発明に係る該インサート補強
部材のシャンク相当箇所に熱可塑性合成樹脂をマトリッ
クスとする長繊維強化熱可塑性プラスチック板（スタン
パブルシート）を配置することも可能であるほか、該イ
ンサート補強部材には、適宜任意形状の開口部を形成す
ることも可能である。

【０００５】更に、本発明に係るスパイク又はポイント
をインサートし、合成樹脂にて一体的に靴底本体を形成
してなるスパイク又はポイント付の靴底において、該靴
底内に、該靴底より剛性の高い素材を用いて、インサー
ト補強部材を略靴底形状に形成すると共に、該インサー
ト補強部材の外周縁部には、金型挟持用片部を形成し、
更に前記外周縁部の内側にコバ部を形成し、該コバ部に
連設して所望箇所にスパイク部又はポイント部を形成す
ると共に、該スパイク部又はポイント部は、リブ又はプ
レートにより一体に連設し、且つ該インサート補強部材
を発泡合成樹脂で一体化して靴底を形成したインサート
補強部材を有する靴底である。なお、該インサート補強
部材を有する靴底において、該インサート補強部材のシ
ャンク相当箇所に熱可塑性合成樹脂をマトリックスとす
る長繊維強化熱可塑性プラスチック板（スタンパブルシ
ート）を配置することも可能である。又、本発明のイン
サート補強部材を有する靴底において、インサート補強
部材には、適宜任意形状の開口部を形成しておくことも
可能である。更に、インサート補強部材の踵部相当箇所
に凹部を形成することも可能である。

【０００６】

【作 用】以上のように本発明のインサート補強部材に
おいては、インサート補強部材本体を靴底より剛性の高
い素材を用いて、略靴底形状に形成すると共に、該イン
サート補強部材本体の外周縁部には、金型挟持用片部を
形成し、更に前記外周縁部の内側にコバ部を形成し、該
コバ部に連設して所望箇所にスパイク部又はポイント部
を形成すると共に、該スパイク部又はポイント部は、リ
ブ又はプレートにより一体に連設するように形成してい
るため、射出成形時には、熱可塑性合成樹脂の流動性が
良好となり、生産の歩留が良好なインサート補強部材を
成形することが出来る。

【０００７】更に、本発明のインサート補強部材におい
ては、スパイク部又はポイント部がコバ部やリブ又はプ
レートと一体に連設されているため、金型にインサート
補強部材を組み込む場合にもスパイクやポイントの装着
位置が一定しており、組み込み易く作業効率が向上す
る。又、インサート補強部材自体が、略靴底形状で且つ
ボックス状に形成されているため、形状安定性が良好で
靴底本体を成形する金型に設置する際も組み込み易く、
更に金型挟持用片部により金型に確実に挟持出来るた
め、発泡合成樹脂の液漏れを防止し、歩留が良く生産性
も良好となる。

【０００８】更に、インサート補強部材のシャンク相当
箇所に熱可塑性合成樹脂をマトリックスとする長繊維強
化熱可塑性プラスチック板（スタンパブルシート）を配
置することにより、インサート補強部材自体の剛性も向
上するため、金型に組み込む際の安定性もより向上す
る。又、本発明のインサート補強部材には、適宜任意形
状の開口部を形成しておくことも可能であるため軽量化
出来るほか、踵部相当箇所に凹部を形成すると共に、該
凹部に軽量補助芯材を挿着することにより、更に軽量化
が可能となる。その他開口部の形状を変化さすことによ
り射出成形時のランナーの位置を設定する際にも最適な
位置を選択することが可能となる。

