JPH0776789A - 塩化カリウム水溶液の電解方法 - Google Patents

塩化カリウム水溶液の電解方法

Info

Publication number
JPH0776789A
JPH0776789A JP6182527A JP18252794A JPH0776789A JP H0776789 A JPH0776789 A JP H0776789A JP 6182527 A JP6182527 A JP 6182527A JP 18252794 A JP18252794 A JP 18252794A JP H0776789 A JPH0776789 A JP H0776789A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
potassium
sulfate
potassium chloride
sulphate
precipitation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP6182527A
Other languages
English (en)
Inventor
Ruediger Hoenigschmid-Grossich
ヘーニヒシュミット−グロシッヒ リューディガー
Peter Dr Schmittinger
シュミッティンガー ペーター
Ingo Stahl
シュタール インゴ
Karl R Wambach-Sommerhoff
ライナー ヴァムバッハ−ゾンマーホフ カール
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Huels AG
Original Assignee
Huels AG
Chemische Werke Huels AG
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Huels AG, Chemische Werke Huels AG filed Critical Huels AG
Publication of JPH0776789A publication Critical patent/JPH0776789A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B1/00Electrolytic production of inorganic compounds or non-metals
    • C25B1/01Products
    • C25B1/34Simultaneous production of alkali metal hydroxides and chlorine, oxyacids or salts of chlorine, e.g. by chlor-alkali electrolysis
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01DCOMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
    • C01D3/00Halides of sodium, potassium or alkali metals in general
    • C01D3/14Purification
    • C01D3/16Purification by precipitation or adsorption
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C01INORGANIC CHEMISTRY
    • C01DCOMPOUNDS OF ALKALI METALS, i.e. LITHIUM, SODIUM, POTASSIUM, RUBIDIUM, CAESIUM, OR FRANCIUM
    • C01D5/00Sulfates or sulfites of sodium, potassium or alkali metals in general
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C25ELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES; APPARATUS THEREFOR
    • C25BELECTROLYTIC OR ELECTROPHORETIC PROCESSES FOR THE PRODUCTION OF COMPOUNDS OR NON-METALS; APPARATUS THEREFOR
    • C25B15/00Operating or servicing cells
    • C25B15/08Supplying or removing reactants or electrolytes; Regeneration of electrolytes

