JPH077722U - 空気清浄システム - Google Patents

空気清浄システム

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JPH077722U
JPH077722U JP035028U JP3502893U JPH077722U JP H077722 U JPH077722 U JP H077722U JP 035028 U JP035028 U JP 035028U JP 3502893 U JP3502893 U JP 3502893U JP H077722 U JPH077722 U JP H077722U
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治昭 山本
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防火性及び清掃性に優れ、しかも油や臭気、
塵埃、細菌等の捕捉を安定的にかつ安全に行なうことが
できる汎用性に富んだ空気清浄システムを提供するこ
と。 【構成】 空気清浄システムは、空気中に含まれる油粒
子を除去するフィルタ装置Fと、このフィルタ装置Fに
水Lを供給すると共に油粒子を捕捉した水Lを排出する
給排水装置Wとから構成されている。フィルタ装置F
は、吸入口33と排出口34とが形成されたフィルタ箱
45と、水Lを収容する皿部46と、吸入口33と排出
口34とを遮蔽すると共に下端縁55bが皿部46内の
水Lに所定量mだけ浸漬した仕切板55とを有する。一
方、給排水装置Wは、流入口72を仕切板55の下端縁
55bよりも高い位置に配置した排水系統40と、水L
を皿部46内に供給する第1給水系統38と、皿部46
内の水位がオーバーフローする水位よりも低い水位のと
きに水Lを皿部46内に供給する第2給水系統39とを
有している。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、空気中に混合した分散粒子や細菌を除去する空気清浄システムに関 し、特に厨房、畜舎、美容院、塗装ブース、食品工場、精密機械工場などで使用 され、換気口或るいは室内、若しくは空調装置等に取付けられて、油、塵埃、臭 気、細菌等を除去し得るものであって、防火性及び清掃作業性及び維持管理費用 を改善したものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の厨房用グリスフィルタ装置としては、実開昭57−123614、実開 昭57−33926、実開昭57−11435、実開昭57−184434など が知られている。
【0003】 前記実開昭57−123614のグリスフィルタ装置15は、図17に示すよ うに、厨房器具16上に設けられた排気ダクト17の入口部18に取付けられて いる。排気ダクト17の他端にはファン19が設けられており、厨房器具16か ら発生する油煙を屋外に導く構成となっている。
【0004】 このグリスフィルタ装置15のフィルタ部20は、図18に示すように、前後 に分割された枠体21a、21bを有し、一方の枠体21aには、断面略S字状 の案内板22が複数個設けられ、他方の枠体21bには、断面略V字状の羽根板 23が案内板22との間の隙間を調節自在に設けられている。更に、スプリング 28の引っ張り力が付勢された連結棒25には、複数の回動部材26が連結され ている。通常の運転時にあっては、回動部材26は感温式の素子24により係止 され、案内板22と羽根板23との間の隙間を所定の寸法に維持している。一方 、厨房器具16からの炎等がフィルタ部20に達して温度が異常上昇した場合に は、感温式素子24が屈曲して、回動部材26の係止が解除される。すると、連 結棒25がスプリング28の弾発力で引っ張られ、回動部材26が回動して案内 板22を押圧する。これにより隣接する案内板22の端部同士が当接し、炎が排 気ダクト17内に至るのが防止される。
【0005】 このグリスフィルタ装置15を作動させると、吸入口27から吸入された油煙 は、案内板22と羽根板23との隙間を通過して、排気ダクト17に導かれる。 このとき、油煙が案内板22及び羽根板23に衝突することによって、該空気中 に含まれる油分が両板22、23に付着して分離される。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
従来の他のグリスフィルタ装置にあっても、含油空気を板部材に衝突させて油 分を板部材に付着させ捕捉する、いわゆる衝突分離方式が採用されている。この タイプのグリスフィルタ装置は、その構造上、長期間使用すると、油分が多量に 板部材に付着してしまうことになる。特に厨房内の火気に比較的近接して設置さ れたグリスフィルタ装置などにあっては、板部材に付着した油に着火する虞があ った。
【0007】 確かに、前述したグリスフィルタ装置などは防火用部材(感温屈曲素子24、 回転部材26、連結棒25など)を備えているが、このような防火用部材にも油 が付着してしまう構成となっているため、いざというときに円滑に作動しない虞 がある。
【0008】 また、従来のグリスフィルタ装置は、案内板22及び羽根板23に付着した油 の除去作業が煩雑であり、清掃作業の作業性が極めて劣るという問題がある。し たがって、グリスフィルタ装置の維持管理費用も高価となってしまう。
【0009】 更に、このような衝突分離によるグリスフィルタ装置は、ある程度大きな粒子 である油等を捕捉する場合に限定されており、例えば臭気、塵埃、細菌などの微 粒子の捕捉には適用し得ないという欠点がある。
【0010】 本考案は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、防 火性及び清掃性に優れ、しかも油や臭気、塵埃、細菌等の捕捉を安定的にかつ安 全に行なうことができる汎用性に富んだ空気清浄システムを提供することを目的 とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するための請求項1に記載の本考案は、空気中に含まれる分散 粒子を分離液体により除去するフィルタ装置と、このフィルタ装置に分離液体を 供給すると共に分散粒子を捕捉した分離液体を排出する給排水装置とから構成さ れる空気清浄システムであって、 前記フィルタ装置は、 分散粒子が混合した空気を吸入する吸入口と、清浄後の空気を排出する排出口 とが形成されたフィルタ箱と、 このフィルタ箱の底部に設けられ分離液体を収容する皿部と、 前記吸入口と前記排出口とを遮蔽すると共に下端縁が前記皿部内の分離液体に 所定量だけ浸漬して設けられた仕切板と、を有し、 前記給排水装置は、 前記皿部内の分離液体が流入する流入口を前記仕切板の下端縁よりも高い位置 に配置した排水系統と、 分離液体を前記皿部内に供給する第1の給水系統と、 前記皿部内の水位が前記排水系統の前記流入口の高さにより定まる第1の水位 よりも低い第2の水位のときに分離液体を前記皿部内に供給する第2の給水系統 と、を有してなる空気清浄システムである。
