JPH0776493B2 - 移動建物の補強方法 - Google Patents
移動建物の補強方法Info
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- JPH0776493B2 JPH0776493B2 JP4232422A JP23242292A JPH0776493B2 JP H0776493 B2 JPH0776493 B2 JP H0776493B2 JP 4232422 A JP4232422 A JP 4232422A JP 23242292 A JP23242292 A JP 23242292A JP H0776493 B2 JPH0776493 B2 JP H0776493B2
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Description
建物を土台から持上げて、移動先に移動させる工法に用
いられる移動建物の補強方法に関する。
木造家屋の前の道路が拡張することがある。
ときは、家屋を現在の位置から後方へ退避した位置へ移
動して、道路の拡張に必要な部分を確保することとな
る。
移動する方法として、従来より、曳家工法と称される移
動工法が用いられる。
屋の片側を徐々に10cm程度、持上げ、ついで、すぐさ
ま家屋の土台の下にさまざまな木片を挟み込む。つぎ
に、ジャッキを据付けし直して、家屋のもう片側を徐々
に同様に持上げて、家屋の土台の下にさまざまな木片を
挟み込む。
枕木を櫓状に組んでなる仮基礎を家屋の下部に築き、家
屋を所定高さに位置決める。
鉄道用のレ−ルを敷設し、このレ−ルにロ−ラなどを用
いて据付けた後、この家屋をワイヤロ−プを介して手巻
きウインチなどに連結し、手巻きウインチによってワイ
ヤロ−プを巻上げることにより、家屋を所定の場所に施
工してある基礎にまで運ぶ。
で、家屋を基礎に据付けるようにしていた。
屋を傾斜させながら持上げる工法は、傾斜の影響を受け
て、箪笥など生活を営むに必要な家具が倒れたり、家具
の内部および上面に載せてある皿、花瓶などの壊れ物が
破損したりする。
在る家具類、皿、花瓶といった小物類を外部に出して、
家屋の傾斜によって影響が無いようにしてから行うよう
にしていた。
出すのは、大変な作業である。また生活に必要な物が全
て外部に出される上、家屋の移動にはある程度の日数を
必要とすることから、移動する家屋では通常の生活が営
めず、家屋に居住する人に対する負担はかなり大きい。
たり、下げたりする工法は、傾斜の際に加わる外力の影
響を受けて、家屋が変形したり歪んだりしやすく、現
在、住んでいる家屋をそのままの状態を保ちながら移動
するのは難しいとされている。
の架台を水平のまま、持上げることによって、家屋を基
礎から離すことが考えられる。
て、架台の各部を一様に持上げることとなる。
と、建物の下部が特に不安定になるもの、例えば瓦葺き
屋根をもつ寺院、特に上部側が下部側に比べて重量が重
たい建物は、建物に加わる負荷の均衡が破れるから、基
礎から持上げるとき、目的地に移動するときなどの外力
の影響を受けると、柱が傾斜したり捩じれたりしやす
い。
る工事が難しいとされ、このような家屋でも工事が良好
に進められるものが要望されている。
されたもので、その目的とするところは、外力の影響を
受けやすい建物でも、水平に持上げて移動させる工事が
できるようにする移動建物の補強方法を提供することに
ある。
に請求項1に記載の移動建物の補強方法は、土台の下に
組んだ架台で建物を持上げて移動するとき、建物を持上
げる前に、前記建物において既に空間部分となっている
柱間の箇所に、同柱間に渡って枠状に構成された補強部
材を設け、建物の移動終了後、この補強部材を埋めるよ
うに、前記柱間の箇所に壁部材を設けたことにある。
と、建物を土台から遊離する前に、剛性の矯正が必要と
思われる部位となる、建物において既に柱間で空間部分
となっている鴨居上部の箇所に、同柱間に渡って枠状に
構成された補強部材を設ける。
台を用いて建物を基礎から持上げ、目的地へ移動させ
る。
ると建物の下部が特に不安定になるような建物でも、補
強部材の補強効果により、柱の傾斜や捩じれが矯正さ
れ、安定した状態のまま、建物は基礎から離れ、目的地
に至ることとなる。
間に、補強部材を埋めるように壁材を設ける。
