JPH0774853B2 - ズ−ムレンズ - Google Patents

ズ−ムレンズ

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JPH0774853B2
JPH0774853B2 JP60250352A JP25035285A JPH0774853B2 JP H0774853 B2 JPH0774853 B2 JP H0774853B2 JP 60250352 A JP60250352 A JP 60250352A JP 25035285 A JP25035285 A JP 25035285A JP H0774853 B2 JPH0774853 B2 JP H0774853B2
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lens barrel
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pin
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は、収納時の形態をよりコンパクトにすることを
可能にしたズームレンズに関する。
(従来技術) 近年、カメラの小型化が著しく進歩し、カメラの需要も
いわゆるコンパクトカメラに集中している。
カメラのコンパクト化を図るための主な手段はレンズの
短焦点化であった。しかし、一定の画面サイズに対して
レンズを短焦点化することは画角が広角化することであ
り、フイルムに写し込まれる画像は必然的に縮小化傾向
となる。従って、人物写真などでは、撮影距離が多少長
くなると、写し込まれた人物の顔などの見分けがつき難
いというような不満を生じ、コンパクトカメラの長焦点
化が要望されている。
かかる要望に応えるものとして、単なる長焦点化ではな
く、より広範囲の撮影条件に適応しうるように、二焦点
レンズ式カメラやズームレンズ付きカメラが開発され、
あるいは実用に供されつつある。ズームレンズ付きカメ
ラは、連続して焦点距離を可変できるという二焦点レン
ズ付きカメラにはない特徴を有しているが、二焦点レン
ズ付きカメラに比べて小型化し難いという問題がある。
そこで、ズームレンズ付きレンジファインダ式カメラの
コンパクト化を図るべく、バックフォーカスの短いズー
ムレンズが各種提案されている。特開昭56-128911号公
報、特開昭58-184915号公報、特開昭58-184916号公報、
特開昭58-224322号公報、特開昭58-137813号公報、特開
昭58-184917号公報、特開昭58-199312号公報記載のもの
はその例である。
しかし、このようなバックフォーカスの短いズームレン
ズを用いても、例えば、沈胴式カメラやスプリングカメ
ラのように、レンズをカメラ本体内に収納する形式のカ
メラに比べれば、収納時の形態が大きくなる。もっと
も、沈胴式カメラやスプリングカメラの場合は、元々バ
ックフォーカスの長いレンズを用いているため、使用時
にはかなり形態が大きくなり、ズームレンズを用いよう
とすれば、ますます大きくなることを避けることはでき
ない。
(目的) 本発明の目的は、不使用時に第1群レンズを結像面側に
移動させることができるようにし、カメラに組み込まれ
た状態で、不使用時のカメラの形態が極めてコンパクト
になるようにしたズームレンズを提供することにある。
(構成) 本発明は、望遠側又は広角側の何れか一方で、第1群レ
ンズと第2群レンズの間隔が他端側における大きくなる
状態をもつカメラ本体組込型のズームレンズであって、
望遠側の端部又は広角側の端部のうち第2群レンズが結
像面に近くなる側の端部でありかつ第1群レンズとの間
隔が大きくなる側の端部にある状態から第1群レンズを
結像面側に移動させる移動手段を有することを特徴とす
る。
なお、本明細書において、第1群レンズとは、被写体側
に配置されているレンズのことであり、第2群レンズと
は、第1群レンズの次に結像面側に配置されているレン
ズのことである。
以下、図面を参照しながら本発明に係るズームレンズの
実施例について説明する。
第1図は、本発明に使用可能な各種ズームレンズの形式
を示す。(a)は正の第1群レンズ1と負の第2群レン
ズ2でなり、(b)は正の第1群レンズ1と負の第2群
レンズ2と正の第3群レンズ3でなり、(c)は正の第
1群レンズ1と負の第2群レンズ2と負の第3群レンズ
3でなる。しかし、各群レンズのパワー配分から見れば