【0012】 請求項2に記載の空気清浄システムにあっては、前記給排水装置は、更に、 前記第1給水系統に設けられ当該第1給水系統を開閉自在な開閉手段と、 前記第1の水位よりも高い上限水位を検出する上限水位検知手段と、 この上限水位検知手段で上限水位を検出したときに前記開閉手段を閉作動させ て前記第1給水系統を閉じる制御手段と、 上限水位を検出したときに警報を発する警報発生手段と、を有することを特徴 とする。
【0013】 請求項3に記載の空気清浄システムにあっては、前記給排水装置は、更に、 前記仕切板の前記下端縁の高さよりも高く、かつ、前記第2の水位よりも低い 下限水位を検出する下限水位検知手段と、 下限水位を検出したときに警報を発する警報発生手段と、を有することを特徴 とする。
【0014】 請求項4に記載の空気清浄システムにあっては、前記給排水装置は、更に、 前記開閉手段を開作動させて前記第1給水系統を開く開始時刻と、前記開閉手 段を閉作動させて前記第1給水系統を閉じる停止時刻とを設定する時刻設定手段 を有し、 前記制御手段は、前記開始時刻になったときには前記開閉手段を開作動させて 第1給水系統を介して分離液体を前記皿部内に供給し、前記停止時刻になったと きには前記開閉手段を閉作動させて分離液体の供給を停止するように制御される ことを特徴とする。
【0015】
【作用】
この空気清浄システムのフィルタ装置にあっては、仕切板の下端縁が皿部に収 容した分離液体に浸漬しているので、分離液体の水面は、排出口側の水面と吸入 口側の水面とに仕切られている。このため、排出口から空気を吸引すると、排出 口側の空気圧が吸入口側の空気圧よりも低くなり、排出口側の水位は上昇し、吸 入口側の水位は下降する。そして、吸入口側の水位が仕切板の下端縁より僅かに 低くなると、吸入口から吸入された分散粒子を含んだ空気は、この隙間を通過し 、水位が上昇した排出口側の水面に気泡状となって浮上する。このように分離液 体中を空気が通過することにより、分散粒子は、空気から分離されて分離液体中 に捕捉される。
【0016】 この分散粒子の除去を行っているときには、給排水装置の第1給水系統を介し て分離液体が皿部内に供給されており、皿部内の分離液体の水位が排水系統の流 入口よりも高くなる。すると、皿部内の分離液体がオーバーフローして排水系統 を介して排水される。この排水に伴って除去した分散粒子がフィルタ装置から排 出されるため、除去した分散粒子がフィルタ装置内に溜まることがない。また、 皿部内の分離液体の水位が前記オーバーフローする水位よりも低くなると、第2 給水系統を介して分離液体が皿部内に補給される。これにより、皿部内の分離液 体は所定の水位に維持されるため、分離液体による分散粒子の捕捉が安定的に行 われる。
【0017】 また、皿部内の水位が上限水位を検出したときには、第1給水系統に設けた開 閉手段が制御手段により閉作動されて第1給水系統からの給水が停止され、警報 発生手段により警報が発せられる。これにより、分離液体が皿部から溢れ出すこ とがなく、また、作業者は給排水装置の排水系統に排水不良が発生したことを認 識する。
【0018】 また、皿部内の水位が下限水位を検出したときには、警報発生手段により警報 が発せられる。これにより、作業者は給排水装置の第1給水系統及び第2給水系 統の両者に給水不良が発生したことを認識する。
【0019】 また、制御手段は、時刻設定手段で設定された開始時刻になると第1給水系統 からの給水を開始し、停止時刻になると給水を停止する。このようにタイマ制御 すれば、空気清浄システムの利便性が高められる。
【0020】
【実施例】
以下、本考案の一実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】 図1は、本考案の空気清浄システムを厨房に適用した一実施例を示す全体構成 図、図2は、図1に示されるフィルタ装置の停止状態を示す正面断面図、図3は 、同フィルタ装置の作動状態を示す正面断面図、図4は、同フィルタ装置の作動 状態を示す側面断面図である。
【0022】 厨房に適用した空気清浄システムを概説する。この空気清浄システム30は、 図1に示すように、厨房の天井31から垂下したフード32内に設けられ空気中 に含まれる分散粒子を除去するフィルタ装置Fと、このフィルタ装置Fに分離液 体Lを供給すると共に分散粒子を捕捉した分離液体Lを排出する給排水装置Wと から構成されている。この実施例にあっては、厨房器具16から発生する油等が 分散粒子に相当する。また、分離液体Lは、油分を溶解し着火しないものが理想 的であるが、本実施例では身近な液体として水、無発泡性洗剤水溶液等を使用し ている。
【0023】 フィルタ装置Fには、空気を吸入する吸入口33と、空気を排出する排出口3 4とが形成され、この排出口34には、ファン35を備えた排気ダクト36が接 続されている。ファン35を稼働すると、厨房内の空気が吸入口33からフィル タ装置F内に吸い込まれ、この空気に含有される油等の分散粒子が分離液体Lに より捕捉される。そして、清浄された空気は、排出口34を通ってダクト36に 取り込まれ、吹出口37から屋外に吹き出される。一方、給排水装置Wは、所定 流量の分離液体Lをフィルタ装置Fに供給する第1給水系統38と、フィルタ装 置F内の分離液体Lの水位が所定の水位よりも低くなったときに分離液体Lを供 給する第2給水系統39と、フィルタ装置F内の分離液体Lを排水する排水系統 40とを有する。更に、第1給水系統38に設けた電磁弁41(開閉手段)の開 閉をタイマ制御するための制御装置42(制御手段)が設けられている。また、 この制御装置42は、排水系統40の不良を検知したとき、あるいは、第1及び 第2給水系統38、39による給水不良を検知したときには、所定の警報を発す る。
【0024】 まず、フィルタ装置Fについて詳細に説明する。 フィルタ装置Fは、図2〜図4に示すように、略箱形状を有し上面が開口され たフィルタ箱45と、このフィルタ箱45の下部に取り付けられ分離液体Lを収 容する皿部46とを有する。フィルタ箱45は、図2及び図3に示される傾斜し た側壁47と、図4に示される前後壁48、49とから構成され、この前後壁4 8、49の下端に皿部46がネジ止めされている。側壁47の上端には、取り付 けフランジ50が形成されている。この取付けフランジ50に形成された複数の 取付穴51を介してネジ52を厨房の天井31に締結することにより、本実施例 のフィルタ装置Fは天井31に固定されている。フィルタ箱45の側壁47と皿 部46との間には、空気を吸入する吸入口33が形成され、フィルタ箱45の上 面には、空気を排出する排出口34が形成されている。この排出口34は、天井 の開口部53に接続されたダクト36に連通している。
【0025】 吸入口33と排出口34とを仕切るために、仕切板55が各側壁47に取り付 けられている。図5に拡大して示すように、仕切板55は、その下端部55aが 垂直方向に沿うように折り曲げられており、また、上端寄りには、側壁47に設 けたピン56が貫通する長孔57が形成されている。この仕切板55は、ピン5 6の先端に形成したネジ部に蝶ボルト58を締結することによって、側壁47に 対して固定されている。図2に示すように、仕切板55は、その下端縁55bが 皿部46に収容した分離液体Lに所定長mだけ浸漬されている。下端縁55bの 浸漬長さmを均一にするため、仕切板55の下端縁55bは略水平に配置するこ とが好ましい。浸漬長さmは、ファン35の排出風量やフィルタ装置Fの大きさ 等により決定される値であり、本実施例では、仕切板55をピン56に沿って移 動させることにより、浸漬長さmを、容易に設定ないし調整することができるよ うになっている。尚、仕切板55の縦方向の側縁とフィルタ箱45の前後壁48 、49との間にシール部材(不図示)等を介在させて、吸入口33側と排出口3 4側とを完全に分離することが好ましい。
