JPH077684A - 番組情報送信装置及びその受信装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、少なくとも変更のあった番組情報
を受信装置に提供し、また受信装置はこの番組情報を基
にデータ内容を更新できるようにする番組情報送信装置
及びその受信装置を提供することを目的とするものであ
る。 【構成】 本発明の番組情報送信装置は予め受信側にテ
レビジョン放送の番組に係る番組情報が用意されると
き、この番組情報の内容を変更するための変更情報を供
給する供給手段と、この供給手段から供給される変更情
報をテレビジョン信号に挿入して送出する送出手段とを
備え、また番組情報受信装置はテレビジョン放送の番組
に係る番組情報を格納する番組情報格納手段と、伝送さ
れるテレビジョン放送を受信して番組情報の内容を変更
するための変更情報を抽出する抽出手段と、この抽出手
段で抽出された変更情報を基に格納手段に格納される番
組情報の内容を変更する変更手段とを備える。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン番組情報
をテレビジョン受信機等に表示するための番組情報送信
装置及びその受信装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来、テレビジョン受信機等の画面上に
番組情報を表示し、この番組情報に基づいてテレビジョ
ン制御やビデオテープレコーダ（以下、ＶＴＲという）
制御等を行うものの一例として、ＵＳ４７０６１２１
“ＴＶ ＳＣＨＥＤＵＬＥ ＳＹＳＴＥＭ ＡＮＤ Ｐ
ＲＯＣＥＳＳ”がある。これは、クローズドキャプショ
ン放送の裏フィールド、すなわち第２フィールド２１ラ
インに２週間分の番組情報を４８０ｂｐｓの伝送レート
で多重伝送する伝送方式である。

【０００３】このときの１ヵ月分の伝送情報量の概算
は、例えば伝送される情報を日付、チャンネル、開始時
間、タイトル、番組の内容のみとして、それぞれの情報
量は、日付：３１（日）、チャンネル：１６（ｃｈ）、
開始時間：２４（時間）×６０（分）／５（分単位）＝
２８８、タイトル：２０（文字）×１（バイト）、番組
の内容：５０（文字）×１（バイト）となる。

【０００４】また、１日１チャンネル当たり平均３０番
組あるとすると、１番組当たりのタイトル、番組の内容
以外の情報量は、 ３１（日）×１６（ｃｈ）×２８８＝１４２，８４８
（通り）＜２¹⁸ となり、１８ビットで表すことができる。

【０００５】また、１（文字）あたり１（バイト）＝８
（ビット）とすると、タイトル２０（文字）は、 ２０（文字）×８（ビット）＝１６０（ビット） となり、同様に、番組の内容５０（文字）は、 ５０（文字）×８（ビット）＝４００（ビット） となる。

【０００６】従って、１日分の情報量（ビット）は、 （１８＋１６０＋４００）×３０（番組）×１６（ｃ
ｈ）＝２７７，４４０ ここで、これら伝送情報量を垂直ブランキング（以下、
ＶＢＩと略す）に挿入して伝送する場合、伝送レートが
４８０（ｂｐｓ）なので、１日分だと、 ２７７，４４０（ビット）／４８０（ｂｐｓ）＝５７８
（秒） すなわち、９分３８秒の時間がかかり、さらに１ヶ月分
の番組情報を伝送するとなると、 ５７８（秒）×３１（日）＝１７、９１８（秒） すなわち、４時間５８分３８秒もの長時間を要すること
になる。また実際には、この他にエラー訂正用信号が付
加されるため、さらに伝送時間がかかることになる。

【０００７】図１３は、このような信号を受信する受信
機の例として、特開平３−２８４０７７号公報に示され
る番組情報表示および制御装置のブロック図である。

【０００８】この図１３に示される受信機は、チューナ
１０１でテレビジョン放送信号を受信し、選局回路１０
４から入力されるテレビチャンネルの選択信号により、
受信チャンネルを選局して中間周波信号に変換して出力
し、中間周波増幅回路（ＶＩＦ）１０２で信号を増幅及
び検波して映像信号とし、ビデオ復調回路１０３で映像
信号をＲ、Ｇ、Ｂの３原色の信号に変換して出力し、切
替え回路１１０に入力している。

