JPH0776493B2 - 移動建物の補強方法 - Google Patents

移動建物の補強方法

Info

Publication number
JPH0776493B2
JPH0776493B2 JP4232422A JP23242292A JPH0776493B2 JP H0776493 B2 JPH0776493 B2 JP H0776493B2 JP 4232422 A JP4232422 A JP 4232422A JP 23242292 A JP23242292 A JP 23242292A JP H0776493 B2 JPH0776493 B2 JP H0776493B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
house
building
rail
columns
reinforcing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP4232422A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0681492A (ja
Inventor
武士 熊野
Original Assignee
熊野武建設株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 熊野武建設株式会社 filed Critical 熊野武建設株式会社
Priority to JP4232422A priority Critical patent/JPH0776493B2/ja
Publication of JPH0681492A publication Critical patent/JPH0681492A/ja
Publication of JPH0776493B2 publication Critical patent/JPH0776493B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、既に構築されている
建物を土台から持上げて、移動先に移動させる工法に用
いられる移動建物の補強方法に関する。
【0002】
【従来の技術】区画整理などにより、現在、住んでいる
木造家屋の前の道路が拡張することがある。
【0003】このような場合、家屋の後方に余裕がある
ときは、家屋を現在の位置から後方へ退避した位置へ移
動して、道路の拡張に必要な部分を確保することとな
る。
【0004】こうした家屋を現在位置から目的の場所へ
移動する方法として、従来より、曳家工法と称される移
動工法が用いられる。
【0005】曳家工法は、ジャッキを用いて、まず、家
屋の片側を徐々に10cm程度、持上げ、ついで、すぐさ
ま家屋の土台の下にさまざまな木片を挟み込む。つぎ
に、ジャッキを据付けし直して、家屋のもう片側を徐々
に同様に持上げて、家屋の土台の下にさまざまな木片を
挟み込む。
【0006】この工程の繰り返しを利用して、鉄道用の
枕木を櫓状に組んでなる仮基礎を家屋の下部に築き、家
屋を所定高さに位置決める。
【0007】その後、この家屋の下部に、移動用として
鉄道用のレ−ルを敷設し、このレ−ルにロ−ラなどを用
いて据付けた後、この家屋をワイヤロ−プを介して手巻
きウインチなどに連結し、手巻きウインチによってワイ
ヤロ−プを巻上げることにより、家屋を所定の場所に施
工してある基礎にまで運ぶ。
【0008】運んだ後は、上記持上げ作業と反対の作業
で、家屋を基礎に据付けるようにしていた。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、こうした家
屋を傾斜させながら持上げる工法は、傾斜の影響を受け
て、箪笥など生活を営むに必要な家具が倒れたり、家具
の内部および上面に載せてある皿、花瓶などの壊れ物が
破損したりする。
【0010】そこで、上記工法は、通常、家屋の内部に
在る家具類、皿、花瓶といった小物類を外部に出して、
家屋の傾斜によって影響が無いようにしてから行うよう
にしていた。
【0011】ところが、このように家屋内部に在る物を
出すのは、大変な作業である。また生活に必要な物が全
て外部に出される上、家屋の移動にはある程度の日数を
必要とすることから、移動する家屋では通常の生活が営
めず、家屋に居住する人に対する負担はかなり大きい。
【0012】しかも、傾斜を繰返しながら家屋を持上げ
たり、下げたりする工法は、傾斜の際に加わる外力の影
響を受けて、家屋が変形したり歪んだりしやすく、現
在、住んでいる家屋をそのままの状態を保ちながら移動
するのは難しいとされている。
【0013】そこで、家屋の土台の下に架台を組み、こ
の架台を水平のまま、持上げることによって、家屋を基
礎から離すことが考えられる。
【0014】このような場合、複数のジャッキを用い
て、架台の各部を一様に持上げることとなる。
【0015】ところが、建築物には基礎から遊離する
と、建物の下部が特に不安定になるもの、例えば瓦葺き
屋根をもつ寺院、特に上部側が下部側に比べて重量が重
たい建物は、建物に加わる負荷の均衡が破れるから、基
礎から持上げるとき、目的地に移動するときなどの外力
の影響を受けると、柱が傾斜したり捩じれたりしやす
い。
【0016】こうした家屋には水平に持上げて移動させ
る工事が難しいとされ、このような家屋でも工事が良好
に進められるものが要望されている。
【0017】この発明は、このような事情に着目してな
されたもので、その目的とするところは、外力の影響を
受けやすい建物でも、水平に持上げて移動させる工事が
できるようにする移動建物の補強方法を提供することに
