JPH077641A - 監視カメラ - Google Patents

監視カメラ

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JPH077641A
JPH077641A JP5147230A JP14723093A JPH077641A JP H077641 A JPH077641 A JP H077641A JP 5147230 A JP5147230 A JP 5147230A JP 14723093 A JP14723093 A JP 14723093A JP H077641 A JPH077641 A JP H077641A
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case
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mounting
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Shingo Iwazawa
真吾 岩澤
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Koyo Electronics Industries Co Ltd
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Koyo Electronics Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 小形で意匠的に優れ、その上組立、保守点検
が容易な監視カメラを得ること。 【構成】 ベース11とベースカバー31とからなり、
電気部品の載置スペースを有し、天井、壁面等に取付け
られて信号ケーブル等が接続されるほぼ半球状の取付台
1と、ケース61とケースカバー81とからなり、電気
回路が形成されたプリント基板、レンズマウント、撮像
素子等を内蔵し、取付台1に取付けられたほぼ半球のカ
メラ本体6とからなり、カメラ本体6をボールヒンジ5
1により取付台1に取付けてロックナット41により固
定し、ロックナット41を緩めてカメラ本体6を回動す
ることにより、その視野を調整しうるようにしたもので
ある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、店舗、デパート、銀
行、工場等に設置され、視野内の物体等を撮像してモニ
タに伝送する監視カメラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種監視カメラは、一般に電気
回路が配線され多数の電気部品が実装されたプリント基
板等が組込まれた直方体状のケースと、レンズや撮像素
子等が組込まれてケースの前部に取付けられたレンズマ
ウントとからなり、取付台を介して壁面、天井等に取付
けられており、視野方向を調整する場合は、取付台に対
するケースの取付角度を変えていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の監視カメラは上
記のように構成されているので全体として大形になり、
このため天井や壁に取付ける際は比較的広いスペースが
必要で、特に、視野方向の調整にあたっては、ケース全
体の取付角度を変える必要があるため、狭い場所には設
置できなかった。また、ケースは直方体の箱状に形成さ
れているため意匠的に劣り、このため、店舗、デパー
ト、銀行などの近代的建物にマッチせず、違和感があっ
た。さらに、各部の組立や取付台への取付等はねじを用
いているので、組立や調整、あるいは保守点検などが面
倒であった。
【0004】本発明は、上記の課題を解決すべくなされ
たもので、小形で意匠的に優れ、その上組立、保守点検
等が容易な監視カメラを得ることを目的としたものであ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る監視カメラ
は、天井、壁面等に取付けられ、分離可能に構成された
ベースとベースカバーとからなり、所要の電気部品設置
スペースを有するほぼ半球状の取付台と、この取付台に
取付けられ、分離可能に構成されたケースとケースカバ