【０００９】一方、メモリカード１０５にテレビジョン
番組情報を記憶させ、表示制御装置１０７からメモリカ
ードインタフェース（Ｉ／Ｆ）１０６を介してメモリカ
ード１０５に制御信号やアドレス信号を入力して、メモ
リカード１０５に記憶させたテレビジョン番組情報を読
み出したり、あるいは所望するデータを検索して読み出
し、表示制御装置１０７で読み出されたデータに基づき
表示データを作成し、リアルタイムクロック１０８から
入力される現在の時刻、すなわち年・月・日・時間に係
る信号に基づき時間管理などの各種表示画面作成を行
い、さらに各種のテレビジョン制御とテレビジョン周辺
機器の制御を行い、リモコン受信部１０９でリモコンか
らの信号を受信し、リモコンによる命令を選局回路１０
４と表示制御装置１０７に入力して、選局回路１０４と
表示制御装置１０７を制御し、切替え回路１１０でビデ
オ復調回路１０３から入力されるテレビジョン信号と表
示制御装置１０７から入力される表示信号とを切り替え
て出力し、同出力に基づきディスプレイ１１１で画像表
示するようにしている。

【００１０】表示制御装置１０７はリモコンの命令によ
り、メモリカード１０５に記憶された番組情報をメモリ
カードインタフェース１０６を介して読み出し、ディス
プレイ１１１に表示し、あるいはＶＴＲの予約制御を行
うようにしていた。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】上述したように、従来
の番組情報の伝送方法においては、日付、チャンネル、
時間、タイトルの１ヶ月分の番組情報を伝送するだけで
長時間の伝送時間が必要となり、その他にカテゴリ情報
や番組の内容を伝送するものならば、さらに長い伝送時
間が必要とされた。

【００１２】また、受信装置側においては、予め用意さ
れるメモリカードのみから番組情報を入力しディスプレ
イに表示しているため、野球中継の延長などによって既
知の番組情報に内容の変更が生じた場合、対応が困難で
ある。

【００１３】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、少なくとも変更のあった番組情報を提供し、受信装
置のデータ内容を更新できるようにする番組情報送信装
置及びその受信装置を提供することを目的とするもので
ある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本願第１の発明は、予め受信側にテレビジョン放送の番
組に係る番組情報が用意されるとき、この番組情報の内
容を変更するための変更情報を供給する供給手段と、こ
の供給手段から供給される変更情報をテレビジョン信号
に挿入して送出する送出手段とを有することを要旨とす
る。

【００１５】また、本願第２の発明は、受信側にテレビ
ジョン放送の番組に係る番組情報を供給する番組情報供
給手段と、この番組情報供給手段で受信側に供給された
番組情報の内容を変更するための変更情報を供給する変
更情報供給手段と、前記番組情報供給手段と変更情報供
給手段から供給される番組情報及び変更情報を適宜テレ
ビジョン信号に挿入して送出する送出手段とを有するこ
とを要旨とする。

【００１６】また、本願第３の発明は、テレビジョン放
送の番組に係る番組情報を格納する番組情報格納手段
と、伝送されるテレビジョン放送を受信して番組情報の
内容を変更するための変更情報を抽出する抽出手段と、
この抽出手段で抽出された変更情報を基に格納手段に格
納される番組情報の内容を変更する変更手段とを有する
ことを要旨とする。

【００１７】また、本願第４の発明は、テレビジョン放
送の番組に係る番組情報を格納する番組情報格納手段
と、この番組情報格納手段に格納される番組情報の内、
所定の番組情報を選択する選択手段と、この選択手段で
選択された番組情報を記憶する選択番組情報記憶手段
と、放送される番組を記録媒体に記録しうる記録手段で
番組を記録する際に、選択番組情報記憶手段と番組情報
格納手段に記憶される番組情報を適宜前記記録媒体に記
録し、変更する制御を行う記録制御手段とを有すること
を要旨とする。

【００１８】さらに、本願第５の発明は、記録媒体に記
録された番組を再生する際に、当該記録媒体における番
組情報の記録状態を検出する検出手段と、この検出手段
で記録媒体に所定の番組情報が記録されていることが検
出されたときには当該番組情報を表示手段で表示するた
めの制御を行う表示制御手段とを有することを要旨とす
る。

【００１９】

【作用】本願第１の発明の送信装置では、予め受信側に
用意されるテレビジョン放送の番組に係る番組情報の内
容を変更するための変更情報を供給する供給手段を備
え、この供給手段から供給される変更情報をテレビジョ
ン信号に挿入して受信側に送出するようにしている。