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Inorganic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Electrochemistry (AREA)
  • Metallurgy (AREA)
  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)
  • Electrolytic Production Of Metals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 塩化カリウム水溶液を電解する新規方法を提
供する。 【構成】 該方法は、硫酸イオンを塩化カリウム水溶液
から、硫酸カリウムとして及び/又は硫酸カリウムを含
有する塩混合物として及び/又は硫酸カリウムを含有す
る化合物として沈殿させることにより除去することより
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、塩化カリウム水溶液を
電解する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】塩化カリウムの電解では、高純度の塩化
カリウム水溶液が使用される。塩化カリウム溶液を製造
するためには、塩化カリウム塩を水中に溶解させて、い
わゆる粗製ブラインが得られ、引続き精製する。使用し
た塩化カリウム塩により粗製ブライン中に導入された不
純物、例えばカルシウム−、マグネシウム−、鉄−及び
硫酸イオンを沈殿−及び濾過工程で除去する。その際、
溶液としての沈殿反応薬を粗製ブラインの主流又は分流
に、飽和工程の前又は直後に加える。マグネシウム及び
鉄は水酸化物として苛性カリ液を添加することにより、
カルシウムは炭酸カルシウムとして炭酸カリウムを添加
することにより沈殿させる。
【0003】電解処理において硫酸イオン濃度が上昇す
ると(SO4 2~/リットル>10g)、塩素中の酸素濃
度が上昇するので、硫酸イオンを粗製ブラインから除去
することは特に重要である。
【0004】硫酸イオンを粗製ブラインから、例えばC
aSO4ないしはCaSO4×2H2Oとして沈殿させる
ことにより除去することは公知である。ドイツ国特許第
1209562号明細書によれば、アルカリ金属塩化物
ブラインから、CaOないしはCa(OH)2及びソー
ダを添加することにより2工程処理でマグネシウムを水
酸化マグネシウムとして、硫酸イオンをCaSO4とし
て及び残りの不純物を炭酸塩として沈殿させる。
【0005】ドイツ国特許第3805266号明細書に
は、アルカリ金属塩化物ブラインから硫酸を除去する方
法が開示されており、その際、硫酸イオンを、分流中で
CaO懸濁液を添加することにより、2〜9のpH値
で、CaSO4×2H2Oとして沈殿させる。
【0006】もちろん硫酸イオンをCaSO4ないしは
CaSO4×2H2Oとして除去する際に、沈殿化学薬品
(CaCl2、Ca(OH)2)の付加的な添加が必要で
ある。というのも利用できずに廃棄処理すべきスラッジ
の量が増加するからである。電解処理を妨害するCa++
イオンの濃度も上昇させる。
【0007】硫酸イオンを粗製ブラインから除去するた
めに非常にしばしば使用される方法は、沈殿剤として塩
化バリウム又は炭酸バリウムを用いた硫酸バリウムとし
ての沈殿である(Ullmanns Encyklopaedia der technis
hcen Chemie, 第 9 巻、第 4版、p.339 参照)。しかし
ながら、該方法は以下の欠点を有する。
【0008】バリウム塩、BaCl2ないしはBaCO3
は有毒なので、これらの塩に関連して特別の保護措置が
必要である。
【0009】バリウム塩は高価である。
【0010】濾別したフィルタースラッジは、硫酸バリ
ウムの他になお不溶の塩化バリウムないしは炭酸バリウ
ムの残留分を含有する。
【0011】濾過工程による回避できないバリウムイオ
ンの通過の際に、BaSO4沈殿物が活性化チタンアノ
ード上に形成される。該沈殿物は電池電圧を高め、ひい
ては高い電気コストを生ぜしめる。更に、チタンアノー
ドの寿命を短縮させ、このことが高い反応コストを惹起
する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の課題
は、硫酸イオンを塩化カリウム溶液から特に経済的にか
