JPH0777079A - 自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置 - Google Patents
自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置Info
- Publication number
- JPH0777079A JPH0777079A JP24640193A JP24640193A JPH0777079A JP H0777079 A JPH0777079 A JP H0777079A JP 24640193 A JP24640193 A JP 24640193A JP 24640193 A JP24640193 A JP 24640193A JP H0777079 A JPH0777079 A JP H0777079A
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- Japan
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- control
- engine
- automatic transmission
- lean
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 エンジンのリーン制御が行なわれる車両にお
いて、自動変速機が異常状態にあるときにも適正な駆動
力が得られるようにする。 【構成】 変速機制御ユニット16’は自動変速機2
0’の変速制御の故障やライン圧制御の故障を検出し
て、所定の変速段に固定したりライン圧を最大油圧に固
定するフェイルセーフモードに入る。このときエンジン
制御ユニット14’は変速機制御ユニットからのフェイ
ルセーフモード信号を受けて、エンジンのリーン制御中
であればそのリーン制御を中止する。これにより、正常
な駆動力伝達性能を発揮しない異常状態にリーン制御が
加わっての大幅な駆動力低下や加速感の悪化などが有効
に防止される。またフェイルセーフモードに入ったかど
うかだけで異常状態を検知するから、別途のセンサ類が
不要で簡単に構成される。
いて、自動変速機が異常状態にあるときにも適正な駆動
力が得られるようにする。 【構成】 変速機制御ユニット16’は自動変速機2
0’の変速制御の故障やライン圧制御の故障を検出し
て、所定の変速段に固定したりライン圧を最大油圧に固
定するフェイルセーフモードに入る。このときエンジン
制御ユニット14’は変速機制御ユニットからのフェイ
ルセーフモード信号を受けて、エンジンのリーン制御中
であればそのリーン制御を中止する。これにより、正常
な駆動力伝達性能を発揮しない異常状態にリーン制御が
加わっての大幅な駆動力低下や加速感の悪化などが有効
に防止される。またフェイルセーフモードに入ったかど
うかだけで異常状態を検知するから、別途のセンサ類が
不要で簡単に構成される。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、車両におけるエンジン
と自動変速機の制御装置にかかり、とくに稀薄燃焼制御
を行なうエンジンと自動変速機の統合制御装置に関す
る。
と自動変速機の制御装置にかかり、とくに稀薄燃焼制御
を行なうエンジンと自動変速機の統合制御装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、車両のエンジンの制御法として、
排気ガス対策と燃費向上のため、燃料と空気の比が理論
空燃比より稀薄状態とされる稀薄燃焼制御、いわゆるリ
ーン制御が行なわれている。このリーン制御が行なわれ
るときには、通常の制御時と比べ動力特性に変化がある
ため、自動変速機についても併せて所定の制御を行なう
必要がある。このような自動変速機の制御について、従
来例えば特開昭62−165053号公報に開示された
制御装置がある。
排気ガス対策と燃費向上のため、燃料と空気の比が理論
空燃比より稀薄状態とされる稀薄燃焼制御、いわゆるリ
ーン制御が行なわれている。このリーン制御が行なわれ
るときには、通常の制御時と比べ動力特性に変化がある
ため、自動変速機についても併せて所定の制御を行なう
必要がある。このような自動変速機の制御について、従
来例えば特開昭62−165053号公報に開示された
