JPH0775602A - 一体成形面ファスナー - Google Patents

一体成形面ファスナー

Info

Publication number
JPH0775602A
JPH0775602A JP5223557A JP22355793A JPH0775602A JP H0775602 A JPH0775602 A JP H0775602A JP 5223557 A JP5223557 A JP 5223557A JP 22355793 A JP22355793 A JP 22355793A JP H0775602 A JPH0775602 A JP H0775602A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
base material
hook
surface fastener
hook piece
rising
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP5223557A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2731103B2 (ja
Inventor
Hiroshi Yoshida
弘 吉田
Fudenari Nishiyama
筆済 西山
Shigeo Suzuki
茂男 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK Corp
Original Assignee
YKK Corp
Yoshida Kogyo KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Family has litigation
First worldwide family litigation filed litigation Critical https://patents.darts-ip.com/?family=16800031&utm_source=google_patent&utm_medium=platform_link&utm_campaign=public_patent_search&patent=JPH0775602(A) "Global patent litigation dataset” by Darts-ip is licensed under a Creative Commons Attribution 4.0 International License.
Application filed by YKK Corp, Yoshida Kogyo KK filed Critical YKK Corp
Priority to JP5223557A priority Critical patent/JP2731103B2/ja
Priority to TW084218286U priority patent/TW305136U/zh
Priority to CA002130699A priority patent/CA2130699C/en
Priority to US08/298,172 priority patent/US5537723A/en
Priority to BR9403045A priority patent/BR9403045A/pt
Priority to DE69421025T priority patent/DE69421025T2/de
Priority to EP94113959A priority patent/EP0641528B1/en
Priority to ES94113959T priority patent/ES2137294T3/es
Publication of JPH0775602A publication Critical patent/JPH0775602A/ja
Publication of JP2731103B2 publication Critical patent/JP2731103B2/ja
Application granted granted Critical
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • AHUMAN NECESSITIES
    • A44HABERDASHERY; JEWELLERY
    • A44BBUTTONS, PINS, BUCKLES, SLIDE FASTENERS, OR THE LIKE
    • A44B18/00Fasteners of the touch-and-close type; Making such fasteners
    • A44B18/0046Fasteners made integrally of plastics
    • A44B18/0061Male or hook elements
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/27Buckles, buttons, clasps, etc. including readily dissociable fastener having numerous, protruding, unitary filaments randomly interlocking with, and simultaneously moving towards, mating structure [e.g., hook-loop type fastener]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T24/00Buckles, buttons, clasps, etc.
    • Y10T24/27Buckles, buttons, clasps, etc. including readily dissociable fastener having numerous, protruding, unitary filaments randomly interlocking with, and simultaneously moving towards, mating structure [e.g., hook-loop type fastener]
    • Y10T24/2792Buckles, buttons, clasps, etc. including readily dissociable fastener having numerous, protruding, unitary filaments randomly interlocking with, and simultaneously moving towards, mating structure [e.g., hook-loop type fastener] having mounting surface and filaments constructed from common piece of material

