JPH0776404B2 - 切削工具用材料およびその製造方法 - Google Patents

切削工具用材料およびその製造方法

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JPH0776404B2
JPH0776404B2 JP61151316A JP15131686A JPH0776404B2 JP H0776404 B2 JPH0776404 B2 JP H0776404B2 JP 61151316 A JP61151316 A JP 61151316A JP 15131686 A JP15131686 A JP 15131686A JP H0776404 B2 JPH0776404 B2 JP H0776404B2
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boron nitride
cubic boron
cutting tool
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tantalum
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ドッズワース ジョン
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デ ビア−ズ インダストリアル ダイアモンド デイビジヨン(プロプライエタリイ) リミテツド
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明の背景 本発明は切削工具用材料に関するものである。
米国特許明細書第4,334,928号では、高圧形態の窒化ホ
ウ素80容量%から10容量%までを包含し、残部が周期表
のIVa族及びV族の遷移金属の炭化物、窒化物、浸炭窒
化物、ホウ化物またはケイ化物、これらの混合物、並び
にこれらの化合物の固溶体から成る群から選定する、少
なくとも1種類の結合剤化合物素材のマトリツクスであ
り、マトリツクスは焼結素地中で連続した結合構造体を
形成する、機械加工工具に使用する焼結圧縮体を記載し
ている。マトリツクスはまたアルミニウム及び(また
は)ケイ素を含有していてもよい。
このような焼結圧縮体及びこれらの製造について種々の
実例を提供する。大多数の実例では、マトリツクス中の
結合剤化合物素材として、窒化物または浸炭窒化物を使
用していることを指摘しておく。従つて、このような結
合剤化合物素材は好ましい素材と見なされることは明白
である。
本発明の要約 本発明に従つて、固めた炭化物保持体に、タンタル、モ
リブデン、またはタングステン結合層を介して結合させ
た焼結立方窒化ホウ素層を包含し、焼結立方窒化ホウ素
層は、炭化チタン及びアルミニウム金属間化合物の連続
した結合マトリツクスの中に均一に分散させた立方窒化
ホウ素粒子40容量%から60容量%までを含有する、切削
工具用材料を提供する。
結合層は金属の連続帯域、及び金属と炭化物との間で反
応が多少起こつた炭化物保持体に近接する帯域を含有す
る。
更に、本発明に従つて、硬化鋼の研磨、例えば切削での
上記切削工具用材料の使用を提供する。このような用途
に対しては、焼結立方窒化ホウ素層は切削先端、すなわ
ち刃を持つている。
更に、本発明に従つて、上記の切削工具用材料を製造す
る方法は、 (a)炭化チタン及びアルミニウム金属間化合物の粉末
素材を立方窒化ホウ素粒子と混合し、 (b)タンタル、モリブデン、またはタングステンの層
を、あらかじめ作つてある炭化物保持体、またはこのよ
うな保持体の製造に必要な構成要素の表面と接触させて
配置し、 (c)圧縮して密着形態にしてあるのが好ましい、工程
(a)の混合物を前記タンタル、モリブデン、又はタン
グステンの層上に配置して、未結合複合物を作り、 (d)未結晶複合物を高温/高圧装置の反応帯域に配置
し、かつ (e)未結晶複合物に、切削工具用材料を生成するのに
十分な時間の間、立方窒化ホウ素が結晶学的に安定にな
る温度及び圧力の高い条件を作用させる、という工程を
包含する。
本発明の詳細な説明 本発明の切削工具用材料は、固めた炭化物保持体があつ
て、容易に工具にろう付けすることができる。切削工具
用材料は浅い切削操作に主に適用され、その場合、切削
工具材料自体が小さく、直径の小さい切削先端を有して
いる。かくして、切削工具材料のろう付け適正が主な利
点である。
本質的に炭化チタン及びアルミニウム金属間化合物から
成る第二組が、硬化鋼の切削に優れた研磨特性のある焼
結立方窒化ホウ素層を提供する点で重要な因子であると
考えられる。炭化チタンは炭化物保持体の結合剤相との
反応性が高い。炭化チタンの結合剤相との反応は、どれ
も焼結立方窒化ホウ素層の研磨特性に対して有害なもの
と考えられている。ここでいう「反応」とは、炭化物保
持体の結合剤相が炭化チタンを融解してその中に浸透す
る現像をいう。タンタル、モリブデンまたはタングステ
ン結合層は、このような結合剤相が焼結立方窒化ホウ素
層の中に浸透するのを防止する隔壁層としての働きをし
ている。
立方窒化ホウ素を40容量%から60容量%までの範囲に規
定するのが、本発明の重要な様態である。立方窒化ホウ
素の好ましい量は50容量%である。
本発明の切削工具用材料の製造において、亜化学量論的
炭化チタン(炭素が1よりも少ない)、及びアルミニウ
ムをあらかじめ反応させて、炭化チタン及びアルミニウ
ム金属間化合物を含有する素材を作ることが本質的であ
る。この素材は亜化学量論的炭化チタン及びアルミニウ
ムを、非酸化性雰囲気中で焼結して製造することができ
る。代表的には、焼結は真空中で、1000℃で、30分から
60分までの時間の間に起こる。このようにして製造した
素材は、例えばボールミル処理で粉砕して、微細な粒
度、代表的には0.5μから1μまでにしなければならな
い。
素材の製造では、亜化学量論的量の炭素を包含する炭化
チタンを使用することが本質的である。従つて、過剰の
チタンはアルミニウムとの反応に役立つ。代表的には、
アルミニウムは炭化チタン/アルミニウム混合物の10重
量%までの量に規定する。また、反応は、遊離のアルミ
ニウムが素材中に実質的に全く残存しない、すなわち1
%よりも少ないことを保証する条件下で起こることも重
要である。
使用する立方窒化ホウ素粒子は、非常に微細にするべき
であり、平均粒度が0.5μから3μまでであるのが代表
的である。
本発明の好ましい形態では、素材及び立方窒化ホウ素粒
子の混合物を、固めた炭化物の円盤の主要な平らな表面
の1面に作つたくぼみの中に圧縮する。混合物をくぼみ
の中に圧縮する前、くぼみをタンタル、モリブデンまた
はタングステンの層でライニングする。
本発明の方法では、大きな切削工具用材料を製造し、こ
れから切削工具挿入部材として有効なずつと小さい切削
先端チップを、レーザー切断及び放電機械加工のような
方法を使用して切断することができる。ずつと小さい切
削先端チップは三角形、六角形、長四角形、角すい形な
どのような任意の適切な形状にすることができる。
次に本発明の実施例を詳述する。亜化学量論的炭化チタ
ン(炭素0.8)90重量%及びアルミニウム10重量%の混
合物を圧縮して密着形態にし、かつ真空中で1000℃で30
分間加熱した。この熱処理で、炭化チタン及び生成した
アルミニウム金属間化合物を含有する素材になつた。素
材は固体生成物であつて、これをボールミル処理して、
平均粒度を0.5μから1μまでにした。
粉末にした素材を、平均粒度が0.5μから3μまでの立
方窒化ホウ素粒子と混合した。混合物は立方窒化ホウ素
43重量%及び粉末にした素材57重量%を含有していた。
あらかじめ成形してある固めた炭化タングステン円盤
(結合剤相としてコバルト)には、これの平らな主要表
面の1面に機械加工したくぼみがあつた。このくぼみ
を、厚さが50μあるタンタルはくでライニングした。立
方窒化ホウ素/素材混合物を、タンタル ライニングし
てあるくぼみに配置し、かつ圧縮した。装てんした円盤
を、ぴつたり合つたタンタル カツプで覆い、かつ次に
組み立て品全体を通常の高温/高圧装置の反応帯域の中
に配置した。熱を加える前に、圧力を約55キロバールま
で上げた。温度を約1400℃まで上げた。十分な熱度に10
分間保つた後に、温度を下げ、それから圧力を徐々に緩
めた。
今では、くぼみに焼結立方窒化ホウ素の付いている固め
た炭化物円盤を、通常の回収技法を使用して反応帯域か
ら回収した。材料をそれの平らな表面に垂直な平面に沿
つて切断することによつて、複数の三角形の切削先端チ
ップを切り取つた。各切削先端チップは、平面図として
は、三角形であり、かつ固めた炭化物保持体にタンタル
結合層を介して結合させた焼結立方窒化ホウ素から成つ
ていた。晶結立方窒化ホウ素層は、炭化チタン及びアル
ミニウム金属間化合物のマトリツクス全体に均一に分散
された立方窒化ホウ素粒子50容量%から成っていた。ア
ルミニウムは標準X線技法では全く検出できなかつた。
これは焼結層の遊離アルミニウム含有量が1%よりも少
ないことを意味した。タンタル結合層にはタンタル金属
の連続帯域、及びタンタルがある程度炭化物と反応した
炭化物裏当てに近接した帯域があつた。
三角形をした切削先端チップを丸削り工具の中にろう付
けして、SKD−11鋼(硬化鋼)を機械加工するのに使用
した。切削条件は、 切削速度 120 m、/分 切り込みの深さ 0.25mm、 送り 0.1mm/回転、 であつた。
チップは、深さが0.2mmある磨耗表面を生じるまでに、2
0分よりも長い時間持ちこたえたことを見い出した。こ
れは優秀な結果であり、かつ現在市販されている他の焼
結立方窒化ホウ素研磨材製品よりも優れていた。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固めた炭化物保持体に、タンタル、モリブ
    デン、あるいはタングステン結合層を介して結合させた
    焼結立方窒化ホウ素層を特徴とし、焼結立方窒化ホウ素
    層は、炭化チタン及びアルミニウム金属間化合物の連続
    した結合マトリックスの中に均一に分散させた立方窒化
    ホウ素粒子40容量%から60容量%までを含有する切削工
    具用材料。
  2. 【請求項2】焼結立方窒化ホウ素層の立方窒化ホウ素含
    有量が50容量%である、第(1)項に記載の切削工具用
    材料。
  3. 【請求項3】焼結立方窒化ホウ素層には切削先端、すな
    わち刃を設けてある、第(1)項または第(2)項に記
    載の切削工具用材料。
  4. 【請求項4】焼結立方窒化ホウ素層に、直径の小さい切
    削先端を設けてある第(3)項に記載の切削工具用材
    料。
  5. 【請求項5】(a)炭化チタン及びアルミニウム金属間
    化合物の粉末素材を立方窒化ホウ素粒子と混合し、 (b)タンタル、モリブデンまたはタングステンの層を
    あらかじめ作ってある炭化物保持体、またはこのような
    保持体の製造に必要な構成要素の表面と接触させて配置
    し、 (c)工程(a)の混合物を前記タンタル、モリブデン
    又はタングステン層の上に配置して、未結合複合物を作
    り、 (d)未結合複合物を高温/高圧装置の反応帯域に配置
    し、かつ (e)未結合複合物に、切削工具用材料の生成に十分な
    時間の間、立方窒化ホウ素が結晶学的に安定になる温度
    及び圧力の高い条件を作用させる、 工程からなる切削工具用材料を製造する方法。
  6. 【請求項6】工程(a)の粉末素材は、非酸化性雰囲気
    中で、亜化学量論的炭化チタン及びアルミニウムを焼結
    して製造する、第(5)項に記載の方法。
  7. 【請求項7】焼結が、30分から60分までの時間の間、真
    空中で、温度1000℃で起こる、第(6)項に記載の方
    法。
  8. 【請求項8】焼結素材を粉砕して、微細な粒度にする、
    第(6)項、あるいは第(7)項に記載の方法。
  9. 【請求項9】粉砕した素材の粒度が0.5μから1μまで
    である、第(8)項に記載の方法。
  10. 【請求項10】アルミニウムを、焼結する前に、炭化チ
    タン/アルミニウム混合物の10重量%までの量に規定す
    る、第(6)から第(9)までのうちのいずれか1項に
    記載の方法。
  11. 【請求項11】工程(a)の混合物を、工程(c)のタ
    ンタル、モリブデン又はタングステン層上に配置する前
    に、圧縮して密着形態にする、第(5)項から第(10)
    項までのうちのいずれか1項に記載の方法。
  12. 【請求項12】立方窒化ホウ素粒子は、平均粒度が0.5
    μから3μまでである、第(5)項から第(11)項まで
    のうちのいずれか1項に記載の方法。
  13. 【請求項13】くぼみを、固めた炭化物円盤の平らな主
    要表面の1面に作り、くぼみをタンタル、モリブデンま
    たはタングステンの層でライニングし、かつ工程(a)
    の混合物を、ライニングを施したくぼみの中に圧縮す
    る、第(5)項から第(12)項までのうちのいずれか項
    1に記載の方法。
JP61151316A 1985-06-27 1986-06-27 切削工具用材料およびその製造方法 Expired - Lifetime JPH0776404B2 (ja)

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JPS56169748A (en) * 1980-06-03 1981-12-26 Sumitomo Electric Ind Ltd High hardness sintered body for tool and preparation thereof
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