つ環境を保護する方法で除去することによる塩化カリウ
ム水溶液の電解方法を開発することであった。
【0013】
【課題を解決するための手段】ところで、驚異的にも硫
酸イオンを塩化カリウム水溶液から硫酸カリウムとして
及び/又は硫酸カリウムを含有する塩混合物として及び
/又は硫酸カリウムを含有する化合物として沈殿させる
ことにより特に経済的にかつ環境を保護する方法で除去
することができることを見出した。
【0014】従って、本発明の対象は、硫酸イオンを塩
化カリウム水溶液から、硫酸カリウムとして及び/又は
硫酸カリウムを含有する塩混合物及び/又は硫酸カリウ
ムを含有する化合物として沈殿させることにより除去す
ることを特徴とする、塩化カリウム水溶液を電解する方
法である。
【0015】硫酸イオンは、塩化カリウム水溶液から水
酸化物イオン−及び/又は炭酸イオン濃度を高めること
により、硫酸カリウムとして及び/又は硫酸カリウムを
含有する塩混合物として及び/又は硫酸カリウムを含有
する化合物として沈殿させることにより除去することが
できる。
【0016】その際、硫酸イオンを塩化カリウム水溶液
から、有利には水酸化カリウム及び/又は炭酸カリウム
を添加することにより除去する。水酸化カリウム及び炭
酸カリウムは、固体の形でも水溶液でも塩化カリウム水
溶液に添加することができるが、水溶液として添加する
のが有利である。溶液中に含有される塩化カリウムの添
加すべき水酸化カリウムに対する量比は8:1〜2:
1、特に有利には4:1〜2.5:1である。
【0017】炭酸カリウムを添加するには、有利には溶
液中に含有される塩化カリウムの添加すべき炭酸カリウ
ムに対する量比は2.5:1〜5:1、特に有利には
3:1〜4.5:1である。
【0018】別の変法では、硫酸イオンを塩化カリウム
水溶液から、炭酸水素イオン濃度又は炭酸水素イオン濃
度と炭酸イオン濃度を高めることにより、硫酸カリウム
として及び/又は硫酸カリウムを含有する塩混合物とし
て及び/又は硫酸カリウムを含有する化合物として沈殿
させることにより除去する。その際、硫酸イオンを塩化
カリウム水溶液から、有利には炭酸水素カリウム又は炭
酸水素カリウムと炭酸カリウムの混合物を添加すること
により除去する。炭酸水素カリウムないしは炭酸カリウ
ムとの混合物は、固体の形でも水溶液でも塩化カリウム
水溶液に加えることができるが、固体の形で加えるのが
有利である。
【0019】硫酸カリウムム及び/又は硫酸カリウムを
含有する塩混合物及び/又は硫酸カリウムを含有する化
合物の沈殿は、なお付加的な沈殿剤の添加によっても補
助することができる。好適には、なお付加的な沈殿剤と
して塩化カルシウムを添加することができる。
【0020】沈殿の際に、硫酸カリウム種結晶を添加す
るのが有利である。沈殿した硫酸カリウム及び/又は硫
酸カリウムを含有する塩混合物及び/又は硫酸カリウム
を含有する化合物は一般的には結晶した形で析出し、か
つ良好に濾別することができる。過剰の塩化カリウムを
共沈させないために、好適には硫酸カリウム及び/又は
硫酸カリウムを含有する塩混合物及び/又は硫酸カリウ
ムを含有する化合物の沈殿の際に、塩化カリウム水溶液
の温度が塩化カリウムの飽和温度を上回るべきであっ
た。
【0021】溶液中に含有される塩化カリウムが添加す
べき水酸化カリウムに対して同じ量比の場合には、沈殿
温度が上昇するにつれて沈殿した硫酸カリウムの純度が
高まる、すなわち塩化カリウムの共沈は低下する。もち
ろん、排出される硫酸カリウムの収率は極僅かに低下す
る。沈殿した塩化カリウムの良好な収率を達成するため
には、沈殿温度を高く設定するほど、塩化カリウムの水
酸化カリウムに対する量比を低く選択すべきであった。
【0022】本発明による方法では、塩化カリウムの電
解をアマルガム法又はダイヤフラム法もしくは隔膜法に
より実施することができる。
【0023】図1には、例として従来技術のアマルガム
法による塩化カリウム電解の塩化カリウムブラインの循
環が示されている。
【0024】塩溶解槽1中で、不純物としてカルシウム
−、マグネシウム−、鉄−及び硫酸イオンを有する固体
塩化カリウム(X)を稀薄ブライン又は水に溶解させ
て、いわゆる粗製ブライン(a)が得られる。次いで、
該粗製ブライン(a)に塩化バリウムないしは炭酸バリ
ウム(b)を加え、次いで沈殿容器2内で、不純物を沈
殿させる。次いでフィルター3を用いて、沈殿した沈殿
物(c)から水酸化鉄、水酸化マグネシウム、炭酸カル
