JPH0775528A - 鶏卵の厚焼き方法と厚焼き装置 - Google Patents

鶏卵の厚焼き方法と厚焼き装置

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JPH0775528A
JPH0775528A JP5248801A JP24880193A JPH0775528A JP H0775528 A JPH0775528 A JP H0775528A JP 5248801 A JP5248801 A JP 5248801A JP 24880193 A JP24880193 A JP 24880193A JP H0775528 A JPH0775528 A JP H0775528A
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heated
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靖弘 渡辺
Minoru Kaneko
稔 金子
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Teikoku Piston Ring Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 生産性よく、見栄えや品質のよい鶏卵の厚焼
きを製造できる技術を提供する。 【構成】 第1加熱容器4は溶き卵が投入される円筒状
の空間部を備え、空間部の下方は移動可能な底板14で
閉塞されており、空間部を形成する内外筒部にヒータを
内蔵している。液卵率を〔全重量−(半熟部分+完熟部
分)〕/全重量としたとき、第1加熱容器内で液卵率が
30〜40%となるように加熱する。被加熱物は次に粉
砕混合機19で粉砕混合される。この際、完熟部分の1
cm3 以下の切片が全完熟部分の35〜65%となるよ
うにされる。粉砕混合物は、次に、第2加熱容器20に
移され、コンベヤ21で搬送されて、電磁加熱器22、
3個の遠赤外線ヒータ23、および4個のプレスヒータ
24によって焼き上げられる。焼き上げられた厚焼き卵
は冷却ラインに移され、第1および第2冷却プレス2
9,31によって冷却される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は鶏卵の厚焼き方法と厚焼
き装置に関する。
【0002】
【従来の技術】鶏卵の厚焼きは、寿司、給食、あるいは
弁当用として、大量に生産されている。従来、鶏卵の厚
焼きは、溶き卵を焼成容器内に浅く投入し、この容器の
下面からガス加熱して薄い卵焼きを作り、これを他の容
器内で焼成されている薄い卵焼き上に反転積層して更に
焼き上げる方法によっていた。この方法は、生産性が悪
く、また積層部で剥離が生じやすい欠点があった。
【0003】この欠点を解消する厚焼き方法として、本
発明者の一人は、 第1加熱容器内で溶き卵を半熟状態まで加熱し、こ
れを粉砕混合機で粉砕混合し、第2加熱容器内で焼き上
げる厚焼き方法。 第1加熱容器内で溶き卵を完熟状態まで加熱し、こ
れに生卵または白味を加えて粉砕混合機で粉砕混合し、
第2加熱容器内で焼き上げる厚焼き方法。 の2つを提案した(特開平4−32568号公報参
照)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記
の方法は、全体を半熟状態とするのに、第1加熱容器の
温度を比較的低温とし、長時間加熱する必要があるた
め、時間がかかる問題がある。また、上記の方法は、
第1加熱容器内で加熱した後、生卵または白味を加える
工程を有しているため、工程数が増える問題がある。
【0005】本発明の目的は、生産性よく、見栄えや品
質のよい鶏卵の厚焼きを製造することができる技術を提
供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の鶏卵の厚焼き方