(b)(c)も(a)の形式に含まれると考えとてよ
い。これらの形式のズームレンズの具体例は、前述の特
開昭56-128911号、特開昭58-184915号、特開昭58-18491
6号、特開昭58-224322号の各公報に見られる。第1図
(a)(b)(c)において上側は広角側を、下側は望
遠側を表している。符号51、52、53はそれぞれ第1群、
第2群、第3群の各レンズの移動経路を示し、符号4は
結像面を示す。
本発明の第1の実施例は、上記の如きズームレンズにお
いて、望遠側の端部又は広角側の端部のうち第2群レン
ズが結像面に近くなる側の端部でありかつ第1群レンズ
1と第2群レンズ2がより大きく離間している側の端部
(第1図の例では全て広角側)において、不使用時に、
第1図に太い矢印で示されているように第1群レンズ1
を結像面側へ大きく移動させて第2群レンズ2になるべ
く近づけるようにし、もって、レンズの全長を短くする
ようにしたものである。
第2図は、第1図(b)の形式のズームレンズをブロッ
ク的に表したもので、広角側の各群レンズ1、2、3の
位置を示している。符号51、52、53は各群レンズの望遠
側への移動経路を示す。不使用時には、図示のように、
第2群レンズが結像面に近くなる側の端部でありかつ第
1群レンズと第2群レンズがより大きく離間している側
の端部である広角側の端部から、さらに第1群レンズ1
を結像面側に向かい破線1′で示されている位置まで移
動させる。こうすればレンズの全長を短くすることがで
き、ズームレンズ全体をカメラ本体の厚さの範囲にほぼ
納めることができるようになる。
第3図乃至第8図は、各群レンズを上記の如く移動させ
ることができるようにしたレンズ鏡筒の構成の一例を示
すもので、鏡筒にカム溝を切り、ズーミングの際のレン
ズの移動と、収納時のレンズの移動にこのカム溝を利用
するようにしたものである。第3図は広角の状態、第4
図は望遠の状態、第5図は収納状態を示す。第6図及び
第7図は各カム溝の相互関係を示すためにカム面を平面
的に展開したものである。なお、第3図乃至第5図では
図の簡略化のためにシャッタ及び絞りの描写は省略し、
また、本来摺動部になるべき鏡筒間も理解を容易にする
ために隙間をあけて描き、鏡筒の下半部の描写は省略し
てある。さらに、カム溝に沿って移動するピンは、同一
断面内にいくつもある訳ではないが、理解を容易にする
ために同一断面内に示してある。
第3図乃至第7図において、符号11、12、13はそれぞれ
第1群、第2群、第3群のレンズを保持する鏡筒であ
り、第3鏡筒13だけがカメラ本体と固定の関係になって
いる。第2鏡筒12にはその周面に沿ってカム溝121が形
成されており、このカム溝121には第1鏡筒11の周面に
固植されたピン21が係合している。
第3鏡筒13にはその周面に沿って2本のカム溝131、132
が形成されており、一方のカム溝131は光軸Oに平行な
方向に直線状となっており、その結像面に近い方の端部
は曲線的に曲がったカム溝131′に連続している。この
曲線的なカム溝131′の部分は、上記第2鏡筒のカム溝1
21とほぼ合同に作られ、各群レンズが広角側の端部から
収納状態にある範囲では、上記二つのカム溝121と131′
が重なり合うようになっている。第3鏡筒13の他方のカ
ム溝132は光軸O方向に対し一定の角度をもつほぼ直線
状の溝となっている。カム溝131、131′には第2鏡筒12
のカム溝孔121を貫通した前記ピン21が係合し、カム溝1
32には第2鏡筒12の周面に固植されたピン22が係合して
いる。
第6図は、第1鏡筒11と第2鏡筒12の関係のみをカム面
を展開した形で平面的に示すと共にレンズ群1、2が上
記各鏡筒11,12に配置されるべき位置も示すものである
が、鏡筒が展開されているため、レンズ群相互の関係は
光軸方向の離間距離のみが正しく表現されている。この
図は第1群レンズ1と第2群レンズ2が最も大きく離間
した状態を示しており、第8図に示されている移動経路
のうち(b)の広角に相当する。
第7図は、固定の第3鏡筒13を展開して示すと共に、第
1鏡筒のピン21と第2鏡筒のピン22がそれぞれ対応する
カム溝に沿って移動するときにとる相対位置関係を一部
省略して一点鎖線及び二点鎖線で示すものであり、符号
の後ろに付されたアルファベットがAの場合は初期位置
である広角側の端部位置を、Bの場合は望遠側の端部位
置を、Cの場合は収納時の位置をそれぞれ示している。