外部から見えないように覆われ、以後、建物を外力の影
響から守る恒久的な補強となる。
実施例にもとづいて説明する。
ならびに同工法に用いられる機器が示されている。
に用いられる各機器について説明していけば、図1は既
に構築されている木造の家屋(建物)である。この家屋
1は、例えば基礎2の位置から上方に土台3がある高床
式となっている。
現在の地点から左側の方向へ移動するものとする。
どの建物のように上部側が下部側に比べて重たく、持上
げ時、走行時、下降時などで発生する応力に耐えられに
くいものとする。
を持上げ時、走行時、下降時などで発生する応力に耐え
るようにすることから始まる。
示されるように剛性の矯正が必要と思われる部位の柱
間、例えば家屋1の部屋において既に空間部分となって
いる支柱4i〜4k間の鴨居上側の箇所に補強枠91
(本願の補強部材に相当)を据付ける。同支柱4i〜4
k間が矩形の空間90であれば、同空間90を埋めるよ
うに補強枠91を柱部に固定する。
れるように支柱間の大きさに対応して、アングル部材9
2を矩形枠に組んで、支柱4i〜4kに固定し、この矩
形枠に斜めに筋交93を設けた構造となっている。
矯正により、家屋1の全体は、持上げ時、走行時、下降
時などで発生する応力に耐えるようになる。
む工程の後に行ってもよい。
業に入る。
屋1の腰板(図示しない)を取外して、家屋1の最外側
にあり、かつ土台3の下側の支柱4a〜4fの部分を、
基礎2と共に外部に露出させる。なお、5a〜5eは腰
板の取外しによって、土台3の下側の支柱4a〜4fで
囲まれる部位に生じた開口を示す。
工程に移る。
屋1の土台3の下に、外部から複数本の鉄道用のレ−ル
6a〜6gを支柱4c〜4fの側方を通過するように、
X方向(図1中のみに図示)から挿通する。ついで、支
柱4aおよび支柱4cの側方に、先に土台3の下に挿入
したレ−ル6a〜6gと直角をなす格子状を組めるよう
に、支柱4a〜4fの配列にならい、複数本の鉄道用の
レ−ル7a,7bをY方向(図1中のみに図示)に沿っ
て配置する。すると、図3に示されるように各レ−ル6
a〜6g,7a,7bは、基礎2の上部に井桁状に配置
される。
ボルト8を用いて、図4中の各レ−ル6a〜6g,7
a,7bの交差している端部同志を固定する。
(b)に示されるように交差しているレ−ル部分同志の
周囲に、同交差部Aを下側から跨ぐようにして、Uボル
ト8を通し、このUボルト8の端部に帯板9を貫通させ
た後、各貫通端にナット10を螺挿することで、交差し
ているレ−ル部分同志を締結している。
11が組付けられ、家屋1を土台3と共に下側から支え
ることができるようになる。
に受けられるようにする。
のうち力学的均衡のとれる位置の支柱、具体的には支柱
4b,4d,4e、さらには図4中、矢印で引出して示
す家屋1の内方側の支柱4g,4hを、一対の架台受1
2a,12bおよび架台受13a,13bを用いて、そ
れぞれ架台511に支えさせることでなされる。
示されている。図13には架台受12a,12bの構造
が示され、図14には架台受13a,13bの構造が示
されている。
ば、これらはいずれも同じ構造となっている。
材である。この板部材15の一方の壁、例えば垂直壁1
5aの外面は、支柱側面に密接する面、すなわち支柱4
b,4gに対する据付面17となっている。この据付面
17の中央には、多数の小突起、例えば略楔状の小突起
16が設けられていて、据付面17を支柱側面に対して
密接させるにしたがい、支柱4b,4gの側面に食込む
ようになっている。
両側には、一対のボルト貫通孔18,18が設けられて
いる。これらボルト貫通孔18,18間は、支柱4b,
4gの外形より大きなスパンに設定されていて、支柱4
b,4bの両側を同支柱を挟むようにしてボルト19が
挿通できるようにしてある。
さ寸法は、支柱両側を通過するレ−ル6a〜6gの上側
に対して交差する長さに設定されていて、同水平壁15
bの外面をレ−ル受部20としてある。すなわち、架台
受12a,12bは、レ−ル6側に水平壁15bが張出
すように支柱4b,4gに配置されると、レ−ル受部2
0が柱4b,4gに隣接するレ−ル部分の上側に交差す
るように配置される。
bの据付けとしては、レ−ル6側に水平壁15bを張出
させ、かつ土台位置にレ−ル受部20が対応するように
して、各支柱4b,4gの側面部分に、各架台受12