【００２０】また、本願第２の発明の送信装置では、受
信側にテレビジョン放送の番組に係る番組情報を供給す
る番組情報供給手段で受信側に供給された番組情報の内
容を変更するための変更情報を供給する変更情報供給手
段を備え、これら番組情報供給手段と変更情報供給手段
から供給される番組情報及び変更情報を適宜テレビジョ
ン信号に挿入して受信側に送出するようにしている。

【００２１】また、本願第３の発明の受信装置では、番
組情報格納手段にテレビジョン放送の番組に係る番組情
報が格納され、この番組情報の内容はテレビジョン放送
の信号から抽出手段で抽出された変更情報によって変更
される。

【００２２】また、本願第４の発明の受信装置では、ま
ず番組情報格納手段に格納されるテレビジョン放送の番
組に係る番組情報の内、所定の番組情報、例えばビデオ
録画を予約したい番組の番組情報が選択手段で選択され
選択番組情報記憶手段に記憶される。また放送される番
組をビデオテープ或いは光ディスク等の記録媒体に記録
しうる記録手段、例えばＶＴＲ等を用いて番組を記録す
る際に、選択番組情報記憶手段と番組情報格納手段に記
憶される番組情報を適宜、例えばビデオ録画した番組の
番組情報を記録媒体に記録し、さらにはこれら記録され
た番組情報を変更するような制御を行うようにして再生
の際の利便を計るようにしている。

【００２３】さらに、本願第５の発明の受信装置では、
例えばＶＴＲ等を用いてビデオテープ或いは光ディスク
等の記録媒体に記録された番組を再生する際に、当該記
録媒体における番組情報の記録状態を検出手段で検出
し、この記録媒体に所定の番組情報が記録されているこ
とが検出されたときには当該番組情報をテレビジョン画
面等に表示するための制御を行うようにしている。

【００２４】すなわち、番組情報格納手段の更新された
番組情報により、ＶＴＲ等のテレビジョン周辺機器の制
御を行い得るようにしているため、常に最新の番組情報
を誤りなく見たいときにテレビジョン画面に表示でき、
番組情報を用いてＶＴＲの番組予約や、番組に変更があ
った場合の予約の自動更新などのテレビジョン周辺機器
の制御が可能となる。

【００２５】

【実施例】以下、本発明の一実施例について、図面を参
照して説明する。

【００２６】図１は、本発明の番組情報送信装置の第１
の実施例の構成を示すブロック図である。

【００２７】図１において、第１のデータ格納装置１、
データ修正装置３、第２のデータ格納装置５、データ挿
入装置７及び切換回路１３は直列に接続されており、ま
た同期回路９は前記データ挿入装置７の他、ＶＴＲ１１
及び切換回路１３と接続され、ＶＴＲ１１はこの切換回
路１３を介して変調回路１５、出力端子１７と接続され
る。

【００２８】また、第１のデータ格納装置１は変更前の
番組情報を格納する記憶手段であり、データ修正装置３
はこの第１のデータ格納装置１に格納される変更前の番
組情報をキーボード等の入力手段を用いて修正するもの
である。また第２のデータ格納装置５は、データ修正装
置３で修正された番組情報を番組情報変更分、すなわち
変更情報として格納する記憶手段である。この番組情報
変更分のデータフォーマットの一例を図７に示す。

【００２９】データ挿入装置７は、第２のデータ格納装
置５から供給された番組変更情報を一時的に蓄えておい
て、この一時的に蓄えられた番組情報変更分をＶＢＩに
挿入するために与えられる同期回路９からのタイミング
信号によって、映像信号の特定のＶＢＩに挿入するよう
に切換回路１３に入力するものである。

【００３０】同期回路９は、データ挿入装置７に対して
映像信号のＶＢＩ挿入のためのタイミング信号を出力す
ると共に、テレビジョン番組放送を行う局の基準同期信
号を発生させるものであり、ＶＴＲ１１に対して水平、
垂直同期、色副搬送波からなる基準信号を与えるもので
ある。

【００３１】また、ＶＴＲ１１はこの基準信号に基づい
て番組が記録されたテープを再生し、送出する。ＶＴＲ
１１には、地上波の放送局、あるいはヘッドエンドなど
において提供される番組の映像信号が記録されており、
同期回路９からの同期信号によって映像信号を切換回路
１３に入力する。

【００３２】すなわち、同期回路９は映像信号の特定の
ＶＢＩに番組情報変更分が挿入されるように、切換回路
１３にタイミング信号を供給し、切換回路１３は同期回
路９からのタイミング信号によって、ＶＴＲ１１から供
給された映像信号にデータ挿入装置７から供給された番
組情報変更分を挿入して出力し、同出力を変調回路１５
で変調して出力端子１７を介して送出する。

【００３３】なお、供給手段は第１のデータ格納装置
１、データ修正装置３及び第２のデータ格納装置５で構
成され、送出手段はデータ挿入装置７、同期回路９、Ｖ
ＴＲ１１、切換回路１３及び変調回路１５で構成され
る。また、前記第１の実施例で第１のデータ格納装置１
及び第２のデータ格納装置５を使用するようにしている
が、一つの格納装置中の別々のファイルに変更前の番組
情報と変更後の番組情報が格納されているものを使用し
ても良い。

【００３４】図２は、本発明の番組情報送信装置に係る
第２の実施例を示すブロック図であり、番組情報をケー
ブルを使用して送出する場合を示している。図中、図１
で示したものと同一のものは同一の記号で示してあり、
同一部分の説明を省略する。

【００３５】下り回線用変調回路２１は、データ挿入装
置７から供給された番組情報変更分をケーブルテレビ
（ＣＡＴＶ）の下り回線を使って送出するために変調を
かけ、混合回路２３に入力する。混合回路２３は変調回
路１５から供給される映像信号と、下り回線用変調回路
２１から供給される番組情報変更分を混合して、出力端
子２５を介してケーブルに送出する。

【００３６】図３は、本発明に係る番組情報受信装置の
第１の実施例を示すブロック図である。入力端子３１に
はＶＢＩにテレテキストフォーマットで番組情報の変更
分が挿入されたテレビジョン放送信号が入力されてお
り、同入力をチューナ３３で選局して中間周波信号に変
換して出力し増幅した後、復調回路３５でベースバンド
のビデオ信号に復調し、同ビデオ信号を分岐させてセレ
クタ３７と同期回路３９とデータ抽出回路４７に入力し
ている。

【００３７】同期回路３９はビデオ信号から同期信号を
分離しタイミング信号発生回路４１に入力し、タイミン
グ信号発生回路４１は入力された同期信号に同期したタ
イミング信号を発生しデータ抽出回路４７に入力し、デ
ータ抽出回路４７は入力されたタイミング信号に基づき
ＶＢＩに挿入されている番組情報データを抽出する。デ
ータ抽出回路４７で抽出されたデータは、すでに番組表
データベースが記憶されているカード、あるいはディス
クなどの記憶媒体４９に入力される。例えば番組情報に
番組の変更分のデータが含まれており、変更分のデータ
がある番組の開始時間の変更である場合、データ抽出回
路４７はその番組を示すプログラムコード及び変更内容
を制御部４５に入力する。

【００３８】制御部４５は入力されたプログラムコード
に対応するカード（例えば光カード、磁気カード、光磁
気カード、ＲＯＭカード、ＩＣカード等）あるいはディ
スク（例えば光ディスク、磁気ディスク、光磁気ディス
ク等）などの記憶媒体４９の番組情報の位置を算出し
て、アドレスとして出力する。

【００３９】記憶媒体４９はこのアドレスに対応して更
新されるべき情報位置を割り出し、前記変更内容に相当
する位置に情報を上書きすることで更新する。記憶媒体
４９は制御部４５からの制御信号に基づいてデータ抽出
回路４７から抽出されたデータを更新する。

【００４０】記憶媒体４９は番組情報の所望の内容をキ
ャラクタゼネレータ４３に入力し、キャラクタゼネレー
タ４３は同入力をテレビジョン受信機５３に表示可能な
表示信号に変換し、セレクタ３７に入力している。

【００４１】セレクタ３７はリモコンインターフェース
５５から入力される選択信号により、復調回路３５から
の入力とキャラクタゼネレータ４３からの入力とを選択
して出力し、出力端子５１を介してテレビジョン受信機
５３に入力する。

【００４２】リモコン５７を操作して操作信号をリモコ
ンインターフェース５５に入力し、リモコンインターフ
ェース５５はリモコンによる命令を実行し、放送信号、
あるいは番組情報のいずれかを選択する選択信号をセレ
クタ３７に入力し、番組情報を選択する場合は、制御部
４５にも制御信号を入力し、制御部４５は記憶媒体４９
を検索して所望の番組情報を読み出す。

【００４３】また、制御部４５はタイミング信号発生回
路４１に制御信号を入力し、タイミング信号発生回路４
１はタイミング信号をデータ抽出回路４７や制御部４５
に供給している。

【００４４】図４は、本発明に係る番組情報受信装置の
第２の実施例を示すブロック図である。図中、図３で示
したものと同一のものは同一の記号で示してあり、図３
の実施例との相違点は、下り回線データ受信回路６１を
設けて、下り回線データ受信回路６１で伝送されてきた
番組情報を受信してデータ抽出回路４７に入力するよう
にした点である。

【００４５】入力端子３１には図２の出力端子２５から
送出されたケーブルテレビジョン信号が入力されてお
り、ケーブルテレビジョン信号を分岐させてチューナ３
３と下り回線データ受信回路６１とを入力し、下り回線
データ受信回路６１ではケーブルテレビジョン信号に混
合されている番組情報を抽出してデータ抽出回路４７に
入力している。さらに、復調回路３５で復調されたベー
スバンドのビデオ信号を分岐させてタイミング信号発生
回路４１に入力するようにし、タイミング信号発生回路
４１でビデオ信号中の同期信号に基づいてタイミング信
号を発生させるようにしている。その他の回路について
は図３の実施例と同じであり説明を省略する。

【００４６】図５及び図６はＶＢＩに挿入されている変
更情報を抽出する方法を示す説明図である。図５はＶＢ
Ｉの走査線の２１ライン目に挿入されている変更情報で
あり、図６（ａ）は水平同期信号であり、図６（ｂ）は
データクロック再生用のクロック信号であり、図６
（ｃ）はデータ信号を抽出するためのデータクロックで
あり、図６（ｄ）は再生されたデータを示している。

【００４７】データ抽出回路４７は図５に示す入力信号
から図６（ａ）の水平同期信号を再生し、これを基準に
して入力信号の（ｆ）部分をマスクし、データクロック
再生用のクロック信号（ｂ）を再生する。そしてクロッ
ク信号（ｂ）を基準としてデータ抽出用のデータクロッ
ク（ｃ）を再生する。このデータクロック（ｃ）で入力
信号のデータ部分をラッチし、データ（ｄ）を抽出す
る。

【００４８】図７は、図３及び４の記憶媒体４９に記憶
されているデータフォーマットの一例を示す説明図であ
る。この図７において、プログラムコードは各番組に付
けられており、１日１チャンネルで３０番組、１６チャ
ンネルあるとし、３０（番組）×１６（ｃｈ）×３１
（日）＝１４８８０（通り）＜２¹⁴なので１４（ビッ
ト）で示される。

【００４９】更新の有無は、更新されたデータか、更新
されていないデータかを識別するためのものであり１
（ビット）で示し、日付は月、日で構成され、月が１２
（通り）、日が３１（通り）あるので、１０ビットで示
される。

【００５０】タイトルは２０（文字）として１６０（ビ
ット）、開始時間、終了時間は時、分で構成され、時が
２４（通り）、分が６０（通り）なので１１（ビット）
で示される。チャンネルは１６（ｃｈ）なので４（ビッ
ト）で示される。カテゴリは５（文字）として４０（ビ
ット）、番組の内容は５０（文字）とし４００（ビッ
ト）で示される。

【００５１】図８（Ａ）乃至（Ｃ）は、図３及び図４の
動作及び作用を説明するための図であり、図８（Ａ）は
変更前の記憶媒体４９に記憶されているデータ内容を示
す概念図であり、図８（Ｂ）はデータ抽出回路４７で抽
出される変更情報（時間変更の場合）の内容を示す概念
図であり、図８（Ｃ）は記憶媒体４９に新たに更新され
たデータの内容を示す概念図である。

【００５２】この例では、番組毎にプログラムコードが
付いている。今、図８（Ａ）のデータが記憶媒体４９に
記憶されている状態で、図８（Ｂ）の変更情報がテレビ
ジョン信号のＶＢＩに挿入されて伝送され、タイミング
信号発生回路４１からのタイミング信号に基づきデータ
抽出回路４７で抽出されたとする。データ抽出回路４７
は抽出したプログラムコードを制御部４５に入力し、開
始時間、終了時間のデータは記憶媒体４９に入力する。

【００５３】制御部４５は記憶媒体４９に記憶されてい
る番組情報の中のプログラムコードを読み始め、データ
抽出回路４７から入力されたプログラムコードと比較し
一致したときに記憶媒体４９に制御信号を入力し、その
プログラムコードに相当する記憶媒体４９に記憶させて
いる開始時間、終了時間のデータをデータ抽出回路４７
から入力されたデータに書き換える。この書き換え後の
内容は図８（Ｃ）となる。

【００５４】以上、実施例は変更情報をＶＢＩに挿入し
て伝送する方法を示しているが、それ以外の伝送方法を
用いることも可能である。また、変更情報を開始時間、
終了時間として説明し、プログラムコードをアドレスと
しているが、これに限定されるものではない。

【００５５】図９は、本発明に係る番組情報受信装置の
第３の実施例を示すブロック図であり、ＶＴＲの録画予
約を行う場合の実施例を示している。図中、図３で示し
たものと同一のものは同一の記号で示してあり、同一部
分の説明を省略する。

【００５６】視聴者がＶＴＲ７９に対し、不在時に自動
録画するべく録画予約する場合には、リモコン５７を用
いてカードあるいはディスクに格納された記憶媒体４９
より、番組情報をテレビジョン受信機５３上に表示さ
せ、対話式に所望の番組を検索し予約する。

【００５７】図１０はリモコン送信機の説明図である。
すなわち、図１０に示すようなリモコン送信機５７を用
い、まず表示キー５７３を押して番組メニューを表示さ
せ、チャンネル別、あるいは属性別のいずれかの番組表
をテレビジョン受信機５３上に表示させる。例えば、チ
ャンネル別番組表は、時間を縦軸にチャンネルを横軸に
し、時刻順に各欄に番組タイトルが表示された、いわゆ
る新聞の番組欄と同様な番組表である。

【００５８】視聴者は、表示された番組表を基にリモコ
ン送信機５７に内蔵されたトラックボール５７１を操作
して所望の番組を選択し、トラックボール５７１を押し
下げることによって選択された番組は画面上でマーキン
グされる。この操作を次々に行うことで録画予約が完了
する。この時、ＶＴＲ７９の録画用予約メモリ７３には
記憶媒体４９から読み出した番組情報の内、少なくとも
番組コード及び番組開始時刻が設定される。

【００５９】タイミング信号発生回路４１は時計７１を
有し、予約メモリ７３の録画開始時刻を制御部４５を介
して所定時間毎に比較する。録画予約された番組開始時
刻が到来すると、録画開始時刻の所定時間前にＶＴＲ７
９の主要部に電源が投入され、予約メモリ７３に録画予
約された番組コードに対応する、記憶媒体４９に格納さ
れた番組コードの更新有無ビットの状態を確認する。更
新有無ビットが“０”であれば、予約された通り録画を
実行し、“１”であれば予約メモリ７３の開始時間を記
憶媒体４９に格納されている番組開始時刻に変更する操
作を行い、ＶＴＲ７９の主要電源を遮断する。

【００６０】以上の操作によってＶＴＲ７９の予約録画
が開始された場合、制御部４５は少なくとも数秒間、ス
イッチ７７を同期回路３９から与えられる水平同期信号
及び垂直同期信号を基にタイミング信号発生回路４１よ
りＶＴＲ制御部７５を介して入力されるタイミング信号
により、ＶＢＩの第２フィールド２１ラインの期間のみ
下側の入力の選択状態とし、同時に予約メモリ７３の予
約番組コードに一致する記憶媒体４９から読み出しした
番組タイトル、開始時刻、番組長、属性等をテレテキス
ト形式で繰り返し記録する。この後、タイミング信号発
生回路４１は録画が開始された番組に対応する予約メモ
リ７３内の番組コード及び開始時刻情報を消去する。

【００６１】以上のようにしてＶＴＲ７９に録画された
テープを再生する場合、リモコン５７からＶＴＲ７９の
再生指示をリモコンインターフェース５５、制御部４５
を介してタイミング信号発生回路４１に入力し、タイミ
ング信号発生回路４１から入力される信号によりＶＴＲ
制御部７５を動作させてＶＴＲ７９を再生開始状態にす
る。制御部４５はさらにＶＴＲ７９の再生が開始される
と、スイッチ６９を下側に切り換え、ＶＴＲ７９の再生
信号の選択状態とする。

【００６２】ＶＴＲ７９の再生信号の内、前記ＶＢＩに
挿入された番組タイトル、開始時刻、番組長、属性等
を、同期回路３９から与えられる水平同期信号及び垂直
同期信号を基にタイミング信号発生回路４１からのタイ
ミング信号により、データ抽出回路４７でＶＢＩの第２
フィールド２１ラインを選択してデータを抽出・再生
し、制御部４５を通じて表示用キャラクタゼネレータ４
３に入力し、ＶＴＲ７９の再生番組に同期した、テレビ
ジョン受信機５３の画面上の所定の位置にＶＴＲ７９の
再生画像と重ね合わせて表示するため、キャラクタゼネ
レータ４３から表示用信号を出力しセレクタ３７に入力
し、セレクタ３７はタイミング信号発生回路４１より与
えられた、データ表示用多重選択信号によってＶＴＲ７
９の再生画像と制御部４５からのキャラクタゼネレータ
４３で表示用信号に変換された録画データとが選択出力
された画像が出力され、テレビジョン受信機５３に表示
される。

【００６３】図１１はＶＴＲのＶＢＩに挿入された番組
情報を表示した場合の一表示例を示す説明図である。Ｖ
ＴＲを再生して番組が始まる前に数秒間、ＶＢＩに挿入
された番組情報を、図１１に示すようにテレビジョン受
信機５３の表示画面に表示する。

【００６４】図１２（Ａ）乃至（Ｃ）は番組情報を検索
するときの表示例を示す説明図である。すなわち、図１
２（Ａ）はカテゴリ別に表示させたもので、この中から
検索したいカテゴリをリモコン５７のシフトキー、ある
いはテンキー等を用いて選択する。例えば３・スポーツ
を選択したとすると、図１２（Ｂ）に示すようにスポー
ツの種類別に表示される。さらに、サッカーを選択する
と図１２（Ｃ）に示すようなサッカーの番組情報だけが
表示され、この中から番組を選択してＶＴＲ予約などが
可能となる。

【００６５】従って以上説明したように本発明によれ
ば、大容量のデータ量である番組情報をテレビジョンな
どの画面に見たいときに表示したり、ＶＴＲ等のテレビ
ジョン周辺機器の制御を行うことができ、ある番組の開
始時間がずれた場合や番組そのものが変わった場合など
の変更があった番組に対して、受信装置側のデータベー
スを書き換えて内容を更新することにより、常に新しい
番組情報の表示や、テレビジョン周辺機器制御を行うこ
とができる。また、ＶＴＲ予約時にカード等の記憶媒体
に記憶されているチャンネル、タイトル、時間等の番組
情報をＶＴＲの映像信号のＶＢＩに書き込むことによっ
てＶＴＲ再生時に表示することができる。ＶＴＲの予約
更新の他の方法として、記憶媒体４９に記憶されている
番組情報のデータフォーマットの更新有無ビットで、更
新されたか更新されていないかを判断し更新されていれ
ば、録画する前に記憶媒体４９に記憶されているデータ
を予約メモリ７３に供給するという方法を用いても良
い。

【００６６】上述してきたように、本実施例によれば番
組情報を大容量のデータを有する蓄積手段より得て、少
なくとも変更のあった番組情報を衛星放送、地上波放送
或いはＣＡＴＶ等の任意のデータ伝送手段で伝送し、受
信装置側では、これらデータ伝送手段で伝送された番組
変更情報を用いてテレビジョン番組情報の格納されたデ
ータ蓄積手段のデータ内容を適宜更新するようにして、
常に最新の番組情報を確保することができ、さらに所望
とする番組を誤りなく見たいときにはこれら番組情報を
テレビジョンの表示画面に表示でき、またこの番組情報
を用いてＶＴＲの番組予約や、番組に変更があった場合
の予約の自動更新などのテレビジョン周辺機器の自動制
御も可能とすることができる。

【００６７】

【発明の効果】以上説明したように、本発明の番組情報
送信装置及びその受信装置によれば、少なくとも変更の
あった番組情報を受信装置に提供し、また受信装置の番
組情報の内容を常に最新のものに更新することができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明に係る番組情報送信装置の第１の実施例
を示すブロック図である。