次に、上記実施例の動作について説明する。
いま、第3図に示されている広角側の端部における各構
成要素の位置を初期位置とする。この初期位置から第2
鏡筒12を第7図において下方向(矢印A1方向)へ回動さ
せると、第2鏡筒12のピン22は固定鏡筒である第3鏡筒
13のカム溝132の側壁に当接するため、第2鏡筒12は矢
印A1方向へそのまま移動することはできず、ピン22がカ
ム溝132に沿って矢印A2方向に移動するのに伴って第2
鏡筒12も矢印A2方向に移動する。従って、第2鏡筒12は
光軸の周りに回動可能に、かつ、光軸方向に移動可能に
設ける必要がある。
第2鏡筒12は矢印A2方向に移動することにより結像位置
4から遠ざかるので、初期位置においてカム溝131′と
合致していた第2鏡筒12のカム溝121は、カム溝131′と
の合致状態から離れて第2鏡筒12と共に移動を開始す
る。これに対してカム溝131、131′は固定の第3鏡筒13
にあって不動であるため、カム溝121を介してカム溝131
に係合しているピン21は両方のカム溝131、121が交叉す
る部分に位置が定められる。しかるに、カム溝121は第
2鏡筒12の回動に伴って矢印A2と平行な方向に移動する
ため、両溝の交叉部分は、カム溝131内を初期位置から
矢印A3で示されているように光軸方向に直線的に前進す
る。
こうして、第2鏡筒12が充分に回動してピン22がカム溝
132の最終端に達したとき、第1群レンズ1は第7図に
一点鎖線1Bで示されているように最も前進した位置にあ
り、また、上記第2鏡筒12の光軸方向への移動により第
2群レンズも最も前進した位置にあり、もって、第4図
及び第8図(c)に示されている望遠側の端部に達す
る。
第1群レンズ1とピン21との相対位置及び第2群レンズ
2とピン22の相対位置関係は不動であるため、ピン21、
22の光軸方向の動きは各群のレンズ1、2の動きを表し
ている。従って、上記の動作により、第8図(b)
(c)間に示されている移動経路51、52が得られ、連続
的な焦点距離の変換が行われる。なお、カム溝132が直
線的であるのは、上記移動経路52が直線的であることに
基づいており、また、カム溝121の曲線形状は、上記移
動経路51と52の差が曲線的に変化することに基づいてい
る。
望遠の位置から第2鏡筒12を逆向きに回動させれば、各
構成部分は上記の動作の逆の動作をして初期位置まで戻
り、焦点距離が望遠側から広角側に向かって連続的に変
換される。
ここまでの各構成部分の動作は従来知られているズーム
レンズの動作と同じであるが、本発明に係る上記実施例
では、上記初期状態から、第1群レンズ1をさらに後退
させて収納状態とすることができる。以下、収納時の動
作について説明する。
第7図において、上記初期位置から第1鏡筒11を何らか
の手段で矢印A4で示されている方向に回動させると、ピ
ン21がカム溝121に沿って矢印A5の方向へ移動しようと
する。カム溝121は初期位置においてはカム溝131′と合
致しているため、両方の溝に係合しているピン21は上記
両方の溝に沿い特別な抵抗もなく矢印A5の方向へ動くこ
とができる。ピン21が溝121、131′の最終端に達したと
き第5図及び第8図(a)に示されている収納状態とな
る。この動作により第1群レンズ1のみが結像面方向へ
移動し、各群のレンズ1、2、3が最も接近した状態で
これらを固定の第3鏡筒13の長さの範囲内に収納するこ
とができる。
なお、第5図で、広角の位置から収納の位置に至る第1
群レンズ1の移動経路51′の曲線はカム溝121の形状に
よって定まる。
このように、上記の例では、第2鏡筒の回動でズーミン
グが行われ、第1鏡筒の回動で収納状態となるようにな
っている。従って、第2鏡筒及び第1鏡筒を回動させる
ための駆動手段を設ける必要がある。そこで次に、第2
鏡筒を回動させるための駆動手段の例について説明す
る。
第9図及び第10図の例は、第2鏡筒12を回動させるため
の第4の鏡筒である駆動鏡筒14を設けたものである。駆
動鏡筒14は第3鏡筒13の外側に設けても内側に設けても
同じ作用効果が得られるが、図示の例は内側に設けたも
のの例である。第9図は、初期位置である広角側の端部
にある状態を示しており、第3図と同様の省略が行われ
ている。第10は第7図に相当するカム溝部分の展開図で
あるが、煩雑を避けるために固定の第3鏡筒13に対する
駆動鏡筒14のカム溝とピンとの関係のみを示してある。