法は、溶き卵を1次加熱した後、この被加熱物を粉砕混
合し、次いでこの粉砕混合物を焼き上げる鶏卵の厚焼き
方法において、液卵率を〔全重量−(半熟部分+完熟部
分)〕/全重量としたとき、液卵率が30〜40%とな
るように溶き卵を1次加熱し、完熟部分の1cm3 以下
の切片が全完熟部分の35〜65%となるように、被加
熱物を粉砕混合することを特徴とする。
【0007】また、本発明の鶏卵の厚焼き装置は、溶き
卵を第1加熱容器内で加熱した後、この被加熱物を粉砕
混合機で粉砕混合し、次いでこの粉砕混合物を第2加熱
容器内に移して焼き上げる鶏卵の厚焼き装置において、
第2加熱容器の少なくとも底部に肉厚方向に貫通するガ
ス抜き孔が多数形成されており、かつ、第2加熱容器内
の粉砕混合物を上方から加圧しながら加熱するプレスヒ
ータを備えていることを特徴とする。
【0008】第2加熱容器の材料は、ステンレス鋼、ア
ルミニウム合金、銅合金等を使用すればよく、少なくと
も底部に形成される多数のガス抜き孔は機械加工により
形成すればよい。互いに連結している空孔が多数形成さ
れて肉厚方向に貫通する多数のガス抜き孔を形成してい
る焼結合金を使用することもできる。
【0009】ガス抜き孔の大きさは、直径が1500μ
mを越えると、被加熱物のうち液卵の部分がガス抜き孔
に入り、目詰まりして空気や蒸気の放散が出来なくな
る。また、100μm未満であると、製作コスト面で不
利である。
【0010】
【作用】本発明の鶏卵の厚焼き方法は、溶き卵を1次加
熱する際、液卵率を指定した範囲の比率となるように加
熱し、この被加熱物を、完熟部分の切片の大きさとその
割合が指定範囲となるように、粉砕して、混合するの
で、完熟部分の切片の表面にコーティングされる半熟部
分および液卵の割合と、完熟部分の表面積の割合とをバ
ランスさせることができる。その結果、粉砕混合物は、
完熟部分の切片の表面に半熟部分および液卵が万遍なく
コーティングされるので、焼き上げられる厚焼き卵は剥
離が生じ難い。
【0011】また、完熟部分の切片の大きさとその割合
が指定範囲内であるため、第2加熱容器に入れられる粉
砕混合物と容器壁の間に隙間が生じにくく、表面に大き
な凹凸を生じない。このため、焼き上げられる厚焼き卵
の表面状態が滑らかとなり、仕上がり状態がよい。
【0012】更に、第2加熱容器の少なくとも底部に、
肉厚方向に貫通するガス抜き孔が多数形成されており、
第2加熱容器内の粉砕混合物を上方から加圧しながら加
熱するプレスヒータを備えていると、多数のガス抜き孔
を通して、加熱中に発生するガスを容器外部に放散させ
ることができる。このため、厚焼き卵にふくれや剥離が
発生するのを防止でき、品質のよい厚焼き卵を得ること
ができ、また、被加熱物への熱伝達がよいので、厚焼き
卵の製造時間を短くすることができる。
【0013】
【実施例】図1に本発明の一実施例である鶏卵の厚焼き
装置を示す。溶き卵の供給装置は、溶き卵容器1、溶き
卵の定量供給部2、溶き卵容器1から溶き卵の定量供給
部2に溶き卵を送る供給ポンプ3、溶き卵の定量供給部
2から第1加熱容器4に接続されている流路を開閉する
電磁バルブ(図示せず)とを備えている。
【0014】溶き卵容器1は、周面に0.6kWの保温
用ヒータ5を備えており、容器1内の溶き卵を所定温度
に温める。容器1内にはアスピレータ6が挿入されてお
り、アスピレータ6は容器1の上方部に取り付けられて
いる攪拌用モータ7によって回転される。8は溶き卵の
温度検出器、9は溶き卵の液面検出器である。
【0015】溶き卵の定量供給部2は、一つの容器10
内に収容されている2つの定量カップを備えており、2
つの定量カップに溶き卵容器1から図示外の供給管を通
して供給ポンプ3によって溶き卵が供給される。各定量
カップには定量カップの容量よりも少し多い量の溶き卵
が供給され、各定量カップから溢れ出た溶き卵は定量カ