シウム及び硫酸バリウムを濾別し、濾液、精製された塩
化カリウムブラインに塩酸(d)を加え、電解槽4に供
給する。電解槽4の後で、いわゆる稀薄ブライン(e)
が得られ、これを塩酸(f)で酸性にし、次いで脱塩素
化槽5に供給する。脱塩素化した稀薄ブラインに、引続
きなお水酸化カリウム(g)及び炭酸カリウム(h)を
加え、次いで塩溶解槽に戻して、塩化カリウムブライン
の循環が完了する。水酸化カリウム(g)及び炭酸カリ
ウム(h)を塩溶解槽1の後に粗製ブライン(a)に加
えることも可能である。
【0025】本発明による方法の有利な変法は、硫酸イ
オンを稀薄ブラインから硫酸カリウムとして及び/又は
硫酸カリウムを含有する塩混合物として及び/又は硫酸
カリウムを含有する化合物として沈殿させることにより
除去する方法である。稀薄ブラインとは、電解により得
られる、塩化カリウムを減少させた塩化カリウムブライ
ンであると解される。
【0026】硫酸イオンを稀薄ブラインの分流から除去
するのが特に有利である。本発明による方法では、水酸
化物として沈殿可能なイオン、例えばMg−及びFe−
イオンを沈殿させるのに必要な水酸化カリウムの量を完
全に又は部分的に稀薄ブラインの分流に加えることがで
き、該分流から硫酸カリウムを分離する。
【0027】例えば、塩化カリウム約20〜25重量%
及び硫酸カリウム約1.5〜2重量%を含有する稀薄ブ
ラインの分流に、水酸化カリウムを固体又は溶解した形
で、場合により炭酸カリウムを付加的に添加して30〜
50℃の沈殿温度で加える、その際、塩化カリウムの添
加すべき水酸化カリウムに対する量比は8:1〜2:1
である。緩慢に撹拌しながら、場合により種結晶として
硫酸カリウム結晶を添加しながら硫酸カリウムを沈殿さ
せ、濾過する。アルカリ性にした稀薄ブラインに相当す
る該濾液は、稀薄ブラインの主流に再度規則的に計量供
給することができる。引続き、必要の場合には稀薄ブラ
インの主流のpH値を、更に水酸化カリウムを添加する
ことにより必要とされる値8〜12.5に調整すること
ができる。
【0028】図2には、例としてアマルガム法による塩
化カリウム電解の塩化カリウムブラインの循環が示され
ており、本発明により硫酸イオンを稀薄ブラインの分流
から硫酸カリウムとして沈殿させることにより除去す
る。
【0029】従来技術による方法とは異なり、粗製ブラ
イン(a)に塩化バリウムも炭酸バリウム(b)も加え
ないので、従ってフィルター3を用いて濾別した沈殿物
(c)もまた硫酸バリウムを含有しない。本発明による
方法では、脱塩素化槽5の後で稀薄ブライン(e)の分
流を主流から分岐させ、沈殿容器6内で、水酸化物とし
て沈殿可能なイオン、例えばMg−及びFeイオンを沈
殿させるために必要な量の水酸化カリウム(i)の部分
量Y(Y≦1)を加える。引続き、沈殿した硫酸カリウ
ム(k)をフィルター7を用いて濾別し、該濾液(l)
を再度稀薄ブライン(e)の主流に加える。次いで、該
稀薄ブライン(e)を水酸化物の沈殿に必要な水酸化カ
リウム(m)の残量(1−Y)並びに炭酸カリウム
(h)を加え、再度塩溶解槽1に戻して、塩化カリウム
ブラインの循環を完了する。水酸化カリウム(m)の残
量(1−Y)並びに炭酸カリウム(h)を塩溶解槽1の
後で粗製ブラインに加えることも可能である。
【0030】本発明による方法を用いて、容易に、本来
稀薄ブラインの分流中に含有される硫酸カリウムの約8
0%までを排出することができる。いずれにせよ該粗製
物により硫酸カリウムが塩化カリウム電解の塩化カリウ
ムブラインの循環に導入されるほど大量の硫酸カリウム
を排出することができる。
【0031】本発明による方法は、従来技術による方法
とは異なり以下の利点を有する。
【0032】高価な沈殿剤(例えばバリウム塩)を節約
する。
【0033】有毒なバリウム塩との関わりを回避する。
【0034】平均的な電池電圧を低下させ、ひいては電
気コストを節約する。
【0035】アノードの寿命を延長させる。
【0036】硫酸カリウムの分離された排出物を経済的
に利用することが可能である。沈殿した結晶化硫酸カリ
ウムは、例えば肥料工業で使用される有価物質である。
【0037】沈殿するフィルタースラッジの量は減少
し、このことが廃棄処理コストの節約を生ぜしめる。
【0038】フィルタースラッジはバリウム塩不含であ
り、このことが環境保護に非常に貢献する。
【0039】
【実施例】次に、本発明を以下の実施例につき詳細に説
明する。
【0040】例1 pH値10.5〜11を有し、かつKCl 23.3重