Landscapes

  • Slide Fasteners, Snap Fasteners, And Hook Fasteners (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Lining Or Joining Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Connection Of Plates (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】織物タイプの面ファスナーと同様の柔軟性をも
ち、しかも高係合率が確保できると共に、十分な繰返し
強度と耐久性とを備えた基材をもつ一体成形面ファスナ
ーを提供する。 【構成】平板状基材(1) の表面に、基材(1) から立ち上
がる前面(24)、同じく基材(1) から滑らかな曲線上を傾
斜して立ち上がる背面(23)及び少なくとも一側面に補強
リブ(2a)を有してなる立上り部(21)と、その先端から前
方に延びるフック状係合部(22)とを有する多数のフック
片(2) が一体成形されてなる面ファスナーであって、前
記平板状基材(1) を上記成形後に2軸延伸して基材(1)
を薄く且つ強く形成すると同時に、ほぼ基材(1) の全方
向の強度を増加させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱可塑性樹脂を用い、
押出しにより平板状基材と多数のフック片とが連続的に
一体成形される面ファスナーに関し、更に詳しくは前記
平板状基材が薄手であって柔軟性を有すると共に全方向
に強靱性を備えてなる一体成形面ファスナーに関する。
【0002】
【従来の技術】フック片を有する面ファスナーとして
は、織物にモノフィラメントを織込み、その一部をカッ
トしてフック片を形成したものが古くから知られてい
る。このタイプの面ファスナーは、織物特有の柔軟性
と、モノフィラメントの柔軟性が相挨って、相手方ルー
プとの係合・剥離時の感触が極めて滑らかなる点に特徴
がある。しかも、フック片を構成するモノフィラメント
は延伸工程を経ているため、小さな断面積であっても引
張り強さ及び曲げ強さに優れており、更には織物組織に
よっては極めて高密度にフック片群を構成し得るため、
係合率も高く、かつ繰り返し使用に十分耐え得るもので
ある。しかし、この織物タイプの面ファスナーは材料の
消費が大きい上に、多段の工程が必要であるため、製造
コストの低減を図ることが難かしい。
【0003】そこで開発されたものに、押出しにより基
材とフック片とを一体に同時成形する一体成形タイプの
面ファスナーがある。この種の面ファスナーの成形技術
は、例えば特公昭48−22768号公報、特公昭52
−37414号公報、米国特許3312583号明細
書、特表平1−501775号等に開示されている。
【0004】上記特公昭48−22768号公報及び特
公昭52−37414号公報に開示された技術では、押
出しにより基材とフック部を一体成形すると共に、連続
成形を可能にしている。その成形方法は、金型円板とス
ペーサ用板材を交互に多数積み重ねてドラム状となし、
回転する該ドラム表面に溶融状態にある熱可塑性樹脂を
押し出し、前記金型円板のフック用キャビティに樹脂を
押し込んだ後、ドラム表面に塗工された樹脂を押圧して
基材を形成し、次いで冷却してから、前記スペーサ用板
材を縮径方向に退避させ、その後に成形の完了した帯状
の面ファスナーを連続的にドラム表面から引き剥がすも
のである。前記金型円板は、その一側面に周面から中心
に向けて延びるフック形状のキャビティが円周方向に所
定の間隔をおいて多数形成され、前記スペーサ用板材の
側面は平滑面とされている。
【0005】これに対し、上記米国特許第3,312,
583号明細書及び特表平1−501775号公報に開
示された成形技術についていえば、フック状キャビティ
に樹脂を押し込む手段が異なるとはいえ、両者共にスペ
ーサ用板材を固定したまま、基材と一体成形されたキャ
ビティ内のフック片を、ドラムの回転に合わせてドラム
表面から基材と共に引き抜くものであって、上記特公昭
48−22768号公報の成形技術に比べると装置の構
造も製造手段も共に単純化されている。
【0006】ここで、上述のごとくスペーサ用板材が必
要とされるのは、フック片の全体形状を一つの金型内に
キャビティとして形成し得ないためである。また、金型
円板に形成されるキャビティもフック先端の向きは同円
板の側面円周方向に形成せざるを得ないばかりでなく、
その立上り部の側面形状は単純にせざるを得ず、フック
片が繊細になるほど根元から倒伏し易いものとなる。こ
うした構造上の制約のため、フック方向が一律となるた
め全方向の係合力を確保することが難しく、更には繰り
返し使用されるとフック片が倒伏状態となって元の立上