ップを収容している容器10内に流れ落ちる。定量カッ
プ収容容器10内に溢れ出た溶き卵は図示外の排出管を
通って溶き卵容器1に戻される。定量カップに満たされ
た溶き卵は、第1加熱容器4に接続されている流路を開
閉する電磁バルブが開かれると、第1加熱容器4へ供給
される。
【0016】溶き卵はその温度によって粘土が変化する
ため、溶き卵容器1から直接第1加熱容器4にポンプの
運転時間をコントロールして一定量送る方式より、本実
施例におけるように中間に定量供給部2を配置する方式
の方が、溶き卵の供給量のばらつきが少ない利点があ
る。
【0017】第1加熱容器4は2個、並んで配置されて
いる。第1加熱容器4は、上下が開放されている内筒と
外筒を備え、内筒と外筒の間に円筒状の空間部を有して
いる。そして2つの第1加熱容器4の底部には、双方の
空間部の底部を閉塞するように、底板14が一枚設けら
れている。2つの第1加熱容器4の各空間部には、溶き
卵の定量供給部2の各定量カップにそれぞれ接続されて
いる各投入管15から溶き卵が供給されるようになって
いる。そして空間部内の溶き卵は、内筒と外筒のそれぞ
れ壁部に内蔵されている2kWのヒータによって加熱さ
れる。空間部の寸法は、外径が140mm、内径が12
0mm、長さが300mmである。
【0018】底板14は第1加熱容器4の上方部に配置
されている底板用モータ16によって水平に移動でき、
底板14が第1加熱容器4の底部から横方向に移動する
ことによって、2つの第1加熱容器4は空間部の下方が
開放されるようになっている。
【0019】また、第1加熱容器4の空間部の上方に
は、空間部に嵌合する大きさの卵掻き出しリング17が
設けられており、この卵掻き出しリング17は第1加熱
容器4の上方部に配置された掻き出しモータ18によっ
て空間部内を上下動できるようになっている。したがっ
て、第1加熱容器4の空間部内に供給されて加熱された
被加熱物は、底板14が第1加熱容器4の底部から抜か
れ、かつ、卵掻き出しリング17が空間部内を下降する
ことによって、粉砕混合機19に投入される。
【0020】粉砕混合機19は横軸回転式のもので、2
つの第1加熱容器4の下方に2個、並んで配置されてい
る。この粉砕混合機19内で、第1加熱容器4で加熱さ
れた被加熱物が粉砕混合される。
【0021】粉砕混合機19の下方には、10個の第2
加熱容器20を水平面内でループ状に間欠的に移動させ
る全長5mのチェーンコンベヤ21が配置されている。
したがって、第2加熱容器20は、粉砕混合機19、後
述する電磁加熱器22、3個の遠赤外線ヒータ23、お
よび4個のプレスヒータ24の各位置に、コンベヤ21
によって搬送され、かつ、所定時間停止するように構成
されている。
【0022】第2加熱容器20はアルミニウム合金製
で、2つの容器が並んで一体に連結されて形成されてい
る。第2加熱容器20の底部は、機械加工によって、肉
厚方向に貫通するガス抜き孔が多数形成されている。ガ
ス抜き孔の大きさは直径が平均1000μmである。第
2加熱容器20の2つの容器の各寸法は、縦200m
m、横100mm、深さ40mmである。
【0023】チェーンコンベヤ21の下方位置で、粉砕
混合機19の前方および後方には、それぞれ2.5kW
の電磁加熱器22,25が配置されている。粉砕混合機
19の前方に配置する電磁加熱器22は第2加熱容器2
0内の被加熱物を加熱するものであり、粉砕混合機19
の後方に配置する電磁加熱器25は空の第2加熱容器2
0を予熱するものである。26は第2加熱容器20の予
熱温度の検出器である。
【0024】チェーンコンベヤ21の上方位置で、粉砕
混合機19の前方に配置された電磁加熱器22の前方に
は、1.2kWの遠赤外線ヒータ23が3台配置されて
いる。各遠赤外線ヒータ23は平面状の放射面を下面に
備えており、放射面の寸法は320mm×400mmで
ある。