ある。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1に記載の移動建物の補強方法は、土台の下に
組んだ架台で建物を持上げて移動するとき、建物を持上
げる前に、前記建物において既に空間部分となっている
柱間の箇所に、同柱間に渡って枠状に構成された補強部
材を設け、建物の移動終了後、この補強部材を埋めるよ
うに、前記柱間の箇所に壁部材を設けたことにある。
【0019】
【作用】請求項1に記載の移動建物の補強方法による
と、建物を土台から遊離する前に、剛性の矯正が必要と
思われる部位となる、建物において既に柱間で空間部分
となっている鴨居上部の箇所に、同柱間に渡って枠状に
構成された補強部材を設ける。
【0020】そして、補強部材を設けた状態のまま、架
台を用いて建物を基礎から持上げ、目的地へ移動させ
る。
【0021】補強部材の組込みにより、基礎から遊離す
ると建物の下部が特に不安定になるような建物でも、補
強部材の補強効果により、柱の傾斜や捩じれが矯正さ
れ、安定した状態のまま、建物は基礎から離れ、目的地
に至ることとなる。
【0022】移動を終えたら、補強部材が組込まれた柱
間に、補強部材を埋めるように壁材を設ける。
【0023】これにより、補強部材は、壁の芯となって
外部から見えないように覆われ、以後、建物を外力の影
響から守る恒久的な補強となる。
【0024】
【実施例】以下、この発明を図1ないし図22に示す一
実施例にもとづいて説明する。
【0025】図面は、この発明の好適な家屋の移動工法
ならびに同工法に用いられる機器が示されている。
【0026】家屋の移動工法を説明しつつ、同移動工法
に用いられる各機器について説明していけば、図1は既
に構築されている木造の家屋(建物)である。この家屋
1は、例えば基礎2の位置から上方に土台3がある高床
式となっている。
【0027】今、この家屋1を、区画整理などにより、
現在の地点から左側の方向へ移動するものとする。
【0028】なお、この家屋1は、例えば寺院建築物な
どの建物のように上部側が下部側に比べて重たく、持上
げ時、走行時、下降時などで発生する応力に耐えられに
くいものとする。
【0029】この家屋1の移動作業には、まず、家屋1
を持上げ時、走行時、下降時などで発生する応力に耐え
るようにすることから始まる。
【0030】これには、まず、図20(a),(b)に
示されるように剛性の矯正が必要と思われる部位の柱
間、例えば家屋1の部屋において既に空間部分となって
いる支柱4i〜4k間の鴨居上側の箇所に補強枠91
(本願の補強部材に相当)を据付ける。同支柱4i〜4
k間が矩形の空間90であれば、同空間90を埋めるよ
うに補強枠91を柱部に固定する
【0031】補強枠91は、例えば図22(a)に示さ
れるように支柱間の大きさに対応して、アングル部材9
2を矩形枠に組んで、支柱4i〜4kに固定し、この矩
形枠に斜めに筋交93を設けた構造となっている。
【0032】この補強枠91の剛性補強による家屋1の
矯正により、家屋1の全体は、持上げ時、走行時、下降
時などで発生する応力に耐えるようになる。
【0033】なお、この作業は、後述する架台11を組
む工程の後に行ってもよい。
【0034】この後、基礎2から家屋1を遊離させる作
業に入る。
【0035】これには、まず、図1に示されるように家
屋1の腰板(図示しない)を取外して、家屋1の最外側
にあり、かつ土台3の下側の支柱4a〜4fの部分を、
基礎2と共に外部に露出させる。なお、5a〜5eは腰
板の取外しによって、土台3の下側の支柱4a〜4fで
囲まれる部位に生じた開口を示す。
【0036】つぎに、この家屋1に架台11を組付ける
工程に移る。
【0037】これには、まず、図2に示されるように家
屋1の土台3の下に、外部から複数本の鉄道用のレ−ル
6a〜6gを支柱4c〜4fの側方を通過するように、
X方向(図1中のみに図示)から挿通する。ついで、支
柱4aおよび支柱4cの側方に、先に土台3の下に挿入
したレ−ル6a〜6gと直角をなす格子状を組めるよう
に、支柱4a〜4fの配列にならい、複数本の鉄道用の
レ−ル7a,7bをY方向(図1中のみに図示)に沿っ
て配置する。すると、図3に示されるように各レ−ル6
a〜6g,7a,7bは、基礎2の上部に井桁状に配置
される。
【0038】この後、図11および図12に示されるU
ボルト8を用いて、図4中の各レ−ル6a〜6g,7
a,7bの交差している端部同志を固定する。
【0039】具体的には、図11中、(a)および
(b)に示されるように交差しているレ−ル部分同志の
周囲に、同交差部Aを下側から跨ぐようにして、Uボル
ト8を通し、このUボルト8の端部に帯板9を貫通させ
た後、各貫通端にナット10を螺挿することで、交差し
ているレ−ル部分同志を締結している。
【0040】これにより、家屋1の下には井桁状の架台
11が組付けられ、家屋1を土台3と共に下側から支え
ることができるようになる。
【0041】ついで、架台11で、家屋1の荷重を均等
に受けられるようにする。
【0042】これには、例えば家屋1の支柱4a〜4f
のうち力学的均衡のとれる位置の支柱、具体的には支柱
4b,4d,4e、さらには図4中、矢印で引出して示
す家屋1の内方側の支柱4g,4hを、一対の架台受1
2a,12bおよび架台受13a,13bを用いて、そ
れぞれ架台511に支えさせることでなされる。
【0043】この具体的な構造が図13および図14に
示されている。図13には架台受12a,12bの構造
が示され、図14には架台受13a,13bの構造が示
