JPH0775376A - ブラシレスモータの制御方法 - Google Patents

ブラシレスモータの制御方法

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JPH0775376A
JPH0775376A JP5167470A JP16747093A JPH0775376A JP H0775376 A JPH0775376 A JP H0775376A JP 5167470 A JP5167470 A JP 5167470A JP 16747093 A JP16747093 A JP 16747093A JP H0775376 A JPH0775376 A JP H0775376A
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JP
Japan
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brushless motor
rotation speed
speed
target
difference
Prior art date
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JP5167470A
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Inventor
Yoshiaki Ogawa
善朗 小川
Atsushi Maeno
淳 前野
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Fujitsu General Ltd
Original Assignee
Fujitsu General Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 ブラシレスモータの制御方法において、同ブ
ラシレスモータの回転数を目標回転数とする時間を短縮
する。 【構成】 ブラシレスモータ1の回転数を目標回転数と
する制御方法であって、マイクロコンピュータ9に入力
されたホール素子5および位置検出回路6によるブラシ
レスモータ1の回転子の位置検出信号によって、同マイ
クロコンピュータ9は同ブラシレスモータ1の回転数を
検出するとともに、この検出した回転数と目標回転数と
の差を算出し、この算出した回転数差に応じてブラシレ
スモータ1に印加する電圧の変化率(dV/dt)を可
変する。現回転数が目標回転数とかけ離れているとき、
その印加電圧を大きく可変し、現回転数が目標回転数に
近づくほど、その印加電圧を小さく可変する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は空気調和機等に用いる
ブラシレスモータの回転数を可変する制御方法に係り、
特に詳しくはブラシレスモータの回転数を速やかに目標
回転数とするブラシレスモータの制御方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】このブラシレスモータを例えば空気調和
機の室外機ファン等のモータとして利用する場合、例え
ば図6に示すような制御装置が使用される。図6におい
て、この制御装置は、商用交流電源2を直流電源に変換
する整流用ダイオード3a及び平滑用コンデンサ3bか
らなる電源回路3と、この変換された直流電源からの出
力直流電圧を交流電圧に変換してブラシレスモータ1に
印加する駆動回路4と、ブラシレスモータ1の回転子の
位置を検出し、位置検出信号を出力するためのホール素
子5および位置検出回路6と、ブラシレスモータ1を回
転制御するために、その位置検出信号を入力し、この位
置検出信号に基づいて駆動回路4の各トランジスタをオ
ン、オフ制御する駆動信号を出力するとともに、その回
転子の位置検出信号に基づいてブラシレスモータ1の回
転数を検出し、かつ同ブラシレスモータ1の回転数を目
標回転数に可変制御するために、上記出力駆動信号のう
ち、所定の駆動信号をチョッピングして出力するマイク
ロコンピュータ7と、この駆動信号により駆動回路4の
トランジスタU,V,W,X,Y,Zをオン、オフする
ドライブ回路8とを備えている。
【0003】上記ブラシレスモータ1の回転制御におい
て、ホール素子5は、ブラシレスモータ1の回転子の位
置に従って図7(a)ないし(c)に示す信号を出力す
る。位置検出回路6はこの出力信号を入力し、同図7
(d)ないし(f)に示す位置検出信号を出力する。マ
イクロコンピュータ7はこの位置検出信号を入力し、同