【0025】チェーンコンベヤ21の上方位置で、遠赤
外線ヒータ23の更に前方には、0.6kWのヒータを
備えたプレスヒータ24が4台配置されている。プレス
ヒータ24は、コンベヤ21に載置されている第2加熱
容器20がプレスヒータ24の真下で停止した時下降し
て、所定の時間加圧、加熱を行い、第2加熱容器20が
移動を開始する直前に上昇するようになっている。
【0026】粉砕混合機19の後方の電磁加熱器25の
上方位置には反転装置27が設けられており、第2加熱
容器20内の焼き上げられた厚焼き卵が反転装置27に
よって冷却ラインにおける上段のコンベヤ28に移され
るように構成されている。
【0027】上段のコンベヤ28によって搬送される厚
焼き卵は、コンベヤ28の途中の上方位置に配置されて
いる第1冷却プレス29の真下位置で所定時間停止さ
れ、第1冷却プレス29が下降して接触することによっ
て1次冷却される。第1冷却プレス29は厚焼き卵が移
動を開始する直前に上昇する。
【0028】第1冷却プレス29によって1次冷却され
た厚焼き卵は、次に、下段のコンベヤ30に移載され、
完成品取出口33へ搬送される。そして、厚焼き卵は完
成品取出口33へ搬送される途中で、下段コンベヤ30
の上方位置に配置されている第2冷却プレス31の真下
位置で所定時間停止され、第2冷却プレス31が下降し
て接触することによって2次冷却される。第2冷却プレ
ス31は厚焼き卵が移動を開始する直前に上昇する。3
2は第1および第2冷却プレス29,31を冷却する冷
凍機である。
【0029】上記装置によって鶏卵の厚焼きが製造され
る工程を以下に説明する。厚焼き卵の配合割合は、寿司
ねたの場合以下の如くである。 卵 :1kg 砂糖 :163g 塩 :11g 調味料 :3g 水 :238g コーンスターチ:9g コーンスターチは、焼成面の内側の変色を防ぐ作用があ
る。
【0030】以上の割合で調合した厚焼き卵の材料が溶
き卵容器1内に投入され、この容器1内でアスピレータ
6によって攪拌混合され、かつ、保温用ヒータ5によっ
て25℃に保たれる。この溶き卵が供給ポンプ3によっ
て定量供給部2の2つの定量カップに送られる。各定量
カップでは溶き卵が800g計量され、それぞれ第1加
熱容器4の内筒と外筒の間の空間部に投入される。第1
加熱容器4の内筒と外筒は180℃に温度制御されてお
り、溶き卵は55秒加熱される。すると、被加熱物は、 液卵 :40% 半熟部分:20% 完熟部分:40% の状態となる。
【0031】次に、第1加熱容器4の底部から底板14
が抜かれ、卵掻き出しリング17が空間部内を下降して
空間部内の被加熱物を下方に押し出し、第1加熱容器4
の下方に配置されている粉砕混合機19のホッパに落下
させる。
【0032】粉砕混合機19で被加熱物を、回転数35
0rpmで40秒間、粉砕混合すると、完熟部分の切片
の表面に半熟部分や液卵が万遍なくコーティングされ
る。この際、完熟部分の切片は、全完熟部分の50%が
1cm3 以下の大きさにされる。
【0033】次に、この粉砕混合物は粉砕混合機19の
下方に位置する第2加熱容器20に投入される。第2加
熱容器20は粉砕混合機19の後方にある電磁加熱器2
5で容器底が135℃に予熱されている。
【0034】粉砕混合物が投入された第2加熱容器20
はコンベヤ21によって、電磁加熱器22、3個の遠赤
外線ヒータ23、4個のプレスヒータ24の各位置に搬
送され、各位置で所定時間停止されて加熱される。すな
わち、第2加熱容器20内の粉砕混合物は、電磁加熱器
22によって下面から加熱され、3個の遠赤外線ヒータ
23によって上面から加熱される。これらの加熱時間の
総計は220秒である。
【0035】そして4個のプレスヒータ24によって上
面から加圧されると同時に加熱される。プレスヒータ2
4が厚焼きに加える圧力は0.5〜2kgf/m2 の範
囲が好ましい。また、プレスヒータ24の温度は135