【０００９】更に、前記インサート補強部材を発泡合成
樹脂で一体化して靴底本体を形成することによりインサ
ート補強部材を有する靴底とした場合には、これらイン
サート補強部材に形成したリブ又はプレートの形状や肉
厚により、従来よりも薄肉に設計することが可能とな
り、且つ靴底本体の屈曲性が自由に設定出来るため、設
計の自由度が著しく向上する。又、サッカー靴等におい
ては、該インサート補強部材のリブやプレートの形状を
適宜選択することにより、従来の靴底にはなかった屈曲
性が飛躍的に増大する。その他、従来の発泡合成樹脂単
体の靴底本体では、剛性が不足していた箇所にも、本発
明のインサート補強部材を配置することにより、剛性や
屈曲性を自由に増減することが出来るため、足の安定性
も増大し、足の障害を防止することも出来る。

【００１０】その他、本発明のインサート補強部材を有
する靴底本体においては、スパイク部やポイント部の上
面に発泡合成樹脂が配置されることから、履用時にこれ
らスパイク部やポイント部の突き上げ感を大幅に緩和出
来るため、長時間プレイをしても疲労感を軽減して、履
用感の良好な靴底を提供出来る。更に、本発明のインサ
ート補強部材を有する靴底においては、インサート補強
部材のシャンク相当箇所に熱可塑性合成樹脂をマトリッ
クスとし、カーボン繊維やグラス繊維やアラミド繊維そ
の他の補強繊維を使用した長繊維強化熱可塑性プラスチ
ック板（スタンパブルシート）を装填配置することが出
来るため、特にヒール付き靴においては、シャンク相当
箇所の剛性を著しく増大させることが出来ると共に、従
来の金属製シャンクに比較して軽量化が可能となる。
又、本発明のインサート補強部材を有する靴底におい
て、インサート補強部材には、適宜任意形状の開口部を
形成しておくことにより、発泡合成樹脂で一体化した際
にこれら開口部に発泡合成樹脂が充填されるため、投錨
効果によりインサート補強部材と発泡合成樹脂との密着
性がより向上する。

【００１１】更に、本発明のインサート補強部材を有す
る靴底においては、靴底として仕上げる場合には、イン
サート補強部材として形成した金型挟持用片部を切除し
て、合成樹脂製のコバ部が露呈するような構造になるた
め、従来の発泡合成樹脂製のコバ部のように、気泡によ
るピンホールのため、欠膠部が生じて外観不良を呈する
と言った欠点を防止し、靴底自体の外観が良好になり高
級感を呈する靴底を提供出来る。

【００１２】なお、本発明においては、インサート補強
部材を形成する熱可塑性合成樹脂としては、ポリアミド
樹脂、ポリウレタン樹脂、ポリアミドエラストマー樹脂
その他を適宜選択して使用することが可能である。更
に、靴底本体を形成する発泡合成樹脂としては、発泡ポ
リウレタン樹脂を使用することが望ましい。

【００１３】

【実施例】本発明に係るインサート補強部材及びインサ
ート補強部材を有する靴底の実施例を図面に基づいて説
明すれば、以下のようになる。即ち、第１図乃至第４図
に示すように、スパイク又はポイントをインサートし、
合成樹脂にて一体的に靴底本体を形成してなるスパイク
又はポイント付の靴底において、該靴底にインサートす
るインサート補強部材１であって、該インサート補強部
材１を上記靴底より剛性の高い素材を用いて、略靴底形
状に形成すると共に、該インサート補強部材１の外周縁
部１ａには、金型挟持用片部２を形成し、更に前記外周
縁部１ａの内側にコバ部３を形成し、該コバ部３に連設
して所望箇所にスパイク部４又はポイント部を形成する
と共に、該スパイク部４又はポイント部は、リブ５又は
プレート６により一体に連設して形成されていることを
特徴とするインサート補強部材である。更に、本発明の
その他実施例として、第１０図乃至第１５図に示すよう
にインサート補強部材１のシャンク相当箇所７に熱可塑
性合成樹脂をマトリックスとし、カーボン繊維やグラス
繊維やアラミド繊維その他の補強繊維を使用した長繊維
強化熱可塑性プラスチック板（スタンパブルシート）８
を配置したことを特徴とするものである。なお、前記イ
ンサート補強部材１には、適宜任意形状の開口部９を形
成することも可能であるし、踵部相当箇所７’に凹部
９’を形成し、且つ軽量補助芯材１１を挿着することも
可能である。