り姿勢に戻らず、ループ材との係合率を低下させて係合
力の持続が期待できない。こうした事情を踏まえて、本
発明者等は先にフック片の倒伏防止のためフック片の立
上り部の少なくとも一側面に補強リブを突出形成すると
共に、フック片の係合方向を分散させるため隣合うフッ
ク列間でフック片の向きを逆向きとする提案をなした
(実開平4−31512号公報参照)。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、上述の如き
基材とフック片が一体成形されるタイプの面ファスナー
用係合部材では、その型加工の技術的な困難性のため、
いずれも織物タイプのような繊細な形状を得ることがで
きないばかりでなく、フック片をモノフィラメントによ
るフック片と同様の太さに成形した場合にはフック片及
び基材の強度が低すぎて、到底実用に耐えられない。そ
の結果、所望の強度を確保するには必然的に個々のフッ
ク片自体のサイズを大きくせざるを得ず、更には上記補
強リブも加わり剛直なものとなる。
【0008】フック片が剛直であると、成形後に同フッ
ク片をキャビティから引き抜くための基材も同様の強度
を有している必要がある。そのため、成形時の基材の厚
みはフック片の強度に合わせて必然的に厚くせざるを得
ず、面ファスナー全体がますます剛直なものとなり、柔
軟性を要求される物品に適用することは困難であるとさ
れている。
【0009】本発明は、基材とフック片とが一体成形さ
れる面ファスナーの上記欠点、特にその成形時のフック
構造に伴う基材の欠点を解消することを目的としてなさ
れたものであり、更に詳しくは織物タイプの面ファスナ
ーと同様の柔軟性をもち、しかも高係合率が確保できる
と共に、縫製時の基材の裂断が防止され、十分な繰返し
強度と耐久性とを備えた薄手の基材をもつ一体成形面フ
ァスナーを提供するものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明は平板状基材の表面に、基材から立ち上がる
前面、同じく基材から滑らかな曲線上を傾斜して立ち上
がる背面及び少なくとも一側面に補強リブを有してなる
立上り部と、その先端から前方に延びるフック状係合部
とを有する多数のフック片が一体成形されてなる面ファ
スナーであって、前記平板状基材が上記成形後に2軸延
伸されてなることを特徴とする一体成形面ファスナーを
主要な構成としている。
【0011】また、特に基材の全方向における強度を確
保するために、多数のフック片の成形位置が縦横列共に
平板状基材(1) の表面に1/2ピッチづつずらして成形
配置され、前記平板状基材(1) を成形後に2軸延伸す
る。
【0012】
【作用】本発明の一体成形面ファスナーは、基材の部分
がフック片の太さと比較して薄くなっており、それだけ
柔軟性を向上させ、しかも2軸延伸処理を行うことで基
材の分子と結晶に2軸方向の配向性を与えるため、従来
の基材より強度が増している。更に、本発明ではフック
片に補強リブを有しているため、上記延伸時においても
フック片自体を変形させることが殆どなく、フック片の
機能を低下させることもない。
【0013】更に、前記補強リブの存在は、フック片の
横倒しをなくすばかりでなく、フック片の厚さ自体をも
薄くでき、フック片の柔軟性を増加することを可能にし
ている。従って、本発明の面ファスナーは基材を延伸に
より薄く且つ強くすることに加えて、フック片をその係
合強度の限度において細く形成できるため、基材強度を
確保した上で極めて柔軟性及び繊細な感触に富んだもの
とすることを可能にしている。
【0014】そして、更に本発明では上記縦横に配列さ
れた多数のフック片位置を、縦横共に所定のピッチで整
列せずに、それぞれ1/2づつピッチずらした、いわゆ
る千鳥状に配列する場合には、基材のフック片位置以外
の全面が縦横両方向に満遍なく延伸されるようになり、
引裂き強度等を基材全面でほぼ均等に分布できる。
【0015】
【実施例】以下、本発明を図示実施例に基づいて具体的
に説明する。図1は本発明の代表的なフック構造の一例
を示す面ファスナーの一部側面図であり、図2は同面フ
ァスナーの一部正面図である。これらの図において、符
号1は平板状の基材であり、該基材1の上面には多数の
フック片2が同一列上に起立して設けられ、このフック
列が多数並列して設けられている。図示例では2列のフ
ック列A,B が示されており、各フック列A,B ではフック
片2の向きを 180°反転させている。
【0016】上記基材1及びフック片2は熱可塑性樹脂
を用い、押出し成形により一体成形して得られる。図示
例から明らかな如く、本発明の面ファスナーでは基材1
の厚みがフック片2の太さに較べて薄くなっている。成
形時において、このようにフック片2の太さに較べて基
材1の厚みを薄く設定する場合には、金型からフック片
を引き抜く際に、基材1の強度がフック片2の強度に負