℃がよい。プレスヒータ24による加圧加熱時間の総計
は240秒である。
【0036】以上で厚焼きの焼成は完了するが、この
後、熟成時間を1分とると、厚焼き卵の温度分布、水分
の分布が均一化するので、品質が向上する。
【0037】次いで、第2加熱容器20内の厚焼き卵
は、反転装置27によって、冷却ラインに移載され、冷
却ラインを搬送されて行く間に第1冷却プレス29およ
び第2冷却プレス31によって冷却される。厚焼き卵は
第1冷却プレス29によって80℃から20℃に冷却さ
れ(冷却時間:40分)、第2冷却プレス31によって
20℃から5℃に冷却される(冷却時間:120分)。
冷却された厚焼き卵は完成品取出口33から取り出され
る。
【0038】本装置によると、厚焼きに要する所要時間
は、 第1加熱容器4内での加熱時間 :55秒 粉砕混合機19での粉砕混合時間:40秒 第2加熱容器20での加熱時間 :460秒 (以上小計:555秒) 溶き卵投入時間およびコンベヤ移動時間:25秒 (以上総計:580秒) となる。これは、従来の積層方式の厚焼き装置で要する
714秒に比較して、約20%短縮されている。
【0039】次に、本発明の重要な構成要件である第1
加熱容器内での溶き卵の加熱状態と、粉砕混合機での粉
砕混合状態とを種々変えた場合の厚焼き卵の品質に及ぼ
す影響について試験した結果を表1に示す。
【0040】
【0041】表1に示されているように、液卵率が30
〜40%、粉砕状態が1cm3 以下の完熟部分の割合が
全完熟部分の35〜65%のときに、良品の厚焼き卵が
得られる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、剥
離、ふくれがなく、表面が滑らかで見栄え、品質のよい
鶏卵の厚焼きを生産性よく製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である鶏卵の厚焼き装置を示
す斜視図である。
【符号の説明】
1 溶き卵容器 2 溶き卵の定量供給部 3 供給ポンプ 4 第1加熱容器 5 保温用ヒータ 6 アスピレータ 7、16、18 モータ 8、26 温度検出器 9 液面検出器 10 定量カップ収容容器 14 底板 15 投入管 17 卵掻き出しリング 19 粉砕混合機 20 第2加熱容器 21、28、30 コンベヤ 22、25 電磁加熱器 23 遠赤外線ヒータ 24 プレスヒータ 27 反転装置 29 第1冷却プレス 31 第2冷却プレス 32 冷凍機 33 完成品取出口

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶き卵を1次加熱した後、この被加熱物
    を粉砕混合し、次いでこの粉砕混合物を焼き上げる鶏卵
    の厚焼き方法において、 液卵率を〔全重量−(半熟部分+完熟部分)〕/全重量
    としたとき、液卵率が30〜40%となるように溶き卵
    を1次加熱し、 完熟部分の1cm3 以下の切片が全完熟部分の35〜6
    5%となるように、被加熱物を粉砕混合することを特徴
    とする鶏卵の厚焼き方法。
  2. 【請求項2】 溶き卵を第1加熱容器内で加熱した後、
    この被加熱物を粉砕混合機で粉砕混合し、次いでこの粉
    砕混合物を第2加熱容器内に移して焼き上げる鶏卵の厚
    焼き装置において、 第2加熱容器の少なくとも底部に肉厚方向に貫通するガ
    ス抜き孔が多数形成されており、かつ、 第2加熱容器内の粉砕混合物を上方から加圧しながら加
    熱するプレスヒータを備えていることを特徴とする鶏卵
    の厚焼き装置。
  3. 【請求項3】 前記ガス抜き孔の直径が100〜150
    0μmであることを特徴とする請求項2記載の鶏卵の厚
    焼き装置。
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