制御装置がある。
【0003】これを図7に示すと、エンジンAには所定
の条件に基づきその空燃比をリーン状態にする空燃比制
御手段Dが接続される一方、自動変速機Hには、制御手
段Iが接続されている。制御手段Iには、エンジンの負
荷を検出する負荷検出手段Bと車速検出手段Cとが接続
されるとともに、変速パターン設定手段Gが接続されて
いる。この変速パターン設定手段Gは、負荷と車速とを
パラメータとして、通常変速パターンEと動力重視の変
速パターンFとを設定するようになっている。
の条件に基づきその空燃比をリーン状態にする空燃比制
御手段Dが接続される一方、自動変速機Hには、制御手
段Iが接続されている。制御手段Iには、エンジンの負
荷を検出する負荷検出手段Bと車速検出手段Cとが接続
されるとともに、変速パターン設定手段Gが接続されて
いる。この変速パターン設定手段Gは、負荷と車速とを
パラメータとして、通常変速パターンEと動力重視の変
速パターンFとを設定するようになっている。
【0004】そして、制御手段Iは、エンジンAがリー
ン空燃比に制御されているときには上記変速パターン設
定手段で設定された動力重視の変速パターンFに従い、
エンジンが通常制御されているときには通常変速パター
ンEに従って、自動変速機Hを変速制御する。これによ
り、リーン制御時には加速感や負荷に応じた燃費向上の
ため通常よりは低い変速ギアが選択されるようにしてい
る。
ン空燃比に制御されているときには上記変速パターン設
定手段で設定された動力重視の変速パターンFに従い、
エンジンが通常制御されているときには通常変速パター
ンEに従って、自動変速機Hを変速制御する。これによ
り、リーン制御時には加速感や負荷に応じた燃費向上の
ため通常よりは低い変速ギアが選択されるようにしてい
る。
【0005】また、特開昭62−242169号公報に
は、上記のようにリーン制御には通常より動力重視の変
速パターンを用いて自動変速機を制御する場合に、発生
するシフトハンチング防止のため、通常の変速パターン
と動力重視の変速パターンとの間の切り替えに遅れ条件
をもたせるようにしたものが開示されている。
は、上記のようにリーン制御には通常より動力重視の変
速パターンを用いて自動変速機を制御する場合に、発生
するシフトハンチング防止のため、通常の変速パターン
と動力重視の変速パターンとの間の切り替えに遅れ条件
をもたせるようにしたものが開示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
従来の制御法は、リーン制御などエンジン側の制御状態
に応じて自動変速機の制御内容を変更するものであり、
自動変速機側の性能状態に対応するものではなかった。
すなわち、自動変速機の状態がウォッチングされていな
いため、その故障の際、例えばフェールセーフ機能によ
って自動変速機の変速段が3速固定状態にされ、またラ
イン圧が最大油圧とされてオイルポンプ負荷が増大して
いる状態であっても、空燃比制御手段ではあらかじめ設
定された所定の条件でエンジンの稀薄燃焼制御が実行あ
るいは続行されることとなり、必要な動力性能が得られ
ないという問題がある。したがって本発明は、上記従来
の問題点に鑑み、自動変速機が異常状態にあるときにも
適正な駆動力が得られるようにした自動変速機搭載車両
のエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
従来の制御法は、リーン制御などエンジン側の制御状態
に応じて自動変速機の制御内容を変更するものであり、
自動変速機側の性能状態に対応するものではなかった。
すなわち、自動変速機の状態がウォッチングされていな
いため、その故障の際、例えばフェールセーフ機能によ
って自動変速機の変速段が3速固定状態にされ、またラ
イン圧が最大油圧とされてオイルポンプ負荷が増大して
いる状態であっても、空燃比制御手段ではあらかじめ設
定された所定の条件でエンジンの稀薄燃焼制御が実行あ
るいは続行されることとなり、必要な動力性能が得られ
ないという問題がある。したがって本発明は、上記従来
の問題点に鑑み、自動変速機が異常状態にあるときにも
適正な駆動力が得られるようにした自動変速機搭載車両
のエンジンの制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このため本発明は、図1