けて基材1が破断し、或いは局部的な変形を生じさせて
しまい、製造が不可能となる。
【0017】そこで、本発明では上記基材構造を得るた
め、図3に示す如くダイホイール3からフック片2を引
き抜くまでは従来と同様の手法を採用し、ダイホイール
3からフック片2を引き抜いた後に、基材1に対して連
続的に2軸延伸処理を行うものである。
【0018】図3において、ダイホイール3の構造は既
述した特表平1−501775号公報に開示された構造
と実質的に同一であるため、ここではその構造を簡単に
説明すると、内部に水冷ジャケットを有する中空ドラム
状であり、その軸線に沿った中央部分は多数のリング状
板材が積層固定され、一枚おきのリング状板材の表裏周
側面にはフック片基端を周面に開放して多数のフック片
成形用キャビティ3aが刻設されており、このフック片
成形用キャビティ3aが形成されたリング状板材に隣合
うリング状板材の表裏側面は平滑面とされている。図示
は省略しているが前記フック片成形用キャビティ3aに
は、同時に補強リブ成形用のキャビティが形成されてい
る。
【0019】かかる構成からなるダイホイール3は、図
示せぬ公知の同期駆動装置により矢印で示す方向に回転
する。そして、同ダイホイール3の下方に、ほぼダイホ
イール3と同一の外径をもつプレッシャホイール4を配
置して、両ホイール3,4を同期させて互いに逆方向に
駆動すると共に、それぞれのホイール3,4を押出ノズ
ル5の先端の上下円弧面5a,5bに近接させて配設し
ている。ダイホイール3及びプレッシャホイール4によ
り形成される楔状間隙には、押出ノズル5から溶融樹脂
流路5cを通して溶融樹脂6がシート状で押し出され、
ダイホイール3とプレッシャホイール4との対向部にお
いて溶融樹脂6を圧着し、上下一対のフィードロール
7,8により積極的に引き取っている。
【0020】本発明に使用される樹脂材料及び裏部材の
材料としては、ナイロン、ポリエステル、ポリプロピレ
ン等の熱可塑性樹脂が挙げられ、樹脂材料及び裏部材の
材料には同一材料又は異なる材料が使用される。成形に
あたっては、使用材料により当然に溶融樹脂温度、押出
圧、ダイホイール温度、その回転速度等が調整される。
【0021】上述のごとく構成された面ファスナー成形
装置によれば、押出ノズル5から押し出される溶融樹脂
6は回転するダイホイール3とプレッシャホイール4と
の間に形成された楔状間隙に押し込まれ、その一部が上
記フック片成形用キャビティ3aに順次充填されてフッ
ク片2を成形すると共に、所定の厚さと幅をもつ平板状
の基材部分1を連続的にプレス成形する。
【0022】ダイホイール3とプレッシャホイール4と
の間でプレス成形された溶融樹脂6は、ダイホイール3
の内部から冷却され、徐々に固化していく。この固化の
途中で適当な引張り力の下に基材部分4aをフィードロ
ール7,8によって押出方向に引き取ると、上記フック
片成形用キャビティ3a内の各フック片2は同キャビテ
ィ3aから直線状に弾性変形しながらスムースに引き抜
かれ、その直後に原形に復帰して固化する。
【0023】上記フィードロール7,8の周面は平滑で
あってもよいが、フック片列が通過する円周部分にフッ
ク片2を収容して案内する溝を形成する方がフック片2
を損傷させないためにも好都合である。また、同フィー
ドロール7,8の回転速度は、フック片2がフック片成
形用キャビティ3aからスムースに引き抜けるようにダ
イホイール3の回転速度より僅かに大きく設定してあ
る。
【0024】図示例によれば、前記フィードロール7,
8の面ファスナー送り方向の下流側には、図示せぬ加熱
手段を介して2軸延伸装置10が設置されている。この
2軸延伸装置10は公知のフィルム用の2軸延伸装置と
構造上に実質的に差異はなく、公知の同時2軸延伸機
構、或いは逐次2軸延伸機構がそのまま採用される。
【0025】従って、上記ダイホイール3により成形さ
れた面ファスナーは、フィードロール7,8を通過した
あと、続いて例えば熱風や赤外線照射等の図示せぬ加熱
手段により軟化点以上で且つ溶融点以下の温度に加熱さ
れ、上記2軸延伸装置10に移送される。2軸延伸装置
10に入った面ファスナーは、その左右両側縁部をクラ
ンプされながら流れ方向と左右方向に引っ張られ、両方
向の延伸がなされて、後続の図示せぬ固定装置により形
状が固定され、同じく図示せぬ側縁切断装置により左右
側縁が切断されてから収容部に収容される。
【0026】こうして製造される本発明の一体成形面フ
ァスナーは、図1及び図2に示す如く基材1の部分がフ
ック片2の太さに比較して薄くなっており、それだけ柔
軟性が向上し、しかも2軸延伸処理を行うことで基材1
の分子と結晶に2軸方向の配向性を与えるため、従来の
基材1より強度が増している。更に、本発明ではフック
片2に補強リブ2aを有しているため、上記延伸時にお