されている。
【0044】架台受12a,12bについて説明すれ
ば、これらはいずれも同じ構造となっている。
【0045】すなわち、15はL字形に構成された板部
材である。この板部材15の一方の壁、例えば垂直壁1
5aの外面は、支柱側面に密接する面、すなわち支柱4
b,4gに対する据付面17となっている。この据付面
17の中央には、多数の小突起、例えば略楔状の小突起
16が設けられていて、据付面17を支柱側面に対して
密接させるにしたがい、支柱4b,4gの側面に食込む
ようになっている。
【0046】小突起群を挟むようにして垂直壁15aの
両側には、一対のボルト貫通孔18,18が設けられて
いる。これらボルト貫通孔18,18間は、支柱4b,
4gの外形より大きなスパンに設定されていて、支柱4
b,4bの両側を同支柱を挟むようにしてボルト19が
挿通できるようにしてある。
【0047】また板部材15の他方の水平壁15bの長
さ寸法は、支柱両側を通過するレ−ル6a〜6gの上側
に対して交差する長さに設定されていて、同水平壁15
bの外面をレ−ル受部20としてある。すなわち、架台
受12a,12bは、レ−ル6側に水平壁15bが張出
すように支柱4b,4gに配置されると、レ−ル受部2
0が柱4b,4gに隣接するレ−ル部分の上側に交差す
るように配置される。
【0048】このように構成された架台受12a,12
bの据付けとしては、レ−ル6側に水平壁15bを張出
させ、かつ土台位置にレ−ル受部20が対応するように
して、各支柱4b,4gの側面部分に、各架台受12
a,12bの据付面17を配置する。この際、各据付面
17のボルト貫通孔18同志は、互いに対向するように
配置する。
【0049】ついで、架台受12a,12bの対向する
ボルト貫通孔18にそれぞれボルト19を挿入し、ボル
ト端にナット21を螺挿する。このナット締めにより、
図13に示されるように各架台受12a,12bは、各
支柱4b,4gを挟み込んでいく。と同時に小突起16
は支柱4b,4gの側面に食込み、各架台受12a,1
2bは各支柱4b,4hに固定される。
【0050】こうした据付けた各架台受12a,12b
のレ−ル受部20にて架台11を受けて、支柱4b,4
gを支えるようにしている。
【0051】なお、14は、垂直壁15aと水平壁15
bとの間に設けた補強用の三角形状の板材である。
【0052】また架台受13a,13bについて説明す
れば、これらもいずれも同じ構造となっている。
【0053】すなわち、23は断面がコ字形に構成され
たチャンネル部材である。このチャンネル部材23の側
壁23aの長さ方向中央の外面部分は、支柱側面に密接
する面、すなわち支柱4d,4e,4hに対する据付面
24となっている。この据付面24には、多数の小突
起、例えば略楔状の小突起25が設けられていて、据付
面24を支柱側面に対して密接させるにしたがい、支柱
4d,4e,4hに食込むようになっている。
【0054】小突起群を挟むようにして側壁23aの両
側には、一対のボルト貫通孔26,26が設けられてい
る。これらボルト貫通孔26,26間も、上記した架台
受12a,12bのときと同様、支柱4d,4e,4h
の外形より大きなスパンに設定されていて、支柱4d,
4e,4hの両側を同支柱を挟むようにしてボルト27
が挿通できるようにしてある。
【0055】またチャンネル部材23の長さ寸法は、支
柱両側を通過するレ−ル6a〜6gの上側に対して交差
する長さ設定されていて、チャンネル部材23の端壁2
3bをレ−ル受部28としてある。すなわち、架台受1
3a,13bは、レ−ル6側に張出すように支柱4d,
4e,4hに配置されると、レ−ル受部28が柱4d,
4e,4hに隣接するレ−ル部分の上側に交差するよう
に配置される。
【0056】このように構成された架台受13a,13
bの据付けとしては、レ−ル6側に両側を張出させ、か
つ土台位置にレ−ル受部28が対応するようにして、各
支柱4d,4e,4gの側面部分に、各架台受13a,
13bの据付面24を配置する。この際、各据付面24
のボルト貫通孔26,26同志は、互いに対向するよう
に配置する。
【0057】ついで、架台受13a,13bの対向する
ボルト貫通孔26にそれぞれボルト27を挿入し、ボル
ト端にナット29を螺挿する。このナット締めにより、
図14に示されるように各架台受13a,13bは、各
支柱4d,4e,4hを挟み込んでいく。と同時に小突
起16は支柱4d,4e,4hの側面に食込み、各架台
受13a,13bは各支柱4d,4e,4hに固定され
る。
【0058】こうした据付けた各架台受13a,13b
のレ−ル受部28にて架台11を受けて、支柱4d,4
e,4hを支えるようにしている。
【0059】この後、図5に示されるように架台11を
組付けた家屋1に、家屋1を遊離させるための機器をセ
ットする。
【0060】これには、まず、家屋1の角部(隅部)の
4カ所、家屋1の構造上、力学的均衡のとれる部位、本
実施例では家屋1の支柱4dの1カ所、およびその反対
側にある図示しない支柱の計6カ所にレベルセンサ30
を据付ける。これらレベルセンサ30は家屋1の上下方
向の変位を検出するものである。具体的には、このレベ
ルセンサ30には、例えばスライド式の変位センサが用
いられていて、レベルセンサ30の固定側30aが基礎
2側に固定し、スライダ−側30bが家屋1の各支柱外
面に固定してある。
【0061】そして、これらレベルセンサ30の据付位
置に最も近い架台11の部位、例えばレ−ル6a,6
d,6gの各端部の下に、油圧ジャッキ31を設置す
る。なお、油圧ジャッキ31は、シリンダ本体32にス