ーとからなり、電気回路が形成されたプリント基板、レ
ンズマウント、撮像素子等を内蔵するほぼ半球状のカメ
ラ本体とからなり、取付台のベース又はベースカバーの
何れか一方の内壁に複数個の係合突起を設けると共に、
他方の開口周壁に係合突起に対応してこの係合突起がス
ライド嵌入される係合部を設けたものである。
【0006】また、上記の監視カメラにおいて、カメラ
本体のケースとケースカバーを、何れか一方に設けた係
合突起と他方に設けた係合部により結合するようにした
ものである。
【0007】また、天井、壁面等に取付けられ、分離可
能に構成されたベースとベースカバーとからなり、所要
の電気部品載置スペースを有する取付台と、この取付台
に取付けられ、分離可能に構成されたケースとケースカ
バーとからなり、電源回路が形成されたプリント基板、
レンズマウント、撮像素子等を内蔵するカメラ本体とか
らなり、このカメラ本体のケースカバーの窓穴周縁の内
壁に係止爪を有する複数個の係止片を突設し、この係止
片により窓穴に窓ガラスを装着するようにしたものであ
る。
【0008】さらに、ベースと、外周にねじを有し内壁
にボール受部が設けられた円筒部を上部に有するベース
カバーとからなる取付台と、ケースとケースカバーとか
らなり、電気回路が形成されたプリント基板、レンズマ
ウント、撮像素子等を内蔵したカメラ本体と、ボール本
体に中空のねじ金具の一部が埋設されたボールヒンジと
からなり、ベースカバーの円筒部内にボールヒンジのボ
ール本体を収容し、ボール受部で支持させてロックナッ
トで固定し、ボールヒンジのねじ金具をカメラ本体のケ
ースに取付けたものである。
【0009】上記の監視カメラにおいて、発熱素子が取
付けられた放熱板をカメラ本体に取付けたボールヒンジ
のねじ金具に一体的に固定すると共に、ねじ金具の一部
をカメラ本体と取付台との間に露出させたものである。
【0010】また、ベースとベースカバーとからなり、
天井、壁面等に取付けられて信号ケーブルが接続される
取付台と、ケースとケースカバーとからなり電気回路が
形成されたプリント基板、レンズマウント、撮像素子等
を内蔵し、取付台に取付けられたカメラ本体とからな
り、取付台のベースに設けた取付部にベース内に引き込
まれた信号ケーブルを固定し、取付台に近接して設けら
れカメラ本体内のプリント基板に接続されたコネクタに
信号ケーブルをワンタッチで装着可能に接続したもので
ある。
【0011】
【作用】取付台のベース又はベースカバーの何れか一方
に設けた係合突起を他方に設けた係合部に整合させ、押
圧しながら回動すると係合突起が係止溝にスライド嵌入
してロックされ、両者は一体に結合される。反対方向に
回動すればロックが解除されて両者を容易に分離するこ
とができる。カメラ本体のケースとケースカバーに係合
突起と係合部を設けた場合も両者を容易に着脱すること
ができる。
【0012】カメラ本体のケースカバーの窓穴周縁に係
止片を設けた場合は、ケースカバー内に窓ガラスを入れ
て係止片に当接し、押圧する。これにより係止片が弾性
変形して窓ガラスが容易に窓穴側に押込まれ、係止爪が
係止してその位置に保持される。
【0013】また、ロックナットでベースカバーの円筒
部に固定されたボールヒンジのねじ金具をレンズ本体の
ケース内に挿入して内側からナットで固定すれば、レン
ズ本体は取付台に取付けられる。ロックナットを緩めて
ボール本体を回動することにより、レンズ本体の視野方
向を広範囲に調整することができ、調節が終ったときは
ロックナットを締めてレンズ本体をその位置に固定す
る。
【0014】発熱素子が取付けられた放熱板をカメラ本
体内においてねじ金具に一体的に固定すると、発熱素子
から発生した熱は放熱板からねじ金具に伝わり、その露
出部から放熱される。そのため、密閉されたカメラ本体
内の温度上昇を抑制することができる。
【0015】さらに、取付台のベース内に引き込まれた
信号ケーブルをベースに設けた取付部に固定し、その心
線を近傍に設けたコネクタに着脱可能に装着するように
したので、ねじ等を必要とせず、容易かつワンタッチで
信号ケーブルをコネクタに接続することができる。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係る監視カメラの実施例を示