【0026】 更に、フィルタ装置Fには、複数の通気孔60を有する分離部材61が仕切板 55の下流側に設けられている。この分離部材61は、フィルタ装置Fを作動さ せた際に、仕切板55の下端縁55bを潜って通過した空気を通気孔60を通過 させることにより、空気中に含まれる水滴の水切りや、油など比較的比重の大き い分散粒子の再分離や、空気の整流などを行なうためのものである。この分離部 材61を保持するために、上方側保持板62と、下方側保持板63とが設けられ ている。
【0027】 下方側保持板63は、その下端縁63aにおいて、皿部46との間に所定の隙 間64を形成している。この隙間64は、仕切板55と分離部材61との間に形 成された空間S1と、2つの分離部材61同士の間に形成された空間S2との水 位を等しくするために、分離液体Lが流通する通路として機能する。分離部材6 1の両縦側縁61aは、フィルタ箱45の前後壁48、49にそれぞれ密着する ように取り付けられている(図4参照)。また、前記空間S1の空気が分離部材 61を通過しないで空間S2に流れ込まないようにするために、シール部材等を 介して分離部材61を取り付けるのが好ましい。更に、仕切板55の下端縁55 bを潜った空気が下方側保持板63の下側を通って空間S2に直接浮上すること がないようにするために、下方側保持板63の下端縁63aは、仕切板55の下 端縁55bよりも深く分離液体Lに浸漬されている。仕切板55を通過した空気 の気泡が下方側保持板63の下端縁63aを通過しないようにしたのは以下の理 由による。分離部材61を通過せずに下方側保持板63の下端縁63aを通過し て排出口34に導かれた空気は、水分を多量に含んでおり、このような多湿の空 気がダクト36に流下すると、ダクト36やファン35に錆を発生させる原因と なるからである。
【0028】 空気の気泡が下方側保持板63の下端縁63aを通過せず、また分離部材61 が設けられていることから、油など水に不溶解の分散粒子は、仕切板55と分離 部材61との間で捕捉されることになる。したがって、ファン35の吸引力が強 力であっても、分散粒子が分離液体L表面から浮遊し、ダクト36に導かれるこ ともない。
【0029】 本実施例にあっては、分離部材61は、多数の連続した孔を有する多孔質体6 5により構成されている。この多孔質体65は、具体的には、セラミックの発泡 材料を使用することが好ましい。更に詳細に述べれば、アルミナ質、ジルコニア 質、ジルコニア−ムライト質等の材質により形成されるセラミックなどで、空孔 率が70%以上のものが好ましい。孔径は、使用するファン35の吸引力や、除 去しようとする分散粒子の種類によっても左右されるが、通常油など粒子径の大 きな分散粒子を除去する場合には、比較的大きな孔径のセラミック発泡材料を使 用する。また、臭気など微粒子の除去に対しては、比較的小さな孔径を有するセ ラミック発泡材料を使用することが好ましい。例えば、直線1インチ間に並んで いるセラミックスの骨格で形成されるセルの数を「セル数」と定義すれば、油等 、比較的粒子径の大きな分散粒子の除去には、セル数=6のセラミック発泡材料 が好適であり、臭気のような微粒子の除去にはセル数=40のセラミック発泡材 料が好適である。
【0030】 分離部材61に使用する多孔質体65は、上述したセラミック発泡材料に限定 されることはなく、高分子材料の多孔質膜など有機材料や、発泡金属等の金属材 料や、グラスウール等も使用可能である。多孔質体65の材質は、除去しようと する分散粒子の種類や、粒径等により決定されるものであり、材質を変えること によって、例えば油、臭気、塵埃、細菌等、いずれの粒子をも除去し得るフィル タ装置Fとなり、汎用性に優れたものとなる。
【0031】 次ぎに、第1給水系統38と、第2給水系統39と、排水系統40とを有する 給排水装置Wについて詳細に説明する。 排水系統40は、図2に示すように、フィルタ装置Fの皿部46の中央部分に 取り付けられたオーバーフロー管70を有し、このオーバーフロー管70の流入 口72は、仕切板55の下端縁55bよりも高い位置に配置されている。流入口 72の高さ寸法は、仕切板55を最も上方の位置まで移動したときでも、この仕 切板55の下端縁55bを分離液体Lに浸漬させる高さ寸法を有している。した がって、皿部46内の水位がオーバーフロー管70の流入口72よりも高くなっ て分離液体Lがオーバーフローしている状態の下では、仕切板55の下端縁55 bは分離液体Lに必ず浸漬している。
【0032】 第1給水系統38は、所定流量の分離液体Lを皿部46内に供給するためのも のであり、図4に示すように、後壁49内面寄りに設けられた第1給水管71を 有している。フィルタ装置Fが稼働している場合には、第1給水管71の端部に 設けた第1給水口73から、所定流量の分離液体Lが皿部46内へ供給され続け る。第1給水口73からの給水に伴って皿部46内の水位が上昇するため、オー バーフロー管70からの排水と、第1給水口73からの給水とが継続して行われ ることになる。
【0033】 第2給水系統39は、分離液体Lの水位が所定の水位よりも低くなったときに 分離液体Lを皿部46内に供給するためのものであり、図4に示すように、前壁 48内面寄りに設けられた第2給水管74を有している。この第2給水管74に は、フロート75と、このフロート75の浮沈に応じて開閉される弁部76とか ら構成されたフロート弁77が取り付けられている。フロート弁77は、フィル タ装置Fが稼働している場合に、皿部46内に収容された分離液体Lの状態をオ ーバーフロー状態に維持するように次ぎのように作動する。
【0034】 分離液体Lの水位がオーバーフロー管70の流入口72の高さよりも低くなっ た場合、つまり、皿部46内の分離液体Lがオーバーフローする水位(以下、オ ーバーフロー水位という)よりも低くなった場合には、フロート弁77は、液面 の下降に伴ってフロート75が下がって弁部76を開く。これにより、第2給水 管74の端部に設けた第2給水口78から、分離液体Lが皿部46内へ供給され る。一方、分離液体Lの水位がオーバーフロー水位よりも高くなった場合には、 フロート弁77は、液面の上昇に伴ってフロート75が上がって弁部76を閉じ る。これにより、分離液体Lの供給が停止される。したがって、フィルタ装置F が停止している状態、あるいは、分離液体Lがオーバーフローしている状態の下 では、第2給水系統39は作動せず、分離液体Lは第2給水口78から供給され ない。