第9図及び第10図において、駆動鏡筒14にはピン21と係
合するカム溝141が光軸Oと平行に直線状に形成されて
いる。上記カム溝141には、結像面4に対し反対側の端
部に溝幅の広い曲線部141′が連続して形成されてい
る。また、駆動鏡筒14には第2鏡筒12のピン22と係合す
るカム溝142が形成されている。このカム溝142は、上記
カム溝141と平行な直線状になっており、少なくともピ
ン22の光軸方向の移動距離と等しい長さになっている。
上記カム溝142の結像面4側の端部には、カム溝142と直
交する方向にカム溝142′が連続して形成されている。
上記カム溝142′は、第10図の展開図上ではカム溝142に
対し直角方向の直線状になっており、実際は光軸Oを中
心とする円周上に形成され、その長さは、少なくともピ
ン21の円周方向の移動量に等しい長さになっている。上
記各カム溝132′、142′は、後述の説明で明らかなよう
に、いわゆる逃げのための溝であるから、溝幅は他の部
分より大きくしても差支えない。
なお、第10図の各符号の後ろに付したA、B、Cの添字
は、第7図の場合と同様にそれぞれ広角位置と望遠位置
と収納位置を区別するためのものである。
次に、第9図及び第10図の例の動作を説明する。
いま、駆動鏡筒14のうちカメラ本体の外側に露出してい
る操作部144を初期位置から光軸Oの周りに回動させた
とする。この回動方向が第7図における回動方向A1と同
じ方向であるとすると、この回動操作により、カム溝14
2に係合しているピン22が上記カム溝142に押され、結果
的には第2鏡筒12が光軸Oの周りに回動させられる。従
ってピン22と第2鏡筒12の間の力の伝達関係が逆になる
だけで以後の各構成部分の動きは第7図の場合と全く同
じになる。その間、ピン22は直線状のカム溝142に係合
しているため、カム溝142からは常にA1方向の駆動力を
得るだけで、ピン22の光軸方向への移動に対しては何の
規制も受けず、ピン22は光軸方向に移動することができ
る。このときピン21の方はカム溝131の規制により光軸
方向への移動しか許されていないが、駆動鏡筒14のカム
溝141′は幅広く逃げているためピン21に接触すること
なく所定の動作の妨げとなることはない。第10図の鎖線
211はカム溝141′に対するピン21の相対的な移動軌跡を
示す。このようにして広角から望遠、望遠から広角まで
焦点距離の連続可変が行われることは第7図について説
明したのと同様である。
次に、操作部144を望遠位置から初期位置へ戻した後さ
らに矢印A1とは逆の向きに回動を続けると、今度はピン
22が係合している方のカム溝142′が逃げ溝となって同
カム溝142′はピン22に接触せず、ピン22及び第2鏡筒1
2は初期位置のまま動かない。ところが、ピン21に係合
しているカム溝141の方は光軸に平行となっているため
ピン21を押し、この力によってピン21はカム溝131′で
規制される曲線上を同カム溝の終端まで移動し、結果的
には第1鏡筒11が駆動される。こうして、第2群レンズ
2は広角の位置のまま動かず、第1群レンズ1のみが結
像面4方向へ大きく動き収納状態となる。
このように、第9図及び第10図のような構成にすれば、
駆動鏡筒14を所定量回動させるだけで、所定のズーミン
グと収納の双方を行うことができる。
なお、第7図の例において、初期位置にあるとき第1鏡
筒1は収納位置方向へ自由に動きうる状態にあり、初期
位置で撮影するつもりでも第1鏡筒1が初期位置からず
れているところを知らずに過って撮影してしまうことも
ありうる。このような不都合を防止するために、初期位
置から収納位置方向へ移動する位置にいわゆるクリック
機構やロック機構のような暫定的な規制機構を設けるこ
とが望ましい。この規制機構は、ピン21とカム溝121又
はカム溝131′との間に設けるのがより直接的である
が、第9図のような構成においては、駆動鏡筒14と固定
鏡筒13との間に設けるのも有効である。
次に、第2鏡筒をモータで駆動する電動方式の例につい
て第11図を参照しながら説明する。
第11図において、第2鏡筒12には、ピン21の固植位置の
ほぼ反対側の領域の一部にセクタギヤ124が形成され、
同セクタギヤ124は軸方向に長いギヤ31とかみ合ってい
る。固定の鏡筒13には、カム溝形成領域とほぼ反対側の
領域の一部に、壁部136と、この壁部136と平行な副板13
5が形成され、これらの壁部136と副板135との間に支架
された軸32によって上記ギヤ31が回転可能に支持されて
いる。また、固定の鏡筒13には、上記セクタギヤ124と
上記ギヤ31がかみ合うことができる大きさの孔137が上
記壁部136と副板135との間に形成されている。上記副板
135には軸36によってアイドルギヤ37が回転可能に支持
されている。上記壁部136にはモータ33が固定され、モ
ータ33の出力軸34に圧入して固着されたピニオン35が上
記アイドルギヤ37とかみ合い、アイドルギヤ37はピニオ
ン35の回転力をギヤ31に伝達するようなっている。モー
タ33は図示されない電源と制御回路によって正逆転制御
される。
いま、制御回路によってモータ33を所定の方向に所定量
回転制御すると、この回転力はギヤ31に伝達され、ギヤ
31の回転力は第2鏡筒12のセクタギヤ124に伝達されて
第2鏡筒12が回動させられる。第2鏡筒12は、これまで
述べたように光軸の周りへの回動と同時に光軸方向へも
移動するのでセクタギヤ124も光軸方向へ移動する。ギ
ヤ31がその軸方向に長くしてあるのは、セクタギヤ124
が光軸方向へ移動しても両ギヤのかみ合いが外れないよ
うにして第2鏡筒12の光軸方向への移動を妨げないよう
にするためである。この構成では、第2鏡筒12の回動に
よってピン22がギヤ31に当たらないように、第2鏡筒12
の回動量が設定される。
なお、第11図の例では、ズーミングは電動力によって行
いうるが、モータ33の駆動力は第1鏡筒11には伝達され
ないので、第1鏡筒11の収納はモータ33の駆動力で行う
ことはできない。そこで、第1鏡筒11を収納するための
手段を付加する必要がある。その一つとして、モータ33
の回転力を第1鏡筒11に伝達する別個の伝達機構を設け
ることが考えられるが、より構成の簡単な方式としては
第1鏡筒11を直接手動的に回動させる方式である。第7
図の構成で明らかなように、第1鏡筒11は初期位置おい
て第2鏡筒12に対し独立に回動可能であり、初期位置か
ら収納位置まで回動させても他の構成部分には全く影響
を与えることはない。
これまで述べてきた例では、第2鏡筒を直接又は間接に
駆動することによって第2鏡筒のズーム移動を行う方式
になっていたが、逆に、第1鏡筒の方を駆動して第2鏡
筒を従動させることも行われており、そのような方式の
ズームレンズでも、カム溝の形状は異なるものの、これ
までの例と同様の思想に基づいて第1鏡筒を収納するこ
とが可能である。
これまでの説明では、ズーミング及び第1鏡筒の収納に
カム溝を用いることを前提としていたが、カム溝を全く
用いることなく、かつ、電動方式でズーミング及び第1
鏡筒の収納を行わせることもできる。例えば、第1鏡筒
と第2鏡筒をそれぞれ独立のステッピングモータで駆動
するようにし、各ステッピングモータをコンピュータ制
御等によって個々に制御するようにしてもよい。
本発明を適用可能なズームレンズの形式は、第1図に示
されているような凸凹タイプとみなされるズームレンズ
に限られるものではなく、他の形式のズームレンズにも
適用可能である。
第12図に示されているズームレンズの形式は、凸凸タイ
プのズームレンズの例で、具体的には当初に列挙した特
開昭58-137813号、特開昭58-184917号の各公報に見られ
る。第12図(a)(b)は基本的には同じタイプであ
り、(b)の方は第3群レンズ3としてパワーの弱い凹
レンズが結像面側に固定的に配置されている点が(a)
のものと異なるに過ぎない。第12図(a)(b)におい
て上側が広角、下側が望遠の状態を示す。第12図に示さ
れているズームレンズの形式では望遠側において第2群
レンズ2が結像面4に近くなっておりかつ第1群レンズ
1と第2群レンズ2との間隔が広角側よりも広いので、
前記実施例とは逆に、望遠側の端部を初期位置と定め
る。
第13図は、上記第12図に示されている形式のズームレン
ズをカム溝で駆動する場合の例を示す。駆動手段は、第
9図に類似の駆動鏡筒を用いる。この例では、第1群レ
ンズと第2群レンズの移動経路に相当するカム溝131、1
32を共に固定の鏡筒13に設け、駆動鏡筒14に設けた光軸
方向の直線状のカム溝145と上記各カム溝131、132の交
叉位置に第1鏡筒のピン21と第2鏡筒のピン22をそれぞ
れ係合させ、駆動鏡筒14のB1方向への回動により第1鏡
筒と第2鏡筒をそれぞれカム溝131、132に沿って移動さ
せ、もって、ズーミングを行うようになっている。ま
た、上記各カム溝131、132の初期位置側の端部には、そ