いてもフック片自体を変形させることが殆どなく、フッ
ク片2の機能を低下させることもない。
【0027】本実施例によるフック構造は、図1及び図
2に示すように側面からみて打ち寄せる波頭の形状に近
似しており、基材1からの立上り部21及び該立上り部21
の先端に形成される下向きのフック状係合部22から構成
される。前記立上り部21の、前記フック状係合部22の形
成方向と反対の面、即ち背面23は、基材1の表面から滑
らかな曲線上を傾斜して立ち上がっており、また前記係
合部22の形成方向の面、即ち前面24は、ほぼ垂直な部分
から基材1の表面に向けてアールを介して立ち上がって
おり、立上り部21を側面からみた全体形状は下方に向か
って末広がり状とされている。更に、この立上り部21の
側面には、補強リブ2aが基材1と共に一体成形されて
いる。
【0028】前記補強リブ2aの形状は適宜決めること
ができる。この補強リブ2aの存在は、フック片2の横
倒しをなくすばかりでなく、フック片2の厚さ自体をも
薄くでき、フック片2の柔軟性を増加することを可能に
する。従って、本発明の面ファスナーは基材1を薄くす
ることに加えて、フック片2をその係合強度の限度にお
いて細く形成できるため、基材強度を確保した上で極め
て柔軟性と繊細な感触に富んだものとなる。
【0029】ところで本発明において、フック片2の配
列は図4(a)に示すごとく枡目の交点上に配置される
通常の場合(以下、枡目配置という。)と、同図(b)
に示すごとく各枡目を構成する4辺の中間点に配置され
る場合(以下、千鳥配置という。)とがある。
【0030】フック片2が枡目配置で成形された後に、
縦横の2軸延伸がなされた図4(a)に示す本発明の面
ファスナーは、一方斜線で示す縦列と横列の各フック片
2を結ぶ領域にある基材1の部分は、主に縦方向と横方
向のそれぞれに1軸延伸がなされるだけであり、交差斜
線で示す縦横のフック片2同士の交差領域にある基材1
の部分では、縦方向と横方向の両方の2軸延伸がなされ
る。そのため、同図(a)に示す本発明の面ファスナー
では、基材1に部分的な厚薄部分が存在するばかりでな
く、局部的に裂断しやすくなって、例えば以降の縫製時
において縫い目に沿って裂けてしまう部分が発生する虞
れがある。
【0031】一方、フック片2が千鳥配置で成形された
後に、縦横の2軸延伸がなされた図4(b)に示す本発
明の面ファスナーでは、同図に交差斜線で示すごとくフ
ック片2の起立部の付近を除く基材1のほぼ全領域にわ
たって縦方向と横方向の両方の2軸延伸がなされる。そ
のため、同図(b)に示す本発明の面ファスナーは、基
材1のどの領域においても全方向の強度が確保されると
共に、厚み寸法もほぼ全領域にわたって均等となり、以
降の縫製時における裂断の虞れがなくなる。
【0032】なお、本発明の一体成形面ファスナーが図
示例に限定されるものでないことは当然であり、またそ
の成形手法も図示例に限定されないことは明らかであろ
う。
【0033】
【発明の効果】以上詳しく説明した如く、本発明は一体
成形タイプの面ファスナーであっても、フック片に較べ
て基材部分の厚さが自在に薄く形成でき、しかもフック
片が補強リブをもつ特有の構造をもつことにより、フッ
ク片自体を係合強度の限度内で細く形成することが可能
となるため、面ファスナー全体が極めて柔軟性に富んだ
ものとなる。特に、本発明では基材の厚みを薄くする時
期を成形を終えたフック片の引抜き後とするため、成形
時の基材の厚み寸法は延伸後の厚み寸法に較べて厚く設
定でき、フック片引抜き時においても基材に損傷を与え
ることがないばかりでなく、成形引抜き後に2軸延伸を
しているため出来上がった同基材の強度を全方位で高め
ることができる。
【0034】更に、本発明においてフック片の配列を千
鳥配列とする場合には、基材に対して主に1方向だけの
延伸がなされる部分がなくなり、ほぼ全領域にわたって
縦横両方向の延伸が同時になされるようになり、基材に
局部的な厚薄部分がなくなるばかりでなく、全方位によ
り大きな強度が確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の代表的な実施例であるフック構造を示
す一体成形タイプの面ファスナーの一部を断面で示す部
分側面図である。
【図2】同ファスナーの一部正面図である。
【図3】本発明の面ファスナーの製造工程例を示す側断
面図である。
【図4】基材上のフック片の配列態様に基づく2軸延伸
領域の変化の状態を示す説明図である。
【符号の説明】
1 基材 2 フック片 21 立上り部 22 フック状係合部 23 背面 24 前面 2a 補強リブ 3 ダイホイール 3a フック片成形用キャビティ 4 プレッシャホイール 5 押出ノズル 5a,5b 上下円弧面 5c 溶融樹脂流路 6 溶融樹脂 7,8 上下一対のフィードロール 10 2軸延伸装置 A,B フック列