す側面図、図2はその平面図である。図において、1は
ベース11、ベースカバー31及びロックナット41か
らなるほぼ半球状の取付台、6はケース61とカバー8
1とからなるほぼ半球状のカメラ本体で、両者はボール
ヒンジ51により連結されている。
【0017】取付台1のベース11は合成樹脂をモール
ド成型したもので、図3に示すようにほぼ皿状に形成さ
れており、側壁12の上端部は内側が延出されて段部1
3が形成され、また、電源ケーブル、モニタへの信号ケ
ーブル等の挿通穴14a,14bが貫設されている。1
5は信号ケーブル25の取付部、16はBNCコネクタ
26の取付部、17は電源トランス28とカメラ本体5
に設けたプリント基板(図示せず)とを接続する端子盤
27の取付部、18は電源トランス28の取付台であ
る。
【0018】BNCコネクタ26の一例を図4に示す。
このコネクタ26は端子金具(図示せず)を内蔵し、一
方の側壁に信号ケーブル25の心線25aの差込口26
2を有する本体261からなり、プリント基板263に
設けた導電パターン264の穴265に、本体261の
下面に設けた端子(図示せず)を差込んではんだ付けし
たものである。そして、プリント基板263の導電パタ
ーン264を後述のカメラ本体6に設けたプリント基板
に接続し、取付部15に固定された信号ケーブル25の
心線25aを差込口262に差込むと、信号ケーブル2
5はワンタッチで端子金具に接続される。
【0019】また、端子盤27の一例を図5に示す。2
71a,271b,271c,271dは両側に配線の
差込口273(図には片側だけ示してある)を有する円
筒状の端子金具272a,272b,272c,272
dが内部に取付けられた箱状の複数の端子台で、これら
端子台271a〜271dは一体的に結合されている。
274a,274b,274c,274dは各端子台2
71a〜271dの上面に、端子金具272a〜272
dに螺入される端子ねじ275を有し一体的に結合され
た2個の円筒部からなるねじ筒である。そして、端子金
具272a〜272dの一方の差込口273に電源トラ
ンス28の出力線を差込んで端子ねじ275で固定し、
他方の差込口273aに後述のカメラ本体6のプリント
基板に電源を供給する配線を差込んで端子ねじ275a
で固定すれば、電源とカメラ本体6とは端子盤27を介
して接続される。
【0020】再び図3において、19a,19b,19
cは側壁12の内側に120°の等間隔で突設された係
合突起、20a,20bは底板に設けたねじ挿入穴であ
る。なお、中心部に設けた突出部21内には、下面から
ねじが螺入されるめねじ22がインサートされている。
【0021】取付台1のベースカバー31は合成樹脂を
モールド成型したもので、図6に示すように、逆椀状に
形成されて頂部には円筒状に突出した円筒部32が設け
られており、円筒部32の外周にはおねじ33が形成さ
れている。また、円筒部32の内周の上方には段部34
が形成され、段部34の下側には下方に向って縮径した
傾斜面からなるボール受部35が設けられている。
【0022】また、ベースカバー31の下端部には嵌合
溝36が形成されており、その内側の延出部には120
°の等間隔で係合部37が設けられている。この係合部
37は、ベース11に設けた係合突起19a〜19cが
嵌入しうる幅で下方に開口する開口部38と、開口部3
8から下縁と平行に切込まれた係合突起19a〜19c
が嵌入しうるスリット状の係止溝39とによって構成さ
れている。
【0023】ロックナット41は合成樹脂をモールド成
型したもので、図7に示すように、ベースカバー31の
おねじ33に螺入されるめねじ42が設けられており、
その内周には溝43が設けられている。また、上方には
上方に向って縮径する傾斜面44が形成されている。4
5は外周に設けたすべり止めである。
【0024】ボールヒンジ51は、図8に示すように、
合成樹脂からなる球状のボール本体52と、このボール
本体52にインサートされた中空のねじ金具53とから
なっつている。ねじ金具53のほぼ中央部外周には多角
形(実施例では六角形)のフランジ54が突設され、フ
ランジ54の上部にはおねじ55が設けられており、ま
た、ボール本体52の中心部にはねじ金具53の中心穴
に連通する穴56が形成されている。なお、ボール本体