に示すように、自動変速機2を搭載した車両において走
行状態に応じて空燃比を希薄側にしたリーン制御を行な
うエンジン1の制御装置であって、自動変速機2が所定
の駆動力伝達性能を発揮しない異常状態を検出する手段
3と、異常状態が検出されたときエンジン1のリーン制
御を制限するリーン制御制限手段4とを備えて、自動変
速機2の異常状態時における車両の駆動力低下を防止す
るものとした。
に示すように、自動変速機2を搭載した車両において走
行状態に応じて空燃比を希薄側にしたリーン制御を行な
うエンジン1の制御装置であって、自動変速機2が所定
の駆動力伝達性能を発揮しない異常状態を検出する手段
3と、異常状態が検出されたときエンジン1のリーン制
御を制限するリーン制御制限手段4とを備えて、自動変
速機2の異常状態時における車両の駆動力低下を防止す
るものとした。
【0008】
【作用】異常状態が検出されたときリーン制御制限手段
によってエンジンのリーン制御を制限するから、正常な
駆動力伝達性能が得られない状態に加えてさらにリーン
制御の実行により出力が低下することが防止される。こ
れにより駆動力が確保され、加速感やその他運転フィー
リングが良好に維持される。
によってエンジンのリーン制御を制限するから、正常な
駆動力伝達性能が得られない状態に加えてさらにリーン
制御の実行により出力が低下することが防止される。こ
れにより駆動力が確保され、加速感やその他運転フィー
リングが良好に維持される。
【0009】
【実施例】図2はこの発明の第1の実施例の構成を示す
図である。エンジン10はその吸気通路11に設けられ
た燃料噴射弁12から供給される燃料量により所定の空
燃比をなして運転され、車両の走行状態の所定の条件で
通常より希薄側の空燃比によるリーン制御が行なわれ
る。エンジン10に結合された自動変速機20はその電
磁弁21、22への駆動信号の組み合わせにより油圧が
制御され、複数の変速段が実現される。 燃料噴射弁1
2を制御するエンジン制御ユニット14および電磁弁2
1、22を制御する変速機制御ユニット16には車両の
運転状態を示す各種のセンサ群18が接続されている。
図である。エンジン10はその吸気通路11に設けられ
た燃料噴射弁12から供給される燃料量により所定の空
燃比をなして運転され、車両の走行状態の所定の条件で
通常より希薄側の空燃比によるリーン制御が行なわれ
る。エンジン10に結合された自動変速機20はその電
磁弁21、22への駆動信号の組み合わせにより油圧が
制御され、複数の変速段が実現される。 燃料噴射弁1
2を制御するエンジン制御ユニット14および電磁弁2
1、22を制御する変速機制御ユニット16には車両の
運転状態を示す各種のセンサ群18が接続されている。
【0010】上記リーン制御の選択に関して、エンジン
制御ユニット14は、センサ群としてエンジン冷却水温
センサ30、車速センサ31、スロットル開度センサ3
2、吸気圧センサ33、アイドルスイッチ34、ならび
にエンジン回転センサ35からの信号を入力し、空燃比
補正係数Fとして演算を行なう。 この演算は図3に示
されるフローに従って行なわれる。
制御ユニット14は、センサ群としてエンジン冷却水温
センサ30、車速センサ31、スロットル開度センサ3
2、吸気圧センサ33、アイドルスイッチ34、ならび
にエンジン回転センサ35からの信号を入力し、空燃比
補正係数Fとして演算を行なう。 この演算は図3に示
されるフローに従って行なわれる。
【0011】まず、ステップ100において、リーン条
件が成立しているかどうかが判断される。ここでは、例
えば冷却水温が所定温度以上、車速の変化率が所定値以
下、そしてスロットル開度が所定値以下の条件がすべて
満足されているとき、リーン条件が成立しているものと
される。リーン条件が成立している場合には次のステッ
プ101に進み、アイドルスイッチ34のオンオフがチ
ェックされる。
件が成立しているかどうかが判断される。ここでは、例
えば冷却水温が所定温度以上、車速の変化率が所定値以
下、そしてスロットル開度が所定値以下の条件がすべて
満足されているとき、リーン条件が成立しているものと
される。リーン条件が成立している場合には次のステッ
プ101に進み、アイドルスイッチ34のオンオフがチ
ェックされる。
【0012】エンジン10がアイドル状態、すなわちオ