a,12bの据付面17を配置する。この際、各据付面
17のボルト貫通孔18同志は、互いに対向するように
配置する。
ボルト貫通孔18にそれぞれボルト19を挿入し、ボル
ト端にナット21を螺挿する。このナット締めにより、
図13に示されるように各架台受12a,12bは、各
支柱4b,4gを挟み込んでいく。と同時に小突起16
は支柱4b,4gの側面に食込み、各架台受12a,1
2bは各支柱4b,4hに固定される。
のレ−ル受部20にて架台11を受けて、支柱4b,4
gを支えるようにしている。
bとの間に設けた補強用の三角形状の板材である。
れば、これらもいずれも同じ構造となっている。
たチャンネル部材である。このチャンネル部材23の側
壁23aの長さ方向中央の外面部分は、支柱側面に密接
する面、すなわち支柱4d,4e,4hに対する据付面
24となっている。この据付面24には、多数の小突
起、例えば略楔状の小突起25が設けられていて、据付
面24を支柱側面に対して密接させるにしたがい、支柱
4d,4e,4hに食込むようになっている。
側には、一対のボルト貫通孔26,26が設けられてい
る。これらボルト貫通孔26,26間も、上記した架台
受12a,12bのときと同様、支柱4d,4e,4h
の外形より大きなスパンに設定されていて、支柱4d,
4e,4hの両側を同支柱を挟むようにしてボルト27
が挿通できるようにしてある。
柱両側を通過するレ−ル6a〜6gの上側に対して交差
する長さ設定されていて、チャンネル部材23の端壁2
3bをレ−ル受部28としてある。すなわち、架台受1
3a,13bは、レ−ル6側に張出すように支柱4d,
4e,4hに配置されると、レ−ル受部28が柱4d,
4e,4hに隣接するレ−ル部分の上側に交差するよう
に配置される。
bの据付けとしては、レ−ル6側に両側を張出させ、か
つ土台位置にレ−ル受部28が対応するようにして、各
支柱4d,4e,4gの側面部分に、各架台受13a,
13bの据付面24を配置する。この際、各据付面24
のボルト貫通孔26,26同志は、互いに対向するよう
に配置する。
ボルト貫通孔26にそれぞれボルト27を挿入し、ボル
ト端にナット29を螺挿する。このナット締めにより、
図14に示されるように各架台受13a,13bは、各
支柱4d,4e,4hを挟み込んでいく。と同時に小突
起16は支柱4d,4e,4hの側面に食込み、各架台
受13a,13bは各支柱4d,4e,4hに固定され
る。
のレ−ル受部28にて架台11を受けて、支柱4d,4
e,4hを支えるようにしている。
組付けた家屋1に、家屋1を遊離させるための機器をセ
ットする。
4カ所、家屋1の構造上、力学的均衡のとれる部位、本
実施例では家屋1の支柱4dの1カ所、およびその反対
側にある図示しない支柱の計6カ所にレベルセンサ30
を据付ける。これらレベルセンサ30は家屋1の上下方
向の変位を検出するものである。具体的には、このレベ
ルセンサ30には、例えばスライド式の変位センサが用
いられていて、レベルセンサ30の固定側30aが基礎
2側に固定し、スライダ−側30bが家屋1の各支柱外
面に固定してある。
置に最も近い架台11の部位、例えばレ−ル6a,6
d,6gの各端部の下に、油圧ジャッキ31を設置す
る。なお、油圧ジャッキ31は、シリンダ本体32にス
ライド可能に設けたピストン33が油圧によって、上下
動してピストン先端部に設けた、荷重を受ける受部34
を変位させるようにしたものである。
辺の場所に、昇降制御ユニット35、油圧装置36、油
圧ポンプ37を設置し、同機器間を接続する。
必要な接続を行う。具体的には、昇降制御ユニット35
と上記各レベルセンサ30とを電線リ−ド38でそれぞ
れ結線し、油圧装置36と上記各油圧ジャッキ31とを
耐圧ホ−ス39でそれぞれ接続する。
反装置50を構成している。この離反装置50の構成が
図10に示されている。
明すれば、昇降制御ユニット35は、本体40内に、レ
ベルセンサ30に対応した数量の増幅回路41、比較回
路42、マイクロコンピュ−タよりなるコントロ−ルユ
ニット43に有し、本体40の操作面に自動用操作ボタ
ン44を有してなる。
介して、レベルセンサ30に接続されている。また各増
幅回路41は、比較回路42に接続されていて、各レベ
ルセンサ30で検出される家屋高さの検出信号を比較回
路42に伝えるようにしてある。