【図２】本発明に係る番組情報送信装置の第２の実施例
を示すブロック図でる。

【図３】本発明に係る番組情報受信装置の第１の実施例
を示すブロック図である。

【図４】本発明に係る番組情報受信装置の第２の実施例
を示すブロック図である。

【図５】ＶＢＩに挿入されている変更情報を説明するた
めの説明図である。

【図６】ＶＢＩに挿入されている変更情報を説明するた
めの説明図である。

【図７】図３、図４及び図９に示す記憶媒体４９に記憶
されるデータフォーマットの一例を示す説明図である。

【図８】（Ａ）乃至（Ｃ）は図３、図４及び図９に関
し、作用及び動作を説明するための図である。

【図９】本発明に係る番組情報受信装置の第３の実施例
を示すブロック図である。

【図１０】リモコン送信機の外観形状を示す図である。

【図１１】ＶＢＩに挿入された番組情報をＶＴＲで再生
した場合の表示例を示す図である。

【図１２】（Ａ）乃至（Ｃ）は番組情報を検索するとき
の表示例を示す図である。

【図１３】従来の番組情報表示及び制御装置を示すブロ
ック図である。

【符号の説明】

１…第１のデータ格納装置，３…データ修正装置，５…
第２のデータ格納装置，７…データ挿入装置，９…同期
回路，１１…ＶＴＲ，１３…切換回路，１５…変調回
路，１７…出力端子，２１…下り回線用変調回路，２３
…混合回路，２５…出力端子，３１…入力端子，３３…
チューナ，３５…復調回路，３７…セレクタ，３９…同
期回路，４１…タイミング信号発生回路，４３…キャラ
クタゼネレータ，４５…制御部，４７…データ抽出回
路，４９…記憶媒体，５１…出力端子，５３…テレビジ
ョン受信機，５５…リモコンインターフェース，５７…
リモコン，６１…下り回線データ受信回路，６９…スイ
ッチ，７１…時計，７３…予約メモリ，７５…ＶＴＲ制
御部，７７…スイッチ，７９…ＶＴＲ。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 吉田 治 神奈川県横浜市磯子区新杉田町８番地 株 式会社東芝映像メディア技術研究所内

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 予め受信側にテレビジョン放送の番組に
   係る番組情報が用意されるとき、この番組情報の内容を
   変更するための変更情報を供給する供給手段と、 この供給手段から供給される変更情報をテレビジョン信
   号に挿入して送出する送出手段とを有することを特徴と
   する番組情報送信装置。
2. 【請求項２】 受信側にテレビジョン放送の番組に係る
   番組情報を供給する番組情報供給手段と、 この番組情報供給手段で受信側に供給された番組情報の
   内容を変更するための変更情報を供給する変更情報供給
   手段と、 前記番組情報供給手段と変更情報供給手段から供給され
   る番組情報及び変更情報を適宜テレビジョン信号に挿入
   して送出する送出手段とを有することを特徴とする番組
   情報送信装置。
3. 【請求項３】 テレビジョン放送の番組に係る番組情報
   を格納する番組情報格納手段と、 伝送されるテレビジョン放送を受信して番組情報の内容
   を変更するための変更情報を抽出する抽出手段と、 この抽出手段で抽出された変更情報を基に格納手段に格
   納される番組情報の内容を変更する変更手段とを有する
   ことを特徴とする番組情報受信装置。
4. 【請求項４】 テレビジョン放送の番組に係る番組情報
   を格納する番組情報格納手段と、 この番組情報格納手段に格納される番組情報の内、所定
   の番組情報を選択する選択手段と、 この選択手段で選択された番組情報を記憶する選択番組
   情報記憶手段と、 放送される番組を記録媒体に記録しうる記録手段で番組
   を記録する際に、選択番組情報記憶手段と番組情報格納
   手段に記憶される番組情報を適宜前記記録媒体に記録
   し、変更する制御を行う記録制御手段とを有することを
   特徴とする番組情報受信装置。
5. 【請求項５】 記録媒体に記録された番組を再生する際
   に、当該記録媒体における番組情報の記録状態を検出す
   る検出手段と、 この検出手段で記録媒体に所定の番組情報が記録されて
   いることが検出されたときには当該番組情報を表示手段
   で表示するための制御を行う表示制御手段とを有するこ
   とを特徴とする番組情報受信装置。