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平板状基材(1) の表面に、基材(1) から
    立ち上がる前面(24)、同じく基材(1) から滑らかな曲線
    上を傾斜して立ち上がる背面(23)及び少なくとも一側面
    に補強リブ(2a)を有してなる立上り部(21)と、その先端
    から前方に延びるフック状係合部(22)とを有する多数の
    フック片(2) が一体成形されてなる合成樹脂製の面ファ
    スナーであって、前記平板状基材(1) が上記成形後に2
    軸延伸されてなることを特徴とする一体成形面ファスナ
    ー。
  2. 【請求項2】 前記多数のフック片(2) が、平板状基材
    (1) の表面に縦横共に成形位置を1/2ピッチづつずら
    して配置されてなり、前記平板状基材(1) が成形後に2
    軸延伸されてなることを特徴とする請求項1記載の一体
    成形面ファスナー。
JP5223557A 1993-09-08 1993-09-08 一体成形面ファスナー Expired - Fee Related JP2731103B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5223557A JP2731103B2 (ja) 1993-09-08 1993-09-08 一体成形面ファスナー
TW084218286U TW305136U (en) 1993-09-08 1994-08-20 Molded surface fastener
CA002130699A CA2130699C (en) 1993-09-08 1994-08-23 Molded surface fastener
US08/298,172 US5537723A (en) 1993-09-08 1994-08-30 Molded surface fastener
BR9403045A BR9403045A (pt) 1993-09-08 1994-09-05 Zíper moldado.
DE69421025T DE69421025T2 (de) 1993-09-08 1994-09-06 Gegossener Flächenhaftverschluss
EP94113959A EP0641528B1 (en) 1993-09-08 1994-09-06 Molded surface fastener
ES94113959T ES2137294T3 (es) 1993-09-08 1994-09-06 Dispositivo de fijacion superficial moldeado.