ライド可能に設けたピストン33が油圧によって、上下
動してピストン先端部に設けた、荷重を受ける受部34
を変位させるようにしたものである。
【0062】また家屋1の移動の邪魔とならない家屋周
辺の場所に、昇降制御ユニット35、油圧装置36、油
圧ポンプ37を設置し、同機器間を接続する。
【0063】ついで、制御側の機器と現場側の機器との
必要な接続を行う。具体的には、昇降制御ユニット35
と上記各レベルセンサ30とを電線リ−ド38でそれぞ
れ結線し、油圧装置36と上記各油圧ジャッキ31とを
耐圧ホ−ス39でそれぞれ接続する。
【0064】こうした機器の組合わせから、家屋1の離
反装置50を構成している。この離反装置50の構成が
図10に示されている。
【0065】ここで、家屋1の離反装置50について説
明すれば、昇降制御ユニット35は、本体40内に、レ
ベルセンサ30に対応した数量の増幅回路41、比較回
路42、マイクロコンピュ−タよりなるコントロ−ルユ
ニット43に有し、本体40の操作面に自動用操作ボタ
ン44を有してなる。
【0066】各増幅回路41は、上記電線リ−ド38を
介して、レベルセンサ30に接続されている。また各増
幅回路41は、比較回路42に接続されていて、各レベ
ルセンサ30で検出される家屋高さの検出信号を比較回
路42に伝えるようにしてある。
【0067】自動用操作ボタン44は、家屋1をどの高
さまで持上げるかの高さを設定するためのボタン類を有
してなる。この自動用操作ボタン44は、上記比較回路
42に接続されていて、基準となる設定家屋高さの検出
信号を比較回路42に伝えるようにしてある。これによ
り、比較回路42において、設定高さに対する現在の家
屋各部の高さの差を検出できるようにしている。
【0068】比較回路42は、コントロ−ルユニット4
3に接続されていて、各較差をコントロ−ルユニット4
3に伝えるようにしてある。
【0069】コントロ−ルユニット43には、例えば6
つの油圧ジャッキ31のピストン33を所定のゆっくり
とした速度で昇降させるための送圧設定、さらには設定
高さになるまで所定の小高さ毎、例えば高さ5mmの間隔
毎で間欠的に昇降を行なわせる設定がなされている。
【0070】またコントロ−ルユニット43には、例え
ば間欠的(5mm毎)に上昇すると、その時点で得られる
家屋1の設定高さと、それぞれのレベルセンサ30で検
出した家屋1の移動高さとを比較する機能が設定されて
いる。さらにコントロ−ルユニット43には、この較差
(プラス側、マイナス側)に応じて上記送圧量を増減調
整するための増減デ−タが設定されている他、この送圧
量の増減変化に応じたバルブ開度が設定されていて、較
差があるときは同較差に応じたバルブ開度の制御信号を
油圧装置36に伝えるようにしている。
【0071】油圧装置36は、本体45内に、各種切換
バルブを組合わせてなるバルブユニット46を有してい
る。このバルブユニット46の油圧出力部が上記油圧ジ
ャッキ31に接続してある。
【0072】バルブユニット46には、各種切換バルブ
を動作させる駆動回路46aが内蔵されている。この駆
動回路46aの制御によって、コントロ−ルユニット4
3から上昇開始の信号が伝えられると、6つの油圧ジャ
ッキ31が、ゆっくりとした速度で、5mm毎に間欠的に
上昇するよう、油圧を発生させるようにしてある。
【0073】またバルブユニット46の制御によって、
間欠上昇時、その時点の設定高さと、それぞれレベルセ
ンサ30の検出で得られた家屋1の高さとに差があるこ
とを示す信号が伝えられると、その差が在ることを検出
したレベルセンサ30の近くにある油圧ジャッキ31の
油圧を、送圧量の増減デ−タにしたがって調整できるよ
うにしてある。
【0074】こうした設定により、6つの油圧ジャッキ
31を用いて、自動で家屋1を水平状態を保ちつつ、徐
々に設定高さに持上げることができるようにしている。
【0075】また本体45の操作面には、バルブユニッ
ト46につながる手動用操作ボタン47が設けられてい
る。この手動用操作ボタン47は、例えば油圧ジャッキ
毎の送圧操作ボタンから構成されていて、同ボタン操作
にしたがって、各位置にある油圧ジャッキ31を個々に
昇降動作できるようにしてある。
【0076】このようにして離反装置50の据付けを終
えると、同離反装置50を動作させる。
【0077】これには、まず、各レベルセンサ30のゼ
ロ点調整をする。
【0078】ついで、昇降制御ユニット35の自動用操
作ボタン44を用いて、家屋1の曳家の目的に合わせた
所定の高さを設定した後、離反装置50をオンする。
【0079】すると、図6に示されるようにバルブユニ
ット46を通して所定の油圧が、油圧ポンプ37から各
油圧ジャッキ31のシリンダ本体32へ供給され、各油
圧ジャッキ31のピストン33を上昇側に移動させる。
【0080】ゆっくりした速度で上昇する各ピストン3
3の先端部が各レ−ル4a,4d,4gの下面に当接す
るにしたがって、架台11の全体を持上げていく。続い
て、架台11の各レ−ル4a〜4fの上部が、家屋1の
土台3および各架台受12a,12b,13a,13b
のレ−ル受部20,28に当接し、家屋1を持上げてい
く。これにより、家屋1は基礎から離される。
【0081】ここで、家屋1は、既に空間部分となって
いる柱間の箇所に設けた補強枠91によって応力的に
弱い部位が補強されて矯正されている。さらに家屋1の
重量は、土台のみならず、家屋1の支柱全体を活用して
支えられているので、家屋全体は、支柱が傾斜したり捩
じれたりせずに、安定した状態のまま持上がる。
【0082】このときから家屋1の移動高さは、6つの
レベルセンサ30で検出される。
【0083】家屋1が基礎2から所定の高さ、例えば5
mm、持上がると、一旦、油圧ジャッキ31の上昇は停止
する。
【0084】この間、コントロ−ルユニット43は、こ
の時点の高さ5mmと、各6つのレベルセンサ30で検出
される家屋1の各部の現在の高さとを検出し、両者を比
較している。
【0085】ここで、同一な油圧で家屋1を持上げてい
るから、重たい箇所が家屋1にあれば、その部分に対応
するレベルセンサ30からは、5mmより小さな値を示す
高さ信号が検出される。
【0086】このような場合、コントロ−ルユニット4
3は、較差に応じた送圧量の増減デ−タの増側の値を読
取り、同値に応じたバルブ開度の制御信号をバルブユニ
ット46の駆動回路46aに伝える。
【0087】すると、バルブユニット46は、上記レベ
ルセンサ30を設置した地点にある油圧ジャッキ31の
油量を増大し、若干、傾斜している家屋1を水平状態に
修正していく。
【0088】この修正が終えると、ゆっくりした速度
で、各6つの油圧ジャッキ31が上昇動して、再び、家
屋1を5mm、持上げた後、油圧ジャッキ31を一旦、停
止させ、上記のように家屋1の状態を修正していく。
【0089】こうした家屋1の持上げが設定高さに到達
するまで繰返し行われる。
【0090】この家屋1の持上工程の際、遊離した家屋
全体の安定を保証させるときは、図6に示されるように
架台11の要所の部分、例えば本実施例ではレ−ル6
c,6eとレ−ル7aの両端部の下に昇降台55を設置
したり、図6中の矢印で引出した部分に示されるように
家屋下のレ−ル部分の下に、枕木56を井桁状に組んだ
構造物56aを設置したりして、架台11の各部を補強
する。
【0091】図15ないし図19には、この昇降台55
の構造が示されている。
【0092】ここで、昇降台55について説明すれば、
図15中、57は台座となる本体である。本体57は、
例えば長短のアングル部材58a〜58lを組合せて略
直六面体のような骨組みを構成してなる。この本体57
の上部を構成するアングル部材58a,58b間の中央
には、補強材として一対のアングル部材59a,59a
が所定の距離をおいて掛け渡されている。またこれらア
ングル部材59a,59aと連続するようにして、アン
グル部材58a、58d間、およびアングル部材58
b,58c間には、二対のアングル部材59b,59b
が内向きにして設けられていて、4本のアングル部材5
9bで囲まれる本体内部分に上下方向に沿うスライド路
60を構成している。なお、60aはアングル部材59
aおよびアングル部材58h,58gの中央部間に掛け
渡された、補強材を兼ねる支持板である。
【0093】61は可動台である。可動台61は、スラ
イド路60の形状に対応して長短のアングル部材62a
〜62f等を箱状に組んでなるスライド脚62から構成
される。このスライド脚62の上部には、レ−ル部分を
載せるための載プレ−ト63が設けられている。なお、
64は各アングル部材62a〜62d間に設けた補強用
部材である。
【0094】この可動台61が上記スライド路60にス
ライド自在に嵌挿されている。つまり、可動台61は本
体57から昇降自在に設けられる。
【0095】載プレ−ト63の角部側には、それぞれ略
十字状の孔部65が設けられていて、同孔部65を利用
して、図16ないし図18に示されるように鎖66(レ
−ル固定具)で載プレ−ト63に載せたレ−ル部分を固
定できるようにしてある。
【0096】またこの可動台61と本体57とは、一方
向性のロック機構68を介して連結されていて、可動台
61を上昇側に対しては移動自在とし、下降側に対して
は移動が規制されるようにしてある。
【0097】ロック機構68には、一方向に偏倚した歯
を連続したラッチ歯69と、これに係脱する爪部70と
を組合わせてなる構造が用いられている。具体的には、
図15ないし図19に示されるような構造となってい
る。
【0098】すなわち、スライド脚62内には、上記ラ
ッチ歯69を有した帯状板70aが各アングル部材62
a〜62dと並行に設けられていて、各ラッチ歯69を
外方に臨ませている。
【0099】本体57側の支持板60a,60aには、
一対の並行な支持軸71が回転自在に貫通されている。
この各支持軸71,71の貫通端は、本体57の幅方向
に延びている。これら支持軸71,71の各端部は、各
アングル部材59b,59bの外面に突設した軸受部材
72aでそれぞれ回転自在に支持されている。
【0100】また支持軸71,71の一方の端部には、
それぞれ帯板72が直角をなして取着されている。これ
ら帯板72,72の他端は、支持軸71,71間に向っ
て延び、支持軸71,71間の中央で重なっている。こ
れら帯板72,72のうち、一方の他端部には孔部73
が設けられ、他方の他端部には長孔74が設けられてい
る。これら孔部73および長孔74間には、ヒンジ軸7
5が摺動自在に嵌挿されていて、ヒンジ軸75を介して
帯板72、72の双方を回動自在に連結している。この
連結構造によって、ヒンジ軸75を上下方向に移動させ
ることにより、支持軸71,71の双方を同期的に回動
変位させることができるようにしている。
【0101】また上記各帯状板70と対応する各支持軸
71,71の軸部分には、それぞれラッチ歯69と組合
う上記した爪部70が設けられている。そして、各爪部
70は上記ヒンジ軸75の位置が下側にあるとき、各ラ
ッチ歯69と噛合い、上側にあるときその噛合いが解除
されるようになっている。このラッチ歯69と爪部70
との噛合いにより、可動台61は上方向には自在に移動
し、下方向には下がらないようにしている。そして、ヒ
ンジ軸75を、図示しない工具などで、下側へ移動させ
れば、図19に示されるようにラッチ歯69と爪部70
との噛合いの解除から、規制されていた可動台61を下
方向に下げることができるようにしている。
【0102】そして、このように構成された昇降台55
を、持上工程にあるレ−ル6c,6eとレ−ル7aの下
に据付けることにより、架台11の安定を保証する。
【0103】すなわち、昇降台55は、図6および図1
6に示されるように可動台61が本体57内に収容した
待機状態のまま、台76に重ねて、持上工程にあるレ−
ル6c,6eとレ−ル7aの両端部の下に設置し、直上
にあるレ−ル部分を載プレ−ト63に鎖66で連結する
ことにより据付けがなされる。
【0104】これにより、昇降台55を据付けた以降、
架台11の持上げ時、架台11が所定間隔で持上がる度
に、図17および図18に示されるように可動台61が
本体57からスライドして上昇する。
【0105】ここで、これら各昇降台55はラッチ歯6
9と爪部70との噛合いで、下方向には移動しないよう
に規制されているから、たとえ作業中、架台11の安定
を欠くようなことが油圧ジャッキ31において生じて
も、家屋1に不用意に動くような挙動を与えることはな
い。
【0106】そして、家屋1が設定高さにまで持上げら
れると、コントロ−ルユニット43からの指令により、
各油圧ジャッキ31の動きは停止する。
【0107】すると、架台11は各昇降台55、枕木5
6を井桁状に組上げた構造物56aで支えられ、家屋1
を所定の一定高さで水平状態に安定して保持していく。
【0108】つぎに、家屋1を目的の場所へ移す工程に
入る。
【0109】これには、図8に示されるように持上げた
架台11の下に、まず、移動(走行)用として、例えば
一対の鉄道用のレ−ル78,78を敷設する。
【0110】これは、架台下の所要の位置から目的の場
所までの間に、例えば枕木79aを井桁状に組んで所定
高さとした構造物79を複数箇所、点在させた後、同構
造物79の上部間に渡り、走行用として上記鉄道のレ−
ル78,78を水平に据付けることでなされる。これに
より、移動箇所に向って、レ−ル78,78が敷設され
る。
【0111】ついで、図8中、矢印で引出されたように
各レ−ル78,78にロ−ラ台80をセットする。
【0112】ロ−ラ台80は、例えば本体部81の下部
にレ−ル78と組合う一対の回転自在なロ−ラ82,8
2を並設し、上部中央にレ−ル幅と対応する位置に複数
の係止突起83,83を有する支持台84を旋回自在に
設けて構成されるもので、ロ−ラ82,82をレ−ル7
8,78の所定位置に載せて、図示しない楔などストッ
パ−で動かないようにすればよいものである。
【0113】この各ロ−ラ台80の支持台83に、架台
11のレ−ル部分を係止させていく。この係止は、例え
ばレ−ル部分の下に楔(図示しない)を挿入して、レ−
ル高を調節して、支持台84の係止突起83,83間に
レ−ルを挿入するなどによりなされる。
【0114】これにより、家屋1は、ロ−ラ台80を介
してレ−ル78,78に走行可能に据付けられる。
【0115】ついで、図9に示されるように移動箇所側
に牽引装置、例えば電動ウィンチ装置85を、操作盤8
6と共に据付け、電動ウィンチ装置85に巻いてあるワ
イヤロ−プ87の端部を架台11の各部に連結する。な
お、85aは電動ウィンチ装置85のモ−タを示してあ
る。
【0116】この後、架台11を支えていた構造物56
aを排除、ならびにヒンジ軸75を上側に移動させて、
昇降台55の可動台61の規制を解除し、家屋1の荷重
をレ−ル78,78で受けるようにする。
【0117】その後、各ロ−ラ台80から楔などストッ
パ−を取去り、操作盤86の操作により電動ウィンチ装
置85を作動させて、家屋1を静かに目的の場所まで滑
走させる。
【0118】このときも、家屋1は、補強枠91によっ
て補強されているから、支柱が傾斜したり捩じれたりす
ることはない。
【0119】こうした移動により、家屋1は、目的の場
所、例えば新しく基礎(図示しない)が施工されている
場所に所定の高さのまま移動する。
【0120】この目的の場所の基礎に家屋1が所定に位
置決めされたら、先に述べた持上工程とは逆の作業で行
われる下げ工程、すなわちレベルセンサ30、油圧ジャ
ッキ31、昇降制御ユニット35、油圧装置36、油圧
ポンプ37を用いた、家屋1を所定間隔毎、水平状態を
保ちつつ、徐々に下降させる制御を用いて、新しい基礎
の上部に家屋1を載せていく。むろん、この家屋1の下
降前には、レ−ル78,78およびロ−ラ台80は家屋
1の下から取外しておく。
【0121】その後、家屋1を移動先の基礎に固定し、
ついで図21および図22(b)に示されるように補強
枠91を埋めるようにして、補強枠91を据付けた支柱
4i〜4k間に壁材を設けて、壁94を構成する。
【0122】これにより、家屋1の移動を終えた後は、
補強枠91は壁の芯となって外部から見えないように覆
われる。以後、補強枠91は家屋1を外力の影響、例え
ば地震などから守る耐震のための恒久的な補強として機
能する。
【0123】この後、本工法のために取除いた腰板等を
復元すれば、家屋1の移動を終える。
【0124】かくして、補強枠91で補強した家屋1を
水平状態を保ちつつ移動させるから、変形および歪みを
受けやすい家屋1でも、変形させたりせずに、かつ家屋
内部の家具などの生活道具を外部に運び出さずに、家屋
1を目的の場所に移動できる。
【0125】つまり、通常の生活を営みつつ、かつ家屋
1に変形および歪みが生じるのを防止しつつ、家屋1を
移動させることができることとなる。
【0126】しかも、移動時に使用した補強枠91は、
壁の芯となるから部屋の外観を損なうことはない。その
うえ、家屋1の移動後は、家屋1の耐震性の向上が図れ
るなどの恒久的な補強材として機能するから、その活用
は大である。またこのような鴨居上部の柱間に在る空間
部分を活用して補強する構造は、違和感を抑えつつ建物
の上側を補強する点で、上部側が下部側に比べて重量が
重たい建物には有効である。
【0127】なお、上述した一実施例では、筋交をもつ
矩形の補強枠を用いたが、これに限らず、他の構造の補
強部材を設けるようにしても同様の効果を奏する。
【0128】
【発明の効果】以上説明したように請求項1に記載の発
明によれば、既に空間部分となっている柱間の鴨居上部
の空間部分を活用して、建物の剛性を補強(矯正)した
から、外力の影響を受けやすい建物でも、建物の柱など
が傾斜したり捩じれたりせずに、水平に持上げて移動さ
せる工事ができる。
【0129】しかも、工事を終えた後、補強部材は壁の
芯となるから部屋の外観を損なうことはない。そのう
え、補強部材は、建物の耐震性の向上を図るなどの恒久
的な補強材として機能させることができるから、その活
用は大である。特に鴨居上部の柱間に在る空間部分を活
用して補強する構造は、違和感を抑えつつ建物の上側を
補強する点で、上部側が下部側に比べて重量が重たい建
物には有効である。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例にかかる建物の移動工法を
説明するための移動前の家屋を示す斜視図。
【図2】同実施例の架台を構成するレ−ルを挿入工程を
説明するための斜視図。
【図3】同レ−ルの挿入を終えた状態を示す斜視図。
【図4】同挿入したレ−ルに金具をセットして架台を構
成した状態を示す斜視図。
【図5】同架台にレベルセンサ、油圧ジャッキ、その
他、必要な機器を据付けた状態を示す斜視図。
【図6】同油圧ジャッキで家屋を持上げられている状態
を示す斜視図。
【図7】同所定高さまで家屋が持上げられた状態を示す
斜視図。
【図8】同持上げた家屋の下に走行用レ−ルを敷いた状
態を示す斜視図。
【図9】同走行用レ−ルを使って家屋が移動場所へ引か
れていく状態を示す斜視図。
【図10】家屋を持上げる離反装置の制御の構成を示す
ブロック図。
【図11】(a),(b)は、架台を構成するレ−ル同
志を締結するUボルトを示す平面図および正面図。
【図12】同Uボルトの分解斜視図。
【図13】(a),(b),(c)は、家屋の支柱を利
用して、架台に荷重を分散する架台受の構造を示す平面
図、正面図、側面図。
【図14】(a),(b),(c)は、異なる架台受の
構造を示す平面図、正面図、側面図。
【図15】昇降台の構造を説明するための分解斜視図。
【図16】昇降台の構造を、待機状態と共に示す正面
図。
【図17】同家屋の上昇にしたがって可動台が持上げら
れた状態を示す正面図。
【図18】同側面図。
【図19】可動台が下がるときの状態を示す正面図。
【図20】(a)は、この発明を適用した剛性の点で難
点のある建物内部を示す斜視図。(b)は、この発明の
一実施例の要部となる補強枠を、支柱間に据付けて剛性
を高めた状態と共に示す斜視図。
【図21】建物の移動後、補強枠の支柱間を壁に仕上げ
た状態を示す斜視図。
【図22】(a)は、同補強枠の構造を示す斜視図。
(b)は、同補強枠を埋混んで壁にした状態を示す斜視
図。
【符号の説明】
1…家屋(建物) 2…基礎 3
…土台 4g〜4k…支柱 11…架台 30
…レベルセンサ 31…油圧ジャッキ 35…昇降制御ユニット 3
6…油圧装置 37…油圧ポンプ 43…コントロ−ラ 4
6…バルブユニット 55…昇降台 66…鎖 7
8…レ−ル 80…ロ−ラ台 85…電動ウィンチ 9
1…補強枠(補強部材) 94…壁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 土台の下に組んだ架台で建物を持ち上げ
    て移動するとき、建物の剛性を補強する移動建物の補強
    方法であって、 前記建物を持上げる前、前記建物において既に柱間で
    空間部分となっている鴨居上部の箇所に、同柱間に渡っ
    て枠状に構成された補強部材を設け、 前記建物の移動終了後、この補強部材を埋めるように、
    前記柱間の箇所に壁部材を設けた ことを特徴とする移動建物の補強方法
JP4232422A 1992-08-31 1992-08-31 移動建物の補強方法 Expired - Lifetime JPH0776493B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4232422A JPH0776493B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 移動建物の補強方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4232422A JPH0776493B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 移動建物の補強方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0681492A JPH0681492A (ja) 1994-03-22
JPH0776493B2 true JPH0776493B2 (ja) 1995-08-16