52の外径Rは、ベースカバー31のボール受部35の
内径d1 、及びロックナット44の傾斜面42の内径d
2 より大きく形成されている。
【0025】カメラ本体6のケース61は、合成樹脂を
モールド成型したものでほぼ椀状に形成されており、図
9に示すように、下部中心部には貫通穴62が貫設さ
れ、その下面には多角形(実施例では六角形)の凹部6
3が設けられている。また、上端部には溝64が形成さ
れ、その内側の延出部には120°の等間隔で、開口部
66とスリット状の係止溝67からなる係合部65が設
けられている。68a,68b,68c,68d,68
eは内部に突設されたプリント基板等を取付けるための
支柱である。
【0026】カバー81は合成樹脂をモールド成型した
もので、図10に示すように、上端部には窓穴82が設
けられており、窓穴82と同心的に溝83が設けられて
いる。また、この溝83の外周にはほぼ120°の等間
隔で、(d)図に示すような係止爪85を有する係止片
84a,84b,84cが突設されている。さらに、下
端部には段部85が形成され、その内周面には120°
の等間隔で係合突起86a,86b,86cが突設され
ている。
【0027】次に、上記のような各部からなる監視カメ
ラの組立順序の一例について説明する。先ず、図3及び
図11、図12に示すように、ベース11の取付部16
にBNCコネクタ26を取付け、また取付部17,18
にそれぞれ端子盤27及び電源トランス28を取付け
る。
【0028】ついで、ロックナット41に内側からボー
ルヒンジ51を挿入して、ベースカバー31のおねじ3
3に螺入する。このとき、ボールヒンジ51のボール本
体52は、ベースカバー31のボール受部35とロック
ナット41の傾斜部44とによって保持される。なお、
この場合、ロックナット41の溝43にパッキンを挿入
すれば、防湿、防塵効果を高めることができる。
【0029】そして、ボールヒンジ51のボール本体5
2の穴56及びねじ金具53の中空部から、ベース11
に取付けた端子盤27に接続されたリード29を引出
す。この状態でベース11上にベースカバー31を当接
し、その係合部37の開口部38をベース11の係合突
起19a〜19cにそれぞれ整合させ、ベースカバー3
1を押圧しながら回動する。これにより、図13に示す
ように、係合突起19a〜19cが係合部37の係止溝
39にスライド嵌入してロックされ、両者は一体に結合
される。このとき、ベース11の上端部はベースカバー
31の溝36に嵌合する。
【0030】次に、図9及び図15、図16に示すよう
に、カメラ本体6のケース61の貫通穴62に、取付台
1に装着したボールヒンジ51のねじ金具53を挿入
し、そのフランジ54を凹部63に嵌合する。そして、
ケース61の開口部から図14に示すような放熱板70
を挿入してその穴71をねじ金具53に嵌入し、ナット
72により固定する。なお、この放熱板70には、例え
ば3端子レギュレータの如き発熱素子76が取付けられ
ている。そして、ねじ金具53の中空部から引出された
リード29をそれぞれ電気回路が設けられ、電気部品が
実装されたプリント基板73a,73b,73cに接続
し、各プリント基板73a〜73cを支柱68a〜68
e上にそれぞれ固定する。なお、74はプリント基板7
3aに装着されたレンズマウント、75は撮像素子であ
る。
【0031】次に、カバー81の溝83にパッキン88
を取付け、図10(d)に示すように係止片84a〜8
4cに窓ガラス87を当接して押圧する。これにより、
係止片84a〜84cが弾性変形して窓ガラス87はワ
ンタッチで挿入され、係止爪85に係止されて窓穴82
に装着される。このようにして窓ガラス87が装着され
たカバー81の係合突起86a〜86cを、ケース61
の係止部65の開口部66に整合させて挿入し、押圧し
ながら回動すれば、係合突起86a〜86cは係止溝6
7にスライド嵌入してロックされ、両者は一体に結合さ
れる。このとき、ケース61の溝64には、カバー81
の下端部が嵌入される。
【0032】このように、本発明においては、取付台1
のベース11及びカメラ本体6のカバー81にそれぞれ
係合突起19a〜19c、86a〜86cを設けると共
に、これと結合するベースカバー31及びケース61に
