JPS644840Y2 - - Google Patents
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- JPS644840Y2 JPS644840Y2 JP6041484U JP6041484U JPS644840Y2 JP S644840 Y2 JPS644840 Y2 JP S644840Y2 JP 6041484 U JP6041484 U JP 6041484U JP 6041484 U JP6041484 U JP 6041484U JP S644840 Y2 JPS644840 Y2 JP S644840Y2
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Landscapes
- Ceramic Products (AREA)
- Other Surface Treatments For Metallic Materials (AREA)
Description
(1) 技術分野
本考案は、高温まで使用可能な工具用複合焼結
体を提供するものである。 (2) 従来技術とその問題点 立方晶窒化硼素(以下CBNと記す)はダイヤ
モンドに次ぐ高硬度な物質である。また熱伝導度
に優れ、高温における鉄族金属との反応性が少い
物質であり、超高圧高温下で合成される。 近年このCBNを焼結した硬質焼結体が開発さ
れ、実用に供されるようになつてきている。通常
これらの硬質焼結体は第3図に示すような硬質焼
結体層1が超硬合金などよりなる基体2に貼り合
わされた構造となつており、この複合構造焼結体
が工具本体に鑞付けにより固着されて用いられて
いる。 この硬質焼結体と基体との結合材としては、
Al,CO等の金属系のものやAl2O3,TiN等のセ
ラミツク系のものが知られている。 また、特公昭58−19428には、ダイヤモンド又
はCBNの粒子あるいはこれらの混合物とこれら
粒子と溶媒金属である結合母材とから成る硬質成
形体をTi,Ta及びかかる金属を含有する高温ロ
ー付合金からなる層を介して支持体に結合されて
いる研摩用物体が示されている。この場合も、硬
質成形体にはダイヤモンド又はCBN粒子以外に
これら粒子の溶媒となり得る金属、例えばダイヤ
モンドではCo,Ni,Feなど、CBNではAl,Pb,
Snなど、が含有されている。 しかしながら本願考案の如く、硬質焼結体中の
CBNが実質的に100%である場合、公知の方法で
は接合力が弱くなり実用に供されない。 上述の如く、従来の工具用CBN焼結体は、金
属系またはセラミツク系の結合材を含み、これら
の混合粉末を主として超硬合金よりなる基体上に
配置し超高圧高温下で焼結することによつて製造
している。この焼結時に基体中の結合材、例えば
超硬合金の場合はCoは溶融して、CBN焼結体と
基体の界面近くでCBN焼結体を基体に接合させ
るための結合材として有効に働く。また、CBN
焼結体中の金属結合材もCBN粒子相互の結合は
勿論のこと、CBN焼結体と基体との接合にも有
効である。 しかし、CBN焼結体が実質的に100%のCBN
より成る場合、上述の2つの効果による焼結体と
基体との接合力は極めて弱くなる。これは、
CBNと基体中の結合材金属とのぬれ性が悪いた
め基体中の結合材金属がCBN焼結体と基体との
接合に有効に働かないためである。 (3) 考案の開示 本考案者らは以上の点に鑑み、研究を重ねた結
果本考案を完成したものである。本願はCBNの
含有量が極めて多い硬質焼結体に関するものであ
る。このようなCBNよりなる硬質焼結体は通常
六方晶窒化硼素(hBN)と数%以内のhBNを
CBNに変換する触媒物質、例えば窒化硼素マグ
ネシウム(Mg3BN3)とを出発原料として超高
温、高圧下で焼結する。このとき微量に触媒物質
が焼結体中に残つたり、未変換のhBNが残つた
りする。 従つて、本願でいう硬質焼結体は大部分が
CBNからなり、その量は95体積%以上である。 CBNは、反応性に乏しい物質であり、これを
実際の工具等で使用する場合は基体に接合した方
が種々使い勝手がよい。また強度補強も可能であ
る。 発明者等が鋭意検討した結果、この種硬質焼結
体はMo,Ti,Zr,Ta等と特に接合性がよいこ
とを見出したのあり、これの下にさらに超硬合金
などを接合したものである。すなわち、実質的に
100%のCBNからなる硬質焼結体は高融点金属の
中間接合層を介して、周期律表の第a、a、
a族金属の炭化物1種または2種以上を鉄族金
属で結合してなる基体と接合していることを特徴
とする工具用複合焼結体である。本考案複合焼結
体を用いることでバイトやスローアウエイチツプ
にロー付けして使用することもできる。 また本考案において、焼結後実質的に100%の
CBN焼結体になるように配合された出発原料と、
前記の炭化物を鉄族金属で結合した基体とを高融
点金属の中間層を介して隣接した状態で、高温高
圧発生室に配し、CBNの熱力学的安定な領域に
数分間以上曝す。 この焼結中に出発原料は実質的に100%のCBN
の焼結体を形成し、これと接した高融点金属は反
応して硼化物を形成し強固に接合する。 また、基体中の鉄族金属は溶融してそれに接す
る高融点金属と十分にぬれ、冷却後両者は強固に
接合する。中間接合層を介さない場合、基体中の
鉄族金属は、焼結中に溶融するが、硬質焼結体と
のぬれ性が悪いため冷却後の接合強度は非常に弱
い。 焼結が終了した後、始めに温度を、次いで圧力
を下げて、複合焼結体を回収する。その後、工具
として使用するための形に研摩することができ
る。 本考案複合焼結体は、高融点金属中間層を介し
て実質的に100%のCBN焼結体と基体が強固に接
合しているため、基体をロー付してバイトやスロ
ーアウエイチツプとしても使用でき、また、断続
切削に対しても問題なく使用できる。 本願でいう硬質焼結体中のCBN粒子径は特に
限定するものではないが比較的微粒のものの方が
望ましい。また高融点金属はMo,Ti,Zr,Ta
等を利用することができるが、Moは特に接合強
度が高く望ましい。しかしながら、他の金属を用
いても、ほぼ同等の効果を得ることができる。 高融点金属層の厚さは特に限定するものではな
いが3mm以下が望ましい。硬質焼結体中のCBN
以外の物質としては、微量のCBNの合成物質、
hBN、高融点金属等の化合物や単体が含まれて
もよい。 本願でいう鉄族金属は、その中に他の金属を固
溶していても問題がない。 また高融点金属としては、板状であつても粉状
であつても可能であるが、厚みの制御等の面より
みると、板状の方が望ましい。 以下図面を用いて実施例を示す。 第1図は本願考案によつて得た高融点金属と硬
質焼結体が接合した例を示す。第2図は本願で得
た工具用複合焼結体をスローアウエイチツプに用
いた場合を示す。 出発原料として平均粒度1μmの六方晶型窒化硼
素とCBNの合成触媒物質として窒化硼素マグネ
シウムをモル比で98:2に混合したものを用い
た。 この混合粉末を高融点金属が第1表に示す厚み
となるように配置し超硬合金基体に積層した状態
で、超高圧高温発生室内に配し1380℃、5.5GPa
の条件で10分間焼結する。 このようにして得た工具用複合焼結体の硬質焼
結体部はCBN100%であつた。これをレーザーを
用いて切断し、超硬合金母材に銀ろう付けして第
2図に示すスローアウエイチツプを作製した。 このようにして得た工具用複合焼結体をスロー
アウエイチツプとして使用した。その結果いずれ
も予想以上の長寿命であることがわかつた。その
結果を第1表に示す。
体を提供するものである。 (2) 従来技術とその問題点 立方晶窒化硼素(以下CBNと記す)はダイヤ
モンドに次ぐ高硬度な物質である。また熱伝導度
に優れ、高温における鉄族金属との反応性が少い
物質であり、超高圧高温下で合成される。 近年このCBNを焼結した硬質焼結体が開発さ
れ、実用に供されるようになつてきている。通常
これらの硬質焼結体は第3図に示すような硬質焼
結体層1が超硬合金などよりなる基体2に貼り合
わされた構造となつており、この複合構造焼結体
が工具本体に鑞付けにより固着されて用いられて
いる。 この硬質焼結体と基体との結合材としては、
Al,CO等の金属系のものやAl2O3,TiN等のセ
ラミツク系のものが知られている。 また、特公昭58−19428には、ダイヤモンド又
はCBNの粒子あるいはこれらの混合物とこれら
粒子と溶媒金属である結合母材とから成る硬質成
形体をTi,Ta及びかかる金属を含有する高温ロ
ー付合金からなる層を介して支持体に結合されて
いる研摩用物体が示されている。この場合も、硬
質成形体にはダイヤモンド又はCBN粒子以外に
これら粒子の溶媒となり得る金属、例えばダイヤ
モンドではCo,Ni,Feなど、CBNではAl,Pb,
Snなど、が含有されている。 しかしながら本願考案の如く、硬質焼結体中の
CBNが実質的に100%である場合、公知の方法で
は接合力が弱くなり実用に供されない。 上述の如く、従来の工具用CBN焼結体は、金
属系またはセラミツク系の結合材を含み、これら
の混合粉末を主として超硬合金よりなる基体上に
配置し超高圧高温下で焼結することによつて製造
している。この焼結時に基体中の結合材、例えば
超硬合金の場合はCoは溶融して、CBN焼結体と
基体の界面近くでCBN焼結体を基体に接合させ
るための結合材として有効に働く。また、CBN
焼結体中の金属結合材もCBN粒子相互の結合は
勿論のこと、CBN焼結体と基体との接合にも有
効である。 しかし、CBN焼結体が実質的に100%のCBN
より成る場合、上述の2つの効果による焼結体と
基体との接合力は極めて弱くなる。これは、
CBNと基体中の結合材金属とのぬれ性が悪いた
め基体中の結合材金属がCBN焼結体と基体との
接合に有効に働かないためである。 (3) 考案の開示 本考案者らは以上の点に鑑み、研究を重ねた結
果本考案を完成したものである。本願はCBNの
含有量が極めて多い硬質焼結体に関するものであ
る。このようなCBNよりなる硬質焼結体は通常
六方晶窒化硼素(hBN)と数%以内のhBNを
CBNに変換する触媒物質、例えば窒化硼素マグ
ネシウム(Mg3BN3)とを出発原料として超高
温、高圧下で焼結する。このとき微量に触媒物質
が焼結体中に残つたり、未変換のhBNが残つた
りする。 従つて、本願でいう硬質焼結体は大部分が
CBNからなり、その量は95体積%以上である。 CBNは、反応性に乏しい物質であり、これを
実際の工具等で使用する場合は基体に接合した方
が種々使い勝手がよい。また強度補強も可能であ
る。 発明者等が鋭意検討した結果、この種硬質焼結
体はMo,Ti,Zr,Ta等と特に接合性がよいこ
とを見出したのあり、これの下にさらに超硬合金
などを接合したものである。すなわち、実質的に
100%のCBNからなる硬質焼結体は高融点金属の
中間接合層を介して、周期律表の第a、a、
a族金属の炭化物1種または2種以上を鉄族金
属で結合してなる基体と接合していることを特徴
とする工具用複合焼結体である。本考案複合焼結
体を用いることでバイトやスローアウエイチツプ
にロー付けして使用することもできる。 また本考案において、焼結後実質的に100%の
CBN焼結体になるように配合された出発原料と、
前記の炭化物を鉄族金属で結合した基体とを高融
点金属の中間層を介して隣接した状態で、高温高
圧発生室に配し、CBNの熱力学的安定な領域に
数分間以上曝す。 この焼結中に出発原料は実質的に100%のCBN
の焼結体を形成し、これと接した高融点金属は反
応して硼化物を形成し強固に接合する。 また、基体中の鉄族金属は溶融してそれに接す
る高融点金属と十分にぬれ、冷却後両者は強固に
接合する。中間接合層を介さない場合、基体中の
鉄族金属は、焼結中に溶融するが、硬質焼結体と
のぬれ性が悪いため冷却後の接合強度は非常に弱
い。 焼結が終了した後、始めに温度を、次いで圧力
を下げて、複合焼結体を回収する。その後、工具
として使用するための形に研摩することができ
る。 本考案複合焼結体は、高融点金属中間層を介し
て実質的に100%のCBN焼結体と基体が強固に接
合しているため、基体をロー付してバイトやスロ
ーアウエイチツプとしても使用でき、また、断続
切削に対しても問題なく使用できる。 本願でいう硬質焼結体中のCBN粒子径は特に
限定するものではないが比較的微粒のものの方が
望ましい。また高融点金属はMo,Ti,Zr,Ta
等を利用することができるが、Moは特に接合強
度が高く望ましい。しかしながら、他の金属を用
いても、ほぼ同等の効果を得ることができる。 高融点金属層の厚さは特に限定するものではな
いが3mm以下が望ましい。硬質焼結体中のCBN
以外の物質としては、微量のCBNの合成物質、
hBN、高融点金属等の化合物や単体が含まれて
もよい。 本願でいう鉄族金属は、その中に他の金属を固
溶していても問題がない。 また高融点金属としては、板状であつても粉状
であつても可能であるが、厚みの制御等の面より
みると、板状の方が望ましい。 以下図面を用いて実施例を示す。 第1図は本願考案によつて得た高融点金属と硬
質焼結体が接合した例を示す。第2図は本願で得
た工具用複合焼結体をスローアウエイチツプに用
いた場合を示す。 出発原料として平均粒度1μmの六方晶型窒化硼
素とCBNの合成触媒物質として窒化硼素マグネ
シウムをモル比で98:2に混合したものを用い
た。 この混合粉末を高融点金属が第1表に示す厚み
となるように配置し超硬合金基体に積層した状態
で、超高圧高温発生室内に配し1380℃、5.5GPa
の条件で10分間焼結する。 このようにして得た工具用複合焼結体の硬質焼
結体部はCBN100%であつた。これをレーザーを
用いて切断し、超硬合金母材に銀ろう付けして第
2図に示すスローアウエイチツプを作製した。 このようにして得た工具用複合焼結体をスロー
アウエイチツプとして使用した。その結果いずれ
も予想以上の長寿命であることがわかつた。その
結果を第1表に示す。
【表】
第1図は本考案で得られた工具用複合焼結体で
あり、第2図は工具用複合焼結体をスローアウエ
イチツプとして利用した例を示す。第3図は従来
の硬質焼結体を基体に接合したものである。 1:硬質焼結体、2:基体、3:本願で得た硬
質焼結体、4:高融点金属、5:基体、6:スロ
ーアウエイチツプ台金、7:本考案複合焼結体。
あり、第2図は工具用複合焼結体をスローアウエ
イチツプとして利用した例を示す。第3図は従来
の硬質焼結体を基体に接合したものである。 1:硬質焼結体、2:基体、3:本願で得た硬
質焼結体、4:高融点金属、5:基体、6:スロ
ーアウエイチツプ台金、7:本考案複合焼結体。
Claims (1)
- 実質的に100%の立方晶型窒化硼素からなる硬
質焼結体を高融点金属よりなる中間接合層を介し
て、超硬合金に接合したことを特徴とする工具用
複合焼結体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6041484U JPS60172765U (ja) | 1984-04-23 | 1984-04-23 | 工具用複合焼結体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6041484U JPS60172765U (ja) | 1984-04-23 | 1984-04-23 | 工具用複合焼結体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS60172765U JPS60172765U (ja) | 1985-11-15 |
JPS644840Y2 true JPS644840Y2 (ja) | 1989-02-07 |
Family
ID=30587739
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6041484U Granted JPS60172765U (ja) | 1984-04-23 | 1984-04-23 | 工具用複合焼結体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS60172765U (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014131819A (ja) * | 2011-04-18 | 2014-07-17 | Tungaloy Corp | 複合体 |
-
1984
- 1984-04-23 JP JP6041484U patent/JPS60172765U/ja active Granted
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS60172765U (ja) | 1985-11-15 |
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