【0035】 図4に示すように、分離液体Lの水位を検出するために、上限水位検知手段と しての上限水位センサ79と、下限水位検知手段としての下限水位センサ80と が皿部46内に設けられている。上限水位センサ79で検出する上限水位とは、 オーバーフロー管70の流入口72の高さよりも高く、かつ、分離液体Lが皿部 46から漏れ出すことがない水位を意味する。一方、下限水位センサ80で検出 する下限水位とは、フロート弁77が作動する水位よりも低く、かつ、仕切板5 5の下端縁55bの高さよりも高い水位を意味する。また、下限水位は、仕切板 55を最も上方の位置まで移動したときでも、この仕切板55の下端縁55bが 分離液体Lに浸漬している水位でもある。各水位センサ79、80はフロート式 センサより構成され、上限水位センサ79は上限水位を検出したときにオン信号 を出力し、下限水位センサ80は下限水位を検出したときにオン信号を出力する 。これら各水位センサ79、80は、後壁49内面寄りに設けたセンサボックス 81内に収容されている。
【0036】 図1に示すように、オーバーフロー管70に接続された排水管82はグリスト ラップ83に接続されており、オーバーフロー管70に流入した分離液体Lは、 グリストラップ83で油分が除去された後に、排水溝84に排出される。
【0037】 分離液体Lを供給する図示しない供給源に接続された給水管85は、メインバ ルブ86の下流側で第1給水管71と第2給水管74とに分岐している。第1給 水管71にはバイパス路87が形成され、このバイパス路87に電磁弁41が設 けられている。この電磁弁41は、第1給水系統38を開閉自在な開閉手段とし て機能する。バイパス路87の分岐部の上流側及び下流側にバルブ88、89が それぞれ設けられ、第2給水管74にもバルブ90が設けられている。メインバ ルブ86は通常運転時は開かれており、第1及び第2給水系統38、39を遮断 してフィルタ装置Fを点検するときに閉じられる。バルブ88及びバルブ90は 通常運転時は開かれており、第1と第2の給水系統38、39を個別に遮断する ときに閉じられる。バルブ89は通常運転時は閉じられており、分離液体Lをフ ィルタ装置F内に初期供給する場合、フィルタ装置F内の洗浄や分離液体Lの入 れ替えを促進するために多量の分離液体Lを供給する場合などのときに開かれる 。厨房の広さに応じて複数のフィルタ装置Fが設置されることがあるが、図1中 仮想線で示す他のフィルタ装置Fにも、第1と第2の給水管71、74が分岐し て接続されている。
【0038】 更に、給排水装置Wは、電磁弁41の開閉を制御する制御装置42を有してい る。図示例では、第1給水管71に1個の電磁弁41を設け、この電磁弁41の 開閉だけで、複数のフィルタ装置Fへの分離液体Lの供給や、供給停止を行うよ うになっている。無論、各フィルタ装置Fに接続された第1給水管71ごとに電 磁弁を設け、複数の電磁弁を個別に開閉制御するようにしても良い。
【0039】 図6に示すように、制御装置42のコントロールボックス95には、ケーブル 96を介して外部電力が供給され、内蔵された制御回路が駆動されるようになっ ている。また、コントロールボックス95の操作面には、外部電力が供給される と点灯する給電表示ランプ97、電磁弁41の開閉に連動して点灯、消灯する給 水表示ランプ98、下限水位を検知したときに点滅する渇水警報ランプ99、複 数例えば4台のフィルタ装置Fの内いずれのフィルタ装置Fに不具合が生じたか を示す第1〜第4警報表示ランプ100、警報発生手段として警報ブザーを停止 するためのブザー停止スイッチ101が設けられている。
【0040】 図7は、制御装置の制御系を示すブロック図である。制御回路102には、電 源供給回路103を介して電源104から外部電力が供給され、上限水位センサ 79及び下限水位センサ80からの信号が入力される。制御回路102からは、 電磁弁41を開閉制御するための制御信号、各ランプ97〜100を点灯、消灯 あるいは点滅するための制御信号、及び、警報ブザー105を作動ないし停止す るための制御信号が出力される。また、タイマ106や、ブザー停止スイッチ1 01が制御回路に接続されている。
【0041】 警報ブザー105は、警報発生手段として機能するものであり、上限水位セン サ79がオンつまり皿部46内の水位が上限水位となった場合、あるいは、下限 水位センサ80がオンつまり皿部46内の水位が下限水位となった場合に、ブザ ー音を発する。通常運転時にあっては、第1給水系統38から供給される分離液 体Lは、適正な流量に調整されている。このため、排水系統40に排水不良が発 生しなければ、皿部46内の水位が上限水位まで上昇することはない。また、本 実施例では、第1給水系統38に何等かの原因で給水不良が発生した場合でも、 フロート弁77が作動して第2給水系統39から分離液体Lが補給されるように なっている。このため、第1と第2の給水系統38、39の両者に給水不良が発 生しなければ、皿部46内の水位が下限水位まで下降することはない。したがっ て、警報ブザー105がブザー音を発することによって、排水系統40の排水不 良が発生したこと、あるいは、第1と第2の給水系統38、39の両者に給水不 良が発生したことが作業者に示されることになる。また、渇水警報ランプ99が 点滅しているか消灯しているかで、排水不良であるか、給水不良であるかの区別 が作業者に示される。
【0042】 前記タイマ106は、時刻設定手段として機能するものであり、第1給水系統 38による分離液体Lの供給を開始する開始時刻と、第1給水系統38による分 離液体Lの供給を停止する停止時刻とを設定できるようになっている。タイマ1 06が開始時刻になったことをカウントすると、電磁弁41は制御回路102か らの信号に基づいて開かれ、一方、タイマ106が停止時刻になったことをカウ ントすると、電磁弁41は閉じられる。
【0043】 次ぎに、本実施例の作用を説明する。 まず、空気中に含まれる分散粒子をフィルタ装置Fで捕捉する作用を、図2及 び図3に基づいて説明する。
【0044】 図2に示すように、水が皿部46に収容された状態の下で、ダクト36の出口 側に設けられたファン35を作動させると、図3に示すように、排出口34側の 空気圧が吸入口33側の空気圧よりも低くなるため、仕切板55により仕切られ た排出口34側の水位が上昇する一方、仕切板55により仕切られた吸入口33 側の水位が下降する。吸入口33側の水位が仕切板55の下端縁55bより僅か に低くなると、吸入口33から吸入された空気は、仕切板55の下端縁55bを 通過して水中に導かれる。このとき、分離部材61を保持する下方側保持板63 の下端縁63aが仕切板55の下端縁55bよりも深く水中に浸漬されているこ とから、水中に導かれた空気は、仕切板55と下方側保持板63との間を通過し て、気泡状となって空間S1の水面に浮上する(以下、この状態をバブリングと 称する)。このバブリングの際に、空気中に含まれていた油等の分散粒子の大部 分は、空気中から分離されて水中に捕捉され、水面に浮遊したり水中に混合され たりする。
【0045】 空間S1に達した空気が多孔質体65からなる分離部材61を通過するとき、 空気中に僅かに残った油分等は、この多孔質体65で更に分離ないし除去される 。これと同時に、空気が多孔質体65の通気孔60を通過する際に、空気の流れ が整流化され、水面から飛散した水の水切りが行われる。空気の流れが整流化さ れることにより、風切り音の発生も防止される。このように油分等の分散粒子が 完全に除去された空気は、空間S2を通過して排出口34からダクト36に流下 し、吹出口37から屋外に吹き出される。
【0046】 バブリングにより水中に捕捉された油や塵埃等は、水がオーバーフロー管70 にオーバーフローするのに伴って皿部46から排出される。一方、新しい水Lは 、第1給水系統38あるいは第2給水系統39より皿部46内に供給される。
【0047】 次ぎに、給排水装置Wの作用を図8及び図9に示すフローチャートに基づいて 説明する。
【0048】 ステップS1で、コントロールボックス95に外部電力が供給されると給電表 示ランプ97が点灯する。タイマ106を現在時刻に合わせた後、開始時刻と停 止時刻とを設定すると、タイマ106が作動を開始する(S2)。タイマ106 が開始時刻をカウントすると(S3)、第1給水系統38に設けた電磁弁41は 制御回路102からの信号に基づいて開かれる。これにより、第1給水管71の 第1給水口73から所定流量の水が皿部46内に供給される(S4)。また、電 磁弁41が開かれたのに連動して、給水表示ランプ98が点灯する(S5)。分 離液体Lが供給されると共にファン35が駆動されると、吸入口33からフィル タ装置F内に空気が吸い込まれ、前述したバブリングが行われる。また、皿部4 6内の水の一部は、排水系統40のオーバーフロー管70に流入し、排水管82 及びグリストラップ83を通って排水溝84に排出される(S6)。フィルタ装 置F内に吸引された空気中に含まる油分等は、バブリングの際に水中に捕捉され 、分離部材61により更に分離ないし除去される。油分等が除去された空気は、 フィルタ装置Fの排出口34を通ってダクト36に流下し、吹出口37から屋外 に吹き出される。一方、水中に捕捉された油や塵埃等は、オーバーフローした水 と一緒に皿部46から排出される。このようにフィルタ装置Fが稼働している場 合には、給排水安全チェック処理がなされる(S7)。この処理については、図 9に基づいて後述する。そして、停止時刻になるまで、上述したステップS6、 S7、S8を繰り返し、タイマ106が停止時刻をカウントすると(S8)、電 磁弁41は制御回路102からの信号に基づいて閉じられ、第1給水系統38か らの分離液体Lの供給が停止される(S9)。また、電磁弁41が閉じられたの に連動して、給水表示ランプ98が消灯する(S10)。この後ステップS3に 戻り、フィルタ装置Fを作動させる開始時刻になったか否かを判断し、作動開始 時刻になればステップS4からの処理を上述したように行う。
【0049】 ステップS7の給排水安全チェック処理を図9に基づいて説明する。 この給排水安全チェック処理は、皿部46内の水位に基づいてなされるように なっており、上限水位センサ79及び下限水位センサ80の出力信号が制御回路 102に入力されている。
【0050】 フィルタ装置Fの稼働中において、バブリングにより油分等を好適に捕捉する ためには、皿部46内の水をオーバーフローしている状態に維持することが必要 である。この状態を維持するために、第1給水系統38は所定流量の水を供給す るように調整されている。しかしながら、供給源の圧力変動等によって、給水量 が変化することもある。そこで、皿部46内の水位に対応して、第2給水系統3 9に設けたフロート弁77は次ぎのように作動する。
【0051】 皿部46内の水位はフロート弁77のフロート75が浮き沈みすることによっ て検出されており(S13)、水位がオーバーフロー水位よりも低くなると、フ ロート75が下がって弁部76が開かれ、第2給水管74の第2給水口78から 水が皿部46内に供給される(S27)。一方、水位がオーバーフロー水位より も高くなると、フロート75が上がって弁部76が閉じられ、給水が停止される (S28)。このようにして、皿部46内の水はオーバーフローしている状態に 維持される。
【0052】 フィルタ装置Fの稼働中に、何等かの原因で排水系統40における水の流れが 悪くなった場合には、所定流量の分離液体Lが第1給水系統38から供給され続 けているために、皿部46内の水位が徐々に上昇する。水位が更に上昇して上限 水位まで達すると、上限水位センサ79がオンになる(S11)。上限水位セン サ79からのオン信号に基づいて、制御回路102が排水系統40の不良発生を 検知すると(S14)、電磁弁41が閉じられて、第1給水系統38からの給水 が停止され(S15)、給水表示ランプ98が消灯される(S16)。更に、警 報ブザー105が作動してブザー音が発せされ(S17)、不具合が生じたフィ ルタ装置Fに対応する警報表示ランプ100が点滅される(S18)。作業者が ブザー停止スイッチ101を押すと、警報ブザー105のブザー音は停止する( S19)。作業者は、渇水警報ランプ99が消灯していることを見て、排水系統 40に排水不良が発生したことを認識し、点滅している警報表示ランプ100を 見て、4台のフィルタ装置Fの内いずれのフィルタ装置Fに不具合が生じたかを 認識する。第1給水系統38の作動を停止すると、皿部46内の水位は徐々に下 降する(S20)。フローはこの後メインフローに戻り、フィルタ装置Fはその 作動を継続する。この運転継続に伴って皿部46内の水位がオーバーフロー水位 以下になると、上述したようにしてフロート弁77が作動し、第2給水系統39 から給水される(S13、S27、S28)。
【0053】 本実施例では、第2給水系統39だけでもフィルタ装置Fを正常に作動させる のに必要な量の水を供給することができる。このため、排水系統40に排水不良 が発生した場合でも、直ちに何等かの対応措置を採る必要はなく、厨房の使用が 終了してフィルタ装置Fを停止した後に、排水系統40の点検や清掃を行えば良 い。
【0054】 給排水装置Wが正常に作動している場合にあっては、第1給水系統38からは 常時水が供給され、第2給水系統39からは必要に応じて水が補給されている。 また仮に、電磁弁41が開いているにも拘らず何等かの原因で第1給水系統38 による給水が停止した場合であっても、フロート弁77が作動して第2給水系統 39から給水される、したがって、皿部46内の水位は、オーバーフロー水位よ りも極端に低くなることはなく、所定の水位に保たれることになる。ところが、 第1給水系統38の給水不良に加えて、フロート弁77に作動不良が生じて第2 給水系統39による給水も停止した場合には、バブリングに伴って皿部46内の 水がオーバーフロー管70に流入し、皿部46内の水位が徐々に下降することに なる。
【0055】 フィルタ装置Fの稼働中に給水不良が発生し、水位が下限水位まで達すると、 下限水位センサ80がオンになる(S12)。下限水位センサ80からのオン信 号に基づいて、制御回路102が第1及び第2給水系統38、39の不良発生を 検知すると(S21)、警報ブザー105が作動してブザー音が発せられ(S2 2)、渇水警報ランプ99が点滅され(S23)、不具合が生じたフィルタ装置 Fに対応する警報表示ランプ100が点滅される(S24)。作業者がブザー停 止スイッチ101を押すと、警報ブザー105のブザー音は停止する(S25) 。作業者は、渇水警報ランプ99が点滅していることを見て、第1給水系統38 及び第2給水系統39の両者に給水不良が発生したことを認識する。また、点滅 している警報表示ランプ100を見て、どのフィルタ装置Fに不具合が生じたか を認識する。第1及び第2給水系統38、39の両者に作動不良が発生した場合 でも、下限水位は仕切板55の下端縁55bよりも高い位置に設定されているた め、吸引した空気が水を通らずに排出口34に至ることはない。しかしながら、 仕切板55の浸漬深さが浅くなって、バブリングによる油分の捕捉効率が悪くな るため、給水源の点検等の所定の復旧作業を行う(S26)。