れぞれ第1鏡筒を収納するためのカム溝131′、132′が
連続して形成されており、駆動鏡筒14をB2方向に回動さ
せることにより第1鏡筒を第2鏡筒方向に接近させて収
納状態にすることができるようになっている。第13図に
おいて、各構成部分を示す符号の後ろに付されたA、
B、Cはそれぞれ初期位置である望遠側の端部と、広角
側の端部と、収納位置とを区別するためのものである。
以上述べたような本発明の思想は、公知の凸凹凸タイプ
のズームレンズにも適用できる。
また、本発明に係るズームレンズは、バックフォーカス
の短いレンジファインダ式カメラ用のズームレンズのみ
でなく、例えば一眼レフカメラ用のズームレンズにも適
用可能であり、その場合でも、不使用時には第1群レン
ズを結像面側に移動させることにより全長の短い収納状
態にすることが可能であり、携帯に便利なズームレンズ
を提供することができる。
(効果) 本発明によれば、望遠側か又は広角側の何れか一方であ
って、第2群レンズが結像面に近くなる側の端部であり
かつ第1群レンズと第2群レンズの間隔が大きくなる側
の端部にある状態から第1群レンズを結像面側に移動さ
せることができるようにしたから、不使用時に第1群レ
ンズを結像面側に移動させてズームレンズの全長が小さ
くなるように収納することができ、これをカメラに組み
込むことにより、カメラ本体の厚さの範囲内に収納する
ことができる。また、不使用時に、第1群レンズのみを
結像面側に向かって移動させることにより収納するよう
にしたから、沈胴式カメラのように全レンズ群を移動さ
せてカメラ本体に収納するものに比べて機構が簡単にな
る利点があるし、第2群レンズが結像面に近くなる側の
端部で第1群レンズを結像面側に向かって移動させるこ
とにより収納するようにしたから、上記のように機構が
簡単であるにもかかわらず、不使用時の形態がコンパク
トになる利点がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明を適用可能なズームレンズの各種形式を
簡略化して示す配置図、第2図は上記ズームレンズの一
つの形式を示す光学配置図、第3図は本発明に係るズー
ムレンズの一実施例を簡略化して示す断面図、第4図は
同上実施例の異なる作動態様を示す断面図、第5図はさ
らに異なる作動態様を示す断面図、第6図は上記実施例
中の第1鏡筒と第2鏡筒の部分の展開平面図、第7図は
上記実施例中の各鏡筒及びカム溝部分の展開平面図、第
8図は上記実施例における各群レンズの位置の変化を示
す配置図、第9図は上記実施例に駆動手段を付加した実
施例を示す断面図、第10図は同上実施例中の各カム溝の
部分の展開平面図、第11図は本発明に係るズームレンズ
の別の実施例を示す断面図、第12図は本発明を適用可能
なズームレンズの別の形式を示す配置図、第13図は同上
別の形式のズームレンズに適用可能なカム溝の例を示す
展開平面図である。 1……第1群レンズ、2……第2群レンズ、4……結像
面、131′、132′……移動手段としてのカム溝。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】望遠側又は広角側の何れか一方で、第1群
    レンズと第2群レンズの間隔が他端側における間隔より
    も大きくなる状態をもつカメラ本体組込型のズームレン
    ズであって、望遠側の端部又は広角側の端部のうち第2
    群レンズが結像面に近くなる側の端部でありかつ第1群
    レンズと第2群レンズの間隔が大きくなる側の端部にあ
    る状態から第1群レンズのみを結像面側に移動させる移
    動手段を有することを特徴とするズームレンズ。
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US06/928,856 US4779964A (en) 1985-11-08 1986-11-10 Zoom lens with a mechanism for moving a first lens so as to be compactly housed
DE3645389A DE3645389C2 (de) 1985-11-08 1986-11-10 Kamera mit einem Geäuse und einem Zoomobjektiv

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