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP5223557A JP2731103B2 (ja) 1993-09-08 1993-09-08 一体成形面ファスナー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0775602A true JPH0775602A (ja) 1995-03-20
JP2731103B2 JP2731103B2 (ja) 1998-03-25

Family

ID=16800031

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP5223557A Expired - Fee Related JP2731103B2 (ja) 1993-09-08 1993-09-08 一体成形面ファスナー

Country Status (8)

Country Link
US (1) US5537723A (ja)
EP (1) EP0641528B1 (ja)
JP (1) JP2731103B2 (ja)
BR (1) BR9403045A (ja)
CA (1) CA2130699C (ja)
DE (1) DE69421025T2 (ja)
ES (1) ES2137294T3 (ja)
TW (1) TW305136U (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283111A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Ykk Corp フックファスナー構造
JP2010509095A (ja) * 2006-11-10 2010-03-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ロータリープレスで形成するための方法
WO2023228329A1 (ja) * 2022-05-25 2023-11-30 Ykk株式会社 面ファスナーの製造方法、面ファスナー、及び成形装置

Families Citing this family (23)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3308417B2 (ja) * 1995-02-28 2002-07-29 ワイケイケイ株式会社 成形面ファスナーのフック片構造
JPH09121908A (ja) * 1995-11-06 1997-05-13 Ykk Corp 成形面ファスナーとその製造方法及び装置
JPH09173110A (ja) * 1995-12-22 1997-07-08 Ykk Corp 裏面に連続リブを有する成形面ファスナー
WO1998032349A1 (en) * 1997-01-27 1998-07-30 Velcro Industries B.V. Stretched fasteners
US6035498A (en) * 1997-01-27 2000-03-14 Velcro Industties B.V. Stretched fasteners
US7794559B2 (en) * 2000-03-14 2010-09-14 Velcro Industries B.V. Forming fastening projections on rigid substrates
US8678807B2 (en) * 2000-10-24 2014-03-25 Velcro Industries B.V. Molding apparatus and related methods
JP3818431B2 (ja) 2001-03-08 2006-09-06 Ykk株式会社 一体成形面ファスナーとその連続製造方法及び連続製造装置
US7001475B2 (en) * 2001-12-11 2006-02-21 3M Innovative Properties Company Film structures and methods of making film structures
US20030121586A1 (en) * 2001-12-11 2003-07-03 3M Innovative Properties Company Tack-on-pressure films for temporary surface protection and surface modification
US7052636B2 (en) * 2002-01-15 2006-05-30 3M Innovative Properties Company Heat treated profile extruded hook
JP3892372B2 (ja) * 2002-09-06 2007-03-14 Ykk株式会社 一体成形面ファスナーとその製造装置
US7059636B2 (en) * 2002-09-26 2006-06-13 Skjp Holdings, Llc Seat belt positioning device
US7067185B2 (en) * 2003-06-11 2006-06-27 3M Innovative Properties Company Reinforced hook web
US7516524B2 (en) 2005-03-11 2009-04-14 Velcro Industries B.V. Hook fastener components and methods of their manufacture
FR2945413B1 (fr) * 2009-05-15 2011-05-06 Aplix Sa Element d'accrochage pour former la partie male d'un auto-agrippant
US9138957B2 (en) 2010-06-21 2015-09-22 3M Innovative Properties Company Slit hook strips and laminates and articles containing the same
US8973225B2 (en) 2010-12-21 2015-03-10 3M Innovative Properties Company Structured surface with multiple-post caps and method of making the same
US8845943B2 (en) 2010-12-21 2014-09-30 3M Innovative Properties Company Method of making a structured surface and article therefrom
MX360348B (es) 2011-09-16 2018-10-30 3M Innovative Properties Co Sujetador mecanico, sistema de sujecion, y articulo absorbente desechable.
WO2017112604A1 (en) 2015-12-21 2017-06-29 3M Innovative Properties Company Fastening articles and methods of making the same
DE112016006700T5 (de) 2016-04-01 2018-12-13 Ykk Corporation Ausgeformter Flächenreißverschluss und Verfahren zur Herstellung desselben
DE102019006683A1 (de) 2019-09-24 2021-03-25 Gottlieb Binder Gmbh & Co. Kg Windel