量%及びK2SO4 1.78重量%を含有する塩化カリ
ウム稀薄ブライン1.5m3(1741.9kgに相
当)を、分流として塩化カリウム電解からの稀薄ブライ
ンの主流から分岐させ、次いで沈殿容器内で49.6重
量%の苛性カリ液242.8kgを50℃の温度で加え
た。KClのKOHに対する量比は3.36:1であっ
た。K2SO4種結晶を添加した後、撹拌しながら35℃
の沈殿温度に冷却し、沈殿したK2SO4結晶を濾別し、
29℃の温度に冷却される濾液中の後沈殿物を最初のK
2SO4結晶と一緒にした。得られた濾液中で使用した苛
性カリ液は実際に完全に再確認された。該濾液を稀薄ブ
ラインの主流に再度戻した。
【0041】K2SO4結晶体の量は9.97kgであっ
た。該結晶体は、以下のように組成されていた。
【0042】K2SO4 95.8重量%、KCl 1.
3重量%、残り水。K2SO4 9.55kgの収量は、
本来稀薄ブラインの分流中に含有されるK2SO4の量の
30.8%に相当する。
【0043】例1は、K2SO4を非常に純粋な形で稀薄
ブラインから排出することができることを示している。
【0044】例2 pH値10.5〜11を有し、かつKCl 23.8重
量%及びK2SO4 1.69重量%を含有する塩化カリ
ウム稀薄ブライン1.5m3(1753.3kgに相
当)を、分流として塩化カリウム電解からの稀薄ブライ
ンの主流から分岐させ、次いで沈殿容器内で50重量%
の苛性カリ液310.7kgを50℃の温度で加えた。
KClのKOHに対する量比は2.68:1であった。
2SO4種結晶を添加した後、撹拌しながら32℃の沈
殿温度に冷却し、沈殿したK2SO4結晶体を濾別し、2
9℃の温度に冷却される濾液中の後沈殿物を最初のK2
SO4結晶体と一緒にした。得られた濾液中で使用した
苛性カリ液は実際に完全に再確認された。該濾液を稀薄
ブラインの主流に再度戻した。
【0045】K2SO4結晶の量は54.8kgであっ
た。該結晶は以下のように組成されていた。
【0046】K2SO4 27.94重量%、KCl 6
7.07重量%、残り水。K2SO415.31kgの収
量は、本来稀薄ブラインの分流中に含有されるK2SO4
の量の51.7%に相当する。
【0047】例2は、K2SO4を高い収率で稀薄ブライ
ンから排出することができることを示している。
【0048】例3 pH値10.5〜11を有し、かつKCl 23.2重
量%及びK2SO4 1.74重量%を有する塩化カリウ
ム稀薄ブライン1.5m3(1740.6kgに相当)
を、分流として塩化カリウム電解からの稀薄ブラインの
主流から分岐させ、次いで沈殿容器内で49.6重量%
の苛性カリ液303.1kgを50℃の温度で加えた。
KClのKOHに対する量比は2.68:1であった。
2SO4種結晶を添加した後、撹拌しながら37℃の沈
殿温度に冷却し、沈殿したK2SO4結晶を濾別した。約
38℃の温度に維持された濾液中では、僅少量の第2の
結晶が晶出したにすぎなかった。これを最初のK2SO4
結晶と一緒にした。使用された苛性カリ液の量は、得ら
れた濾液中で実際に完全に再確認された。該濾液を稀薄
ブラインの主流に再度戻した。
【0049】K2SO4結晶の量は12.1kgであっ
た。該結晶は、以下のように組成されていた。
【0050】K2SO4 98.84重量%、KCl
0.99重量%、残り水。K2SO411.96kgの収
量は、本来稀薄ブラインの分流中に含有されるK2SO4
量の39.4%に相当する。
【0051】例3は、K2SO4を非常に純粋な形で、か
つ同時に高い収率で稀薄ブラインから排出することがで
きることを示している。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来技術による塩化カリウム水溶液電解を実施
する方法のフローチャートである。
【図2】本発明による塩化カリウム水溶液電解を実施す
る方法のフローチャートである。
【符号の説明】
1 塩溶解槽、 2,6 沈殿容器、 3,7 フィル
ター、 4 電解槽、5 脱塩素化槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 インゴ シュタール ドイツ連邦共和国 フェルマー シュタウ フェンベルクシュトラーセ 31 (72)発明者 カール ライナー ヴァムバッハ−ゾンマ ーホフ ドイツ連邦共和国 バート ヘルスフェル ト ベルベリッツェンヴェーク 44アー