さまで持上げるかの高さを設定するためのボタン類を有
してなる。この自動用操作ボタン44は、上記比較回路
42に接続されていて、基準となる設定家屋高さの検出
信号を比較回路42に伝えるようにしてある。これによ
り、比較回路42において、設定高さに対する現在の家
屋各部の高さの差を検出できるようにしている。
3に接続されていて、各較差をコントロ−ルユニット4
3に伝えるようにしてある。
つの油圧ジャッキ31のピストン33を所定のゆっくり
とした速度で昇降させるための送圧設定、さらには設定
高さになるまで所定の小高さ毎、例えば高さ5mmの間隔
毎で間欠的に昇降を行なわせる設定がなされている。
ば間欠的(5mm毎)に上昇すると、その時点で得られる
家屋1の設定高さと、それぞれのレベルセンサ30で検
出した家屋1の移動高さとを比較する機能が設定されて
いる。さらにコントロ−ルユニット43には、この較差
(プラス側、マイナス側)に応じて上記送圧量を増減調
整するための増減デ−タが設定されている他、この送圧
量の増減変化に応じたバルブ開度が設定されていて、較
差があるときは同較差に応じたバルブ開度の制御信号を
油圧装置36に伝えるようにしている。
バルブを組合わせてなるバルブユニット46を有してい
る。このバルブユニット46の油圧出力部が上記油圧ジ
ャッキ31に接続してある。
を動作させる駆動回路46aが内蔵されている。この駆
動回路46aの制御によって、コントロ−ルユニット4
3から上昇開始の信号が伝えられると、6つの油圧ジャ
ッキ31が、ゆっくりとした速度で、5mm毎に間欠的に
上昇するよう、油圧を発生させるようにしてある。
間欠上昇時、その時点の設定高さと、それぞれレベルセ
ンサ30の検出で得られた家屋1の高さとに差があるこ
とを示す信号が伝えられると、その差が在ることを検出
したレベルセンサ30の近くにある油圧ジャッキ31の
油圧を、送圧量の増減デ−タにしたがって調整できるよ
うにしてある。
31を用いて、自動で家屋1を水平状態を保ちつつ、徐
々に設定高さに持上げることができるようにしている。
ト46につながる手動用操作ボタン47が設けられてい
る。この手動用操作ボタン47は、例えば油圧ジャッキ
毎の送圧操作ボタンから構成されていて、同ボタン操作
にしたがって、各位置にある油圧ジャッキ31を個々に
昇降動作できるようにしてある。
えると、同離反装置50を動作させる。
ロ点調整をする。
作ボタン44を用いて、家屋1の曳家の目的に合わせた
所定の高さを設定した後、離反装置50をオンする。
ット46を通して所定の油圧が、油圧ポンプ37から各
油圧ジャッキ31のシリンダ本体32へ供給され、各油
圧ジャッキ31のピストン33を上昇側に移動させる。
3の先端部が各レ−ル4a,4d,4gの下面に当接す
るにしたがって、架台11の全体を持上げていく。続い
て、架台11の各レ−ル4a〜4fの上部が、家屋1の
土台3および各架台受12a,12b,13a,13b
のレ−ル受部20,28に当接し、家屋1を持上げてい
く。これにより、家屋1は基礎から離される。
いる柱間の箇所に設けた補強枠91によって、応力的に
弱い部位が補強されて矯正されている。さらに家屋1の
重量は、土台のみならず、家屋1の支柱全体を活用して
支えられているので、家屋全体は、支柱が傾斜したり捩
じれたりせずに、安定した状態のまま持上がる。
レベルセンサ30で検出される。
mm、持上がると、一旦、油圧ジャッキ31の上昇は停止
する。
の時点の高さ5mmと、各6つのレベルセンサ30で検出
される家屋1の各部の現在の高さとを検出し、両者を比
較している。
るから、重たい箇所が家屋1にあれば、その部分に対応
するレベルセンサ30からは、5mmより小さな値を示す
高さ信号が検出される。
3は、較差に応じた送圧量の増減デ−タの増側の値を読
取り、同値に応じたバルブ開度の制御信号をバルブユニ
ット46の駆動回路46aに伝える。
ルセンサ30を設置した地点にある油圧ジャッキ31の
油量を増大し、若干、傾斜している家屋1を水平状態に
修正していく。
で、各6つの油圧ジャッキ31が上昇動して、再び、家
屋1を5mm、持上げた後、油圧ジャッキ31を一旦、停
止させ、上記のように家屋1の状態を修正していく。
するまで繰返し行われる。
全体の安定を保証させるときは、図6に示されるように
架台11の要所の部分、例えば本実施例ではレ−ル6