それぞれ係合部37,65を設け、ねじ等を使用するこ
となく押圧して回動するだけで両者を結合するようにし
たので、組立や分解がきわめて容易である。また、カメ
ラ本体6のカバー81に係止片84a〜84cを突設
し、ワンタッチで窓ガラス87を装着しうるようにした
ので、窓ガラス87の取付けが容易かつ簡単である。
【0033】次に、上記のようにして組立てられた監視
カメラを天井や壁面等に取付ける手順の一例を説明す
る。なお、天井や壁面等には、図11、図12に示すよ
うに、ねじ91を備えた取付板9が固定されているもの
とする。先ず、監視カメラのベース11に設けためねじ
22を取付台9のねじ91に螺入して固定する。つい
で、ベースカバー31を回転して、ベースカバー31及
びカメラ本体6をベース11から取外す。
【0034】ついで、図3に示す挿通穴14a,14b
から電源ケーブル及び信号ケーブルをベース11内に引
込み、電源ケーブルを電源トランス28に接続する。一
方、信号ケーブル25を取付部15に取付けて固定し、
その心線をBNCコネクタ26の差込口262に差込
み、接続する。そして、ベースカバー31を再びベース
11に結合すれば監視カメラの取付けは完了する。な
お、取付板9の取付ねじ91にベース11のめねじ22
を螺入して取付ける代りに、ベース11の底板に設けた
ねじ挿通穴20a,20bにねじを挿通し、ベース11
を天井や壁面に直接取付けてもよい。
【0035】このように天井や壁面等に装着された監視
カメラは、先ず、ロックナット41を緩めてカメラ本体
6と共にボールジョイント51を回動し、カメラ本体6
の窓ガラス87を所望の方向に向けてロックナット41
により仮固定し、ついで電源をONしてモニタによりそ
の映像を見ながらボールジョイント51を回動させ、視
野を微調整し、ロックナット41を締めて固定する。
【0036】また、監視のため常時電気部品等に電力を
供給して運転を続けると、例えば3端子レギュレータの
如き発熱素子76は発熱して密閉したカメラ本体内の温
度が上昇し、電気部品の性能に悪影響を与えるが、これ
らの発熱素子76はプリント基板に実装せず、放熱板7
0に取付けられているので、発熱素子76からの熱は放
熱板70からねじ金具53に伝わり、取付台1とカメラ
6との間の露出部から放熱される。このため、密閉した
レンズ本体6内の温度の上昇を防止することができる。
【0037】以上本発明の実施例について説明したが、
本発明は以下に例示するように各種の変形を実施するこ
とができる。 (1) 取付台のベースとベースカバー及びカメラ本体
のケースとケースカバーの両者に、これらをそれぞれ結
合する係合突起と係合部を設けた場合を示したが、取付
台とカメラ本体の何れか一方のみを係合突起と係合部に
より結合し、他方は他の手段より結合するようにしても
よい。 (2) また、実施例では説明しなかったが、ベースカ
バー31の嵌合溝36及びケース61の溝64にパッキ
ンを配設し、より気密に結合するようにしてもよい。
【0038】(3) さらに、取付台とカメラ本体の何
れも係合突起と係合部以外の手段(例えば外部に設けた
フック)により結合するようにしてもよく、この場合は
取付台及びカメラ本体の形状を半球状以外の形状(例え
ば箱形)にしてもよい。 (4) ボールジョイントのねじ金具に多角形のフラン
ジを設け、レンズ本体のケースにこのフランジが嵌合す
る多角形の凹部を設けた場合を示したが、このフランジ
及び凹部の形状は多角形に限るものではなく、例えば円
形の一部を切除するなど、回り止め機能を有するもので
あればよい。
【0039】(5) ボールジョイントのねじ金具にほ
ぼ凸状の放熱板を取付けた場合を示したが、他の形状の
ものを使用してもよく、また、電気部品の発熱量が少な
い場合は、放熱板を省略してもよい。 (6) ベースには変圧用トランス等の電源回路を設け
た場合を示したが、外部に駆動源などを設けた場合は、
このトランス等の電源回路は不要になり、より軽量の監
視カメラを得ることができる。
【0040】
【発明の効果】以上詳記したように、本発明によれば次
のような効果を得ることができる。 (1) 取付台のベース又はベースカバーの何れか一方
に設けた係合突起を、他方に設けけた係合部の開口部に
整合させ、押圧しながら回動することにより係合突起を