位置検出信号に基づいて駆動信号U2,V2,W2,X
2,Y2,Z2(図7(g)ないし(l)に示す)を出
力し、ドライブ回路8はその駆動信号にしたがって駆動
回路4の上アームのトランジスタU,V,Wおよび下ア
ームのトランジスタX,Y,Zをオン、オフする。この
際、図7(j)ないし(l)に示すようにマイクロコン
ピュータ7から出力される駆動信号X2,Y2,Z2は
チョッピングされており、この駆動信号によって駆動回
路4の下アームのトランジスタX,Y,Zがチョッピン
グ駆動される。これにより、駆動回路4に供給されてい
る直流電圧がチョッピングされた交流電圧(図7(m)
ないし(o)に示す)に変換されてブラシレスモータ1
の巻線U1,V1,W1に印加されるため、同ブラシレ
スモータ1が回転される。またこの時、マイクロコンピ
ュータ7は、出力する駆動信号X2,Y2,Z2のチョ
ッピングのオン割合を可変し、上記巻線に印加する電圧
を可変してブラシレスモータ1の回転数を可変する。
【0004】さらに、上記マイクロコンピュータ7は、
上記ブラシレスモータ1の回転数を目標回転数とするた
め、入力した位置検出信号に基づいてブラシレスモータ
1の現回転数を検出し、この検出した現回転数と、目標
回転数とを比較し、出力する駆動信号U2,V2,W
2,X2,Y2,Z2のうち、図7(j)ないし(l)
に示す駆動信号X2,Y2,Z2のチョッピングのオン
割合を上記比較結果に応じて所定に可変する。
【0005】これにより、駆動回路4からブラシレスモ
ータ1の各巻線U1,V1,W1に印加する交流電圧
(図7(m)ないし(o)に示す)がチョッピングのオ
ン割合に応じて可変し、ブラシレスモータ1の回転数が
可変する。
【0006】例えば、目標回転数が現回転数より高い場
合、マイクロコンピュータ7は出力駆動信号X2,Y
2,Z2のチョッピングのオン割合を増加させることか
ら、ブラシレスモータ1の印加電圧が高くなり、結果同
ブラシレスモータ1の回転数が高くなる。
【0007】また、目標回転数が現回転数より低い場
合、マイクロコンピュータ7は出力駆動信号X2,Y
2,Z2のチョッピングのオン割合を減少させることか
ら、ブラシレスモータ1の印加電圧が低くなり、結果同
ブラシレスモータ1の回転数が低くなる。
【0008】詳しく説明すると、マイクロコンピュータ
7は、所定時間毎に入力した位置検出信号(図7(d)
ないし(f)に示す)の立ち上がり、あるいは立ち下が
りの間の時間を計測し、この計測結果に基づいてブラシ
レスモータ1の現回転数を算出する。そして、この算出
した現回転数と目標回転数とを比較し、現回転数が目標
回転数より低い場合、上述したように、出力駆動信号X
2,Y2,Z2のチョッピングのオン割合を所定値増加
させ、ブラシレスモータ1の印加電圧を所定値上昇さ
せ、ブラシレスモータ1の回転数を上昇させる。また、
現回転数が目標回転数より高い場合、上述したように、
出力駆動信号X2,Y2,Z2のチョッピングのオン割
合を所定値だけ減少させ、ブラシレスモータ1の印加電
圧を所定値下降させ、ブラシレスモータ1の回転数を下
降させる。
【0009】上記動作が繰り返され、ブラシレスモータ
1の印加電圧が所定時間毎に所定値ずつ上昇、下降され
るため、ブラシレスモータ1の回転数は任意の目標回転
数に制御される。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記ブラシ
レスモータ1の制御方法にあっては、図8および図9に
示すように、ブラシレスモータ1の印加電圧を一定時間
(t0)毎に一定値(例えば2V)だけ上昇、あるいは
下降させ、つまり印加電圧の変化率(dV/dt)を一
定としている。
【0011】そのために、図8に示すように、ブラシレ
スモータ1が目標回転数NAで回転しており、その後、
目標回転数がNBとなった場合、ブラシレスモータ1の
回転数NAを目標回転数NBに上昇させるためにはt1
時点からt3時点までの14×t0時間がかかり、しか
も現回転数NAと目標回転数NBとの差が大きいほど、
その回転数の上昇時間が長くなる。また、図9に示すよ
うに、ブラシレスモータ1が目標回転数NBで回転して
おり、その後目標回転数がNCとなった場合、ブラシレ
スモータ1の回転数NBを目標回転数NCに下降させる
ためにはt4時点からt6時点までの11×t0時間が
かかり、同様に現回転数NBと目標回転数NCとの差が
大きいほど、その回転数の下降時間が長くなる。
【0012】一方、図8に示すように、回転数NAから
目標回転数NBに上昇させる場合、ブラシレスモータ1
の回転数がt2時点で一旦目標回転数NBに達している
にもかかわらず、それ以後のt3時点まで回転数が目標
回転数NB付近で変動することから、目標回転数NBと
なるまでに時間がかかる。すなわち、ブラシスレスモー
タ1の印加電圧を一定時間(t0)毎に一定値(2V)
ずつ上げるため、ブラシレスモータ1の回転数がオーバ
ーシュートするからである。
【0013】同様のことが回転数NBから目標回転数N
Cに下降させる場合にもいえる。この場合、図9に示す
ように、ブラシレスモータ1の回転数がt5時点で一旦
目標回転数NCに達しているにもかかわらず、それ以後
のt6時点まで回転数が目標回転数NC付近で変動する
ことから、目標回転数NCとなるまでに時間がかかる。
すなわち、ブラシレスモータ1の印加電圧を一定時間
(t0)毎に一定値(2V)ずつ下げるため、ブラシレ
スモータ1の回転数がアンダーシュートするからであ
る。
【0014】また、ブラシレスモータ1の回転数が目標
回転数になっているときに、例えば負荷の変動等によっ
てその回転数が変動した場合、上述した回転数制御が再
び開始されることから、再度目標回転数とするまで時間
がかかることになる。
【0015】この発明は上記課題に鑑みなされたもので
あり、その目的はブラシレスモータの回転数を目標回転
数とする際、短時間で目標回転数とすることができ、か
つ同目標回転数を一定に保つことができ、また負荷の変
動により回転数が変わった場合であっても、速やかに目
標回転数として一定に保つことができるようにしたブラ
シレスモータの制御方法を提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明のブラシレスモータの制御方法は、ブラシ
レスモータの回転数を目標回転数とするに際し、同ブラ
シレスモータの回転数を検出するとともに、該検出した
回転数と目標回転数との差を算出し、該算出した回転数
差に応じて前記ブラシレスモータに印加する電圧の変化
率(dV/dt)を可変するようにしたことを要旨とす
る。
【0017】
【作用】上記手段としたので、ブラシレスモータの現回
転数と目標回転数との差が大きい場合、同ブラシレスモ
ータの印加電圧の変化率が大きくされ、同ブラシレスモ
ータの回転数が急峻に上昇され、あるいは下降される。
これにより、ブラシレスモータの回転数が速やかに目標
回転数にされる。
【0018】一方、ブラシレスモータの現回転数と目標
回転数との差が小さいほど、その印加電圧の変化率が小
さくされ、同ブラシレスモータの回転数が緩やかに上昇
され、あるいは下降される。これにより、ブラシレスモ
ータの回転数が目標回転数に対してオーバーシュート、
あるいはアンダーシュートすることもない。
【0019】
【実施例】この発明のブラシレスモータの制御方法は、
ブラシレスモータの回転数を目標回転数とするに際し、
同ブラシレスモータの回転数を検出するとともに、この
検出した回転数と目標回転数との差を算出し、該算出し
た回転数差に応じて前記ブラシレスモータに印加する電
圧の変化率(dV/dt)を可変し、例えば印加電圧を
所定時間毎に所定値だけ可変し、かつ、上記回転数差に
応じて上記所定値、あるいは所定時間を可変する。
【0020】そのため、このブラシレスモータの制御装
置は図1に示す構成になっている。なお、図中、図6と
同一部分には同一符号を付し重複説明を省略する。
【0021】図1において、この制御装置は、図6に示
すマイクロコンピュータ7の機能の他に、所定時間毎に
現回転数と目標回転数との差を算出し、この算出した回
転数差に応じてブラシレスモータ1に印加する電圧の変
化率(dV/dt)を可変するマイクロコンピュータ9
を備えている。
【0022】次に、上記構成の制御装置に適用されるブ
ラシレスモータの制御方法の作用を図2および図3のフ
ローチャート図と、図4および図5のグラフ図とを参照
して詳しく説明する。
【0023】マイクロコンピュータ9は、従来同様にブ
ラシレスモータ1を回転させる一方、所定時間(t0)
毎に図2および図3に示すフローチャート(ルーチン)
の処理を実行して回転数を目標回転数とする。
【0024】いま、図4に示すt10時点において当該
ルーチンを実行する。この時、マイクロコンピュータ9
はまず位置検出回路6から入力された位置検出信号に基
づいてブラシレスモータ1の現回転数NAを検出する
(ステップST1)。なお、この回転数検出は、位置検
出信号の立ち上がり、あるいは立ち下がりの間の時間を
計測して算出する。続いて、目標回転数NAと現回転数
NAとの差の絶対値Nnを算出し(ステップST2)、
この回転数差Nnの大きさを判断してブラシレスモータ
1の印加電圧Vsを可変する。
【0025】この場合、ブラシレスモータ1の回転数は
目標回転数NAになっており、回転数差Nn=0である
ことから、当該ルーチンが終了する。
【0026】続いて、図4に示すように、t10時点か
ら所定時間(t0)経過後のt11時点において、再度
当該ルーチンを実行するが、この間にブラシレスモータ
1の目標回転数がNAからNBに変わっている。このt
11時点では、上述同様に、マイクロコンピュータ9は
その位置検出信号に基づいてブラシレスモータ1の現回
転数NAを検出する(ステップST1)。続いて、目標
回転数NBと現回転数NAとの差の絶対値Nnを算出し
(ステップST2)、この回転数差Nnの大きさを判断
してブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変する。
【0027】この場合、上記回転数差Nnが大きく、例
えば所定値N1以上であるときには、ステップST4か
らST5に進み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを
可変するための所定値V(例えば6V)を設定する。
【0028】続いて、ブラシレスモータ1の現回転数N
Aが目標回転数NBより小さく、現回転数を上昇させる
必要があることから、ステップST6からST7に進
み、上記設定した所定値Vを印加電圧Vsに加算し、こ
の加算して得た電圧Vsをブラシレスモータ1に印加す
る。これにより、ブラシレスモータ1の印加電圧がVs
+6Vと大きくなるため、同ブラシレスモータ1の回転
数が急峻に上昇する。
【0029】続いて、所定時間(t0)経過後のt12
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、上述同様に、
マイクロコンピュータ9はその位置検出信号に基づいて
ブラシレスモータ1の現回転数Nbを検出する(ステッ
プST1)。続いて、目標回転数NBと現回転数Nbと
の差の絶対値Nnを算出するが(ステップST2)、現
回転数Nbと目標回転数NBとの差がまだ大きく、つま
り回転数の差Nnが大きく、例えば所定値N1以上であ
るときには、上述同様の処理を実行する。
【0030】ステップST4からST5に進み、上述同
様にブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変するため
の所定値V(例えば6V)を設定した後、ステップST
6からST7に進み、上記設定した所定値Vを印加電圧
Vsに加算し、この加算して得た電圧Vsをブラシレス
モータ1に印加する。これにより、ブラシレスモータ1
の印加電圧がVs+6Vと大きくなるため、同ブラシレ
スモータ1の回転数が急峻に上昇する。
【0031】続いて、所定時間(t0)経過後のt13
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNcに達したものとし、現回転数Ncと
目標回転数NBとの差がそれほど大きくなく、回転数差
Nnが例えば所定値N1より小さく、所定値N2(<N
1)以上であるものとする。
【0032】この場合、ステップST8からST9に進
み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変するため
の所定値V(例えば4.5V)を設定した後、ステップ
ST6からST7に進み、上記設定した所定値Vを印加
電圧Vsに加算し、この加算して得た電圧Vsをブラシ
レスモータ1に印加する。これにより、ブラシレスモー
タ1の印加電圧がVs+4.5Vとなるため、同ブラシ
レスモータ1の回転数が多少急峻に上昇する。
【0033】続いて、所定時間(t0)経過後のt14
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNdに達したものとし、現回転数Ndと
目標回転数NBとの差が大きくなく、回転数差Nnが例
えば所定値N2より小さく、所定値N3(<N2)以上
であるものとする。
【0034】この場合、ステップST10からST11
に進み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変する
ための所定値V(例えば2.5V)を設定した後、ステ
ップST6からST7に進み、上記設定した所定値Vを
印加電圧Vsに加算し、この加算して得た電圧Vsをブ
ラシレスモータ1に印加する。これにより、ブラシレス
モータ1の印加電圧がVs+2.5Vとなるため、同ブ
ラシレスモータ1の回転数が緩やかに上昇する。
【0035】続いて、所定時間(t0)経過後のt15
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNeに達したものとし、現回転数Neと
目標回転数NBとの差が小さく、回転数差Nnが例えば
所定値N3より小さいものであるとする。
【0036】この場合、ステップST10からST12
に進み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変する
ための所定値V(例えば1V)を設定した後、ステップ
ST6からST7に進み、上記設定した所定値Vを印加
電圧Vsに加算し、この加算して得た電圧Vsをブラシ
レスモータ1に印加する。これにより、ブラシレスモー
タ1の印加電圧がVs+1Vとなるため、同ブラシレス
モター1の回転数が極めて緩やかに上昇する。
【0037】続いて、所定時間(t0)経過後のt16
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNBに達したものとし、現回転数NBと
目標回転数NBとの差Nnが0であるとする。
【0038】この場合、ステップST3に進み、ブラシ
レスモータ1の印加電圧Vsを可変することなく、当該
ルーチンを終了する。すなわち、ブラシレスモータ1の
回転数が目標回転数に達しているからである。この目標
回転数に達するまでの時間は、図4から明らかなよう
に、5×t0時間となるため、従来と比較して時間が短
くなる。
【0039】一方、図5に示すように、t20時点で当
該ルーチンを実行した後にブラシレスモータ1の目標回
転数がNBからNCとなった場合、t20時点から所定
時間(t0)経過後のt21時点で当該ルーチンを再び
実行する。まず、上述同様に、マイクロコンピュータ9
はその位置検出信号に基づいてブラシレスモータ1の現
回転数NBを検出する(ステップST1)。続いて、目
標回転数NCと現回転数NBとの差の絶対値Nnを算出
し(ステップST2)、この回転数差Nnの大きさを判
断してブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変する。
【0040】この場合、回転数差Nnが大きく、例えば
所定値N1以上であるときには、ステップST4からS
T5に進み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変
するための所定値V(例えば6V)を設定する。
【0041】続いて、ブラシレスモータ1の現回転数N
Bが目標回転数NCより大きいときには、現回転数を下
降させる必要があることから、ステップST6からST
13に進み、上記設定した所定値Vを印加電圧Vsから
減算し、この減算して得た電圧Vsをブラシレスモータ
1に印加する。これにより、ブラシレスモータ1の印加
電圧がVs−6Vと小さくなるため、同ブラシレスモー
タ1の回転数が急峻に降下する。
【0042】続いて、所定時間(t0)経過後のt22
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNhに達したものとし、現回転数Nhが
目標回転数NCと比較してそれほど大きくなく、回転数
の差Nnが例えば所定値N1より小さく、所定値N2以
上であるものとする。
【0043】この場合、ステップST8からST9に進
み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変するため
の所定値V(例えば4.5V)を設定した後、ステップ
ST6からST13に進み、上記設定した所定値Vを印
加電圧Vsから減算し、この減算して得た電圧Vsをブ
ラシレスモータ1に印加する。これにより、ブラシレス
モータ1の印加電圧がVs−4.5Vと小さくなるた
め、同ブラシレスモータ1の回転数が多少急峻に下降す
る。
【0044】続いて、所定時間(t0)経過後のt23
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNiに達したものとし、現回転数Niが
目標回転数NCと比較して大きくなく、回転数の差Nn
が例えば所定値N2より小さく、所定値N3以上である
ものとする。
【0045】この場合、ステップST10からST11
に進み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変する
ための所定値V(例えば2.5V)を設定した後、ステ
ップST6からST13に進み、上記設定した所定値V
を印加電圧Vsから減算し、この減算して得た電圧Vs
をブラシレスモータ1に印加する。これにより、ブラシ
レスモータ1の印加電圧がVs−2.5Vと小さくなる
ため、同ブラシレスモータ1の回転数が緩やかに下降す
る。
【0046】続いて、所定時間(t0)経過後のt24
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNjに達したものとし、現回転数Njが
目標回転数NCと比較して小さく、回転数の差Nnが例
えば所定値N3より小さいものであるとする。
【0047】この場合、ステップST10からST12
に進み、ブラシレスモータ1の印加電圧Vsを可変する
ための所定値V(例えば1V)を設定した後、ステップ
ST6からST13に進み、上記設定した所定値Vを印
加電圧Vsから減算し、この減算して得た電圧Vsをブ
ラシレスモータ1に印加する。これにより、ブラシレス
モータ1の印加電圧がVs−1Vと小さくなるため、同
ブラシレスモータ1の回転数が極めて緩やかに下降す
る。
【0048】続いて、所定時間(t0)経過後のt25
時点では当該ルーチンを繰り返し実行し、つまり上記同
様の処理を実行する。上記処理の結果、ブラシレスモー
タ1の回転数がNCに達したものとし、現回転数NCと
目標回転数NCとの差Nnが0であるとする。
【0049】この場合、ステップST3に進み、ブラシ
レスモータ1の印加電圧Vsを可変することなく、当該
ルーチンを終了する。すなわち、ブラシレスモータ1の
回転数が目標回転数に達しているからである。この目標
回転数に達するまでの時間は、図5から明らかなよう
に、4×t0時間となるため、従来と比較して時間が短
くなる。
【0050】なお、本実施例では所定値Vを可変するた
め、回転数差Nnのしきい値を上記所定値N1,N2,
N3の3段階とし、これにより所定値Vを4段階に可変
したが、これに限らず、それ以上またはそれ以下の数だ
け設定してもよく、またブラシレスモータ1の回転数を
上昇させる場合と下降させる場合で異なるようにしても
よい。
【0051】このように、ブラシレスモータ1の回転数
を目標回転数とするに際し、同ブラシレスモータ1の現
回転数と目標回転数との差が大きいほど、同ブラシレス
モータ1の複数の巻線に印加する電圧を可変する所定値
(電圧変化率dV/dt)を大きくし、その回転差が小
さいほど、その電圧変化率dV/dtを小さくしてい
る。
【0052】したがって、上記ブラシレスモータ1の回
転数を上昇あるいは下降させて目標回転数とする場合、
例えば目標回転数と現回転数の差が大きい時には、回転
制御当初はブラシレスモータ1の印加電圧が大きく可変
されるため、当該回転数を速やかに目標回転数とするこ
とができる。また、現回転数が目標回転数に近づくほ
ど、その印加電圧が小さく可変されるため、回転数のオ
ーバーシュートやアンダーシュートが生じることもな
い。これにより、ブラシレスモータ1の回転数を短時間
で目標回転数にすることができる。
【0053】さらに、上記ブラシレスモータ1が目標回
転数で回転しているときに負荷が変動し、同ブラシレス
モータ1の回転数が変動する場合においても、上述した
処理によって同回転数を速やかに目標回転数に復帰させ
ることができ、その負荷の変動に対する回転数の変動を
抑えることができる。
【0054】なお、上記実施例では、ブラシレスモータ
1の印加電圧Vsを一定時間(t0)毎に可変し、かつ
同可変する所定値V(電圧変化率dV/dt)を回転数
と目標回転数との差に応じて変えているが、この制御方
法に限らず、ブラシレスモータ1の印加電圧の変化率d
V/dtを可変する方法であればよい。
【0055】例えば、ブラシレスモータ1の印加電圧の
変化分dVを一定とし、時間の変化分dtを可変するよ
うにしてよい。この場合、ブラシレスモータ1の回転数
と目標回転数との差が大きいほど、印加電圧を可変する
時間を短くし、その回転数差が小さいほど、印加電圧を
可変する時間を長くすれば、上述同様の作用、効果を得
ることができる。
【0056】また、ブラシレスモータ1の印加電圧の変
化率dV/dtの両方、つまり電圧の変化の変化分dV
および時間分dtの両方を可変しても、上述同様の作
用、効果を得ることができる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、この発明のブラシ
レスモータの制御方法によれば、ブラシレスモータの回
転数を目標回転数とするに際し、同ブラシレスモータの
回転数を検出するとともに、この検出した回転数と目標
回転数との差を算出し、該算出した回転数差に応じて前
記ブラシレスモータに印加する電圧の変化率(dV/d
t)を可変するようにしたので、現回転数が目標回転数
とかけ離れているとき、その印加電圧が大きく可変され
るため、当該回転数を速やかに目標回転数とすることが
でき、現回転数が目標回転数に近づくほど、その印加電
圧が小さく可変されるため、回転数のオーバーシュート
やアンダーシュートが生じることもなく、これによりブ
ラシレスモータ1の回転数を短時間で目標回転数にする
ことができる。
【0058】また、上記ブラシレスモータが目標回転数
で回転しているときに負荷が変動し、同ブラシレスモー
タ1の回転数が変動した場合にも当該制御方法が適用さ
れるため、同回転数を速やかに目標回転数に復帰させる
ことができ、その負荷の変動に対する回転数の変動を抑
えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示し、ブラシレスモータ
の制御方法が適用される制御装置の概略的ブロック線図
である。
【図2】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的フローチャート図である。
【図3】図1に示す制御装置の動作を説明するための概
略的フローチャート図である。
【図4】図1に示す制御装置の動作を説明する概略的グ
ラフ図である。
【図5】図1に示す制御装置の動作を説明する概略的グ
ラフ図である。
【図6】従来のブラシレスモータの制御装置の概略的ブ
ロック線図である。
【図7】図6に示す制御装置の動作を説明するための概
略的タイム図である。
【図8】図6に示す制御装置の動作を説明するための概
略的グラフ図である。
【図9】図6に示す制御装置の動作を説明する概略的グ
ラフ図である。
【符号の説明】
1 ブラシレスモータ 2 交流電源 3 電源回路 4 駆動回路 5 ホール素子 6 位置検出回路 7,9マイクロコンピュータ 8 ドライブ回路 NA,NB,NC 目標回転数 Nb,Nc,Nd,Ne,Nh,Ni,Nj, 現回転
数 Vs 印加電圧(ブラシレスモータ1の)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ブラシレスモータの回転数を目標回転数
    とするに際し、同ブラシレスモータの回転数を検出する
    とともに、該検出した回転数と目標回転数との差を算出
    し、該算出した回転数差に応じて前記ブラシレスモータ
    に印加する電圧の変化率(dV/dt)を可変するよう
    にしたことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  2. 【請求項2】 ブラシレスモータの回転数を目標回転数
    とするに際し、前記ブラシレスモータに印加する電圧を
    所定時間毎に所定値だけ可変し、かつ同ブラシレスモー
    タの現回転数を検出するとともに、該検出した現回転数
    と目標回転数との差を算出し、該算出した回転数差に応
    じて前記所定値を可変し、前記ブラシレスモータに印加
    する電圧の変化率(dV/dt)を可変するようにした
    ことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
  3. 【請求項3】 ブラシレスモータの回転数を目標回転数
    とするに際し、前記ブラシレスモータに印加する電圧を
    所定時間毎に所定値だけ可変し、かつ同ブラシレスモー
    タの現回転数を検出するとともに、該検出した現回転数
    と目標回転数との差を算出し、該算出した回転数差に応
    じて前記所定時間を可変し、前記ブラシレスモータに印
    加する電圧の変化率(dV/dt)を可変するようにし
    たことを特徴とするブラシレスモータの制御方法。
JP5167470A 1993-06-14 1993-06-14 ブラシレスモータの制御方法 Withdrawn JPH0775376A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101074671B1 (ko) * 2004-06-30 2011-10-19 아스콜 홀딩 에스.알.엘. 동기식 전기 모터 구동 방법
JP2017046378A (ja) * 2015-08-24 2017-03-02 シャープ株式会社 モータ制御装置

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