JPH0777211A - 板状物体後流の制御装置 - Google Patents

板状物体後流の制御装置

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JPH0777211A
JPH0777211A JP17853393A JP17853393A JPH0777211A JP H0777211 A JPH0777211 A JP H0777211A JP 17853393 A JP17853393 A JP 17853393A JP 17853393 A JP17853393 A JP 17853393A JP H0777211 A JPH0777211 A JP H0777211A
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JP
Japan
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plate
wake
slip stream
surface side
rear end
Prior art date
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Pending
Application number
JP17853393A
Other languages
English (en)
Inventor
Mutsuo Kuragasaki
六夫 倉ヶ崎
Katsuhiko Yamada
勝彦 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 後流にカルマン渦の発生のない板状物体を得
る。 【構成】 板状物体1の後端1b部に、両面から交互に
抉られた上面側凹部3と、下面側凹部3’が後方に行く
に従って広く、かつ深くなるように連続したW型断面に
形成されており、両面の流れが平面方向に交互に交叉し
て干渉し合うため、カルマン渦の生成を阻止し、かつ後
流の成長を抑制できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は抄紙機ヘッドボックスの
分散部挿入プレート、ターボ機械の動・静翼(送風機や
タービンの翼など)、ヘリコプターの回転翼や風車、飛
行機のプロペラ等に適用できる板状物体後流の制御装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に板状物体の後端からは、流れが離
脱する際に両面から交互に渦(通常はカルマン渦と云わ
れている)が生成されて後方に流出する。そのためこの
後流の減衰には物体後流からかなりの距離を要すること
が知られている。従って従来は、この後流の渦をなく
し、流れの乱れを制御するために、図7〜図9に示すよ
うに板状物体1の後端1bを薄く削ぐ方法が採られてい
た。しかし板状物体1の表面には流れによって境界層が
形成されるため、後端を如何に薄くしてもカルマン渦の
発生は止められず、完全な制御が出来ない状況にあっ
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のような板状
物体の後流に形成される渦流は、後流の減衰を遅らせる
だけに止まらず、その後流に配置された物体と干渉し
て、乱れの増幅はもとより、振動、騒音をも誘起する問
題があった。特にターボ機械では、翼の前後に動・静翼
が配置され、また風車等では支柱や架台があるため、後
流がそれらと干渉して騒音の発生源となっていた。特に
カルマン渦列では、後置物体の先端との間でエッジトー
ンを誘起する問題があった。本発明は、前記の如く物体
後流に生ずるカルマン渦等の発生を抑止して、後流(ウ
ェーク)の減衰を速やかに行ない、流速分布の一様化を
促進する板状物体後流の制御装置を提供し、前記従来の
問題を解決しようとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、板状
物体の後端部において、その断面形状が連続した波状凹
凸になるよう両面から交互に抉られていて、連続したW
型断面に形成されているもので、これを課題解決のため
の手段とするものである。
【0005】
【作用】本発明の板状物体後流の制御装置は、板状物体
の後端部が両面から交互に抉られて連続した波状の凹凸
(W型)を形成するように整形されている。従ってこの
後流では、上面を流下して来た流れの一部は整形された
凹み(V字溝)の中を流れ、また下面側を流下して来た
流れの一部は同様に上方に向く凹み(逆V字溝)の中を
流れ、両面の流れが平面方向に交互に交叉して干渉し合
うため、カルマン渦の生成を阻止し、かつ後流の成長を
抑制できる。
【0006】
【実施例】以下本発明を図面の実施例について説明する
と、図1は本発明の実施例を示す板状物体の平面図で、
抄紙機ヘッドボックス内の分散プレートの平面図、図2
は図1のA〜A断面図、図3は図1のB〜B断面図であ
る。図3において、2は上面側凸部、2’は下面側凸
部、3は上面側凹部、3’は下面側凹部である。また図
1において、1は板状物体(分散プレート)であり、こ
の板状物体1の前端1aは流体流入部として、また後端
1bは流体流出部として形成されている。この流体流出
の後端1b側では、両面から交互する形で凹みが後方
(図中右側)に行くに従って大きく(広く、かつ深く)
なるように成形され、板状物体1の平面方向に連続した
波形形状となるように構成されている。即ち、図3の断
面図に表わされるように、上面と下面の凹凸となって両
面に流体流路(上面側凹部3及び下面側凹部3’)を形
成する。
【0007】さてこの後流では、板状物体1の上面を流
下して来た流れの一部は、整形された上面側凹部3の中
を流れ、また下面側を流下して来た流れの一部は同様に
下面側凹部3’の中を流れ、両面の流れが平面方向に交
互に交叉して干渉し合うため、カルマン渦の生成を阻止
し、かつ後流の成長を抑制できる。
【0008】次に図4〜図6は本発明を、ターボ機械や
風車その他の翼型へ実施した第2実施例を示し、図4は
翼の平面図、図5は図4のC〜C断面図、図6は図4の
D〜D断面図である。図6において2は上面(背面)側
凸部、2’は下面(腹面)側凸部、3は上面側凹部、
3’は下面側凹部であり、これらは2と3’、2’と3
とが夫々1対となって上面側凹部流路と下面側凹部流路
を形成する。さて図4の翼において、前端1aは流体の
流入部で、後端1bは流体の流出部の翼後縁である。こ
の流出端である後端1b側では、翼の腹背面から互い違
いの形で、凹みが後方(図中右側)に行くに従って大き
く(広く、かつ深く)なるように成形され、翼後縁の腹
背面が平面方向に連続した波状形状となるよう構成され
ている。
【0009】
【発明の効果】以上の如く本発明に係る板状物体後流の
制御装置は、板状物体の後端の両面に波状凹凸になるよ
う交互に抉られて形成された複数個の流路により、板状
物体後方で両面の流れが互い違いに交ってカルマン渦の
生成を阻止すると共に、上下面の流れの混合を促進す
る。この作用によって後流の成長が抑えられ、流速分布
の一様化と、後流の制御に効果が発揮される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る板状物体の平面図で
ある。
【図2】図1のA〜A断面図である。
【図3】図1のB〜B断面図である。
【図4】本発明の第2実施例に係る板状物体(翼)の平
面図である。
【図5】図4のC〜C断面図である。
【図6】図4のD〜D断面図である。
【図7】従来の板状物体を示す平面図である。
【図8】図7のE〜E断面図である。
【図9】図7のF〜F断面図である。
【符号の説明】
1 板状物体 1a 前端 1b 後端 2 上面側凸部 2’ 下面側凸部 3 上面側凹部 3’ 下面側凹部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 板状物体の後端部において、その断面形
    状が連続した波状凹凸になるよう両面から交互に抉られ
    ていて、連続したW型断面に形成されていることを特徴
    とする板状物体後流の制御装置。
JP17853393A 1993-06-28 1993-06-28 板状物体後流の制御装置 Pending JPH0777211A (ja)

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JP17853393A JPH0777211A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 板状物体後流の制御装置

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JP17853393A Pending JPH0777211A (ja) 1993-06-28 1993-06-28 板状物体後流の制御装置

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Effective date: 20020618