c,6eとレ−ル7aの両端部の下に昇降台55を設置
したり、図6中の矢印で引出した部分に示されるように
家屋下のレ−ル部分の下に、枕木56を井桁状に組んだ
構造物56aを設置したりして、架台11の各部を補強
する。
の構造が示されている。
図15中、57は台座となる本体である。本体57は、
例えば長短のアングル部材58a〜58lを組合せて略
直六面体のような骨組みを構成してなる。この本体57
の上部を構成するアングル部材58a,58b間の中央
には、補強材として一対のアングル部材59a,59a
が所定の距離をおいて掛け渡されている。またこれらア
ングル部材59a,59aと連続するようにして、アン
グル部材58a、58d間、およびアングル部材58
b,58c間には、二対のアングル部材59b,59b
が内向きにして設けられていて、4本のアングル部材5
9bで囲まれる本体内部分に上下方向に沿うスライド路
60を構成している。なお、60aはアングル部材59
aおよびアングル部材58h,58gの中央部間に掛け
渡された、補強材を兼ねる支持板である。
イド路60の形状に対応して長短のアングル部材62a
〜62f等を箱状に組んでなるスライド脚62から構成
される。このスライド脚62の上部には、レ−ル部分を
載せるための載プレ−ト63が設けられている。なお、
64は各アングル部材62a〜62d間に設けた補強用
部材である。
ライド自在に嵌挿されている。つまり、可動台61は本
体57から昇降自在に設けられる。
十字状の孔部65が設けられていて、同孔部65を利用
して、図16ないし図18に示されるように鎖66(レ
−ル固定具)で載プレ−ト63に載せたレ−ル部分を固
定できるようにしてある。
向性のロック機構68を介して連結されていて、可動台
61を上昇側に対しては移動自在とし、下降側に対して
は移動が規制されるようにしてある。
を連続したラッチ歯69と、これに係脱する爪部70と
を組合わせてなる構造が用いられている。具体的には、
図15ないし図19に示されるような構造となってい
る。
ッチ歯69を有した帯状板70aが各アングル部材62
a〜62dと並行に設けられていて、各ラッチ歯69を
外方に臨ませている。
一対の並行な支持軸71が回転自在に貫通されている。
この各支持軸71,71の貫通端は、本体57の幅方向
に延びている。これら支持軸71,71の各端部は、各
アングル部材59b,59bの外面に突設した軸受部材
72aでそれぞれ回転自在に支持されている。
それぞれ帯板72が直角をなして取着されている。これ
ら帯板72,72の他端は、支持軸71,71間に向っ
て延び、支持軸71,71間の中央で重なっている。こ
れら帯板72,72のうち、一方の他端部には孔部73
が設けられ、他方の他端部には長孔74が設けられてい
る。これら孔部73および長孔74間には、ヒンジ軸7
5が摺動自在に嵌挿されていて、ヒンジ軸75を介して
帯板72、72の双方を回動自在に連結している。この
連結構造によって、ヒンジ軸75を上下方向に移動させ
ることにより、支持軸71,71の双方を同期的に回動
変位させることができるようにしている。
71,71の軸部分には、それぞれラッチ歯69と組合
う上記した爪部70が設けられている。そして、各爪部
70は上記ヒンジ軸75の位置が下側にあるとき、各ラ
ッチ歯69と噛合い、上側にあるときその噛合いが解除
されるようになっている。このラッチ歯69と爪部70
との噛合いにより、可動台61は上方向には自在に移動
し、下方向には下がらないようにしている。そして、ヒ
ンジ軸75を、図示しない工具などで、下側へ移動させ
れば、図19に示されるようにラッチ歯69と爪部70
との噛合いの解除から、規制されていた可動台61を下
方向に下げることができるようにしている。
を、持上工程にあるレ−ル6c,6eとレ−ル7aの下
に据付けることにより、架台11の安定を保証する。
6に示されるように可動台61が本体57内に収容した
待機状態のまま、台76に重ねて、持上工程にあるレ−
ル6c,6eとレ−ル7aの両端部の下に設置し、直上
にあるレ−ル部分を載プレ−ト63に鎖66で連結する
ことにより据付けがなされる。
架台11の持上げ時、架台11が所定間隔で持上がる度
に、図17および図18に示されるように可動台61が
本体57からスライドして上昇する。