【００１４】更に、本発明のその他実施例としては、第
５図乃至第９図に示すようにスパイク又はポイントをイ
ンサートし、合成樹脂にて一体的に靴底本体を形成して
なるスパイク又はポイント付の靴底１０において、該靴
底１０内に、該靴底１０より剛性の高い素材を用いて、
インサート補強部材１を略靴底形状に形成すると共に、
該インサート補強部材１の外周縁部１ａには、金型挟持
用片部２を形成し、更に前記外周縁部１ａの内側にコバ
部３を形成し、該コバ部３に連設して所望箇所にスパイ
ク部４又はポイント部を形成すると共に、該スパイク部
４又はポイント部は、リブ５又はプレート６により一体
に連設して形成しておき、更に該インサート補強部材１
を発泡合成樹脂で一体化して靴底を形成したことを特徴
とするインサート補強部材を有する靴底である。

【００１５】なお、本発明のその他実施例としては、第
１６図乃至第２２図に示すように、インサート補強部材
を有する靴底において、前記インサート補強部材１のシ
ャンク相当箇所７に熱可塑性合成樹脂をマトリックスと
し、カーボン繊維やグラス繊維やアラミド繊維その他の
補強繊維を使用した長繊維強化熱可塑性プラスチック板
（スタンパブルシート）８を配置したことを特徴とする
インサート補強部材を有する靴底である。なお、本発明
に係るインサート補強部材を有する靴底において、前記
インサート補強部材１には、適宜任意形状の開口部９を
形成したり、踵部相当箇所７’に凹部９’を形成し、且
つ軽量補助芯材１１を挿着することも可能である。

【００１６】

【発明の効果】以上のように本発明のインサート補強部
材においては、インサート補強部材本体を靴底より剛性
の高い素材を用いて、略靴底形状に形成すると共に、該
インサート補強部材本体の外周縁部には、金型挟持用片
部を形成し、更に前記外周縁部の内側にコバ部を形成
し、該コバ部に連設して所望箇所にスパイク部又はポイ
ント部を形成すると共に、該スパイク部又はポイント部
は、リブ又はプレートにより一体に連設するように形成
しているため、射出成形時には、熱可塑性合成樹脂の流
動性が良好となり、生産の歩留の良好なインサート補強
部材を成形することが出来ると言った効果を生じる。

【００１７】更に、本発明のインサート補強部材におい
ては、スパイク部やポイント部がコバ部やリブ又はプレ
ートと一体に連設されているため、金型にインサート補
強部材を組み込む場合にもスパイクやポイントの装着位
置が一定しており、組み込み易く作業効率が向上すると
言った効果も生じる。又、インサート補強部材自体が、
略靴底形状で且つボックス状に形成されているため、形
状安定性が良好で靴底本体を成形する金型に設置する際
も組み込み易く、更に金型挟持用片部により金型に確実
に挟持出来るため、発泡合成樹脂の液漏れを防止し、歩
留が良く生産性も更に向上すると言った効果も生じる。

【００１８】更に、本発明においては、インサート補強
部材のシャンク相当箇所に熱可塑性合成樹脂をマトリッ
クスとする長繊維強化熱可塑性プラスチック板（スタン
パブルシート）を配置することにより、インサート補強
部材自体の剛性も向上するため、金型に組み込む際の安
定性もより向上すると言った効果も生じる。又、本発明
のインサート補強部材には、適宜任意形状の開口部を形
成しておくことも可能であるため軽量化出来るほか、開
口部の形状を変化さすことにより射出成形時のランナー
の位置を設定する際にも最適な位置を選択出来ると言っ
た効果も生じる。