Family

ID=16939018

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4232422A Expired - Lifetime JPH0776493B2 (ja) 1992-08-31 1992-08-31 移動建物の補強方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0776493B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5249522B2 (ja) * 2007-04-04 2013-07-31 大成建設株式会社 柱補強構造

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01280181A (ja) * 1988-05-06 1989-11-10 Seiji Sakai 建物の移送方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0681492A (ja) 1994-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4095380A (en) Building and elevator module for use therein
US5839239A (en) Apparatus and method for building construction
JP2009541612A (ja) 建設現場用階段
US4078759A (en) Portable decking system
US20080276550A1 (en) Multi-Story Building
US3927518A (en) Site assembled multi-story stair
JPH0776492B2 (ja) 建物の移動工法およびその工法に用いられる建物の離反装置
US8959849B1 (en) Light steel frame structure for deck
US3707814A (en) Pre-fabricated stairway
US3788018A (en) Prefabricated multi-story stair assembly
JP4511657B2 (ja) クライミングクレーンの支持方法及び装置
RU2467134C2 (ru) Система панельного строительства и соответствующий способ
KR102387167B1 (ko) 갱폼 클라이밍 시스템
JPH0776493B2 (ja) 移動建物の補強方法
AU2003288420A1 (en) Vertical alignment and levelling of modular building units
JPH0681491A (ja) 建物移動工法用の柱受け装置
AU2003221623B2 (en) A transportable building and self-levelling chassis therefor
JPH07951B2 (ja) 建物移動工法用の昇降台
JP4027170B2 (ja) 外部足場装置及び外部足場装置の施工方法
JPH0115792Y2 (ja)
JP2007131453A (ja) クライミングクレーン
CN218149353U (zh) 一种隔震楼梯结构
JP3125205B2 (ja) 仮設側壁の構築方法
KR102175558B1 (ko) 비계장치
EP0968343A1 (en) Elevated accommodation assembly

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080816

Year of fee payment: 13

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090816

Year of fee payment: 14

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100816

Year of fee payment: 15

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110816

Year of fee payment: 16

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120816

Year of fee payment: 17

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130816

Year of fee payment: 18

EXPY Cancellation because of completion of term
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130816

Year of fee payment: 18