9と爪部70との噛合いで、下方向には移動しないよう
に規制されているから、たとえ作業中、架台11の安定
を欠くようなことが油圧ジャッキ31において生じて
も、家屋1に不用意に動くような挙動を与えることはな
い。
れると、コントロ−ルユニット43からの指令により、
各油圧ジャッキ31の動きは停止する。
6を井桁状に組上げた構造物56aで支えられ、家屋1
を所定の一定高さで水平状態に安定して保持していく。
入る。
架台11の下に、まず、移動(走行)用として、例えば
一対の鉄道用のレ−ル78,78を敷設する。
所までの間に、例えば枕木79aを井桁状に組んで所定
高さとした構造物79を複数箇所、点在させた後、同構
造物79の上部間に渡り、走行用として上記鉄道のレ−
ル78,78を水平に据付けることでなされる。これに
より、移動箇所に向って、レ−ル78,78が敷設され
る。
各レ−ル78,78にロ−ラ台80をセットする。
にレ−ル78と組合う一対の回転自在なロ−ラ82,8
2を並設し、上部中央にレ−ル幅と対応する位置に複数
の係止突起83,83を有する支持台84を旋回自在に
設けて構成されるもので、ロ−ラ82,82をレ−ル7
8,78の所定位置に載せて、図示しない楔などストッ
パ−で動かないようにすればよいものである。
11のレ−ル部分を係止させていく。この係止は、例え
ばレ−ル部分の下に楔(図示しない)を挿入して、レ−
ル高を調節して、支持台84の係止突起83,83間に
レ−ルを挿入するなどによりなされる。
してレ−ル78,78に走行可能に据付けられる。
に牽引装置、例えば電動ウィンチ装置85を、操作盤8
6と共に据付け、電動ウィンチ装置85に巻いてあるワ
イヤロ−プ87の端部を架台11の各部に連結する。な
お、85aは電動ウィンチ装置85のモ−タを示してあ
る。
aを排除、ならびにヒンジ軸75を上側に移動させて、
昇降台55の可動台61の規制を解除し、家屋1の荷重
をレ−ル78,78で受けるようにする。
パ−を取去り、操作盤86の操作により電動ウィンチ装
置85を作動させて、家屋1を静かに目的の場所まで滑
走させる。
て補強されているから、支柱が傾斜したり捩じれたりす
ることはない。
所、例えば新しく基礎(図示しない)が施工されている
場所に所定の高さのまま移動する。
置決めされたら、先に述べた持上工程とは逆の作業で行
われる下げ工程、すなわちレベルセンサ30、油圧ジャ
ッキ31、昇降制御ユニット35、油圧装置36、油圧
ポンプ37を用いた、家屋1を所定間隔毎、水平状態を
保ちつつ、徐々に下降させる制御を用いて、新しい基礎
の上部に家屋1を載せていく。むろん、この家屋1の下
降前には、レ−ル78,78およびロ−ラ台80は家屋
1の下から取外しておく。
ついで図21および図22(b)に示されるように補強
枠91を埋めるようにして、補強枠91を据付けた支柱
4i〜4k間に壁材を設けて、壁94を構成する。
補強枠91は壁の芯となって外部から見えないように覆
われる。以後、補強枠91は家屋1を外力の影響、例え
ば地震などから守る耐震のための恒久的な補強として機
能する。
復元すれば、家屋1の移動を終える。
水平状態を保ちつつ移動させるから、変形および歪みを
受けやすい家屋1でも、変形させたりせずに、かつ家屋
内部の家具などの生活道具を外部に運び出さずに、家屋
1を目的の場所に移動できる。
1に変形および歪みが生じるのを防止しつつ、家屋1を
移動させることができることとなる。
壁の芯となるから部屋の外観を損なうことはない。その
うえ、家屋1の移動後は、家屋1の耐震性の向上が図れ
るなどの恒久的な補強材として機能するから、その活用
は大である。またこのような鴨居上部の柱間に在る空間
部分を活用して補強する構造は、違和感を抑えつつ建物
の上側を補強する点で、上部側が下部側に比べて重量が
重たい建物には有効である。
矩形の補強枠を用いたが、これに限らず、他の構造の補
強部材を設けるようにしても同様の効果を奏する。
明によれば、既に空間部分となっている柱間の鴨居上部
の空間部分を活用して、建物の剛性を補強(矯正)した
から、外力の影響を受けやすい建物でも、建物の柱など
が傾斜したり捩じれたりせずに、水平に持上げて移動さ
せる工事ができる。
芯となるから部屋の外観を損なうことはない。そのう
え、補強部材は、建物の耐震性の向上を図るなどの恒久
的な補強材として機能させることができるから、その活