ンであるときには、ステップ102でエンジン回転数の
所定時間における平均値NA が演算される。そして、ス
テップ103において、平均値NA が所定値例えば60
0rpmを越えているかどうかがチェックされる。ここ
でエンジン回転数の平均値NA が所定値を越えていると
きには、ステップ104に進んで、空燃比をリーン側に
するため、1より小さい値を有する補正係数、例えばF
=0.92が設定される。
ンであるときには、ステップ102でエンジン回転数の
所定時間における平均値NA が演算される。そして、ス
テップ103において、平均値NA が所定値例えば60
0rpmを越えているかどうかがチェックされる。ここ
でエンジン回転数の平均値NA が所定値を越えていると
きには、ステップ104に進んで、空燃比をリーン側に
するため、1より小さい値を有する補正係数、例えばF
=0.92が設定される。
【0013】一方、ステップ101のチェックでアイド
ルスイッチがオフである場合には、吸気圧およびエンジ
ン回転数に基づいて、あらかじめ用意されたマップから
仮に補正係数Fを求めたうえ、ステップ105で、現在
すでにリーン制御中であるか否かがチェックされる。す
でにリーン制御中であるときには、そのままこのフロー
を終了してリーン制御が続行される。
ルスイッチがオフである場合には、吸気圧およびエンジ
ン回転数に基づいて、あらかじめ用意されたマップから
仮に補正係数Fを求めたうえ、ステップ105で、現在
すでにリーン制御中であるか否かがチェックされる。す
でにリーン制御中であるときには、そのままこのフロー
を終了してリーン制御が続行される。
【0014】リーン制御中でない場合には、ステップ1
06において車速が低速の所定値例えば10km/hを
越えているかどうかがチェックされる。そしてこれを越
えているときにはこのフローを終了して、通常制御が続
行される。また車速が10km/h以下であるときに
は、ステップ107に進んで、先に仮決定した補正係数
Fの値が1に変更される。先のステップ100でリーン
条件が成立していないと判断されたときには、ステップ
108において補正係数の値は1とされる。
06において車速が低速の所定値例えば10km/hを
越えているかどうかがチェックされる。そしてこれを越
えているときにはこのフローを終了して、通常制御が続
行される。また車速が10km/h以下であるときに
は、ステップ107に進んで、先に仮決定した補正係数
Fの値が1に変更される。先のステップ100でリーン
条件が成立していないと判断されたときには、ステップ
108において補正係数の値は1とされる。
【0015】以上のようにして決定された補正係数Fに
基づいてエンジン10の通常制御およびリーン制御がお
こなわれるとともに、その制御モード信号がエンジン制
御ユニット14から変速機制御ユニット16に送られ、
変速機制御ユニット16はこれに従いエンジン10がリ
ーン側の空燃比で運転中は自動変速機20の変速パター
ンが動力重視のパターンとなるように電磁弁21、22
を制御駆動する。これにより、リーン制御によりエンジ
ン10の出力が低下することによる加速感の低下が防止
され、また出力に対するシフトポイントの高負荷側への
移行に起因する燃費の悪化が防止される。
基づいてエンジン10の通常制御およびリーン制御がお
こなわれるとともに、その制御モード信号がエンジン制
御ユニット14から変速機制御ユニット16に送られ、
変速機制御ユニット16はこれに従いエンジン10がリ
ーン側の空燃比で運転中は自動変速機20の変速パター
ンが動力重視のパターンとなるように電磁弁21、22
を制御駆動する。これにより、リーン制御によりエンジ
ン10の出力が低下することによる加速感の低下が防止
され、また出力に対するシフトポイントの高負荷側への
移行に起因する燃費の悪化が防止される。
【0016】変速機制御ユニット16ではさらに、自動
変速機20の変速段ごとにエンジン回転数と車速の関係
を監視しており、自動変速機20に異常が発生したとき
には、エンジン側における上記のリーン制御を制限す
る。このエンジン制御の制限は図4に示すフローで行な
われる。
変速機20の変速段ごとにエンジン回転数と車速の関係
を監視しており、自動変速機20に異常が発生したとき
には、エンジン側における上記のリーン制御を制限す
る。このエンジン制御の制限は図4に示すフローで行な