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塩化カリウム水溶液を電解する方法にお
    いて、硫酸イオンを塩化カリウム水溶液から、硫酸カリ
    ウムとして及び/又は硫酸カリウムを含有する塩混合物
    として及び/又は硫酸カリウムを含有する化合物として
    沈殿させることにより除去することを特徴とする、塩化
    カリウム水溶液の電解方法。
  2. 【請求項2】 硫酸イオンを塩化カリウム水溶液から、
    水酸化物イオン−及び/又は炭酸イオン濃度を高めるこ
    とにより硫酸カリウムとして及び/又は硫酸カリウムを
    含有する塩混合物として及び/又は硫酸カリウムを含有
    する化合物として沈殿させることにより除去する、請求
    項1記載の方法。
  3. 【請求項3】 硫酸イオンを塩化カリウム水溶液から、
    水酸化カリウム及び/又は炭酸カリウムを添加すること
    により除去する、請求項2記載の方法。
  4. 【請求項4】 硫酸イオンを塩化カリウム水溶液から、
    炭酸水素イオン濃度又は炭酸水素イオン濃度と炭酸イオ
    ン濃度を高めることにより、硫酸カリウムとして及び/
    又は硫酸カリウムを含有する塩混合物として及び/又は
    硫酸カリウムを含有する化合物として沈殿させることに
    より除去する、請求項1記載の方法。
  5. 【請求項5】 硫酸イオンを塩化カリウム水溶液から、
    炭酸水素カリウム又は炭酸水素カリウムと炭酸カリウム
    からなる混合物を添加することにより除去する、請求項
    4記載の方法。
  6. 【請求項6】 硫酸カリウム及び/又は硫酸カリウムを
    含有する塩混合物及び/又は硫酸カリウムを含有する化
    合物の沈殿を、なお付加的な沈殿剤を添加することによ
    り補助する、請求項1から5までのいずれか1項記載の
    方法。
  7. 【請求項7】 なお付加的な沈殿剤として塩化カルシウ
    ムを添加する、請求項6記載の方法。
  8. 【請求項8】 沈殿の際に硫酸カリウム種結晶を添加す
    る、請求項1から7までのいずれか1項記載の方法。
  9. 【請求項9】 硫酸カリウム及び/又は硫酸カリウムを
    含有する塩混合物及び/又は硫酸カリウムを含有する化
    合物を沈殿させる際の塩化カリウム水溶液の温度が塩化
    カリウムの飽和温度を上回る、請求項1から8までのい
    ずれか1項記載の方法。
  10. 【請求項10】 硫酸イオンを硫酸カリウムとして及び
    /又は硫酸カリウムを含有する塩混合物として及び/又
    は硫酸カリウムを含有する化合物として沈殿させること
    により稀薄ブラインから除去する、請求項1から9まで
    のいずれか1項記載の方法。
  11. 【請求項11】 硫酸イオンを稀薄ブラインの分流から
    除去する、請求項10記載の方法。
  12. 【請求項12】 溶液中に含有される塩化カリウムの添
    加すべき水酸化カリウムに対する量比が8:1〜2:1
    である、請求項11記載の方法。
  13. 【請求項13】 塩化カリウムの電解をアマルガム法又
    はダイヤフラム法もしくは隔膜法により行う、請求項1
    〜12までのいずれか1項記載の方法。
JP6182527A 1993-08-04 1994-08-03 塩化カリウム水溶液の電解方法 Pending JPH0776789A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE4326128.0 1993-08-04
DE4326128A DE4326128A1 (de) 1993-08-04 1993-08-04 Verfahren zur Elektrolyse einer wäßrigen Kaliumchlorid-Lösung

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0776789A true JPH0776789A (ja) 1995-03-20

Family

ID=6494418

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP6182527A Pending JPH0776789A (ja) 1993-08-04 1994-08-03 塩化カリウム水溶液の電解方法

Country Status (7)

Country Link
US (1) US5482696A (ja)
EP (1) EP0638518B1 (ja)
JP (1) JPH0776789A (ja)
KR (1) KR950006029A (ja)
CA (1) CA2129280A1 (ja)
DE (2) DE4326128A1 (ja)
ES (1) ES2117982T3 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114487A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 久慶 ▲福▼▲楊▼ 電気分解を利用した電解装置及びこれの気液分離装置
KR102478870B1 (ko) * 2021-08-06 2022-12-16 리튬 아크 홀딩 비.브이. 수산화리튬 및 탄산리튬의 제조

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
FR2782709B1 (fr) * 1998-08-26 2001-02-02 Solvay Procede pour la production de cristaux de chlorure de sodium
US6962662B2 (en) * 2000-07-13 2005-11-08 Stephen Ray Wurzburger Process for treating lightly contaminated acid mine water
US6478971B1 (en) 2000-09-21 2002-11-12 Cargill, Incorporated Process for removing sulfate from an aqueous salt solution
ATE357960T1 (de) * 2002-03-08 2007-04-15 Mueller Drm Ag Verfahren zur kontinuierlichen filtration einer rohsole für die verwendung in der chlor-alkali elektrolyse
US20110024359A1 (en) * 2009-07-29 2011-02-03 General Electric Company Method for removing chloride from aqueous solution
DE102010012386A1 (de) 2010-03-22 2011-09-22 Jörg Beckmann Verfahren zur Herstellung eines polymeren Kunststoffs sowie ein damit hergestelltes Erzeugnis
TWI406820B (zh) * 2010-08-17 2013-09-01 Univ Nat Taipei Technology Treatment of chlorine - containing wastewater
US20140008305A1 (en) * 2012-06-04 2014-01-09 Halosource, Inc. Method for removing sulfate anions from an aqueous solution
US9869028B2 (en) 2012-08-22 2018-01-16 Chemetics Inc. Side stream removal of impurities in electrolysis systems
EP3400322B1 (en) * 2016-03-01 2022-06-08 Siemens Aktiengesellschaft A technique for activating sulfur-based electrode for an electrolyser
CN112591770B (zh) * 2020-10-09 2024-03-26 上海氯德新材料科技有限公司 淡盐水提纯分离硫酸钾的生产工艺及装置
CN114774948B (zh) * 2022-03-18 2024-02-06 西安吉利电子新材料股份有限公司 一种一步法电解氯化钾制取电子级氢氧化钾及多种电子化学品的方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CH396858A (de) * 1959-05-15 1965-08-15 Ciba Geigy Verfahren zum Reinigen von Sole
US3271106A (en) * 1963-10-09 1966-09-06 Int Minerals & Chem Corp Production of potassium sulfate and potassium chloride
US3941667A (en) * 1975-03-21 1976-03-02 Friedrich Uhde Gmbh Method for the reprocessing of cell liquor from diaphragm cell electrolysis plants
DE2709728C2 (de) * 1977-03-05 1981-10-29 Bayer Ag, 5090 Leverkusen Verfahren zur Herstellung von Chlor und Alkalihydroxid durch Elektrolyse unter Einsatz von calcium- und/oder sulfathaltigem Rohsalz
JPS5565372A (en) * 1978-11-10 1980-05-16 Asahi Glass Co Ltd Electrolyzing method of aqueous potassium chloride solution
DE3805266A1 (de) * 1988-02-19 1989-08-24 Wacker Chemie Gmbh Verfahren zur sulfatentfernung aus alkalichlorid-sole