用は大である。特に鴨居上部の柱間に在る空間部分を活
用して補強する構造は、違和感を抑えつつ建物の上側を
補強する点で、上部側が下部側に比べて重量が重たい建
物には有効である。
説明するための移動前の家屋を示す斜視図。
説明するための斜視図。
成した状態を示す斜視図。
他、必要な機器を据付けた状態を示す斜視図。
を示す斜視図。
斜視図。
態を示す斜視図。
れていく状態を示す斜視図。
ブロック図。
志を締結するUボルトを示す平面図および正面図。
用して、架台に荷重を分散する架台受の構造を示す平面
図、正面図、側面図。
構造を示す平面図、正面図、側面図。
図。
れた状態を示す正面図。
点のある建物内部を示す斜視図。(b)は、この発明の
一実施例の要部となる補強枠を、支柱間に据付けて剛性
を高めた状態と共に示す斜視図。
た状態を示す斜視図。
(b)は、同補強枠を埋混んで壁にした状態を示す斜視
図。
…土台 4g〜4k…支柱 11…架台 30
…レベルセンサ 31…油圧ジャッキ 35…昇降制御ユニット 3
6…油圧装置 37…油圧ポンプ 43…コントロ−ラ 4
6…バルブユニット 55…昇降台 66…鎖 7
8…レ−ル 80…ロ−ラ台 85…電動ウィンチ 9
1…補強枠(補強部材) 94…壁
Claims (1)
- 【請求項1】 土台の下に組んだ架台で建物を持ち上げ
て移動するとき、建物の剛性を補強する移動建物の補強
方法であって、 前記建物を持上げる前に、前記建物において既に柱間で
空間部分となっている鴨居上部の箇所に、同柱間に渡っ
て枠状に構成された補強部材を設け、 前記建物の移動終了後、この補強部材を埋めるように、
前記柱間の箇所に壁部材を設けた ことを特徴とする移動建物の補強方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4232422A JPH0776493B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 移動建物の補強方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4232422A JPH0776493B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 移動建物の補強方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0681492A JPH0681492A (ja) | 1994-03-22 |
JPH0776493B2 true JPH0776493B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=16939018
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4232422A Expired - Lifetime JPH0776493B2 (ja) | 1992-08-31 | 1992-08-31 | 移動建物の補強方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0776493B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5249522B2 (ja) * | 2007-04-04 | 2013-07-31 | 大成建設株式会社 | 柱補強構造 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH01280181A (ja) * | 1988-05-06 | 1989-11-10 | Seiji Sakai | 建物の移送方法 |
-
1992
- 1992-08-31 JP JP4232422A patent/JPH0776493B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0681492A (ja) | 1994-03-22 |
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Legal Events
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