われる。
【0017】まずステップ201において、変速機制御
ユニット16ではエンジン回転数と車速が読み込まれ
る。そしてステップ202で、上記エンジン回転数と車
速とをもとに自動変速機20における実際の変速比が演
算される。次のステップ203において、現在変速機制
御ユニット16から指令中の変速段において実現される
べき変速比と上記実際の変速比とを比較して、自動変速
機20の異常判断が行なわれる。ここで、両変速比の間
に所定以上の差異があれば、内部クラッチなどが摩耗に
より大きな辷りを生じている異常状態と判断される。ま
た、実現されるべき変速比と実際の変速比とがかけ離れ
ている場合には、変速不能の異常状態と判断される。
ユニット16ではエンジン回転数と車速が読み込まれ
る。そしてステップ202で、上記エンジン回転数と車
速とをもとに自動変速機20における実際の変速比が演
算される。次のステップ203において、現在変速機制
御ユニット16から指令中の変速段において実現される
べき変速比と上記実際の変速比とを比較して、自動変速
機20の異常判断が行なわれる。ここで、両変速比の間
に所定以上の差異があれば、内部クラッチなどが摩耗に
より大きな辷りを生じている異常状態と判断される。ま
た、実現されるべき変速比と実際の変速比とがかけ離れ
ている場合には、変速不能の異常状態と判断される。
【0018】ステップ203で上記のような自動変速機
20の異常ありと判断されたときには、ステップ204
に進み、エンジン10がリーン制御中であるかどうかが
チェックされる。エンジン10がリーン制御中のときに
は、ステップ205に進んで、変速機制御ユニット16
からエンジン制御ユニット14へ異常信号が送られ、空
燃比補正係数が上記の異常状態のレベルに応じて、例え
ばクラッチの辷りが大きいほど通常制御側へより多く近
付けるように、逆補正される。
20の異常ありと判断されたときには、ステップ204
に進み、エンジン10がリーン制御中であるかどうかが
チェックされる。エンジン10がリーン制御中のときに
は、ステップ205に進んで、変速機制御ユニット16
からエンジン制御ユニット14へ異常信号が送られ、空
燃比補正係数が上記の異常状態のレベルに応じて、例え
ばクラッチの辷りが大きいほど通常制御側へより多く近
付けるように、逆補正される。
【0019】ステップ203の判断で自動変速機20に
異常がないときは、このフローは終了し、リーン制御中
であるかどうかにかかわらず現在実行中のエンジン制御
がそのまま続行される。また、ステップ204のチェッ
クでエンジン10がリーン制御中でない場合にも、この
フローは終了し、エンジン10の通常制御がそのまま行
なわれる。
異常がないときは、このフローは終了し、リーン制御中
であるかどうかにかかわらず現在実行中のエンジン制御
がそのまま続行される。また、ステップ204のチェッ
クでエンジン10がリーン制御中でない場合にも、この
フローは終了し、エンジン10の通常制御がそのまま行
なわれる。
【0020】この実施例は以上のように構成され、自動
変速機20におけるクラッチなどの辷りや変速不能の異
常状態が発生した場合に、この正常な駆動力伝達性能が
得られない状態を検出して、エンジン10側におけるリ
ーン制御の度合を制限し異常レベルに応じて通常制御方
向へ近付けるようにしたので、駆動力の低下や加速不足
その他運転フィーリングの悪化などが有効に防止され
る。なお、上記実施例では自動変速機異常状態を検出し
たとき空燃比をリーン制御から通常制御へ近付けるよう
にしたが、これに限定されることなく、異常時に例えば
通常制御よりもさらにリッチ側へ補正するようにしても
よい。
変速機20におけるクラッチなどの辷りや変速不能の異
常状態が発生した場合に、この正常な駆動力伝達性能が
得られない状態を検出して、エンジン10側におけるリ
ーン制御の度合を制限し異常レベルに応じて通常制御方
向へ近付けるようにしたので、駆動力の低下や加速不足
その他運転フィーリングの悪化などが有効に防止され
る。なお、上記実施例では自動変速機異常状態を検出し
たとき空燃比をリーン制御から通常制御へ近付けるよう
にしたが、これに限定されることなく、異常時に例えば
通常制御よりもさらにリッチ側へ補正するようにしても
よい。
【0021】図5はこの発明の第2の実施例の構成を示