係止溝に嵌入してロックし、ねじ等を使用することなく
両者を一体に結合するようにしたので、組立、保守、点
検等がきわめて容易で、作業工数を低減することができ
る。特に、保守、点検等に際して取付台のベースを天
井、壁面等の高所に取付けたのち、ベースに結合された
ベースカバー及びレンズ本体を外してベースに電源ケー
ブル、信号ケーブルを接続して再びベースカバー等を結
合する際の作業が容易である。
【0041】(2) また、上記の監視カメラにおい
て、カメラ本体のケース及びケースカバーにも係合突起
と係合部を設けて着脱しうるようにしたので、組立、保
守点検等がさらに容易になる。
【0042】(3) カメラ本体のケースカバーの窓穴
周縁の内壁に係止爪を有する複数の係止片を設け、この
係止片により窓ガラスを装着するようにしたので、窓ガ
ラスをワンタッチで取付けることができ、組立工数を節
減することができる。
【0043】(4) さらに、取付台とカメラ本体をね
じ金具を有するボールジョイントで連結し、ロックナッ
トで取付台に固定するようにしたので、ロックナットを
緩めることによりカメラ本体を360°の広範囲に亘っ
て回動することができる。このため、カメラ本体の視野
を広範囲かつ容易に調整することができる。
【0044】(5) 発熱素子が取付けられた放熱板を
カメラ本体内でねじ金具に固定すると共に、ねじ金具の
一部を取付台とカメラ本体との間に露出させるようにし
たので、発熱素子から発生した熱は、放熱板からねじ金
具に伝わり、露出部から放熱される。このため、密閉さ
れたカメラ本体内の温度の上昇を抑制することができ、
内蔵する電気部品の性能低下や変質等を防止し、信頼性
の高い監視カメラを得ることができる。
【0045】(6) 取付台のベース内に引き込まれた
信号ケーブルをベースに設けた取付部に固定し、その心
線を近傍に設けたコネクタにワンタッタで着脱可能に接
続するようにしたので、監視カメラを天井、壁面等に取
付ける際の信号ケーブルの接続作業を容易かつ迅速に行
なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の正面図である。
【図2】図1の平面図である。
【図3】ベースの実施例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)は(a)のA−A断面図で
ある。
【図4】本発明に使用するコネクタの一例の斜視図であ
る。
【図5】本発明に使用する端子盤の一例の斜視図であ
る。
【図6】ベースカバーの実施例を示すもので、(a)は
平面図、(b)は側面図、(c)は(a)の縦断面図で
ある。
【図7】ロックナットの実施例を示すもので、(a)は
平面図、(b)はその縦断面図である。
【図8】ボールヒンジの実施例を示すもので、(a)は
平面図、(b)は一部を断面で示したその側面図であ
る。
【図9】ケースの実施例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は側面図、(c)は(a)の縦断面図であ
る。
【図10】ケースカバーの実施例を示すもので、(a)
は平面図、(b)は側面図、(c)は(a)の縦断面
図、(d)は要部拡大図である。
【図11】取付台の組立状態を示す縦断面図である。
【図12】図9のB−B断面図である。
【図13】ベースとベースカバーの結合部の拡大図であ
る。
【図14】放熱板の実施例を示すもので、(a)は平面
図、(b)は側面図である。
【図15】ケースとボールヒンジとの結合状態を示す縦
断面図である。
【図16】ケースとケースカバーとの組立状態を示す縦
断面図である。
【符号の説明】
1 取付台 11 ベース 14a,14b 挿通穴 15,16,17,18 取付部 19a,19b,19c,86a,86b,86c 係
合突起 25 信号ケーブル 26 BHCコネクタ 27 端子盤 28 電源トランス 31 ベースカバー 32 円筒部 33 おねじ 35 ボール受部 37,65 係合部 38,66 開口部 39,67 係止溝 41 ロックナット 42 めねじ 44 傾斜面 51 ボールヒンジ 52 ボール本体 53 ねじ金具 55 おねじ 6 カメラ本体 61 ケース 62 貫通穴 70 放熱板 73a,73b,73c プリント基板 74 レンズマウント 75 撮像素子 76 発熱素子 81 ケースカバー 82 窓穴 84a,84b,84c 係止片 85 係止爪 87 窓ガラス

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天井、壁面等に取付けられ、分離可能に
    構成されたベースとベースカバーとからなり、所要の電
    気部品載置スペースを有するほぼ半球状の取付台と、 該取付台に取付けられ、分離可能に構成されたケースと
    ケースカバーとからなり、電気回路が形成されたプリン
    ト基板、レンズマウント、撮像素子等を内蔵するほぼ半
    球状のカメラ本体とからなり、 前記取付台のベース又はベースカバーの何れか一方の内
    壁に複数個の係合突起を設けると共に、他方の開口周壁
    に前記係合突起に対応して該係合突起がスライド嵌入す
    る係合部を設けたことを特徴とする監視カメラ。
  2. 【請求項2】 カメラ本体のケース又はケースカバーの
    何れか一方の内壁に複数個の係合突起を設けると共に、
    他方の開口周壁に前記係合突起に対応して該係合突起が
    スライド嵌入する係合部を設けたことを特徴とする請求
    項1記載の監視カメラ。
  3. 【請求項3】 天井、壁面等に取付けられ、分離可能に
    構成されたベースとベースカバーとからなり、所要の電
    気部品載置スペースを有する取付台と、 該取付台に取付けられ、分離可能に構成されたケースと
    ケースカバーとからなり、電気回路が形成されたプリン
    ト基板、レンズマウント、撮像素子等を内蔵するカメラ
    本体とからなり、 該カメラ本体のケースカバーの窓穴周縁の内壁に係止爪
    を有する複数個の係止片を突設し、該係止片により前記
    窓穴に窓ガラスを装着するように構成したことを特徴と
    する監視カメラ。
  4. 【請求項4】 ベースと、外周にねじを有し内壁にボー
    ル受部が設けられた円筒部を上部に有するベースカバー
    とからなる取付台と、 ケースとケースカバーとからなり、電気回路が形成され
    たプリント基板、レンズマウント、撮像素子等を内蔵し
    たカメラ本体と、 ボール本体に中空のねじ金具の一部が埋設されたボール
    ヒンジとからなり、 前記ベースカバーの円筒部内に前記ボールヒンジのボー
    ル本体を収容し、ボール受部で支持させてロックナット
    で固定し、該ボールヒンジのねじ金具を前記カメラ本体
    のケースに取付けたことを特徴とする監視カメラ。
  5. 【請求項5】 発熱素子が取付けられた放熱板をカメラ
    本体に取付けたボールヒンジのねじ金具に一体的に固定
    すると共に、前記ねじ金具の一部を前記カメラ本体と取
    付台との間に露出させたことを特徴とする請求項4記載
    の監視カメラ。
  6. 【請求項6】 ベースとベースカバーとからなり、天
    井、壁面等に取付けられて信号ケーブルが接続される取
    付台と、 ケースとケースカバーとからなり、電気回路が形成され
    たプリント基板、レンズマウント、撮像素子等を内蔵
    し、前記取付台に取付けられたカメラ本体とからなり、 前記取付台のベースに設けた取付部に該ベース内に引き
    込まれた信号ケーブルを固定し、前記取付部に近接して
    設けられ前記カメラ本体内のプリント基板に接続された
    コネクタに前記信号ケーブルをワンタッチで装着可能に
    接続したことを特徴とする監視カメラ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2012226030A (ja) * 2011-04-18 2012-11-15 Beat Sonic:Kk カメラ装置
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JP7385073B1 (ja) * 2023-03-10 2023-11-21 株式会社ホワイトハウス ドライブレコーダモジュールのウィンドウ取付装置

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