【0056】 以上説明したように、厨房に適用した空気清浄システム30にあっては、油分 を含んだ空気をフィルタ装置Fに収容した水の中を通過させ、バブリングによっ て油分を水中に捕捉するようにしたため、空気から油分を効率良く除去すること ができる。本実施例の実験結果によれば、油脂分の捕捉ないし除去率は約99% であり、塵芥の捕捉率はほぼ100%であり、臭気の捕捉率は約80%であった 。このようにフィルタ装置Fにおける油分の捕捉率が高く、更に給排水装置Wの 働きによって捕捉した油分はオーバーフローする水と一緒に排出されるため、油 分がフィルタ装置F内に滞積したり、ダクト36の内面、ファン35及び吹出口 37に付着したりすることがない。このため、フィルタ装置Fの清掃が容易にな り、ダクト36やファン35等の清掃が不要となる。また、油分が吹出口37か ら屋外に飛散することがないため、建物の外壁が汚れることがなく、壁面の清掃 や修繕も不要となる。更に、油分がフィルタ装置F内に滞積せず、ファン35に も付着しないことから、油分の除去効率やファン35の排気効率が低下すること がなく、空気清浄システム30は長期に渡って安定的に稼働する。
【0057】 更に、厨房内の火炎がフィルタ装置Fに達しても、この火炎は分離液体で遮断 され、ダクト35に流入することがない。このように火炎が遮断され、また前述 したように油分の滞積や付着がないことから、防火性が著しく向上することにな る。また、フィルタ装置Fから排出される空気の温度はバブリングに伴って低下 するので、ダクト36やファン35が高温になることがなく、これらダクト36 等に耐熱構造を採用する必要がない。
【0058】 更に、給排水装置Wは、排水系統40に排水不良が発生したときには、第1給 水系統38からの給水を停止すると共に警報を発するため、分離液体Lが皿部4 6から溢れ出すことはなく、作業者は排水不良の発生を容易に認識することがで きる。また、給排水装置Wは、第1と第2の給水系統38、39に給水不良が発 生したときには警報を発するため、作業者は給水不良に対する適切な処置を迅速 に行うことができ、水位の下降に伴う分離効率の低下を未然に防止することがで きる。しかも、給排水装置Wの第1給水系統38に設けた電磁弁41がタイマ制 御されるため、厨房の使用時間に対応させて分離液体Lの供給開始と供給停止と を自動的に行うことができ、空気清浄システム30の利便性が著しく高められる 。尚、ファン35のスイッチのオン、オフに連動させて、電磁弁41をオン、オ フするようにしても良い。
【0059】 また、フィルタ装置Fにおいては、仕切板55の取り付け位置を変更すること ができるため、ファン35の排出風量の違いなどによる分離性能や通風性能に応 じて、仕切板55の水中への浸漬深さmを、好適な深さに微調整することができ る。また、図2に仮想線で示すように、フィルタ装置Fに作動時の水位を目視で きるように覗き窓54を設けておけば、仕切板55の取り付け位置の調整を、覗 き窓54から水位の変動を確認しながら、容易に行うことができる。
【0060】 尚、空気清浄システム30を厨房に適用した場合を示したが、本考案はこの場 合に限定されるものではない。空気清浄システム30の使用目的に応じて、フィ ルタ装置Fで使用する分離液体Lの種類や分離部材61の材質を適宜選択するこ とにより、空気清浄システム30を広範囲の用途に適用することができる。例え ば、脱臭装置として使用する場合には、従来公知の脱臭液を収容すれば良く、畜 舎或るいは美容院などの使用場所に応じて異なる発生臭気の微粒子を好適に溶解 し得る分離液体Lの種類を選択すれば良い。また、消臭システムの1次処理に使 用しても効果的である。また、室内の空気清浄器として使用する場合などは、当 該分離液体Lを芳香剤として、室内空気に含有される塵埃を除去すると同時に、 快適な臭気を室内に供給するように共用化することも可能である。更に、食品工 場等にて使用する場合には、消毒液体を用いて細菌を捕捉するように構成するこ ともできる。尚、消毒液体を分離液体Lとして空気中の細菌を捕捉する場合には 、その捕捉率は約90%であった。
【0061】 本考案の空気清浄システム30におけるフィルタ装置Fは、上述した第1実施 例に限定されるものではなく、種々の変形例が考えられる。以下、フィルタ装置 Fの他の実施例について説明する。
【0062】 図10に示す第2実施例のフィルタ装置Fは、ファン35が縦壁110に設置 されている場合に適用されるものである。このフィルタ装置Fは、第1実施例の フィルタ装置Fを縦に略半分に切断された構成を有し、側壁47上端の取り付け フランジ50が天井31に固着され、皿部46が縦壁110に固着されている。 排出口34と室内とを遮断する位置には仕切板55が取り付けられ、この仕切板 55の下端縁55bは、皿部46に収容された分離液体Lに所定長さだけ浸漬さ れている。また、仕切板55は側壁47に対して移動自在に取り付けられ、浸漬 長さmを調整することができるようになっている。仕切板55の下流側には、多 孔質体65からなる分離部材61が設けられている。分離部材61を固定する下 方側保持板63の下端縁63aは、仕切板55の下端縁55bよりも深く分離液 体Lに浸漬されている。
【0063】 このように構成した場合も、第1実施例と同様に、ファン35を作動させると 、吸入口33側の分離液体Lの水位が、仕切板55の下端縁55bまで下降し、 吸入口33から吸引された空気は、この隙間を潜って空間S1の水面に浮上する 。このバブリングのときに、大部分の分散粒子は分離液体L中に捕捉される。ま た、空間S1に達した空気中に残留した分散粒子は、多孔質体65の通気孔60 を通過する際に更に衝突分離される。更に、空気は通気孔60を通過する際に整 流化されるため、風切り音の発生が防止され、空間S1あるいは空間S2の水面 から、ファン35の吸引力によって水滴が飛散することが防止される。このため 、ファン35周辺に錆を発生させることがない。このようなフィルタ装置Fは、 構成上小型化が極めて容易に行なえるため、例えば一般家庭の厨房等に使用して 好適なものとなる。
【0064】 図11に示す第3実施例のフィルタ装置Fにあっては、ファン35がその上面 部に直接取り付けられている。このフィルタ装置Fは、前記第1実施例のフィル タ装置Fと同様の構成を有するが、側壁47、仕切板55及び分離部材61が上 下方向に沿って配置され、小型化が図られている。そして、このフィルタ装置F は、例えば、室内の脱臭装置や空気清浄器として、床面上に設置したり、料理店 内のテーブルの上に設置したり、その他の所望の場所に設置したりすることがで き、清浄した空気を室内に戻す簡易型の空気清浄システムを構成することができ る。また、このフィルタ装置Fは所望の場所に移動して設置することができ、給 排水装置を組み込む場合であっても給水管71、74及び配水管82をコネクタ 等を介して着脱自在に構成すれば、何等支障なく移動することができる。