す図である。この実施例では、変速機制御ユニット1
6’が自動変速機20’に対するフェイルセーフ機能を
備えている。すなわち、変速機制御ユニット16’は前
実施例における実際の変速比をもとにしたクラッチ辷り
や変速不能の検出のかわりに、自動変速機20’のライ
ン圧を検知する油圧センサ36からの信号を入力してラ
イン圧制御の故障を検出するとともに、自動変速機電磁
弁21、22への駆動信号の状態から変速制御の故障を
検出するようになっている。
す図である。この実施例では、変速機制御ユニット1
6’が自動変速機20’に対するフェイルセーフ機能を
備えている。すなわち、変速機制御ユニット16’は前
実施例における実際の変速比をもとにしたクラッチ辷り
や変速不能の検出のかわりに、自動変速機20’のライ
ン圧を検知する油圧センサ36からの信号を入力してラ
イン圧制御の故障を検出するとともに、自動変速機電磁
弁21、22への駆動信号の状態から変速制御の故障を
検出するようになっている。
【0022】そしてこれらの故障が発生したとき、フェ
イルセーフモードに入る。すなわち、変速制御の故障が
検出されたときには、自動変速機20’はその最低速段
と最高速段を除く所定の変速段に固定された状態とされ
る。したがって例えば最高速段が第4速の場合には第3
速とされ、当座の走行継続ができるようにする。また、
ライン圧制御の故障時には、ライン圧調整を止め最大油
圧に固定して変速機構部における締結要素の作動を確保
するようになっている。その他の構成は前実施例と同様
である。
イルセーフモードに入る。すなわち、変速制御の故障が
検出されたときには、自動変速機20’はその最低速段
と最高速段を除く所定の変速段に固定された状態とされ
る。したがって例えば最高速段が第4速の場合には第3
速とされ、当座の走行継続ができるようにする。また、
ライン圧制御の故障時には、ライン圧調整を止め最大油
圧に固定して変速機構部における締結要素の作動を確保
するようになっている。その他の構成は前実施例と同様
である。
【0023】上記のフェイルセーフモードに入ったと
き、変速機制御ユニット16’からはエンジン制御ユニ
ット14’へフェイルセーフモード信号が送出される。
そしてエンジン制御ユニット14’はこの信号を受けて
そのリーン制御を中止する。
き、変速機制御ユニット16’からはエンジン制御ユニ
ット14’へフェイルセーフモード信号が送出される。
そしてエンジン制御ユニット14’はこの信号を受けて
そのリーン制御を中止する。
【0024】この間の制御の流れは図6に示される。す
なわち、まずステップ301において、変速機制御ユニ
ット16’では変速制御に関するフェイルセーフモード
に入っているかどうかがチェックされる。ここで、変速
制御の故障に対応して変速段が第3速に固定状態とされ
ているときは、ステップ302に進んでエンジン制御ユ
ニット14’へフェイルセーフモード信号が送出され
る。
なわち、まずステップ301において、変速機制御ユニ
ット16’では変速制御に関するフェイルセーフモード
に入っているかどうかがチェックされる。ここで、変速
制御の故障に対応して変速段が第3速に固定状態とされ
ているときは、ステップ302に進んでエンジン制御ユ
ニット14’へフェイルセーフモード信号が送出され
る。
【0025】とくに図示しないが、エンジン制御ユニッ
ト14’ではこの信号を受けると、現在リーン制御中で
あるかどうかがチェックされ、リーン制御中であれば上
述のようにそのリーン制御を中止し、通常制御に移行す
る。また、通常制御中であればフェイルセーフモード信
号の有無にかかわらずそのまま通常制御を続行する。
ト14’ではこの信号を受けると、現在リーン制御中で
あるかどうかがチェックされ、リーン制御中であれば上
述のようにそのリーン制御を中止し、通常制御に移行す
る。また、通常制御中であればフェイルセーフモード信
号の有無にかかわらずそのまま通常制御を続行する。
【0026】ステップ301のチェックで変速制御のフ
ェイルセーフモードに入っていないときには、ステップ
303へ進み、ライン圧制御に関するフェイルセーフモ
ードに入っているかどうかがチェックされる。そしてラ
イン圧制御の故障に対応してライン圧が最大油圧とされ
ている場合には、ステップ302に進んでエンジン制御
ユニット14’へフェイルセーフモード信号が送出され