【００１９】更に、本発明に係るインサート補強部材を
発泡合成樹脂で一体化して靴底本体を形成することによ
りインサート補強部材を有する靴底とした場合には、こ
れらインサート補強部材に形成したリブ又はプレートの
形状や肉厚により、靴底本体の屈曲性が自由に設定出来
るため、設計の自由度が著しく向上すると言った効果を
奏する。又、サッカー靴等においては、該インサート補
強部材のリブやプレートの形状を適宜選択することによ
り、従来の靴底にはなかった屈曲性が飛躍的に増大し、
履用時のフット性が著しく向上すると言った効果を生じ
る。その他、従来の発泡合成樹脂単体の靴底本体では、
剛性が不足していた箇所にも、本発明のインサート補強
部材を配置することにより、剛性や屈曲性を自由に増減
することが出来るため、足の安定性を増大し、足の障害
防止にもつながると言った効果を生じる。

【００２０】その他、本発明のインサート補強部材を有
する靴底本体においては、スパイク部やポイント部の上
面に発泡合成樹脂が配置されることから、履用時にこれ
らスパイク部やポイント部の突き上げ感を大幅に緩和出
来るため、長時間プレイをしても疲労感を軽減して、履
用感の良好な靴底を提供することが出来る。更に、本発
明のインサート補強部材を有する靴底においては、イン
サート補強部材のシャンク相当箇所に熱可塑性合成樹脂
をマトリックスとし、カーボン繊維やグラス繊維やアラ
ミド繊維その他の補強繊維を使用した長繊維強化熱可塑
性プラスチック板（スタンパブルシート）を挿着配置す
ることが出来るため、特にヒール付き靴においては、シ
ャンク相当箇所の剛性を著しく増大させることが出来る
と共に、従来の金属製シャンクに比較して軽量化が可能
となり、軽い靴を供給出来る。又、本発明のインサート
補強部材を有する靴底において、インサート補強部材に
は、適宜任意形状の開口部を形成しておくことにより、
発泡合成樹脂で一体化した際にこれら開口部に発泡合成
樹脂が充填されるため、投錨効果によりインサート補強
部材と発泡合成樹脂との密着性がより向上し、耐久性の
良好な靴を供給出来る。

【００２１】本発明のインサート補強部材を有する靴底
において、インサート補強部材の踵部相当箇所に凹部を
形成すると共に、該凹部に軽量補助芯材を挿着すること
により、靴底を更に軽量化が出来ると言った効果が生じ
るものである。更に、本発明のインサート補強部材を有
する靴底においては、靴底として仕上げる場合には、イ
ンサート補強部材として形成した金型挟持用片部を切除
して、合成樹脂製のコバ部が露呈するような構造になる
ため、従来の発泡合成樹脂製のコバ部のように、気泡に
よるピンホールのため、欠膠部が生じて外観不良を呈す
ると言った欠点を防止し、靴底自体の外観が良好になり
高級感を呈する靴底を提供することが出来ると言った効
果を生じる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係るインサート補強部材を示す平面図
である。

【図２】図１のＡ−Ａ部分の要部断面図である。

【図３】図１のＢ−Ｂ部分の要部断面図である。

【図４】図１のＣ−Ｃ部分の要部断面図である。

【図５】本発明に係るインサート補強部材を有する靴底
本体を示す側面図である。

【図６】本発明に係るインサート補強部材を有する靴底
本体を示す平面図である。

【図７】図６のａ−ａ部分の要部断面図である。

【図８】図６のｂ−ｂ部分の要部断面図である。

【図９】図６のｃ−ｃ部分の要部断面図である。

【図１０】本発明に係るインサート補強部材のその他実
施例を示す平面図である。

【図１１】図１０のＤ−Ｄ部分の要部断面図である。

【図１２】図１０のＥ−Ｅ部分の要部断面図である。

【図１３】図１０のＦ−Ｆ部分の要部断面図である。

【図１４】図１０のＧ−Ｇ部分の要部断面図である。

【図１５】図１０のＨ−Ｈ部分の要部断面図である。

【図１６】本発明に係るインサート補強部材を有する靴
底本体のシャンク相当箇所にスタンパブルシートを配置
した靴底本体を示す側面図である。

【図１７】本発明に係るインサート補強部材を有する靴
底本体のシャンク相当箇所にスタンパブルシートを配置
した靴底本体を示す平面図である。

【図１８】図１７のｄ−ｄ部分の要部断面図である。

【図１９】図１７のｅ−ｅ部分の要部断面図である。

【図２０】図１７のｆ−ｆ部分の要部断面図である。

【図２１】図１７のｇ−ｇ部分の要部断面図である。

【図２２】図１７のｈ−ｈ部分の要部断面図である。

【符合の説明】

１ インサート補強部材 １ａ 外周縁部 ２ 金型挟持用片部 ３ コバ部 ４ スパイク部 ５ リブ ６ プレート ７ シャンク相当箇所 ７’ 踵部相当箇所 ８ 長繊維強化熱可塑性プラスチック板（スタンパブ
ルシート） ９ 開口部 ９’ 凹部１０ 靴底 １１ 軽量補助芯材

Claims (8)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 スパイク又はポイントをインサートし、
   合成樹脂にて一体的に靴底本体を形成してなるスパイク
   又はポイント付の靴底において、該靴底にインサートす
   るインサート補強部材であって、該インサート補強部材
   を上記靴底より剛性の高い素材を用いて、略靴底形状に
   形成すると共に、該インサート補強部材の外周縁部に
   は、金型挟持用片部を形成し、更に前記外周縁部の内側
   にコバ部を形成し、該コバ部に連設して所望箇所にスパ
   イク部又はポイント部を形成すると共に、該スパイク部
   又はポイント部は、リブ又はプレートにより一体に連設
   して形成されていることを特徴とするインサート補強部
   材。
2. 【請求項２】 前記インサート補強部材のシャンク相当
   箇所に熱可塑性合成樹脂をマトリックスとする長繊維強
   化熱可塑性プラスチック板（スタンパブルシート）を配
   置したことを特徴とする請求項１のインサート補強部
   材。
3. 【請求項３】 前記インサート補強部材には、適宜任意
   形状の開口部が形成されていることを特徴とする請求項
   １又は請求項２のインサート補強部材。
4. 【請求項４】 前記インサート補強部材の踵部相当箇所
   には、凹部が形成されていることを特徴とする請求項
   １、請求項２又は請求項３のインサート補強部材。
5. 【請求項５】 スパイク又はポイントをインサートし、
   合成樹脂にて一体的に靴底本体を形成してなるスパイク
   又はポイント付の靴底において、該靴底内に、該靴底よ
   り剛性の高い素材を用いて、インサート補強部材を略靴
   底形状に形成すると共に、該インサート補強部材の外周
   縁部には、金型挟持用片部を形成すると共に前記外周縁
   部の内側にコバ部を形成し、該コバ部に連設して所望箇
   所にスパイク部又はポイント部を形成すると共に、該ス
   パイク部又はポイント部は、リブ又はプレートにより一
   体に連設して形成しておき、更に該インサート補強部材
   を発泡合成樹脂で一体化して靴底を形成したことを特徴
   とするインサート補強部材を有する靴底。
6. 【請求項６】 前記インサート補強部材を有する靴底に
   おいて、前記インサート補強部材のシャンク相当箇所に
   熱可塑性合成樹脂をマトリックスとする長繊維強化熱可
   塑性プラスチック板（スタンパブルシート）を配置した
   ことを特徴とする請求項５のインサート補強部材を有す
   る靴底。
7. 【請求項７】 前記インサート補強部材を有する靴底に
   おいて、前記インサート補強部材には、適宜任意形状の
   開口部が形成されていることを特徴とする請求項５又は
   請求項６のインサート補強部材を有する靴底。
8. 【請求項８】 前記インサート補強部材を有する靴底に
   おいて、前記インサート補強部材の踵部相当箇所に、凹
   部が形成されていることを特徴とする請求項５、請求項
   ６又は請求項７のインサート補強部材を有する靴底。