【0065】 尚、仕切板55や分離部材61を上下方向に沿って配置する点は、前述した第 1及び第2実施例のフィルタ装置Fにも適用することができる。また、第1、第 2実施例のフィルタ装置Fにファン35を直接取り付けて簡易型フィルタ装置F を構成しても良い。
【0066】 図12に示す第4実施例は、分離部材61の構造や皿部46の構造などを改変 したフィルタ装置Fである。このフィルタ装置Fでは、分離液体Lを収容する皿 部46の底壁には、略四角錘形状の空洞部111が形成されている。この空洞部 111によって、皿部46に収容した分離液体Lの温度上昇が抑制され、分離液 体Lの蒸発が防止される。また、空洞部111の外形形状を略四角錘形状とする ことにより、例えば、厨房内にこのフィルタ装置Fを設置した場合には、厨房器 具16からの油分等を含んだ空気は、皿部46の下面に衝突せず、円滑に流れて 吸入口33に吸入されることになる。これにより、油分が皿部46の下面に付着 し難くなる。尚、空洞部111の外形形状は、空気抵抗を減少させ得る形状であ れば、図示例の形状に限定されるものではない。例えば、フィルタ装置Fの取付 け位置の形状や、ファン35の排出風量などに対応させて、空洞部111の外形 形状を適宜変形することができる。
【0067】 また、このフィルタ装置Fでは、皿部46内の最も低い部位に、ドレンバルブ 112を有するドレン管113が接続されている。このドレン管113は、排水 管82に接続されている。更に、吸入口33側の分離液体Lの水位を目視できる 位置に水位計114が設けられている。ドレン管113を設けることにより、皿 部46内の分離液体Lを完全に排出することができるため、新しい分離液体Lと の入れ替え作業を迅速に行うことができる。また、水位計114により、仕切板 55の浸漬長さの確認も容易に行うことができる。
【0068】 この実施例における分離部材61は、複数の通気孔60を形成した分離板11 5より構成されている。この分離板115の上端115aはフィルタ箱45の側 壁47に固定され、また、下端縁115bは仕切板55の下端縁55bよりも深 く分離液体Lに浸漬されている。
【0069】 このように構成した場合も、第1実施例と同様に、ファン35を作動させると 、吸入口33側の分離液体Lの水位が、仕切板55の下端縁55bまで下降し、 吸入口33から吸引された空気は、仕切板55の下端縁55bを潜って空間S1 の水面に浮上する。このバブリングのときに、大部分の分散粒子は分離液体L中 に捕捉される。空間S1に達した空気中に残留した分散粒子は、分離板115の 通気孔60の周辺に衝突することにより、更に分離される。また、空気は通気孔 60を通過する際に整流化されるため、風切り音の発生が防止され、水滴の飛散 も防止される。
【0070】 尚、皿部46の底壁に空洞部111を設ける点は、前述した第1及び第2実施 例のフィルタ装置Fに適用することができ、空洞部111の底壁を平坦形状に形 成すれば、床面等に設置し得る第3実施例のフィルタ装置Fにも適用することが できる。また、ドレン管を皿部46に接続する点、及び、分離部材61を分離板 115から構成する点は、前述した第1、第2及び第3実施例のフィルタ装置F に適用しても良い。
【0071】 図13に示す第5実施例は、前記第4実施例の分離板115の取り付け位置を 改変したフィルタ装置Fである。このフィルタ装置Fでは、フィルタ箱45上面 に形成された排出口34の近傍位置に分離板115が設けられている。他の構成 は前記第4実施例と同じである。
【0072】 このように構成したフィルタ装置Fも、ファン35を作動させると、吸入口3 3側の分離液体Lの水位が、仕切板55の下端縁55bまで下降し、吸入口33 から吸引された空気は、仕切板55の下端縁55bを潜って、排出口34側の水 面に浮上する。このバブリングのときに、大部分の分散粒子は分離液体L中に捕 捉される。そして、空気中に残留した分散粒子は、排出口34の付近に設けた分 離板115を通過する際に最終分離される。また、分離板115により、空気の 流れが整流化され、分離液体Lの飛散が防止される。このように分離板115を 取り付ければ、フィルタ装置Fの構造が簡素化され、組立の生産性が向上し、コ ストの低減を図ることができる。
【0073】 尚、第1実施例等に示される多孔質体65からなる分離部材61を、本実施例 に適用することも可能である。
【0074】 図14及び図15に示す第6実施例のフィルタ装置Fにあっては、フィルタ装 置F全体が円筒形状に形成されたものであって、円錐形状の空洞部111が皿部 46の底壁に形成されている。この皿部46には、上下両端が開口されたフィル タ箱45が接続部材116を介して取り付けられている。フィルタ箱45の側壁 47の上端部には、取付けフランジ50及び複数のボルト孔51が形成されてい る。フィルタ箱45には円筒形状を有する分離板115が一体的に形成されてお り、この分離板115には複数の通気孔60が形成されている。更に、分離板1 15と皿部46との間には、天板117を有する円筒形状の仕切板55が着脱可 能に設けられている。この仕切板55の下端縁55bは、分離板115の下端縁 115bより上方に位置し、かつ、皿部46に収容した分離液体Lに所定長mだ け浸漬している。
【0075】 このように構成すると、フィルタ箱45の上部開口部が排出口34となり、ま た皿部46と仕切板55との間の隙間が吸入口33となる。この吸入口33は、 仕切板55により排出口34と遮断され、また、フィルタ装置Fの全周に渡って 形成されることになる。そして、このフィルタ装置Fは、天井31に取付けてフ ァン35を作動させると、第1実施例と同様の作用、効果を奏する。
【0076】 尚、第1実施例等に示される多孔質体65からなる分離部材61を、本実施例 に適用することも可能である。
【0077】 図16に示す第7実施例のフィルタ装置Fは、吸入口33の位置と排出口34 の位置とを互いに逆にした変形例である。フィルタ箱45内には、仕切板55が 立設され、その下端縁55bは、皿部46に収容した分離液体Lに所定長だけ浸 漬されている。この仕切板55によって吸入口33と排出口34とが、互いに遮 蔽された状態で形成されている。また、仕切板55の外側、つまり排出口34側 には、仕切板55の下端縁55bよりも深く浸漬された分離板115が設けられ ている。
【0078】 このように構成した場合も、排出口34に設けたファン35により排気すると 、フィルタ箱45の中央部の吸入口33側の水位が下降し、その外側の排出口3 4側の水位が上昇することになり、前述した第1実施例と同様の作用効果を呈す る。
【0079】 このようなフィルタ装置Fは、例えばテーブルあるいは調理台に備える排煙装 置に好適に使用できる。尚、本実施例にあっても、多孔質体65からなる分離部 材61を適用することができる。
【0080】 尚、本考案は、以上説明した具体例に限定されることなく、更に種々の改変例 が考えられ、その使用目的やフィルタ装置Fの構造、或るいは分離液体Lの種類 等は、使用場所に応じて適宜変更すれば良い。このような汎用性に富んだことも 本考案の特徴の一つである。