る。また、ライン圧制御に関するフェイルセーフモード
にも入っていないときは、そのままこのフローが終了す
る。
ェイルセーフモードに入っていないときには、ステップ
303へ進み、ライン圧制御に関するフェイルセーフモ
ードに入っているかどうかがチェックされる。そしてラ
イン圧制御の故障に対応してライン圧が最大油圧とされ
ている場合には、ステップ302に進んでエンジン制御
ユニット14’へフェイルセーフモード信号が送出され
る。また、ライン圧制御に関するフェイルセーフモード
にも入っていないときは、そのままこのフローが終了す
る。
【0027】本実施例は以上のように構成され、自動変
速機20’側がその異常状態に対応してフェイルセーフ
モードに入ったとき、変速機制御ユニット16’からの
フェイルセーフモード信号によりエンジン制御ユニット
14’によるリーン制御を中止させるようにしたので、
とくにフェイルセーフによって最低変速段が得られなく
なって駆動力が不足しかねない状況にあっても、大幅な
駆動力低下や加速不足その他運転フィーリングの悪化な
どが有効に防止される。またこの実施例ではとくにフェ
イルセーフモード信号によってフェイルセーフモードに
入ったかどうかを見るだけで自動変速機の異常状態を検
知するから、別途に異常状態を検出するセンサ類を必要
としない利点を有する。
速機20’側がその異常状態に対応してフェイルセーフ
モードに入ったとき、変速機制御ユニット16’からの
フェイルセーフモード信号によりエンジン制御ユニット
14’によるリーン制御を中止させるようにしたので、
とくにフェイルセーフによって最低変速段が得られなく
なって駆動力が不足しかねない状況にあっても、大幅な
駆動力低下や加速不足その他運転フィーリングの悪化な
どが有効に防止される。またこの実施例ではとくにフェ
イルセーフモード信号によってフェイルセーフモードに
入ったかどうかを見るだけで自動変速機の異常状態を検
知するから、別途に異常状態を検出するセンサ類を必要
としない利点を有する。
【0028】
【発明の効果】以上のとおり、本発明は、自動変速機の
異常状態を検出する手段と、異常状態時にエンジンのリ
ーン制御を制限する手段とを備えて、異常状態時におけ
る車両の駆動力低下を防止するものとしたので、正常な
駆動力伝達性能が得られない状態時にさらにリーン制御
の実行により出力が低下することが防止され、これによ
り駆動力が確保され、加速感やその他運転フィーリング
が良好に維持されるという効果がある。また、異常状態
を検出する手段として、フェイルセーフモードに入った
かどうかを示すフェイルセーフモード信号を用いると、
別途に異常状態を検出するセンサ類を必要としない利点
を有する。
異常状態を検出する手段と、異常状態時にエンジンのリ
ーン制御を制限する手段とを備えて、異常状態時におけ
る車両の駆動力低下を防止するものとしたので、正常な
駆動力伝達性能が得られない状態時にさらにリーン制御
の実行により出力が低下することが防止され、これによ
り駆動力が確保され、加速感やその他運転フィーリング
が良好に維持されるという効果がある。また、異常状態
を検出する手段として、フェイルセーフモードに入った
かどうかを示すフェイルセーフモード信号を用いると、
別途に異常状態を検出するセンサ類を必要としない利点
を有する。
【図1】本発明の構成を示すブロック図である。
【図2】発明の第1の実施例を示す図である。
【図3】エンジンのリーン制御の流れを示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図4】リーン制御の制限の流れを示すフローチャート
である。
である。
【図5】第2の実施例を示す図である。
【図6】リーン制御の制限の流れを示すフローチャート
である。
である。
【図7】従来例を示す図である。
1 エンジン 2 自動変速機 3 異常状態検出手段 4 リーン制御制限手段 10 エンジン 11 吸気通路 12 燃料噴射弁 14、14’ エンジン制御ユニット 16、16’ 変速機制御ユニット 18 センサ群 20、20’ 自動変速機 21、22 電磁弁 30 エンジン冷却水温センサ 31 車速センサ 32 スロットル開度センサ 33 吸気圧センサ 34 アイドルスイッチ 35 エンジン回転センサ 36 油圧センサ
Claims (5)
- 【請求項1】 自動変速機を搭載した車両において走行
状態に応じて空燃比を希薄側にしたリーン制御を行なう
エンジンの制御装置であって、前記自動変速機が所定の
駆動力伝達性能を発揮しない異常状態を検出する手段
と、前記異常状態が検出されたとき前記エンジンのリー
ン制御を制限するリーン制御制限手段とを備えて、前記
異常状態時における車両の駆動力低下を防止するように
構成されたことを特徴とする自動変速機搭載車両のエン
ジンの制御装置。 - 【請求項2】 前記リーン制御制限手段は、前記異常状
態のレベルに応じて異常度合が大きいほど前記空燃比の
希薄度合を低減するものであることを特徴とする請求項
1記載の自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置。 - 【請求項3】 前記リーン制御制限手段は、前記リーン
制御を中止させ通常制御とするものであることを特徴と
する請求項1記載の自動変速機搭載車両のエンジンの制
御装置。 - 【請求項4】 前記自動変速機がフェイルセーフモード
を有しており、該フェイルセーフモードに切り替わった
ときフェイルセーフモード信号を出力する手段により前
記異常状態を検出する手段を構成したことを特徴とする
請求項3記載の自動変速機搭載車両のエンジンの制御装
置。 - 【請求項5】 前記フェイルセーフモードが、前記自動
変速機の変速制御故障時に最低速段と最高速段とを除く
変速段に固定するものであることを特徴とする請求項4
記載の自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24640193A JPH0777079A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24640193A JPH0777079A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0777079A true JPH0777079A (ja) | 1995-03-20 |
Family
ID=17147965
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24640193A Pending JPH0777079A (ja) | 1993-09-07 | 1993-09-07 | 自動変速機搭載車両のエンジンの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0777079A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002087096A (ja) * | 2000-09-14 | 2002-03-26 | Honda Motor Co Ltd | 自動変速機の制御装置 |
JP2007187202A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | 変速機の油圧制御装置 |
JP2011116367A (ja) * | 2010-12-28 | 2011-06-16 | Toyota Motor Corp | 変速機の油圧制御装置 |
-
1993
- 1993-09-07 JP JP24640193A patent/JPH0777079A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2007187202A (ja) * | 2006-01-11 | 2007-07-26 | Toyota Motor Corp | 変速機の油圧制御装置 |
US7819768B2 (en) | 2006-01-11 | 2010-10-26 | Aisin Aw Co., Ltd. | Hydraulic control apparatus of transmission |
JP4722710B2 (ja) * | 2006-01-11 | 2011-07-13 | トヨタ自動車株式会社 | 変速機の油圧制御装置 |
JP2011116367A (ja) * | 2010-12-28 | 2011-06-16 | Toyota Motor Corp | 変速機の油圧制御装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20020115 |