Family Cites Families (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
LU64946A1 (ja) * 1971-03-26 1972-07-07
US4077410A (en) * 1976-07-06 1978-03-07 Johnson & Johnson Disposable absorbent pad with non-woven facing
DE8212480U1 (de) * 1982-04-30 1982-08-05 Beiersdorf Ag, 2000 Hamburg Elastischer hoeschenwindelverschluss
US4894060A (en) * 1988-01-11 1990-01-16 Minnesota Mining And Manufacturing Company Disposable diaper with improved hook fastener portion
FI95643C (fi) * 1989-01-31 1996-03-11 Procter & Gamble Menetelmä tuottaa kiinnitysjärjestelmä
US5180534A (en) * 1990-12-21 1993-01-19 The Procter & Gamble Company Process of manufacturing a refastenable mechanical fastening system
US5230851A (en) * 1989-01-31 1993-07-27 The Procter & Gamble Company Process of manufacturing a refastenable mechanical fastening system
US4870721A (en) * 1989-03-07 1989-10-03 Nathan Cohen Multi-prong surface connector
JPH03218824A (ja) * 1990-01-24 1991-09-26 Goyo Shiko Kk 賦型用シート及びそれを用いた賦型方法
US5116563A (en) * 1990-06-28 1992-05-26 The Procter & Gamble Company Process for producing a mechanical fastener
JPH0431512U (ja) * 1990-07-03 1992-03-13
US5217403A (en) * 1991-09-13 1993-06-08 Mulford J. Nobbs Maternity support undergarment
JPH0584213U (ja) * 1992-04-24 1993-11-16 吉田工業株式会社 一体成形面ファスナー
US5339499A (en) * 1993-02-16 1994-08-23 Velcro Industries B.V. Hook design for a hook and loop fastener

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007283111A (ja) * 2006-04-13 2007-11-01 Ykk Corp フックファスナー構造
JP2010509095A (ja) * 2006-11-10 2010-03-25 ザ プロクター アンド ギャンブル カンパニー ロータリープレスで形成するための方法
WO2023228329A1 (ja) * 2022-05-25 2023-11-30 Ykk株式会社 面ファスナーの製造方法、面ファスナー、及び成形装置

Also Published As

Publication number Publication date
EP0641528B1 (en) 1999-10-06
EP0641528A2 (en) 1995-03-08
DE69421025T2 (de) 2000-02-03
DE69421025D1 (de) 1999-11-11
CA2130699A1 (en) 1995-03-09
ES2137294T3 (es) 1999-12-16
BR9403045A (pt) 1995-05-02
TW305136U (en) 1997-05-11
CA2130699C (en) 1997-06-24
JP2731103B2 (ja) 1998-03-25
EP0641528A3 (en) 1996-05-29
US5537723A (en) 1996-07-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH0775602A (ja) 一体成形面ファスナー
KR0179238B1 (ko) 성형 면 파스너
JP2756211B2 (ja) 両面に係合片を有する一体成形面ファスナーの製造方法及びその装置
US6035498A (en) Stretched fasteners
JP2744384B2 (ja) 裏面に裏部材を有する係合部材の製造方法及びその装置
US5620769A (en) Molded surface fastener and method for manufacturing the same
JP3102542B2 (ja) 面ファスナーの製造方法及びその装置
US4615084A (en) Multiple hook fastener media and method and system for making
EP0661007B1 (en) Method and apparatus for manufacturing surface fastener
EP0830930B1 (en) Molded surface fastener member and method of manufacturing the member
US5913482A (en) Integrally molded surface fastener
JPH09121908A (ja) 成形面ファスナーとその製造方法及び装置
US6143222A (en) Surface fastener manufacturing method
CN1231584A (zh) 用于机械式搭扣的j形钩钩条
CN1140570A (zh) 模制表面扣件及其制造方法
US6568047B2 (en) Integrally molded surface fastener made of synthetic resin
WO1998042223A1 (en) Fastener members and methods and molds for making them
EP0998208B1 (en) Stretched fasteners
US4853070A (en) Apparatus for making multiple hook fastener media
JP2020028381A (ja) 成形面ファスナーの製造方法及び成形装置
JPH0263721A (ja) 合成樹脂シートの製造方法
JP2001087011A (ja) 成形面ファスナーとその成形装置及び成形方法

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees