JPH0775621B2 - 採漿装置 - Google Patents
採漿装置Info
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- JPH0775621B2 JPH0775621B2 JP63000585A JP58588A JPH0775621B2 JP H0775621 B2 JPH0775621 B2 JP H0775621B2 JP 63000585 A JP63000585 A JP 63000585A JP 58588 A JP58588 A JP 58588A JP H0775621 B2 JPH0775621 B2 JP H0775621B2
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は採漿装置に関する。さらに詳しくは、体外血液
回路に備えられた血漿分離器により血球成分と血漿成分
とを分離する装置に関する。
回路に備えられた血漿分離器により血球成分と血漿成分
とを分離する装置に関する。
従来の採漿方法および装置としては、第5〜7図に示さ
れたものである。
れたものである。
第5図に示された採漿装置(以下、従来例Iという)
は、採血用回路と返血用回路が閉ループに接続された血
液回路(51)を用いたもので、途中に血漿分離器(52)
が介装されている。採血側の採血針(53)および返血側
の採血針(54)がそれぞれ静脈に刺して用いられる。血
液ポンプ(56)を駆動すれば、血液が血液回路(51)を
循環し、血漿分離器(52)で血漿が分離される。分離さ
れた血漿は血漿回路(57)に送られ、血漿ポンプ(58)
で血漿バック(59)に送りこまれる。なお(60)は抗凝
固剤バックであり、回路(61)により血液回路(51)に
接続されている。
は、採血用回路と返血用回路が閉ループに接続された血
液回路(51)を用いたもので、途中に血漿分離器(52)
が介装されている。採血側の採血針(53)および返血側
の採血針(54)がそれぞれ静脈に刺して用いられる。血
液ポンプ(56)を駆動すれば、血液が血液回路(51)を
循環し、血漿分離器(52)で血漿が分離される。分離さ
れた血漿は血漿回路(57)に送られ、血漿ポンプ(58)
で血漿バック(59)に送りこまれる。なお(60)は抗凝
固剤バックであり、回路(61)により血液回路(51)に
接続されている。
従来例Iは、血液を血液回路(51)中に循環させるの
で、循環方式と呼ばれ、また採血針を2本用いるので両
針法と呼ばれている。このものの公知刊行物としては、
特開昭61−143068号公報(第1図参照)および特開昭60
−259270号公報などがある。
で、循環方式と呼ばれ、また採血針を2本用いるので両
針法と呼ばれている。このものの公知刊行物としては、
特開昭61−143068号公報(第1図参照)および特開昭60
−259270号公報などがある。
第6図に示された採漿装置(以下、従来例IIという)
は、基本的に前記従来例Iと同じ閉ループ循環方式のも
のである。ただ採血針(62)が、1個で採血と返血の両
機能をもつものが用いられている点でのみ異なる。この
ものの公知刊行物としては、特開昭61−143068号公報
(第7図参照)などがある。
は、基本的に前記従来例Iと同じ閉ループ循環方式のも
のである。ただ採血針(62)が、1個で採血と返血の両
機能をもつものが用いられている点でのみ異なる。この
ものの公知刊行物としては、特開昭61−143068号公報
(第7図参照)などがある。
第7図に示された採漿装置(以下、従来例IIIという)
は、採血用回路と返血用回路が1本のの回路で兼用され
る閉ループの血液回路(65)を用いたもので、該血液回
路(65)には一端から順に、採血針(66)、血液ポンプ
(67)、血漿分離器(68)および血液バック(69)が取
り付けられている。そして、血漿分離器(68)には血漿
回路(57)、血漿ポンプ(58)を介して血漿バック(5
9)が接続されている。また血液バック(69)と分離器
(68)前段との間にバイパス回路(70)が接続され、該
回路(70)にはバルブ(71)が介装されている。なお抗
凝固剤バッグ(60)と回路(61)とが従来例Iと同様に
設けられている。
は、採血用回路と返血用回路が1本のの回路で兼用され
る閉ループの血液回路(65)を用いたもので、該血液回
路(65)には一端から順に、採血針(66)、血液ポンプ
(67)、血漿分離器(68)および血液バック(69)が取
り付けられている。そして、血漿分離器(68)には血漿
回路(57)、血漿ポンプ(58)を介して血漿バック(5
9)が接続されている。また血液バック(69)と分離器
(68)前段との間にバイパス回路(70)が接続され、該
回路(70)にはバルブ(71)が介装されている。なお抗
凝固剤バッグ(60)と回路(61)とが従来例Iと同様に
設けられている。
この従来例IIIでは、血液ポンプ(67)を駆動すること
により、人体から採取した血液を血漿分離器(68)に送
り込み、ここで血漿が分離される。そして血球成分の多
い血液は血液バック(69)に貯留される。血液バック
(69)に所定量の血液が溜められると、バルブ(71)を
開き血液ポンプ(67)を逆転させる。これにより、バイ
パス回路(70)を通じて血漿分離後の血液が人体に返還
される。このように、バイパス回路(70)を通じて返血
するのは、もし血漿分離器(68)を通じて返血しようと
すると分離器(68)の内部抵抗が大きいことから、血液
ポンプ(67)の回転数を高め分離器(68)前段の負圧を
高くしなければならず、そうすると負圧によって溶血が
起るからである。このものの公知刊行物としては、特開
昭60−75063号公報である。
により、人体から採取した血液を血漿分離器(68)に送
り込み、ここで血漿が分離される。そして血球成分の多
い血液は血液バック(69)に貯留される。血液バック
(69)に所定量の血液が溜められると、バルブ(71)を
開き血液ポンプ(67)を逆転させる。これにより、バイ
パス回路(70)を通じて血漿分離後の血液が人体に返還
される。このように、バイパス回路(70)を通じて返血
するのは、もし血漿分離器(68)を通じて返血しようと
すると分離器(68)の内部抵抗が大きいことから、血液
ポンプ(67)の回転数を高め分離器(68)前段の負圧を
高くしなければならず、そうすると負圧によって溶血が
起るからである。このものの公知刊行物としては、特開
昭60−75063号公報である。
前記従来例I、IIの装置では血液回路(51)が閉ループ
となっており長いので、装置全体が大きくなるという欠
点を有している。また体外血液量が多くなるという問題
がある。
となっており長いので、装置全体が大きくなるという欠
点を有している。また体外血液量が多くなるという問題
がある。
前記従来例IIIの装置では、返血時に採漿できないの
で、効率が悪く採漿時間が長くなるという問題がある。
で、効率が悪く採漿時間が長くなるという問題がある。
以上のごとく、取扱いの簡便性、少ない体外血液量、お
よび高い採漿効率の三要件をいずれも満足した採漿装置
は、いまだ存在していない。
よび高い採漿効率の三要件をいずれも満足した採漿装置
は、いまだ存在していない。
本発明はかかる事情に鑑み、採漿効率が良く、かつ体外
血液量が少なく、しかも装置が単純で取扱いが容易な採
漿装置を提供することを目的とする。
血液量が少なく、しかも装置が単純で取扱いが容易な採
漿装置を提供することを目的とする。
本発明の採漿装置は、開ループの血液回路に、その一端
から順に取りつけられた採血針、血液ポンプ、血漿分離
器および貯血容器と、前記貯血容器内の血液に正圧を加
えて、返血させるための加圧手段と、血漿分離器の血漿
取出口に血漿回路を介して接続された血漿容器とからな
り、前記貯血容器が容易に圧潰しうるものであり、前記
加圧手段が前記貯血容器を収容する密閉容器と該密閉容
器内に圧縮空気を供給する手段とからなることを特徴と
する。
から順に取りつけられた採血針、血液ポンプ、血漿分離
器および貯血容器と、前記貯血容器内の血液に正圧を加
えて、返血させるための加圧手段と、血漿分離器の血漿
取出口に血漿回路を介して接続された血漿容器とからな
り、前記貯血容器が容易に圧潰しうるものであり、前記
加圧手段が前記貯血容器を収容する密閉容器と該密閉容
器内に圧縮空気を供給する手段とからなることを特徴と
する。
また本発明の採漿装置は、開ループの血液回路に、その
一端から順に取りつけられた採血針、血液ポンプ、血漿
分離器および貯血容器と、前記貯血容器内の血液に正圧
を加えて、返血させるための加圧手段と、血漿分離器の
血漿取出口に血漿回路を介して接続された血漿容器とか
らなり、前記加圧手段が貯血容器の内部に圧縮空気を供
給する手段であることを特徴とする。
一端から順に取りつけられた採血針、血液ポンプ、血漿
分離器および貯血容器と、前記貯血容器内の血液に正圧
を加えて、返血させるための加圧手段と、血漿分離器の
血漿取出口に血漿回路を介して接続された血漿容器とか
らなり、前記加圧手段が貯血容器の内部に圧縮空気を供
給する手段であることを特徴とする。
本発明の装置は、貯血容器または貯血容器内の血液に直
接正圧を加える加圧手段を備えているので、返血工程に
おいて体外血液量を無駄なく人体に戻すことができると
ともに、血液が血漿分離器を通っても、回路内が負にな
らず、溶血が生じることがない。また、この返血工程に
おいても血漿が分離されるため、効率よく血漿を採取す
ることができる。そして、血液回路は開ループであるか
ら短かく、それに主要な部品である血液ポンプ、血漿分
離器、貯血容器が取りつけられているので構成が簡単で
ある。また血液回路が短かいことから、体外血液量が少
なくてすむ。
接正圧を加える加圧手段を備えているので、返血工程に
おいて体外血液量を無駄なく人体に戻すことができると
ともに、血液が血漿分離器を通っても、回路内が負にな
らず、溶血が生じることがない。また、この返血工程に
おいても血漿が分離されるため、効率よく血漿を採取す
ることができる。そして、血液回路は開ループであるか
ら短かく、それに主要な部品である血液ポンプ、血漿分
離器、貯血容器が取りつけられているので構成が簡単で
ある。また血液回路が短かいことから、体外血液量が少
なくてすむ。
つぎに本発明の実施例を説明する。
第1図は本発明の実施例1にかかわる採漿装置の回路
図、第2図は実施例2の採漿装置の要部回路図、第3図
は実施例3の採漿装置の要部回路図、第4図は実施例4
の採漿装置の要部回路図である。
図、第2図は実施例2の採漿装置の要部回路図、第3図
は実施例3の採漿装置の要部回路図、第4図は実施例4
の採漿装置の要部回路図である。
実施例1 第1図において、(1)は血液回路である。この血液回
路(1)は両端が互いに接続されていない1本の回路で
ある。すなわち、1本の血液回路が採血用回路と返血用
回路とを兼ねた開ループの回路である。該血液回路
(1)には、その一端から順に採血針(2)、血液ポン
プ(3)、血漿分離器(4)、および貯血容器(5)が
取りつけられている。
路(1)は両端が互いに接続されていない1本の回路で
ある。すなわち、1本の血液回路が採血用回路と返血用
回路とを兼ねた開ループの回路である。該血液回路
(1)には、その一端から順に採血針(2)、血液ポン
プ(3)、血漿分離器(4)、および貯血容器(5)が
取りつけられている。
血漿分離器(4)は膜透過型の公知の分離器であり、こ
れに通された血液は血漿と血球成分とに分離される。な
お現在用いられている分離器のうち、膜面積の小さい通
常の分離器では、一度の血液の通過で完全に血漿を分離
できることはなく、1回採漿した後の血球成分の多い血
液を再度血漿分離器に通したばあいでも採血時全血漿量
の10〜30%程度の採漿が可能であり、採血時および返血
時の血漿採取により合計70%程度の採漿が可能である。
れに通された血液は血漿と血球成分とに分離される。な
お現在用いられている分離器のうち、膜面積の小さい通
常の分離器では、一度の血液の通過で完全に血漿を分離
できることはなく、1回採漿した後の血球成分の多い血
液を再度血漿分離器に通したばあいでも採血時全血漿量
の10〜30%程度の採漿が可能であり、採血時および返血
時の血漿採取により合計70%程度の採漿が可能である。
本実施例では、貯血容器として公知の血液バッグ(5)
が用いられている。すなわち、この血液バッグ(5)は
空気圧などで圧迫すると容易に圧漬しうるものである。
が用いられている。すなわち、この血液バッグ(5)は
空気圧などで圧迫すると容易に圧漬しうるものである。
血漿分離器(4)の血漿取出口には血漿回路(6)が接
続せられ、該血漿回路(6)の途中には血漿ポンプ
(7)が取りつけられ、その他端には血漿バッグ(8)
が取りつけられている。
続せられ、該血漿回路(6)の途中には血漿ポンプ
(7)が取りつけられ、その他端には血漿バッグ(8)
が取りつけられている。
前記血液バッグ(5)は密閉容器(9)に収容されてい
る。この密閉容器(9)は蓋などを開いて血液バッグ
(5)を出し入れでき、蓋などを閉じたときは内部を密
閉できるものであればどのようなものでもよい。この密
閉容器(9)には空圧回路(10)により空圧源(11)に
接続されており、空圧回路(10)の途中にはバルブ(1
2)が介装されている。空圧源(11)としては空気ポン
プなど任意のものを用いることができる。したがって、
バルブ(12)を開ければ、圧縮空気を密閉容器(9)内
に供給することができ、それにより血液バック(5)を
直接圧迫することができる。
る。この密閉容器(9)は蓋などを開いて血液バッグ
(5)を出し入れでき、蓋などを閉じたときは内部を密
閉できるものであればどのようなものでもよい。この密
閉容器(9)には空圧回路(10)により空圧源(11)に
接続されており、空圧回路(10)の途中にはバルブ(1
2)が介装されている。空圧源(11)としては空気ポン
プなど任意のものを用いることができる。したがって、
バルブ(12)を開ければ、圧縮空気を密閉容器(9)内
に供給することができ、それにより血液バック(5)を
直接圧迫することができる。
なお第1図において、(13)は抗凝固剤(14)を入れた
バッグであり、これは回路(15)より血液回路(1)に
接続され、ポンプ(16)により適量づつ送られるように
なっている。
バッグであり、これは回路(15)より血液回路(1)に
接続され、ポンプ(16)により適量づつ送られるように
なっている。
つぎに本実施例による採漿方法を説明する。
採血工程の段階では、空圧回路(10)のバルブ(12)は
閉じておかれる。採血針(2)を人体(M)の静脈に刺
し、血液ポンプ(3)を正転させると、血液は実線矢視
で示すように流れ、血漿分離器(4)を通って血液バッ
グ(5)に送り込まれる。血液が血漿分離器(4)を通
る間、血球成分と血漿とが分離せられ、血漿は血漿回路
(6)を通じて血漿バッグ(8)に送り込まれる。この
血漿の送りを助けるため血漿ポンプ(7)が正転方向に
駆動される。一方、血漿分離器(4)を出た血球成分の
多い血液は血液バック(5)に溜められる。以上のごと
き、採血工程における採漿は血液バック(5)に所定量
の血液が溜まるまで続けられる。
閉じておかれる。採血針(2)を人体(M)の静脈に刺
し、血液ポンプ(3)を正転させると、血液は実線矢視
で示すように流れ、血漿分離器(4)を通って血液バッ
グ(5)に送り込まれる。血液が血漿分離器(4)を通
る間、血球成分と血漿とが分離せられ、血漿は血漿回路
(6)を通じて血漿バッグ(8)に送り込まれる。この
血漿の送りを助けるため血漿ポンプ(7)が正転方向に
駆動される。一方、血漿分離器(4)を出た血球成分の
多い血液は血液バック(5)に溜められる。以上のごと
き、採血工程における採漿は血液バック(5)に所定量
の血液が溜まるまで続けられる。
血液バック(5)の採血容量が所定値に達すると、つぎ
に返血工程に移る。このばあい、バルブ(12)を開いて
密閉容器(9)内に圧縮空気を導入するとともに、血液
ポンプ(3)を逆転させる。血漿回路(6)の血漿ポン
プ(7)は以前のまま正転させておかれる。このばあ
い、血液バック(5)内の血液は鎖線矢視のように血液
回路(1)を流れ、人体(M)に返還される。そして前
記血液は血漿分離器(4)を通される間、血漿が分離さ
れ、血漿バッグ(8)に回収される。
に返血工程に移る。このばあい、バルブ(12)を開いて
密閉容器(9)内に圧縮空気を導入するとともに、血液
ポンプ(3)を逆転させる。血漿回路(6)の血漿ポン
プ(7)は以前のまま正転させておかれる。このばあ
い、血液バック(5)内の血液は鎖線矢視のように血液
回路(1)を流れ、人体(M)に返還される。そして前
記血液は血漿分離器(4)を通される間、血漿が分離さ
れ、血漿バッグ(8)に回収される。
この返血工程において、血液バッグ(5)は密閉容器
(9)内に導入された圧縮空気によって圧迫されている
ので、血漿分離器(4)やその下流(この工程ではポン
プ(3)側)を流れる血液には正圧が加えられている。
したがって、返血工程において血液が血漿分離器(4)
を通っても、溶血が生ずることがない。
(9)内に導入された圧縮空気によって圧迫されている
ので、血漿分離器(4)やその下流(この工程ではポン
プ(3)側)を流れる血液には正圧が加えられている。
したがって、返血工程において血液が血漿分離器(4)
を通っても、溶血が生ずることがない。
前記圧縮空気の好ましい圧力範囲は0〜100mmHgであ
る。血液ポンプ(3)の逆転回転数が少ないばあいは、
負圧が生じないので、密閉容器(9)内に正圧を加えな
くてもよい。しかし、回転数を上げるとそれに比例した
負圧が生じるので、そのばあいは負圧を補償し、正圧に
転ずるだけの圧力をかけなければならない。ただし、10
0mmHg以上に上げると、血漿分離器(4)の膜に早く目
詰りが生じ、血漿の透過性が低下することがあるので好
ましくない。
る。血液ポンプ(3)の逆転回転数が少ないばあいは、
負圧が生じないので、密閉容器(9)内に正圧を加えな
くてもよい。しかし、回転数を上げるとそれに比例した
負圧が生じるので、そのばあいは負圧を補償し、正圧に
転ずるだけの圧力をかけなければならない。ただし、10
0mmHg以上に上げると、血漿分離器(4)の膜に早く目
詰りが生じ、血漿の透過性が低下することがあるので好
ましくない。
通常、本実施例の装置における採漿操作は、採血工程と
返血工程とを合せて1サイクルとしたばあい、4サイク
ル程度連続して行なわれる。1サイクル当りの採血量は
通常300ccであり、このばあい採血工程での採漿量は全
血漿量の40〜50%であり、返血工程での採漿量は10〜30
%である。これにより1サイクルで50〜80%の血漿を採
取することができる。また4サイクルを実行する時間は
約30分であり、全ての採漿量は約400〜500ccとなる。
返血工程とを合せて1サイクルとしたばあい、4サイク
ル程度連続して行なわれる。1サイクル当りの採血量は
通常300ccであり、このばあい採血工程での採漿量は全
血漿量の40〜50%であり、返血工程での採漿量は10〜30
%である。これにより1サイクルで50〜80%の血漿を採
取することができる。また4サイクルを実行する時間は
約30分であり、全ての採漿量は約400〜500ccとなる。
以上のごとく、同じ全採漿量をうるのに、従来例I、II
では約40〜50分間、従来例IIIでは約45分間を要してい
たのと比べると、本実施例における採漿効率ははるかに
良好である。
では約40〜50分間、従来例IIIでは約45分間を要してい
たのと比べると、本実施例における採漿効率ははるかに
良好である。
実施例2 この実施例は密閉容器が特許請求の範囲にいう貯血容器
を兼ねたものである。
を兼ねたものである。
第2図に基づき説明する。(21)は貯血容器であって、
これには血漿分離器(1)上流の血液回路(1)が直接
接続されている。したがって、採血工程で血漿分離器
(4)を通った血球成分の多い血漿は、容器(21)の内
部に溜められる。一方、空圧回路(10)の一端が容器
(21)の上面に接続されており、容器(21)内の上部空
間に圧縮空気を導入できるようになっている。(22)は
空圧回路に取りつけられたフィルターである。本実施例
では、容器(21)内で血液と圧縮空気とが直接触れるの
で、フィルター(22)には、とくに空気中の細菌を除去
しうる性能のものが要求される。
これには血漿分離器(1)上流の血液回路(1)が直接
接続されている。したがって、採血工程で血漿分離器
(4)を通った血球成分の多い血漿は、容器(21)の内
部に溜められる。一方、空圧回路(10)の一端が容器
(21)の上面に接続されており、容器(21)内の上部空
間に圧縮空気を導入できるようになっている。(22)は
空圧回路に取りつけられたフィルターである。本実施例
では、容器(21)内で血液と圧縮空気とが直接触れるの
で、フィルター(22)には、とくに空気中の細菌を除去
しうる性能のものが要求される。
本実施例においても、圧縮空気を容器(21)内に導入す
ると、直接その圧力を血液が受け、返血工程において血
液回路(1)内や血漿分離器(4)内を流れる血液に正
圧を加ることができる。
ると、直接その圧力を血液が受け、返血工程において血
液回路(1)内や血漿分離器(4)内を流れる血液に正
圧を加ることができる。
本実施例におけるその余の構成は、実施例1と同様であ
り、したがって採漿操作も同様に行うことができる。
り、したがって採漿操作も同様に行うことができる。
実施例3 本実施例は第3図に示されるように、バイパス回路(2
3)を血漿分離器(4)の前後に接続したものである。
既述のごとく本発明は返血工程においても血液を血漿分
離器(4)に通すものであるから、本来バイパス回路
(23)は必要でない。しかし、途中で採漿を中止したば
あいなどには、バイパス回路(23)から返血すると無駄
な時間が省けるので、かかる目的のため設けてもよい。
なお(24)はバルブであり、通常は閉じておかれるが、
バイパスさせるときのみ開かれる。
3)を血漿分離器(4)の前後に接続したものである。
既述のごとく本発明は返血工程においても血液を血漿分
離器(4)に通すものであるから、本来バイパス回路
(23)は必要でない。しかし、途中で採漿を中止したば
あいなどには、バイパス回路(23)から返血すると無駄
な時間が省けるので、かかる目的のため設けてもよい。
なお(24)はバルブであり、通常は閉じておかれるが、
バイパスさせるときのみ開かれる。
実施例4 この実施例は第4図に示されるように、血漿回路(6)
から血漿ポンプを除いたものである。
から血漿ポンプを除いたものである。
本発明においては、採血時には血液ポンプ(3)により
圧力が加えられ、返血時には空圧源(11)により圧力が
加えられるので、かかる圧力により血漿を分離器(4)
から血漿バッグ(8)へ送り込むことができる。したが
って、多少採漿時間が延びるが、ポンプを1台省略する
ことにより低コストの装置とすることも可能である。
圧力が加えられ、返血時には空圧源(11)により圧力が
加えられるので、かかる圧力により血漿を分離器(4)
から血漿バッグ(8)へ送り込むことができる。したが
って、多少採漿時間が延びるが、ポンプを1台省略する
ことにより低コストの装置とすることも可能である。
以上に本発明の各実施例を説明したが、本発明はその要
旨を逸脱しない範囲で種々の変更例を採用することが可
能である。
旨を逸脱しない範囲で種々の変更例を採用することが可
能である。
本発明によれば、効率よく短時間で血漿を採取すること
ができる。また血液回路が短かく構成が単純なため、体
外血液量が少なく、装置の取り扱いが簡単である。
ができる。また血液回路が短かく構成が単純なため、体
外血液量が少なく、装置の取り扱いが簡単である。
第1図は本発明の実施例1にかかわる採漿装置の回路
図、第2図は実施例2の採漿装置の要部回路図、第3図
は実施例3の採漿装置の要部回路図、第4図は実施例4
の採漿装置の要部回路図、第5〜7図はそれぞれ従来の
採漿装置の回路図である。 (図面の主要符号) (1):血液回路 (3):血液ポンプ (4):血漿分離器 (5):血液バッグ (6):血漿回路 (8):血漿バッグ (9):密閉容器 (10):空気回路 (11):空圧源
図、第2図は実施例2の採漿装置の要部回路図、第3図
は実施例3の採漿装置の要部回路図、第4図は実施例4
の採漿装置の要部回路図、第5〜7図はそれぞれ従来の
採漿装置の回路図である。 (図面の主要符号) (1):血液回路 (3):血液ポンプ (4):血漿分離器 (5):血液バッグ (6):血漿回路 (8):血漿バッグ (9):密閉容器 (10):空気回路 (11):空圧源
フロントページの続き (72)発明者 小平 精吾 大阪府大阪市大淀区本庄西3丁目9番3号 株式会社ニッショー内 (56)参考文献 特開 昭60−85757(JP,A)
Claims (8)
- 【請求項1】開ループの血液回路に、その一端から順に
取りつけられた採血針、血液ポンプ、血漿分離器および
貯血容器と、 前記貯血容器内の血液に正圧を加えて、返血させるため
の加圧手段と、 血漿分離器の血漿取出口に血漿回路を介して接続された
血漿容器と からなり、 前記貯血容器が容易に圧潰しうるものであり、前記加圧
手段が前記貯血容器を収容する密閉容器と該密閉容器内
に圧縮空気を供給する手段とからなることを特徴とする
採漿装置。 - 【請求項2】前記血漿分離器の前後にバイパス回路が接
続されてなる請求項1記載の採漿装置。 - 【請求項3】前記血漿回路に血漿ポンプが取りつけられ
てなる請求項1記載の採漿装置。 - 【請求項4】前記血漿回路に血漿ポンプが取りつけられ
ていない請求項1記載の採漿装置。 - 【請求項5】開ループの血液回路に、その一端から順に
取りつけられた採血針、血液ポンプ、血漿分離器および
貯血容器と、 前記貯血容器内の血液に正圧を加えて、返血させるため
の加圧手段と、 血漿分離器の血漿取出口に血漿回路を介して接続された
血漿容器と からなり、 前記加圧手段が、貯血容器の内部に圧縮空気を供給する
手段であることを特徴とする採漿装置。 - 【請求項6】前記血漿分離器の前後にバイパス回路が接
続されてなる請求項5記載の採漿装置。 - 【請求項7】前記血漿回路に血漿ポンプが取りつけられ
てなる請求項5記載の採漿装置。 - 【請求項8】前記血漿回路に血漿ポンプが取りつけられ
ていない請求項5記載の採漿装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63000585A JPH0775621B2 (ja) | 1988-01-05 | 1988-01-05 | 採漿装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63000585A JPH0775621B2 (ja) | 1988-01-05 | 1988-01-05 | 採漿装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01178263A JPH01178263A (ja) | 1989-07-14 |
JPH0775621B2 true JPH0775621B2 (ja) | 1995-08-16 |
Family
ID=11477797
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63000585A Expired - Lifetime JPH0775621B2 (ja) | 1988-01-05 | 1988-01-05 | 採漿装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0775621B2 (ja) |
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JPH0632656B2 (ja) * | 1990-10-24 | 1994-05-02 | 川澄化学工業株式会社 | 医療容器の加圧装置 |
EP2350897B1 (en) * | 2008-08-27 | 2019-10-09 | Deka Products Limited Partnership | Control architecture and methods for blood treatment systems |
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FR2548907B1 (fr) * | 1983-07-13 | 1985-11-08 | Rhone Poulenc Sa | Procede de plasmapherese et appareillage utilisable notamment pour ce procede |
JPS6315958A (ja) * | 1986-07-07 | 1988-01-23 | 株式会社クラレ | 血漿採取装置 |
JPS63192448A (ja) * | 1987-02-05 | 1988-08-09 | テルモ株式会社 | 単針式血漿分離装置 |
-
1988
- 1988-01-05 JP JP63000585A patent/JPH0775621B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JPH01178263A (ja) | 1989-07-14 |
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