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009114487A (ja) * 2007-11-02 2009-05-28 久慶 ▲福▼▲楊▼ 電気分解を利用した電解装置及びこれの気液分離装置
KR102478870B1 (ko) * 2021-08-06 2022-12-16 리튬 아크 홀딩 비.브이. 수산화리튬 및 탄산리튬의 제조
KR20230022144A (ko) * 2021-08-06 2023-02-14 리튬 아크 홀딩 비.브이. 수산화리튬 및 탄산리튬의 제조

Also Published As

Publication number Publication date
DE4326128A1 (de) 1995-02-09
DE59405881D1 (de) 1998-06-10
CA2129280A1 (en) 1995-02-05
KR950006029A (ko) 1995-03-20
EP0638518A3 (de) 1995-03-08
EP0638518B1 (de) 1998-05-06
ES2117982T3 (es) 1998-09-01
EP0638518A2 (de) 1995-02-15
US5482696A (en) 1996-01-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4405465A (en) Process for the removal of chlorate and hypochlorite from spent alkali metal chloride brines
JPH0776789A (ja) 塩化カリウム水溶液の電解方法
US6143260A (en) Method for removing magnesium from brine to yield lithium carbonate
US4115219A (en) Brine purification process
US4747917A (en) Scale-free process for purifying concentrated alkali metal halide brines containing sulfate ions as an impurity
US6210589B1 (en) Process for removing fluoride from wastewater
CN108468065A (zh) 一种氯酸钠和氯碱联合脱硝工艺
EP0025334A1 (en) Chromate removal from concentrated chlorate solution by chemical precipitation
US4839003A (en) Process for producing alkali hydroxide, chlorine and hydrogen by the electrolysis of an aqueous alkali chloride solution in a membrane cell
CN108529562A (zh) 一种氯酸钠母液膜法冷冻脱硝工艺
CN109022784B (zh) 一种从铜电解液除去铋、砷、锑的方法
US4636376A (en) Sulfate removal from alkali metal chlorate solutions
CA2037718C (en) Sulfate removal from alkali metal chlorate solutions and production of alkali metal chlorate including said removal
FI101530B (fi) Menetelmä sulfaatin erottamiseksi
GB1154420A (en) Process for Recovering Mercury From a Sludge produced during Electrolysis of Alkali Chloride in a Mercury Cell
US4277447A (en) Process for reducing calcium ion concentrations in alkaline alkali metal chloride brines
CN109574175A (zh) 一种含氯化物溶液的治理方法
US4132759A (en) Method of purifying brine used in electrolysis by the amalgam process
US20180171496A1 (en) Side stream removal of impurities in electrolysis systems
US3753900A (en) Process for the removal of sulphate from brines
US3407128A (en) Process for the manufacture of chlorine, sodium hydroxide and hydrogen by the electrolysis of sodium chloride in mercury cells
US5356610A (en) Method for removing impurities from an alkali metal chlorate process
JPH03223429A (ja) 銀含有硝酸液からの銀の回収方法
US5350495A (en) Method for separating impurities from an aqueous alkali metal chlorate electrolyte
US4946565A (en) Process for the production of alkali metal chlorate