【0081】
【考案の効果】
以上述べたように、本考案の空気清浄システムによれば、分散粒子を含んだ吸 入空気をフィルタ装置内に収容した分離液体内を通過させ、前記空気から分散粒 子を効率良く除去することができる。更に、分離液体の種類を選択することによ り、分散粒子の種類に拘らず当該分散粒子を除去することが可能であり、広範囲 の用途に適用することができ、除去性能に優れたものとなる。また、例えば厨房 等から生じた火炎は分離液体により完全に遮断されるため、防火性も著しく向上 する。更に、給排水装置を設けて皿部内の水位を所定の水位に維持するようにし たため、分離液体による分散粒子の捕捉を安定的に行うことができる。またフィ ルタ装置は除去した分散粒子を分離液体と一緒に排出する構造であるため、該フ ィルタ装置は、清掃性が格段に向上し、分散粒子が多量に滞積する虞がなくなり 安全性が一層高められる。
【0082】 更に、給排水装置は、排水系統に排水不良が発生したときには、第1給水系統 からの給水を停止すると共に警報を発するため、分離液体が皿部から溢れ出すこ とはなく、作業者は排水不良の発生を容易に認識することができる。また、給排 水装置は、第1と第2の給水系統に給水不良が発生したときには警報を発するた め、作業者は給水不良に対する適切な処置を迅速に行うことができ、水位の下降 に伴う分離効率の低下を未然に防止することができる。しかも、給排水装置の第 1給水系統に設けた開閉手段をタイマ制御することにより、空気清浄システムの 利便性が著しく高められるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の空気清浄システムを厨房に適用した
一実施例を示す全体構成図である。
【図2】 図1に示されるフィルタ装置の停止状態を示
す正面断面図である。
【図3】 同フィルタ装置の作動状態を示す正面断面図
である、
【図4】 同フィルタ装置の作動状態を示す側面断面図
である。
【図5】 同フィルタ装置の仕切板及び側壁の要部を示
す断面図である。
【図6】 制御装置のコントロールボックスを示す外観
斜視図である。
【図7】 制御装置の制御系を示すブロック図である。
【図8】 空気清浄システムの作動を示すフローチャー
トである。
【図9】 図8の給排水安全チェック処理を示すフロー
チャートである。
【図10】空気清浄システムに用いられるフィルタ装置
の第2実施例を示す断面図である。
【図11】フィルタ装置の第3実施例を示す断面図であ
る。
【図12】フィルタ装置の第4実施例を示す断面図であ
る。
【図13】フィルタ装置の第5実施例を示す断面図であ
る。
【図14】フィルタ装置の第6実施例を示す斜視図であ
る。
【図15】図14のA−A線に沿う断面図である。
【図16】フィルタ装置の第7実施例を示す断面図であ
る。
【図17】従来のグリスフィルタ装置を用いた空気清浄
システムを示す全体構成図である。
【図18】図17に示すグリスフィルタ装置の断面図で
ある。
【符号の説明】
30…空気清浄システム、 33…吸入口、 34
…排出口、35…ファン、 36…ダクト、
38…第1給水系統、39…第2給水系統、
40…排水系統、 41…電磁弁(開閉手段)、4
2…制御装置(制御手段)、 45…フィルタ箱、
46…皿部、55…仕切板、 55b…仕切
板の下端縁、 61…分離部材、60…通気孔、
70…オーバーフロー管、 72…流入口、77
…フロート弁、 79…上限水位センサ(上限水
位検知手段)、80…下限水位センサ(下限水位検知手
段)、105…警報ブザー(警報発生手段)、 106
…タイマ(時刻設定手段)、F…フィルタ装置、
L…分離液体、 W…給排水装置。

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気中に含まれる分散粒子を分離液体
    (L) により除去するフィルタ装置(F) と、このフィルタ
    装置(F) に分離液体(L) を供給すると共に分散粒子を捕
    捉した分離液体(L) を排出する給排水装置(W) とから構
    成される空気清浄システム(30)であって、 前記フィルタ装置(F) は、 分散粒子が混合した空気を吸入する吸入口(33) と、清
    浄後の空気を排出する排出口(34)とが形成されたフィル
    タ箱(45)と、 このフィルタ箱(45)の底部に設けられ分離液体(L) を収
    容する皿部(46)と、 前記吸入口(33)と前記排出口(34)とを遮蔽すると共に下
    端縁(55b) が前記皿部(46)内の分離液体(L) に所定量
    (m) だけ浸漬して設けられた仕切板(55)と、を有し、 前記給排水装置(w) は、 前記皿部(46)内の分離液体(L) が流入する流入口(72)を
    前記仕切板(55)の下端縁(55b) よりも高い位置に配置し
    た排水系統(40)と、 分離液体(L) を前記皿部(46)内に供給する第1の給水系
    統(38)と、 前記皿部(46)内の水位が前記排水系統(40)の前記流入口
    (72)の高さにより定まる第1の水位よりも低い第2の水
    位のときに分離液体(L) を前記皿部(46)内に供給する第
    2の給水系統(39)と、を有してなる空気清浄システム。
  2. 【請求項2】 前記給排水装置(W) は、更に、 前記第1給水系統(38)に設けられ当該第1給水系統(38)
    を開閉自在な開閉手段(41)と、 前記第1の水位よりも高い上限水位を検出する上限水位
    検知手段(79)と、 この上限水位検知手段(79)で上限水位を検出したときに
    前記開閉手段(41)を閉作動させて前記第1給水系統(38)
    を閉じる制御手段(42)と、 上限水位を検出したときに警報を発する警報発生手段(1
    05) と、 を有することを特徴とする請求項1に記載の空気清浄シ
    ステム。
  3. 【請求項3】 前記給排水装置(W) は、更に、 前記仕切板(55)の前記下端縁(55b) の高さよりも高く、
    かつ、前記第2の水位よりも低い下限水位を検出する下
    限水位検知手段(80)と、 下限水位を検出したときに警報を発する警報発生手段(1
    05) と、を有することを特徴とする請求項1又は2に記
    載の空気清浄システム。
  4. 【請求項4】 前記給排水装置(W) は、更に、 前記開閉手段(41)を開作動させて前記第1給水系統(38)
    を開く開始時刻と、前記開閉手段(41)を閉作動させて前
    記第1給水系統(38)を閉じる停止時刻とを設定する時刻
    設定手段(106) を有し、 前記制御手段(42)は、前記開始時刻になったときには前
    記開閉手段(41)を開作動させて第1給水系統(38)を介し
    て分離液体(L) を前記皿部(46)内に供給し、前記停止時
    刻になったときには前記開閉手段(41)を閉作動させて分
    離液体(L) の供給を停止するように制御されることを特
    徴とする請求項2に記載の空気清浄システム。
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